JP4856498B2 - フレキシブルディスプレイ用電極基板 - Google Patents

フレキシブルディスプレイ用電極基板 Download PDF

Info

Publication number
JP4856498B2
JP4856498B2 JP2006228718A JP2006228718A JP4856498B2 JP 4856498 B2 JP4856498 B2 JP 4856498B2 JP 2006228718 A JP2006228718 A JP 2006228718A JP 2006228718 A JP2006228718 A JP 2006228718A JP 4856498 B2 JP4856498 B2 JP 4856498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
stress relaxation
display
electrode substrate
conductive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006228718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007086771A (ja
Inventor
小池  勝彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2006228718A priority Critical patent/JP4856498B2/ja
Publication of JP2007086771A publication Critical patent/JP2007086771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4856498B2 publication Critical patent/JP4856498B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、フレキシブルディスプレイの前面基板、背面基板として使用可能なフレキシブルディスプレイ用電極基板およびそれを用いた折り曲げ可能なディスプレイに関する。
従来ディスプレイは、ある程度の硬度を持った、平面のものが大半であったが、現在、曲げることができるディスプレイが開発されている。例えば、マイクロカプセル型電気泳動表示方式ディスプレイが、Journal of Society For Information Display Volume12, Number1,17ページに報告されている。このディスプレイは、視認面側に位置する透明導電層を有する前面基板と、TFT回路層を有する背面基板との間に黒と白の粉体を封じ込めたマイクロカプセルが挟み込まれてなる。前面基板はガラス又は樹脂基板上に透明導電層が形成された透明導電基板、背面基板はガラス又は樹脂基板上にTFT回路が形成されたTFT基板である。
また、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイが、Journal of Society For Information Display Volume12,Number1,75ページに報告されている。このディスプレイは、視認面側に位置する透明導電層を有する前面基板と導電層を有する背面基板との間のリブにより仕切られたセル内に黒と白の粉体が封入されている。前面基板はガラス又は樹脂基板上に透明導電層が形成された透明導電基板、背面基板はガラス又は樹脂基板上に必ずしも透明ではない導電層が形成された導電基板である。
Journal of Society For Information Display Volume12, Number1,p.17 Journal of Society For Information Display Volume12,Number1,p.75
ディスプレイを曲げる際に前面基板、背面基板において導電層の破断や、導電層が基板から剥離するという障害が発生することがある。さらに電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイの場合は、ディスプレイを折り曲げる際に、リブが前面基板及び又は背面基板から剥離する障害が発生することがある。本発明は、これらの障害が発生しないような、フレキシブルディスプレイの前面基板、背面基板として使用可能なフレキシブルディスプレイ用電極基板を得ることを目的とする。
本発明者らは、周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10以上1×10Pa以下である応力緩和層(A)と導電層(B)を有するフレキシブルディスプレイ用電極基板で、その応力緩和層(A)と導電層(B)との間の密着強度が5N/25mm以上であることを特徴とするフレキシブルディスプレイ用電極基板であれば、直径3mmで曲げた際の、導電層(B)の面抵抗率上昇率が20%以下となり、繰り返し曲げ可能なディスプレイの前面基板、背面基板に使用しても導電層の破断や、剥離が生じにくいことを見出した。
さらに、応力緩和層(A)の導電層(B)と反対側に硬質層(C)を有し、該硬質層(C)の周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Paを超えて1×1010Pa以下であれば、曲げ可能なディスプレイの前面基板、背面基板に使用しても導電層の破断や、剥離が生じにくいことを見出した。
さらに、応力緩和層(A)がエチレン酢酸ビニル共重合体[EVA]、スチレンエチレンブタジエン共重合体[SEBS]、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂の少なくとも1種を含むものであれば、曲げ可能なディスプレイの前面基板、背面基板に使用しても導電層の破断や、剥離が生じにくいことを見出した。
このようなフレキシブルディスプレイ用電極基板は折り曲げ可能なディスプレイに好適に使用できる。
本発明のフレキシブルディスプレイ用電極基板は、直径3mmで曲げた際の、導電層の面抵抗率上昇率が20%以下であり、導電層の破断や剥離が生じにくい。また、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイにおいてリブの剥離を生じにくい。
[構成要素、構成、特性]
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板は、応力緩和層(A)と導電層(B)を有する積層体である。フレキシブルディスプレイ用電極基板の強度を上昇させる目的で硬質層(C)を有してもよいし、応力緩和層(A)と導電層(B)の間の密着強度を高くするために中間層(D)を有してもよい。
基本的な構成は、例えば図1に示すような、応力緩和層(A)10/導電層(B)20、図2に示すような硬質層(C)30/応力緩和層(A)10/導電層(B)20の構成や、図3に示すような、応力緩和層(A)10/中間層(D)40/導電層(B)20、図4に示すような、硬質層(C)30/応力緩和層(A)10/中間層(D)40/導電層(B)20の構成がある。
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの前面基板に使用する場合は、当該前面基板を通して表示情報を視認するので、透明であることが好ましい。具体的には、フレキシブルディスプレイ用電極基板の可視光透過率が50%以上であることが好ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。ここでいう可視光透過率は、JIS R3106に規定のものである。一方で、ディスプレイの背面基板に使用する場合は当該基板を通して表示情報を視認するのではないので、特に透明でなくてもよい。
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板の電気特性は、面抵抗率が1Ω/□以上、1000Ω/□以下であることが好ましい。使用するディスプレイの駆動方式、制御方式、使用する位置によって、好ましい面抵抗値を適宜選択できる。例えば、ディスプレイの駆動方式を電圧駆動型と電流駆動型に区分すると、電圧駆動型の場合は基板として使用するフレキシブルディスプレイ用電極基板の面抵抗値が30Ω/□以上、1000Ω/□以下であることが好ましい。
電圧駆動型ディスプレイを、さらにディスプレイの制御方式で分類すると、大きく分けて、TFT方式に代表されるアクティブマトリックス方式とパッシブマトリックス方式に分類できる。アクティブマトリックス方式の場合は、フレキシブルディスプレイ用電極基板の面抵抗値が90Ω/□以上、1000Ω/□以下であることが好ましい。パッシブマトリックス方式の場合は、フレキシブルディスプレイ用電極基板の面抵抗値は、30Ω/□以上、500Ω/□以下であることが好ましく、より好ましくは、30Ω/□以上、150Ω/以下であるとよい。
電流駆動型の場合は、基板として使用するフレキシブルディスプレイ用電極基板の面抵抗値が1Ω/□以上、500Ω/□以下であることが好ましい。電流駆動型ディスプレイを、さらにディスプレイの制御方式で分類すると、大きく分けて、TFT方式に代表されるアクティブマトリックス方式とパッシブマトリックス方式に分類できる。アクティブマトリックス方式の場合は、フレキシブルディスプレイ用電極基板の面抵抗値は、90Ω/□以上、500Ω/□以下であることが好ましく、より好ましくは、90Ω/□以上、150Ω/以下であるとよい。パッシブマトリックス方式の場合は、フレキシブルディスプレイ用電極基板の面抵抗値は、30Ω/□以上、200Ω/□以下であることが好ましく、より好ましくは、30Ω/□以上、150Ω/以下であるとよい。この他の駆動方式、制御方式を有するディスプレイの基板に使用する場合も、面抵抗値を適宜選択する。
導電層(B)は、使用するディスプレイの駆動方式や、制御方式や、ディスプレイ構成中でフレキシブルディスプレイ用電極基板を使用する位置等により、好ましい形状を選択できる。基板全面に形成してもよいし、線状に形成し、幾何学パターン形状としてもよい。導電層(B)を線状に形成した場合の断面図の一例を図5に示す。図5は、硬質層(C)30/応力緩和層(A)10/中間層(D)40/導電層(B)20の構成を有する電極用基板の導電層(B)20を線状に形成したものである。また、導電層(B)を線状に形成した場合の平面図の一例を図6に示す。図6は、応力緩和層(A)10/導電層(B)20の構成を有する電極用基板の導電層(B)20を線状に形成したもので、導電層(B)側から見た平面図である。例えば、アクティブマトリックス方式のディスプレイに用いる場合は、導電層を基板全面に形成すると好ましいが、TFT液晶の基板に用いる場合は、制御回路形状に応じて形成すると好ましい。パッシブマトリックス方式のディスプレイに用いる場合は、線状のパターンを形成すると好ましい。代表的な形状の断面図を図7に示す。
すなわち図7において、硬質層(C)30の上に応力緩和層(A)10、さらに中間層(D)40が形成され、中間層(D)40上に、ゲート電極120、キャパシタ電極130を形成し、ゲート電極120とキャパシタ電極130、さらに設ける導電層(B)20、TFT部が短絡しないために、絶縁膜110を形成する。絶縁膜上に導電層(B)20を形成し、導電層(B)20と接するようにTFT部110からなる周知のTFT構造が設けられている。
[応力緩和層(A)]
本発明における応力緩和層(A)はディスプレイを曲げる際に発生する応力を緩和し、フレキシブルディスプレイ用電極基板から導電層が剥離することや、フレキシブルディスプレイ用電極基板に密着させたリブが剥離することを防止する。応力緩和層(A)の貯蔵弾性率G´及び厚さによって応力緩和の効果を制御できる。貯蔵弾性率G´が小さいと応力緩和層(A)は伸縮しやすく、折り曲げに対する応力を緩和しやすい。また厚さが薄いと応力緩和層(A)は伸縮しやすく、折り曲げに対する応力を緩和しやすい。応力緩和層(A)の厚さは、フレキシブルディスプレイ用電極基板としたときの構成により適宜選択できる。例えば、図1、3に記載した構成の場合は応力緩和(A)がフレキシブルディスプレイ用電極基板の支持層となるため、十分な硬さ、厚さを有することが好ましい。一方で図2、4に記載した構成の場合は硬質層(B)がフレキシブルディスプレイ用電極基板の支持層として機能するため、必要な応力緩和効果を考慮して適宜選択すればよい。
本発明における応力緩和層(A)は、周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Pa以上、1×10Pa以下であることが好ましい。貯蔵弾性率G´が大きいと、固いために応力緩和効果が小さくなる。また、貯蔵弾性率G´が小さいと弾性が低く、打痕、押し跡が容易につきやすい。より好適な貯蔵弾性率は、1×10〜1×10Pa、さらに好適な貯蔵弾性率は1×10〜1×10Paである。
応力緩和層(A)の厚さは、10μm以上、1mm以下であることが好ましい。10μm以下の場合は、薄すぎるため引っ張り強度が不足し、ディスプレイを折り曲げる際に伸びる部分に位置した場合、破断のおそれがある。また1mm以上の場合は、弾性が低く、またディスプレイが厚くなるため好適でない。より好適な厚さは20μm以上、500μm以下、さらに好適な厚さは30μm以上、200μm以下である。
フレキシブルディスプレイ用電極基板が硬質層(C)を含まない場合、又は硬質層(C)の厚みが50μm未満の場合、応力緩和層(A)の周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Pa以上1×10Pa以下であることが好ましい。貯蔵弾性率G´が大きいと、固いために応力緩和能力が不十分となりやすい。また、貯蔵弾性率G´が小さいと剛性が低く、フレキシブルディスプレイ用電極基板の形状を保持することが難しくなる。より好適な貯蔵弾性率は、1×10以上1×10Pa以下、さらに好適な貯蔵弾性率は1×10以上1×10Pa以下である。
硬質層(C)を含まない場合、又は硬質層(C)の厚さが50μm未満の場合、応力緩和層(A)の厚さは、500μm以上、1mm以下であることが好ましい。応力緩和層(A)が薄いと、剛性が低くなり好ましくない。また応力緩和層(A)が厚いと弾性が低く、さらにディスプレイが厚くなるため好ましくない。より好適な厚さは600μm以上、800μm以下、さらに好適な厚さは600μm以上、700μm以下である。
フレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの前面基板として使用する場合、応力緩和層(A)は高い可視光線透過率を有することが好ましい。具体的には、可視光透過率が50%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。一方で背面基板として使用する場合、特に透明でなくてもよい。
応力緩和層(A)に好ましく使用できるものを以下に例示するが、これらに限定されるものではない。具体的には、エチレン酢酸ビニル共重合体[EVA]、スチレンブタジエン共重合体、スチレンエチレンブタジエン共重合体[SEBS]、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エラストマーゴム、ポリエステル等が挙げられる。これらは単体でも混合物でもよい。
また応力緩和層(A)には、添加剤を加えてもよい。応力緩和層(A)と導電層(B)、応力緩和層(A)と硬質層(C)の間の密着強度を高めるために、添加剤として粘着付与剤を加えてもよい。粘着付与剤としては、例えばロジン系であるロジン、ロジン誘導体、テルペン系であるα−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、水添テルペン樹脂、芳香族共重合樹脂、テルペン・フェノール樹脂、石油樹脂系であるC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5/C9系石油樹脂、水添石油樹脂、DCPD系石油樹脂、その他アルキル・フェノール樹脂、キシレン樹脂、スチレン樹脂、αメチル−スチレン樹脂、クマロン樹脂などが使用できる。
応力緩和層(A)の作製方法は特に制限がなく、一般的な方法で作製すればよい。具体的には、溶融押し出し成形法、キャスト法、塗工法が用いられるがこれらに限定されるものではない。溶融押し出し成形法は、原料となる樹脂を溶融し、適切な形状に成形する手法である。成形後に冷却し、目的の形状の樹脂を得る。例えば、樹脂板を作製する場合は、ダイスに溶融した樹脂を押し込み、一定の幅に開いたリップから板状に樹脂を押し出し、直後に冷却する。キャスト法は、原料となる樹脂を溶媒に溶解させ、適切な形状にした後、溶媒を蒸発させて、所望の形状の樹脂を得る手法である。例えば、樹脂板を得たい場合は、平面の上に原料を溶解している溶液を分散させ、溶媒を蒸発させればよい。
塗工法は、原料となる樹脂を溶媒に溶解させ、フィルムなどの基材表面に塗工し、後に溶媒を蒸発させて所望の形状の樹脂を得る手法である。
[導電層(B)]
フレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの前面基板に使用する場合、導電層(B)の可視光線透過率が高いことが好ましい。可視光透過率が50%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。一方、背面基板に使用する場合は特に透明でなくてもよい。また導電層(B)の面抵抗値は、前述した通り、適用する用途によってことなるが、1〜1000Ω/□が好ましく、より好ましくは30Ω/□以上、150Ω/以下である。
ディスプレイの前面板に用いる場合、導電層(B)には透明で導電性を有する材料を使用することを好ましい。具体的に例示すると、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムとスズとの酸化物(ITO)、アルミニウムを含む酸化亜鉛(AZO)、ガリウムを含む酸化亜鉛(GZO)、インジウムと亜鉛を含む酸化物(IZO)、カドミウムとスズを含む酸化物(CTO)などの金属酸化物を好適に使用できる。
このような透明で導電性を有する材料を用いた導電層(B)は薄膜で硬いため、折り曲げに対して非常にもろく、容易に膜が破断しやすく、その導電性能が大きく低下しやすい。従って、折り曲げに対する耐性を維持するために、本発明における応力緩和層(A)を設けることで導電層(B)にかかる応力を緩和することが好ましい。
導電層(B)の形成にあたっては、従来から知られている方法を使用することができる。例えば、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、プラズマCVD法、ゾルゲル法等の従来から公知の方法が挙げられる。形成方法の中でも、特にイオンプレーディング法またはスパッタリング法が好適に用いられる。イオンプレーティング法は、反応ガスプラズマ中で金属または焼結体を、抵抗加熱あるいは、電子ビームなどにより加熱蒸発させ、真空蒸着を行う方法である。
スパッタリング法では、金属または焼結体をターゲットに使用し、アルゴン、ネオン等の不活性ガスをスパッタリングガスに用い、必要に応じて反応性のガスを加えて、スパッタリングを行う。例えば、インジウムとスズの酸化物の薄膜は、スパッタリングターゲットにインジウムとスズとの酸化物を用いて、酸素ガス中で直流マグネトロンスパッタリングを行うことによって形成できる。
導電層(B)を線状に加工する場合は、従来から知られているパターニング手法が使用できる。具体的には、マスク法、湿式エッチング法、乾式エッチング法などが好ましく使用される。
フレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの背面基板に使用する場合は、導電層(B)は特に透明でなくてよい。前述の、透明で導電性を有する材料に加えて、不透明な導電性材料を使用することができる。例えば、金、銀、銅、プラチナ、パラジウム、アルミニウム、鉄、シリコン、ガリウム、ゲルマニウムなどの金属や、それら混合物や化合物が挙げられる。導電層(B)は、前述の従来から広く知られた手法である真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などを使って形成できる。
[硬質層(C)]
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板は、衝撃緩和層(A)の支持、保護などの理由で硬質層(C)を含んでもよい。本発明における硬質層(C)は、周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G’が、1×10Paを超えて1×1010Pa以下であることが好ましい。貯蔵弾性率G’が小さいと柔らかい為、打痕や押し跡が容易につきやすく好ましくない。また貯蔵弾性率が大きいと硬すぎるために曲げの際に割れを生じるおそれがあり好ましくない。
硬質層(C)の厚さは、その貯蔵弾性率、応力緩和層(A)の貯蔵弾性率や厚さによるが、10μm以上、600μm以下が好ましく使用できる。応力緩和層(A)の厚さが10μm以上、500μm未満の場合は、応力緩和層(A)の形状保持が困難になるおそれがあり、応力緩和層(A)の支持体として硬質層(C)を設けることが好ましい。この場合、硬質層(C)が薄すぎると、支持体としての機能を果たさないため、一定以上の厚さを持つことが好ましい。その厚さは50μm以上、600μm以下が適当である。応力緩和層(A)の厚さが500μm以上、1mm以下の場合は、応力緩和層(A)の保護のために硬質層(C)を設けることが好ましい。硬質層(C)の厚さは10μm以上、600μm以下であることが好ましい。
硬質層(C)を含むフレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの前面基板として使用する場合、硬質層(C)は透明であることが好ましい。硬質層(C)の可視光透過率は、50%以上であることが好ましい。より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。ここでいう可視光透過率は、JIS R3106に規定のものである。硬質層(C)を含むフレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの背面基板として使用する場合は、特に透明でなくてもよい。
応力緩和層(A)の厚さが薄い場合、硬質層(C)に適した材料を例示すると、ポリイミド、ポリスルフォン(PSF)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチレンメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン(PP)、トリアセチルセルロース(TAC)等が挙げられる。応力緩和層(A)の膜厚が厚い場合、硬質層(C)の材料は特に限定されないが、一般的なハードコート材を使用することができる。
応力緩和層(A)の厚さが厚い場合の硬質層(C)の形成方法は、大きく二種類が挙げられる。一つは、塗布法であり、もう一つは転写法である。塗布法は、応力緩和層(A)表面に硬質層(C)の材料を塗布し、層を形成させる方法である。転写法は、あらかじめ形成しておいた硬質層(C)を、応力緩和層(A)表面に転写させる方法である。塗布法は、活性エネルギー線硬化法、熱硬化法及びデポジッション法等の方法がある。活性エネルギー線硬化法としては、例えば紫外線硬化法、電子線硬化法、放射線硬化法及び可視光線硬化法が挙げられる。
紫外線硬化法は、線源がコンパクトで管理も容易であり、かつ秒単位で瞬時に硬化が可能であるため、好適に用いられている。用いられる材料は、各種多官能アクリレート樹脂及び多官能メタアクリレート樹脂が好ましく、ポリオールアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等が挙げられる。これらは、1分子中に2個以上のアクリロイルオキシル基またはメタクリロイルオキシル基を有しており、光重合開始剤の開裂によって発生したラジカルによって重合し架橋するものである。
電子線硬化法は、光重合開始剤を特に必要とせず、一般に不活性ガスを含む雰囲気中で電子線照射を行う。材料としては、紫外線硬化法で例として挙げたアクリレート化合物及びメタクリレート化合物のほかに、ビニル基、アリル基との不飽和結合を有する化合物等を使用することもできる。電子線硬化法は、不活性ガスを使用し、かつ設備が大きいという点で中規模の生産にはあまり適していないが、硬化速度が速いため大量生産に向いている。
熱硬化法は、応力緩和層(A)表面に塗布した硬質層(C)を加熱し、縮合反応または乾燥固化させることにより表面硬度と耐擦傷性に優れた被膜を形成させる方法である。熱硬化法では、オルガノシラン系熱硬化性樹脂、メラミン系熱硬化性樹脂、ウレタン系熱硬化性樹脂、含フッ素熱硬化性樹脂、ケイ酸塩、コロイダルシリカなどが使用される。
オルガノシラン系熱硬化性樹脂は、紫外線硬化性樹脂と並んで広く用いられている。材料の主成分は例えば、アルコキシシラン、カーボンファンクショナルシラン等が挙げられる。これらは、アルコキシル基の加水分解によって生成したシラノール基の脱水自己縮合によりシロキサン結合を形成し架橋構造を形成する。
メラミン系熱硬化性樹脂は、酸性触媒下、加熱により、メチロールメラミンの脱水または脱ホルマリンにより架橋構造を形成する。カルボキシル基または水酸基を有する硬化剤を使用する場合は、メチロール基とこれらの基が縮合してエステル結合またはエーテル結合を形成する。
ウレタン系熱硬化性樹脂は、ポリイソシアネートとポリオールを加熱することによりウレタン結合を形成する。
転写法には、重合転写法、射出成形転写法、接着転写法などが挙げられる。
重合転写法はあらかじめ、ガラス、金属等の所望の型の内面に膜を形成させておき、この型内に液状のモノマープレポリマー開始剤等からなる組成物を注入して重合させ、得られた高分子成型品表面に膜を転写させる方法である。この方法を使用できる応力緩和層(A)としては、メタクリル樹脂、CR−39樹脂[東レ製(商標名)]等のセルキャスト重合ものに限定されるが、連続製版方式であるため非常に生産性良く製造することができるため、好適に用いられている。
射出成形転写法は、あらかじめ膜が内面に形成された金型を用いて、射出成型法で高分子成型品を作り、その表面に膜を転写させる方法である。
接着転写法は、転写フィルムや離型性高分子フィルム上にあらかじめ硬質層(C)と接着層を設け、金型面側に硬質層(C)が来るように金型に装着して、応力緩和層(A)を射出成形して製造する方法である。
[中間層(D)]
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板は、応力緩和層(A)と導電層(B)の間の密着強度を高くすることや、応力緩和層(A)からのガス放出を防止するなどを目的として、中間層(D)を設けてもよい。応力緩和層(A)と導電層(B)の材質や形成手法によっては、応力緩和層(A)と導電層(B)とを直接積層しても十分な密着性を有して接着することができない場合があり、その間に中間層(D)を設けることにより、応力緩和層(A)と導電層(B)の密着力を向上させることができる。
また、応力緩和層(A)上に導電層(B)を形成する際に、応力緩和層(A)からのガス放出によって形成が阻害される場合があり、応力緩和層(A)の表面にガスバリア性を有する中間層(D)をあらかじめ設けることにより、導電層(B)を形成することができる。
中間層(D)を含むフレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの前面基板として使用する場合は、中間層(D)はある程度の透明性を有していることが好ましく、可視光透過率は50%以上であることが好ましい。より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。ここでいう可視光透過率は、JIS R3106に規定のものである。硬質層(C)を含むフレキシブルディスプレイ用電極基板をディスプレイの背面基板として使用する場合は、特に透明でなくてもよい。
中間層(D)に適した材料を例示すると、無機酸化物、無機フッ化物、無機硫化物、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、酢酸エチレンビニル系樹脂などが挙げられる。具体的に例示すると、以下に記した化合物や、それらの混合物が好ましく用いられる。
無機酸化物、無機フッ化物、無機硫化物は例えば、二酸化ケイ素、フッ化マグネシウム、フッ化リチウム、クリオライト、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、フッ化ランタン、フッ化ネオジウム、酸化アルミニウム、フッ化セシウム、フッ化鉛、酸化マグネシウム、酸化トリウム、酸化スズ、酸化ランタニウム、酸化ケイ素、酸化インジウム、インジウムとスズとの酸化物、酸化ネオジウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化セレン、酸化チタン、硫化亜鉛、酸化ビスマス、セレン化亜鉛、硫化カドミウム、硫化アンチモン等が好ましい。
アクリル系樹脂は例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が好ましい。
中間層(D)の厚さはできるだけ薄いことが好ましく、5nm以上、100μm以下が好ましい。5nm未満の場合は、応力緩和層(A)と導電層(B)との間の密着強度を高くする効果や、応力緩和層(A)からのガス放出を抑制する効果が得られにくい。100μmより厚い場合は、折り曲げの際にクラックが入るおそれがあり、好ましくない。
中間層(D)は従来公知の手法で形成することができる。具体的に例示すると、ウエットコーティング、熱真空蒸着、EB蒸着、スパッタリング、プラズマCVDなどである。
[密着強度]
応力緩和層(A)と導電層(B)の間の密着強度は5N/25mm以上であることが好ましい。5N/25mm未満の場合は、フレキシブルディスプレイ用電極基板を曲げ直径3mmで曲げた際に応力緩和層(A)と導電層(B)との間で剥離が生じるおそれがある。より好ましい密着強度は10N/25mm以上、さらに好ましくは15N/25mm以上である。
本発明において、応力緩和層(A)と導電層(B)との間の密着強度とは、中間層(D)の有無に限らず、応力緩和層(A)と導電層(B)との間に存在する界面の中で最も密着力が低い部分での剥離強度であり、応力緩和層(A)から導電層(B)を剥離することにより測定する。
応力緩和層(A)と導電層(B)との間の密着強度は、応力緩和層(A)、導電層(B)それぞれの材質によって左右される。密着強度を制御する要因は、主に応力緩和層(A)と導電層(B)との間に働く分子間力の大きさであると考えられる。応力緩和層(A)と導電層(B)との間に働く分子間力の大きさは主に応力緩和層(A)の極性に依存し、高い密着強度を得るには、応力緩和層(A)の極性が高いことが好ましい。エチレン酢酸ビニル共重合体[EVA]、スチレンブタジエン共重合体、スチレンエチレンブタジエン共重合体[SEBS]、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂は極性が高い材料であるため、好ましく使用される。
また、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体[EVA]では、極性成分であるビニル成分の含有率[VA値]が高い程、極性が高くなるため、高い密着強度を得るために好ましい。
応力緩和層(A)に添加剤を加えることで、応力緩和層(A)の極性が変化し、密着強度が低下する場合もある。例えばエチレン酢酸ビニル共重合体にメチルトリメトキシシラン、テトラメトキシシランなどのシランカップリング剤を添加すると、密着強度が小さくなりやすい。
また、応力緩和層(A)と硬質層(C)との間の密着強度は5N/25mm以上であることが好ましい。密着強度が低い場合はフレキシブルディスプレイ用電極基板を曲げ直径3mmで曲げた際に応力緩和層(A)と導電層(B)との間で剥離が生じるおそれがある。より好ましい応力緩和層と導電層(B)との間の密着強度は10N/25mm以上、さらに好ましくは15N/25mm以上である。
[屈曲性]
折り曲げ可能なディスプレイでは、内接円直径が3mm以下で繰り返し曲げられることが好ましい。細く曲げられないディスプレイでは、曲げた後のディスプレイが厚みを持つため好ましくない。折り曲げ可能な内接円直径は小さいほどよく、より好適には2mmであり、さらに好ましくは直径1mmである。
また、曲げた部分における面抵抗率の上昇率は、20%以下であることが好ましい。折り曲げ部分の面抵抗率の上昇率が大きいと、ディスプレイを表示させた際に、折り曲げた履歴のある部分とない部分との間に表示画面の画質に明確な差が生じるおそれがある。面抵抗率の上昇率は低いほどよく、より好適には10%以下、さらに好ましくは5%以下である。
[密着強度試験]
本発明において密着強度試験は以下のように実施した。
試験片のサイズは10mm×100mmとした。試験板はSUS304板[厚さ2mm]とした。応力緩和層(A)と導電層(B)との間の密着強度測定は、応力緩和層(A)に対して十分な接着性を有する両面テープを使用して、フレキシブルディスプレイ用電極基板の応力緩和層(A)側が試験板に接するように試験板に貼り付けた。続いて導電層(B)に対して十分な接着力を有する粘着テープ[厚さ25μm]を導電層(B)の全面に貼った。次に粘着テープを剥離し、剥離強度を測定した。応力緩和層(A)は試験板と接着しており、粘着テープと導電層(B)も接着していることから、得られた剥離強度は応力緩和層(A)と導電層(B)の間で剥離しやすい部分の剥離強度を測定したことになる。剥離速度は300mm/分、剥離角度は90度とした。
また、応力緩和層(A)と硬質層(C)との間の密着強度を測定する場合は、硬質層(C)に対して十分な密着力を有する両面テープを介して、硬質層(C)側が試験板に接するようにサンプルを試験版に貼り付けた。導電層(B)との間の密着強度測定と同様に、剥離強度を測定した。剥離速度は300mm/分、剥離角度は90度とした。
[屈曲性試験]
フレキシブルディスプレイ用電極基板の屈曲性の評価にあたっては、押し曲げ直径3mmで押し曲げる前後の面抵抗率を測定し、押し曲げ後の、押し曲げ前の面抵抗率からの上昇率、押し曲げ部分の応力緩和層の押し曲げ部分の応力緩和層(A)の破断の有無、応力緩和層(A)と硬質層(C)との間の剥離の有無を評価した。
押し曲げ動作は、10回繰り返した。押し曲げる際に、導電層(B)が内側になるように曲げた時、外側になるように曲げた時のパターンいずれの方法においても、面抵抗率の上昇率が20%以下であり、応力緩和層(A)の破断や、各層の剥離がない場合に合格とした。
試験片の準備方法は以下を除いてJIS Z2204に準じ、1号試験片を用意した。
3mm厚のアルミニウム板と本発明における電極用基板を積層して評価した。
試験方法は、JIS Z2248に準じて、押し曲げ試験を実施した。押し曲げ試験条件は、内接円直径3mm、押し曲げ角度180°とした。
押し曲げ試験前後の導電層(B)の面抵抗率の測定にあたっては、押し曲げの中心線付近の面抵抗率を測定する。測定方法としては、例えば4端子法、4探針法が挙げられる。本発明では4探針法で測定した。
[貯蔵弾性率]
貯蔵弾性率は、一般的な粘弾性測定装置を用いて一般的な条件で測定すればよい。本願においては、レオメトリック社製の粘弾性測定装置(型番:ARES)を適用して、厚さ100umのサンプルを25mmΦのパラレルプレートに設置し、温度20℃の雰囲気下で、ねじりモードにて3%の歪みを周波数1Hzに相当する角振動数にて加えて測定した。
[分析方法]
フレキシブルディスプレイ用電極基板の構成や各層の状態は、断面の光学顕微鏡測定、走査型電子顕微鏡(SEM)測定、透過型電子顕微鏡測定(TEM)等を用いて調べられる。
各層の組成はオージェ電子分光法(AES)、蛍光X線法(XRF)、X線マイクロアナライシス法(XMA)、ラザフォード散乱分析法(RBS)、X線光電子分光法(XPS)、真空紫外光電子分光法(UPS)、赤外吸収分光法(IR)、ラマン分光法、2次イオン質量分析法(SIMS)、低エネルギーイオン散乱分光法(ISS)等により測定できる。また、導電層(B)の原子組成及び膜厚は、オージェ電子分光法(AES)や2次イオン質量分析(SIMS)等で深さ方向の分析を行うことによって調べられる。
各層の分子量分布はGPC質量分析法等で調べることができる。
[フレキシブルディスプレイ]
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板を用いて、従来公知の手段でフレキシブルディスプレイを作製することができる。例えばマイクロカプセル型電気泳動表示方式のフレキシブルディスプレイは、TFT回路を有する電極用基板を背面基板とし、透明導電層を有する電極用基板を前面基板とし、図8に示すように白色と黒色の粉体が封入されたマイクロカプセルを両基板の間に挟みこんで作製する。図8は、図7で例示したTFT液晶用基板の導電層(B)20上に接着層200を形成し、図4に例示したフレキシブルディスプレイ用電極基板の導電層(B)20が、接着層200側になるように設置し、間にマイクロカプセル層210を形成した、マイクロカプセル型電気泳動表示方式のフレキシブルディスプレイの一例である。
他のディスプレイの例では、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイは、背面基板としての電極用基板と透明導電層を有する基板との間に図9に示すように白色と黒色の導電性粉体、つまり電子粉流体を挟み込んで作製する。図9は、図5に例示したフレキシブルディスプレイ用電極基板の、線状の導電層(B)20の間にリブ220を形成し、リブ220とリブ220の間に白色と黒色の電子粉流体230を挟みこみ、リブ220上に図4に例示した触フレキシブルディスプレイ用電極基板を設置した、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイの一例である。
本発明のフレキシブルディスプレイ用電極基板は、これらのディスプレイの背面基板、全面基板のいずれにも使用できる。
[ディスプレイ評価]
本発明では、フレキシブルディスプレイ用電極基板を曲げ可能なフレキシブルディスプレイの基板に用いて、直径3mmで折り曲げた後に開いた部分と、折り曲げていない部分との間でディスプレイの輝度を比較することで評価した。両者の間に相対比にて20%以上の違いがあると、ディスプレイ画面に表示むらが発生するおそれがある。
本発明では、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイを作製して評価した。
準備及び測定はJEITA 規格EIAJ ED2523に準じて、以下の通り実施した。
光源として 浜松ホトニクス製キセノンランプ L7893を使用した。測光器として、ミノルタ製 分光放射輝度計 CS−1000Aを使用した。駆動には直流電気信号を使用し、オンオフにより黒白の制御を行った。測定系としては、標準構成Aを使用し、照射角5度、照射径10mmφ、測定角5度、測定径5mmφとした。図10に測定位置を図示した。ディスプレイの表示面300を内側あるいは外側にして、曲げの中心線310で曲げ試験を行い、曲げ試験実施部の測定位置320と、曲げ試験未実施部の測定位置330で輝度測定を行う。
つぎに、本発明を実施例により具体的に説明する。本発明はこれらによりなんら制限されるものではない。
(実施例1)
[部材準備]
応力緩和層(A)の材料として酢酸エチレンビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:1×10Pa]を準備した。
導電層(B)の材料としてインジウムとスズとの混合酸化物[混合重量比が、酸化インジウム/酸化スズ=9/1]を準備した。
[応力緩和層(A)の作製]
押し出し成形法により酢酸エチレンビニル樹脂を厚みが500μmとなるように形成した。押し出し条件は、樹脂温度130℃、押し出し速度1m/minとした。
[導電層(B)の作製]
応力緩和層(A)の一方の面上に電子ビーム蒸着によりインジウムとスズとの酸化物(ITO)(スズ含有率10%)層を厚さが100nmとなるように形成した。成膜ガスとして、アルゴンと酸素の混合ガス[分圧比が、アルゴン/酸素=99/1]を使用した。
得られたフレキシブルディスプレイ用電極基板の特性を表1、表2に示した。
(実施例2)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料として酢酸エチレンビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製 、貯蔵弾性率G´:1×10Pa]を使用した。
(実施例3)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)を形成するための材料として酢酸エチレンビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:1×108Pa]を使用した。
(実施例4)
以下の事項を除いて、実施例3と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料にテルペン樹脂[メーカー:ヤスハラケミカル、製品名:YSレジンPX1000]を0.3重量%分加えた。
(実施例5)
以下の事項を除いて、実施例3と同様に実施した。
応力緩和層(A)のテルペン樹脂[メーカー:ヤスハラケミカル、製品名:YSレジンPX1000]を0.5重量%分加えた。
(比較例1)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料として酢酸エチレンビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:5×108Pa]を使用した。
(比較例2)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料として酢酸エチレンビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:5×10Pa]を使用した。
(比較例3)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)を形成するための材料としてナイロン6[貯蔵弾性率G´:4×10Pa]を使用した。
(比較例4)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)を形成するための材料としてシリコーンゴム[貯蔵弾性率G´:4×10Pa]を使用した。
(比較例5)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料にメチルトリメトキシシランを0.5重量%分加えた。
(実施例6〜10)
実施例1〜5で作製したフレキシブルディスプレイ用電極基板を前面基板として、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイを作製した。
(比較例6〜10)
比較例1〜5で作製したフレキシブルディスプレイ用電極基板を前面基板として、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイを作製した。
実施例1〜5及び比較例1〜5の結果を表1、表2に示す。
実施例6〜10及び比較例6〜10の結果を表3に示す。
Figure 0004856498
Figure 0004856498
Figure 0004856498
比較例2では、屈曲試験後、面抵抗率が高くなり測定できなかった。
比較例7では、折り曲げ履歴部分が表示されなかったため、ディスプレイの輝度が測定できなかった。
表1〜3から、本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板において、応力緩和層(A)に使用する材料の周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Pa以上上1×10Pa以下であるとき、積層体(A)と導電層(B)との間の密着強度が5N/25mm以上である場合に、曲げ直径3mmの屈曲試験を行っても、面抵抗率はあまり低下せず、折り曲げ可能なディスプレイに使用しても表示性能に障害をきたさない範囲であった。
また、フレキシブルディスプレイ用電極基板の可視光透過率は、いずれも80%以上であり、透過性が必要なディスプレイの前面基板、背面基板に適している。さらに面抵抗率がいずれも約100Ω/□であり、ディスプレイの前面基板、背面基板に適している。
(実施例11)
[部材準備]
応力緩和層(A)の材料としてエチレン酢酸ビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:1×10Pa]を準備した。
導電層(B)の材料としてインジウムとスズとの混合酸化物[混合重量比が、酸化インジウム/酸化スズ=9/1]を準備した。
硬質層(C)としてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム[厚さ125μm、貯蔵弾性率G´:4×10Pa]を準備した。
[応力緩和層(A)の作製]
PETフィルムの一方の面上に押し出し成形法により酢酸エチレンビニル樹脂を厚みが63μmとなるように形成した。押し出し条件は、樹脂温度130℃、押し出し速度1m/minとした。
[導電層(B)の作製]
エチレン酢酸ビニル樹脂の、PETフィルムと接していない側の面上に電子ビーム蒸着によりインジウムとスズとの酸化物(ITO)層を厚さが100nmとなるように形成した。成膜ガスとして、アルゴンと酸素の混合ガス[分圧比が、アルゴン/酸素=99/1]を使用した。
得られたフレキシブルディスプレイ用電極基板の特性を表4、表5に示した。
(実施例12)
以下の事項を除いて、実施例1と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料としてエチレン酢酸ビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製 、貯蔵弾性率G´:1×10Pa]を使用した。
(実施例13)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料としてエチレン酢酸ビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:1×108Pa]を使用した。
(実施例14)
以下の事項を除いて、実施例13と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料にテルペン樹脂[メーカー:ヤスハラケミカル、製品名:YSレジンPX1000]を0.3重量%分加えた。
(実施例15)
以下の事項を除いて、実施例13と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料にテルペン樹脂[メーカー:ヤスハラケミカル、製品名:YSレジンPX1000]を0.5重量%分加えた。
(比較例11)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
硬質層(C)としてPETフィルム[厚さ188μm、貯蔵弾性率G´ 4×10Pa]を使用した。さらに、エチレン酢酸ビニル樹脂を形成しなかった。
得られた積層体の特性を表3、表4に示した。
(比較例12)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
応力緩和層(A)としてエチレン酢酸ビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:5×108Pa]を使用した。
(比較例13)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
応力緩和層(A)としてエチレン酢酸ビニル樹脂[品名:三井デュポンケミカル製、貯蔵弾性率G´:5×10Pa]を使用した。
(比較例14)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
応力緩和層(A)としてナイロン6[貯蔵弾性率G´:4×10Pa]を使用した。
(比較例15)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
応力緩和層(A)としてシリコーンゴム[貯蔵弾性率G´:4×10Pa]を使用した。
(比較例16)
以下の事項を除いて、実施例11と同様に実施した。
応力緩和層(A)の材料にメチルトリメトキシシランを0.5重量%分加えた。
(実施例16〜20)
実施例11〜15で作製したフレキシブルディスプレイ用電極基板を前面基板として、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイを作製した。
(比較例17〜22)
比較例11〜16で作製したフレキシブルディスプレイ用電極基板を前面基板として、電子紛流体型電気泳動表示方式ディスプレイを作製した。
実施例11〜15及び比較例11〜16の結果を表4、表5に示す。
実施例16〜20及び比較例17〜22の結果を表6に示す。
Figure 0004856498
Figure 0004856498
Figure 0004856498
比較例11では、密着強度が弱く、測定限界以下であった。
比較例13では、屈曲試験後、面抵抗率が高くなり測定できなかった。
比較例19では、折り曲げた部分が表示されなかったため、ディスプレイの輝度が測定できなかった。
表4、表5から、応力緩和層(A)に使用する材料の周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Pa以上1×10Pa以下であり、応力緩和層(A)と導電層(B)との間の密着強度が5N/25mm以上、応力緩和層(A)と硬質層(C)との間の密着力が5N/25mm以上である場合に、折り曲げてもディスプレイの表示性能に影響を及ぼさないことがわかる。
また、得られたフレキシブルディスプレイ用電極基板の可視光透過率は、いずれも80%以上であり、透過性が必要なディスプレイの前面基板に使用可能であることがわかる。さらに積層体の電気特性は、その面抵抗率がいずれも約100Ω/□であり、ディスプレイの電極用基板として使用可能なものであることがわかる。
本発明におけるフレキシブルディスプレイ用電極基板により、ディスプレイの前面基板、背面基板に使用可能な、折り曲げ跡がつくことがないフレキシブルディスプレイが得られる。
フレキシブルディスプレイ用電極基板の一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板の一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板の一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板の一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板の一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板の一例を示す平面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板を基板として使用したディスプレイの一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板を基板として使用したディスプレイの一例を示す断面図。 フレキシブルディスプレイ用電極基板を基板として使用したディスプレイの一例を示す断面図。 ディスプレイ評価における輝度測定点を示す図。
符号の説明
10:応力緩和層(A)
20:導電層(B)
30:硬質層(C)
40:中間層(D)
100:TFT部
110:絶縁膜
120:ゲート電極
130:キャパシタ電極
200:接着層
210:マイクロカプセル
220:リブ
230:電子紛流体
300:ディスプレイの表示面
310:曲げの中心線
320:曲げ履歴のある領域の測定位置
330:曲げ履歴がない領域の測定位置

Claims (3)

  1. 応力緩和層(A)と導電層(B)を有する、折り曲げ可能なフレキシブルディスプレイ用電極基板であり、
    前記応力緩和層(A)の周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Pa以上1×10Pa以下であり
    前記応力緩和層(A)と前記導電層(B)との間の密着強度が5N/25mm以上であり、
    直径3mmで曲げた際の、前記導電層(B)の面抵抗率上昇率が20%以下であり、
    前記応力緩和層(A)が、エチレン酢酸ビニル共重合体[EVA]、スチレンエチレンブタジエン共重合体[SEBS]、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂の少なくとも1種を含み、
    前記応力緩和層(A)の厚さが、20μm以上1mm以下である、フレキシブルディスプレイ用電極基板。
  2. 前記応力緩和層(A)の前記導電層(B)と反対側に硬質層(C)を有し、該硬質層(C)の周波数1Hzにおける貯蔵弾性率G´が、1×10Paを超えて1×1010Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ用電極基板。
  3. 請求項1または2に記載のフレキシブルディスプレイ用電極基板を搭載した折り曲げ可能なディスプレイ。
JP2006228718A 2005-08-26 2006-08-25 フレキシブルディスプレイ用電極基板 Expired - Fee Related JP4856498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228718A JP4856498B2 (ja) 2005-08-26 2006-08-25 フレキシブルディスプレイ用電極基板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005245543 2005-08-26
JP2005245543 2005-08-26
JP2006228718A JP4856498B2 (ja) 2005-08-26 2006-08-25 フレキシブルディスプレイ用電極基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007086771A JP2007086771A (ja) 2007-04-05
JP4856498B2 true JP4856498B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=37973753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006228718A Expired - Fee Related JP4856498B2 (ja) 2005-08-26 2006-08-25 フレキシブルディスプレイ用電極基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4856498B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101862760B1 (ko) * 2015-10-28 2018-05-31 덕산하이메탈(주) 투광성 기판의 제조방법 및 이를 통해 제조된 투광성 기판

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008038764A1 (en) * 2006-09-28 2008-04-03 Fujifilm Corporation Spontaneous emission display, spontaneous emission display manufacturing method, transparent conductive film, electroluminescence device, solar cell transparent electrode, and electronic paper transparent electrode
JP2009069738A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Bridgestone Corp 情報表示用パネル
JP2009204869A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Fukuoka Technoken Kogyo:Kk 記録媒体及びそれを用いた画像形成装置並びに画像形成方法
JP5709674B2 (ja) * 2011-07-01 2015-04-30 日本写真印刷株式会社 折り曲げ可能な透明導電層
JP6580808B2 (ja) * 2012-06-19 2019-09-25 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 表示装置及びその製造方法
CN104380366B (zh) 2012-06-19 2017-09-08 新日铁住金化学株式会社 显示装置及其制造方法、以及显示装置支撑基材用聚酰亚胺膜及其制造方法
JP6488682B2 (ja) * 2014-12-12 2019-03-27 王子ホールディングス株式会社 応力緩和層としてのシリコーンゴムフィルムおよびそれを有するフレキシブルデバイス
JP6839581B2 (ja) * 2016-04-01 2021-03-10 日東電工株式会社 エレクトロクロミック調光部材、光透過性導電フィルムおよびエレクトロクロミック調光素子
ES2959787T3 (es) * 2016-04-01 2024-02-28 Nitto Denko Corp Organo de atenuación electrocrómico y elemento de atenuación electrocrómico
JP2018022062A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 グンゼ株式会社 フォルダブルディスプレイ用フィルムおよびその製造方法
KR102031417B1 (ko) * 2016-08-26 2019-11-08 주식회사 애스크와이 플렉서블 디스플레이용 광학 기판 소재
JP6840867B2 (ja) 2017-12-11 2021-03-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
KR20200115486A (ko) * 2018-01-31 2020-10-07 니폰 제온 가부시키가이샤 적층체 및 그 제조 방법 그리고 터치 패널
US11462700B2 (en) 2018-02-28 2022-10-04 Sharp Kabushiki Kaisha Display device comprising flexible display panel
KR102194960B1 (ko) * 2018-12-14 2020-12-24 주식회사 토비스 곡면 디지털 엑스레이 검출장치 및 그 제조방법
JP7427576B2 (ja) 2020-04-16 2024-02-05 株式会社神戸製鋼所 Al合金蒸着膜、ディスプレイ用配線膜、ディスプレイ装置及びスパッタリングターゲット

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60150508A (ja) * 1984-01-18 1985-08-08 日本写真印刷株式会社 透明電極基板の製造方法
JP3077778B2 (ja) * 1992-05-15 2000-08-14 シャープ株式会社 液晶表示装置用電極基板およびそれを用いた液晶表示装置
JP3017912B2 (ja) * 1993-12-13 2000-03-13 シャープ株式会社 液晶表示装置用電極基板及び液晶表示装置
JPH0815682A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Mitsui Toatsu Chem Inc 液晶表示装置用電極基板
JP2003086356A (ja) * 2001-09-06 2003-03-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及び電子機器
JP4328603B2 (ja) * 2003-11-21 2009-09-09 シャープ株式会社 電極付き樹脂基板および表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101862760B1 (ko) * 2015-10-28 2018-05-31 덕산하이메탈(주) 투광성 기판의 제조방법 및 이를 통해 제조된 투광성 기판

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007086771A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4856498B2 (ja) フレキシブルディスプレイ用電極基板
EP2312423B1 (en) Transparent conductive film, method for production thereof and touch panel therewith
TWI536238B (zh) 觸控面板的製作方法
KR101947521B1 (ko) 투명한 점착제층을 가지는 투명 도전층부 커버 부재
JP6512804B2 (ja) 透明導電性フィルム積層体及びその用途
KR20130031910A (ko) 점착제층이 형성된 수지 필름, 적층 필름 및 터치 패널
KR20120117646A (ko) 점착제층이 형성된 투명 수지 필름, 적층 필름 및 터치 패널
KR20100077207A (ko) 투명 도전성 적층체 및 그것을 구비한 터치 패널
JP2008071531A (ja) 透明導電性積層体及びそれを備えたタッチパネル
WO2001087590A1 (fr) Film fonctionnel avec couche fonctionnelle et article dote d'un tel film
TWM436191U (en) Stacked structure for touch panel
TW201226201A (en) Transparent protective plate, flat panel display, and method for producing flat panel display
JP2013142132A (ja) 積層体、この積層体を用いた透明光学部材及びこの積層体を用いた画像表示装置
WO2014061478A1 (ja) 粘着層付き透明面材および表示装置
TW200528533A (en) Transparent gel adhesive, transparent gel adhesive sheet, and optical filter for display
CN104650635A (zh) 硬质涂膜、透明导电性膜以及电容触控面板
JP2014205247A (ja) 転写用部材
JP3901911B2 (ja) 透明積層フィルム
WO2005022559A1 (ja) 転写用導電性フィルム、それを用いた透明導電膜の形成方法及び透明導電膜
CN104350121A (zh) 粘合剂和使用所述粘合剂的透明基板
JP2002316378A (ja) 透明導電性積層体及びそれを用いたタッチパネル
JP2008297376A (ja) ディスプレイ用光学フィルター用粘着シート
JP2020113237A (ja) ポリマープラスチックフロントパネルとその製法
JP2005235678A (ja) 透明導電性積層体およびタッチパネル
JP2018058234A (ja) 無機化合物層接着用のハードコートフィルム、および、該ハードコートフィルムを用いた透明導電性フィルムおよびタッチパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080708

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111028

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees