JP4855671B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4855671B2
JP4855671B2 JP2004336339A JP2004336339A JP4855671B2 JP 4855671 B2 JP4855671 B2 JP 4855671B2 JP 2004336339 A JP2004336339 A JP 2004336339A JP 2004336339 A JP2004336339 A JP 2004336339A JP 4855671 B2 JP4855671 B2 JP 4855671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
state
auto shut
unit
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004336339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006142664A (ja
Inventor
政幸 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004336339A priority Critical patent/JP4855671B2/ja
Publication of JP2006142664A publication Critical patent/JP2006142664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4855671B2 publication Critical patent/JP4855671B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、孔版印刷装置等を含む印刷装置に関する。
多孔性の支持円筒体等からなる版胴と、例えば熱可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルムをサーマルヘッドで加熱溶融穿孔・製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段で版胴の内周面に適量のインキを供給して、プレスローラや圧胴等の押圧手段で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴の開孔部、マスタの穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転移させて印刷を行う感熱デジタル式の孔版印刷装置が知られている。
このような孔版印刷装置待機中での不要電力の消費を防止すると共に、復帰時にはファーストプリントタイムの遅延を防止することを目的とした技術が、開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、孔版印刷装置の各部・装置へ電力を供給する電源を切るという技術思想に基づくものではなく、むしろ省電力モード(省エネモード)としての技術提案である。また、上記公報では、周辺装置であるパーソナルコンピュータやソータが接続され遠隔操作で使用する場合、孔版印刷装置の不使用時に電源を切ることは現実的ではないと考えていた。
特開2000−118112号公報
しかしながら、特開2000−118112号公報記載の技術では、省電力モードであったため消費電力は少なくなるが、孔版印刷装置の非稼働中(不使用時)における不要電力の浪費を完全に防止するという点からみると、完全ではなかった。やはり無駄な消費電力をなくすことを考えた場合、主電源スイッチを切ることが一番であると考えられる。
また、パーソナルコンピュータやソータが接続され遠隔操作で孔版印刷装置を使用する場合、孔版印刷装置の主電源を切ることは通信不可能となってしまうため、現実的ではないとされている。ところが、孔版印刷装置のユーザ全てが遠隔操作を行っているとは限らず、孔版印刷装置単体での印刷を行っている場合もある。それ故に、特にパーソナルコンピュータ等の周辺装置を接続せず遠隔操作を必要としないユーザにおいては、主電源を切ることが可能である。
したがって、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、上記諸問題点を解決して、孔版印刷装置等を含む印刷装置の不使用時(非稼働中)における不要電力の浪費を完全に防止することができる印刷装置を提供することを主な目的としている。
本発明は、上述した課題を解決して上記目的を達成するために、請求項ごとの発明においては以下の発明特定事項(以下、「構成」という)を採用していることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、版胴にマスタを巻装して印刷を行う印刷装置において、前記印刷装置の不使用時に制御によって主電源スイッチを切るオートシャットオフモードを実行することが可能であり、かつ、コンピュータを含む周辺装置が接続可能であり、前記オートシャットオフモードへ移行する際に、前記印刷装置の状態を記憶し、前記コンピュータからの画像情報を入力可能とする入出力仲介装置を介して該コンピュータが接続されている場合、前記オートシャットオフモードヘの移行を禁止し、省電力モードへ移行する印刷装置であって、画像読取部、製版部、排版部、印刷部、給紙部および排紙部のうちの少なくとも該印刷部、該給紙部および該排紙部を有し、前記版胴は前記印刷部に設けられており、前記オートシャットオフモードへ移行する際に、前記各部のうちの少なくとも1つの状態を記憶する装置状態記憶手段と、前記オートシャットオフモードが電源再投入により解除されたときに、前記装置状態記憶手段に記憶された前記各部の状態と前記解除時の前記各部の状態とを比較する比較手段とを有し、前記装置状態記憶手段は、前記主電源スイッチがオフする際に該主電源スイッチオフの要因が前記オートシャットオフモードによるものか、前記主電源スイッチが強制的にオフされたものかを記憶する機能を有し、前記電源再投入時に、前回の前記主電源がオフした要因が該主電源スイッチの強制的オフである場合には通常の初期化動作を行い、前回の前記主電源がオフした要因が前記オートシャットオフによるものである場合には前記比較手段により前記装置状態記憶手段に記憶された前記オートシャットオフモード時の前記各部の状態と前記解除時の前記各部の状態とを比較し、前記オートシャットオフモード時の前記各部の状態と前記解除時の前記各部の状態とが同じ場合、前記初期化動作を行わないことを特徴とする。
こで、コンピュータとしては、後述の実施形態におけるパーソナルコンピュータや、ネットワークを介して通信可能に接続されたワークステーション等も含まれる。
求項記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記印刷装置が、作動中状態、サービスマンコール状態、ジャム報知状態、版胴にマスタが巻装されていない状態のうちの何れか1つの状態の場合、前記オートシャットオフモードへの移行を禁止することを特徴とする。
ここで、ジャム報知状態には、ジャムの発生等を文字や絵等でその内容や発生箇所等を表示するジャム表示状態の他、ジャムの発生等を音声等で報せる音声報知状態なども含まれる。
本発明によれば、上述した従来の問題点を解決して新規な印刷装置を提供することができる。請求項ごとの効果を挙げれば以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、印刷装置の不使用時に制御によって主電源スイッチを切るオートシャットオフモードを実行することが可能であり、かつ、コンピュータを含む周辺装置が接続可能であり、オートシャットオフモードへ移行する際に、印刷装置の状態を記憶し、コンピュータからの画像情報を入力可能とする入出力仲介装置を介してコンピュータが接続されている場合、オートシャットオフモードヘの移行を禁止し、省電力モードへ移行することにより、パーソナルコンピュータ等のコンピュータによる遠隔操作で印刷装置を使用する場合にオートシャットオフにより主電源が切れることで通信不可能となることを防止し、かつ、印刷装置不使用時の消費電力を抑えることができ、コンピュータが接続されていない場合には、オートシャットオフモードへ移行することで不要電力の消費を完全に防止することができるので、遠隔操作を行う場合、行わない場合のどちらにも対応し、ユーザの使い勝手を維持しつつ不要電力の消費を最大限防止できる。加えて、電源再投入時に、前回の主電源がオフした要因が主電源スイッチの強制的オフである場合には通常の初期化動作を行い、前回の主電源がオフした要因がオートシャットオフによるものである場合には比較手段により装置状態記憶手段に記憶されたオートシャットオフモード時の各部の状態と解除時の各部の状態とを比較し、オートシャットオフモード時の各部の状態と解除時の各部の状態とが同じ場合、初期化動作を行わないことにより、印刷装置の初期化動作における動作時間の短縮および消費電力を低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、印刷装置が、作動中状態、サービスマンコール状態、ジャム報知状態、版胴にマスタが巻装されていない状態のうちの何れか1つの状態の場合、オートシャットオフモードへの移行を禁止する構成にしたので、ジャムやサービスマンコール発生時はジャム処理や、故障箇所修理・修復の迅速対応が可能となるし、作動中状態や版胴にマスタ未巻装状態時では、二次的に起こり得るトラブル(復帰処理のための時間浪費やインキの水分等蒸発よる印刷不良)を未然に防止することが可能となる。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態を示す印刷装置の一例としての孔版印刷装置1の全体構成を説明する。孔版印刷装置1は、同図に示すように、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印刷部5、排紙部6、排版部7および制御部8から主に構成されている。同図において、符号9は、孔版印刷装置1の骨組みをなす装置本体としての筐体を示す。
画像読取部2は、筐体9の上部に配置されていて、原稿載置台11上から移送される図示しない原稿またはコンタクトガラス10上に載置された図示しない原稿の画像を読み取る機能・構成を具備している。
画像読取部2は、原稿を載置するコンタクトガラス10、原稿を載置する原稿載置台11、原稿を搬送する原稿搬送ローラ対12および原稿搬送ローラ13、搬送される原稿をガイドするガイド板14,15、コンタクトガラス10に沿って原稿を搬送する原稿搬送ベルト16、読み取られた原稿の排出方向を切り換える切換板17、読み取られた原稿が排出される原稿排紙台18、原稿画像を走査して読み取るスキャナ部(コンタクトガラス10を通して前記原稿の表面を照明する蛍光灯21、該原稿の表面からの反射光を折り返し反射するミラー19,20、ミラー19,20により反射された反射光を集束するレンズ22、レンズ22を介して反射光を受光するCCD等の画像センサ23)等から主に構成されている。
画像センサ23は受光した反射光に対応して光電変換をし、これにより得られた画像信号を筐体9内に設けられた図示しないアナログ/デジタル(以下、「A/D」と略記する)変換部に入力する。
上述の構成のうち、原稿載置台11、原稿搬送ローラ対12、原稿搬送ローラ13、ガイド板14,15、原稿搬送ベルト16、切換板17、原稿排紙台18は図示しない圧板に一体的に設けられてADFユニット24を構成しており、ADFユニット24はコンタクトガラス10に対して接離自在に設けられている。ADFユニット24には、原稿載置台11に原稿が載置されたことおよびこの原稿のサイズを検知するADF原稿サイズ検知センサ25、コンタクトガラス10上に載置された原稿のサイズを検知する圧板原稿サイズ検知センサ26、ADFユニット24(図示しない圧板)がコンタクトガラス10上に置かれていないときにこれを検知する圧板検知センサ27が設けられている。各センサ25,26は、図の簡明化のため1個で示しているが、複数設けられている場合が多い。
給紙部3は、筐体9の下側に配置されていて、第1ないし第3の給紙トレイ28,29,30上に積載された印刷用紙P1,P2,P3の何れかを印刷部5へ給送する機能・構成を具備している。
給紙部3は、例えば特開平5−124737号公報に開示されたものと同様に、同サイズの印刷用紙P1,P2を積載可能な第1給紙トレイ28および第2給紙トレイ29、大サイズの印刷用紙P3を積載可能な第3給紙トレイ30、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1が使い切られた際に第2給紙トレイ29上の印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に一括して移動させる用紙移動部材31、給紙ローラ32,33、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1を給紙ローラ32に押圧させる押し上げ部材34、第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3を給紙ローラ33に押圧させる押し上げ部材35、押し上げ部材34に押し上げられた印刷用紙P1に接触して第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1の有無を検知する第1用紙有無検知センサ36、分離ローラ対37,38、用紙搬送ローラ対39,40、用紙搬送ローラ群41、レジストローラ対42等から主に構成されており、孔版印刷装置1の作動中に第2給紙トレイ29の引き出しが可能に構成されている。また、各給紙トレイ28,29,30には各印刷用紙P1,P2,P3の幅方向をガイドする図示しないサイドフェンスが設けられている。
給紙部3には、さらに、第2給紙トレイ29上の印刷用紙P2の有無を検知する第2用紙有無検知センサ43、第1用紙有無検知センサ36と同様に第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3の有無を検知する第3用紙有無検知センサ44、各給紙トレイ28,29,30上の各印刷用紙P1,P2,P3のサイズを検知する第1用紙サイズ検知センサ45、第2用紙サイズ検知センサ46、第3用紙サイズ検知センサ47、押し上げ部材34による第1給紙トレイ28の上昇量から第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1の残量を検知する第1用紙残量検知センサ57、押し上げ部材35による第3給紙トレイ30の上昇量から第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3の残量を検知する第3用紙残量検知センサ58、各印刷用紙P1,P2,P3が所定の時間内にレジストローラ対42に送られないことでジャムを検知する給紙ジャム検知センサ86が配設されている。各センサ45,46,47は、図の簡明化のため1個で示しているが、複数設けられている場合が多い。なお、図3においては、各センサ36,43,44,45,46,47,57,58の第1、第2ないしは第3等の接頭語を省略している。
製版部4は、給紙部3の上方に配置されていて、マスタ48がロール状に巻かれたマスタロール48aから繰り出されるマスタ48を穿孔製版し後述する版胴60へ給版する機能・構成を具備している。
製版部4は、マスタ48を繰り出し可能にマスタロール48aを支持する支持部材49、マスタ48を加熱穿孔・製版する製版手段としてのサーマルヘッド50、マスタ48をサーマルヘッド50に押圧しつつ搬送するプラテンローラ51、マスタ48を切断する切断手段52、マスタ48を搬送するマスタ搬送ローラ対53,54等から主に構成されている。製版部4は、一体的なユニットに構成されており、筐体9に対して着脱自在に設けられている。
マスタロール48aは、その芯部48bを支持部材49に回転自在に支持されている。プラテンローラ51は、図示しないステッピングモータで回転駆動され、図示しないプラテンローラ接離手段によって所定の圧力でサーマルヘッド50に押圧される図1に実線で示す圧接位置と、サーマルヘッド50から離間する図1に二点鎖線で示す離間位置とに選択的に位置決めされる。切断手段52は、可動刃である上刃52aと固定刃である下刃52bとからなり、上刃52aが下刃52bに対して回転移動あるいは上下動する周知の構成である。
製版部4には、マスタロール48aの有無を検知するマスタロール有無検知センサ59、プラテンローラ51が圧接位置に置かれたときにこれを検知するプラテンローラ検知センサ55、マスタ48の先端が切断手段52で切断される位置である初期位置に置かれたことを検知するマスタ先端検知センサ56等が配設されている。
印刷部5は、製版部4の左側の筐体9の略中央部に配置されていて、穿孔製版された製版済みのマスタ48を外周面に巻装した版胴60に、印刷用紙P1ないしP3の何れかを押し付けることにより印刷を行う機能・構成を具備している。
版胴60は、多孔性の支持円筒体の周りに樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーン(図示せず)を複数層巻装して構成されていて、紙面の手前側および奥側の両端部に配設された図示しないフランジ(端板)に固着されている。版胴60は、該両端部のフランジがインキ供給パイプを兼ねた支軸63に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段(例えばメインモータ)からの駆動力を伝達されレジストローラ対42と同期して回転駆動される。版胴60は、筐体9に対して着脱自在に設けられており、その外周面上にはマスタ48の先端を挟持するクランパ64が配設されている。クランパ64は、版胴60が所定位置に到達した際に図示しないクランパ開閉手段によって開閉される。
版胴60の内部には、インキ供給手段61が配設されている。インキ供給手段61は、支軸63、インキローラ65、ドクターローラ66等から主に構成されている。インキローラ65は、支軸63に固設された図示しない側板に回転自在に支持されており、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段から駆動力を伝達されて図の時計回り方向に回転駆動される。インキローラ65の近傍には、インキローラ65の外周面に対してその外周面を近接配置されたドクターローラ66が、インキローラ65と平行に配設されている。インキローラ65とドクターローラ66との間に断面楔状に形成されるインキ溜まり67のインキは、インキローラ65とドクターローラ66との隙間を通過する際に引き延ばされ一定量に計量されて、インキローラ65の外周面上に薄膜状に供給される。インキ溜まり67には、インキ量を検知するインキ量検知センサ68が設けられている。
なお、インキとしては、例えばW/O型のエマルションインキ系のものが好ましく使用されるが、勿論これに限られるものではない。
版胴60の下方には、プレスローラ62が配設されている。プレスローラ62は、筐体9の図示しない側板に揺動自在かつ回転自在に支持されており、図示しないカム等を介して揺動・昇降され、その外周面を版胴60の外周面に対して接離自在に設けられている。プレスローラ62は、図示しないバネ等の付勢手段によって常に版胴60に圧接する向きに付勢されており、離間時には図示しない係止手段によって図に示す離間位置に保持される周知の構成をなす。
また、印刷部5には、版胴60を支軸63の軸方向に移動させて給紙部3より給送された印刷用紙に印刷される画像位置を用紙幅方向に変位させる画像左右位置調節機構(特開平6−293175号公報参照)と、版胴60をその周方向に移動させてレジストローラ対42との同期タイミングをずらし、印刷用紙に印刷される画像位置を用紙搬送方向に変位させる天地移動機構とが配設されている。版胴60の近傍には、版胴60の軸方向の位置を検知する版胴軸方向位置検知センサ69と、版胴60の周方向の位置を検知するエンコーダ等の検出器を有する版胴周方向位置検知センサ70とが配設されている。各センサ69,70は、共にホームポジションからの移動量を検知して版胴60の位置検出を行う。さらに、版胴60の近傍には、版胴60の外周面上にマスタ48が巻装されていない場合にこれを検知するマスタ未巻装検知センサ87が配設されている。
マスタ未巻装検知センサ87としては、例えば本願出願人が提案した特開2002−137525号公報の図1ないし図3に示されている態様で配置された反射型フォトセンサからなるマスタ有無検知センサ(1)が好ましく使用されるが、勿論これに限定されるものではない。
排紙部6は、印刷部5の左側に配置されていて、印刷部5で印刷された印刷済みの印刷用紙を排紙トレイ80に排出する機能・構成を具備している。排紙部6は、剥離爪71、ガイド板72,73、排紙搬送ユニット74、電動排紙台75等から主に構成されている。
剥離爪71は、版胴60の外周面より印刷済みの印刷用紙P(印刷用紙P1,P2,P3を総称して印刷用紙Pとする)を剥離するものであり、筐体9の図示しない側板に回動自在に支持されており、その先端を版胴60の外周面に対して近接離間自在に設けられている。ガイド板72,73は、筐体9の図示しない側板に固着されており、剥離爪71によって剥離された印刷済みの印刷用紙Pの搬送をガイドする。排紙搬送ユニット74は、駆動ローラ76、従動ローラ77、無端ベルト78、吸引ファン79から構成されており、吸引ファン79の吸引力によって多孔性の無端ベルト78上に印刷用紙Pを吸引保持し、駆動ローラ76の回転によって印刷用紙Pを図の矢印方向に搬送する。電動排紙台75は、排紙搬送ユニット74によって搬送される印刷用紙Pを積載するものであり、印刷済みの印刷用紙Pを積載する排紙トレイ80、一対のサイドフェンス81,82、エンドフェンス83を有しており、給紙部3から送られる用紙サイズ信号に基づいて各サイドフェンス81,82およびエンドフェンス83を所定の位置に移動して位置決めする。
排紙部6には、印刷用紙Pが所定の時間内に排紙搬送ユニット74に送られないことでジャムを検知する排紙ジャム検知センサ84と、各サイドフェンス81,82およびエンドフェンス83の位置を検知するフェンス位置検知センサ85とが配設されている。排紙ジャム検知センサ84は、後述する操作パネル104のテンキー109で置数された所望とする印刷枚数(印刷部数)に対して、印刷された印刷枚数を計数する印刷枚数計数手段も兼ねている。
排版部7は、画像読取部2と排紙部6との間の版胴の左側に配置されていて、使用済みのマスタ98を版胴60の外周面から剥ぎ取り排版ボックス90内へ搬送排出する機能・構成具備している。排版部7は、上排版部材88、下排版部材89、排版ボックス90、圧縮板91等から主に構成されている。
上排版部材88は、駆動ローラ92、従動ローラ93、無端ベルト94から構成され、駆動ローラ92が図において時計回り方向に回転することにより無端ベルト94が図の矢印方向に移動する。下排版部材89も上排版部材88と同様に駆動ローラ95、従動ローラ96、無端ベルト97から構成されており、駆動ローラ95が図において反時計回り方向に回転することにより無端ベルト97が図の矢印方向に移動する。また、下排版部材89は図示しない移動手段によって移動自在に設けられており、図1に示す位置と駆動ローラ95の外周面が版胴60の外周面上に巻装された使用済みのマスタ98に当接する位置とに選択的に位置決めされる。圧縮板91は、排版ボックス90の内部に使用済みのマスタ98を押し込み圧縮するものであり、図示しない昇降手段によって上下動自在に支持されている。排版ボックス90は、筐体9に対して着脱自在に設けられている。
排版部7には、圧縮板91のホームポジションを検知する圧縮板ホームポジション検知センサ99、排版ボックス90内に使用済みのマスタ98が満杯となって圧縮板91が所定のトルクで下降しないことを検知する満杯検知センサ100、使用済みのマスタ98のジャムを検知する排版ジャム検知センサ101が配設されている。
さらに、筐体9には、上述した各種センサの他に、マスタロール48aの交換および初期セット、版胴60の着脱、排版ボックス90の着脱の際等に開閉される図示しない本体ドアが開かれたことを検知する本体ドア検知センサ102、印刷用紙Pの補給の際に開閉される図示しない給紙ドアが開かれたことを検知する給紙ドア検知センサ103が配設されている。
図2は、孔版印刷装置1の上記各部・装置等に指示を与えて所望する動作を行わせるように操作するための操作パネル104を示している。操作パネル104は、筐体9の上部前面に配置されていて、その上面に製版スタートキー105、印刷スタートキー106、試し刷りキー107、ストップキー108、テンキー109、エンターキー110、クリアキー111、プログラムキー112、モード設定キー113、モードクリアキー114、拡大縮小キー115、印刷速度設定キー116、画像左右位置調節キー117、画像天地位置調節キー118、7セグメントLEDからなる表示部119、LCDからなる表示部120、LEDからなるジャム表示部121等の周知の構成の他、LEDからなるランプを内蔵したオートシャットオフモード解除キー124と、LEDからなるランプを内蔵したオートシャットオフモード移行時間設定キー125とを有している。
表示部120は、孔版印刷装置1の上記各部・装置等に配設された各種センサ等からの情報(出力信号)に基づく孔版印刷装置1の状態が表示される他、操作内容を順次文字等で表示したり、孔版印刷装置1における故障に係るサービスマンコール等の表示をしたりする機能を有する。ジャム表示部121は、マスタ48のジャム箇所、印刷用紙Pのジャム箇所あるいは排版ジャム箇所等を表示する機能を有する。
操作パネル104からの出力信号は制御部8に向けて出力され、制御部8からは各表示部119,120,121と上記各ランプへの各種表示に係る指令信号が送られる。
ここで、「オートシャットオフモード」とは、孔版印刷装置1の不使用時(非稼動時)に制御によって図4に示す主電源スイッチ126に含まれるオートシャットオフスイッチ127を自動的に切る動作方式・動作方法を意味する。
孔版印刷装置1は、初期設定(デフォルト)として、例えばオートシャットオフモード状態に予め設定されており、後述する所定の条件を満足した場合およびオートシャットオフモード解除キー124を押下した場合のみ、オートシャットオフモード状態を解除することができるようになっている。
オートシャットオフモード移行時間設定キー125を押下すると、内蔵されたランプが点灯してオートシャットオフモードへの移行時間を例えば分単位で、ユーザが任意に設定可能であることをユーザに知らせるようになっている。例えば、オートシャットオフモード移行時間として初期値として5分に予め設定されている場合において、オートシャットオフモード移行時間設定キー125を押した後に、テンキー109で「1」または「10」を置数しエンターキー110を押してその移行時間を確定すると、オートシャットオフモードへの移行時間として初期値の5分から「1分」または「10分」に変更されて設定・入力されるというようにである。
制御部8は、図1に示した筐体9の内部下方に配置されている。図4に示すように、制御部8は、制御装置150を含むPCB(Printed Circuit Board:回路基板)130等から主に構成されている。
制御装置150は、図3に示すように、CPU(中央演算処理装置)151、バックアップされたRAM(読み書き可能な記憶装置)152、PROM(プログラム可能な読み出し専用記憶装置)153やROM(図示せず)、バックアップされたタイマ157、I/O(入出力ポート)154等を有するマイクロコンピュータを具備して構成されている。
なお、記憶すべき動作プログラムや関係データを例えば上述したように書き換える必要がない場合、通常のROMでも構わない。図3において、二点鎖線で示す制御構成は、説明の便宜上本実施形態で使用されないものを表している。
制御装置150は、制御部8の内部に設けられたPCB130の内部に配置されており、図4に示すように、PSU(Power Supply Unit:電源装置)129からの電力を供給され、孔版印刷装置1の動作を制御する。
図4において、符号128aは電源ケーブルを、符号128bは、例えば商用の外部電源のコンセントと接続するための、電源ケーブル128aの先端部に設けられたプラグを示す。符号126は、ユーザが手動でPSU129へ供給する電力をオン/オフする機械式の通常の主電源スイッチを、符号127は、制御装置150のCPU151からのオートシャットオフ指令信号に基づいてのみ自動的にオフされるオートシャットオフスイッチを、それぞれ示す。主電源スイッチ126は、例えばユーザが手動で操作することができる機械式の通常のスイッチからなる。
主電源スイッチ126は、孔版印刷装置1の排版部6寄りの筐体9の外壁面に配置されている。主電源スイッチ126は、例えば、1回押下すると電源投入(以下、「電力投入、電源オンまたは電力オン」という)状態を保持し、さらに押下すると電源オフまたは電力オフ(電源非投入)状態を保持する保持型接点を有する周知のスイッチである。オートシャットオフスイッチ127は、例えば電磁リレーや半導体スイッチ(例えばFET(電界効果トランジスタ)等のスイッチ回路を有して構成される)からなる。オートシャットオフスイッチ127は、主電源スイッチ126に含まれ、これと共用される関係にある。すなわち、主電源スイッチ126は、ユーザが手動で操作することによりPSU129へ供給する電力をオン/オフすることができるが、オートシャットオフスイッチ127は、制御装置150のCPU151からのオートシャットオフ指令信号に基づいてのみ自動的にオフされるスイッチである。
PSU129は、それぞれ図示しない、フィルタ回路と、整流回路および平滑回路を備えた安定化電源部と、この安定化電源部により供給される直流の電源電圧を+24V、±12V、+5Vにそれぞれ変換・変圧するコンバータとを具備している。
PCB130には、複数の接続端子が設けられており、PSU129からの電圧・電力が主として+24V、±12V、+5Vの3系統に分岐されて供給される。これらのうち、+24Vは孔版印刷装置1の上記各部・装置のアクチュエータであるモータ、ソレノイドおよびファン等に、±12Vは画像読取部2の画像センサ23を構成するCCD等に、+5Vは制御装置150、操作パネル104の各表示部119,120,121および孔版印刷装置1の上記各部・装置の各センサに、それぞれ供給される。
図3に示すように、CPU151には、各センサおよび操作パネル104からの出力信号が入力される。CPU151に入力された各信号は、同CPU151によってPROM153に記憶された動作プログラムに基づいて演算処理され、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印刷部5、排紙部6、排版部7を制御する各駆動回路や、オートシャットオフスイッチ127にそれぞれ動作・指令信号として出力されると共に、操作パネル104の各表示部119,120,121のLED駆動回路やLCD駆動回路に表示・指令信号として出力される。
RAM152には、CPU151によってPROM153から呼び出された動作プログラムが一時的に書き込まれ、この動作プログラムは操作パネル104からの入力によって書き換えられる。また、バックアップされたRAM152(以下、単に「RAM152」という)には、後述する所定の条件を満足した場合にのみ、オートシャットオフモードプログラムが書き込まれる。RAM152はバックアップバッテリでバックアップされた不揮発性メモリの一種であり、これによりRAM152に書き込まれたオートシャットオフモードプログラムや各種データ等は、孔版印刷装置1の主電源スイッチ127が切られても消去されないように構成されている。
PROM153には、孔版印刷装置1の各アクチュエータを作動させる複数の動作プログラムが記憶されている。RAM152は、オートシャットオフモードに移行する際に、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印刷部5、排紙部6、排版部7の各部・装置および操作パネル104の各表示部119,120,121のうちの少なくとも1つの状態(各アクチュエータの移動量に伴う各部位の位置を含む)を記憶する装置状態記憶手段としての機能を有する。バックアップされたタイマ157は、孔版印刷装置1の不使用時(印刷動作が終了した後)におけるオートシャットオフモードへ移行する所定時間を計時する計時手段としての機能を有する。
I/O(入出力ポート)154には、二点鎖線で示すように、コンピュータからの画像情報を入力可能とする入出力仲介装置としてのI/F(インターフェース)コントローラ155が送受信可能に接続されている構成例もある。I/Fコントローラ155には、コンピュータの一例としてのパーソナルコンピュータ156(以下、「パソコン156」という)が送受信可能に接続される。これにより、パソコン156側で作成された画像情報としての画像データ信号がI/Fコントローラ155およびI/O(入出力ポート)154を介してCPU151に入力され、さらにサーマルヘッド50を駆動制御するサーマルヘッド駆動回路等を具備する製版制御部(図示せず)に送信されて製版のためのデータとして用いられる。
CPU151(以下、説明の簡明化のために「制御装置150」というときがある)は、第1に、孔版印刷装置1の不使用時において、オートシャットオフモードへ移行するための所定の条件を満足したときに、制御によって主電源スイッチ126のオートシャットオフスイッチ127を切るオートシャットオフモードを実行させる基本的な機能を有すると共に、オートシャットオフモードへ移行する(入る)際に、孔版印刷装置1の上記各部・装置の状態をRAM152に記憶させる機能を有する。
制御装置150(CPU151)は、第2に、孔版印刷装置1の上記各部・装置が、作動中状態、サービスマンコール状態、ジャム報知状態、版胴60にマスタ48が巻装されていない状態のうちの何れか1つの状態の場合、オートシャットオフスイッチ127をしてオートシャットオフモードへの移行を禁止させる機能を有する。
制御装置150(CPU151)は、第3に、図3に二点鎖線で示すI/Fコントローラ155を介してパソコン156が接続されていると認識した場合、オートシャットオフスイッチ127をしてオートシャットオフモードヘの移行を禁止させる機能を有する。
制御装置150(CPU151)は、第4に、オートシャットオフモードがユーザによる主電源スイッチ126の再投入により解除されたときに、RAM152に記憶された孔版印刷装置1の上記各部・装置の状態とオートシャットオフモード解除時の孔版印刷装置1の上記各部・装置の状態とを比較する比較手段としての機能を有し、オートシャットオフモード時の孔版印刷装置1の上記各部・装置の状態とオートシャットオフモード解除時の孔版印刷装置1の上記各部・装置の状態とが同じ場合、孔版印刷装置1の上記各部・装置をして初期化動作(イニシャライズ動作)をさせない機能を有する。
上述の構成に基づき、孔版印刷装置1の動作を説明する。まず、オートシャットオフモード時の動作ではない通常動作モード時の孔版印刷装置1の動作を説明する。
孔版印刷装置1の主電源スイッチ126が押されてオンされると、制御装置150から動作・指令信号が送られて版胴60が軸方向に移動され、版胴軸方向位置検知センサ69から制御装置150に信号が出力されて版胴60が軸方向のホームポジションに到達する。次いで、版胴60は周方向に移動、すなわち回転され、版胴周方向位置検知センサ70から制御装置150に信号が出力されて版胴60が周方向のホームポジションに位置決めされ、版胴60は所定の給版位置を占める。版胴60の内部では、インキ量検知センサ68にインキが検知されるまでインキ溜まり67へのインキ供給が行われる。
版胴60と共に排版部7の圧縮板91にも動作・指令信号が送られ、圧縮板91は満杯検知センサ100を通り過ぎる位置まで下降された後、圧縮板ホームポジションセンサ99で検知されるホームポジションに位置決めされる。このとき、圧縮板91が満杯検知センサ100を通り過ぎる位置まで下降できないときには、操作パネル104上に排版ボックス90が満杯である旨の表示がなされる。
また、給紙部3にも動作・指令信号が送られ、各押し上げ部材34,35が各印刷用紙P1,P3を各給紙ローラ32,33に圧接させる位置まで回動し、各印刷用紙Pの有無および各印刷用紙Pの残量が検知される。このとき、印刷用紙P3が無い場合には、押し上げ部材35が図1に示す初期位置に戻されると共に操作パネル104上にその旨の表示がなされ、印刷用紙P1および印刷用紙P2が無い場合には、押し上げ部材34が初期位置に戻されると共に操作パネル104上にその旨の表示がなされ、印刷用紙P1が無く印刷用紙P2が有る場合には、押し上げ部材34が初期位置に戻された後に用紙移動部材31が印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に移動させると共に、操作パネル104上に印刷用紙P2が無いという表示がなされる。
給紙部3の作動に伴い、排紙部6では電動排紙台75の各サイドフェンス81,82が一度ホームポジションに位置決めされた後、各用紙サイズ検知センサ45,46,47で検知された各印刷用紙Pのサイズに合わせて移動され、フェンス位置検知センサ85からの信号に基づいて位置決めされると共に、吸引ファン79が作動される。
製版部4では、マスタロール有無検知センサ59によるマスタロール48aの検知およびプラテンローラ検知センサ55によるプラテンローラ51とサーマルヘッド50との圧接状態の検知が行われ、マスタロール48aがセットされていない場合には、操作パネル104上にマスタロールがセットされていない旨の表示がなされ、プラテンローラ51がサーマルヘッド50に圧接していない場合には、操作パネル104上にその旨が表示される。また、マスタロール有無検知センサ59およびプラテンローラ検知センサ55が共にオンしていてマスタ先端検知センサ56がオンしていない場合には、プラテンローラ51を作動させてマスタ先端検知センサ56がオンするまでマスタ48を搬送する。
さらに、圧板検知センサ27、排紙ジャム検知センサ84、給紙ジャム検知センサ86、排版ジャム検知センサ101、本体ドア検知センサ102、給紙ドア検知センサ103の何れか1つでもオンしている場合には、操作パネル104上にその旨が表示される。
上述のように、孔版印刷装置1は、版胴60が軸方向および周方向共にホームポジションに位置決めされ、インキ量検知センサ68がインキ溜まり67のインキを検知し、圧縮板91がホームポジションに位置決めされると共に排版ボックス90内の使用済みマスタが廃棄され、給紙部3に使用すべき印刷用紙が補給され、支持部材49にマスタロール48aがセットされ、プラテンローラ51がサーマルヘッド50に圧接されると共にマスタ48の先端がマスタ先端検知センサ56で検知され、各センサ27,84,86,101,102,103が全てオフであるときに製版待機状態となる。
孔版印刷装置1が製版待機状態となり、原稿載置台11上に1枚もしくは複数枚の原稿がセットされ、ユーザによって操作パネル104上の各種キーによって製版条件が設定された後に製版スタートキー105が押されると、画像読取部2において原稿画像が読み取られ、読み取られた画像は画像データ信号として制御装置150に送られる。
画像読取部2での画像読取動作と並行して、排版部7では版胴60の外周面上から使用済みのマスタ98を剥離する排版動作が行われる。
外周面上に使用済みのマスタ98を巻装している版胴60は、図示しない版胴駆動手段によって図の反時計回り方向に回転を開始する。そして版胴60が、その外周面上に巻装した使用済みのマスタ98の後端が駆動ローラ95と対応する所定の排版位置に到達したことを制御装置150が判断すると、制御装置150からの指令により図示しない移動手段と駆動手段とが作動し、各駆動ローラ92,95が回転すると共に下排版部材89を版胴60側に移動させる。駆動ローラ95の外周面が版胴60上の使用済みのマスタ98と当接したとき、版胴60は反時計回り方向への回転を継続しており、駆動ローラ95と当接してすくい上げられた使用済みのマスタ98は下排版部材89と上排版部材88とで挟持され、版胴60の外周面より剥離される。剥離された使用済みのマスタ98は、下排版部材89と上排版部材88とで搬送されて排版ボックス90内に廃棄された後、圧縮板91によって圧縮される。
版胴60の外周面より使用済みのマスタ98が全て剥離されると、版胴60はさらに回転を継続して所定の給版位置であるホームポジションに位置決めされる。その後、制御装置150より図示しない開閉手段に動作・指令信号が送られてクランパ64が開放され、版胴60が給版待機状態となって排版動作が完了する。
排版動作完了後、製版動作が行われる。版胴60が給版待機状態となると、制御装置150からの動作・指令信号によって製版部4の図示しないステッピングモータが作動し、プラテンローラ51および各マスタ搬送ローラ対53,54が回転駆動され、マスタロール48aからマスタ48が引き出される。引き出されたマスタ48はサーマルヘッド50によって加熱穿孔製版される。
製版されたマスタ48はクランパ64へと搬送される。そして、図示しないステッピングモータのステップ数より、マスタ48の先端がクランパ64に挟持される所定位置まで到達したことを制御装置150が判断すると、図示しない開閉手段に動作・指令信号が送られてクランパ64が閉じられ、マスタ48の先端が版胴60上に挟持される。
その後、版胴60がマスタ48の搬送速度と同じ周速度で時計回り方向に回転駆動され、マスタ48の版胴60への巻装動作が行われる。そして、図示しないステッピングモータのステップ数より、1版分の製版が完了したと制御装置150が判断すると、プラテンローラ51と各マスタ搬送ローラ対53,54の回転が停止すると共に、上刃52aが移動してマスタ48が切断される。切断されたマスタ48は版胴60の回転動作によって引き出され、版胴60が再びホームポジションに到達すると、版胴60が停止して巻装動作が完了する。
巻装動作に引き続き、版付け動作が行われる。版胴60がホームポジションで停止すると、制御装置150より動作・指令信号が送られて版胴60が低速で回転駆動されると共に、給紙ローラ32(または給紙ローラ33)、分離ローラ対37(または分離ローラ対38)、各用紙搬送ローラ39,40,41がそれぞれ回転駆動される。給紙ローラ32(33)および分離ローラ対37(38)の回転により、第1給紙トレイ28(または第3給紙トレイ30)上に積載された印刷用紙Pの最上位の1枚が引き出され、レジストローラ対42のニップ部に一時的に当接される。
版胴60に巻装されたマスタ48の画像領域先端部がプレスローラ62と対応する位置に到達したことを制御装置150が判断すると、制御装置150から動作・指令信号が送られてレジストローラ対42が回転し、印刷用紙Pを版胴60とプレスローラ62との間に向けて給送する。制御装置150は、レジストローラ対42への動作・指令信号に続いてプレスローラ62を保持する図示しない係止手段に動作・指令信号を送り、プレスローラ62を揺動させる。
レジストローラ対42により給送された印刷用紙Pは、プレスローラ62によって版胴60に巻装されたマスタ48に押圧される。この押圧動作により、プレスローラ62と印刷用紙Pとマスタ48と版胴60の外周面とが圧接し、インキローラ65によって版胴60の内周面に供給されたインキは、版胴60の外周面の開孔部およびメッシュスクリーンより滲出した後、版胴60の外周面とマスタ48との空隙部に充填され、マスタ48の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移される。
インキを転移された印刷用紙Pは、剥離爪71の先端で版胴60の外周面より剥離されて各ガイド板72,73間に案内され、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト78の上面に引き付けられつつ図1において左方へと搬送されて排紙トレイ80上に排出される。この一連の工程によって版付け動作(単に版付けまたは版付け印刷とも呼ばれる)が完了し、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
上述の原稿読取、排版、製版、版付けの各動作が完了して印刷待機状態となった孔版印刷装置1において、ユーザによって試し刷りキー107が押されると、版付け動作時と同様に給紙部3から1枚の印刷用紙Pが給送され、レジストローラ対42のニップ部に一時的に当接されると共に版胴60が版付け動作時よりも少なくとも高速で回転駆動される。レジストローラ対42は、版付け動作と同じタイミングで高速回転している版胴60とプレスローラ62との間に印刷用紙Pを給送する。給送された印刷用紙Pは、プレスローラ62によって版胴60に巻装されたマスタ48に押圧されてインキを転移され、その上面に印刷画像を形成された後、剥離爪71によって版胴60の外周面より剥離され、排紙搬送ユニット74によって図1において左方へと搬送されて排紙トレイ80上に排出される。版胴60は再びホームポジションに戻り、試し刷り動作が完了する。
この試し刷りによって印刷速度や印刷画像の位置を確認し、これらを操作パネル104上の印刷速度設定キー116、画像左右位置調節キー117、画像天地位置調節キー118等で調整して再度試し刷りを行った後、テンキー109で印刷枚数を表示部119に置数した後に印刷スタートキー106を押すことにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。印刷動作完了後にも、版胴60は再びホームポジションに戻るが、このホームポジションは左右位置移動量および天地位置移動量を含んだ位置である。
次に、図5ないし図7を参照して、本発明のオートシャットオフモードに係る孔版印刷装置1の要部動作を説明する。まず、図5および図6を参照して、オートシャットオフモードへの移行時の動作を説明する。なお、図5ないし図7のフローチャートにおいて、RAM152のことを単に「メモリ」と記載している。
先ず、ステップS1において、オートシャットオフモードのオン/オフ状態が判断される。上述したように本実施形態では初期設定としてオートシャットオフモードへの移行時間が孔版印刷装置1の不使用時後に5分として設定されているような場合には、CPU151はオートシャットオフモードが実行可能なオン状態と認識・判断し、PROM153よりオートシャットオフモードプログラムを呼び出し、以下の制御動作を行う。すなわち、さらにオートシャットオフモード移行可否に係る所定の条件を満足しているか否かを判断・チエックすべくステップS2へ進む。
一方、ユーザによって例えばオートシャットオフモード解除キー124が押されてその解除信号がCPU151に入力された場合には、オートシャットオフモード解除状態、すなわちオートシャットオフモードのオフ状態と認識・判断してリターンする。
ステップS2において、I/Fコントローラ155の接続有りか否かが判断される。本実施形態のオートシャットオフモードでは、オートシャットオフスイッチ127が自動的にオフされる(切れる)だけで自動的に主電源スイッチ126がオンする構成ではないために、パソコン156が接続され遠隔操作が考えられるケースでは、オートシャットオフモードへの移行を禁止とする。従って、本実施形態では上述したように図3に二点鎖線で示すI/Fコントローラ155が接続されていない構成としているので、CPU151はI/Fコントローラ155の接続有りではないノーの場合であるため、I/Fコントローラ155の接続が無いと認識・判断し、さらにオートシャットオフモード移行可否に係る所定の条件を満足しているか否かを判断・チエックすべくステップS3へ進む。
一方、I/Fコントローラ155の接続があるイエスの場合には、ステップS10へ進んで、公知の省電力モード(省エネモード)に係る動作を行う。この省電力モードに係る構成例および動作例としては、例えば本願出願人が提案した特開2000−118112号公報の図1ないし図4に示された構成、およびその段落「0060」ないし「0069」に記載されている動作を挙げることができる。この省電力モードを行うことにより得られる利点を望まない場合には、これに代えてリターンしてもよい。
ステップS3において、孔版印刷装置1が作動中状態か否かが判断される。すなわち、孔版印刷装置1が作動中状態にある場合では、オートシャットオフモードヘ移行を可能にしてしまうと中途半端な動作状態で停止して復帰処理に時間がかかってしまう虞があるため、それを禁止する必要がある。そこで、CPU151は孔版印刷装置1の上記各部・装置の全アクチュエータが作動中状態ではない停止中と判断した場合には、さらにオートシャットオフモード移行可否に係る所定の条件を満足しているか否かを判断・チエックすべくステップS4へ進む。一方、作動中状態であると判断した場合には、オートシャットオフモードヘの移行を禁止すべくリターンする。
ステップS4において、サービスマンコール有りか否か、すなわち表示部120にサービスマンコール表示状態有りか否かが判断される。表示部120がサービスマンコール表示状態の場合には、オートシャットオフモードヘの移行を禁止しないと緊急性および迅速性を要する故障等による修理を行えなくなる。そこで、CPU151は表示部120がサービスマンコール非表示状態(サービスマンコール無し)と判断した場合には、さらにオートシャットオフモード移行可否に係る所定の条件を満足しているか否かを判断・チエックすべくステップS5へ進む。一方、表示部120がサービスマンコール表示状態(サービスマンコール有り)と判断した場合には、オートシャットオフモードヘの移行を禁止すべくリターンする。
ステップS5において、ジャム有りか否か、すなわちジャム表示部121にジャム表示有りか否かが判断される。ジャム表示部121がジャム表示状態の場合には、オートシャットオフモードヘの移行を禁止しないと迅速性を要するジャム処理を行えなくなる。そこで、CPU151はジャム表示部121がジャム非表示状態(ジャム無し)と判断した場合には、さらにオートシャットオフモード移行可否に係る所定の条件を満足しているか否かを判断・チエックすべく図6に示すステップS6へ進む。一方、ジャム表示部121がジャム表示状態(ジャム有り)と判断した場合には、オートシャットオフモードヘの移行を禁止すべくリターンする。
次いで、図6のステップS6において、版胴60にマスタ48が巻装してあるか否かが判断される。版胴60の外周面にマスタ48が巻装されていないままの状態でオートシャットオフモードへ移行してしまうと、版胴60の外周表面からインキ中の水分が蒸発してしまって印刷不良を生じることになる。そこで、CPU151は、マスタ未巻装検知センサ87からの出力信号に基づき、版胴60上にマスタ48が巻装されていることを検知したイエスの場合には、さらにオートシャットオフモード移行可否に係る所定の条件を満足しているか否かを判断・チエックすべくステップS7へ進む。一方、版胴60上にマスタ48が巻装されていないことを検知した場合には、オートシャットオフモードへの移行を禁止すべくリターンする。
ステップS7において、所定の印刷動作が終了した後、オートシャットオフモードへの移行時間として所要時間が経過したか否か、すなわちCPU151が排紙ジャム検知センサ84からの所定の印刷枚数終了に係る出力信号およびタイマ157からの移行時間に係る信号に基づいて、ユーザが操作パネル104のテンキー109で置数した所定の印刷枚数(印刷部数)の印刷動作が終了したと判断した後、オートシャットオフモードへの移行時間の初期値である例えば5分がタイマ157で計時されたと判断すると、オートシャットオフモードを実行すべくステップS8へ進む。ここで、オートシャットオフモードへの移行時間である5分がタイマ157で計時されない場合には、5分が経過するまで同様の動作が繰り返される。
ステップS8のサブルーチンプログラムにおいて、オートシャットオフモードへ移行する際に、CPU151はRAM152に孔版印刷装置1の状態に係るデータを書き込む。RAM152に書き込まれるデータとしては、印刷枚数、印刷速度、製版濃度といったような操作パネル104で設定される各種設定データと、マシン状態(孔版印刷装置1の状態)に係るデータが挙げられる。マシン状態に係るデータとしては、用紙有無検知センサ36,43,44の用紙有無データ、用紙サイズ検知センサ45,46,47の用紙サイズデータ、用紙残量検知センサ57,58の用紙残量データ、プラテンローラ検知センサ55のプラテンローラ圧接データ、マスタ先端検知センサ56のマスタ初期位置データ、マスタロール有無検知センサ59のマスタロール有無データ、インキ量検知センサ68のインキ量データ、版胴軸方向位置検知センサ69の版胴軸方向位置データ、版胴周方向位置検知センサ70の版胴周方向位置データ、フェンス位置検知センサ85のフェンス位置データ、満杯検知センサ100からの満杯検知データとが挙げられる。
RAM152に書き込まれるデータとしては、上記したものの他に、前回の主電源がオフしたのはオートシャットオフモードによるものなのか、それともユーザにより主電源スイッチ126が強制的にオフされたものか等の情報・データもある。例えば、図7を参照して後述するように、主電源スイッチ126の投入・オンによる主電源のオン時、前回の主電源がオフした要因が何かをチェックしそれがオートシャットオフモードによるものである場合、オートシャットオフ移行の前の設定状態を再現する。このとき、不必要な初期化動作はしない。一方の強制的なオフである場合は、RAM152をクリアし、通常の初期化動作を行うこととなる。
ステップS8において、CPU151はRAM152に孔版印刷装置1の状態に係るデータを書き込んだ後、オートシャットオフ作動フラグ(オートシャットオフ設定のための識別フラグ)をRAM152に書き込み・格納する。
次いで、ステップS9のサブルーチンプログラムに進み、CPU151はオートシャットオフ動作、すなわちオートシャットオフスイッチ127に対してオートシャットオフ指令信号を送信して、オートシャットオフスイッチ127をオフさせる。これにより、主電源がオフされ、孔版印刷装置1の制御部8を含む上記各部・装置への電力供給が完全に遮断されて、従来技術における省電力モードでも若干あった電力の消費(上記特許文献1における省電力モード表示手段123のLEDへの電力供給等)が、オートシャットオフモードへ移行完了したことで全く無くなった。
次に、図7を参照して、オートシャットオフモードからの復帰時に係る制御動作を説明する。始めに、ユーザによって主電源スイッチ126が投入・オンされることにより、オートシャットオフモードが解除され通常動作モードに復帰する。主電源スイッチ126がオンされると、PSU129を介して制御装置150を含む孔版印刷装置1の各部・装置に+24V、±12V、+5Vの電力供給が再び開始され、孔版印刷装置1の全ての出力がオンされる。
制御装置150に+5Vの電力供給が供給されると、直ちに、CPU151によってRAM152に書き込み・格納されていたデータの読み出しが行われる(ステップS11参照)。次いで、ステップS12に進み、RAM152に書き込み・格納されていたオートシャットオフ作動フラグが有るか否かが判断される。オートシャットオフ作動フラグが有るイエスの場合には、ステップS13に進み、オートシャットオフ作動フラグが無いノーの場合には、ステップS16に進む。
ステップS13に移行する条件としては、オートシャットオフ作動フラグが有ることによる、つまり前回の主電源がオフした要因がオートシャットオフモードによるものであったので、この際オートシャットオフ移行の前の設定状態を再現する。すなわち、この際CPU151は、オートシャットオフモードへ移行する時にRAM152に書き込まれ・格納された前回の各データを呼び出し、この前回の各データと復帰時(解除時)の各データとを照合・比較する。
CPU151が比較した結果、変化がある場合、つまりオートシャットオフモードに入る時のデータと復帰時のデータとが異なる場合には、その異なる部位のみを初期化動作(イニシャライズ動作)させ、あるいは表示を変更させることで製版待機状態となる。ただし、オートシャットオフモードに入る時に満杯検知センサ100がオンしていて、復帰時にオフしている場合には無視される(ステップS14ないしステップS15参照)。
CPU151が比較した結果、変化がない場合、つまりオートシャットオフモードに入る時のデータと復帰時のデータとが完全に一致した場合には、孔版印刷装置1は、不必要な初期化動作をすることなくリターン・製版待機状態となる。
一方、ステップS16に移行する条件としては、オートシャットオフ作動フラグが無く、前回の主電源がオフした要因がユーザによる主電源スイッチ126の強制的なオフである場合であるため、CPU151はRAM152に格納されているデータ等をクリアし、通常の初期化動作(通常イニシャライズ動作)を行うこととなる。
以上説明したように、本実施形態等によれば、孔版印刷装置1の不使用時において、オートシャットオフモードへ移行するための所定の条件を満足したときに、制御によって主電源スイッチ126のオートシャットオフスイッチ127を切るオートシャットオフモードを実行させる制御手段としてのCPU151と、オートシャットオフモードへ移行する際に、孔版印刷装置1の各部・装置の状態を記憶する装置状態記憶手段としてのRAM152とを有していることにより、孔版印刷装置1の主電源を自動的にオフして、孔版印刷装置1の制御部8を含む上記各部・装置への電力供給を完全に遮断するので、従来技術における省電力モードでも若干あった電力の消費が、オートシャットオフモードへ移行することによって完全になくすことができる。
本実施形態等によれば、オートシャットオフモードへの移行時間およびオートシャットオフモードへ移行させるか否かの選択を、例えば操作パネル104の各種キーを操作することで可能としたことで、よりユーザのニーズおよび使用目的に合わせることができる。
本実施形態等によれば、I/Fコントローラ155の接続があって、パソコン156からの画像データ信号の送信およびこれに基づく印刷出力がある場合には、遠隔操作時における使い勝手の向上が図れる。
また、本実施形態等によれば、ステップS3において、孔版印刷装置1が作動中状態にある場合、オートシャットオフモードヘの移行を禁止することにより、二次的に起こり得る復帰処理時間浪費等のトラブルを未然に防止することが可能となる。ステップS4においてサービスマンコール状態にある場合、ステップS5においてジャム報知状態にある場合、それぞれオートシャットオフモードヘの移行を禁止することにより、故障箇所の修復・修理、ジャム処理のための迅速な対応が可能となる。またステップS6において、版胴60の外周面にマスタ48が巻装されていない状態にある場合、オートシャットオフモードヘの移行を禁止することにより、二次的に起こり得るインキ中の水分蒸発による印刷不良のトラブルを未然に防止することが可能となる。
また、本実施形態等によれば、オートシャットオフの移行および解除での状態チェックにより、変化がないと判断した箇所についてイニシャライズ動作は行わない制御にしたので、イニシャライズ動作で費やす時間および消費電力を低減することが可能となる。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。例えば、次のように構成するようなことも、本発明の開示する範囲に過ぎない。
すなわち、図5のステップS2において若干言及したように、図1ないし図7に示された構成および動作例としての本発明のオートシャットオフモードと特開2000−118112号公報記載の公知の省電力モードとを選択的に実行可能な構成を有し、オートシャットオフモードまたは省電力モードに例えば手動で切り換えるモード切換手段としてのモード切換キーを付加した技術構成であってもよい。
本発明は、上記実施形態等で例示した印刷装置の一例としての孔版印刷装置に限らず、例えば特開平7−17013号公報に示されているような版胴(印刷ドラム)の外側からインキを供給する構成の印刷装置等にも適用ないし準用可能である。
本発明の一実施形態を示す孔版印刷装置全体の概略的な正面図である。 上記実施形態に用いられる操作パネルの概略的な平面図である。 上記実施形態の要部の制御構成を示すブロック図である。 上記実施形態の要部の回路図である。 上記実施形態におけるオートシャットオフモードへの移行時のフローチャートである。 図5の続きのフローチャートである。 上記実施形態におけるオートシャットオフモードからの復帰時のフローチャートである。
符号の説明
1 孔版印刷装置(印刷装置の一例)
2 画像読取部
3 給紙部
4 製版部
5 印刷部
6 排紙部
7 排版部
8 制御部
48 マスタ
60 版胴
126 主電源スイッチ
127 オートシャットオフスイッチ(主電源スイッチを構成)
150 制御装置(制御手段)
151 CPU(比較手段、制御手段を構成)
152 RAM(装置状態記憶手段)
155 I/Fコントローラ(入出力仲介装置)
156 パソコン(周辺装置の一例、コンピュータの一例
157 タイマ(計時手段)

Claims (2)

  1. 版胴にマスタを巻装して印刷を行う印刷装置において、
    前記印刷装置の不使用時に制御によって主電源スイッチを切るオートシャットオフモードを実行することが可能であり、かつ、コンピュータを含む周辺装置が接続可能であり、
    前記オートシャットオフモードへ移行する際に、前記印刷装置の状態を記憶し、前記コンピュータからの画像情報を入力可能とする入出力仲介装置を介して該コンピュータが接続されている場合、前記オートシャットオフモードヘの移行を禁止し、省電力モードへ移行する印刷装置であって、
    画像読取部、製版部、排版部、印刷部、給紙部および排紙部のうちの少なくとも該印刷部、該給紙部および該排紙部を有し、前記版胴は前記印刷部に設けられており、
    前記オートシャットオフモードへ移行する際に、前記各部のうちの少なくとも1つの状態を記憶する装置状態記憶手段と、
    前記オートシャットオフモードが電源再投入により解除されたときに、前記装置状態記憶手段に記憶された前記各部の状態と前記解除時の前記各部の状態とを比較する比較手段とを有し、
    前記装置状態記憶手段は、前記主電源スイッチがオフする際に該主電源スイッチオフの要因が前記オートシャットオフモードによるものか、前記主電源スイッチが強制的にオフされたものかを記憶する機能を有し、
    前記電源再投入時に、前回の前記主電源がオフした要因が該主電源スイッチの強制的オフである場合には通常の初期化動作を行い、前回の前記主電源がオフした要因が前記オートシャットオフによるものである場合には前記比較手段により前記装置状態記憶手段に記憶された前記オートシャットオフモード時の前記各部の状態と前記解除時の前記各部の状態とを比較し、前記オートシャットオフモード時の前記各部の状態と前記解除時の前記各部の状態とが同じ場合、前記初期化動作を行わないことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷装置が、作動中状態、サービスマンコール状態、ジャム報知状態、版胴にマスタが巻装されていない状態のうちの何れか1つの状態の場合、前記オートシャットオフモードへの移行を禁止することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
JP2004336339A 2004-11-19 2004-11-19 印刷装置 Expired - Fee Related JP4855671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336339A JP4855671B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336339A JP4855671B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006142664A JP2006142664A (ja) 2006-06-08
JP4855671B2 true JP4855671B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=36622893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004336339A Expired - Fee Related JP4855671B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4855671B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286080A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2019136899A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 デュプロ精工株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5557856A (en) * 1978-04-03 1980-04-30 Ricoh Co Ltd Copying apparatus
JPS63194348A (ja) * 1987-02-09 1988-08-11 Fujitsu Ltd ゲ−トアレイ
JPH0427964A (ja) * 1990-05-23 1992-01-30 Ricoh Co Ltd 電源制御装置
JP2778524B2 (ja) * 1995-05-24 1998-07-23 日本電気株式会社 プリンタ装置
JPH09300780A (ja) * 1996-05-10 1997-11-25 Canon Inc 画像形成装置および画像形成装置の消費電力制御方法
JP4252133B2 (ja) * 1998-10-12 2009-04-08 東北リコー株式会社 孔版印刷装置
JP4181685B2 (ja) * 1999-03-12 2008-11-19 富士通株式会社 電力制御方法及び電子機器並びに記録媒体
JP3497788B2 (ja) * 1999-11-15 2004-02-16 理想科学工業株式会社 製版印刷機及びその電源制御システム
JP2002002079A (ja) * 2000-06-21 2002-01-08 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2003063101A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Matsushita Graphic Communication Systems Inc 複合機、これに接続される端末装置及びこれらを備えたネットワークシステム
JP4260419B2 (ja) * 2002-05-27 2009-04-30 東北リコー株式会社 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006142664A (ja) 2006-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4252133B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2007331159A (ja) 印刷装置
JP4855671B2 (ja) 印刷装置
JP2002172839A (ja) 印刷方法および印刷装置
JP4219599B2 (ja) 印刷装置
US6782812B2 (en) Stencil-printer
JP4252136B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4593377B2 (ja) 孔版印刷装置および孔版印刷装置ネットワークシステム
JP4758027B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2006327699A (ja) 印刷装置
JP2002002079A (ja) 孔版印刷装置
JP2004255591A (ja) 孔版印刷装置
JPH08183238A (ja) 孔版印刷装置
JP2004188789A (ja) 孔版印刷装置
JP2006321076A (ja) 孔版印刷装置
JP2000141855A (ja) 孔版印刷装置
JP4758221B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2002019248A (ja) 孔版印刷装置
JPH0971029A (ja) 孔版印刷装置
JP4519988B2 (ja) 孔版印刷装置
JP5059342B2 (ja) 両面印刷装置
JP2005007605A (ja) 孔版印刷装置
US8033217B2 (en) Stencil printing apparatus
JP2015174400A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP4495985B2 (ja) 孔版印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees