JP4260419B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データに基づいて印刷用版を製版し、該製版された印刷用版により印刷を行う孔版印刷装置等の印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置は消費電力を抑えるため、未使用時間が予め設定された一定時間経過後に、自動的に省電力モード(以下、省エネモードともいう)へと移行する機能を有している。省電力モードでは、印刷装置本体に設けられた多くのセンサ類やステッピングモータ等の駆動源の電源が遮断される。
省電力モードに移行してもコントローラからの印刷ジョブをいつでも処理可能とするために、印刷装置本体とコントローラ間は通信可能な状態に保持されている。省電力モードにおけるコントローラからの装置状態確認要求に対し、印刷装置本体側は「省電力モード中」ではなく、「正常待機中」である旨を通知するようになっている。
【0003】
このため、コントローラにとっては、印刷装置は通常の待機状態であるのと何ら変わらない状態であり、コントローラがPC(パーソナルコンピュータ)等の外部接続機器(ホスト機器)から印刷データを受信した場合、印刷装置本体との通信可能な制御ラインを利用し、通常の状態での製版プロセスを行うのと全く同様の方法で製版・印刷を行う。
省電力モード中に製版開始命令を受信した印刷装置本体は、製版開始命令を受信後、初めて省電力モードからの復帰処理を開始する。この復帰処理の間は製版処理は行えないため、一度コントローラに「製版処理失敗」の旨をわざと通知し、復帰処理完了後に正常待機状態である旨をコントローラに伝え、再度コントローラに製版開始命令を出させるという処理を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来においては、省電力モードからの復帰が上述のように行われているので、以下のような欠点があった。
印刷装置本体(厳密には印刷装置本体制御部)は、省電力モードの最中は消費電力を抑えるため、多くのセンサ類やステッピングモータ等の駆動源の電源を遮断する。これらの中には印刷装置本体のカバーの開閉状態を検知するセンサや、給紙トレイの状態を検知するセンサ類等(用紙検知センサ、用紙サイズ検知センサ、トレイ未セット検知センサ等)、主だったセンサ全てが含まれている。
このため、省電力モード中にカバーが開かれてしまっていた場合や、給紙トレイの用紙が異なるサイズの用紙に入れ替えられていた場合、用紙のセット方向が変更されていた場合、もしくは用紙が給紙トレイから抜き取られていた場合でも、それを検知することはできなかった。
【0005】
結局、省電力モード中にコントローラからトレイ情報や用紙サイズの問い合わせがあった場合、印刷装置本体は省電力モードに入る前に検知したトレイ情報等をレジスタ等の情報保持手段に保持しておき、それに基づいて応答するしかなかった。
印刷装置本体は省電力モードからの復帰時に、給紙トレイの状態を再確認するための給紙ユニットの初期化処理を行うが、給紙トレイが昇降するいわゆるバンクトレイタイプでは、この初期化中(初期化が開始されてから正しい用紙サイズ等の情報を取得するまでの期間中)、用紙無しと応答される。給紙台や給紙トレイでは未セットや用紙の有無を即座に検知できるため、このようなことが起きないのに対し、バンクトレイタイプでは、給紙トレイの下降後給紙ポイントまでのトレイ上昇といった動作が必要であるため、初期化に時間がかかる。
【0006】
コントローラが製版開始(印刷)命令を印刷装置本体に送る場合、通常、その前に印刷装置本体の状態(給紙トレイの状態等)を確認し、これから印刷を行うにあたり最適な用紙サイズが入っているトレイを選択し、その用紙がセットされている方向に合わせて画像を展開する。全ての準備(トレイ選択や画像展開等)が終わった後で、コントローラは印刷に関わる諸条件を設定し、最後に印刷装置本体に対して製版開始命令を出す。
【0007】
しかしながら、コントローラにとっては、製版開始命令送信後に製版失敗の通知を受けたとしても、それが通常モードにおける製版失敗なのか、それとも省電力モードからの復帰動作を完了するための擬似通知なのかを判別できない。このため、コントローラは、製版失敗の通知を受けたとしても、その通知後(省電力モード中)にユーザーの行為によって印刷条件が異なったものになる可能性があることを予測できない。
結局、製版開始命令発信前に決定した諸条件を用いて、印刷装置本体が正常復帰したことを検知後、再度同条件で製版をやり直すという、通常の製版ミスリカバリ制御を実行することになる。
【0008】
このように、従来の省電力モードからの復帰では、見かけ上一度の製版しか実行されていないが、実際にはコントローラは製版開始命令を2度出している。しかも、その製版条件(印刷条件)は最初の製版開始命令発信前に印刷装置本体から受け取った古い装置状態情報に基づいて既に決定されてしまったものであり、2度目の製版開始命令発信に際して印刷条件を再確認することはしていなかった。
このため、省電力モードからの復帰中における一回目の製版開始命令発信において、省電力モード中にトレイ内の用紙サイズが交換されていたり、セット方向が変えられたりしていた場合、不具合を生じていた。すなわち、例えば給紙台タイプにおいて、省電力モードからの復帰完了時の原稿がA4で、給紙台上の用紙がA4だったが、省電力モード中に用紙のセット方向を変更されてしまった場合(A4縦通紙からA4横通紙)、実際の用紙はA4横通紙方向となるにも拘わらず、画像展開はA4縦通紙に合わせて行われるため、不要な画像回転処理が施されてしまい、省電力モードからの復帰後の製版時には画像が90度回転してしまった画像となってしまうことがあった。
【0009】
また、バンクトレイタイプにおいては、省電力モード中にユーザーがトレイ内の用紙をA3からA4と正しい用紙サイズに変えて印刷を開始したとしても、印刷装置本体からは省電力モード移行前のA3サイズの情報が応答されるため、原稿と用紙のサイズが一致しないことによるサイズエラーによる強制製版(連続モードをオフにし、置数を2として強制製版を実施すること)を実行してしまい、結局その製版は無駄となり、ユーザーは改めて製版を実行しなければならなかった。
また、印刷装置本体の省電力モードからの復帰中にコントローラがトレイ情報を取得してしまうと、バンクトレイには用紙無しと応答されてしまうため、コントローラが誤判断して異なったトレイを選択してしまう。結果としてサイズエラーによる強制製版を行ってしまい、その版(マスタ)を作り直さなければならなかった。
【0010】
そこで、本発明は、省電力モードからの復帰中に装置状態が変化しても原稿と装置状態間の整合性を得ることができ、画像位置のずれや製版の無駄を無くすことができる印刷装置の提供を、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、最後の操作が行われてから所定時間経過後に自動的に消費電力を抑える省電力モードに移行する機能を有する印刷装置本体と、外部接続機器からの印刷データを受け取り上記印刷装置本体へ画像データを送るコントローラを有し、省電力モード中においても上記印刷装置本体と上記コントローラ間の通信が可能であり、上記コントローラは上記印刷装置本体から装置状態情報を定期的に又は随意的に受け取り、該装置状態情報に基づいて印刷条件を設定し該印刷装置本体へ製版開始命令を出す印刷装置において、上記印刷装置本体が省電力モードに移行する場合その旨を上記コントローラに通知する機能を有し、上記コントローラは省電力モードに移行する旨の通知を受けた場合、上記印刷装置本体が省電力モードから復帰するのを待ち、上記印刷装置本体が省電力モードから復帰したことを検知したら、改めて上記印刷装置本体に対して製版可能かどうかの状態確認を要求し、上記印刷装置本体からの応答によって製版開始可能と判断したら、最新の装置状態情報を入手し、該最新の装置状態情報に基づいて印刷条件を設定してから製版開始命令を出す、という構成を採っている。
【0012】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の印刷装置において、上記印刷装置本体の省電力モードからの復帰が、上記コントローラからの省電力モード解除命令に基づいて開始される、という構成を採っている。
【0013】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の印刷装置において、上記コントローラが、印刷データを受信中である旨及び受信が完了した旨を上記印刷装置本体の表示手段を介して表示する機能を有している、という構成を採っている。
【0014】
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の印刷装置において、上記印刷装置本体が、省電力モードからの復帰が完了した旨を上記コントローラに通知する機能を有し、上記コントローラは省電力モードからの復帰が完了した旨の通知を受けてから最新の装置状態情報を入手する、という構成を採っている。
【0015】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の印刷装置において、上記コントローラは上記印刷装置本体から省電力モードからの復帰が完了した旨の通知を受けてから装置状態を暫く監視し、製版開始可能と判断してから最新の装置状態情報を入手する、という構成を採っている。
【0016】
請求項6記載の発明では、請求項1乃至5の何れか1つに記載の印刷装置において、上記コントローラが、印刷データを受信中である旨及び受信が完了した旨を上記印刷装置本体の表示手段を介して表示する機能を有している、という構成を採っている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて印刷装置としての孔版印刷装置の構成及び動作の概要を説明する。孔版印刷装置1は、装置本体中央上部に位置する印刷ドラム2と、該印刷ドラム2に対向して配置され、該印刷ドラム2に印刷用紙3を押圧する押圧手段としてのプレスローラ4と、孔版原紙としてのマスタを製版して印刷ドラム2に供給する製版装置5と、印刷用紙3が積載される給紙トレイ6と、印刷済みの印刷用紙3が排出される排紙トレイ(排紙台)8と、使用済みのマスタを印刷ドラム2から剥ぎ取って収容する排版装置9と、印刷すべき画像を読み取り、読み取った画像データを製版装置5に送る画像読み取り部10等を有している。
印刷ドラム2に巻装されるマスタ14はロール状態から繰り出され、画像情報に基づいて選択的に発熱するサーマルヘッド17の発熱素子により溶融穿孔され、製版される。印刷ドラム2の外周面には製版済みのマスタ14の先端部を挟持するためのクランパ15が設けられている。
【0018】
給紙トレイ6に積載された印刷用紙3は、給紙コロ11及び分離パッド12により最上のものから順に1枚ずつ分離され、レジストローラ対13に向けて搬送される。搬送された印刷用紙3はレジストローラ対13で一旦停止されて斜めずれを修正され、印刷ドラム2上の画像と所定位置とが一致するタイミングで該レジストローラ対13により印刷ドラム2とプレスローラ4間の印刷部(印圧部)へ向けて搬送される。印刷部を通過することにより、印刷用紙3の表面に印刷がなされる。
印刷がなされた印刷用紙3は、吸着搬送ユニット18により搬送された後排紙トレイ8に排出される。
【0019】
図2は、孔版印刷装置1の制御ブロック図である。印刷装置本体制御部(以下、単に印刷装置本体という)20には、給紙トレイ6の状態(用紙の有無、用紙サイズ、トレイ未セット等)を検知する検知センサ類21から検知情報が入力され、印刷装置本体20はこれらの電源のオン・オフを制御する。また、印刷装置本体20には種々の条件を入力するための操作パネル22が設けられている。
印刷装置本体20は、信号の授受を可能にコントローラ23に接続され、コントローラ23は信号の授受を可能に外部接続機器としてのPC24に接続されている。
孔版印刷装置1において、最後の操作が行われてから所定時間が経過すると、印刷装置本体20は自動的に省電力モードに移行する。図3は、省電力モード移行におけるコントローラ23と印刷装置本体20間の通信のやり取りを示すフローである。
【0020】
省電力モード移行開始時において、印刷装置本体20はコントローラ23へ状態変化(省電力モード移行開始)を通知する。これに対しコントローラ23は印刷装置本体20に状態確認を要求し、印刷装置本体20は装置がビジー、すなわち省電力モード移行中であることを応答する。省電力モードに移行した場合、印刷装置本体20は検知センサ類21等の電源をオフにする。
省電力モード移行完了時において、印刷装置本体20はコントローラ23へ状態変化(省電力モード移行完了)を通知する。これに対しコントローラ23は印刷装置本体20に状態確認を要求し、印刷装置本体20は装置が省電力モード中であることを応答する。これによりコントローラ23は印刷装置本体20が製版できない特別な状態にあることを認識する。
【0021】
コントローラ23はPC24より印刷データを受信した場合、印刷装置本体20が省電力モードである場合には、図4に示すように、印刷装置本体20に省電力モード解除を要求し、印刷装置本体20は要求受付を応答する。つまり、コントローラ23は、省電力モードを通知されている場合であっても通常通りホスト(PC24)からの印刷ジョブを待つ。
次に印刷装置本体20はコントローラ23へ状態変化(省電力モード復帰処理開始)を通知する。これに対しコントローラ23は印刷装置本体20に状態確認を要求し、印刷装置本体20は装置がビジー、すなわち省電力モードからの復帰処理中であることを応答する。ここで、省電力モード復帰処理とは、省電力モードから通常モードへの復帰処理を意味している。
【0022】
省電力モード解除コマンドを受信した印刷装置本体20は、省電力モード復帰処理に入り、遮断していた検知センサ類21等の電源供給を再開し、必要に応じて各ユニットの再初期化を実行する。これにより印刷装置本体20はトレイ状態を正しく把握することが可能となり、最新の正しいトレイ情報を取得して図示しない情報保持手段としてのレジスタに格納する。
省電力モード復帰処理完了時において、印刷装置本体20はコントローラ23へ状態変化(省電力モード復帰処理完了)を通知する。これに対しコントローラ23は印刷装置本体20に状態確認を要求し、印刷装置本体20は装置状態(正常、エラー、ビジー等)を応答する。
【0023】
コントローラ23が印刷データ(印刷ジョブ)を受信した場合、受信中及び受信完了をユーザーに知らせるために、省電力モード中であっても表示手段としての操作パネル22の図示しない液晶表示部に、例えば「データ受信中」又は「受信完了(印刷開始待機中)」を表示する。この表示はコントローラ23からの制御に従い印刷装置本体20によりなされる。
コントローラ23は、省電力モード解除コマンド送信後すぐに製版プロセスに移行することはしない。印刷装置本体20での省電力モード復帰処理自体に時間がかかり、復帰処理中は、トレイ内に用紙があっても用紙無しと印刷装置本体20から応答されるなど、誤ったトレイ情報(装置状態情報)を取得することになるからである。
【0024】
このため、コントローラ23は、省電力モード解除コマンド送信後、印刷データ受信処理を継続しながら印刷装置本体20の状態を監視し続ける。印刷装置本体20から省電力モード復帰処理完了の通知を受ける前に印刷データ受信が完了した場合には、上述のように印刷データ受信完了を操作パネル22に表示する制御を行い、さらに印刷装置本体20が省電力モードから復帰し続けるのを待つ。
省電力モード復帰処理の方が早かった場合には、そのまま印刷データ受信を継続する。そして印刷データ受信完了後、コントローラ23は操作パネル22を介して受信完了をユーザーに通知する。
【0025】
印刷データ受信が完了し、印刷装置本体20が省電力モードから復帰したことを検知したコントローラ23は、改めて印刷装置本体20が製版可能かどうかを状態確認する。これは、省電力モードから復帰したときに印刷装置本体20がエラーもしくはビジー状態である場合があるからである。すなわち、復帰時の状態が即製版開始可能な正常状態とは限らない。
印刷装置本体20がビジー状態(製版開始不可状態)であれば、コントローラ23は印字データを図示しないメモリに保持しながらそのエラーやビジー状態が解除されるまで待ち続ける。コントローラ23は、印刷装置本体20から定期的(一定時間毎)に又は随意的(必要時に要求)に装置状態情報を受けながら印刷装置本体20の装置状態を確認し続け、製版開始可能、すなわち、エラーが無く正しいトレイ情報取得可能と判断したら、初めて通常の製版プロセスに移行し、製版を開始する。すなわち、コントローラ23は、製版開始可能と判断したら最新の装置状態情報を取得し、これらの情報に基づいて製版条件(印刷条件)を設定して印刷装置本体20に製版命令を出す。
【0026】
以上述べた制御動作を、図5のフローチャートに基づいて簡単に説明する。但し、印刷装置本体を印刷機、省電力モードを省エネと表示している。
印刷ジョブ待ち状態(S1)から、コントローラ23が印字データ(印刷データ)を受信すると(S2)、コントローラ23は印刷装置本体20が省電力モード中かどうかをチェックする(S3)。省電力モード中の場合には、省電力モード解除コマンドを印刷装置本体20に送信する(S4)。
次に、コントローラ23は印刷装置本体20の省電力モードからの復帰処理が完了したかどうかをチェックし(S5)、復帰処理が完了していたら製販処理開始が可能かどうかをチェックする(S6)。製版処理開始が可能な場合には製版処理プログラムを実行する(S7)。S3において、印刷装置本体20が省電力モードでない場合にはそのまま製版処理プログラムを実行する。
【0027】
上記実施形態では、印刷装置本体20の省電力モードからの復帰が、コントローラ23からの省電力モード解除命令に基づいて開始される例を説明したが、コントローラ23からの製版開始命令に基づいて開始されるようにしてもよい(参考例)。
省電力モードにある印刷装置本体20に、従来と同様に、製版開始命令を出す。従来の場合には、既述のように、一度コントローラに「製版処理失敗」の旨をわざと通知し、復帰処理完了後に正常待機状態である旨をコントローラに伝え、再度コントローラに製版開始命令を出させるという処理を行っていた。
そこで、復帰処理完了後に正常待機状態の通知を受けた時点で最新の装置状態情報を入手し、これに基づいて製版条件を設定するようにすれば、上記実施形態と同様の機能を得ることができる。
【0028】
コントローラ23が省電力モードを解除するために出した製版開始命令では実際に製版処理は行われないので、これは仮の製版開始命令と位置付けることができ、通常モードにおける製版開始命令と区別してもよい。本実施形態では、従来の制御構成を僅かに改変して画像位置のずれや製版の無駄を無くす機能を得ることを目的としている。
本実施形態における復帰処理完了後の正常待機状態通知は、上記実施形態における印刷装置本体20からの復帰処理完了通知に相当する。従って、本実施形態ではコントローラ23への復帰処理完了通知機能を設ける必要はない。
本実施形態においても、上記実施形態と同様に、復帰処理完了後装置状態を暫く監視し、製版開始可能と判断してから最新の装置状態情報を入手するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、制御プログラムにおける省電力モードからの復帰への対応方法を変更するだけで、省電力モードからの復帰後の製版一回目からでも正しく展開された印刷物を得ることができ、画像位置のずれや製版の無駄を無くすことができる。
【0031】
本発明によれば、省電力モードからの復帰後の製版一回目からでも正しく展開された印刷物を得ることができ、画像位置のずれや製版の無駄を無くすことができる。
【0032】
本発明によれば、最新の装置状態情報を入手するための基準が明確となり、コントローラの制御の精度を高めることができる。
【0033】
本発明によれば、コントローラの制御の精度(製版処理の精度)を一層高めることができる。
【0034】
本発明によれば、印刷データの受信状況と省電力モードからの復帰状況との関係をオペレータ(ユーザー)が容易に認識することができ、状況不明によるオペレータの使用上の不安や不快を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における印刷装置としての孔版印刷装置の概要正面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】省電力モード移行時の制御動作の簡易フロー図である。
【図4】省電力モード解除時の制御動作の簡易フロー図である。
【図5】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 印刷装置本体
23 コントローラ
24 外部接続機器としてのPC
Claims (3)
- 最後の操作が行われてから所定時間経過後に自動的に消費電力を抑える省電力モードに移行する機能を有する印刷装置本体と、外部接続機器からの印刷データを受け取り上記印刷装置本体へ画像データを送るコントローラを有し、省電力モード中においても上記印刷装置本体と上記コントローラ間の通信が可能であり、上記コントローラは上記印刷装置本体から装置状態情報を定期的に又は随意的に受け取り、該装置状態情報に基づいて印刷条件を設定し該印刷装置本体へ製版開始命令を出す印刷装置において、
上記印刷装置本体が省電力モードに移行する場合その旨を上記コントローラに通知する機能を有し、上記コントローラは省電力モードに移行する旨の通知を受けた場合、上記印刷装置本体が省電力モードから復帰するのを待ち、上記印刷装置本体が省電力モードから復帰したことを検知したら、改めて上記印刷装置本体に対して製版可能かどうかの状態確認を要求し、上記印刷装置本体からの応答によって製版開始可能と判断したら、最新の装置状態情報を入手し、該最新の装置状態情報に基づいて印刷条件を設定してから製版開始命令を出すことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置において、
上記印刷装置本体の省電力モードからの復帰が、上記コントローラからの省電力モード解除命令に基づいて開始されることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は2記載の印刷装置において、
上記コントローラが、印刷データを受信中である旨及び受信が完了した旨を上記印刷装置本体の表示手段を介して表示する機能を有していることを特徴とする印刷装置。
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