JP4855629B2 - 麦芽アルコール飲料の製造方法 - Google Patents

麦芽アルコール飲料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4855629B2
JP4855629B2 JP2002509449A JP2002509449A JP4855629B2 JP 4855629 B2 JP4855629 B2 JP 4855629B2 JP 2002509449 A JP2002509449 A JP 2002509449A JP 2002509449 A JP2002509449 A JP 2002509449A JP 4855629 B2 JP4855629 B2 JP 4855629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
examples
alcoholic beverage
malt alcoholic
malt
ion exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002509449A
Other languages
English (en)
Inventor
千賀子 清水
仁愛 高塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sapporo Breweries Ltd filed Critical Sapporo Breweries Ltd
Priority to JP2002509449A priority Critical patent/JP4855629B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4855629B2 publication Critical patent/JP4855629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12CBEER; PREPARATION OF BEER BY FERMENTATION; PREPARATION OF MALT FOR MAKING BEER; PREPARATION OF HOPS FOR MAKING BEER
    • C12C11/00Fermentation processes for beer
    • C12C11/003Fermentation of beerwort
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12CBEER; PREPARATION OF BEER BY FERMENTATION; PREPARATION OF MALT FOR MAKING BEER; PREPARATION OF HOPS FOR MAKING BEER
    • C12C11/00Fermentation processes for beer
    • C12C11/11Post fermentation treatments, e.g. carbonation, or concentration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12CBEER; PREPARATION OF BEER BY FERMENTATION; PREPARATION OF MALT FOR MAKING BEER; PREPARATION OF HOPS FOR MAKING BEER
    • C12C7/00Preparation of wort
    • C12C7/14Lautering, i.e. clarifying wort
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12CBEER; PREPARATION OF BEER BY FERMENTATION; PREPARATION OF MALT FOR MAKING BEER; PREPARATION OF HOPS FOR MAKING BEER
    • C12C7/00Preparation of wort
    • C12C7/28After-treatment, e.g. sterilisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12HPASTEURISATION, STERILISATION, PRESERVATION, PURIFICATION, CLARIFICATION OR AGEING OF ALCOHOLIC BEVERAGES; METHODS FOR ALTERING THE ALCOHOL CONTENT OF FERMENTED SOLUTIONS OR ALCOHOLIC BEVERAGES
    • C12H1/00Pasteurisation, sterilisation, preservation, purification, clarification, or ageing of alcoholic beverages
    • C12H1/02Pasteurisation, sterilisation, preservation, purification, clarification, or ageing of alcoholic beverages combined with removal of precipitate or added materials, e.g. adsorption material
    • C12H1/04Pasteurisation, sterilisation, preservation, purification, clarification, or ageing of alcoholic beverages combined with removal of precipitate or added materials, e.g. adsorption material with the aid of ion-exchange material or inert clarification material, e.g. adsorption material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Alcoholic Beverages (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

技術分野
本発明は、麦芽アルコール飲料の製造方法に関し、より詳しくは、麦芽アルコール飲料製造後の老化香味の発生を抑制する麦芽アルコール飲料の製造方法に関する。
背景技術
麦芽を原料とする麦芽アルコール飲料(例えばビール、発泡酒)は、その製造工程において、または製造終了後、時間の経過または温度の上昇によってその成分の酸化及び脱水反応などの種々の反応が促進され(麦芽アルコール飲料の香味老化と通称される)、その結果、麦芽アルコール飲料本来の香味を損なうことが知られている。
従って、このような麦芽アルコール飲料の品質の低下を防止するために、種々の対策が採られている。すなわち、製造後の品質管理、製造後から販売までの時間管理、輸送時の温度管理等を厳格に行うことにより、鮮度の高い高品質な製品の提供がなされている。しかしながら、前記の管理を徹底したとしても、製造直後の鮮度を長期間安定して維持することは困難であった。
そこで製造直後の鮮度を長期間安定して維持すべく、麦芽アルコール飲料の製造工程において、その全工程またはその一部の工程における雰囲気中の酸素濃度を低減させることにより、麦芽アルコール飲料の製造工程中の酸化を抑制する方法が開発されてきた(特開2000−4866号公報)。この方法によれば、製造工程の雰囲気中の酸素濃度を低減させることにより、製造工程中の中間製品の還元力が高められ、その結果、最終製品の還元力も高まり、麦芽アルコール飲料の酸化すなわち老化に対する耐久性を高めることが可能となった。
しかしながら、上記特開2000−4866号公報に記載の麦芽アルコール飲料の製造方法によっても、麦芽アルコール飲料の酸化をある程度防止することはできるものの、製造後の香味の老化を長期にわたり抑制するには必ずしも十分なものではなかった。
発明の開示
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、製造後の香味の老化を抑制し、製造直後の香味を長期間にわたって維持できる麦芽アルコール飲料の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは前記目的を達成すべく鋭意研究した結果、麦芽アルコール飲料の製造工程において、吸着剤を用いて麦芽アルコール飲料中の雑味成分を吸着除去することにより製造後の香味の老化を抑制し、製造直後の新鮮な香味を長期間にわたって維持できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、麦芽アルコール飲料の製造方法において、吸着剤を用いて麦汁、麦芽アルコール飲料中間品または麦芽アルコール飲料から雑味成分の少なくとも一部を吸着除去することを特徴とする麦芽アルコール飲料の製造方法である。
また、本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法においては、前記吸着剤がイオン交換樹脂または合成吸着剤であることが好ましい。
さらに、本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法においては、前記雑味成分は老化香味原因物質または老化香味原因物質前駆体であり、例えば、カルボニル化合物またはメイラード化合物が挙げられる。
また、本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法においては、前記雑味成分が有機酸であることが挙げられる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
本発明にかかる麦芽アルコール飲料の製造方法は、通常麦芽を含む原料と仕込用水とを混合し、得られた混合物を加温することにより麦芽を糖化させ、前記糖化された麦芽から麦汁を採取する仕込工程と、前記麦汁に酵母を添加して発酵させ麦芽アルコール飲料中間品を得る発酵工程と、前記発酵工程で得られた麦芽アルコール飲料中間品(発酵終了液)を貯蔵する貯酒工程と、前記貯酒工程で得られた麦芽アルコール飲料中間品(貯酒終了液)をろ過し麦芽アルコール飲料を得るろ過工程と、を含む麦芽アルコール飲料の製造方法において、吸着剤を用いて前記麦汁、前記麦芽アルコール飲料中間品または麦芽アルコール飲料から雑味成分の少なくとも一部を吸着除去することを特徴とするものである。
本発明にかかる麦芽アルコール飲料は、その製造に用いられる麦芽の使用比率の多少は特に制限されず、麦芽を原料として製造されるアルコール飲料であればよい。具体的には、例えばビールや発泡酒(麦芽使用比率67%未満の麦芽アルコール飲料)が挙げられる。
本発明にかかる第1の工程は、麦芽を含む原料と仕込用水とを混合し、得られた混合物を加温することにより麦芽を糖化させ、前記糖化された麦芽から麦汁を採取する仕込工程である。
本工程において用いられる麦芽は、大麦に水分と空気を与えて発芽させ、乾燥して幼根を取り除いたものであることが好ましい。麦芽は麦汁製造に必要な酵素源であると同時に糖化の原料として主要なデンプン源となる。また、麦芽アルコール飲料特有の香味と色素を与えるため、発芽させた麦芽を焙燥したものを麦汁製造に用いる。さらに、原料として麦芽以外にホップ、コーンスターチ、コーングリッツ、米、糖類等の副原料を添加してもよい。
また、前記麦汁の製造工程において、市販または別途調製されたモルトエキスを仕込用水と混合し、必要に応じて前記副原料を添加し麦汁を得ることもできる。
前記麦芽は仕込用水に添加した後、混合される。前記副原料を添加する場合には、ここで同時に混合すればよい。また、前記仕込用水は特に制限されず、製造する麦芽アルコール飲料に応じて好適な水を用いればよい。糖化は基本的に既知の条件で行えばよいが、例えば、前記混合された麦芽と仕込用水とを65〜75℃に加温して行うことが好ましく、これによって麦芽中のアミラーゼによる糖化が進行する。こうして得られた麦芽糖化液をろ過することにより麦汁が得られる。
本発明にかかる第2の工程は、前記麦汁に酵母を添加して発酵させ麦芽アルコール飲料中間品を得る発酵工程である。
ここで用いられる酵母は、前記麦芽の糖化によって得られた麦汁内の糖分を代謝してアルコールや炭酸ガス等を産生するいわゆるアルコール発酵を行う酒類酵母であればいずれでもよく、具体的には、例えば、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・ウバルム等が挙げられる。
発酵は、上記仕込工程で得られた麦汁を冷却し、ここに前記の酵母を添加して行う。発酵条件については基本的には既知の条件と変わらず、例えば発酵温度が通常15℃以下、好ましくは8〜11℃であり、発酵時間が好ましくは8〜10日である。
本発明にかかる第3の工程は、前記発酵工程で得られた麦芽アルコール飲料中間品を貯蔵する貯酒工程である。
本工程では、アルコール発酵が終了した発酵液が密閉タンクに移され、貯蔵される。貯蔵条件については基本的に既知の条件と変わらず、例えば貯蔵温度は0〜2℃が好ましく、貯蔵時間が20〜90日間であることが好ましい。発酵終了液を貯蔵することにより残存エキスの再発酵と熟成が行われる。
本発明にかかる第4の工程は、前記貯酒工程で得られた麦芽アルコール飲料中間品をろ過し麦芽アルコール飲料を得るろ過工程である。
ろ過条件については基本的には既知の条件と変わらず、例えばろ過助材として珪藻土、PVPP(ポリビニルポリピロリドン)、シリカゲル、セルロースパウダー等が用いられ、温度は0±1℃で行われる。こうして麦芽アルコール飲料(例えばビールまたは発泡酒)が得られる。ろ過された麦芽アルコール飲料はそのまま、または無菌ろ過や加熱処理を行った後、タンク詰め、たる詰め、ビン詰めまたは缶詰めされ市場に出荷される。
本発明にかかる麦芽アルコール飲料は、前記第1〜第4のいずれかまたは複数の工程若しくは前記第1〜第4の工程間において、吸着剤を用いて麦汁、麦芽アルコール飲料中間品または麦芽アルコール飲料(以下、処理液という)から雑味成分の少なくとも一部を吸着除去する工程を経て製造される。
本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法において、吸着剤を用いて雑味成分の吸着除去を行う工程は前記第1〜第4の工程または工程間のいずれでもよいが、第4の工程におけるろ過時に行うことが好ましい。また、工程間において、処理液を容器中または移送管内にて吸着剤と接触させることにより雑味成分の吸着除去を行ってもよい。
以下に本発明において用いられる吸着剤及び吸着剤によって吸着される物質について説明する。
本発明にかかる吸着剤は、雑味成分を吸着除去することにより老化香味を軽減する作用を有する吸着剤であればよく、例えば、イオン交換樹脂、合成吸着剤等が挙げられる。
前記イオン交換樹脂は強酸性カチオン交換樹脂、弱酸性カチオン交換樹脂、強塩基性アニオン交換樹脂及び弱塩基性アニオン交換樹脂に大別でき、さらに強/弱酸性カチオン交換樹脂はスチレン系、アクリル系及びメタクリル系に、強/弱塩基性アニオン交換樹脂はスチレン系及びアクリル系に分類できる。強/弱酸性カチオン交換樹脂として、例えばSK1B、SK104、SK110、SK112、SK116、PK208、PK212、PK216、PK220、PK228、WK10、WK11、WK100、WT01S、WK40、UBK530、UBK550、UBK535、UBK555(以上、三菱化学社製)、IR120BNa、IR124Na、IR118H、IRC50及びIRC76(以上、オルガノ社製)が挙げられ、また、強/弱塩基性アニオン交換樹脂として、例えばSA10A、SA11A、SA12A、NSA100、SA20A、SA21A、PA308、PA312、PA316、PA408、PA412、PA418、HPA25、HPA75、WA10、WA20、WA21J、WA30(以上、三菱化学社製)、IRA400Cl、IRA402BLCl、IRA410Cl、IRA96SB、IRA67及びIRAXE583(以上、オルガノ社製)が挙げられる。上記のイオン交換樹脂の中でも、WA10、WA20、WA30IRA67、IRA96SB及びIRAXE583が好ましく用いられ、WA10、WA20及びWA30がより好ましく用いられる。
また、イオン交換樹脂を用いる場合、その前処理によって交換基をOH型、Cl型、硫酸型及び亜硫酸水素型のいずれかのイオン型にした後、用いることができる。すなわち、イオン交換樹脂を蒸留水で洗浄後、NaCl水溶液またはHCl水溶液で前処理した場合にはCl型を得ることができ、NaOH水溶液で前処理した場合にはOH型を得ることができ、HSO水溶液で前処理した場合には硫酸型を得ることができ、NaHSO水溶液で前処理した場合には亜硫酸水素型を得ることができる。
なお、イオン交換樹脂を用いた場合、そのイオン型に応じて麦芽アルコール飲料のpHを調節することができる。例えば、麦芽アルコール飲料のpHを上昇させたい場合には各種イオン交換樹脂のイオン型がOH型であるもの用い、pHを低下させたい場合にはイオン型がCl型または硫酸型を用いればよい。また、前記の複数のイオン型のイオン交換樹脂を混合して用いてもよい。
また、前記合成吸着剤はその化学構造から芳香族系、置換芳香族系及びアクリル系に大別できる。芳香族系の合成吸着剤として、例えばHP20、HP21、SP825、SP850、SP70、SP700(以上、三菱化学社製)、XAD2及びXAD4(以上、オルガノ社製)が挙げられ、置換芳香族系の合成吸着剤として、例えばSP207(三菱化学社製)が挙げられ、アクリル系の合成吸着剤としてHP1MG、HP2MG(以上、三菱化学社製)及びXAD7(オルガノ社製)が挙げられる。中でもHP20、SP825、XAD2、XAD4、SP207、HP1MG及びXAD7が好ましく用いられる。
麦芽アルコール飲料の製造工程において、前記吸着剤は単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法において、上記の吸着剤によって吸着除去される雑味成分として、老化香味原因物質またはその前駆体物質若しくは有機酸が挙げられる。
前記老化香味原因物質として、例えばカルボニル化合物やメイラード化合物等が挙げられ、また、これらの反応中間体及び最終反応生成物も本発明にかかる老化香味物質に含まれる。カルボニル化合物の具体例としては、例えばプロパナール、ヘキサナール、ヘキセナール、ペンタナール、フルフラール、トランス−2−ノネナール及びフェニルアセトアルデヒド等が挙げられ、また、メイラード化合物の具体例としては、例えば5−ヒドロキシメチルフルフラール、またはその前駆体であるグルコースまたはフルクトースなどの糖とアミノ酸との反応生成物であるアマドリ物質が挙げられる。アマドリ物質としては、例えばグルコース−グリシン、グルコース−アラニン、グルコース−ロイシン、グルコース−イソロイシン、フルクトース−プロリン、フルクトース−グルタミン酸、フルクトース−セリン、フルクトース−スレオニン等が挙げられ、またさらにメイラード反応が進行したピラジン環、ピロール環、イミダゾール環等を有する複素環化合物、例えばピラジン、2−メチルピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,3−ジメチルピラジン及びトリメチルピラジン等が挙げられる。さらに、上記の物質以外に老化香味を生じせしめる原因物質として、不飽和脂肪酸の分解によって生じる老化香味原因物質が挙げられる。ここで、老化香味原因物質のみならず、老化香味原因物質の前駆体、例えば、不飽和脂肪酸等を選択的に吸着除去することにより、その分解産物の生成を抑制することができ、老化香味の軽減が可能となる。
また、前記有機酸とは、麦芽アルコール飲料中に存在することにより酸味又は雑味を呈する物質であり、具体的には、例えばピログルタミン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、ピルビン酸、クエン酸、フマル酸及びイソクエン酸が挙げられる。
前記の不飽和脂肪酸をはじめとする老化香味原因物質には疎水性の高い物質が多く、このような疎水性物質を上記の吸着剤で吸着除去することにより、効果的に老化香味原因物質を除去することが可能となる。
一方、麦芽アルコール飲料の香味に不可欠な物質であり、本発明の吸着剤に吸着されず麦芽アルコール飲料中に残存させるべき物質として、例えばイソα酸、還元型イソα酸等が挙げられる。イソα酸は麦芽アルコール飲料において苦味を呈する物質であり、その苦味度はBU値(ビタネス・ユニット:麦芽アルコール飲料に6N塩酸溶液を添加しイソオクタンで抽出後、275nm吸光度測定を行い定量する)またはイソα酸量(mg/L:BCOJ(Brewery Convention of Japan)またはASBC(American Society of Brewing Chemists)の方法に従いHPLC法で測定する)で示される。イソα酸は疎水度が高いため、吸着剤に吸着されやすい傾向にあるが、本発明にかかる吸着剤へのイソα酸の吸着量を測定し、吸着量の少ない樹脂を選択することで、本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法に好適な吸着剤の種類を選択することができる。具体的には、吸着剤を用いて雑味成分を吸着除去した後に、麦芽アルコール飲料のBU値の減少量が0〜50%であることが好ましく、5〜30%であることがより好ましい。なお、吸着剤による吸着処理によって低下したBU値及び失われたホップ香り等を回復させるために、イソα酸、イソ化ホップエキス又はその同等品を麦芽アルコール飲料の製造途中で添加してもよいし、吸着の結果失われるBU値及びホップ香り等を考慮して、吸着処理前からイソα酸、イソ化ホップエキス又はその同等品を予め添加しておいてもよい。
次に、本発明において、麦芽アルコール飲料中に存在する雑味成分を含む各種成分について、その含有量の測定方法について説明する。麦芽アルコール飲料に存在する雑味成分を含む各種成分の測定は、本発明において用いる吸着剤を決定する際の条件検討に必須であるばかりでなく、吸着剤による雑味成分の吸着除去を終えた後の麦芽アルコール飲料の品質管理にも必須の手段である。
雑味成分を含む各種成分を測定する装置または方法として、例えばHPLCまたはガスクロマトグラフィー(GC)等を用いることができる。HPLCを用いて前記物質の吸着量を測定する場合、麦芽アルコール飲料を試料として用い、水−アセトニトリルを移動相として280nmの紫外線で検出することができる。HPLCにおいて、充填剤にODS(オクタデシル基結合シリカゲル)カラムを用いた場合、溶出の結果示されるピークは前半に親水性が高い物質を、後半に疎水性の高い物質を含む場合が多く、上記の老化香味原因物質の含有量を測定する場合には、主に疎水性のピークに着目し測定を行えばよい。また、ガスクロマトグラフィーを用いて前記吸着量を測定する場合、麦芽アルコール飲料を試料として、例えばエーテル−ペンタン等の有機溶媒抽出や固相抽出後、周知の方法で測定することができる。また、上記の測定において、必要に応じてこれらの試料中の物質を直接または化学的に修飾した後に測定することができる。
上記の方法を用いて麦芽アルコール飲料の香味に影響を及ぼす物質の有無または含有量を測定することにより、麦芽アルコール飲料の香味に不可欠な要素をできるだけ除去せず、雑味成分のみを選択的に除去する吸着剤を適宜選択することが可能となると共に麦芽アルコール飲料に添加すべき吸着剤の適正な量を知ることができる。従って、上記の方法によって選択された吸着剤を用いることにより雑味成分のみを除去し、香味に優れ、製造直後の香味を長期間にわたって維持できる麦芽アルコール飲料を製造することが可能となる。
(実施例)
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜70及び比較例1〜14
超音波処理によりCOを除去した麦芽アルコール飲料(発泡酒及びビールの2種類)300mlを500mlビーカーに移したものを準備し、それぞれに、十分に洗浄しガラスフィルターでろ過したイオン交換樹脂または合成吸着剤をそれぞれ以下に示す添加量を添加し、攪拌しながら経時的に麦芽アルコール飲料のpHを測定した。HPLCピーク、イソα酸量、有機酸量及びトータルポリフェノール量は3時間攪拌した後の麦芽アルコール飲料をサンプルとして測定を行った。ここで、イソα酸についてはHPLCを用いて、トータルポリフェノールについてはBCOJ法(クエン酸鉄アンモニウム(III)、カルボジンメチルセルロース、エチレンジアミン四酢酸及びアンモニア水を添加して発色させた後600nmで測定した)で分析した。なお、以上の操作はすべて室温で行った。
(イオン交換樹脂)
用いたイオン交換樹脂を表1に示す。
Figure 0004855629
また、用いたイオン交換樹脂とその添加量を以下に示す。
Figure 0004855629
ここで、イオン交換樹脂は、蒸留水で洗浄後、1N−HCl、蒸留水及び1N−NaOHで順に洗浄し、さらに中性になるまで蒸留水で洗浄することによりCl型またはOH型にした。なお、WA10、WA20、WA30は三菱化学社製、IRA67、IRA96SB、IRAXE583はオルガノ社製である。 また、実施例1〜48において用いたイオン交換樹脂のイオン型及び試料は以下のとおりである。
実施例1〜12:イオン型がOH型のイオン交換樹脂 発泡酒
実施例13〜24:イオン型がCl型のイオン交換樹脂 発泡酒
実施例25〜36:イオン型がOH型のイオン交換樹脂 ビール
実施例37〜48:イオン型がCl型のイオン交換樹脂 ビール。
イオン交換樹脂による処理後の麦芽アルコール飲料のpHの変化を図1〜4に示した。なお、実施例1〜6の結果を図1Aに、実施例7〜12の結果を図1Bに、実施例13〜18の結果を図2Aに、実施例19〜24の結果を図2Bに、実施例25〜30の結果を図3Aに、実施例31〜36の結果を図3Bに、実施例37〜42の結果を図4Aに、実施例43〜48の結果を図4Bに示す。また、図中、IRAXE583はIRAXEと記し、( )内にイオン交換樹脂の添加量(g/100ml)を示す。
その結果、イオン交換樹脂のイオン型がOH型の場合には処理後の麦芽アルコール飲料のpHが上昇し、Cl型の場合にはpHが下降した。
また、イオン交換樹脂による処理後、麦芽アルコール飲料中の成分をHPLCによって検出した際のピークの面積の和をグラフ化したものを図5〜12に示した。なお、溶出の結果示されるピークは、溶出の前半に親水性成分のピークが得られ、後半に疎水性成分のピークが得られる傾向にあるため、溶出の前半を親水性のピーク、後半を疎水性のピークとしてグラフ化した。
実施例1〜6及び対照(比較例1)の親水性ピークについて図5Aに、実施例1〜6及び対照(比較例1)の疎水性ピークについて図5Bに、実施例7〜12及び対照(比較例2)の親水性ピークについて図6Aに、実施例7〜12及び対照(比較例2)の疎水性ピークについて図6Bに、実施例13〜18及び対照(比較例5)の親水性ピークについて図7Aに、実施例13〜18及び対照(比較例5)の疎水性ピークについて図7Bに、実施例19〜24及び対照(比較例6)の親水性ピークについて図8Aに、実施例19〜24及び対照(比較例6)の疎水性ピークについて図8Bに、実施例25〜30及び対照(比較例5)の親水性ピークについて図9Aに、実施例25〜30及び対照(比較例5)の疎水性ピークについて図9Bに、実施例31〜36及び対照(比較例6)の親水性ピークについて図10Aに、実施例31〜36及び対照(比較例6)の疎水性ピークについて図10Bに、実施例37〜42及び対照(比較例7)の親水性ピークについて図11Aに、実施例37〜42及び対照(比較例7)の疎水性ピークについて図11Bに、実施例43〜48及び対照(比較例8)の親水性ピークについて図12Aに、実施例43〜48及び対照(比較例8)の疎水性ピークについて図12Bに示す。なお、図中、ピーク面積はmAu*sで示し、( )内にイオン交換樹脂の添加量(g/100ml)を示す。
その結果、疎水性の成分がイオン交換樹脂に吸着されていることが確認された。また、WA30、IRA96SB及びIRAXE583を用いたときに吸着される成分が多く、吸着剤の添加量が多いほど吸着の効果が高いことが確認された。
さらに、イオン交換樹脂処理後の麦芽アルコール飲料中の有機酸量を図16〜17に示す。なお、実施例1〜6、13〜18及び対照(比較例1、3)について図16Aに、実施例7〜12、19〜24及び対照(比較例2、4)について図16Bに示す。また、実施例25〜30、37〜42及び対照(比較例5、7)について図17Aに、実施例31〜36、43〜48及び対照(比較例6、8)について図17Bに示す。図16〜17中、イオン交換樹脂のイオン型がClであるものについては、「樹脂名−Cl」で示し、OH型であるものについては樹脂名のみで示す。また、図中、( )内にイオン交換樹脂の添加量(g/100ml)を示す。
各種有機酸はOH型及びCl型のいずれのイオン型の樹脂にも吸着され、中でもクエン酸が最も吸着されやすく、酢酸及びピログルタミン酸はほとんど吸着されなかった。
また、イオン交換樹脂処理後の麦芽アルコール飲料中のポリフェノール量を図18〜図19に示す。なお、実施例1〜6、13〜18及び対照(比較例1、3)について図18Aに、実施例7〜12、19〜24及び対照(比較例2、4)について図18Bに、実施例25〜30、37〜42及び対照(比較例7、9)について図19Aに、実施例31〜36、43〜48及び対照(比較例8、10)について図19Bに示す。また、図中、( )内にイオン交換樹脂の添加量(g/100ml)を示す。
その結果、WA30、IRA96SB及びIRAXE583を用いたときにポリフェノールが吸着されやすい傾向にあることが確認された。
(合成吸着剤)
用いた合成吸着剤を表2及び表3に示す。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
また、用いた合成吸着剤とその添加量を以下に示す。
Figure 0004855629
実施例49〜58は発泡酒について測定を行った場合、実施例59〜68はビールについて測定を行った場合を示す。
また、HPLCによって検出されたピークの面積の和をグラフ化したものを、実施例49〜58及び対照(比較例11)の親水性ピークについて図13Aに、実施例49〜58及び対照(比較例11)の疎水性ピークについて図13Bに、実施例59〜68及び対照(比較例12)の親水性ピークについて図14Aに、実施例59〜68及び対照(比較例12)の疎水性ピークについて図14Bに示す。図14中、(1h)は合成吸着剤の添加時間が1時間であることを示し、(0.1)は合成吸着剤の添加量が0.1g/mlであることを示す。
その結果、SP207、SP825、XAD2及びXAD7による麦芽アルコール飲料中の成分の吸着が多いことが確認された。
また、各種合成吸着剤を添加した発泡酒中のイソα酸の濃度変化を図15に示す。ここで、合成吸着剤に代えてDEAE(比較例13)を用いた場合についても測定を行った。
その結果、XAD4またはHP1MGを用いたときに麦芽アルコール飲料中のイソα酸の吸着が少ないことが確認された。
さらに、各種合成吸着剤を添加した発泡酒及びビール中のポリフェノール量を実施例49〜58及び対照(比較例11)について図18Cに、実施例59〜68及び対照(比較例12)について図19Cに示す。また、PVPP(F)(実施例69)、PVPP(RS)(実施例70)、DEAE(比較例13)及びSiO(比較例14)を用いた場合についてもポリフェノール量の測定を行った。図中、( )は合成吸着剤の添加量(g/ml)であることを示す。
その結果、合成吸着剤によるポリフェノールの吸着力の強さは、発泡酒及びビールともに同様の傾向が見られ、HP1MG、HP20、SP825、SP207、XAD2、XAD7を用いたときに麦芽アルコール飲料中のポリフェノールの吸着が多いことが確認された。また、SiO及びDEAEではポリフェノールの吸着はほとんど見られなかった。
実施例71〜88及び比較例15〜20
合成吸着剤を60℃で1時間滅菌水中で加熱した後、ガラスフィルターでろ過した。これらを麦芽アルコール飲料633mlにそれぞれ添加し、空寸から酸素をできるだけ除くため、ノッキングして空寸を泡で満たした後、打栓した。これらを室温で2時間振盪後、37℃で1週間保存し、分析及び官能試験を行った。官能試験はプロファイル法(訓練されたパネルにより、老化臭味、紙臭味、酸化臭味及び総合老化度につき官能的に評価し、データを統計解析に供した)で行った。
まず、合成吸着剤であるHP1MG、XAD4及びXAD7について、HP1MGについては最終濃度が0.1、0.2及び0.4g/100ml、XAD4については最終濃度が0.2及び0.4g/100ml、XAD7については最終濃度が0.1、0.2及び0.4g/100mlになるように麦芽アルコール飲料に添加し、37℃で1週間保存した後、官能試験を行った。その結果を表4〜表6(実施例71〜78及び比較例15〜17)に示す。表中、( )内は吸着剤の濃度(g/100ml)を示し、結果は0〜4の数値で示され、数の大きい方が老化香味が高いことを示す。また、数値はFriedman検定を用いて検定を行った(表中、*はp<0.05であることを示し、**はp<0.01であることを示す)。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
その結果、0.2g/100mlのHP1MGを用いた場合、紙臭及び老化臭が対照より有意に低いことが明らかとなった。また、XAD7を用いた場合、老化臭、紙臭及び総合老化度が対照より有意に低いことが確認された。
次に、各種合成吸着剤添加1週間後に、プロファイル法におけるパネル数を8人(HP1MG、SP825及びSP207)または10人(XAD2、XAD4及びXAD7)で官能試験を行った。結果を表7〜表8(実施例79〜84及び比較例18〜19)に示す。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
その結果、HP1MG、SP825及びSP207のいずれを用いた場合においても対照と比較して紙臭及び総合老化度が有意に低いことが確認された。また、XAD2またはXAD7を用いた場合においては老化臭、紙臭、酸化臭及び総合老化度のいずれもが対照と比較して有意に低下し、XAD4を用いた場合においても紙臭が有意に低下していることが確認された。
さらに、上記の方法で合成吸着剤を添加後、ノッキングして空寸を泡で満たし打栓した後、2時間振盪し麦芽アルコール飲料中の吸着剤を除き、その後37℃で1週間保存し官能試験を行った。結果を表9(実施例85〜88及び比較例20)に示す。
Figure 0004855629
その結果、HP1MG及びXAD7を用いた場合に紙臭及び総合老化度が有意に低いことが確認された。
上記の官能試験の結果より、合成吸着剤添加により麦芽アルコール飲料中の老化香味、特に老化臭及び紙臭が軽減された。特に紙臭については、その軽減が著しく、吸着剤の効果が認められた。
実施例89〜136及び比較例21〜31
発泡酒またはビール20リットルに通常の製造工程において用いられるろ過助剤(珪藻土)に加えて、合成吸着剤であるHP1MG、XAD−4、XAD−7を湿重量で2g/l相当分添加し、ろ過を行った。HP1MGに関しては4g/l相当分の添加についても実施した。HP1MGについては、湿重量で4g/l添加したものも準備した(表中、HP1MGX2と表す)。ろ過した発泡酒溶液を37℃で1週間及び30℃で1ヶ月間保存した後、苦味価(BU:ビタネスユニットで示す)、トータルポリフェノール量、色度分析値、HPLCピーク、トランス−2−ノネナール量及び官能検査について分析を行った。
発泡酒を保存する前に行った官能試験の結果を表10(実施例89〜92及び比較例21)に、ビールを保存する前に行った官能試験の結果を表11(実施例93〜96及び比較例22)に示す。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
また、発泡酒を37℃で1週間保存した後の官能試験の結果を表12(実施例97〜100及び比較例23)に、30℃で1ヶ月保存した後の結果を表13(実施例101〜104及び比較例24)に、ビールを37℃で1週間保存した後の官能試験の結果を表14(実施例105〜108及び比較例25)に、30℃で1ヶ月保存した後の結果を表15(実施例109〜112及び比較例26)に示す。数値はFriedman検定により検定を行った(表中、*はp<0.05であることを示し、**はp<0.01であることを示す)。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
その結果、発泡酒及びビールのいずれにおいても、保存前の試飲では香り、味などに若干の違いは認められたものの、有意差は認められず、対照より劣った香味は認められなかった。しかし、37℃で1週間保存した後では、発泡酒及びビールのいずれにおいても、いずれの吸着剤を添加した場合でも対照より老化香味、特に老化臭及び紙臭の低減が有意に認められた。さらに、30℃で1ヶ月保存した後では、発泡酒においては老化臭及び紙臭の低減が有意に認められた。一方、ビールにおいては老化臭及び紙臭とも低減が認められたが、HP1MG及びHP20において老化香味の吸着効果は顕著であった。
また、発泡酒中の苦味価(BU:ビタネス・ユニットで示す)、トータルポリフェノール量及び色度分析値の結果を表16(実施例113〜116及び比較例26)に、ビール中の前記項目の結果を表17(実施例117〜120及び比較例27)に示す。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
その結果、発泡酒及びビールのいずれにおいてもイソα酸、トータルポリフェノール及び色度の一部が吸着剤に吸着された。また、XAD4の吸着量が他の吸着剤より小さい傾向にあった。
また、HPLCで検出されたピークの面積の和についての結果を図20〜21に示す。発泡酒及びビールのいずれにおいても、疎水性の高いHPLCピークは吸着剤によって吸着を受けやすいことが確認された。また、発泡酒ではXAD4において吸着量が他の吸着剤より小さい傾向にあったのに対し、ビールではその傾向は見られなかった。
さらに、保存した後の発泡酒に含まれるトランス−2−ノネナール量について表18(実施例121〜124及び比較例28)に、保存中に増加したトランス−2−ノネナール量について表19(実施例125〜128及び比較例29)に示す。また、保存した後のビールに含まれるトランス−2−ノネナール量について表20(実施例129〜132及び比較例30)に、保存中に増加したトランス−2−ノネナール量について表21(実施例133〜136及び比較例31)に示す。表中、30℃で1ヶ月保存した場合を「30℃1m」と示し、37℃で1週間保存した場合を「37℃1w」と記す。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
その結果、トランス−2−ノネナールは吸着剤で吸着され、発泡酒においてXAD4を用いて30℃で1ヶ月保存した場合を除き、保存後も発泡酒及びビールのいずれにおいてもトランス−2−ノネナールの含有量は減少した。また、吸着剤存在下で保存することにより、トランス−2−ノネナールの増加が抑制される傾向にあり、吸着剤によってトランス−2−ノネナール前駆体の除去も起こっていると考えられた。
実施例137〜171及び比較例32〜40
合成吸着剤HP1MGを60℃で1時間滅菌水中で加熱した後、ガラスフィルターでろ過した。これらを麦芽アルコール飲料(ビール)633mlに0.2g/100ml、1.0g/100ml、5.0g/100mlの濃度でそれぞれ添加し、空寸から酸素をできるたけ除くため、ノッキングして空寸を泡で満たした後、打栓した。これらを室温で2時間振盪後、37℃で1週間保存し、官能試験を行った。官能試験はプロファイル法(訓練されたパネルにより、色、香り、味、後味、濃醇さ及び苦みにつき官能的に評価し、データを統計解析に供した)で行った。また、同時に苦味価(BU)の測定の測定も行った。その結果を表22(実施例137〜139及び比較例32)に示す。
Figure 0004855629
また、合成吸着剤HP1MG、XAD4及びXAD7を湿重量で2g/l麦芽アルコール飲料(ビール及び発泡酒)に添加して30℃で1ヶ月又は37℃で1週間保存し、保存後の麦芽アルコール飲料に含まれる2−Me−プロパナール、2−Me−ブタナール、3−Me−ブタナール及びフェニルアセトアルデヒドの量を測定した。HP1MGについては、湿重量で4g/l添加したものも準備した(表中、HP1MGX2と表す)。
保存した後の発泡酒に含まれる2−Me−プロパナール量について表23(実施例140〜143及び比較例33)に、2−Me−ブタナール量について表24(実施例144〜147及び比較例34)に、3−Me−ブタナール量について表25(実施例148〜151及び比較例35)に、フェニルアセトアルデヒド量について表26(実施例152〜155及び比較例36)に示す。また、保存した後のビールに含まれる2−Me−プロパナール量について表27(実施例156〜159及び比較例37)に、2−Me−ブタナール量について表28(実施例160〜163及び比較例38)に、3−Me−ブタナール量について表29(実施例164〜167及び比較例39)に、フェニルアセトアルデヒド量について表30(実施例168〜171及び比較例40)に示す。表中、30℃で1ヶ月保存した場合を「30℃1m」と示し、37℃で1週間保存した場合を「37℃1w」と記す。また、表中の数値はcontrolを100としたときの相対値で表す。
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
Figure 0004855629
その結果、2−Me−プロパナール、2−Me−ブタナール及び3−Me−ブタナールはいずれの合成吸着剤にも吸着され、麦芽アルコール飲料中の含有量は減少した。しかしながら、フェニルアセトアルデヒドは発泡酒ではHP1MGの使用において明確な吸着は認められなかったが、XAD4及びXAD7の使用では吸着傾向が認められた。一方、フェニルアセトアルデヒドはビール中では十分に吸着され、吸着後の含有量は減少した。
産業上の利用の可能性
以上説明したように、本発明の麦芽アルコール飲料の製造方法によれば、麦芽アルコール飲料の製造工程において、吸着剤を用いて雑味成分を吸着除去することにより、製造後の香味の老化を抑制し、製造直後の香味を維持することができる麦芽アルコール飲料の製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図1Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図2Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図2Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図3Aはビールにイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図3Bはビールにイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図4Aはビールにイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図4Bはビールにイオン交換樹脂を添加した際の、時間とpHとの関係を示したグラフである。
図5Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図5Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図6Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図6Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図7Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図7Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図8Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図8Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図9Aはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図9Bはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図10Aはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図10Bはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図11Aはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図11Bはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図12Aはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図12Bはビールにイオン交換樹脂を添加した場合に、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図13Aは発泡酒に各種合成吸着剤を添加した際の、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図13Bは発泡酒に各種合成吸着剤を添加した際の、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図14Aはビールに各種合成吸着剤を添加した際の、HPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図14Bはビールに各種合成吸着剤を添加した際の、HPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図15は発泡酒にイオン交換樹脂を添加した場合の、時間の経過に伴う発泡酒中のイソα酸の濃度変化を示すグラフである。
図16Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中の有機酸量を示すグラフである。
図16Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中の有機酸量を示すグラフである。
図17Aはビールにイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中の有機酸量を示すグラフである。
図17Bはビールにイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中の有機酸量を示すグラフである。
図18Aは発泡酒にイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中のポリフェノール量を示すグラフである。
図18Bは発泡酒にイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中のポリフェノール量を示すグラフである。
図18Cは発泡酒に合成吸着剤を添加後の発泡酒中のポリフェノール量を示すグラフである。
図19Aはビールにイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中のポリフェノール量を示すグラフである。
図19Bはビールにイオン交換樹脂を添加後の発泡酒中のポリフェノール量を示すグラフである。
図19Cはビールに合成吸着剤を添加後の発泡酒中のポリフェノール量を示すグラフである。
図20Aは発泡酒を吸着剤でろ過したものからHPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図20Bは発泡酒を吸着剤でろ過したものからHPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。
図21Aはビールを吸着剤でろ過したものからHPLCによって検出された親水性ピークの和を示すグラフである。
図21Bはビールを吸着剤でろ過したものからHPLCによって検出された疎水性ピークの和を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 麦芽アルコール飲料の製造方法において、湿重量で2g/l〜10g/lのアクリル系合成吸着剤を用いて麦汁、麦芽アルコール飲料中間品または麦芽アルコール飲料から雑味成分の少なくとも一部を吸着除去することを特徴とし、さらに、前記雑味成分がカルボニル化合物であることを特徴とする麦芽アルコール飲料の製造方法。
  2. 前記雑味成分が老化香味原因物質または老化香味原因物質前駆体であることを特徴とする請求項に記載の麦芽アルコール飲料の製造方法。
JP2002509449A 2000-07-11 2001-07-11 麦芽アルコール飲料の製造方法 Expired - Fee Related JP4855629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002509449A JP4855629B2 (ja) 2000-07-11 2001-07-11 麦芽アルコール飲料の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000210478 2000-07-11
JP2000210478 2000-07-11
JP2002509449A JP4855629B2 (ja) 2000-07-11 2001-07-11 麦芽アルコール飲料の製造方法
PCT/JP2001/005995 WO2002004593A1 (fr) 2000-07-11 2001-07-11 Procédé de production de boisson alcoolique à base de malt

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP4855629B2 true JP4855629B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=18706741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002509449A Expired - Fee Related JP4855629B2 (ja) 2000-07-11 2001-07-11 麦芽アルコール飲料の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US7135200B2 (ja)
EP (2) EP1300461B1 (ja)
JP (1) JP4855629B2 (ja)
AT (1) ATE416248T1 (ja)
DE (1) DE60136814D1 (ja)
DK (1) DK1300461T3 (ja)
WO (1) WO2002004593A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296259A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Asahi Breweries Ltd 固相抽出/HPLC法による苦味価およびイソα酸の同時定量方法
US7008652B2 (en) * 2002-06-14 2006-03-07 Brown-Forman Corporation Method for production of a flavorless malt base
JP4440591B2 (ja) 2003-09-29 2010-03-24 オルガノ株式会社 蒸留酒の精製方法および精製装置
US20080118601A1 (en) * 2004-12-16 2008-05-22 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Fermented alcoholic beverage excellent in color level and flavor and method of producing the same
JP3836117B2 (ja) * 2004-12-16 2006-10-18 麒麟麦酒株式会社 色度、風味に優れた発酵アルコール飲料、及びその製造方法
EP1838173B1 (en) * 2004-12-16 2013-10-16 Dow Corning Corporation Method of preventing or reducing off-flavor in a beverage using silane-treated silica filter media
JP4557291B2 (ja) * 2004-12-16 2010-10-06 麒麟麦酒株式会社 色度、風味に優れた発酵アルコール飲料
JP4584178B2 (ja) * 2006-04-12 2010-11-17 オルガノ株式会社 酒類の精製方法
JP4842736B2 (ja) * 2006-08-25 2011-12-21 サントリーホールディングス株式会社 アルコール飲料の呈味向上剤
FR2907792A1 (fr) * 2006-10-25 2008-05-02 Inst Oenologique De Champagne Procede d'elimination de composes indesirables alterant le gout de certaines boissons
JP5068630B2 (ja) * 2007-11-15 2012-11-07 オルガノ株式会社 アルコール含有溶液中のアルデヒド化合物の除去方法及び該方法により精製された醸造酒
JP5235091B2 (ja) * 2008-04-07 2013-07-10 オルガノ株式会社 アルコール含有液中のアルデヒド化合物の除去方法およびその装置
EP2108692A1 (fr) * 2008-04-11 2009-10-14 Brasseries Kronenbourg Procédé d'obtention d'extraits concentrés en polyphénols issus du procédé de brassage
US20120207909A1 (en) * 2009-01-08 2012-08-16 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Unfermented beer-flavored malt beverage having reduced unpleasant wort flavor and method for producing the same
WO2012008100A1 (ja) * 2010-07-15 2012-01-19 アサヒビール株式会社 麦汁中のプリン体を除去する方法、清涼飲料、及び、発酵麦芽飲料
JP5816077B2 (ja) * 2011-12-28 2015-11-17 オルガノ株式会社 液体食品もしくは飲料の調整方法
JP5816076B2 (ja) * 2011-12-28 2015-11-17 オルガノ株式会社 液体食品または飲料の調整方法
JP6169353B2 (ja) * 2012-12-28 2017-07-26 キリンビバレッジ株式会社 飲料製造装置
JP6718309B2 (ja) * 2016-05-26 2020-07-08 オルガノ株式会社 アルコール含有液の精製方法及びアルコール含有液の精製装置
WO2018066132A1 (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 サントリーホールディングス株式会社 ビールテイスト飲料
EP3848115A4 (en) * 2018-09-06 2022-05-25 Nikkiso Co., Ltd. LACTIC ACID ABSORBERS AND METHODS FOR REMOVAL OF LACTIC ACID
CN112673085A (zh) * 2018-09-10 2021-04-16 喜力供应链有限公司 低酒精啤酒
JP6674577B1 (ja) * 2019-05-31 2020-04-01 サントリーホールディングス株式会社 ビールテイスト飲料
BE1029574B1 (nl) 2021-07-09 2023-02-06 Anheuser Busch Inbev Sa Een proces en apparaat voor het produceren van een continue stroom van ontkleurd wort

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525688A (en) * 1975-07-03 1977-01-17 Asahi Chem Ind Co Ltd Process for separation by adsorption of polyphenols
JPH05317029A (ja) * 1992-05-26 1993-12-03 Soken Kk 発酵臭の除去方法
JPH09234054A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Yoshihide Hagiwara ビール
JPH1042852A (ja) * 1996-05-10 1998-02-17 Pharmacia Biotech Ab 飲料の安定化方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4156025A (en) * 1975-07-22 1979-05-22 Smedley-HP Foods Limited Purification of beverages
US4251630A (en) * 1978-07-28 1981-02-17 Kurth Malting Corporation Preparation of malt high in alpha-1,6-hydrolase
CA2052435C (en) * 1991-10-01 2002-12-24 Robert Leslie Barker Improvements in beverage stability
JP3460357B2 (ja) 1995-01-19 2003-10-27 塩野義製薬株式会社 ビールの安定化処理用二酸化ケイ素及びその製造方法
JP3942128B2 (ja) 1998-06-18 2007-07-11 サッポロビール株式会社 麦芽アルコール飲料の抗酸化的製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525688A (en) * 1975-07-03 1977-01-17 Asahi Chem Ind Co Ltd Process for separation by adsorption of polyphenols
JPH05317029A (ja) * 1992-05-26 1993-12-03 Soken Kk 発酵臭の除去方法
JPH09234054A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Yoshihide Hagiwara ビール
JPH1042852A (ja) * 1996-05-10 1998-02-17 Pharmacia Biotech Ab 飲料の安定化方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002004593A1 (fr) 2002-01-17
DK1300461T3 (da) 2009-03-16
ATE416248T1 (de) 2008-12-15
DE60136814D1 (de) 2009-01-15
US7135200B2 (en) 2006-11-14
EP1300461A4 (en) 2004-04-14
US20060257526A1 (en) 2006-11-16
US20030072845A1 (en) 2003-04-17
EP1300461B1 (en) 2008-12-03
EP1702977A2 (en) 2006-09-20
EP1300461A1 (en) 2003-04-09
EP1702977A3 (en) 2006-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4855629B2 (ja) 麦芽アルコール飲料の製造方法
JP5686922B2 (ja) 非発酵ビール様発泡性飲料
JP6284581B2 (ja) 非発酵ビール様発泡性飲料の製造方法
JP2012125205A (ja) プリン塩基化合物低減高香味ビール風味発酵アルコール飲料及びその製造方法
EP3735838B1 (en) Method of producing beer having a tailored flavour profile
JP4913000B2 (ja) 発泡性アルコール飲料の製造方法
CN1318556C (zh) 发酵麦芽饮料的制造方法
JP6652965B2 (ja) ビール様発泡性飲料の製造方法
CN101076584B (zh) 纯化饮料产品及其制备工艺
JP2004321004A (ja) 発酵麦芽飲料の製造方法
JP2017046627A (ja) 麦芽発酵飲料
JP4002780B2 (ja) 麦芽アルコール飲料の製造方法
JP2004222567A (ja) 酒類の精製方法
CA3067815A1 (en) Method of improving flavor stability in fermented beverages
EP1281751B1 (en) Process for producing wort for fermented malt drinks
JP6681163B2 (ja) ビールテイスト飲料及びその製造方法
ATE325184T1 (de) Neues brauverfahren, damit gebrautes bier und dessen verwendung
JPH11243940A (ja) 着色しにくい清酒または合成清酒
JP7201349B2 (ja) 発酵ビール様発泡性飲料のオフフレーバー低減方法
JP2019080579A (ja) ノンアルコールビールテイスト飲料、ノンアルコールビールテイスト飲料の製造方法、及びノンアルコールビールテイスト飲料の香味劣化抑制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110830

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees