JP4855043B2 - カップ式フローズン飲料調理自動販売機 - Google Patents
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従来のカップ式飲料自動販売機で、レギュラーコーヒーやエスプレッソコーヒーなどの抽出液を元にフローズン飲料をつくる場合、抹茶、ココアなどのパウダーミックス原料を元に作る場合、コーラやメロンなどのシロップ原料を元にフローズン飲料を作る場合では、調理のための手順や攪拌のためのハードがマッチしないと、粒が細かく舌触りの良い商品性や、空気を巻き込んだホイップ感を作り出すことはできないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することが目的である。
カップ式自動販売機内に、製氷機、氷クラッシャーを備え、商品選択信号に基づき調合した飲料に前記氷クラッシャーで細かく粉砕された氷を混ぜてフローズン飲料を提供するカップ式フローズン飲料調理自動販売機において、飲料原料と湯水とで飲料を生成する飲料生成手段と、回転駆動手段により回転される攪拌軸と、この攪拌軸に設けられ、コイル形状に巻回された線材を円環状に形成したワイヤーインペラーと、このワイヤーインペラーを昇降させる昇降手段と、製氷機と氷クラッシャー、カップ搬送装置とを有し、前記氷クラッシャーまたは前記カップ搬送装置に備えられたカップ載置台のどちらか、あるいは両方を昇降させる昇降手段と、前記ワイヤーインペラーの回転および昇降、前記氷クラッシャーまたはカップ載置台の昇降を制御する制御手段とを備え、カップ内に氷クラッシャーにより粉砕された粉砕氷をカップの底から上方に向かって順次挿入するように、カップか氷クラッシャーの粉砕氷排出口を昇降させ、ワイヤーインペラーを挿入する前にカップ内に粉砕氷の上から飲料原料を差し水的に入れてからワイヤーインペラーを挿入して回転させる構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、カップ内の飲料原料、湯水、粉砕氷を攪拌する際に、カップ把持部材、及び、または載置台、あるいはワイヤーインペラーを左右、及び、または上下に間欠的に移動できる機構を備える構成である。
カップ式自動販売機内に、製氷機、氷クラッシャーを備え、商品選択信号に基づき調合した飲料に前記氷クラッシャーで細かく粉砕された氷を混ぜてフローズン飲料を調理する方法において、氷クラッシャーにより粉砕した粉砕氷をカップ内に入れる際、氷クラッシャーの粉砕氷排出口の下にカップがくるようにして、カップ底部からカップ上部に向かって粉砕氷を順次充填し、飲料原料と湯水とで飲料を生成し、この生成した飲料をカップ内に差し水的に充填し、ワイヤーインペラーを降ろし始めてから回転させながら粉砕氷の入ったカップ内に挿入し、フローズン化させる構成である。
カップ内の飲料原料、湯水、粉砕氷を攪拌する際に、カップ把持部材、及び、または載置台、あるいはワイヤーインペラーを左右、及び、または上下に間欠的に移動させる構成である。
(1)従来のものは、カップの上部に粉砕氷が付着して、下部まで粉砕氷が入らないという現象が生じるのを、本発明は、氷クラッシャーの粉砕氷排出口をカップの底部に近づけて徐々にカップ上部に至るように移動させて粉砕氷の挿入量にならって順次昇降することで、粉砕氷をカップ底部からきっちり入れて規定量に達するようにできるものである。
(2)従来のものは、フローズン飲料を作るために、ワイヤーインペラーを粉砕氷が入ったカップに挿入すると、クラッシュ氷を押し固め、ワイヤーインペラーが所定位置まで下がらず、ロックしてしまい、攪拌回転もできない。これを解決したもので、本発明は濃縮原液を予め差し水的に粉砕氷の入ったカップの上部から給入し、ロックすることのないようにして、ワイヤーインペラーを挿入して攪拌回転させることでロックしてしまうことなく、攪拌回転できるものである。
(3)従来のものは、フローズン飲料を調理する上でカップ上部の粉砕氷が良く混らず、飲料が出来上がった時に、ドーナツのように真ん中に穴があき、上部の粉砕氷が混っていない状態ができるのを解決したもので、本発明はワイヤーインペラーのワイヤーを適宜の角度傾けて取り付けるようにしたものである。
(4)ワイヤーインペラーで攪拌した際、カップ上部の内壁面に粉砕氷が固まった状態で付着し、ドーナツのように真ん中に穴があき、しかも、粉砕氷がフローズン状態にならない欠点を解消し、カップあるいはカップ把持具を攪拌中移動させることでカップ内の粉砕氷を良く攪拌でき、カップ上部の内壁面に付着して固まることのないフローズン状態を最良の状態に維持できるものである。
また、把持部材の挟持状態は維持したままにし、載置台を上下及び、または左右に間欠移動させることで、カップが移動し、ワイヤーインペラーの中心が偏心するのでワイヤーインペラーの回転でカップ内の粉砕氷を固まらないようにすることもできる。
さらに、ワイヤーインペラーの回転数を低速・高速と繰返し、何回か可変させることにより、氷の上下の攪拌を早めたり、カップ内の粉砕氷が固まらないようにすることもできる。
その他、攪拌機(ワイヤーインペラー等)を各種機構(左右動、上下動等を行う機構)により作動させることで、カップ内の粉砕氷を固まらないようにするものも考えられる。
図1に示すものは、本発明に係るカップ式フローズン飲料調理自動販売機の粉砕氷をカップ内に挿入する場合の工程に関する概略を示す説明図、図2は本発明に係るカップ式フローズン飲料調理自動販売機の粉砕氷の入ったカップに飲料原液を入れる工程の概略を示す説明図、図3は本発明に係るカップ式フローズン飲料調理自動販売機のインペラーの攪拌部であるワイヤーを示す説明図である。
この前記カップ式飲料自動販売機の具体的構成は、特開2003−303371に開示されているので説明は省略する。
それに対して、氷クラッシャー1から細かく粉砕した氷をカップ2の中へ均一に入れるためには、カップ2を昇降するか、氷クラッシャー1の粉砕氷排出口5を昇降させるかして、図1(イ)〜(ハ)のように、カップ2を氷クラッシャー1の粉砕氷排出口5に対して、上下に昇降させることで、図1(イ)のようにカップ2の底部6を粉砕氷排出口5に近づけて粉砕氷を充填しながら徐々にカップ2を下げることで、カップ2上部に粉砕氷の付着するのを防止し、カップ2内に粉砕氷を規定量入れられるものである。
回転駆動手段の軸駆動モータにより回転する剛性を有する攪拌軸と、この攪拌軸に設けられ攪拌するインペラーと、このインペラーを進退、例えば、昇降させる昇降手段とを有している。
インペラーは制御手段によって、軸駆動モータの回転数が制御され、エンコーダ用センサにより制御されるパルスカウントの移動位置決定方式で、インペラーはその昇降が制御される。
このインペラーは、線材を外径が3〜6mm、好ましくは5mm、ピッチが1.0〜2.5mm、より好ましくは1.5〜2.0mmになるように間隙を設けてコイル形状に巻回して形成され、さらに、このコイル形状に巻回された線材を外径が15〜50mm、より好ましくは20〜40mmに、円環形状に形成されている。一般に自動販売機用紙コップは、その収納容量にかかわらず底面近傍の内径は概ね等しく、インペラーが位置するカップの内径は概ね50mmであり、従って、好ましいインペラーの外径とカップ内径との比を0.3〜0.6に決定することができ、比をこのような範囲にすることにより、きめ細かな泡を発生させることができる。
従来の粉砕氷が入ったカップ2にワイヤーインペラー4を挿入すると、図2(ハ)(ニ)に示すように、粉砕氷を押し固め、ワイヤーインペラー4が所定位置まで下がらずロックしてしまう。当然ワイヤーインペラー4の攪拌回転もできない。
但し、降ろし始めから回転させると、差し水や粉砕氷をカップ2の外に撒き散らせたりするので、ワイヤーインペラー4がカップ2に入ったところで起動することが良い。
カップ式飲料自動販売機には、(1)エスプレッソやレギュラーコーヒーなど熱湯で抽出した物に、砂糖やクリームを溶かし込んだ熱い抽出液(原液)とクラッシュ氷と混ぜ合わせて作るフローズンドリンク、(2)パウダー原料をお湯で溶いて原液とし、クラッシュ氷と混ぜ合わせるもの、(3)もともと良く冷やしたシロップ原料(原液)と、冷水をクラッシュ氷に混ぜ合わせて作るフローズンドリンクなどがあり、調理の仕方もそれぞれ変える必要がある。
原液が熱い場合は、熱によって氷が溶け冷水になることを考慮し、クラッシュ氷を多めにし、冷水は入れない。
シロップなど原液が冷たい場合は、冷水や炭酸水を原液に加え調理しないと、うまくクラッシュ氷と原液が混ざらない。
なお、(1)(2)(3)の原液とクラッシュ氷の最適な混合比は、下記の通りである。
(1)(2) 氷:原液=6〜8:4〜2
(3) 氷:原液=4〜6:6〜4
図4に示す第1実施例は、カップ2の底部6からカップ2上部に向かって粉砕氷を順次充填し、飲料原料と湯水とで生成した飲料をカップ2内に充填したカップ2をカップ載置台であるカップ底部ささえ棒8と把持装置のカップハンド7で把持した状態で、攪拌装置であるワイヤーインペラー4を上下動させ、さらに回転数を低速・高速に何回か可変させることで、氷の上下の攪拌を早めたり、カップ2内壁面に粉砕氷が固くこびり付くのを防止する実施例である。
3・・・・攪拌軸 4・・・・ワイヤーインペラー
5・・・・粉砕氷排出口 6・・・・底部
7・・・・把持装置におけるカップハンド
8・・・・カップ載置台におけるカップ底部ささえ棒
Claims (4)
- カップ式自動販売機内に、製氷機、氷クラッシャーを備え、商品選択信号に基づき調合した飲料に前記氷クラッシャーで細かく粉砕された氷を混ぜてフローズン飲料を提供するカップ式フローズン飲料調理自動販売機において、飲料原料と湯水とで飲料を生成する飲料生成手段と、回転駆動手段により回転される攪拌軸と、この攪拌軸に設けられ、コイル形状に巻回された線材を円環状に形成したワイヤーインペラーと、このワイヤーインペラーを昇降させる昇降手段と、製氷機と氷クラッシャー、カップ搬送装置とを有し、前記氷クラッシャーまたは前記カップ搬送装置に備えられたカップ載置台のどちらか、あるいは両方を昇降させる昇降手段と、前記ワイヤーインペラーの回転および昇降、前記氷クラッシャーまたはカップ載置台の昇降を制御する制御手段とを備え、カップ内に氷クラッシャーにより粉砕された粉砕氷をカップの底から上方に向かって順次挿入するように、カップか氷クラッシャーの粉砕氷排出口を昇降させ、ワイヤーインペラーを挿入する前にカップ内に粉砕氷の上から飲料原料を差し水的に入れてからワイヤーインペラーを挿入して回転させることを特徴とするカップ式フローズン飲料調理自動販売機。
- カップ内の飲料原料、湯水、粉砕氷を攪拌する際に、カップ把持部材、及び、または載置台、あるいはワイヤーインペラーを左右、及び、または上下に間欠的に移動できる機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のカップ式フローズン飲料調理自動販売機。
- カップ式自動販売機内に、製氷機、氷クラッシャーを備え、商品選択信号に基づき調合した飲料に前記氷クラッシャーで細かく粉砕された氷を混ぜてフローズン飲料を調理する方法において、氷クラッシャーにより粉砕した粉砕氷をカップ内に入れる際、氷クラッシャーの粉砕氷排出口の下にカップがくるようにして、カップ底部からカップ上部に向かって粉砕氷を順次充填し、飲料原料と湯水とで飲料を生成し、この生成した飲料をカップ内に差し水的に充填し、ワイヤーインペラーを降ろし始めてから回転させながら粉砕氷の入ったカップ内に挿入し、フローズン化させることを特徴とする自動販売機におけるカップ式フローズン飲料調理方法。
- カップ内の飲料原料、湯水、粉砕氷を攪拌する際に、カップ把持部材、及び、または載置台、あるいはワイヤーインペラーを左右、及び、または上下に間欠的に移動させることを特徴とする請求項3に記載のカップ式フローズン飲料調理方法。
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