JP3753125B2 - ソフトアイス飲料製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、スムージー等のソフトアイス飲料を製造するソフトアイス飲料製造装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、夏などの暑い日に家庭で手軽に冷たいかき氷を食する機器として氷削り器aが広く普及している。この氷削り器aの一例を図17に示す。図は氷削り器aの氷削り部のみを概略的に示す。氷を入れ、且つ入れた氷を削るためのホッパーb内にはその中央に立設して第1の軸cが設けられるとともに、該第1の軸cの回りにはスパイラル状のスクリュー羽根dが設けられ、該スクリュー羽根dによりホッパーb内を上室e及び下室fに区画している。前記ホッパーbの上端外周には一点鎖線で概略的に示すように第1の傘歯車gが水平に設けられ、更に、その底部には氷を削るための刃hが放射方向に配置されている。
【0003】
また、前記ホッパーbの外面側部には第2の軸iが取り付けられるとともに、該第2の軸iにはノブkを有する第2の傘歯車jが一点鎖線で概略的に示すように垂直に取り付けられている。前記第1の傘歯車gと第2の傘歯車jとはそれぞれの歯が噛合されており、第2の傘歯車jのノブkを持ってこの第2の傘歯車jを矢印Aの方向に回動させると第1の傘歯車gは、矢印Bの方向に回動する。この時ホッパーb内の上室eに氷を入れておくとその氷はスクリュー羽根dの上面を下方に滑り落ち下室fに至る。すると今度はスクリュー羽根dの下面が下室fに落ちこんだ氷をホッパーbの底面に押し付けながら刃hの方向に誘導し、該刃hにより氷は削られることになる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
ところで最近では、例えば果実・野菜、氷、乳製品等をブレンドし、それらをミキシングすることにより液状化させた所謂「スムージー」と呼ばれるソフトアイス飲料が、オシャレなドリンクとして人気を博している。このスムージーの名前の由来は、特徴的な口当たりから「スムース」が語源であるといわれており、複数の果物や野菜に加え、プロテインやビタミンなどの栄養補助食品を混ぜる場合もあり、手軽にカロリーを摂取できる飲む食事と考えられている。
【0005】
このようなスムージーを家庭でつくろうとすると、一般にはジュースを作るのと同様のミキサーを使用せざるを得ない。その場合、当該ミキサー中に、フローズンした果実や野菜等の基本材料をブロック状の氷とともに投入し、さらにミルクやヨーグルト、砂糖、蜂蜜等の味付け材料を混入した後にミキシングして、好みのスムージーを作ることになる。ところが、このようなミキサーによるミキシングの場合、野菜や果物の撹拌、破砕機能は高いものの、氷などの切削機能は低く、破砕により塊状化されてしまうので、スムージー本来のソフトで滑らかな口当りの良い味を実現することができない問題がある。
【0006】
このような問題を解決するために図17に示す前記した氷削り器のような切削機能持った機器を利用することが考えられている。該氷削り器による氷の切削は、氷が塊状ではなくより細かいスライス状に切削されるため、氷及び凍った果実や野菜等を細かくスライス状に切削することができ、切削した氷、果実、野菜等にミルクやヨーグルト、砂糖、蜂蜜等を混ぜ、撹拌させ泡立てることによりソフトで滑らかな口当たりの良い味のスムージーを作ることができるためである。
【0007】
このようにスムージーは、適切な切削とその後の撹拌によって作られる飲み物であるが、切削した後に凍ったものが溶けてしまうとせっかくの口当たりが台無しになってしまうため、氷及び凍った果実や野菜等を切削すると同時にミルクやヨーグルト、砂糖、蜂蜜等を混ぜ、撹拌することが必要である。
【0008】
そのためには、氷及び凍った果実や野菜等を切削し、その切削されたものをミルクやヨーグルト、砂糖、蜂蜜等を入れた受けカップで受けるとともに、その受けカップに撹拌羽根を設け、該撹拌羽根で直ちに撹拌することが考えられる。
【0009】
ところが、切削した氷及び凍った果実や野菜等を受けカップ内で撹拌羽根で撹拌する場合、切削した果実や野菜等の重いものは下に沈み、切削した軽い氷等は上に浮き両者はお互い分離する傾向にあり、泡立て且つ全体を均一に撹拌することは難しかった。また、最上部の羽根を余り大きくすると浮く傾向にあるものがオーバーフローする恐れもあった。
【0010】
【特許文献1】
実公平5−37179号公報
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、このような課題を解決するためになされたもので、上方の羽根より下方の羽根を大きくする等の手段を採用することにより、全体が均一に撹拌され、適正に泡立ち且つオーバーフローがない滑らかで味の良いスムージー等のソフトアイス飲料を容易に作ることができるようにしたソフトアイス飲料製造装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0012】
請求項1に係る発明では、を含む材料を切削する材料切削手段を備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの下方に位置するスタンドと、該スタンドに載置されるソフトアイス飲料容器と、該ソフトアイス飲料容器の底部に着脱可能に設ける撹拌羽根とを有するソフトアイス飲料製造装置において、前記撹拌羽根は複数の羽根を有するとともに最上部及び最下部の羽根間の中心から上方の羽根の面積より下方の羽根の面積を大きくした構成。
【0013】
そしてこのような構成により、切削された氷及び果物等は受けカップに収納され収納された氷は受けカップ内で浮き果物等は沈もうとするが、それらを隙間なく攪拌し、且つオーバーフローを防止する。また、攪拌が下部と上部で異なり、より泡を発生しやすくなり、おいしさが増す。
【0017】
請求項に係る発明では、を含む材料を切削する材料切削手段を備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの下方に位置するスタンドと、該スタンドに載置されるソフトアイス飲料容器と、該ソフトアイス飲料容器の底部に着脱可能に設ける撹拌羽根とを有するソフトアイス飲料製造装置において、前記撹拌羽根は複数の羽根を有するとともに、下方の羽根を内容物をすくい上げるように傾斜し、上方の羽根を内容物を押さえつけるように傾斜した構成。そしてこのような構成により、切削された氷及び果物等は受けカップに収納され収納された氷は受けカップ内で浮き果物等は沈もうとするが、それらをより適切に攪拌し、且つオーバーフローを防止する。また、攪拌が下部と上部で異なり、より泡を発生しやすくなり、更においしさが増す。
【0018】
【発明の実施の形態】
(装置全体の横成)
ソフトアイス飲料容器は、その基本構成として、氷及び材料を切削する氷及び材料等切削手段を有する装置本体1と、該装置本体1で切削された氷及び材料等を撹拌する撹拌羽根を備えたソフトアイス飲料容器である受けカップ2と、上記装置本体1を上方部に支持固定するとともに、その下方に上記受けカップ2を載置し、下部ケーシングを構成するスタンド3と、上記装置本体1の氷及び材料等切削手段を作動させる第1の回転操作機構と、該第1の回転操作機構の回転力を更に同時に上記撹拌羽根に伝達する第2の回転力伝達機構と、上記受けカップ2の底部と上記スタンド3との間にあって、上記受けカップ2を昇降させ且つロックさせる昇降機構とを備えて構成されている。そして本願発明は、特に撹拌羽根に特徴を有するものである。
【0019】
(装置各部の構成)
まず、氷及び材料を切削する氷及び材料等を切削する装置本体1は、好みのスムージーを作るのに必要な氷及び材料が最初から全て一緒に投入され、それらを同時に薄く切削する部分であり、上部ケーシングを構成する樹脂製の本体ケーシング4からなる。なお、図1は装置の正面図、図2は右側面図、図3は背面方向から見た縦断面図及び図4は平面図を示す。
【0020】
上部ケーシングを構成する樹脂製の本体ケーシング4は、側壁部5及び底壁部9を有し、その側壁部5部分は断面逆U字状の2重壁よりなる有底筒状構造をなし、その平面形状は、例えば図4に示されるように、前方後円形状をなしている。そして、その方形部側の側壁部5の外壁6の下部部分は、円弧状に形成され所定寸法下方に延設され、後記のスタンド3の側壁部32の上部に形成される軸支部32aで支持されている。そして、同外壁6部分には後記の回転操作機構の一部を構成する円形の回転ハンドル10を回転可能に取り付けるための円形のハンドル設置用溝部7が設けられている。該円形のハンドル設置用溝部7の中心部には、回転軸支持用の筒状のボス8が設けられており、該ボス8を利用して回転ハンドル10側の第1の回転軸11が底壁部9の下方に水平方向に挿入支持されている。
【0021】
この第1の回転軸11は、上記本体ケーシング4の底壁部9の下方にあって、その中心軸方向に所定の長さ延設されている。そして、その先端には、第1のベベルギヤ48が設けられるとともに、その中間位置を上記本体ケーシング4の筒状のボス8で支持される。
【0022】
一方、回転ハンドル10は、樹脂製からなり、円形皿状部材の外周端外側の所定位置に、第2の回転軸12を介して相対回転自在に取り付けられた回転操作用のノブ13を有するとともに、その内端側全周には、半径方向に歯が並設された円形ギヤ14が垂直に設けられている。そして、該円形ギヤ14は、装置本体1内に上方より収納配置されるスパイラルケーシング15の開口縁部16外周に水平に配設されるリングギヤ17と対向し、図17に示す噛合とほぼ同様に上下方向にスライド可能に噛合して、同スパイラルケーシング15を確実に回転させる。
【0023】
そして、これら垂直方向の円形ギヤ14と水平方向のリングギヤ17とによって、第1の回転力伝達機構が形成されている。なお、図3中の符号18は、上記回転ハンドル10側の上記第1の回転軸11との連結用のボス、19は、同連結用の固定ネジを示す。
【0024】
また、上記本体ケーシング4の中央部の中心軸部分には、下方から上方に延びて内側が中空の筒状の軸部材20が一体に成形されている。該筒状の軸部材20の内部は、上下方向に完全に貫通している。そして、この軸部材20には、スパイラルケーシング15の中心軸を形成する筒状のハブ部材21の外周と、上方より挿入される押圧スリーブ22を介して回転可能に嵌装支持されている。
【0025】
上記スパイラルケーシング15は、樹脂製からなりその上方から下方に図17に示すものとほぼ同様なスパイラル構造のスクリュー羽根23を連続して設けた上下が開口した筒状部材であり、その外壁を形成する筒状壁24の上端側開口縁部16はその外径を上方に向けて漏斗形状に拡大したホッパー構造となっており、氷及び材料が投入されやすくなっているとともに、当該開口縁部16下方の外周面には上下方向に歯が並設された平歯車よりなるリングギヤ17が複数の固定ねじ25により固定されている。このリングギヤ17の下面には、周方向に所定の間隔で、下方側に位置する本体ケーシング4の側壁部5の上端側段部構造の回転支持面26に対して摩擦抵抗なく点接触する小さな摺動用突起27が多数設けられており、同支持面26上をスムーズに回転摺動するようになっている。そしてスパイラルケーシング15は、図17に示すものとほぼ同様な動作により氷及び材料の搬送、押圧、回転機能を奏することになる。
【0026】
ー方、上記押圧スリーブ22は、その下端側外周に上記ハブ部材21の下端側内周面の係合溝との係合リブ22aを複数個有して係合されるようになっているとともに、その上部側中間位置外周には、上記スパイラルケーシング15のハブ部材21部分を下方に係合押圧するフランジ部28が、また上端部には蓋部材29側の円筒構造の押圧部材30と対向して下方に押圧される押圧面31が、それぞれ設けられている。
【0027】
即ち、上記スパイラルケーシング15内に氷及び材料を入れて回転させると、しばらくの間は氷や材料が大きいために、相当の上下方向の振動やガタ付きを伴う。それと同時に、上記スパイラルケーシング15が上下に昇降するため上記スパイラルケーシング15を確実に装置本体1側に固定する必要がある。
【0028】
そのために、上記蓋部材29は、嵌合時、回転操作により、その外周縁33側を上記本体ケーシング4の上端側にヘリコイド係合されるようになっているとともに、同へリコイド係合状態において、上記押圧部材30によって、上記押圧スリーブ22を介して上記スパイラルケーシング15全体を確実に押圧固定するようになっている。
【0029】
そして、同蓋部材29は、回転操作を容易にするために、上面側操作部34の左右両側に所定の深さの凹溝35、35が設けられている。
【0030】
また、上記本体ケーシング4の底壁部9には、上記軸部材20と上記側壁部5の内壁との間にあって、その半径方向に延びるスリット36が設けられており、該スリット36に対して、例えば図6に示すように所定の切り込み角を有して、材料切削手段である先端に刃部38を有する切削刃37が設けられている。該切削刃37は、その刃部38の上記底壁部9面から上方への突出量を、図示の固定ネジ39を緩めて切削刃37自体を所定量斜め上下方向にスライドさせることによって、任意に調節することができる。なお、図6において、符号40で示す厚肉部分は、同固定ネジ39の螺合溝41を備えた切削刃取付用のボス部であり、被切削物は矢印の方向から送られる。
【0031】
上記スパイラルケーシング15はスクリュー羽根23により上室42及び下室43に区画されており、該上室42内にまとめて投入された氷及び材料は、その非回転状態においては単に氷及び材料搬入用のシューターとして機能し、上記スクリュー羽根23の羽根上面を滑り落ちその一部は下室43にまでスムーズに送り込まれる。
【0032】
その後、上記回転ハンドル10が回転操作され、上記第1の回転力伝達機構を介して上記スパイラルケーシング15が回転されると、同スクリュー羽根23も一緒に回転して、上記氷及び材料は下室43に送られると同時に同スクリュー羽根23のシューター面とは逆の裏面側で押え付けられながら、上記底壁部9面上を滑りながら回転する。同回転方向は、例えば図6中に矢印で示すように、上述した切削刃37の刃部38に向かう方向となっており、氷及び材料は1回転する間に1回、確実にスライスされ、スライスされた氷及び材料は、上記スリット36から下方に落下し、後述する受けカップ2内に搬入されて、図3、図7及び図9で示す攪拌羽根68により撹拌される。
【0033】
上記第2の回転操作機能について説明する。上記スパイラルケーシング15の底壁部9の下面には複数の固定ネジ46により樹脂製のギヤカバー45が取り付けられている。該ギヤカバー45は、スパイラルケーシング15の底壁部9に取り付けられる切削刃37の下方のみが上下に貫通した開口49を有し、その他は有底筒形状からなり、底壁部9に取り付けられた状態において、ギヤカバー45の有底筒状部と底壁部9との間に図3に示すように、所定の広さの空間47が形成され、同空間47を利用して上述した回転ハンドル10の第1のベベルギヤ48を有する第1の回転軸11が延設される。
【0034】
上記空間47内には、更に第2のベベルギヤ50が配置される。この第2のベベルギヤ50は、その下方に第1の平ギヤ51を有しており水平に配置されている。そしてこの第2のベベルギヤ50は上記第1のベベルギヤ48と噛合されるとともに、第2のベベルギヤ50の下方に形成される第1の平ギヤ51は後記のスプライン軸54に一体的に形成される第2の平ギヤ58と噛合される。
【0035】
符号52は、上記スパイラルケーシング15の軸部材13の下端部に一体的に固定されるブッシュであり、また該ブッシュ52を貫通して上下動自在に昇降軸53が取り付けられている。
【0036】
該昇降軸53の下方には、スプライン軸54が配置される。このスプライン軸54は、その上面に上記昇降軸53を一体的に固定するための溝57が、その下面に攪拌羽根68を無理なく着脱可能にする6角構造のスプライン溝56がそれぞれ設けられるとともに、その中央外周面にはギヤカバー45の内底面に当接可能なフランジ状突起55が、更に該フランジ状突起55上方外周面には第2の平ギヤ58が形成されている。
【0037】
そして、このスプライン軸54は、スパイラルケーシング15の底壁部9にギヤカバー45が取り付けられた状態では上記ブッシュ52とスプライン軸54の上面との間にバネ59が介在され、該バネのバネ力によりスプライン軸54は下方へ押圧され、スプライン軸54の中央外周面に形成されるフランジ状突起55はギヤカバー45の内底面に当接しその状態で保持される。そして後記のスプライン軸54が攪拌羽根68により上向きの力を受けるとバネの力に抗して上動する。その場合、第1の平ギヤ51と第2の平ギヤ58との噛合が外れないように第2の平ギヤ58の高さを第1の平ギヤ51のものに比べて高くしてある。
【0038】
このように第2の平ギヤ58を備えたスプライン軸54は、上記攪拌羽根68を回転させるための出力軸であり、第1のベベルギヤ48、第2のベベルギヤ50、第1の平ギヤ51、第2の平ギヤ58、スプライン軸54等が上述した第2の回転力伝達機構を形成している。
【0039】
上記受けカップ2は、例えば図7、図8に示されるように構成されており、図3に示されるように、上記スタンド3の底部側ベースプレート60上に昇降機構の一部を構成する摺動部材75を介して載置されるようになっている。
【0040】
即ち、受けカップ2は、上記本体ケーシング4の略外径に対応した開口径の樹脂製で透明材よりなるカップ本体61と、該カップ本体61の底部上面側中心軸位置に所定の高さ上方側に立設された撹拌羽根嵌合用の支持ポスト62と、同底部下面に突設され対向する両側が偏平した偏平円形状の底部材63と、上記カップ本体61の上端側外側面に設けられた把手部材64とから構成されている。
【0041】
上記支持ポスト62は、先細りのテーパ状を有し、その先端は丸みが付けられている。そのためこの支持ポスト62に攪拌羽根68を挿入した状態では図7に示すように支持ポスト62の先端で点接触で攪拌羽根68を支持する形態となり、攪拌羽根68が回動する時の摩擦を低減している。
【0042】
また、上記対向する両側が偏平した偏平円形状の底部材63は、図8に示すように対向する円弧状部分65と同じく対向する直線状部分66とからなるとともに、該直線状部分66は図8にも示すように把手部材64の両側面67と平行に設けられ、受けカップ2をスタンド3の収納箇所に収納する場合上記直線状部分66は、ガイドの機能を奏することになる。
【0043】
一方、上記受けカップ2のカップ本体61内には、上述のように撹拌羽根嵌合用の支持ポスト62が設けられており、図3、図7、図9に示すような構造の攪拌羽根68が、図3、図7のような状態で嵌合支持される。
【0044】
この撹拌羽根68は、本願発明の特徴となるもので、その回転軸69の下端側に上記撹拌羽根支持ポスト62への嵌合孔70がテーパ状に形成されている。この嵌合孔70のテーパ形状は、上記支持ポスト62のものよりより末広がりに形成されており、また、他方上端側には、第2の回転力伝達機構6の出力軸である上記スプライン軸54の底面に形成される6角構造のスプライン溝56内に嵌合するための凸部71が形成される。この凸部71は、先端の球状部72とその下方の6角構造のスプライン部73からなる。
【0045】
上記回転軸69には、4枚の羽根69a、69b、69c、69dが設けられる。これら羽根69a、69b、69c、69dは、図9(B)の正面図に示すように径方向に対向し、右側下方に羽根69a、69bが、左側上方に羽根69c、69dが2枚づつ設けられる。それぞれの羽根69a、69b、69c、69dは、同じ幅を有するとともに、最下部の羽根69aが最も長く、最上部の羽根69dが最も短く、中間の羽根69b、69cは同じ長さで且つ最下部の羽根69aより短く、最上部の羽根69dより長いものが用いられている。
【0046】
更に、最下部の羽根69aは、図9(C)の右側面図に示すように垂直方向から右側に15゜傾斜して配置され、撹拌羽根68の回転時被撹拌物を矢印nで示すように上方にすくい上げる作用を奏する。また、最上部の羽根69dは、図9(A)の左側面図に示すように垂直方向から左側に15゜傾斜して配置され、撹拌羽根68の回転時被撹拌物を矢印mで示すように下方に押し下げる作用を奏する。なお、符号Sは撹拌羽根68の回転方向である。
【0047】
最下部の羽根69aを最も長く、最上部の羽根69dを最も短くし、更に両者を傾斜させる理由は、スライスされた果実、野菜等は重く下に沈む傾向にあり、氷等の軽いものは浮く傾向にあるためである。即ち、受けカップ2の底部に沈んだ果実、野菜等を撹拌するには、最下部の羽根69aが長くないと十分な撹拌ができないため、まずは最下部の羽根69aを長くする必要があることと、底部に沈んだ果実、野菜等を上方に向かわせより十分な撹拌を行うには、最下部の羽根69aを撹拌羽根68の回転方向Sに対して図9(C)に示すように垂直方向から右側に15゜傾斜して配置することにより、撹拌羽根68の回転時被撹拌物を矢印nで示すように上方にすくい上げることができるためである。
【0048】
一方、受けカップ2の上方に浮く傾向にある氷等の軽いものを撹拌するには、最上部の羽根69dが長いと浮く傾向にあるものをオーバーフローさせる危険性があるため、最上部の羽根69dは短くする必要があることと、浮く傾向にあるものを下方に向かわせより十分な撹拌を行うには、最上部の羽根69dを撹拌羽根68の回転方向Sに対して図9(A)に示すように垂直方向から左側に15゜傾斜して配置することにより、撹拌羽根68の回転時被撹拌物を矢印mで示すように下方に押し下げることができるためである。
【0049】
この実施例では、各羽根の長さを最下部の羽根69aを最も長く、最上部の羽根69dを最も短いものとして説明したが、請求項1に記載したように、最上部及び最下部の羽根間の中心から上方の羽根の面積より下方の羽根の面積を大きくするようにしても良い。
【0050】
これを図9(B)により説明すると、最下部の羽根69aの下端の点をpとし、最上部の羽根69dの上端の点をrとし、p点とr点との中心である中間点をqとすると、pqとqrとはそれぞれT/2となり同じ長さになる。即ち、最上部及び最下部の羽根間の中心はqになる。そこで、q上方の羽根は69c、69dとなり、q下方の羽根は69a、69bになるため、それぞれの羽根の面積の合計を比べると、羽根69c、69dのものに比べて羽根69a、69bの方が大きくなる。請求項1に記載した上記事項は上記のように解する。
【0051】
なお、最下部の羽根69a及び最上部の羽根69dの傾斜は、15゜として説明したが、10゜〜20゜の範囲のいずれでも良い。また、中間羽根69bを最下部の羽根69aと同じ方向に傾斜させ、中間羽根69cを最上部の羽根69dと同じ方向に傾斜させるようにしても良い。更に羽根の枚数は必ずしも4枚でなくとも、例えば2枚、3枚、5枚等複数枚であっても良く、その取り付け位置も放射方向のいずれの位置であっても良く、上記凸部71のスプライン部73の形状も6角に限らず、上記スプライン軸54のスプライン溝56と同じ形状であれば、3角、4角、5角等いろいろな多角形であっても良い。
【0052】
そしてこのような撹拌羽根の形状により、後記の昇降機構による昇降動作により受けカップ2が、上記ベースプレート60のほぼ上面位置までスライドアップする際に、スプライン軸54の軸心と攪拌羽根68の軸心とが例えずれていても攪拌羽根68の先端の球状部72がガイドし、その下方の6角構造のスプライン部73をスプライン軸54のスプライン溝56に難なく嵌合することができる。
【0053】
また、嵌合後に飲用製造装置を駆動することになるが、駆動時には、攪拌羽根68にはいろいろな方向の力が加わり、攪拌羽根68自体が上下動する。しかしながら、上述したようにスプライン軸54とブッシュ52との間にはバネ59が介在されており、該バネ59がスプライン軸54を常時下方へ押さえつけているため一旦嵌合したスプライン溝56と攪拌羽根68の凸部71との嵌合が外れることはない。そして回転ハンドル10を1回転すると攪拌羽根68は、略2.5回転する。
【0054】
即ち、スプライン軸54、攪拌羽根68の凸部71及びバネ59は、スパイラルケーシング15を回動させる上記第1の回転操作機能と、攪拌羽根68を回動させる上記第2の回転操作機能とを同軸で構成することを可能にするとともに、上記第1の回転操作機能と第2の回転操作機能とを共通の駆動源で駆動することを可能にしており、更に後記で詳述するようにその嵌合を簡単な操作で分離可能とすることで受けカップ2の取り外しを容易にしている。
【0055】
次に上記スタンド3は、本体ケーシング4及び回転ハンドル10等を支持する樹脂製の部材であり、上部ケーシングの下方に位置する下部ケーシングを形成している。そして脚部を構成するベースプレート60と本体ケーシング4及び回転ハンドル10等を支持する側壁部32とからなる。該側壁部32は、図1の正面図に示すように正面の右半分から図2の右側面図及び図3の背面図に亘って形成され、且つその全体の概略を図16に示すように、正面方向左側45゜程度の挿入角度で受けカップ2の挿入開口32bが設けられるとともに、図2に示す右側面には、スパイラルケーシング15の外壁6の底部を支持するための軸支部32aが形成されている。
【0056】
また、上記スタンド3の脚部を構成するベースプレート60には図13に示すようにその上面から下方に凹んで形成され、底部面80a及び周側面80bを有する環状凹部80が設けられている。そして、受けカップ2の挿入開口32b下部のベースプレート60には、上記環状凹部80と外部とを連通する放射方向のガイド溝81が形成される。該ガイド溝81は受けカップ2の底部材63が挿入可能の大きさを有する溝で、水平な溝底部81a及び垂直な溝側部81bを有するとともに、水平な溝底部81aの幅H1は、受けカップ2の底部材63の対向する直線部分66、66との外側の幅h1(図8参照)より若干大きめに作られ、上記垂直な溝側部81bの高さH2は、同じく受けカップ2の底部材63の高さh2(図7参照)より若干小さく作られており、受けカップ2を挿入開口32bより側壁部32内に水平方向に収納配置する場合、ガイド溝81が受けカップ2の底部材63の位置合わせ及びガイド機能をはたし、側壁部32内への受けカップ2の収納を容易にする。
【0057】
上記ガイド溝81及び該ガイド溝81に対向するベースプレート60の上面には、図13に示すようにそれぞれ上記環状凹部80に連通する第1の円弧溝82及び第2の円弧溝83が設けられる。これら第1の円弧溝82及び第2の円弧溝83の円弧の長さLはほぼ同じであり、更に第1の円弧溝82には水平な底面82aが形成され、第2の円弧溝83には同じく水平な底面83aが形成されるとともに、両底面82a、83aの上記環状凹部80の底部面80aからの高さは同じとされ、後記の摺動部材75に対向して設けられる突部77、77を水平に支持し、該摺動部材75を第1の円弧溝82及び第2の円弧溝83の円弧の長さLだけ水平方向に回動可能にする。
【0058】
また、第2の円弧溝83には、図13に示すように半径方向の左径側面83c、右径側面83d及び周方向の周側面83bが形成され、更に、左径側面83c側の周側面83bには、該周側面83bに沿って垂直方向に段部85が形成されており、後記の摺動部材75のロック機構を構成する。
【0059】
更に、上記環状凹部80の底部面80aには、周側面80bに沿って4個の第2のガイドレール84がほぼ等間隔に設けられている。この第2のガイドレール84は、図13に示すように短い水平部84aと長い傾斜部84bを有している。受けカップ2の回動方向は、図13に矢印Rで示す方向であり、上記傾斜部84bは受けカップ2の回動方向に沿ってその高さが高くなるような形態で形成される。そのため後記の摺動部材75との係合関係により受けカップ2を回動方向Rに回動すると受けカップ2は摺動部材75とともに上動する。
【0060】
次に、受けカップ2を昇降させる昇降機構の一部品である摺動部材75について説明する。該摺動部材75は、図10、図11、図12に示すように樹脂製の円形板状の部材である。摺動部材75の径は上記環状凹部80の内径より若干小さくされ、環状凹部80内に挿入配置されることになる。摺動部材75は、受けカップ2を乗せるための上面75aとその反対側の下面75bを有し、その上面75aには蒲鉾状の柱体からなる第1のガイドレール76が径方向に対向し、且つその円弧面76aは摺動部材75の外形の円弧に沿うように外側に、直線面76bは内側にそれぞれが平行になる形態にて配置される。そして、対向する直線面76b、76bとの間の長さH3(図10参照)は、ガイド溝81の水平な底面81aの幅H1とおなじ長さを有して形成される。
【0061】
上記下面75bには、摺動部材75の周側面に沿って4個のガイド壁79がほぼ等間隔に設けられている。このガイド壁79は、図12に示すように短い水平面79aと長い傾斜面79bを有している。図10、図12及び図14に図13で示した受けカップ2の回動方向と同様な受けカップ2に連動する該摺動部材75の回動方向Rが示してあり、摺動部材75の下面75bに設けられる傾斜面79bは、上記環状凹部80の底部面80aに設けられる第2のガイドレール84の傾斜部84bの方向とは逆に、回動方向Rに沿ってその高さが低くなるような形態で形成されている。
【0062】
また、摺動部材75の周側面には、径方向に対向して2つの同形の突部77、77が設けられるとともに、それぞれの突部77、77の先端には上記第2の円弧溝83の周側面83bに形成される段部85に係合可能な突起部78が設けられ、全体的に見れば摺動部材75は左右対称の形状として形成されている。
【0063】
そして、上記受けカップ2の底部材63と、上記スタンド3の環状凹部80に形成される第2のガイドレール84等と、受けカップ2とスタンド3との間に介在し、受けカップ2を載置するとともに受けカップ2と一体になって上下動する摺動部材75とから上記受けカップ2の昇降機構が構成される。
【0064】
作用について説明する。まず、図10乃至図12に示す摺動部材75を図13で示す環状凹部80内に下面75bを下にして挿入配置する。この配置は、対向する突部77、77のそれぞれを同じく対向する第1の円弧溝82及び第2の円弧溝83のそれぞれに嵌合する形態で行われる。この場合、第2の円弧溝83に嵌合する突部77は、該第2の円弧溝83の右径側面83d近傍位置になるように配置される。この位置では環状凹部80内に設けられる第2のガイドレール84と摺動部材75の下面75bに設けられるガイド壁79とが当接しておらず、摺動部材75が最も低い位置を占めるとともに、配置後には図14に示すようにその上面75aはガイド溝81の溝底部81aと同一水平面になり、且つ上面75aに立設される第1のガイドレール76の直線面76bはガイド溝81の溝側部81bと一直線になる。なお、摺動部材75は左右対称でありどちら方向で配置しても構わない。
【0065】
上記したように摺動部材75を環状凹部80内に挿入配置後(図14の状態)、図7に示すように受けカップ2内の支持ポスト62に攪拌羽根68の嵌合孔70を嵌合したものを用意し、該受けカップ2を図14に示すように正面方向左側45゜程度の挿入角度で形成されているカップ挿入開口32bの前方に位置させる。この場合、把手部材64の両側面67、67は、ガイド溝81の両溝側部81b、81bと平行で、且つ受けカップ2の最後部になるように位置される。すると図14に示すように必然的に受けカップ2の底部に形成される底部材63の対向する直線部分66、66はガイド溝81の溝側部81bと平行になる。
【0066】
図14のように受けカップ2を配置した後、受けカップ2をガイド溝81の溝側部81bに沿って水平方向に押し込む。すると受けカップ2の底部材63の対向する直線部分66、66は、上記ガイド溝81の溝側部81b及び摺動部材75の第1のガイドレール76にガイドされて該摺動部材75の第1のガイドレール76、76間に入り込み、該摺動部材75の中心と受けカップ2の中心が一致する位置で止まり、最後は摺動部材75の真上に受けカップ2が位置することになる。
【0067】
その状態で今度は、受けカップ2の把手部材64を持って受けカップ2を図14で矢印Rで示す方向に水平に約60゜回動する。すると受けカップ2の底部材63の対向する直線部分66、66は、摺動部材75の第1のガイドレール76、76の直線面76b、76bに当接するため、摺動部材75も受けカップ2と一体となって矢印R方向に回動する。
【0068】
摺動部材75が回動すると該摺動部材75の下面75bに設けられているガイド壁79も共に回動する。するとガイド壁79の傾斜面79bは、環状凹部80に形成される第2のガイドレール84の傾斜部84bに乗り上げ、更にその乗り上げが続くと摺動部材75及び受けカップ2は上方へ持ち上げられる。そして受けカップ2を回動する60゜手前でガイド壁79の水平面79aが第2のガイドレール84の水平部84aに乗り上げ、その上動は停止される。
【0069】
その上動が停止される直前、摺動部材75の突部77の先端に設けられる突起部78は第2の円弧溝83の周側面83bに形成されるロック機構を構成する段部85に当接するとともに、更なる回動でカチッというような音を立てて該段部85を乗り越え、摺動部材75の突部77は該段部85と左径側面83cとの間に嵌り込み、その回動をロック状態にする。
【0070】
その停止した状態で受けカップ2を省略した状態を図15に示し、受けカップ2を点線で概略的に示すとともに上から見た状態を図16に示す。この状態では受けカップ2の把手部材64が側壁部32の側面近傍に位置する。
【0071】
またこの状態では、摺動部材75は、図15に示すように環状凹部80の周側面80bより依然として若干の高さdだけ下方に位置するように設定されているため、例え受けカップ2を引き出そうとしても摺動部材75は環状凹部80の周側面80bに引っかかるとともに、受けカップ2は摺動部材75の第1のガイドレール76、76間に引っかかるため受けカップ2を引き出すことはできない。
【0072】
即ち、ロック状態では、受けカップ2を取り出すことはできない。受けカップ2を取り出すためには再度受けカップ2を逆に回動し、摺動部材75の突部77を段部85と左径側面83cとの間から段部85を再度乗り越え右側の非ロック状態に移行させ、更に60゜逆方向に回動し、第1のガイドレール76、76とガイド溝81の溝側部81b、81bが一直線になる最初の状態に戻し、その後に引き出すことになる。即ち、受けカップ2は左右に回動することによりロック及び非ロック状態になる。
【0073】
次に、受けカップ2を60゜回動した時の攪拌羽根68とスプライン軸54との嵌合について説明する。上述したように受けカップ2を回動すると受けカップ2は昇降機構の働きにより回動しながら上動する。すると上動の途中で攪拌羽根68の凸部71先端の球状部72はスプライン軸54の下端部に設けられるスプライン溝56に入り込もうとする。この場合受けカップ2の動きにより例え攪拌羽根68とスプライン軸54との軸心がずれていても凸部71先端の球状部72によりその凸部71は容易にスプライン溝56内に案内され、該スプライン溝56内に入り込むことができ、受けカップ2が60゜回動した状態では攪拌羽根68とスプライン軸54とは確実に嵌合される。この嵌合は、攪拌羽根68の凸部71がスプライン軸54を常時押し上げる形態で行われる。
【0074】
即ち、上述したようにスプライン軸54の上部にはスプライン軸54を下方に押圧するバネ59が設けられているため、受けカップ2の回動終了時にはバネ59がスプライン軸54を常時押し下げる形態になり、ソフトアイス飲料製造装置の使用時、攪拌羽根68が攪拌時に受ける反力等で振動したとしても、攪拌羽根68とスプライン軸54との嵌合が外れることはない。
【0075】
勿論、受けカップ2をロック状態から非ロック状態にした時には、攪拌羽根68とスプライン軸54との嵌合も同時に解除される。このように受けカップ2のロック及び非ロックに連動して攪拌羽根68とスプライン軸54との嵌合及び非嵌合が行われる。即ち、受けカップ2及び攪拌羽根68とも受けカップ2を左右に回動することによりほぼ同時にロック及び非ロックされることになる。
【0076】
そして、受けカップ2のロック状態でノブ13を持って回転ハンドル10を回転させると、その力は上記第1の回転操作機構である円形ギヤ14及びリングギヤ17を介してすでに氷及び材料が入れられている上記スパイラルケーシング15を回転させ、内部の氷及び材料を細かくスライスし、スライスしたものを開口49をより受けカップ2に落とし込む。
【0077】
回転ハンドル10を回転させる力は、同時に上記第2の回転操作機構である第1のベベルギヤ48、第2のベベルギヤ50、第1の平ギヤ51、第2の平ギヤ58に伝わり、スプライン軸54を介して攪拌羽根68を攪拌する。すると、攪拌羽根68は、図9で符号Sで示す方向に回転し、最下部の羽根69aは底に沈んだ重い果実、野菜等を図9(C)で符号nで示すように上方にすくい上げ、また、最上部の羽根69dは上方に浮いた氷等の軽いものを下方に押し下げ両者を撹拌し、良好に泡立てる。その結果、上方に浮いた氷等の軽いものが受けカップ2外にオーバーフローすることがなくなるとともに、受けカップ2内で氷及び果実、野菜等の材料は、予め受けカップ2内に入れられているミルク、ヨーグルト、砂糖、蜂蜜等と効率よく攪拌されて適度に泡だったきわめて滑らかな良質のスムージーができあがる。
【0078】
本願発明は、上記実施の態様の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
【0079】
【発明の効果】
請求項1に係る発明では、撹拌羽根に複数の羽根を設け、最上部及び最下部の羽根間の中心から上方の羽根の面積より下方の羽根の面積を大きくすることにより、切削され受けカップに収納される氷は受けカップ内で浮こうとし、同じく受けカップに収納される果物等は沈もうとするが、それらを確実に攪拌することができる。また、上方の羽根の面積を小さくしているためオーバーフローを防止することができる。更に、攪拌が下部と上部で異なり、より泡を発生しやすくなりおいしいスムージを作ることができる。
【0083】
請求項に係る発明では、撹拌羽根に複数の羽根を設け、下方の羽根を内容物をすくい上げるように傾斜し、上方の羽根を内容物を押さえつけるように傾斜することにより、切削され受けカップに収納される氷は受けカップ内で浮こうとし、同じく受けカップに収納される果物等は沈もうとするが、それらを受けカップの中央部に集めることができるためその攪拌をより確実に行うことができる。また、上方の羽根を内容物を押さえつけるように傾斜しているためオーバーフローを防止することができる。更に、攪拌が下部と上部で異なり、泡を発生しやすくなりよりおいしいスムージを作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係るソフトアイス飲料製造装置の構成を示す正面図である。
【図2】同装置の構成を示す右側面図である。
【図3】同装置の背面方向から見た縦断面図である。
【図4】同装置の平面図である。
【図5】同装置の底面図である。
【図6】同装置の切削部の拡大断面図である。
【図7】同装置の受けカップの縦断面図である。
【図8】同装置の受けカップの底面図である。
【図9】(A)は同装置の撹拌羽根の左側面図、(B)は同装置の撹拌羽根の正面図、(C)は同装置の撹拌羽根の右側面図である。
【図10】同装置の摺動部材の平面図である。
【図11】同装置の摺動部材の側面図である。
【図12】同装置の摺動部材の底面図である。
【図13】同装置のスタンドの環状凹部の拡大斜視図である。
【図14】同装置のスタンドの環状凹部に受けカップを取り付ける前の状態を示す概略図である。
【図15】同装置のロック状態の摺動部材のみの状態を示す拡大斜視図である。
【図16】同装置のロック状態の摺動部材及び受けカップの状態を示す拡大平面図である。
【図17】従来の氷削り器を示す概略図である。
【符号の説明】
1…装置本体 2…受けカップ 3…スタンド
4…本体ケーシング 5…側壁部 6…外壁
7…ハンドル設置用溝部 8…ボス
9…底壁部 10…回転ハンドル 11…第1の回転軸
12…第2の回転軸 13…ノブ 14…円形ギヤ
15…スパイラルケーシング 16…開口縁部
17…リングギヤ 18…連結用ボス 20…軸部材
21…ハブ部材 22…押圧スリーブ 22a…係合リブ
23…スクリュー羽根 24…筒状壁 25…固定ねじ
26…支持面 27…突起 28…フランジ部
29…蓋部材 30…押圧部材 31…押圧面
32…側壁部 32a…軸支部 32b…挿入開口
33…外周縁 34…上面側操作部 35…凹溝
36…スリット 37…切削刃 38…刃部
19,39,46…固定ネジ 41…螺合溝
42…上室 43…下室 45…ギヤカバー
47…空間 48…第1のベベルギヤ 49…開口
50…第2のベベルギヤ 51…第1の平ギヤ
52…ブッシュ 53…昇降軸 54…スプライン軸
55…フランジ状突起 56…スプライン溝 57…溝
58…第2の平ギヤ 59…バネ 60…ベースプレート
61…カップ本体 62…支持ポスト 63…底部材
64…把手部材 65…円弧状部分 66…直線状部分
67…把手部材側面 68…撹拌羽根 69…回転軸
69a、69b、69c、69d…羽根 70…嵌合孔
71…凸部 72…球状部 73…スプライン部
75…摺動部材 75a…上面 75b…下面
76…第1のガイドレール 76a…円弧面 76b…直線面
77…突部 78…突起部 79…ガイド壁
79a…水平面 79b…傾斜面 80…環状凹部
80a…底部面 80b…周側面 81…ガイド溝
81a…溝底部 81b…溝側部 82…第1の円弧溝
82a…底面 83…第2の円弧溝 83a…底面
83b…周側面 83c…左径側面 83d…右径側面
84…第2のガイドレール 84a…水平部 84b…傾斜部
85…段部

Claims (2)

  1. を含む材料を切削する材料切削手段を備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの下方に位置するスタンドと、該スタンドに載置されるソフトアイス飲料容器と、該ソフトアイス飲料容器の底部に着脱可能に設ける撹拌羽根とを有するソフトアイス飲料製造装置において、前記撹拌羽根は複数の羽根を有するとともに最上部及び最下部の羽根間の中心から上方の羽根の面積より下方の羽根の面積を大きくしたことを特徴とするソフトアイス飲料製造装置。
  2. を含む材料を切削する材料切削手段を備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの下方に位置するスタンドと、該スタンドに載置されるソフトアイス飲料容器と、該ソフトアイス飲料容器の底部に着脱可能に設ける撹拌羽根とを有するソフトアイス飲料製造装置において、前記撹拌羽根は複数の羽根を有するとともに、下方の羽根を内容物をすくい上げるように傾斜し、上方の羽根を内容物を押さえつけるように傾斜したことを特徴とするソフトアイス飲料製造装置。
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