JP4852049B2 - プレスベルト - Google Patents

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Description

この発明は、製紙工業、磁気記録媒体製造工業、繊維工業等においてプレス対象物を加圧処理するために用いられるプレスベルトに関するものであり、特に、優れた疲労強度を有するプレスベルトに関するものである。
各種工業において、プレスベルト上に帯状のプレス対象物を載せ、プレスベルトの周内部に位置する一方の加圧部材とプレスベルトの周外部に位置する他方の加圧部材との間でプレス対象物を加圧処理するベルトプレスが一般的に行なわれている。加圧部材としては、例えばプレスロールや加圧シューなどが挙げられる。
ベルトプレスの一つの例として、製紙工業における脱水プレスとしてのシュープレスが挙げられる。シュープレスは、例えば、特開平11−124788号公報や特開2005−207000号公報等に開示されている。
上記のシュープレスにおいては、湿紙の脱水効率を高めるために、プレスベルトの周外部に位置する加圧手段としてのプレスロールと、プレスロールの周内部に位置する内部加圧手段としての加圧シューとの間で、プレスベルトの外周面上に載置したプレス対象物(湿紙)にプレスベルトを介して面圧力をかけ、加圧処理(脱水処理)を行なう。走行方向に所定の幅を持つ加圧シューを用いることによりニップ幅を大きくでき、脱水効率を向上させることができる。
シュープレスの動作を図1を参照してより詳しく説明する。図1は、抄紙機のプレス工程で用いられるシュープレス装置の走行方向断面を示す図である。
シュープレス装置は、加圧手段としてのプレスロール1と、プレスロール1に対向するプレスベルト2と、プレスベルト2の周内部に位置する内部加圧手段としての加圧シュー3とを備えている。なお、図1の装置においては、加圧シュー3をプレスベルト2で覆い、プレスベルト2を外筒としてロール状に組み立て、シュープレスロールを構成しているが、プレスロールはロール状に組み立てることなく、エンドレスベルトのまま使用することもできる。
プレスベルト2とプレスロール1との間には、フェルト4に重ねられてプレス対象物としての湿紙5が通される。プレスベルト2の外周面とフェルト4とは直接接触している。プレスベルト2と加圧シュー3との間には潤滑油が供給され、プレスベルト2は加圧シュー3の上を滑ることができる。プレスロール1は駆動回転し、プレスベルト2は、走行するフェルト4との摩擦力によって加圧シュー3の上を滑りながら従動回転する。
加圧シュー3は、プレスベルト2の周内部からプレスロール1に向けて押し付けられており、この押し付け力によって湿紙5はプレスされ、脱水される。加圧シュー3の表面は、プレスロール1の表面に対応した凹状となっている。このため、プレスロール1とプレスベルト2との間には、ベルト走行方向(MD方向:machine direction)に沿って広い幅を持ったニップ域が形成される。このニップ域は、加圧脱水部として機能する。
樹脂やゴム等の弾性材料からなるプレスベルト2は、通常、内部に多重織り織布からなる補強基材を有している。図1に示すように、プレスベルト2は、動作中、ベルト走行方向のニップ域において内側に凹んだ形状となるので、このニップ域におけるプレスベルト部分には常に曲げ応力と圧縮応力とが同時に作用している。
図2は、シュープレス装置を、ベルト走行方向に対して交差する方向(CD方向:cross direction)に見た図解的断面図である。図示するように、プレスベルト4の幅方向の両端は嵌合ディスク6上に装着される。CD方向のニップ域においては、嵌合ディスク6の高さに対して、加圧シュー3の高さが低くなっている。そのため、プレスベルト4のCD方向ニップ域の両端部には、上記の曲げ応力および圧縮応力に加えて、ニップ域を通過するごとにCD方向の屈曲が繰り返し発生する。
プレスベルト4中に埋設された多重織り織布からなる補強基材に注目すると、MDニップ域においては、ベルト走行方向(MD方向)に沿って延びる最外表面の糸が疲労しやすい。また、CDニップ域端部においては、ベルト走行方向に対して交差する方向(CD方向)に沿って延びる最外表面の糸が疲労しやすい。
多重織り織布を構成する糸として、ポリエステル製のモノフィラメント(単糸)を使用することがある。このポリエステルモノフィラメントは、寸法安定性に優れた性質を有するが、その反面、繰り返し圧縮に弱い性質を有している。そのため、多重織り織布の最外表面にポリエステルモノフィラメントを使用した補強基材の場合、比較的短期間でニップ域を通過する部分に疲労現象が発生しやすくなる。
プレスベルトの弾性材料中に埋設した多重織り織布からなる補強基材が疲労して部分的に断線したりすると、その断線部分の近くに位置する弾性材料部分にクラックが発生する。また、補強基材の疲労により、プレスベルトの走行性が悪化したり、プレスベルトの煽りが発生したりし、これらが要因となってクラックを発生させることもある。
プレスベルトに発生したクラックは、ニップ域に作用する繰り返しの曲げ応力、圧縮応力、屈曲により、プレスベルトのMD方向およびCD方向に進展し、潤滑油の漏れを引き起こすおそれがある。
本発明の目的は、優れた疲労強度を有するプレスベルトを提供することである。
本発明に従ったプレスベルトは、弾性材料中に多重織り織布からなる補強基材を埋設したものである。補強基材は、ベルト走行方向に沿って延びる第1の糸群と、この第1の糸群に交差して延びる第2の糸群とを備える。第1の糸群は、ベルトの最外面側に位置する撚糸と、ベルトの内面側に位置する単糸とを含む。第2の糸群は、ベルトの最外面側に位置する撚糸と、ベルトの内面側に位置する単糸とを含む。
撚糸は、しなやかで強度が高く、曲げ応力や圧縮応力に対して優れた耐性を示す。従って、MD方向およびCD方向に延びる糸群のうち、最外面側に位置する糸を撚糸とすることにより、補強基材はニップ域に作用する曲げ応力や圧縮応力に対して優れた耐性を示すようになる。
単糸は、形状固定性が強い。特に、MD方向に延びる糸およびCD方向に延びる糸の両者が単糸の場合、その交差点における結節部の強度が高くなり、補強基材のねじれを抑制することができる。
上記構成の本発明によれば、最外面側に位置するMD方向撚糸(MD方向に延びる撚糸)およびCD方向撚糸(CD方向に延びる撚糸)が補強基材の疲労強度を高めるように作用し、内面側に位置するMD方向単糸およびCD方向単糸が補強基材の形状を安定させるように作用するので、優れた疲労強度を有し、長寿命のプレスベルトを得ることができる。
一つの実施形態では、第1および第2の糸群のうちの少なくともいずれか一方は、撚糸と単糸との間に、マルチフィラメントを含む。この場合、好ましくは、マルチフィラメントは、集束剤を含浸させている。このように集束剤を含浸させたマルチフィラメントを含む補強基材を用いることにより、ピンホールの発生が抑制され、外観、耐クラック性に優れたプレスベルトなる。
また、一つの実施形態では、弾性材料の最外面に、ベルト走行方向に沿って延びる排水溝が形成されている。プレスベルトは、例えば、シュープレス用ベルトである。
以上のように、本発明によれば、優れた疲労強度を有するプレスベルトを提供することができる。
抄紙機のプレス工程で用いられるシュープレス装置の走行方向断面を示す図である。 シュープレス装置の幅方向断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る補強基材を示す図解的断面図である。 本発明の実施形態に係るプレスベルトの一例を示す図解的断面図である。 本発明の他の実施形態に係る補強基材を示す図解的断面図である。
本願発明者は、プレスベルトの疲労状況、亀裂進展性および走行性について評価を行い、次のことを見出した。
(1)全ての糸を単糸で構成した多重織り織布の補強基材の場合、ニップ域における繰り返しの曲げ応力および圧縮応力の影響により、最外面側に位置するMD単糸およびCD単糸がフィブリル化して砕け易い。
(2)全ての糸を撚糸で構成した多重織り織布の補強基材の場合、形状固定性が弱くなり、走行時にプレスベルトの捩れや煽りが発生する。
(3)プレスベルトの最外面側に位置する補強基材のMD方向糸およびCD方向糸を撚糸とすれば、長期にわたってフィブリル化せず、疲労強度に優れたものとなり、それに加えて、プレスベルトの内面側に位置する補強基材のMD方向糸およびCD方向糸を単糸とすれば、MD方向単糸とCD方向単糸との結節部の強度が高まり、形状固定性に優れるようになる。
図面を参照して、本発明の実施形態を詳しく説明する。
図3は、多重織り織布からなる補強基材を図解的に示し、図4は、プレスベルトを図解的に示す断面図である。本発明の実施形態に係るプレスベルトは、製紙工業、磁気記録媒体製造工業、繊維工業等においてプレス対象物を加圧処理するために用いられるものであり、その大きさは、例えば、幅が2〜15m、周長が1〜30m、厚みが2〜10mm程度である。また、プレスベルトは、典型的には、シュープレス用ベルトである。
図3および図4に示すように、プレスベルトは、弾性材料20と、この弾性材料20中に埋設された補強基材10とを備える。補強基材10は、ベルト走行方向(MD方向)に沿って延びる第1の糸群11,12,13と、この第1の糸群に交差する方向(CD方向)に沿って延びる第2の糸群14,15とを備えた多重織り織布である。
補強基材10の形成材料としては、好ましくは、有機繊維が用いられる。プレスベルトには可撓性が要求されるが、例えばガラス繊維等の無機繊維を補強基材形成材料として用いた場合、プレスベルトが硬くなり過ぎて、クラック等の欠陥が発生し易くなってしまう。従って、補強基材10の形成材料としては、ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリビニルアルコール繊維等の有機繊維を用いることが好ましい。特に、寸法安定性に優れるという点で、ポリエステル繊維を含む補強基材が好適である。
多重織り織布からなる補強基材10の具体的な構造に注目すると、ベルト走行方向に沿って延びる第1の糸群のうち、ベルトの最外面側に位置する糸11が撚糸(MD方向撚糸)であり、ベルトの内面側に位置する糸12,13が単糸(MD方向単糸)である。第1の糸群11,12,13に交差する方向に沿って延びる第2の糸群のうち、ベルトの最外面側に位置する糸14が撚糸(CD方向撚糸)であり、ベルトの内面側に位置する糸15が単糸(CD方向単糸)である。
弾性材料20としては、例えば、熱硬化性ポリウレタンが使用される。弾性材料20は、例えば、補強基材10の裏面側から形成した裏面層20aと、補強基材10の表面側から形成した表面層20bとを備える。弾性材料20の最外表面には、ベルト走行方向に沿って延びる多数の排水溝21が形成されている。この排水溝21は必須のものではなく、省略可能である。
撚糸は、単糸に比べて、しなやかで強度が高く、曲げに対して良好な疲労強度を示す。一方、単糸は、撚糸に比べて硬いので、単糸同士の結節部における強度が高くなり、補強基材のねじれを抑制する。
本発明の実施形態においては、補強基材10を構成する糸群のうち、ベルトの最外面側に位置するMD方向撚糸11およびCD方向撚糸14が、ニップ域における繰返しの曲げ応力や圧縮応力に対して良好な耐性を示す。また、ベルトの内面側に位置するMD方向単糸12,13およびCD方向単糸15が結節部における強度を高めるので、補強基材のねじれを抑制し、走行時のプレスベルトの煽りを抑制する。
ポリエステル繊維の場合、撚糸は、例えば、太さ200d〜1500dのマルチフィラメントを2〜3本撚り合わせたものである。また、単糸の太さは直径0.3〜1.0mmである。
図5は、この発明の他の実施形態に係るプレスベルトの補強基材30を図解的に示している。補強基材30は、多重織り織布である。ベルト走行方向に延びる第1の糸群は、最外面側に位置するMD方向撚糸31と、その内側に位置するMD方向単糸32と、その内側に位置するMD方向マルチフィラメント33と、最内側に位置するMD方向単糸34とを含む。第1の糸群に交差する方向に延びる第2の糸群は、最外面側に位置するCD方向撚糸35と、最内面側に位置するCD方向単糸36とを含む。
MD方向マルチフィラメント33は、撚られていない。また、このマルチフィラメント33には集束剤を含浸させている。集束剤は、マルチフィラメントを構成するフィラメント間に浸入することにより、マルチフィラメント内部の空気を排除し得る。従って、集束剤含浸マルチフィラメント33を使用してプレスベルトを製造した場合には、気泡の発生が抑えられるので、ピンホールの発生を抑制し得る。
プレスベルトの弾性材料として熱硬化性ポリウレタンを使用した場合、弾性材料との密着性を考慮して、ウレタン系樹脂またはエポキシ系樹脂を主成分として含有する集束剤が好ましい。
前述したように、弾性材料は、典型的には、補強基材の裏面側から形成した裏面層と、補強基材の表面側から形成した表面層とを備える。この場合、集束剤含浸マルチフィラメント33は、樹脂の突き抜けを抑制するので、表面層と裏面層との境界に位置するようになる。
多重織り織布からなる補強基材として、6種類の試料を作成した。6種類の試料の構成を表1に示す。
Figure 0004852049
表1において、「MD」は、ベルト走行方向に延びる糸を意味し、「CD」は、それに交差する方向に延びる糸を意味する。また、MD1およびCD1は、プレスベルトの最外面側に位置する糸を意味し、MD2およびCD2は、その内側に位置する糸を意味し、MD3は、プレスベルトの最内面側に位置する糸を意味する。また、全ての試料において、MD2とMD3との間に樹脂止めのためのマルチフィラメントを配置した。
試料1の補強基材では、全ての糸がポリエステル製単糸である。試料2の補強基材では、最内面側に位置するMD糸(MD3)がナイロン製単糸であり、残りの全ての糸がポエステル製単糸である。試料3の補強基材では、最外面側に位置するMD糸(MD1)がポエステル製撚糸、最内面側に位置するMD糸(MD3)がナイロン製単糸、残りの糸がポリエステル製単糸である。試料4の補強基材は本発明の実施例であり、最外面側に位置するMD糸(MD1)がポリエステル製撚糸、最外面側に位置するCD糸(CD1)がポリエステル製撚糸、最内面側に位置するMD糸(MD3)がナイロン製単糸、残りの糸がポエステル製単糸である。試料5の補強基材では、全ての糸がポリエステル製撚糸である。試料6の補強基材は本発明の実施例であり、最外面側に位置するMD糸(MD1)およびその内側に位置するMD糸(MD2)がポリエステル製撚糸、最内面側に位置するMD糸(MD3)がナイロン製単糸、最外面側に位置するCD糸(CD1)がポリエステル製撚糸、最内面側に位置するCD糸(CD2)がポリエステル製単糸である。
表1に示した各補強基材を熱硬化性ポリウレタンの弾性材料中に埋設して弾性帯を作成し、この弾性帯を直径350mmのロール上に装着して疲労テストを行った。具体的には、回転自在なロール上に装着した弾性帯に対して、200m/分の速度で回転する金属製ロールによって50kg/cmの圧力を加えながら7日間連続運転した。運転終了後、弾性帯の弾性材料をジメチルフォルムアミド溶剤で溶かし、補強基材を取り出してMD糸およびCD糸の劣化状況を目視した。その結果を表2に示す。
Figure 0004852049
表2中、「×」は、糸がフィブリル化して砕けていることを示し、「○」は変化がないこと(特に劣化していないこと)を示している。
全て単糸で構成した試料1および試料2では、最外面側のMD1およびCD1がフィブリル化して砕けている。MD1を撚糸とし、残りの全ての糸を単糸とした試料3では、CD1のみがフィブリル化して砕けていた。
MD1およびCD1を撚糸とし、残りの糸を単糸とした試料4、およびMD1、MD2およびCD1を撚糸とし、残りの糸を単糸とした試料6では、フィブリル化した糸は無かった。また、全ての糸を撚糸とした試料5でも、フィブリル化した糸は無かった。
各試料1〜6を埋設した弾性帯につき、JIS K6260に定義されるデマッチャ式屈曲試験機を用いて、次の条件で亀裂進展性の評価を行なった。なお、MD方向の亀裂進展性とCD方向の亀裂進展性とは、それぞれ別々の試験片を用いて評価した。試験片のサイズは、幅20mm、長さ150mmとした。往復運動は、距離42.0mmとした。切り込みは、試験片の長さ方向中央で幅方向一端部の外面に、長さ5mm、深さ1.7mmとして入れた。
上記の条件で、1000回屈曲させた後、亀裂の大きさを測定した。その結果を、表3において、亀裂進展長さとして示した。
Figure 0004852049
表3からわかるように、試料1および試料2を埋設した弾性帯では、MD方向およびCD方向の両方向に亀裂が進展した。MD1を撚糸とした試料3を埋設した弾性帯では、CD方向の亀裂は進展しないが、MD方向に亀裂が進展した。MD1およびCD1を撚糸とした試料4および試料5を埋設した弾性帯では、MD方向およびCD方向の両方向とも亀裂は進展しなかった。さらに、MD1、MD2およびCD1を撚糸とた試料6を埋設した弾性帯においても、MD方向およびCD方向の両方向とも亀裂は進展しなかった。
次に、試料1〜6の補強基材の曲げ剛性を見るために、各試料を10cm×30cmの長方形となるように切断した。この長方形の試料片の長手側の一端を手で掴み、試料片を垂直に立てた。垂直に立つか否かによって、各試料片の形状固定性を評価した。その結果を表4に示す。
Figure 0004852049
表4からわかるように、全ての糸を撚糸で構成した試料5は、垂直に立たず、形状固定性が弱いことが認められた。MD単糸およびCD単糸を含む試料1〜4および試料6は、いずれも、垂直に立ち、形状固定性が強いことが認められた。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、優れた疲労強度および強い形状固定性を有するプレスベルトとして有利に利用され得る。


Claims (5)

  1. 弾性材料中に多重織り織布からなる補強基材を埋設したプレスベルトであって、
    前記補強基材は、ベルト走行方向に沿って延びる第1の糸群と、この第1の糸群に交差して延びる第2の糸群とを備え、
    前記第1の糸群は、ベルトの最外面側に位置する撚糸と、ベルトの内面側に位置する単糸とを含み、
    前記第2の糸群は、ベルトの最外面側に位置する撚糸と、ベルトの内面側に位置する単糸とを含む、プレスベルト。
  2. 前記第1および第2の糸群のうちの少なくともいずれか一方は、前記撚糸と前記単糸との間に、マルチフィラメントを含む、請求項1に記載のプレスベルト。
  3. 前記マルチフィラメントには、集束剤が含浸している、請求項2に記載のプレスベルト。
  4. 前記弾性材料の最外面に、ベルト走行方向に沿って延びる排水溝が形成されている、請求項1に記載のプレスベルト。
  5. 前記プレスベルトは、シュープレス用ベルトである、請求項1に記載のプレスベルト。
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