JP4848825B2 - 自在継手用ブーツ - Google Patents
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Description
また、本発明は、プロペラシャフト、操舵装置等の自在継手の作動部に使用される自在継手用ブーツに関する。
このブーツ本体100は略円錐台形状を呈している。
そして、このブーツ本体100の軸方向一端は大径側端部200と、軸方向他端は小径側端部300となっている。
しかしながら、この種自在継手用ブーツは、以下の様な問題点を惹起していた。
すなわち、第3図の実線で示す様に、大径側端部200は、軸線と略平行な円筒形状となっている。
一方、大径側端部200を挿入するアダプタ400のかしめ部401は軸線に平行な筒状部となっている。
無理やりかしめ部401に挿入すると、かしめ部近傍にしわが発生し、円周上均一にかしめることが出来なかった。
また挿入を容易にする為に、潤滑材を大径側端部200に塗布して挿入することが試みられたが、挿入しやすい代わりに抜けやすい問題及び製造コストがアップする問題を惹起した。
この種自在継手用ブーツは、大径側端部を反転させた時に、大径側端部が円錐台形状とならない様に、ブーツ本体と大径側端部との連結部にシャープな直交する山形形状部(反り防止部)を設け、この先端に円筒形状の大径側端部を連結する構成とした。
しかしながら、この種自在継手用ブーツは、以下の様な問題点を惹起していた。
すなわち、シャープな山形形状部を設けているため、ブーツを折り返す際に、大きな力を必要とし、作業性が悪かった。
ブーツにシャープな山形形状部が存在するため、ここの部分において、ブーツの円滑な変位が難しい。
更に、反転させた大径側端部の反りを防止する為に、シャープな直交する山形形状部(反り防止部)を設ける態様のものにあっても、挿入作業性を十分改善したものとはなっていなかった。
また、本発明は、ブーツ全体が連続する曲線で構成されているため、ブーツの変位が極めて滑らかに行える自在継手用ブーツを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の自在継手用ブーツによれば、ブーツの大径側端部のアダプタへの取り付が容易である。
また、請求項2記載の発明の自在継手用ブーツによれば、ブーツの大径側端部の反転後の姿勢を、アダプタに取り付けるのに最良の姿勢とする事が出来る。
そして、このブーツ本体1の軸方向一端は大径側端部2と、軸方向他端は小径側端部3となっている。
この大径側端部2は、円弧形状部分5によりブーツ本体1と連結すると共に、円弧状部分5から軸線に向って収斂する様に伸びる傾斜部6となっている。
この傾斜部6は、軸線に対して5〜20°、好ましくは10〜15°傾斜している。
この円弧状部分5は、外周面側に張り出す態様となっている。
このため、大径側端部2と小径側端部3とを結ぶブーツ全体が、連続する曲線で構成されることになる。
この段差部7,7はアダプター4にかしめ固定された際に、かしめ固定外の領域に存在する構成としている。
このことにより、かしめ部の応力の分散と、ブーツの曲げ応力の分散を図ることが出来る。
このシール突起9は、軸方向に二列設ける態様としている。
2‥‥大径側端部
3‥‥小径側端部
4‥‥アダプタ
5‥‥円弧形状部分
6‥‥傾斜部
7‥‥段差部
8‥‥バンド固定用溝
9‥‥シール突起
Claims (10)
- 弾性材製の略円錐台形状を呈するブーツ本体(1)と、前記ブーツ本体(1)の軸方向一端に設けた大径側端部(2)と、前記ブーツ本体(1)の軸方向他端に設けた小径側端部(3)とを有し、前記大径側端部(2)を軸方向に反転させて、前記大径側端部(2)をアダプタ(4)に挿入固定する自在継手用ブーツにおいて、前記大径側端部(2)が、滑らかに外周側に突出する円弧形状部分(5)により前記ブーツ本体(1)と連結すると共に、前記円弧状部分(5)から軸線に向って収斂する様に伸びる傾斜部(6)となっていることを特徴とする自在継手用ブーツ。
- 前記傾斜部(6)の軸線に対する傾斜角度が5〜20°であることを特徴とする請求項1記載の自在継手用ブーツ。
- 前記ブーツの最大径部分が前記円弧状部分(5)であることを特徴とする請求項1または2記載の自在継手用ブーツ。
- 前記大径側端部(2)と前記円弧状部分(5)の連結部の内外周面に互いに軸方向位置が異なる段差部(7)、(7)を設けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
- 前記小径側端部(3)外周面側にバンド固定用溝(8)を設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
- 前記バンド固定用溝(8)の底面に環状のシール突起(9)を設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
- 前記ブーツ本体(1)全体が内周側に張り出す円弧形状で形成されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
- 前記大径側端部(2)と前記小径側端部(3)とが連続する曲線で構成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
- 前記円弧状部分(5)が外周面側に張り出していることを特徴とする請求項1〜8いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
- 前記段差部(7)、(7)が、前記アダプター(4)にかしめ固定された際に、かしめ固定外の領域に存在することを特徴とする請求項1〜9いずれか一項に記載の自在継手用ブーツ。
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