JP6274940B2 - 配線用ダストカバー及び配線用ダストカバー組み付け方法 - Google Patents

配線用ダストカバー及び配線用ダストカバー組み付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線とその端末に備えられる機器接続部(本明細書では、相手部材と呼ぶ)との間の結線領域を覆う配線用ダストカバー及びその取り付け方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、電線または光伝送路などの配線の周囲をシールド部材と外装とで覆い、外装から露出した配線の端部に接続された相手部材と外装との間に跨がって配線と相手部材との間の結線領域を覆って密封する配線用ダストカバー及びその取り付け方法に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載されている自動車機器、例えばモータユニットやインバータユニット、バッテリーなどの機器においては、それらの間で電気信号や光信号を送るための電気ケーブルや光ファイバーケーブル等の配線として、配線の周りをシールド部材例えば一般には細い銅線を編んだ編組線で覆うなどの電磁波対策が施されたものが使用される。さらに、この配線において端末にコネクタ等の相手部材が備えられている場合には、配線と相手部材とを接続・結線する結線領域においても電磁対策が必要となることから、結線領域をすっぽりと覆うようにシールド部材を相手部材の端部を囲うように取り付けることが要求される。
また、この種の配線は、配線及びシールド部材に例えば水分や油分、塵埃等の異物が侵入しないようにコルゲートチューブなどの外装で覆われ、さらに、配線と相手部材とを接続・結線する結線領域においては、外装から剥き出しとなった配線及びシールド部材に異物や水分などが侵入しないようにするため、ケーブル外装から剥き出しとなった配線と相手部材との間の結線領域の周りを密封し、防塵・防水を図るゴム製の配線用ダストカバーで覆うことが望まれる。
このとき、編組線から成るシールド部材を相手部材の端部を囲うように被せてから、その周りに配線用ダストカバーを被せて締結バンドで固定しようとすると、編組線の編みの間に生ずる隙間から相手部材の外周面と配線用ダストカバーの固定部位との間の密封が破られるため、雨水などの水分や油分あるいは塵埃などの浸入を完全に防ぐことができないことが考えられる。つまり、配線用ダストカバーの働きに支障をきたす虞がある。勿論、シールド部材としては、配線の可撓性を確保するため編組線が用いられることが多いが、アルミ製テープなどを用いる場合など、配線用ダストカバーの固定部と相手部材との間に介在物を置く場合には、隙間ができやすく密封性が損なわれることとなる。
そこで、配線用ダストカバーとシールド部材とを併用する場合には、相手部材の配線用ダストカバーを取り付ける部位よりも内側でかつ配線用ダストカバーで密封される空間内の部位でシールド部材を単独で固定するようにしている(特許文献1)。例えば図3に示すように、配線用ダストカバー101で覆われる内側の空間111にシールド部材102を相手部材103に固定するためだけのスペース・取付け部位105を確保し、シールド部材締結用クランプ106で外装104から露出したシールド部材102の端を相手部材103の専用取付けスペース105に固定した後に、シールド部材102の固定位置よりも外側で相手部材103と外装104との間に跨がるように配線用ダストカバー101を配置して、その両端107,108をそれぞれ配線用ダストカバー締結用クランプ109,110で固定するようにしている。つまり、従来の配線用ダストカバー101においては、異物に対する密封性を維持するためには、シールド部材102とは別々に固定する必要があることから、シールド部材102が固定される位置よりもさらに外側の位置で固定することが必要となる。
特開2014−22044号公報
しかしながら、配線用ダストカバー101で覆われる内側の空間111にシールド部材102を相手部材103に固定するためのスペース105とシールド部材締結用クランプ106とを別個に必要とするため、部品点数の増加と相手部材103に複雑な形状のスペース105を加工するための加工費用等のコストが増加してしまう問題がある。しかも、シールド部材102を単独で固定するための専用スペース105を確保せざるを得ないので、その分だけ配線軸方向のスペースが増え、配線の軸方向のコンパクト化を妨げる。
また、シールド部材締結用クランプ106が配線用ダストカバー101の内周面に干渉しないように配線用ダストカバー101の内径を大きくする必要があり、配線用ダストカバー101が大型化してしまう問題がある。
本発明は、配線用ダストカバーの異物に対する密封性を維持しながら、配線用ダストカバーのコンパクト化及びコストを低減させる配線用ダストカバー並びに配線用ダストカバーの組み付け方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、電線または光伝送路などの配線の周囲をシールド部材と外装とで覆い、外装から露出した配線の端部に相手部材を接続し、相手部材と外装との間に跨がって配線と相手部材との間の結線領域を覆って密封する配線用ダストカバーにおいて、配線用ダストカバーが、ゴム等の弾性部材で構成された可撓性を有する本体胴部とその両端に備えられる第1固定部と第2固定部とを有するものであり、第1固定部が、相手部材の外周面に嵌合されると共にシールド部材を外側に被せた状態で周囲から締め付ける第1固定部用クランプによって固定されて内周面が相手部材の外周面との間でシールを構成し、第2固定部が、本体胴部ともども裏返されて外装の外周面に嵌合されると共に反転前に内周面側であった面を周囲から締め付ける第2固定部用クランプによって固定されて反転前に外周面であった面と外装の外周面との間でシールを構成し、第1固定部の外側に固定されるシールド部材と第1固定部用クランプとが裏返された本体胴部の内側に収容されて密封されるようにしている。
また、本発明の配線用ダストカバーにおいて、第2固定部の内周面側には第2固定部用クランプを嵌め込む溝が形成されることが好ましい。
また、本発明の配線用ダストカバーにおいて、外装の表面の凹凸と嵌合する凹凸を第2固定部の外側面側に備えることが好ましい。
また、請求項4記載の発明は、電線または光伝送路などの配線の周囲をシールド部材と外装とで覆い、外装から露出した配線の端部に相手部材を接続し、相手部材と外装との間に跨がって配線と相手部材との間の結線領域を覆って密封する配線用ダストカバーの組み付け方法において、配線用ダストカバーが、ゴム等の弾性部材で構成された可撓性を有する本体胴部とその両端に備えられる第1固定部と第2固定部とを有するものであり、配線用ダストカバーを相手部材の外周面に嵌合させてから第1固定部の外側にシールド部材の端部を被せると共にその周囲から第1固定部用クランプで締め付けて第1固定部の内周面と相手部材の外周面との間でシールを構成して第1固定部を相手部材に固定する第1の工程と、第2固定部と本体胴部とを捲るように裏返し、第1固定部の外側に固定されたシールド部材の端と第1固定部用クランプとを覆うように反転させた状態で第2固定部の外周面を内側に外装の外周面に嵌合させてから第2固定部の反転前に内周面側であった面を表側にして第2固定部用クランプで締め付けて第2固定部の反転前に外周面であった面と外装の外周面との間でシールを構成して第2固定部を外装に固定する第2の工程とを含み、第1固定部の外側に固定されたシールド部材と第1固定部用クランプとが裏返された本体胴部の内側に収容されて密封されるようにしている。
請求項1記載の配線用ダストカバーでは、相手部材の外周面に嵌合される第1固定部の周りにシールド部材を被せ、そのシールド部材の外側から第1固定部用クランプで締め付けて固定するようにしているので、第1固定部の内周面と相手部材の外周面との間でシールが構成されると同時に、第1固定部の外周面とクランプとの間でシールド部材が固定される。尚かつ、配線用ダストカバーの本体胴部を反転させ、本体胴部が裏返った状態で第2固定部を外装に固定するので、第1固定部の上に被せて固定したシールド部材を含んで、相手部材と外装から露出している配線との間の接続部(結線領域)の全てを覆うことから、相手部材と外装との間の結線領域を密封して外部からの異物の浸入を防ぐことができる。即ち、配線用ダストカバーとシールド部材とを一つのクランプで固定しながらも、配線用ダストカバーの密封性を維持することができる。
しかも、配線用ダストカバーの第1固定部を相手部材に取り付けるのと同時に第1固定部の外周面とクランプとの間でシールド部材を締め付けて固定することが可能となる。即ち、同じ位置で配線用ダストカバーとシールド部材との固定が可能となるため、配線用ダストカバーで覆われる内側の空間でシールド部材だけを相手部材に固定するためのスペースと、シールド部材だけを単独で固定するためのクランプとを必要とせず、部品点数を減らすと共に相手部材にシールド部材を取り付けるための複雑な形状のスペースを加工する手間あるいは部品を省け、加工費用等のコストを削減できる。
また、相手部材側にシールド部材のみを固定するためのスペースを必要としないため、シールド部材のみを固定するためのスペース分の配線軸方向のスペースを削減でき、配線軸方向のコンパクト化が可能となる。さらに、同じ位置・同じクランプで配線用ダストカバーとシールド部材との固定が可能となるため、相手部材にシールド部材だけを単独で固定するためのシールド部材締結用クランプを必要とせず、同クランプが配線用ダストカバーの内周面に干渉しないように配線用ダストカバーの内径を大きくする必要がなくなるので、配線用ダストカバーの寸法が大きくなるのを防ぐことができる。
したがって、配線用ダストカバーによる密封性を維持したままコスト削減と省スペース化が可能となる。
また、本発明の配線用ダストカバーにおいて、第2固定部の内周面側に第2固定部用クランプを嵌め込む溝を形成している場合には、第2固定部用クランプの位置ずれを防ぐことができる。
また、本発明の配線用ダストカバーにおいて、外装の表面の凹凸と嵌合する凹凸を第2固定部の外側面側に備える場合には、凹凸の嵌合により確実に軸方向の移動・ずり抜けを防止して第2固定部を確実に外装に固定できる。
また、本発明の配線用ダストカバーの取り付け方法によれば、第1固定部とシールド部材とを1つの第1固定部用クランプで同時に相手部材に固定し、第2固定部と胴部本体とを捲るように裏返して反転した第2固定部を外装の外周面に嵌合させてから第2固定部用クランプで固定するだけの簡単な手順で、相手部材と外装との間に跨がって結線領域を密封する配線用ダストカバーを取り付けることができるので、配線用ダストカバーの異物に対する密封性を維持しながら、配線用ダストカバーのコンパクト化及びコスト低減を実現できる。
本発明にかかる配線用ダストカバーの一実施形態を示す縦断面図である。 同配線用ダストカバーの反転前の状態を示す縦断面図である。 従来の配線用ダストカバーとシールド部材とを併用するコネクタを概略的に示す説明図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に、本発明の配線用ダストカバーの一実施形態を示す。この配線用ダストカバー1は、電線または光伝送路などの配線5の周囲をシールド部材2と外装4とで覆い、外装4から露出した配線5の端部(端子)に相手部材3を接続し、相手部材3と外装4との間に跨がって配線5と相手部材3との間の結線領域16を覆い密封するようにしている。
配線用ダストカバー1は、全体が例えばEPDMゴム等の弾性部材で構成され、可撓性を有する本体胴部1aと両端の第1固定部1bと第2固定部1cとを備えるように設けられている。具体的には、本実施形態の配線用ダストカバー1は、筒状の本体胴部1aの両端に第1固定部1bと第2固定部1cとを備える。ここで、第1固定部1bは、相手部材3の外周面14に嵌合されて第1固定部用クランプ6によって周囲から締め付けられることによって相手部材3に固定されるものであり、相手部材3の外周面14との間でシールを構成する内周面9、即ち相手部材3の外周面14に適合する内周面9を有する筒形に形成されている。また、第2固定部1cは、本体胴部1aと共に裏返した反転状態で外装4の外周面11に嵌合されて第2固定部用クランプ7によって周囲から締め付けられて外装4に固定されるものであり、外装4の外周面11との間でシールを構成する反転前に外周面12であった面は裏返した状態で外装4の外周面11に適合する内周面となる面(反転前の外周面12)を有する筒形に形成されている。即ち、第2固定部1cは、本体胴部1aともども裏返されることによって、反転前に外周面12であった面を内周面として外装4の外周面11に嵌合され、反転前に内周面13側であった面を外周面として第2固定部用クランプ7で締め付けられるように用いられる。尚、相手部材3の外周面14に適合する第1固定部1bの内周面9及び外装4の外周面11に適合する第2固定部1cの外周面12とは、相手部材3あるいは外装4の外周面14,11とほぼ同じ大きさ・形状の内寸かあるいは拡げることで相手部材3あるいは外装4の外周面14,11に密着するように嵌合される大きさ・形状の内寸を有すること、若しくは各クランプ6,7で締結したときに密着する関係にあることを意味し、僅かに拡げることで各外周面14,11に嵌合させて密着させ得る大きさ・形状であることが好ましい。
さらに、本実施形態の場合、第2固定部1cの内周面13、即ち裏返したときに外周面となる面には、第2固定部用クランプ7を巻き付けて締結するための溝8が設けられている。この溝8を利用して第2固定部用クランプ7を軸方向にずれないように保持させて第2固定部1cを外装4に締め付けることができる。他方、第2固定部1cの外周面12は平滑な面に形成され、本体胴部1aと共に裏返した状態で外装4の外周面11に嵌合された際に密着して外装4の外周面11との間でシールを構成するように設けられている。本実施形態の場合、裏返して外装4に嵌合される第2固定部1cの内径は第1固定部1bの内径よりも大きいか等しい関係に設定されているが、この関係に特に限られず、場合によっては第2固定部1cの内径が第1固定部1bの内径よりも小さい関係にあっても良い。
また、配線用ダストカバー1の横断面形状は、特定の形状に限られるものではなく、本実施形態の場合には全体に円筒形状としているが、角筒でも、楕円筒でも良いし、軸方向に異径であったり、形状が変化するものでも良い。相手部材3の外形状に応じた断面形状の筒形であれば良く、一方の固定部例えば第2固定部1cが円筒形でありながら他方の固定部例えば第1固定部1b並びに本体胴部1cが矩形状などであっても良い。相手部材3などに応じた様々な形態を採りうる。
外装4は、本実施例の場合、外周面11が平滑なチューブ状とされているが、これに特に限定されるものではなく、例えば表面に凹凸が形成されているコルゲートチューブの使用が好ましい。この場合、第2固定部1cの外周面12にはコルゲートチューブの凹凸と嵌合する凹凸を備えることが好ましい。勿論、外装4の外周面11が平滑な筒形を成す場合には、第2固定部1cの外周面12も平滑な面とすることが好ましい。この場合には、第2固定部1cを裏返しにして外装4の端部に被せる際に、外装の外周面11と第2固定部1cを反転して内周面側となる外周面12とが密着し、シールを構成することができる。勿論、コルゲートチューブの場合にも、対応する凹凸を第2固定部1cの外周面12に形成することにより、第2固定部1cを裏返しにして外装4の端部に被せる際に、コルゲートチューブの凹凸と第2固定部1cの内周面側となった凹凸とが密着し、シールを構成すると共に軸方向に移動しないように噛み込ませることができる。
本実施形態の配線用ダストカバー1はEPDMゴムを使用したがこれに限定されるものではなく、天然ゴム、合成ゴム、ゴム状弾性部材(エラストマー)等を使用しても良い。本実施形態の場合、材質的に本体胴部1a並びに第2固定部1cが裏返されて反転され得る弾性・柔軟性を得るようにしているが、蛇腹構造にするなど、構造的に弾性・柔軟性を得るようにしても良い。
また、シールド部材2は、本実施形態の場合、細い銅線を編んだ編組線が用いられるが、これに特に限られるものではなく、一般的に配線の可撓性を確保するため銅線の使用が多いだけでその他の線材や形態であっても外部へ電磁波が漏れない部材であれば良い。例えば、配線の可撓性を確保し易いアルミ製テープや、導電性樹脂によって構成されたシールド材であっても良く、その端部を相手部材3の端部に嵌めた第1固定部1bに被せてからクランプ6で固定させるようにしても良い。
以上のように構成される配線用ダストカバー1は、以下のようにして組み立てられる。尚、外装4から露出した配線5の末端には端子(図示省略)が備えられており、該端子を相手部材(コネクタ等の機器接続部)3の対応する端子(図示省略)と接続されることによって、相手部材3が接続されている。
まず、相手部材3の結線領域16側の端部外周面14に配線用ダストカバー1の第1固定部1bを固定する。具体的には、例えば、相手部材3の結線領域16側とは反対側の端部から、配線用ダストカバー1の第1固定部1b側を先頭にして相手部材3に嵌合させ、相手部材3の結線領域16側の端部外周面14に第1固定部1bが位置するまで押し込む。即ち、配線用ダストカバー1は、第1固定部1bが相手部材3の結線領域16側の端部外周面14に配置され、第2固定部1cが相手部材3の結線領域16側とは反対側の端部側となるように配置される。つまり、配線用ダストカバー1は、相手部材3と外装4との間の結線領域16の反対側に逆向きに配置される。
次に、外装4から露出したシールド部材2の先端側を拡げて配線用ダストカバー1の第1固定部1bの周りに被せる。そして、シールド部材2の外側から第1固定部用クランプ6を巻き付けて、シールド部材2と共に第1固定部1bを締め付け相手部材3に固定する。これによって、シールド部材2を第1固定部1bに締め付けると同時に第1固定部1bを相手部材3に対して締め付け、相手部材3と第1固定部1bとの間の密封性を維持しながら、シールド部材2を第1固定部1bに固定することができる。
その後、相手部材3の周りを覆う配線用ダストカバー1の第2固定部1c及び本体胴部1aを順次捲りながら裏返すように反転させて、第2固定部1cを外装4の外周面11に嵌合させ、第2固定部用クランプ7で締め付けて外装4に固定する。これにより、配線用ダストカバー1は、第1固定部1b付近を除いてほぼ全体が裏返り、第1固定部1bの外側に固定されるシールド部材2と第1固定部用クランプ6とを内側の空間15に収容した状態で結線領域16を密封することとなる。このとき、配線用ダストカバー1は本実施形態の場合には、EPDMゴムを使用しているので、第2固定部1c及び本体胴部1aを裏返し反転させる際に、本体胴部1aの折り返し箇所付近から拡径されて膨らむこととなる。したがって、裏返された本体胴部1aは第1固定部1bとその周りのシールド部材2とを締め付けて固定する第1固定部用クランプ6から離れた(干渉しない)状態に形状が保持される。しかも、配線用ダストカバー1に覆い隠されるため、シールド部材2の取り付け部位を含めて、外装4及び相手部材3から露出した結線領域16が外部から完全に遮蔽されてしまい、異物に対する密封性を確保することができる。尚、裏返しとされた第2固定部1cは、反転前の第2固定部1cの平滑な外周面12が内周面となって外装4の外周面と密着し、反転前の第2固定部1cの内周面13が外周面となって溝8が外に表れるので、この溝8を利用して第2固定部用クランプ7を締め付けることで、第2固定部1cが軸方向にずれないように固定することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、配線用ダストカバー1の本体胴部1aは単なる筒状に形成されているがこれに特に限られるものではなく、裏返し易いように正弦波状の蛇腹に形成しても良いし、コルゲートチューブのような矩形波状の凹凸に形成しても良い。即ち、少なくとも第1固定部1b及び第2固定部1cの形状が嵌合相手の輪郭形状に適合しておれば足り、本体胴部1aの形状には左右されない。
また、全体が筒形に形成された本実施形態の配線用ダストカバー1においては、図2に示すように、反転させる前の配線用ダストカバー1の内部空間に相手部材3が収容されるため、配線用ダストカバー1の内側の空間よりも相手部材3の寸法・形状が小さいことが好ましい。尚、配線用ダストカバー1を構成する材料に伸縮性に富む材料を用いたり、軸方向に半割可能な割型タイプにすることによって、配線用ダストカバー1の内側の空間よりも相手部材の寸法・形状が大きい場合でも相手部材3を収容することが可能である。また、配線用ダストカバー1を構成する材料に伸縮性に富む材料を用いたり、軸方向に半割可能な割型タイプにすることによって、径の大きな第1固定部1bを乗り越えて第2固定部1cを裏返しながら反転状態に変形させることは可能である。さらに、図示していない割型タイプの配線用ダストカバーとした場合には、第2固定部1c及び本体胴部1aを裏返して反転した後に分割面を重ね合わせて連結手段で連結したり、レーザー溶着などで密封することが可能である。この場合、カバー形状を自由に設定できる。
また、上述の実施形態では、反転前の配線用ダストカバー1は、図2に示すように、相手部材3を一旦包み込むように配置した状態で、第1固定部1bとシールド部材2との固定作業を行うようにしているが、これに特に限られるものではない。例えば、予め第2固定部1cと本体胴部1aとを途中まで捲って裏返した状態の配線用ダストカバー1を結線前のコネクタ・相手部材3の結線領域16側の端部から嵌合させておき、コネクタ・相手部材3に配線5の先端の端子を接続してから、シールド部材2を配線用ダストカバー1の第1固定部1bの周りに被せ、第1固定部用クランプ6で固定するようにしても良い。その後、途中まで裏返していた第2固定部1cと本体胴部1aとを完全に反転させてから外装4の外周面11に嵌合させて固定することができる。このような配線用ダストカバーの取り付け方法は、配線用ダストカバーを固定する部位の近傍だけ配線用ダストカバーが嵌合されるような外形状を採る相手部材への適用において有用である。即ち、配線用ダストカバー1の第1固定部1bを固定しようとする相手部材3の端部外周面の形状に対して、その背後側即ち相手部材3の結線領域16側とは反対側の外形状が極端に大きな形状、例えば特許文献1のようなコネクタ形状や第1固定部1bを固定しようとする相手部材の端部の背後が壁面となる場合に有用である。
また、外装4として例えばコルゲートチューブのような矩形波状の凹凸の表面を有するチューブを用いる場合には、第2固定部1cの外周面がコルゲートチューブの凹凸と密着する矩形波状の凹凸を軸方向に連続して形成することが好ましい。
1 配線用ダストカバー
1a 本体胴部
1b 第1固定部
1c 第2固定部
2 シールド部材
3 相手部材
4 外装
5 配線
6 第1固定部用クランプ
7 第2固定部用クランプ

Claims (4)

  1. 電線または光伝送路などの配線の周囲をシールド部材と外装とで覆い、前記外装から露出した前記配線の端部に相手部材を接続し、前記相手部材と前記外装との間に跨がって前記配線と前記相手部材との間の結線領域を覆って密封する配線用ダストカバーにおいて、
    前記配線用ダストカバーは、ゴム等の弾性部材で構成された可撓性を有する本体胴部とその両端に備えられる第1固定部と第2固定部とを有するものであり、
    前記第1固定部は、前記相手部材の外周面に嵌合されると共に前記シールド部材を外側に被せた状態で周囲から締め付ける第1固定部用クランプによって固定されて内周面が前記相手部材の外周面との間でシールを構成し、
    前記第2固定部は、前記本体胴部ともども裏返されて前記外装の外周面に嵌合されると共に反転前に内周面側であった面を周囲から締め付ける第2固定部用クランプによって固定されて反転前に外周面であった面と前記外装の外周面との間でシールを構成し、
    前記第1固定部の外側に固定される前記シールド部材と前記第1固定部用クランプとが裏返された前記本体胴部の内側に収容されて密封される
    ことを特徴とする配線用ダストカバー。
  2. 前記第2固定部の内周面側には前記第2固定部用クランプを嵌め込む溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の配線用ダストカバー。
  3. 前記外装の表面の凹凸と嵌合する凹凸を前記第2固定部の外側面側に備えるものである請求項1記載の配線用ダストカバー。
  4. 電線または光伝送路などの配線の周囲をシールド部材と外装とで覆い、前記外装から露出した前記配線の端部に相手部材を接続し、前記相手部材と前記外装との間に跨がって前記配線と前記相手部材との間の結線領域を覆って密封する配線用ダストカバーの組み付け方法において、
    前記配線用ダストカバーは、ゴム等の弾性部材で構成された可撓性を有する本体胴部とその両端に備えられる第1固定部と第2固定部とを有するものであり、
    前記配線用ダストカバーを前記相手部材の外周面に嵌合させてから前記第1固定部の外側に前記シールド部材の端部を被せると共にその周囲から第1固定部用クランプで締め付けて前記第1固定部の内周面と前記相手部材の外周面との間でシールを構成して前記第1固定部を前記相手部材に固定する第1の工程と、
    前記第2固定部と前記本体胴部とを捲るように裏返し、前記第1固定部の外側に固定された前記シールド部材の端と前記第1固定部用クランプとを覆うように反転させた状態で前記第2固定部の外周面を内側に前記外装の外周面に嵌合させてから前記第2固定部の反転前に内周面側であった面を表側にして第2固定部用クランプで締め付けて前記第2固定部の反転前に外周面であった面と前記外装の外周面との間でシールを構成して前記第2固定部を前記外装に固定する第2の工程とを含み、
    前記第1固定部の外側に固定された前記シールド部材と前記第1固定部用クランプとが裏返された前記本体胴部の内側に収容されて密封される
    ことを特徴とする配線用ダストカバー組み付け方法。
JP2014063409A 2014-03-26 2014-03-26 配線用ダストカバー及び配線用ダストカバー組み付け方法 Active JP6274940B2 (ja)

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