JP6309298B2 - グロメットインナー及びワイヤーハーネス - Google Patents

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本発明は、グロメットインナー及びワイヤーハーネスに関する。
従来より、建物内の配線や自動車の各装置間の接続のために、複数本の電線を束ねてなるワイヤーハーネスが一般的に使用されている。また、このワイヤーハーネスを車体パネル等に形成された貫通孔に貫通させて配索する際に、ワイヤーハーネスの保護や防水を目的として、グロメットを貫通孔に装着して、このグロメットにワイヤーハーネスを挿通させる構成が知られている。例えば特許文献1には、弾性材料により形成されるアウター部材(グロメット本体)と、樹脂材料により形成されるインナー部材(グロメットインナー)とを備えるグロメットが開示されている。
特開2011−223747号公報
しかしながら、従来のアウター部材とインナー部材とを備えるグロメットでは、貫通孔へ装着する際に不完全な装着状態となる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、グロメットの貫通孔への不完全な装着を抑制できるグロメットインナー及びワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るグロメットインナーは、貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、を備え、前記突起部は、前記グロメット本体及び前記環状部が前記貫通孔に装着される際に、前記環状部の外周面が前記グロメット本体を介在した状態で前記貫通孔の内周面に突き当てられ、前記内周面に突き当てられた前記外周面の一部分を中心として前記環状部が前記貫通孔側へ回動されて前記貫通孔へ挿入される場合に、前記貫通孔の周縁と当接するよう形成されることを特徴とする。
また、上記のグロメットインナーにおいて、前記環状部は軸方向視において長円形状であり、前記突起部は、前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の一方に、前記長円形状の長軸を中心とした線対称の位置に2個設けられることが好ましい。
また、上記のグロメットインナーにおいて、前記環状部は軸方向視において長円形状であり、前記突起部は、前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の一方に、前記長円形状の長軸を含む位置に1個設けられることが好ましい。
また、上記のグロメットインナーにおいて、前記突起部は、前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向に沿った一対の直線部分にそれぞれ設けられることが好ましい。
また、上記のグロメットインナーにおいて、前記環状部は軸方向視において円形状であり、前記突起部は、3個設けられ、前記3個の突起部のうちの1個の位置から前記環状部の前記円形状の中心を視たときに、他の2個が前記中心の両側に1個ずつ配置されることが好ましい。
同様に、上記課題を解決するため、本発明に係るグロメットインナーは、貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、を備え、前記環状部は軸方向視において長円形状であり、前記突起部は、前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の少なくとも一方に、前記長円形状の長軸を中心とした線対称の位置に2個設けられることを特徴とする。
同様に、上記課題を解決するため、本発明に係るグロメットインナーは、貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、を備え、前記環状部は軸方向視において長円形状であり、前記突起部は、前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の少なくとも一方に、前記長円形状の長軸を含む位置に1個設けられることを特徴とする。
同様に、上記課題を解決するため、本発明に係るグロメットインナーは、貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、を備え、前記環状部は軸方向視において円形状であり、前記突起部は、3個設けられ、前記3個の突起部のうちの1個の位置から前記環状部の前記円形状の中心を視たときに、他の2個が前記中心の両側に1個ずつ配置されることを特徴とする。
同様に、上記課題を解決するため、本発明に係るワイヤーハーネスは、グロメット本体及びグロメットインナーに挿通された状態で貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスであって、前記グロメットインナーは、前記グロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、を備え、前記突起部は、前記グロメット本体及び前記環状部が前記貫通孔に装着される際に、前記環状部の外周面が前記グロメット本体を介在した状態で前記貫通孔の内周面に突き当てられ、前記内周面に突き当てられた前記外周面の一部分を中心として前記環状部が前記貫通孔側へ回動されて前記貫通孔へ挿入される場合に、前記貫通孔の周縁と当接するよう形成されることを特徴とする。
本発明によれば、グロメットが貫通孔に対して斜めに嵌合されるのを抑制することが可能となるので、グロメットの貫通孔への不完全な装着を抑制できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るグロメットインナーを含むグロメットと、このグロメットに挿通されたワイヤーハーネスの概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1中のグロメットの分解斜視図である。 図3は、図1中のグロメットがパネルの貫通孔に正しく装着されている状態を示す図である。 図4は、図1中のグロメットの貫通孔への装着動作中にリップ部が貫通孔に噛み込まれた状態を示す図である。 図5は、第一変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。 図6は、第二変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。 図7は、第三変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。 図8は、第四変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。
以下に、本発明に係るグロメットインナー及びワイヤーハーネスの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
図1〜4を参照して本発明の一実施形態について説明する。まず図1,2を参照して、本実施形態に係るグロメットインナーの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るグロメットインナーを含むグロメットと、このグロメットに挿通されたワイヤーハーネスの概略構成を示す斜視図であり、図2は、図1中のグロメットの分解斜視図である。
図1に示すワイヤーハーネス30は、例えば建物内の配線や自動車の各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線を束にして集合部品としたものである。ワイヤーハーネス30は、上記の複数の電線を例えばコルゲートチューブや樹脂テープなどの外装品によってまとめ、端部に上記の複数の電線を一度に接続できる多芯コネクタ等の接続部品に取り付けることで、上記の複数の電線を集合化する。
このようなワイヤーハーネス30を、任意のパネル40によって区画される2つの空間の間で電気機器同士を電気的に接続する配線として用いる場合には、図1に示すように、ワイヤーハーネス30は、パネル40に形成された貫通孔41を貫通して配設される。ここで、パネル40としては、例えば車両において車室(車内側)とエンジンルーム(車外側)とを仕切る車両パネルなどが挙げられる。パネル40は、一般的には金属板であり、一方主面40a(例えばエンジンルーム側の面)と、他方主面40b(例えば車室側の面)とを含む。貫通孔41は、一方主面40aと他方主面40bとを貫通するよう形成される。貫通孔41は、図1の例では長円形状であるが、円形状、楕円形状、多角形状等の孔でもよい。なお、本実施形態で用いる「長円形状」とは、長軸に沿った対向する一対の直線部分と、これらの一対の直線部分を結ぶ略円弧上の曲線部分からなる形状と定義することができる。以下の説明では、図1に示すワイヤーハーネス30の延在方向、及び貫通孔41の貫通方向を「軸方向」と表現する。
ワイヤーハーネス30をパネル40に形成された貫通孔41に貫通させる際には、図1に示すように、ワイヤーハーネス30の電線を束ねた部分の周囲にグロメット1を外装し、このグロメット1が貫通孔41に装着される(図3参照)。グロメット1は、貫通孔41を通るワイヤーハーネス30の保護と、エンジンルーム側(車外側)から車室側(車内側)への防水、防塵、遮音などを目的とする部品である。
グロメット1は、エストラマー(ゴム等)などの剛性の低い弾性材料により形成されるグロメット本体10と、このグロメット本体10の内周側に配置され、グロメット本体10よりも剛性の高いPP(ポリプロピレン)等の合成樹脂材により形成される環状のグロメットインナー20とを備えている。
グロメット本体10は、ワイヤーハーネス30の電線部分の外周に密着し、ワイヤーハーネス30を挿通する筒部11と、この筒部11の一端側に形成されグロメットインナー20を保持する台座部12と、この台座部12の開口の全周に亘って形成されるリップ部13とを有する。リップ部13は、その先端部を外周側に湾曲して形成されており、グロメット1がパネル40の貫通孔41に装着されるときには、弾性変形によって貫通孔41の周縁の一方主面40aに密着し、貫通孔41の全周縁をシールするよう構成される。このため、リップ部13は、軸方向視において、貫通孔41と同種の長円形状であり、かつ貫通孔41より大きい形状(長円形状の長径及び短径が貫通孔41のものより大きい)となっている。
グロメットインナー20は、環状部21と、この環状部21の外周に設けられる複数の(図1では4個)ロック爪22とを有する。図2に示すように、環状部21の軸方向の一端側には、外周面に沿って係止鍔部23が突設されている。グロメットインナー20は、この係止鍔部23がグロメット本体10の台座部12に内周側から嵌合されることで、グロメット本体10に一体的に固定される。ロック爪22は、グロメット10がパネル40の貫通孔41に装着されるときにグロメット10を貫通孔41の周縁のパネル40に係止させるためのものであり、好ましくは、環状部21の長円形状の長軸を挟んだ線対称位置に配置され、グロメット1が貫通孔41に嵌合されたときに均等に面圧がかかるよう構成されている。図1,2の例では、ロック爪22は、環状部21の長円形状の曲線部分と直線部分との境界近傍の4ヵ所に配置されている。
グロメット1がパネル40の貫通孔41に装着されるときには、環状部21は、ロック爪22を他方主面40b側に完全に露出させるまで、貫通孔41の一方主面40aから他方主面40b側へ挿入される。このため、グロメットインナー20の環状部21は、軸方向視において、貫通孔41と同種の長円形状であり、かつ、貫通孔41より小さい形状(長円形状の長径及び短径が貫通孔41のものより小さい)であり、貫通孔41に沿って軸方向に摺動可能な形状となっている。
そして、特に本実施形態では、グロメットインナー20の環状部21の軸方向の他端側、すなわち係止鍔部23と反対側には、複数の突起部24a,24bが設けられている。突起部24a,24bは、環状部21の他端から軸方向に沿って延在するよう形成されている。また、突起部24a,24bは、好ましくは、環状部21の最外径の延長線上にあり、環状部21の最大外側にある。言い換えると、突起部24a,24bの外周面は、環状部21の外周面と連続的に段差なく接続されるよう形成されている。さらに、言い換えると、軸方向視において、突起部24a,24bの外周面の輪郭線が、環状部21の外周面の輪郭線上に重畳することが好ましい。
突起部24aは、長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の一方に2個設けられ、2つの突起部24aは、長軸を中心として線対称の位置にそれぞれ設けられる。突起部24bは、長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の他方に2個設けられ、2つの突起部24bは、長軸を中心として線対称の位置にそれぞれ設けられる。つまり、本実施形態では、合計4個の突起部が設けられている。また、突起部24aと突起部24bは、長円形状の短軸を中心として線対称の位置に設けられる。
次に、図3,4を参照して、グロメット1の貫通孔41への装着動作と、この装着動作時における本実施形態に係るグロメットインナー20による作用効果について説明する。図3は、図1中のグロメットがパネルの貫通孔に正しく装着されている状態を示す図であり、図4は、図1中のグロメットの貫通孔への装着動作中にリップ部が貫通孔に噛み込まれた状態を示す図である。
まず図3を参照して、グロメット1が貫通孔41に正常に装着される場合を説明する。グロメット1が、グロメット本体10の筒部11、及び、グロメットインナー20の環状部21にワイヤーハーネス30を挿通した状態で、パネル40の一方主面40a(エンジンルーム側、つまり車外側の面)から貫通孔41に外力が付加されると、グロメットインナー20の環状部21が一方主面40aから貫通孔41に挿入される。環状部21の外周面上のロック爪22が他方主面40b側に完全に進出すると、図3に示すように、弾性変形によってロック爪22がパネル40の他方主面40b側にて貫通孔41の周縁のパネル40の他方主面40bに係止される状態となる。また、このとき、グロメット本体10のリップ部13は、パネル40の一方主面40aから受ける反力によって外周側に弾性変形し、貫通孔41の周縁の一方主面40aに密着し、貫通孔41の全周縁をシールする状態となる。この結果、グロメットインナー20のロック爪22と、グロメット本体10のリップ部13との間にパネル40を挟むことにより、グロメット1はパネル40の貫通孔41に装着される。
ここで、本実施形態のグロメット1の形状は、貫通孔41の形状と対応して長円形状であるため、上記の装着作業の作業者により、長円形状のグロメット1の短径側が把持されて、長径側の一端が貫通孔41の縁端に突き当てられ、つまり、グロメット1がパネル40に対して斜めに挿入された後に、他端側が挿入されるという装着手法が取られる場合があると考えられる。このような装着手法において、例えば図4に示すように、先に挿入された一端側のグロメット本体10のリップ部13が、他方主面40b側に入り込み、貫通孔41の縁端とグロメットインナー20の環状部21との間に噛み込まれた状態となる場合がある。従来のグロメット1では、このようにリップ部13が噛み込まれた状態で無理やり押し込まれると、リップ部13の一部が他方主面40b側に露出した(飛び出した)状態のままでグロメット1が嵌合される場合がある。このような嵌合状態を「斜め嵌合状態」と本実施形態では表現する。このような斜め嵌合状態が生じると、本来はパネル40の一方主面40a側にて貫通孔41の全周に亘って密閉する役割をもつリップ部13が、その一部を反対側の他方主面40b側にはみ出した状態となるので、貫通孔41を完全に車外から密閉することができず、一方主面40a側(車外側)からの浸水が生じる虞がある。また、リップ部13がはみ出ている付近のロック爪22は、パネル40との間にリップ部13が介在するため、パネル40と直接接触することができず、完全に嵌合できず不完全な装着となる。このため、例えばグロメット1をパネル40から離す方向に外力がかかった場合には、グロメット1が貫通孔41から外れやすくなる。
本実施形態において、上述のとおり、グロメットインナー20は、環状部21から軸方向に4個の突起部24a,24bが突設されている。図4の例では、突起部24a,24bのうち突起部24a側が先に挿入されている。この状態で、作業者が強引にグロメット1を貫通孔41に装着しようと力を付加すると、他方側の突起部24bが貫通孔41の縁端や、貫通孔41の周縁と接触して、これ以上他端側の挿入が進まず、これにより上記の斜め嵌合状態にし難くなる。これにより、グロメット1の貫通孔41への装着作業の作業者に対して、リップ部13が噛み込まれているために装着動作がうまく進まないことを気づかせることができ、グロメット1を一旦貫通孔41から取り外して装着動作をやり直すよう促すことができる。
つまり、突起部24a,24bは、グロメット本体10及び環状部21が貫通孔41に装着される際に、環状部21の外周面がグロメット本体10のリップ部13を介在した状態で貫通孔41の内周面に突き当てられ、突き当てられた外周面の一部分を中心として環状部21が貫通孔41側へ回動されて貫通孔41へ挿入される場合に、貫通孔41の周縁と当接するよう形成される。グロメットインナー20は、このような突起部24a,24bを有することで、リップ部13が噛み込まれた状態で嵌合が行われるのを抑制でき、斜め嵌合状態が発生するのを抑制できる。この結果、グロメット1の貫通孔41への不完全な装着を抑制できる。
また、グロメットインナー20に突起部24a,24bを設けることで、上記の装着手法の場合に、長径側の一端を貫通孔41に挿入しようとすると、一端側の突起部(突起部24a又は突起部24b)が貫通孔41の縁端に引っかかるので、グロメットインナー10の一端を貫通孔41に挿入しやすくなるので、装着作業時の誘導性が向上できる。
[第一変形例]
次に、図5を参照して第一変形例を説明する。図5は、第一変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。図5に示すように、上記実施形態の突起部24a,24bの他に、さらに長円形状の一対の直線部分にそれぞれ突起部24c,24dを設けてもよい。突起部24c,24dは、長円形状の短軸の端部位置にあるのが好ましい。
また、長円形状の一対の曲線部分に設けた突起部24a,24bは、いずれか一方のみを設ける構成とすることもできる。さらに、同一の曲線部分に2個設けられる突起部24a又は突起部24bは、いずれか一方の1個のみを設ける構成としてもよい。
[第二変形例]
次に、図6を参照して第二変形例を説明する。図6は、第二変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。図6に示すように、上記実施形態の突起部24a,24bの代わりに、長円形状の一対の曲線部分において、長円形状の長軸を含む位置に単一の突起部24e,24fを設ける構成としてもよい。また、第一変形例と同様に、さらに長円形状の一対の直線部分にそれぞれ突起部24c,24dを設けてもよい。
また、長円形状の一対の曲線部分に設けた突起部24e,24fは、いずれか一方のみを設ける構成とすることもできる。
[第三変形例]
次に、図7を参照して第三変形例を説明する。図7は、第三変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。図7に示すように、実施形態及び第一変形例の突起24a,24bの一方と、第二変形例の突起24e,24fの一方とを、長円形状の一対の曲線部分のそれぞれに配置する構成としてもよい。
[第四変形例]
次に、図8を参照して第四変形例を説明する。図8は、第四変形例におけるグロメットインナーの突起部の構成を示す模式図である。図8に示すように、グロメットインナー10の環状部21は、貫通孔41の形状に応じて円形状とすることもできる。環状部21が円形状の場合、突起部は、図8に突起部24g,24h,24iとして示すように、少なくとも3個配置される。これら3個の突起部24g,24h,24iは、これらの突起部のうちの1個の位置から環状部21の円形状の中心を視たときに、他の2個がこの中心の両側に1個ずつ配置される。図8の例の場合、突起部24gから環状部21の円形状の中心を視たときに、突起部24hが中心より右側に配置され、突起部24iが中心より左側に配置されている。言い換えると、3個の突起部24g,24h,24iは、好ましくは、略均等に配置され、より好ましくは、環状部21の中心まわりに120°ずつ離間して配置される。
なお、第四変形例における円形状のグロメットインナー1は、図8に3個の突起部24g,24h,24iを備える構成を例示したが、これに限られず、例えば突起部24g,24h,24iのうちいずれか1個または2個のみを備える構成でもよいし、突起部を4個以上備える構成でもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 グロメット
10 グロメット本体
20 グロメットインナー
21 環状部
24a,24b,24c,24d,24e,24f,24g,24h,24i 突起部
30 ワイヤーハーネス
41 貫通孔

Claims (9)

  1. 貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、
    前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、
    を備え、
    前記突起部は、
    前記グロメット本体及び前記環状部が前記貫通孔に装着される際に、前記環状部の外周面が前記グロメット本体を介在した状態で前記貫通孔の内周面に突き当てられ、前記内周面に突き当てられた前記外周面の一部分を中心として前記環状部が前記貫通孔側へ回動されて前記貫通孔へ挿入される場合に、前記貫通孔の周縁と当接するよう形成される
    ことを特徴とするグロメットインナー。
  2. 前記環状部は軸方向視において長円形状であり、
    前記突起部は、
    前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の一方に、前記長円形状の長軸を中心とした線対称の位置に2個設けられる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のグロメットインナー。
  3. 前記環状部は軸方向視において長円形状であり、
    前記突起部は、
    前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の一方に、前記長円形状の長軸を含む位置に1個設けられる
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のグロメットインナー。
  4. 前記突起部は、
    前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向に沿った一対の直線部分にそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項2または3に記載のグロメットインナー。
  5. 前記環状部は軸方向視において円形状であり、
    前記突起部は、3個設けられ、前記3個の突起部のうちの1個の位置から前記環状部の前記円形状の中心を視たときに、他の2個が前記中心の両側に1個ずつ配置される
    ことを特徴とする、請求項1に記載のグロメットインナー。
  6. 貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、
    前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、
    を備え、
    前記環状部は軸方向視において長円形状であり、
    前記突起部は、
    前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の少なくとも一方に、前記長円形状の長軸を中心とした線対称の位置に2個設けられる
    ことを特徴とするグロメットインナー。
  7. 貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、
    前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、
    を備え、
    前記環状部は軸方向視において長円形状であり、
    前記突起部は、
    前記環状部の前記長円形状のうち長軸方向両端の一対の曲線部分の少なくとも一方に、前記長円形状の長軸を含む位置に1個設けられる
    ことを特徴とするグロメットインナー。
  8. 貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスの電線を挿通するグロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、
    前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、
    を備え、
    前記環状部は軸方向視において円形状であり、
    前記突起部は、3個設けられ、前記3個の突起部のうちの1個の位置から前記環状部の前記円形状の中心を視たときに、他の2個が前記中心の両側に1個ずつ配置される
    ことを特徴とするグロメットインナー。
  9. グロメット本体及びグロメットインナーを備えるグロメットに挿通された状態で貫通孔に貫通して配設されるワイヤーハーネスであって、
    前記グロメットインナーは、
    前記グロメット本体に対して、環状の一端側にて内周側から嵌合されて一体的に固定される環状部と、
    前記環状部の他端側にて前記環状部の軸方向に沿って突出するよう設けられる突起部と、
    を備え、
    前記突起部は、
    前記グロメットが前記貫通孔に装着される際に、前記環状部の外周面が前記グロメット本体を介在した状態で前記貫通孔の内周面に突き当てられ、前記内周面に突き当てられた前記外周面の一部分を中心として前記環状部が前記貫通孔側へ回動されて前記貫通孔へ挿入される場合に、前記貫通孔の周縁と当接するよう形成される
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
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