JP4344310B2 - グロメット - Google Patents

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本発明は、車両としての自動車の車体を構成するパネルに取り付けられかつ内側にワイヤハーネスを収容するグロメットに関する。
車両としての自動車などには、種々の電子機器が搭載されている。このため、前記自動車は、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタなどを備えている。電線は、導電性の芯線とこの芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えている。コネクタは、金属からなる端子金具と、端子金具を収容する絶縁性のコネクタハウジングとを備えている。端子金具は、電線に取り付けられ、電線の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジングは、筒状または箱状に形成されており、前述した端子金具を収容する。
ワイヤハーネスは、コネクタが前述した電子機器のコネクタなどと嵌合するなどして、自動車に配索される。そして、ワイヤハーネスは、前述した端子金具などを介して、各電線と電子機器とを電気的に接続する。ワイヤハーネスは、前述した電子機器同士を予め定められるパターンにしたがって、相互に電気的に接続して、各電子機器に必要な信号や電力を供給する。
ワイヤハーネスには、ワイヤハーネスを保護し、かつ、配設姿勢を保持するために、グロメット(例えば、特許文献1参照)等が取り付けられる。グロメットは、自動車の車体を構成するパネルに設けられた孔に嵌合されて、内側にワイヤハーネスを通すことで、ワイヤハーネスに水や液体が付着すること防止する。
特許文献1に記載されたグロメットは、輪状の本体と、テープ巻きしろを形成する管体と、で構成されている。ワイヤハーネスへグロメットを取り付ける際には、ワイヤハーネスを本体及び管体内に挿通し、テープ巻きしろからワイヤハーネスに亙ってテープを巻き付ける。こうして、特許文献1に記載されたグロメットは、テープが巻き付けられることによりワイヤハーネスに取り付けられる。
実公昭57−58664号公報
しかしながら、従来のグロメットは、グロメットとワイヤハーネスとを固定する際に、テープが巻き付けられていたので、作業員が取り付け作業を習得するのに時間を要し、かつ組付け作業に手間がかかっていた。さらに、作業員が取り付け作業をする際に、ワイヤハーネスへのグロメットの取り付け位置にばらつきが生じることがあった。また、取り付け位置がずれた際に、グロメットを正規の取り付け位置に取り付けるためには、巻き付けられたテープを剥がして、再度巻き直さなければならないので、組付けに時間がかかっていた。
したがって、本発明の目的は、ワイヤハーネスとの組付けが容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができるグロメットを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のグロメットは、筒状に形成されて、ワイヤハーネスを収容するとともに、収容筒部と、該収容筒部の軸芯と同軸となるように該収容筒部に連なっている蛇腹部とを有する弾性材料から構成されたグロメット本体を備えたグロメットにおいて、前記収容筒部に圧入されて、前記収容筒部との間に前記ワイヤハーネスを挟む挟み部材を備え、前記挟み部材は、互いに着脱自在な複数の大径片が互いに位置決めされて筒状に形成され、かつ前記ワイヤハーネスを通すとともに、内径が前記ワイヤハーネスの外径よりも大きい大径部と、前記大径部を形成している前記大径片の一つに連なり、かつ前記ワイヤハーネスを通すとともに、外周面に開口した透孔を備えているとともに、前記透孔の内径が前記ワイヤハーネスの外径よりも小さい小径部と、を備え、前記小径部の外周面に設けられた前記透孔の開口部を通して露出するワイヤハーネスを前記透孔の内周面と、前記収容筒部の内周面と、の間に挟むことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のグロメットは、請求項1に記載のグロメットにおいて、前記挟み部材の外周面と、前記収容筒部の内周面と、のうち一方に他方に向かって凸の凸部が設けられ、他方に前記凸部が侵入する凹部が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のグロメットは、請求項1又は2に記載のグロメットにおいて、前記収容筒部に孔が設けられ、前記収容筒部に前記挟み部材が取り付けられると、前記孔に侵入する突起が前記挟み部材に設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明のグロメットは、請求項1に記載のプロテクタにおいて、開口部の互いの間に前記ワイヤハーネスを位置付ける内縁部から一対の突起が立設し、前記一対の突起の先端部に前記挟み部材に近づくのにしたがって徐々に前記一対の突起間の間隔を狭くするテーパ面を設けたことを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のグロメットによれば、弾性材料からなるグロメット本体と、収容筒部に圧入される挟み部材との間でワイヤハーネスを挟む。このため、挟まれたワイヤハーネスは、収容筒部と挟み部材即ちグロメットにより固定される。
また、請求項1に記載した本発明のグロメットによれば、挟み部材の大径部は互いに着脱自在な複数の大径片が互いに位置決めされて筒状に形成されるので、複数の大径片は互いに位置決めされと、ワイヤハーネスの長手方向に交差する方向に沿ってワイヤハーネスを互いの間に位置付ける。さらに、挟み部材の小径部の外周面に設けられた透孔の開口部に通されたワイヤハーネスは、透孔の内径がワイヤハーネスの外径よりも小さいために、透孔の開口部を通して露出する。そのため、収容筒部に挟み部材が圧入されると、露出したワイヤハーネスが、透孔の内周面と、収容筒部の内周面と、の間に挟まれる。
請求項2に記載した本発明のグロメットによれば、挟み部材の外周面と収容筒部の内周面のうち一方に凸部が設けられ、他方に凹部が設けられているので、挟み部材を収容筒部に圧入する際に、凸部が凹部に侵入する。こうして、挟み部材と収容筒部とが、互いに固定される。
請求項3に記載した本発明のグロメットによれば、挟み部材を収容筒部に取り付ける際に、挟み部材に設けられた突起が、収容筒部に設けられた孔に侵入する。こうして、挟み部材と収容筒部とが、互いに固定される。
請求項4に記載した本発明のグロメットによれば、ワイヤハーネスを開口部の内縁部に位置付ける際に、ワイヤハーネスの外周が、挟み部材に近づくのにしたがって徐々に突起間の間隔を狭くするテーパ面に当接する。このため、テーパ面に当接したワイヤハーネスは、一対の突起間に確実に位置付けられて、挟み部材に押し込まれることにより、開口部の内縁部に位置付けられる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、弾性材料から構成された収容筒部と、挟み部材と、の間でワイヤハーネスを挟むので、収容筒部に挟み部材を挿入するだけで、ワイヤハーネスへグロメットを容易に取り付けることができる。このため、作業員は、ワイヤハーネスへのグロメットの組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。また、ワイヤハーネスを収容筒部と挟み部材即ちグロメットで挟むので、ワイヤハーネスへのグロメットの取り付け位置の調整が容易である。
また、請求項1に記載の本発明は、大径部が複数の大径片に分割されるので、大径部内にワイヤハーネスを収容し易い。このため、作業員は、ワイヤハーネスへのグロメットの組付け作業を容易に行える。さらに、透孔の開口部を通してワイヤハーネスが露出した挟み部材を収容筒部に圧入すると、露出したワイヤハーネスは、透孔の内周面と、収容筒部の内周面と、の間に挟まれる。そのため、収容筒部に挟み部材を挿入するだけで、ワイヤハーネスへグロメットを容易に取り付けることができる。このため、作業員は、ワイヤハーネスへのグロメットの組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
請求項2に記載の本発明は、挟み部材を収容筒部に圧入する際に、挟み部材の外周面と収容筒部の内周面のうち一方に設けられた凸部が他方に設けられた凹部内に侵入することにより、挟み部材と収容筒部とが、互いに嵌合される。そのため、収容筒部に挟み部材を挿入するだけで、ワイヤハーネスへグロメットを容易に取り付けることができる。また、収容筒部と挟み部材とが、互いに位置ずれすることが防止される。そのため、作業員は、ワイヤハーネスへのグロメットの組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
請求項3に記載の本発明は、収容筒部に孔が設けられ、挟み部材に突起が設けられているので、収容筒部に挟み部材を取り付ける際に、孔に突起が侵入する。そうして、収容筒部と挟み部材とが、互いに嵌合される。そのため、作業員は、ワイヤハーネスへのグロメットの組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
請求項4に記載の本発明は、突起の先端部に挟み部材に近づくのにしたがって徐々に突起間の間隔を狭くするテーパ面が設けられており、ワイヤハーネスを開口部の内縁部に位置付ける際に、ワイヤハーネスの外周が、この一対の突起のテーパ面に当接する。このため、テーパ面に当接したワイヤハーネスは、一対の突起間に確実に位置付けられて挟み部材に押し込まれることにより、開口部の内縁部に位置付けられる。このため、作業員は、ワイヤハーネスへのグロメットの組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるグロメットを図1乃至図9に基づいて詳細に説明する。グロメット1は、図9に示すように、ワイヤハーネス2を収容して、自動車のボディと該ボディに回動自在に取り付けられるドア3に設けられたパネル孔4に取り付けられて、ボディとドア3とに亘ってワイヤハーネス2を配索する。
前述したドア3は、板金などからなり、図9に示すように、図示しないヒンジにより自動車のボディに回転自在に設けられるドアパネル5と、ドアパネル5の内側に取り付けられる樹脂などからなるドアトリム6とを備えている。また、ドア3のドアパネル5には、スピーカ、スイッチユニット、ドアロックユニット、パワーウィンドモータなどの各種電子機器が取り付けられる。
ドアパネル5と、ドアトリム6と、が嵌合されると、ドアパネル5と、ドアトリム6と、の間にパネル孔4が形成される。パネル孔4は、ドアパネル5と、ドアトリム6と、の間の隙間である。パネル孔4は、円形に形成されている。パネル孔4は、ドアパネル5を貫通している。パネル孔4には、グロメット1が通される。
グロメット1は、筒状に形成されている。グロメット1は、図2に示すように、グロメット本体7と、挟み部材8と、を備えている。
グロメット本体7は、弾性変形自在な弾性材料としてのゴムなどからなる。グロメット本体7は、図1及び図2に示すように、収容筒部9と、蛇腹部10と、拡径筒部11と、を備えている。
収容筒部9は、図4に示すように、円筒状の収容筒部本体12と、凹部13(図4のみに示す)と、孔14と、溝15と、を備えている。凹部13は、収容筒部本体12の内周面から凹に形成されている。凹部13は、収容筒部本体12の周方向に沿って伸びている。凹部13は、収容筒部本体12の内周面の全周に亘って設けられている。凹部13は、収容筒部本体12の軸芯方向の両端部に設けられている。
孔14は、図2及び図4に示すように、収容筒部本体12を貫通した孔である。一対の孔14は、収容筒部本体12の周方向に沿って互いに間隔をあけて並べられている。孔14は、収容筒部本体12の蛇腹部10と拡径筒部11とから離れた端部に設けられている。
溝15は、図2及び図4に示すように、収容筒部本体12の外周面から凹状に形成されている。溝15は、収容筒部本体12の周方向に沿って伸びている。溝15は、グロメット1がパネル孔4内に通される際に、ドアパネル5とドアトリム6とが侵入する。溝15は、ドアパネル5とドアトリム6とが侵入することで、収容筒部本体12即ちグロメット1をドア3に固定する。
蛇腹部10は、円筒状に形成されている。蛇腹部10の軸芯は、前記収容筒部9の軸芯と同軸となるように該収容筒部9に連なっている。蛇腹部10は、内外径が軸芯に沿って凹凸を繰り返す蛇腹状に形成されている。
拡径筒部11は、軸芯に沿って内外径が、変化する円筒状に形成されている。拡径筒部11は、蛇腹部10及び収容筒部9と同軸となるように蛇腹部10に連なっている。拡径筒部11は、蛇腹部10に連なり、蛇腹部10から離れるにしたがって内外径が、徐々に縮小する円筒状に形成されている。拡径筒部11の軸芯は、収容筒部11と蛇腹部10の軸芯と同軸である。
収容筒部9は、内側にワイヤハーネス2と後述する挟み部材8とを収容する。すると、ワイヤハーネス2の長手方向が、収容筒部9と蛇腹部10と拡筒部11の軸芯即ちグロメット本体7の軸芯と同軸になる。
挟み部材8は、図3に示すように、大径部16と、小径部17と、を備えている。大径部16と小径部17とは、互いに直列になるように配されている。
大径部16は、略円筒形に形成されている。大径部16の外径は、軸芯方向に一定である。大径部16の内周面には、一方が軸芯と平行でかつ他方が軸芯に交差する方向に傾斜する箇所aが設けられている。この箇所aは、大径部16の内径が、後述する小径部17に向かうにしたがって徐々に小さくなるように傾斜している。つまり、大径部16の小径部17から離れた端部の内径は、図5に示すように、ワイヤハーネス2の外径よりも大きい。
大径部16には、凸部20が設けられている。凸部20は、大径部16の外周面から凸状に形成されている。凸部20は、大径部16の軸芯に交差する方向に沿って伸びている。凸部20は、大径部16の外周面の全周に亘って設けられている。凸部20は、大径部16の軸芯方向の両端部に設けられている。凸部20は、前述したグロメット本体7に大径部16即ち挟み部材8が取り付けられると、グロメット本体7に設けられた凹部13に侵入する。大径部16即ち挟み部材8に設けられた凸部20が、グロメット本体7に設けられた凹部13に侵入すると、挟み部材8と収容筒部9とが、ワイヤハーネス2の長手方向に対して互いに固定される。
大径部16は、互いに着脱自在な2つの大径片としての第一の大径部18と、第二の大径部19と、に分割されている。第一の大径部18と、第二の大径部19とは、大径部16をワイヤハーネス2の軸芯方向に沿って分割している。2つの大径片の一つである第一の大径部18は、後述する小径部17と互いに連なっており、ボス21を備えている。ボス21は、第一の大径部18の第二の大径部19と重なる分割面に凸状に形成されている。
第二の大径部19は、ボス21が侵入するボス孔22(図4のみに示す)を備えている。ボス孔22は、第二の大径部19の第一の大径部18と重なる分割面から凹に形成されている。ボス孔22に第一の大径部18のボス21が侵入すると、第一の大径部18と第二の大径部19とが、互いに位置決めされて取り付けられる。
第一の大径部18と第二の大径部19とは、ボス孔22内にボス21が侵入して、互いに取り付けられる。第一の大径部18と第二の大径部19とは、互いに取り付けられると、ワイヤハーネス2の長手方向に交差する方向に沿ってワイヤハーネス2を互いの間に位置付ける。
小径部17は、小径部本体23と、開口部24と、軸心方向に沿って伸びた透孔27と、突起25と、を備えている。小径部本体23は、円筒状に形成されている。小径部本体23の外周面には、透孔27が開口しており、この透孔27が開口したことで形成された開口部24が設けられている。
透孔27は、前記小径部本体23を該小径部本体23の軸芯に沿って貫通した孔である。さらに、透孔27は、小径部本体23の外周面に該小径部本体23の全長に亘って開口している。透孔27内には、ワイヤハーネス2が位置付けられる。透孔27の内径は、図6に示すように、ワイヤハーネス2の外径よりも小さい。そのため、透孔27内に位置付けられたワイヤハーネス2は、透孔27内から開口部24を通して露出する。グロメット本体7の収容筒部9内に挟み部材8が圧入されると、図6に示すように、グロメット本体7の収容筒部9が弾性変形することにより、透孔27の内周面とグロメット本体7の収容筒部9の内周面との間にワイヤハーネス2を挟む。
突起25は、前記開口部24の互いの間にワイヤハーネス2を位置付ける内縁部26のそれぞれから立設している。突起25は、前述したグロメット本体7の収容筒部9に設けられた孔14に対応した位置に設けられている。突起25は、挟み部材8から該挟み部材8の外周方向に伸びている。一対の突起25は、互いに平行に配されている。突起25は、テーパ面28を備えている。一対の突起25は、互いの間に開口部24を挟む。一対の突起25は、互いの間にワイヤハーネス2を位置付ける。
テーパ面28は、突起25の小径部本体23から離れた先端部29に設けられている。テーパ面28は、小径部本体23即ち小径部17に近づくのにしたがって徐々に一対の突起25間の間隔を狭くする方向に傾斜している。挟み部材8がグロメット本体7の収容筒部9に取り付けられると、突起25が、孔14に侵入するため、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、互いに固定される。
また、一対の突起25のテーパ面28及び互いに相対する内面には、ワイヤハーネス2が当接する。テーパ面28に当接し、挟み部材8に向かって押し込まれたワイヤハーネス2は、透孔27内でかつ一対の突起25間に位置付けられる。透孔27内でかつ一対の突起25間に位置付けられたワイヤハーネス2は、挟み部材8の透孔27の内周面とグロメット本体7の収容筒部9の内周面とに挟まれる。こうして、ワイヤハーネス2は、挟み部材8の透孔27の内周面とグロメット本体7の収容筒部9の内周面とに挟まれることによって、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とに固定される。
次に、グロメット1の取り付け手順について説明する。まず、突起25のテーパ面28にワイヤハーネス2を当接させながら、ワイヤハーネス2を突起25間に位置付けて、該ワイヤハーネス2を透孔27内に押し込ませる。こうして、図7に示すように、透孔27内でかつ一対の突起25間にワイヤハーネス2を位置付ける。同時に、ワイヤハーネス2を第一の大径部18と第二の大径部19との間に位置付ける。そして、第一の大径部18のボス21を第二の大径部19のボス孔22に侵入させて、第一の大径部18と第二の大径部19とを互いに重ねる。
そして、第一の大径部18と第二の大径部19とを互いに重ねたまま、即ち大径部16を組み立てて、図8に示すように、挟み部材8の大径部16側をグロメット本体7に近づける。挟み部材8をグロメット本体7の収容筒部9に圧入する。この際、一旦内径が拡がる方向にグロメット本体7の収容筒部9が弾性変形した後、挟み部材8の凸部20がグロメット本体7の収容筒部9の凹部13に侵入し、挟み部材8の突起25がグロメット本体7の収容筒部9の孔14に侵入する。こうして、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、互いに位置決めされる。
さらに、挟み部材8の透孔27の内周面と、グロメット本体7の収容筒部9の内周面と、がワイヤハーネス2を挟む。挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、ワイヤハーネス2を挟むことにより、ワイヤハーネス2へグロメット1が取り付けられる。そして、グロメット本体7の収容筒部9の溝15をドア3に設けられたパネル孔4に取り付ける。こうして、本発明のグロメット1は、ワイヤハーネス2を収容して、ドア3に固定される。グロメット1は、ワイヤハーネス2に水などの液体が付着することを防止する。
本実施形態によれば、弾性材料から構成されたグロメット本体7の収容筒部9と、挟み部材8と、の間でワイヤハーネス2を挟むので、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8を挿入するだけで、ワイヤハーネス2へグロメット1を容易に取り付けることができる。このため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。また、ワイヤハーネス2をグロメット本体7の収容筒部9と挟み部材8即ちグロメット1で挟むので、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8を適宜出し入れすることで、ワイヤハーネス2へのグロメット1の取り付け位置の調整が容易である。
また、透孔27の開口部24を通してワイヤハーネス2が露出した挟み部材8をグロメット本体7の収容筒部9に圧入すると、露出したワイヤハーネス2は、小径部17の透孔27の内周面と、グロメット本体7の収容筒部9の内周面と、の間に挟まれる。そのため、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8を挿入するだけで、ワイヤハーネス2へグロメット1を容易に取り付けることができる。このため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
また、ワイヤハーネス2の長手方向に沿って交差する方向に分割された第一の大径部18と第二の大径部19との間にワイヤハーネス2を位置付けて、分割された第一の大径部18と第二の大径部19とを取り付けることにより、ワイヤハーネス2が、第一の大径部18と第二の大径部19内に収容される。第一の大径部18と第二の大径部19即ち大径部16が複数の大径片に分割されるので、大径部16内にワイヤハーネス2を収容し易い。このため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行える。
また、挟み部材8をグロメット本体7の収容筒部9に圧入する際に、挟み部材8の外周面に設けられた凸部20が、グロメット本体7の収容筒部9の内周面に設けられた凹部13内に侵入することにより、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、互いに嵌合される。そのため、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8を挿入するだけで、ワイヤハーネス2へグロメット1を容易に取り付けることができる。また、グロメット本体7の収容筒部9と挟み部材8とが、互いに位置ずれすることが防止される。そのため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
また、凸部20及び凹部13が、挟み部材8及びグロメット本体7の収容筒部9の全周に亘って設けられているので、挟み部材8をグロメット本体7の収容筒部9に圧入する際に、凸部20が凹部13内に侵入することにより、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、互いに嵌合される。そのため、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8を挿入するだけで、ワイヤハーネス2へグロメット1を容易に取り付けることができる。また、グロメット本体7の収容筒部9と嵌合した挟み部材8が、ワイヤハーネス2の長手方向に沿って位置ずれすることが防止される。そのため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
また、グロメット本体7の収容筒部9に孔14が設けられ、挟み部材8に突起25が設けられているので、グロメット1の収容筒部9に挟み部材8を取り付ける際に、孔14に突起25が侵入する。そうして、グロメット本体7の収容筒部9と挟み部材8とが、互いに嵌合される。そのため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
また、突起25の先端部29に挟み部材8に近づくのにしたがって徐々に突起25間の間隔を狭くするテーパ面28が設けられており、ワイヤハーネス2を透光27内に位置付ける際に、ワイヤハーネス2が、これらの一対の突起25のテーパ面28に当接する。このため、テーパ面28に当接したワイヤハーネス2は、一対の突起25間に確実に位置付けられて、挟み部材8の透孔27内に押し込まれる。このため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるグロメットを図10を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態では、図10に示すように、グロメット本体7の収容筒部9が、凸部20を備えており、挟み部材8の大径部16が、凹部13を備えている。凸部20は、収容筒部9の(収容筒部本体12の)内周面に凸状に形成されている。凸部20は、ワイヤハーネス2の長手方向に交差する方向に沿って伸びている。凸部20は、収容筒部9の(収容筒部本体12の)内周面の全周に亘って設けられている。凹部13は、大径部16の外周面に凹状に形成されている。凹部13は、ワイヤハーネス2の長手方向に交差する方向に沿って伸びている。凹部13は、大径部16の外周面の全周に亘って設けられている
凸部20は、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8が取り付けられると、挟み部材8に設けられた凹部13に侵入する。グロメット本体7の収容筒部9に設けられた凸部20が、挟み部材8に設けられた凹部13に侵入すると、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、ワイヤハーネス2の長手方向に対して互いに固定される。
本実施形態では、前述した第1の実施形態と同様にグロメット1をワイヤハーネス2に取り付ける。この図10に示されたグロメット1では、挟み部材8をグロメット本体7に圧入する際に、グロメット本体7の収容筒部9の内周面に設けられた凹部13が、挟み部材8の外周面に設けられた凸部20内に侵入することにより、挟み部材8とグロメット本体7の収容筒部9とが、互いに嵌合される。そのため、グロメット本体7の収容筒部9に挟み部材8を挿入するだけで、ワイヤハーネス2へグロメット1を容易に取り付けることができる。また、グロメット本体7の収容筒部9と挟み部材8とが、互いに位置ずれすることが防止される。そのため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行え、かつ組付けにかかる時間を短縮することができる。
また、本発明では、図11に示すように、挟み部材8の第一の大径部18に、係止部30が設けられており、第二の大径部19には、図示しない係止孔が設けられていても良い。この場合、係止部30は、第一の大径部18の第二の大径部19との分割面から凸に形成されている。第二の大径部19には、第二の大径部19の第一の大径部18との分割面から凹に形成されている。係止部30は、係止孔に係止する。第二の大径部19の係止孔に第一の大径部18の係止部30が係止すると、第一の大径部18と第二の大径部19とが、互いに位置決めされる。
図11に示す場合、第一の大径部18と第二の大径部19とが分割されているので、大径部16内にワイヤハーネス2を収容し易い。このため、作業員は、ワイヤハーネス2へのグロメット1の組付け作業を容易に行える。また、係止部30が、係止孔に係止して、第一の大径部18と第二の大径部19とが、固定される。挟み部材7をグロメット本体8に圧入する際に、第一の大径部18と第二の大径部19とが分離しないので、取り付け易い。
前述した実施形態では、小径部17の透孔27は断面円形に形成されていた。しかしながら、本発明では、透孔27内にワイヤハーネス2を通すことができれば、透孔27は断面円形に形成されていなくても良い。
また、前述した実施形態では、凸部20及び凹部13は、挟み部材8及びグロメット本体7の収容筒部9の全周に亘って設けられていた。しかしながら、本発明では、凸部20及び凹部13は、挟み部材8及びグロメット本体7の収容筒部9の全周に亘って設けられていなくても良い。
また、前述した実施形態では、大径部16は、第一の大径部18と第二の大径部19との2つに分割された。しかしながら、本発明では、大径部16は、3つ以上の複数に分割されても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるグロメットを示す斜視図である。 図1中のグロメットの分解斜視図である。 図2に示されたグロメットの挟み部材の分解斜視図である。 図1中のIV−IV線に沿う断面図である。 図4中のV−V線に沿う断面図である。 図4中のVI−VI線に沿う断面図である。 ワイヤハーネスを挟み部材に通す状態を示す斜視図である。 挟み部材をグロメット本体に圧入する状態を示す斜視図である。 グロメットをドアのパネル孔へ取り付ける状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかるグロメットを示す断面図である。 図3に示された挟み部材の変形例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 グロメット
2 ワイヤハーネス
7 グロメット本体
8 挟み部材
9 収容筒部
10 蛇腹部
13 凹部
14 孔
16 大径部
17 小径部
18 第一の大径部(着脱自在な部材)
19 第二の大径部(着脱自在な部材)
20 凸部
24 開口部
25 突起
26 内縁部
27 透孔
28 テーパ面
29 先端部

Claims (4)

  1. 筒状に形成されて、ワイヤハーネスを収容するとともに、収容筒部と、該収容筒部の軸芯と同軸となるように該収容筒部に連なっている蛇腹部とを有する弾性材料から構成されたグロメット本体を備えたグロメットにおいて、
    前記収容筒部に圧入されて、前記収容筒部との間に前記ワイヤハーネスを挟む挟み部材を備え
    前記挟み部材は、
    互いに着脱自在な複数の大径片が互いに位置決めされて筒状に形成され、かつ前記ワイヤハーネスを通すとともに、内径が前記ワイヤハーネスの外径よりも大きい大径部と、
    前記大径部を形成している前記大径片の一つに連なり、かつ前記ワイヤハーネスを通すとともに、外周面に開口した透孔を備え、前記透孔の内径が前記ワイヤハーネスの外径よりも小さい小径部と、を備え、
    前記小径部の外周面に設けられた前記透孔の開口部を通して露出するワイヤハーネスを前記透孔の内周面と、前記収容筒部の内周面と、の間に挟むことを特徴とするグロメット。
  2. 前記挟み部材の外周面と、前記収容筒部の内周面と、のうち一方に他方に向かって凸の凸部が設けられ、他方に前記凸部が侵入する凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記収容筒部に孔が設けられ、
    前記収容筒部体に前記挟み部材が取り付けられると、前記孔に侵入する突起が前記挟み部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のグロメット。
  4. 開口部の互いの間に前記ワイヤハーネスを位置付ける内縁部から一対の突起が立設し、
    前記一対の突起の先端部に前記挟み部材に近づくのにしたがって徐々に前記一対の突起間の間隔を狭くするテーパ面を設けたことを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
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