JP2022130819A - グロメットアセンブリ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付け作業性が良く、止水性能の低下を抑える。【解決手段】貫通孔が設けられているパネルに取り付けられるグロメットアセンブリは、前記貫通孔を前記第一面側から覆うと共に電線を貫通させる孔を有するグロメットと、前記グロメットに装着され前記電線が内周側を通過する環状のインナー部材と、を備え、前記グロメットは、前記第一面に接触する環状のシール部を有し、前記インナー部材は、前記貫通孔の内周側に設けられる筒状の本体部と、前記本体部の外周側に設けられ前記パネルに係合する係合片と、前記第一面側から前記第二面側に向かう方向となる第一方向に向かって前記本体部から延びて設けられ前記貫通孔の内周面に摺接可能な第一ガイド面を有するガイド部と、前記本体部の外周側に設けられ当該本体部から径方向外側に突出し前記貫通孔の内周面に接触可能である突出部とを有する。【選択図】 図2

Description

本開示は、グロメットアセンブリ及びワイヤハーネスに関する。
例えば、自動車の車内側と車外側とを区画するパネル(車体パネル)に電線を貫通させて配線する場合、そのパネルに貫通孔が設けられていて、その貫通孔にグロメットが取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。グロメットは、例えば樹脂製であり、パネルの貫通孔を通る電線を保護する。グロメットは、パネルに取り付けられた状態で、そのパネルに接触するシール部を有する。シール部によって止水性能が確保される。
特開2020-162188号公報
グロメットがパネルに傾いた状態で取り付けられると、グロメットのシール部とパネルとの間に隙間が生じ、止水性能が低下する。また、グロメットがパネルに取り付けられた状態で、例えば振動などによってグロメットが傾くと、シール部とパネルとの間に隙間が生じ、止水性能が低下する。
そこで、本開示では、パネルに対するグロメットアセンブリの取り付け作業性が良く、外力が作用した場合であっても止水性能の低下を抑えることが可能となるグロメットアセンブリ、及び、そのグロメットアセンブリを備えるワイヤハーネスを提供することを目的する。
本開示の一態様に係るグロメットアセンブリは、第一面及び当該第一面と反対の第二面を有し当該第一面から当該第二面に貫通する貫通孔が設けられているパネルに、取り付けられるグロメットアセンブリであって、前記貫通孔を前記第一面側から覆うと共に電線を貫通させる孔を有するグロメットと、前記グロメットに装着され前記電線が内周側を通過する環状のインナー部材と、を備え、前記グロメットは、前記第一面に接触する環状のシール部を有し、前記インナー部材は、前記貫通孔の内周側に設けられる筒状の本体部と、前記本体部の外周側に設けられ前記パネルに係合する係合片と、前記第一面側から前記第二面側に向かう方向となる第一方向に向かって前記本体部から延びて設けられ前記貫通孔の内周面に摺接可能な第一ガイド面を有するガイド部と、前記本体部の外周側に設けられ当該本体部から径方向外側に突出し前記貫通孔の内周面に接触可能である突出部と、を有する。
本開示の一態様に係るワイヤハーネスは、第一面及び当該第一面と反対の第二面を有するパネルに設けられている貫通孔を通る電線と、前記パネルに取り付けられ前記電線を保護する前記グロメットアセンブリと、を備える。
本開示によれば、グロメットアセンブリの取り付け作業性が良く、止水性能の低下を抑えることが可能となる。
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスの一部を示す斜視図である。 図2は、グロメットアセンブリの斜視図である。 図3は、グロメットアセンブリの分解斜視図である。 図4は、グロメットアセンブリの断面図である。 図5は、グロメットアセンブリの一部を示す拡大斜視図である。 図6は、グロメットアセンブリの取り付け作業を説明する断面図である。 図7は、グロメットアセンブリの取り付け作業を説明する断面図である。 図8は、グロメットアセンブリの取り付け作業を説明する断面図である。
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)実施形態のグロメットアセンブリは、第一面及び当該第一面と反対の第二面を有し当該第一面から当該第二面に貫通する貫通孔が設けられているパネルに、取り付けられるグロメットアセンブリであって、前記貫通孔を前記第一面側から覆うと共に電線を貫通させる孔を有するグロメットと、前記グロメットに装着され前記電線が内周側を通過する環状のインナー部材と、を備え、前記グロメットは、前記第一面に接触する環状のシール部を有し、前記インナー部材は、前記貫通孔の内周側に設けられる筒状の本体部と、前記本体部の外周側に設けられ前記パネルに係合する係合片と、前記第一面側から前記第二面側に向かう方向となる第一方向に向かって前記本体部から延びて設けられ前記貫通孔の内周面に摺接可能な第一ガイド面を有するガイド部と、前記本体部の外周側に設けられ当該本体部から径方向外側に突出し前記貫通孔の内周面に接触可能である突出部と、を有する。
前記実施形態のグロメットアセンブリによれば、パネルにグロメットアセンブリを取り付ける際、第一ガイド面を貫通孔の内周面に摺接させてから、本体部を貫通孔に挿入することが可能となる。第一ガイド面によって、グロメットアセンブリが貫通孔に対して位置決めされ、取り付け作業性が向上する。
パネルにグロメットアセンブリが取り付けられた状態で、例えば振動によってグロメットアセンブリが変位しようとしても、突出部が貫通孔の内周面に接触し、その変位が制限される。このため、グロメットアセンブリの傾きが抑制され、シール部とパネルとの間に隙間が生じ難く、止水性能の低下を抑えることが可能となる。
(2)また、好ましくは、前記係合片と前記ガイド部とは前記本体部に並んで設けられていて、前記係合片は、前記本体部から径方向外側に延びて設けられている連結部と、前記連結部から前記シール部側に向かって延びて設けられ径方向内側に弾性変形可能であり前記パネルと係合する係合部と、を有し、前記連結部は、当該連結部の外側面に、前記第一ガイド面よりも径方向内側に曲がり始点を有し当該第一ガイド面よりも径方向外側に曲がり終点を有する曲面状の第二ガイド面を有する。
この場合、パネルにグロメットアセンブリを取り付ける際、貫通孔の内周面に対して、第一ガイド面を摺接させ、それに続いて、係合片が有する曲面状の第二ガイド面を摺接させ、係合片の係合部が径方向内側に弾性変形する。そして、係合片が有する係合部がパネルと係合し、グロメットアセンブリがパネルに取り付けられる。このため、取り付け作業性が向上する。
(3)また、前記(2)に記載のグロメットアセンブリにおいて、好ましくは、前記突出部と前記係合片とは前記本体部に並んで設けられていて、前記突出部は、前記貫通孔の内周面と対向すると共に当該内周面に接触可能である対向面と、前記第二ガイド面よりも前記シール部側に設けられ前記対向面から前記第一方向に向かうにつれて径方向内側となる方向に傾斜する第三ガイド面と、を有する。
パネルにグロメットアセンブリを取り付ける際、貫通孔の内周面に対して、曲面状の第二ガイド面を摺接させ、係合部が弾性変形してパネルと係合するまで、グロメットアセンブリは一時的に姿勢が不安定となる可能性がある。
そこで、前記構成によれば、第三ガイド面が、貫通孔の内周面に接触し、グロメットアセンブリの姿勢を安定させるために補助的に機能することが可能である。そして、パネルにグロメットアセンブリが取り付けられた状態で、例えば振動によってグロメットアセンブリが変位しようとしても、突出部の対向面が貫通孔の内周面に接触し、その変位が制限される。
(4)また、前記(3)に記載のグロメットアセンブリにおいて、好ましくは、前記突出部は、前記係合片の両側に設けられている。
この場合、突出部の第三ガイド面が、係合片の両側の二箇所でガイドとして機能し、貫通孔に対してグロメットアセンブリが二箇所で支えられ、グロメットアセンブリの取り付けの際、その姿勢を安定させることが可能である。
さらに、係合片の両側に位置する対向面により、パネルにグロメットアセンブリが取り付けられた状態で、その姿勢が安定し、止水性能を維持することができ、また、パネルに対する係合片の係合が解除され難く、グロメットアセンブリの脱落防止に貢献する。
(5)また、前記(3)又は(4)に記載のグロメットアセンブリにおいて、好ましくは、前記突出部は、前記本体部の外周に沿って間隔をあけて複数設けられている。
この場合、突出部が有する対向面及び第三ガイド面が、本体部の外周に沿って間隔をあけて複数設けられた構成となる。このため、グロメットアセンブリをパネルに取り付けるため、インナー部材の本体部を貫通孔に挿入する際、第三ガイド面により貫通孔に対して芯合わせが行われ、グロメットアセンブリを正確な姿勢で取り付けることが可能となる。また、例えば振動によってグロメットアセンブリが様々な方向に変位しようとしても、対向面が貫通孔の内周面に接触することで、その変位が制限される。
(6)また、前記(2)から(5)に記載のグロメットアセンブリにおいて、好ましくは、前記係合片は、前記本体部の外周に沿って間隔をあけて複数設けられている。
この場合、係合片が有する第二ガイド面が、本体部の外周に沿って間隔をあけて複数設けられた構成となる。このため、グロメットアセンブリをパネルに取り付けるため、インナー部材の本体部を貫通孔に挿入する際、第二ガイド面により貫通孔に対して芯合わせが行われ、グロメットアセンブリを正確な姿勢で取り付けることが可能となる。
(7)また、好ましくは、前記ガイド部は、前記第一方向に延びて設けられている二本の柱部を有し、前記二本の柱部それぞれが前記第一ガイド面を有する。
前記構成によれば、貫通孔に対して二箇所で柱部が接触する。このため、グロメットアセンブリの姿勢を安定させて本体部を貫通孔に接近させ、グロメットアセンブリをパネルに取り付けることが可能となる。
(8)また、前記(7)に記載のグロメットアセンブリにおいて、好ましくは、前記二本の柱部の間に、前記係合片が設けられている。
前記構成によれば、二本の柱部によってグロメットアセンブリの姿勢を安定させて本体部を貫通孔に接近させると、これら二本の柱部の間の係合片によってグロメットアセンブリをパネルに取り付けることができる。つまり、グロメットアセンブリの姿勢を安定させたまま、その取り付けを行うことが可能となる。
(9)また、前記(7)又は(8)に記載のグロメットアセンブリにおいて、好ましくは、前記柱部は、前記第一ガイド面を有する第一長尺片と、前記第一ガイド面に交差する面を有する第二長尺片とを有する。
前記構成によれば、柱部の剛性が高まる。このため、貫通孔に対して第一ガイド面を摺接させた際に、柱部(ガイド部)の撓みが抑制され、グロメットアセンブリの取り付け姿勢を安定させることが可能となる。
(10)また、好ましくは、前記グロメットは、前記電線を貫通させる前記孔が設けられている筒部を有し、前記筒部における電線の貫通方向は、前記第一方向の基準線に対して傾斜していて、前記筒部から前記パネルの前記第二面側に前記電線が繰り出される方向と反対側に、前記ガイド部が設けられている。
この構成によれば、電線の急曲げ配策の場合であっても、グロメットアセンブリに不要な外力を生じさせ難い。また、ガイド部は長くなっても電線と干渉しない。
(11)また、好ましくは、前記グロメットは、前記電線を貫通させる前記孔が設けられている筒部を有し、前記筒部における電線の貫通方向は、前記第一方向の基準線に対して傾斜していて、前記グロメットは、前記インナー部材との位置決めのための嵌合部を当該グロメットから隆起するようにして有し、前記筒部から前記パネルの前記第一面側に前記電線が繰り出される方向に、前記嵌合部が設けられている。
この構成によれば、電線の急曲げ配策の場合であっても、グロメットアセンブリに不要な外力を生じさせ難い。また、嵌合部によって、グロメットとインナー部材との位置決めがされ、グロメットにインナー部材が規定の向きで取り付けられる。嵌合部はグロメットから隆起して設けられるが、前記基準線に対して傾斜する電線とパネルとの間に形成されるスペース(デッドスペース)に、その嵌合部が位置し、省スペース化が可能となる。
(12)本実施形態のワイヤハーネスは、第一面及び当該第一面と反対の第二面を有するパネルに設けられている貫通孔を通る電線と、前記パネルに取り付けられ前記電線を保護するグロメットアセンブリと、を備えるワイヤハーネスであって、前記グロメットアセンブリは、前記(1)から(11)のいずれか一つに記載のグロメットアセンブリである。
前記ワイヤハーネスによれば、グロメットアセンブリの取り付け作業性が良く、また、止水性能の低下を抑えることが可能となる。
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔ワイヤハーネスについて〕
実施形態に係るワイヤハーネスについて説明する。ワイヤハーネスは、複数の電気機器を電気的に接続するために用いられる。図1は、本実施形態に係るワイヤハーネス7の一部を示す斜視図である。図1に示すワイヤハーネス7は、例えば電気自動車又はハイブリッド車等の車両用である。前記電気機器の例として、車両に搭載されるバッテリ及びインバータなどが挙げられる。例えば、第一の電気機器は、車外側となるエンジンルームに設置され、第二の電気機器は、キャビン側(車内側)の領域に設置される。車内側と車外側とは板状であるパネル(車体パネル)Pによって区画されていて、ワイヤハーネス7が有する電線6は、このパネルPに貫通して設けられている貫通孔Qを通って配線される。
ワイヤハーネス7は、貫通孔Qを通る電線6と、その電線6を保護するためのグロメットアセンブリ10とを備える。グロメットアセンブリ10は、パネルPの貫通孔Qの形成部に取り付けられる。図2は、グロメットアセンブリ10の斜視図である。図3は、グロメットアセンブリ10の分解斜視図である。図4は、グロメットアセンブリ10の断面図である。各図において、パネルP及び電線6は想像線(二点鎖線)で示されている。
パネルPは、第一面P1と、その第一面P1と反対の第二面P2とを有する。第一面P1から第二面Pに貫通する貫通孔Qが設けられている。本実施形態では、貫通孔Qは、長円形状を有するが、その形状は限定されない。
グロメットアセンブリ10における「方向」について定義する。
パネルPの第一面P1側から第二面P2側に向かう方向を「第一方向」と定義する。第一方向と反対の方向を「第二方向」と定義する。なお、貫通孔Qの中心線Lに沿った方向を「軸方向」とした場合、その軸方向の一方側に向かう方向が「第一方向」であり、その軸方向の他方側に向かう方向が「第二方向」である。
貫通孔Qの中心(中心線L)から外に向く方向を「径方向」と定義する。前記軸方向に直交する方向は「径方向」に含まれる。
パネルPにグロメットアセンブリ10が取り付けられた状態で、そのグロメットアセンブリ10に関する各方向は、前記定義に基づく。本開示の説明において、グロメットアセンブリ10がパネルPに取り付けられた状態を「取り付け状態」と称する。
グロメットアセンブリ10は、グロメット11とインナー部材31とを備える。グロメット11は、貫通孔Qを第一面P1側から覆う。グロメット11は、電線6を貫通させる孔15を有する。インナー部材31は、グロメット11に装着され、グロメット11と一体となる。インナー部材31は、全体として環状であり、その内周側を電線6が通過する。環状であるインナー部材31の中心から外に向かう方向が前記径方向と一致する。グロメット11はパネルPとの間の止水を主に担う。インナー部材31はパネルPに対するグロメット11の固定を主に担う。
グロメット11は、樹脂製であり、弾性変形が可能であり、例えばエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)製である。インナー部材31は、樹脂製であり、弾性変形可能である。インナー部材31は、グロメット11よりも硬い材質であり、例えばポリプロピレン(PP)である。
〔グロメット11について〕
グロメット11は、貫通孔Qを覆う平板状のカバー部12と、カバー部12の外周に沿って設けられている筒状の周壁部13と、電線6を貫通させる孔15が設けられている筒部14とを有する。筒部14は、カバー部12の中央部と繋がっている。筒部14における電線6の貫通方向は、第一方向の基準線に対して傾斜している。図4では、前記基準線が、貫通孔Qの中心線Lと一致している。電線6は筒部14に密着した状態となる。
周壁部13は、パネルPの第一面P1に接触する環状のシール部16を有する。シール部16は、複数のリップ16aを有し、リップ16aが貫通孔Qの周り全周について第一面P1に接触することで、止水性能が得られる。グロメット11の内側において、周壁部13とカバー部12の外周部との間に凹周溝17が形成されている。凹周溝17は、後述するインナー部材31の環状のフランジ部32が嵌合する。周壁部13は、その周方向の一箇所に、径方向外側に隆起する嵌合部18を有する。後に説明するが、嵌合部18は、インナー部材31との位置決めのために機能する。そのために、嵌合部18は、その内部に、凹周溝17と繋がる凹部19を有する(図4参照)。
ここで、図1及び図4において、グロメット11の筒部14からパネルPの第一面P1側に電線6が繰り出される方向のうち、前記第一方向(前記軸方向)に直交する径方向の成分を「径方向一方」と定義する。径方向一方が、図1及び図4において矢印R1で示されている。これに対して、筒部14からパネルPの第二面P2側に電線6が繰り出される方向のうち、前記第一方向(前記軸方向)に直交する径方向の成分を「径方向他方」と定義する。径方向他方が、図4において矢印R2で示されている。径方向一方と径方向他方とは相互で反対の方向である。
嵌合部18は、前記径方向一方の位置(矢印R1方向側の位置)に設けられている。つまり、筒部14からパネルPの第一面P1側に電線6が繰り出される方向に、嵌合部18が設けられている。嵌合部18はグロメット11から隆起して設けられるが、前記基準線に対して傾斜する電線6とパネルPの第一面P1との間に形成されるスペース(デッドスペース)Uに、その嵌合部18が位置し、省スペース化が可能となる。
〔インナー部材31について〕
インナー部材31は(図3参照)、環状であるフランジ部32、筒状の本体部33、係合片34、ガイド部35、及び突出部37を有する。インナー部材31は全体として環状であり、前記取り付け状態で、インナー部材31の軸方向は、貫通孔Qの軸方向と一致する。
フランジ部32は、グロメット11の凹周溝17に嵌合して取り付けられる。フランジ部32は(図4参照)、カバー部12及び周壁部13の一部によって前記第一方向(軸方向)に挟まれた状態となり、フランジ部32とグロメット11とは密着した状態となる。フランジ部32は、その周方向の一箇所に、径方向外側に突出する凸部38を有する。フランジ部32が凹周溝17に嵌った状態で、凸部38は、グロメット11が有する嵌合部18内の凹部19に嵌る。これにより、グロメット11とインナー部材31との位置決めがされ、グロメット11にインナー部材31が規定の向きで取り付けられる。
本体部33は筒状であり、前記取り付け状態で、本体部33の一部は貫通孔Qの内周側に設けられる。本体部33は、フランジ部32の内周部から前記第一方向に延びて設けられていて、本体部33の前記第一方向の端部は、シール部16よりも第一方向側に位置する。つまり、本体部33は、シール部16よりも前記第一方向に突出している。本体部33は、貫通孔Qの形状に対応する外周輪郭形状を有する。貫通孔Qが長円形状であるため、本体部33は長円形の外周輪郭形状を有する。本体部33は、長円の長軸方向の両側に位置する一対の短辺壁部39,39、短軸方向の両側に位置する長辺壁部40,40を有する。
ガイド部35は、グロメットアセンブリ10をパネルPに取り付ける作業の際に、その作業の補助部材として機能する。なお、グロメットアセンブリ10をパネルPに取り付ける作業を、単に「取り付け作業」と称する。ガイド部35は、本体部33の一部から前記第一方向に向かって延びて設けられている。ガイド部35は、前記取り付け作業の際に、貫通孔Qの内周面に摺接可能な第一ガイド面36を有する。ガイド部35は、前記第一方向に延びて設けられている二本の柱部45,45を有する。二本の柱部45,45それぞれが第一ガイド面36を有する。
図5は、グロメットアセンブリ10の一部を示す拡大斜視図である。各柱部45は、第一ガイド面36を有する第一長尺片46と、第二長尺片47とを有する。第二長尺片47は、第一ガイド面36に交差する面48(図例では直交する面48)を有する。柱部45の長手方向から見た断面において、柱部45はL字形状を有する。二本の柱部45,45は、その基部45a,45a側でリブ49によって連結されている。リブ49は、本体部33の一部から前記第一方向に延長された部分である。
ガイド部35は、本体部33において(図4参照)前記径方向一方の位置(矢印R1方向側の位置)に設けられている。つまり、グロメット11の筒部14からパネルPの第二面P2側に電線6が繰り出される方向と反対側に、ガイド部35が設けられている。このため、ガイド部35は長くても電線6と干渉しない。
ガイド部35は、本体部33の一つの短辺壁部39において、一箇所にのみ設けられている。その一箇所のガイド部35に並んで係合片34が、本体部33(一つの短辺壁部39)に設けられている。具体的に説明すると、図5に示すように、一つの係合片34が、二本の柱部45,45の基部45a,45aの間に設けられている。係合片34は、本体部33の外周側に設けられている。係合片34は、本体部33の外周に沿って間隔をあけて複数(図例では4つ)設けられている。
係合片34はすべて同じ形状である。図4を例に説明すると、係合片34は、シール部16との間でパネルPを挟み、これにより、グロメットアセンブリ10はパネルPに固定される。本体部33が有する一つの短辺壁部39に一つの係合片34が設けられていて、一つの長辺壁部40に一つの係合片34が設けられている。よって、図2に示すように、係合片34は、長軸方向の両側の二箇所及び短軸方向の両側の二箇所に設けられている。係合片34の形状は、すべて同じであるが、例えば前記第一方向に直交する幅寸法について異なっていてもよい。
図4及び図5において、係合片34は、本体部33から径方向外側に延びて設けられ湾曲形状を有する連結部51と、連結部51からシール部16側に向かって延びて設けられパネルPと係合する係合部52とを有する。係合片34は、その先側が自由に弾性変形可能であり、前記取り付け作業においてパネルPと接触することで、係合部52は径方向内側に弾性変形可能である。
連結部51は、その連結部51の外側面に、曲面状の第二ガイド面53を有する。前記のとおり、ガイド部35が有する二本の柱部45,45の間に係合片34が設けられていて、ガイド部35と係合片34とが周方向に並んで設けられている。なお、前記周方向は、筒状(環状)である本体部33の周方向に沿った方向である。図4に示すように、第二ガイド面53は、第一ガイド面36よりも径方向内側に曲がり始点Sを有し、第一ガイド面36よりも径方向外側に曲がり終点Eを有する径方向外側に凸となる曲面形状(円筒面形状)を有する。
係合部52は、その径方向外側に傾斜面54を有する。傾斜面54は、第二ガイド面53から連続して設けられていて、前記第一方向と反対である前記第二方向に向かうにつれて径方向外側となる方向に傾斜する面である。後に説明するが、前記取り付け作業の際、パネルP(貫通孔Qの内周面)が第二ガイド面53及び傾斜面54を押すことで、係合部52は径方向内側である本体部33の外周面33a側に弾性変形する。係合部52は、さらに、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周面に接触する第一接触面55と、パネルPの第二面P2に接触する第二接触面56とを有する。
第二接触面56がパネルPの第二面P2に接触し、シール部16がパネルPの第一面P1に接触することで、グロメットアセンブリ10はパネルPに軸方向に移動不能となって取り付けられた状態となる。複数(四つ)の係合片34それぞれにおける第一接触面55が、貫通孔Qの内周面に接触することで、グロメットアセンブリ10はパネルPに径方向に移動不能となって取り付けられた状態となる。
突出部37は、本体部33の外周側に設けられている。突出部37は、本体部33の外周面33aから径方向外側に突出している。突出部37は、本体部33の外周に沿って間隔をあけて複数(図例では8つ)設けられている。突出部37と係合片34とは本体部33に間隔をあけて並んで設けられている。突出部37の形状は、すべて同じであってもよいが異なっていてもよい。図例では、前記第一方向に直交する幅寸法について異なっている。
突出部37と係合片34との配置について説明する。図2に示すように、一つの係合片34の両側に二つの突出部37,37が設けられている。さらに説明すると、本体部33が有する一つの短辺壁部39において、一つの係合片34の両側に二つの突出部37,37が設けられていて、一つの長辺壁部40において、一つの係合片34の両側に二つの突出部37,37が設けられている。つまり、一つの係合片34の両側に位置する一対の突出部37,37は、長軸方向の両側の二箇所及び短軸方向の両側の二箇所に設けられている。以上より、合計8つの突出部37が本体部33に設けられている。
突出部37は、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周面に接触可能である。図5に示すように、突出部37は、本体部33の外周面33aよりも径方向外側に位置する対向面62と、その対向面62から前記第一方向に連続する第三ガイド面63とを有する。対向面62は、平坦状の面であり、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周面と対向すると共に、その内周面に接触可能である。より具体的に説明すると、対向面62は、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周面との間に、隙間を有して又は隙間無しで対向する。グロメットアセンブリ10が例えば振動などの外力によって、対向面62と貫通孔Qとの隙間を小さくする方向に変位し始めると、貫通孔Qの内周面に対して、対向面62が、本体部33の外周面33aよりも先に接触する。
対向面62は、係合部52の第一接触面55と、前記第一方向について同じ位置に設けられている。第三ガイド面63は、係合片34が有する第二ガイド面53よりもシール部16側に設けられている。第三ガイド面63は、係合部52の傾斜面54の一部と、前記第一方向について同じ位置に設けられている。第三ガイド面63は、対向面62から前記第一方向に向かうにつれて径方向内側となる方向に傾斜する面である。図5に示すように、ガイド部35が設けられている短辺壁部39では、第一ガイド面36の一部と、第三ガイド面63の一部とが連続している。
以上のように、グロメットアセンブリ10において、筒状である本体部33を、周方向に沿って四つの領域(短辺壁部39,39及び長辺壁部40,40)に分けた場合に、各領域に二つの突出部37,37及び一つの係合部52が設けられていて、一つの領域(短辺壁部39)にのみガイド部35が設けられている。
〔実施形態のグロメットアセンブリ10について〕
以上のように実施形態のグロメットアセンブリ10は、グロメット11と、グロメット11に装着されるインナー部材31とを備える。グロメット11は、第一面P1に接触する環状のシール部16を有する。
インナー部材31は、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周側に設けられる筒状の本体部33と、パネルPに係合する係合片34と、ガイド部35と、突出部37とを有する。ガイド部35は、本体部33から前記第一方向に向かって延びて設けられている。ガイド部35は、前記取り付け作業の際に、貫通孔Qの内周面に摺接可能な第一ガイド面36を有する。突出部37は、本体部33の外周側に設けられていて、本体部33から径方向外側に突出している。突出部37は、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周面に接触可能である。
前記構成を備えるグロメットアセンブリ10によれば、前記取り付け作業の際に、図6に示すように、第一ガイド面36を貫通孔Qの内周面に摺接させてから、図7、図8、及び図4に示すように、本体部33を貫通孔Qに挿入することが可能となる。第一ガイド面36によって、グロメットアセンブリ10が貫通孔Qに対して位置決めされ、取り付け作業性が向上する。
前記取り付け状態で、例えば振動によってグロメットアセンブリ10が変位しようとしても、突出部37が貫通孔Qの内周面に接触し、その変位が制限される。このため、グロメットアセンブリ10の傾きが抑制され、シール部16とパネルP(第一面P1)との間に隙間が生じ難く、止水性能の低下を抑えることが可能となる。
前記取り付け状態で(図4参照)、グロメット10が有する筒部14における電線6の貫通方向は、前記第一方向の基準線(貫通孔Qの中心線L)に対して傾斜している。このため、電線6の急曲げ配策の場合であっても、グロメットアセンブリ10に不要な外力を生じさせ難い。その結果、グロメットアセンブリ10は変位し難く、止水性能の低下を抑えることが可能であり、また、グロメットアセンブリ10は脱落し難い。
ガイド部35は、前記第一方向に延びて設けられている二本の柱部45,45を有する。このため、前記取り付け作業の際に、柱部45,45が貫通孔Qに対して二箇所で接触する。その結果、図6から図8、及び図4に示すように、グロメットアセンブリ10の姿勢を安定させて本体部33を貫通孔Qに接近させ、グロメットアセンブリ10をパネルPに取り付けることが可能となる。
二本の柱部45,45の間に係合片34が設けられている(図2参照)。前記取り付け作業の際に、二本の柱部45,45によってグロメットアセンブリ10の姿勢を安定させて本体部33を貫通孔Qに接近させると、これら二本の柱部45,45の間の係合片34によって、グロメットアセンブリ10をパネルPに取り付けることができる。つまり、グロメットアセンブリ10の姿勢を安定させたまま、取り付け作業を行うことが可能となる。
各柱部45は、第一ガイド面36を有する第一長尺片46と、第一ガイド面36に直交する面48を有する第二長尺片47とを有する(図5参照)。この構成により、柱部45の剛性が高まる。前記取り付け作業の際、柱部45の撓みが抑制され、グロメットアセンブリ10の取り付け姿勢が安定する。
ガイド部35と係合片34とは本体部33に並んで設けられている。係合片34は、本体部33から径方向外側に延びて設けられている連結部51と、連結部51からシール部16側に向かって延びて設けられている係合部52とを有する。連結部51は、その連結部51の外側面に、曲面状の第二ガイド面53を有する(図6、図7参照)。第二ガイド面53は、第一ガイド面36よりも径方向内側に曲がり始点Sを有し、第一ガイド面36よりも径方向外側に曲がり終点Eを有する曲面形状である。
このため、前記取り付け作業の際、図6に示すように、貫通孔Qの内周面に対して、第一ガイド面36を摺接させ、それに続いて、図7に示すように、曲面状の第二ガイド面53を摺接させ、図8に示すように、係合片34の係合部52が径方向内側に弾性変形する。そして、図4に示すように、係合部52がパネルPと係合し、グロメットアセンブリ10がパネルPに取り付けられる。パネルPに対してグロメットアセンブリ10は、第一ガイド面36及び第二ガイド面53により連続的に支持されるため、取り付け作業性が向上する。
前記取り付け作業の際、図7に示すように、貫通孔Qの内周面に対して、曲面状の第二ガイド面53を摺接させ、係合部52が弾性変形して(図8参照)パネルPと係合するまで、第一ガイド面36が貫通孔Qの内周面と離れるため、グロメットアセンブリ10は、一時的に姿勢が不安定となる可能性がある。
そこで、本実施形態では(図5参照)、係合片34と突出部37とは本体部33に並んで設けられている。突出部37は、対向面62から前記第一方向に向かうにつれて径方向内側となる方向に傾斜する第三ガイド面63とを有する。
前記取り付け作業の際、貫通孔Qの内周面を第一ガイド面36が通過して、その貫通孔Qの内周面に係合部52の第一接触面55が到達するまでの間において、第三ガイド面63が、貫通孔Qの内周面に接触可能であり、グロメットアセンブリ10の姿勢を安定させるために補助的に機能する。しかも、突出部37は、係合片34の両側に設けられている。このため、突出部37の第三ガイド面63が、係合片34の両側の二箇所でガイドとして機能する。つまり、貫通孔Qに対してグロメットアセンブリ10が二箇所で支えられ、その姿勢をより一層安定させることが可能である。
突出部37は、前記取り付け状態で、貫通孔Qの内周面に接触可能である対向面62を有する。このため、前記取り付け状態で(図4参照)、例えば振動によってグロメットアセンブリ10が変位しようとしても、対向面62が貫通孔Qの内周面に接触し、その変位が制限される。しかも、突出部37は、係合片34の両側に設けられている。このため、前記取り付け状態で、突出部37の対向面62が、係合片34の両側の二箇所で機能する。係合片34の両側に位置する対向面62,62により、グロメットアセンブリ10の姿勢がより一層安定し、止水性能を維持することができる。また、パネルPに対する係合片34の係合が解除され難く、グロメットアセンブリ10の脱落防止に貢献する。
突出部37は、本体部33の外周に沿って間隔をあけて複数設けられている。特に、突出部37は、前記第一方向の基準線(貫通孔Qの中心線L)を中心として径方向について4方向に設けられている。つまり、突出部37の対向面62及び第三ガイド面63が、本体部33の外周に沿って間隔をあけて複数設けられる構成となる。
したがって、前記取り付け作業のため、本体部33を貫通孔Qに挿入する際、複数の第三ガイド面63により貫通孔Qに対して芯合わせが行われ、グロメットアセンブリ10を正確な姿勢で取り付けることが可能となる。
また、前記取り付け状態で、例えば振動によってグロメットアセンブリ10が様々な方向に変位しようとしても、対向面62が貫通孔Qの内周面に接触することで、その変位が制限される。
係合片34は、本体部33の外周に沿って間隔をあけて複数設けられている。特に、係合片34は、前記第一方向の基準線(貫通孔Qの中心線L)を中心として径方向について4方向に設けられている。つまり、係合片34の第二ガイド面53及び傾斜面54が、本体部33の外周に沿って間隔をあけて複数設けられる構成となる。
したがって、前記取り付け作業のため、本体部33を貫通孔Qに挿入する際、図7及び図8に示すように、第二ガイド面53及び傾斜面54により貫通孔Qに対して芯合わせが行われ、グロメットアセンブリ10を正確な姿勢で取り付けることが可能となる。
〔その他〕
グロメット11が有するシール部16は、図示する形態以外であってもよい。グロメット11の筒部14が、電線6を繰り出す方向についても変更可能である。
インナー部材31が有する係合片34及び突出部37それぞれの数は、貫通孔Qの大きさに応じて変更可能であり、例えば図示する形態より多くてもよい。ガイド部35は、二本の独立した柱部45,45を有するが、これら柱部45,45は、その先端側において繋がっていてもよい。
前記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、前記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更を含む。
6 電線
7 ワイヤハーネス
10 グロメットアセンブリ
11 グロメット
12 カバー部
13 周壁部
14 筒部
15 孔
16 シール部
16a リップ
17 凹周溝
18 嵌合部
19 凹部
31 インナー部材
32 フランジ部
33 本体部
33a 外周面
34 係合片
35 ガイド部
36 第一ガイド面
37 突出部
38 凸部
39 短辺壁部
40 長辺壁部
45 柱部
45a 基部
46 第一長尺片
47 第二長尺片
48 面
49 リブ
51 連結部
52 係合部
53 第二ガイド面
54 傾斜面
55 第一接触面
56 第二接触面
62 対向面
63 第三ガイド面
L 中心線
P パネル
P1 第一面
P2 第二面
Q 貫通孔
U スペース

Claims (12)

  1. 第一面及び当該第一面と反対の第二面を有し当該第一面から当該第二面に貫通する貫通孔が設けられているパネルに、取り付けられるグロメットアセンブリであって、
    前記貫通孔を前記第一面側から覆うと共に電線を貫通させる孔を有するグロメットと、
    前記グロメットに装着され前記電線が内周側を通過する環状のインナー部材と、
    を備え、
    前記グロメットは、前記第一面に接触する環状のシール部を有し、
    前記インナー部材は、
    前記貫通孔の内周側に設けられる筒状の本体部と、
    前記本体部の外周側に設けられ前記パネルに係合する係合片と、
    前記第一面側から前記第二面側に向かう方向となる第一方向に向かって前記本体部から延びて設けられ前記貫通孔の内周面に摺接可能な第一ガイド面を有するガイド部と、
    前記本体部の外周側に設けられ当該本体部から径方向外側に突出し前記貫通孔の内周面に接触可能である突出部と、
    を有する、グロメットアセンブリ。
  2. 前記係合片と前記ガイド部とは前記本体部に並んで設けられていて、
    前記係合片は、前記本体部から径方向外側に延びて設けられている連結部と、前記連結部から前記シール部側に向かって延びて設けられ径方向内側に弾性変形可能であり前記パネルと係合する係合部と、を有し、
    前記連結部は、当該連結部の外側面に、前記第一ガイド面よりも径方向内側に曲がり始点を有し当該第一ガイド面よりも径方向外側に曲がり終点を有する曲面状の第二ガイド面を有する、請求項1に記載のグロメットアセンブリ。
  3. 前記突出部と前記係合片とは前記本体部に並んで設けられていて、
    前記突出部は、
    前記貫通孔の内周面と対向すると共に当該内周面に接触可能である対向面と、
    前記第二ガイド面よりも前記シール部側に設けられ前記対向面から前記第一方向に向かうにつれて径方向内側となる方向に傾斜する第三ガイド面と、を有する、請求項2に記載のグロメットアセンブリ。
  4. 前記突出部は、前記係合片の両側に設けられている、請求項3に記載のグロメットアセンブリ。
  5. 前記突出部は、前記本体部の外周に沿って間隔をあけて複数設けられている、請求項3又は請求項4に記載のグロメットアセンブリ。
  6. 前記係合片は、前記本体部の外周に沿って間隔をあけて複数設けられている、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のグロメットアセンブリ。
  7. 前記ガイド部は、前記第一方向に延びて設けられている二本の柱部を有し、前記二本の柱部それぞれが前記第一ガイド面を有する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のグロメットアセンブリ。
  8. 前記二本の柱部の間に、前記係合片が設けられている、請求項7に記載のグロメットアセンブリ。
  9. 前記柱部は、前記第一ガイド面を有する第一長尺片と、前記第一ガイド面に交差する面を有する第二長尺片とを有する、請求項7又は請求項8に記載のグロメットアセンブリ。
  10. 前記グロメットは、前記電線を貫通させる前記孔が設けられている筒部を有し、
    前記筒部における電線の貫通方向は、前記第一方向の基準線に対して傾斜していて、
    前記筒部から前記パネルの前記第二面側に前記電線が繰り出される方向と反対側に、前記ガイド部が設けられている、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のグロメットアセンブリ。
  11. 前記グロメットは、前記電線を貫通させる前記孔が設けられている筒部を有し、
    前記筒部における電線の貫通方向は、前記第一方向の基準線に対して傾斜していて、
    前記グロメットは、前記インナー部材との位置決めのための嵌合部を当該グロメットから隆起するようにして有し、
    前記筒部から前記パネルの前記第一面側に前記電線が繰り出される方向に、前記嵌合部が設けられている、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のグロメットアセンブリ。
  12. 第一面及び当該第一面と反対の第二面を有するパネルに設けられている貫通孔を通る電線と、前記パネルに取り付けられ前記電線を保護するグロメットアセンブリと、を備えるワイヤハーネスであって、
    前記グロメットアセンブリは、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のグロメットアセンブリである、ワイヤハーネス。
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