JP2023144344A - グロメット組立体およびワイヤハーネス - Google Patents

グロメット組立体およびワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】ブラケットの組付け作業時の作業性をより向上させることのできるグロメット組立体およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。【解決手段】グロメット組立体1は、本体部20と、本体部20の軸線方向Xの一端面20aから筒状に突出し内部に軸線方向Xに沿って配索材Wを挿通可能な筒状部21と、本体部20の一端面20aに設けられ軸線方向Xと交差する第1交差方向Yに開放されたポケット部22と、を有したグロメット2と、本体部20の一端面20aに支持されるベース部30と、ベース部30から第1交差方向Yに沿って突出しポケット部22に挿入される突出部31と、ベース部30の両端部30c(端部)に設けられ取付パネル100とベース部30とを結合する結合具が軸線方向Xに貫通する取付部32と、を有したブラケット3と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、グロメット組立体およびワイヤハーネスに関する。
車両に搭載される従来のグロメット組立体として、例えば、特許文献1には、ワイヤハーネスが挿通される車体パネルに形成された貫通孔に取付けられるグロメット組立体が開示されている。このグロメット組立体は、車体パネルの貫通孔に嵌合し当該貫通孔を止水するグロメットと、グロメットを車体パネルに固定するための一対のブラケットと、を備えている。ブラケットは、グロメットの外周面を囲った状態でそれぞれに設けられたロック機構がロックすることで、グロメットに固定されるとともにそれぞれの車体パネルへの固定用の結合具が貫通する取付部(取付穴)が軸線方向に位置決めされる。
特開平8-163747号公報
ところで、上述した従来のグロメット組立体では、例えば、グロメットにブラケットを取り付ける際に、ロック機構によってブラケット同士を直接的に固定する必要があるため、ブラケットの組付け作業時の作業性が低下してしまう虞があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ブラケットの組付け作業時の作業性をより向上させることのできるグロメット組立体およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るグロメット組立体は、取付対象を軸線方向に沿って貫通する貫通孔に嵌合し当該貫通孔を止水するとともに内部に前記軸線方向に沿って配索材を挿通可能な本体部と、前記本体部の前記軸線方向の一端面から筒状に突出し内部に前記軸線方向に沿って前記配索材を挿通可能な筒状部と、前記本体部の前記一端面に設けられ前記軸線方向と交差する第1交差方向に開放されたポケット部と、を有したグロメットと、前記本体部の前記一端面に支持されるベース部と、前記ベース部から前記第1交差方向に沿って突出し前記ポケット部に挿入される突出部と、前記ベース部の端部に設けられ前記取付対象と前記ベース部とを結合する結合具が前記軸線方向に貫通する取付部と、を有したブラケットと、を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材に設けられるグロメット組立体と、を備え、前記グロメット組立体は、取付対象を軸線方向に沿って貫通する貫通孔に嵌合し当該貫通孔を止水するとともに内部に前記軸線方向に沿って前記配索材を挿通可能な本体部と、前記本体部の前記軸線方向の一端面から筒状に突出し内部に前記軸線方向に沿って前記配索材を挿通可能な筒状部と、前記本体部の前記一端面に設けられ前記軸線方向と交差する第1交差方向に開放されたポケット部と、を有したグロメットと、前記本体部の前記一端面に支持されるベース部と、前記ベース部から前記第1交差方向に沿って突出し前記ポケット部に挿入される突出部と、前記ベース部の端部に設けられ前記取付対象と前記ベース部とを結合する結合具が前記軸線方向に貫通する取付部と、を有したブラケットと、を備えることを特徴とする。
本発明に係るグロメット組立体およびワイヤハーネスは、グロメットに軸線方向と交差する第1交差方向に開放されたポケット部が設けられている一方で、ブラケットに第1交差方向に沿って突出した突出部が設けられている。このため、グロメット組立体およびワイヤハーネスは、グロメットにブラケットを取り付ける際に突出部をポケット部に挿入することによって、ブラケットをグロメットに対して仮固定することができる。この結果、グロメット組立体およびワイヤハーネスは、ブラケットの組付け作業時の作業性をより向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るグロメット組立体の例示的かつ模式的な斜視図である。 図2は、実施形態に係るグロメット組立体の例示的かつ模式的な断面図である。 図3は、実施形態に係るグロメット組立体の例示的かつ模式的な平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るグロメット組立体1の斜視図であり、図2は、グロメット組立体1の断面図であり、図3は、グロメット組立体1の平面図である。図1~図3に示すグロメット組立体1は、車両等に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、複数の配索材Wを束にして集合部品とし、当該複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに設けられるグロメット組立体1と、を備える。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、電気接続箱、固定具など種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
ここで、配索材Wは、導電性を有し、車両に搭載される各機器間を接続し、電源供給や信号通信に用いられるものである。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。
そして、グロメット組立体1は、取付対象である取付パネル100に形成された貫通孔101を介して当該取付パネル100を境界にして区画される2つの空間に渡って配索材Wを配索する際に当該貫通孔101に適用されるものである。取付パネル100は、例えば、車両のボデー等を構成する金属板であり、貫通孔101は、当該取付パネル100を板厚方向に沿って貫通する。取付パネル100を境界にして区画される2つの空間とは、典型的には、車内空間(例えば、キャビン)と車外空間(例えば、エンジンコンパートメント)である。そして、グロメット組立体1は、ワイヤハーネスWHの配索材Wが挿通され当該配索材Wの周囲に外装された状態で貫通孔101に組み付けられることで、貫通孔101を通る配索材Wを保護するとともに当該貫通孔101を止水(防水)するものである。グロメット組立体1は、貫通孔101の防水の他、防塵、遮音等の機能も有する。以下、各図を参照してグロメット組立体1の構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、および第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「第1交差方向Y」といい、第3方向を「第2交差方向Z」という。軸線方向Xと第1交差方向Yと第2交差方向Zとは、典型的には、相互に直交する。ここでは、軸線方向Xは、上述した取付パネル100の板厚方向に相当し、貫通孔101に対する配索材W、グロメット組立体1の挿通方向に相当する。言い換えれば、軸線方向Xは、グロメット組立体1に挿通された配索材Wの延在方向に沿う方向である。第1交差方向Y、および第2交差方向Zは、取付パネル100の延在方向に相当する。ここでは、説明をわかり易くするため便宜的に、配索材Wが軸線方向Xに沿って直線状に配索されるものとして説明するがこれに限らず、グロメット組立体1が取付パネル100に取り付けられた状態で、軸線方向Xが屈曲した方向とされ、当該グロメット組立体1および配索材Wが一部で屈曲されて設けられるものであってもよい。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、グロメット組立体1が取付パネル100に組み付けられた状態での方向として説明する。
図1~図3に示すように、本実施形態のグロメット組立体1は、グロメット2と、一対のブラケット3と、を備えている。グロメット2は、内部に配索材Wが軸線方向Xに沿って挿通され、取付パネル100の貫通孔101との間を止水可能なシール部材である。グロメット2は、本体部20と、一対の筒状部21と、ポケット部22と、を有し、これらが一体となって弾性体として形成される。グロメット2は、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー等、剛性が低く高い可撓性を有する絶縁性の弾性樹脂材料(例えば、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等)により形成される。
本体部20は、貫通孔101に嵌合し当該貫通孔101を止水するとともに内部に軸線方向Xに沿って配索材Wが挿通される部分である。ここでは、本体部20は、例えば、図2に示す基部20bと、嵌合溝部20cと、リップ部20dと、を含んで構成される。
嵌合溝部20cは、基部20bにおける軸線方向Xと交差した外周部に形成される略環状の溝である。ここでは、嵌合溝部20cは、基部20bの軸線方向Xの他方側(筒状部21とは反対側)に部分的に設けられている。言い換えると、基部20bは、嵌合溝部20cが設けられた小径部分と、嵌合溝部20cが設けられない大径部分と、を含んでいる。嵌合溝部20cは、本体部20が貫通孔101に嵌合した状態で、取付パネル100において貫通孔101を形成する縁部が嵌合される。
リップ部20dは、嵌合溝部20cに沿って形成される襞状の止水部である。ここでは、リップ部20dは、嵌合溝部20cの外周面に沿って略円環状に形成される。リップ部20dは、貫通孔101の縁部が嵌合溝部20cに嵌合した状態で当該縁部の表面に接触し当該表面との間を止水する。リップ部20dは、弾性変形によって当該貫通孔101を形成する縁部の表面に密着し、貫通孔101の全周縁をシールするよう構成される。
筒状部21は、本体部20と一体で筒状に形成され内部に軸線方向Xに沿って配索材Wが挿通される部分である。ここでは、本体部20には、第2交差方向Zに沿って互いに間隔をあけて一対の筒状部21が設けられている。一対の筒状部21は、本体部20における第1交差方向Yの略中央部に位置されており、それぞれ内部に軸線方向Xに沿って配索材Wを挿通可能である。
一対の筒状部21は、それぞれ本体部20の軸線方向Xの一端面20aから軸線方向Xに沿って一方側(嵌合溝部20cとは反対側)に突出するように形成される。筒状部21は、軸線方向Xに沿った中心軸を中心とした円筒状に形成され、軸線方向Xに沿って延在する。筒状部21は、軸線方向Xの一方側の端部が開口し、他方側の端部が本体部20に接続される。筒状部21は、内周面に配索材Wとの間を止水する複数のリップ部が形成されうる。
上記のように構成されるグロメット2は、本体部20および筒状部21の内部空間部が挿通空間部25として機能する。挿通空間部25は、配索材Wが挿通される空間部であり、本体部20および筒状部21に渡って軸線方向Xに連続する。すなわち、グロメット2は、筒状部21および本体部20に渡って連通して形成される挿通空間部25に対して、軸線方向Xに沿って配索材Wを挿通可能である。
ポケット部22は、本体部20と一体で形成されたポケット構造であって内部に第1交差方向Yに沿ってブラケット3が挿入される部分である。図1に示すように、本実施形態では、ポケット部22は、第2交差方向Zに対して一対の筒状部21の間に設けられている。ポケット部22は、例えば、図2に示す仕切壁22aと、天壁22bと、一対の筒状部21の外周面21aと、本体部20の一端面20aと、を含んで構成され、これらが一体となって一対のブラケット3に対して第1交差方向Yの両側に開放された状態に設けられている。
仕切壁22aは、一対のブラケット3のうち一方が挿入されるポケット部22と他方が挿入されるポケット部22とを第1交差方向Yに仕切る壁である。仕切壁22aは、本体部20の一端面20aから軸線方向Xの一方側(嵌合溝部20cとは反対側)に突出し、かつ一対の筒状部21の外周面21aの間に渡るように第2交差方向Zに沿って延びている。仕切壁22aは、ブラケット3における突出部31の先端面31aとの当接によってブラケット3のポケット部22に対する第1交差方向Yの中央側(挿入方向の前方側)への移動を制限する。
天壁22bは、本体部20の一端面20aとともにポケット部22を軸線方向Xに仕切る壁である。天壁22bは、仕切壁22aの軸線方向Xの一方側(一端面20aとは反対側)の端部から第1交差方向Yに突出し、かつ一対の外周面21aの間に渡るように第2交差方向Zに沿って延びている。本実施形態では、天壁22bと一端面20aとの間の軸線方向Xに沿った幅、すなわちポケット部22の軸線方向Xに沿った開口幅は、突出部31の軸線方向Xに沿った厚さと略同じかあるいは僅かに狭く設定されている。天壁22bは、突出部31との当接によってブラケット3のポケット部22に対する軸線方向Xの一方側への移動を制限する。また、天壁22bおよび一端面20aは、突出部31との間の摩擦力によってブラケット3のポケット部22に対する第1交差方向Yの両端側(挿入方向の後方側)への移動(抜け)を抑制する。
一対の外周面21aは、ポケット部22を第2交差方向Zに仕切る壁面である。一対の外周面21aは、軸線方向Xに沿った中心軸を中心とした円筒面状に形成され、図1に示す突出部31の第2交差方向Zの両端面31bと面する。そして、一対の外周面21aのうち一方は、両端面31bとの当接によってブラケット3のポケット部22に対する第2交差方向Zの一方側への移動を制限し、他方は、両端面31bとの当接によってブラケット3のポケット部22に対する第2交差方向Zの他方側への移動を制限する。
上記のように構成されるグロメット2は、一対のポケット部22の内部空間部が挿入空間部26として機能する。挿入空間部26は、ブラケット3が挿入される空間部であるとともに、ブラケット3を保持する空間部である。すなわち、グロメット組立体1は、ブラケット3のグロメット2への取り付け時に突出部31がポケット部22に挿入されることによって、ブラケット3をグロメット2に対して仮固定可能である。
次に、ブラケット3についてより詳しく説明する。一対のブラケット3は、グロメット2を取付パネル100に固定するための取付部材である。図3に示すように、本実施形態では、一対のブラケット3は、互いに第1交差方向Yに隣接して設けられており、全体としてグロメット2の筒状部21の周囲を囲う略楕円の枠状に構成されている。一対のブラケット3は、例えば、互いに同一の仕様(形状)で形成された分割体であり、それぞれ、ベース部30と、突出部31と、取付部32と、を有している。
ベース部30は、グロメット2における本体部20の一端面20aに支持される部分である。ここでは、ベース部30は、本体部20の第2交差方向Zの一端部と他端部との間の略全域を覆うように第2交差方向Zに沿って延びている。また、ベース部30は、本体部20の第1交差方向Yの両端部と略中央部との間の略全域を覆うように第1交差方向Yに沿って延びている。本実施形態では、一対のブラケット3のうち一方のベース部30は、筒状部21よりも第1交差方向Yの一方側で一端面20aに支持され、他方のベース部30は、筒状部21よりも第1交差方向Yの他方側で一端面20aに支持される。
突出部31は、ベース部30と一体で第1交差方向Yに沿って突出して形成されグロメット2のポケット部22に挿入される部分である。ここでは、突出部31は、ベース部30から第1交差方向Yの中央側(ポケット部22側)に突出するように形成される。一対のブラケット3のうち一方の突出部31は、第1交差方向Yの両側に開放されたポケット部22のうちの一方に挿入され、他方の突出部31は、ポケット部22のうちの他方に挿入される。
図3に示すように、突出部31は、例えば、第1交差方向Yの中央側の先端面31aと、第2交差方向Zの両側の両端面31bと、を有し、軸線方向Xから見た場合に第1交差方向Yの中央側へ向けて先細りとなるテーパ状に構成されている。具体的には、先端面31aは、ポケット部22の仕切壁22a(図2参照)に沿って延びる平坦面状に形成され、両端面31bは、ポケット部22の一対の外周面21a(図1参照)に沿って延びる円弧面状に形成されている。グロメット組立体1は、このようなテーパ状の突出部31によって、ブラケット3のポケット部22への挿入性が高められている。
取付部32は、ベース部30と一体で第2交差方向Zに沿って突出して形成され取付パネル100とベース部30とを結合するボルト等の結合具が軸線方向Xに貫通する部分である。ここでは、取付部32は、ベース部30の第2交差方向Zの両端部30cに設けられている。一対の取付部32は、両端部30cから第2交差方向Zにおいて互いに離れる方向に突出するように形成される。
一対の取付部32には、それぞれ取付パネル100とベース部30とを結合するボルト等の結合具が軸線方向Xに貫通する取付穴32a,32bが設けられている。ここでは、取付穴32a,32bは、第2交差方向Zにおいて互いに反対側の取付部32に設けられている。取付穴32bは、取付穴32aよりも大径の丸穴であり、取付穴32aよりも軸線方向Xの他方側(嵌合溝部20c側)で当該取付穴32aと重なって位置される。言い換えると、取付穴32bは、取付穴32aに対する軸線方向Xと交差した第1交差方向Yおよび第2交差方向Zへの位置ずれを許容する通し穴(バカ穴)として機能する。
上記のように構成されるグロメット組立体1は、突出部31とポケット部22とが一対のブラケット3の取付部32(取付穴32a,32b)同士の位置決め部として機能する。すなわち、グロメット組立体1は、ブラケット3のグロメット2への取り付け時に、突出部31をポケット部22に挿入することによって、一対のブラケット3のうち一方の取付部32(取付穴32a)と他方の取付部32(取付穴32b)とを軸線方向Xに位置合わせ可能である。
以上のように、本実施形態のグロメット組立体1およびワイヤハーネスWHでは、グロメット2に軸線方向Xと交差する第1交差方向Yに開放されたポケット部22が設けられ、ブラケット3に第1交差方向Yに沿って突出した突出部31が設けられている。このため、グロメット組立体1およびワイヤハーネスWHは、グロメット2にブラケット3を取り付ける際に突出部31をポケット部22に挿入することによって、ブラケット3をグロメット2に対して仮固定することができる。この結果、グロメット組立体1およびワイヤハーネスWHは、ブラケット3の組付け作業時の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のグロメット組立体1およびワイヤハーネスWHでは、ブラケット3は、第1交差方向Yに互いに隣接して一対で設けられ、一対のブラケット3は、それぞれの突出部31のポケット部22への挿入によって当該ポケット部22に対して位置決めされ取付部32同士が軸線方向Xに重なる。この構成により、グロメット組立体1およびワイヤハーネスWHは、一対のブラケット3のうち一方をポケット部22に仮固定した状態で他方をグロメット2に取り付けることでブラケット3の組付け作業時の作業性をより向上させることができる。また、グロメット組立体1およびワイヤハーネスWHは、ポケット部22に突出部31を挿入することによって一対のブラケット3のうち一方の取付部32と他方の取付部32との位置合わせをより容易に行うことができ、ひいてはブラケット3の組付け作業時の作業性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態のグロメット組立体1およびワイヤハーネスWHでは、筒状部21は、第2交差方向Zに沿って間隔をあけて一対で設けられ、ポケット部22は、第2交差方向Zに対して一対の筒状部21の間に設けられている。この構成により、グロメット組立体1およびワイヤハーネスWHは、ブラケット3がグロメット2の中央部まで入りこむため、取付パネル100の貫通孔101への取り付け時に、グロメット2全体にブラケット3を押込む力を伝える事ができる。この結果、グロメット組立体1およびワイヤハーネスWHは、取付パネル100の貫通孔101への組付け作業時の作業性をより向上させることができる。
なお、以上の説明では、ブラケット3は、一対で設けられるものとして説明したがこれに限らず、少なくとも1つが設けられていればよい。同様に、以上の説明では、筒状部は、一対で設けられるものとして説明したがこれに限らない。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1 グロメット組立体
2 グロメット
3 ブラケット
20 本体部
20a 一端面
21 筒状部
22 ポケット部
30 ベース部
30c 両端部(端部)
31 突出部
32 取付部
100 取付パネル(取付対象)
101 貫通孔
W 配索材
WH ワイヤハーネス
X 軸線方向
Y 第1交差方向
Z 第2交差方向

Claims (4)

  1. 取付対象を軸線方向に沿って貫通する貫通孔に嵌合し当該貫通孔を止水するとともに内部に前記軸線方向に沿って配索材を挿通可能な本体部と、前記本体部の前記軸線方向の一端面から筒状に突出し内部に前記軸線方向に沿って前記配索材を挿通可能な筒状部と、前記本体部の前記一端面に設けられ前記軸線方向と交差する第1交差方向に開放されたポケット部と、を有したグロメットと、
    前記本体部の前記一端面に支持されるベース部と、前記ベース部から前記第1交差方向に沿って突出し前記ポケット部に挿入される突出部と、前記ベース部の端部に設けられ前記取付対象と前記ベース部とを結合する結合具が前記軸線方向に貫通する取付部と、を有したブラケットと、
    を備えることを特徴とする、グロメット組立体。
  2. 前記ブラケットは、前記第1交差方向に互いに隣接して一対で設けられ、
    前記ポケット部は、一対の前記ブラケットに対して前記第1交差方向の両側に開放されており、
    一対の前記ブラケットは、それぞれの前記突出部の前記ポケット部への挿入によって当該ポケット部に対して位置決めされ前記取付部同士が前記軸線方向に重なる、
    請求項1に記載のグロメット組立体。
  3. 前記筒状部は、前記軸線方向と前記第1交差方向とに交差する第2交差方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、
    前記ポケット部は、前記第2交差方向に対して一対の前記筒状部の間に設けられる、
    請求項1または請求項2に記載のグロメット組立体。
  4. 導電性を有する配索材と、
    前記配索材に設けられるグロメット組立体と、を備え、
    前記グロメット組立体は、
    取付対象を軸線方向に沿って貫通する貫通孔に嵌合し当該貫通孔を止水するとともに内部に前記軸線方向に沿って前記配索材を挿通可能な本体部と、前記本体部の前記軸線方向の一端面から筒状に突出し内部に前記軸線方向に沿って前記配索材を挿通可能な筒状部と、前記本体部の前記一端面に設けられ前記軸線方向と交差する第1交差方向に開放されたポケット部と、を有したグロメットと、
    前記本体部の前記一端面に支持されるベース部と、前記ベース部から前記第1交差方向に沿って突出し前記ポケット部に挿入される突出部と、前記ベース部の端部に設けられ前記取付対象と前記ベース部とを結合する結合具が前記軸線方向に貫通する取付部と、を有したブラケットと、
    を備えることを特徴とする、ワイヤハーネス。
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