JPH11303885A - 自在継手用ブーツ - Google Patents

自在継手用ブーツ

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JPH11303885A
JPH11303885A JP11447898A JP11447898A JPH11303885A JP H11303885 A JPH11303885 A JP H11303885A JP 11447898 A JP11447898 A JP 11447898A JP 11447898 A JP11447898 A JP 11447898A JP H11303885 A JPH11303885 A JP H11303885A
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JP
Japan
Prior art keywords
boot
universal joint
mounting end
mounting
bellows
Prior art date
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Withdrawn
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JP11447898A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Sugiura
芳昭 杉浦
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーツ本体20における可撓部23の硬度に
起因する局部的な異常変形を防止し、疲労耐久性を向上
させる。 【解決手段】 ブーツ本体20の可撓部23は、反転部
23aから小径側の取付端部22へ向けてほぼ軸方向に
延びる部分には蛇腹部23bが形成されている。蛇腹部
23bは、通常のゴム材に比較して材質的に伸びにくい
熱可塑性エラストマからなるブーツ本体20の伸縮性
(変形性)を補償する機能を有するため、ブーツ本体2
0が伸びにくい熱可塑性エラストマからなるものであっ
ても、反転部23aに応力による局部的な異常変形が発
生するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自在継手に装着さ
れてこの自在継手における作動部分を密封するブーツに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のブーツの典型的な従来技術とし
ては、例えば図3に示すようなものが知られている。す
なわちこの図3に示されたブーツは、金属製の円筒状ア
ダプタ100と、エラストマで成形されたブーツ本体2
00とからなる。ブーツ本体200は、その大径側の取
付端部201が円筒状アダプタ100の支持端部101
に気密的にカシメ固定されている。
【0003】自動車のプロペラシャフト等の自在継手に
装着されるブーツにおいては、ブーツ本体200の材料
として熱可塑性エラストマが多く採用される。そしてこ
のブーツは、図4に示すように、円筒状アダプタ100
が前記自在継手のアウターレースに気密的に取り付けら
れ、ブーツ本体200における小径側の取付端部202
が、前記自在継手にその軸心に対する自在な角度をもっ
て連結された駆動軸1の外周面にバンド204で締め付
け固定されることによって、ブーツ本体200が軸回転
と共に自在に変形しつつ、前記自在継手の作動部に外部
からの異物が侵入するのを防止すると共に、前記作動部
内の油脂類を密封するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術によるブーツにおいては、次のような問題が指摘され
る。例えばブーツ本体200が熱可塑性エラストマーか
らなるものの場合、熱可塑性エラストマは通常のゴム材
に比較して硬度が大きく、伸びにくいため、充分な変形
性(疲労耐久性)を与えるためにはブーツ本体200の
長さをある程度長く設計することが有効であるが、ブー
ツ本体200の各部の寸法は、円筒状アダプタ100に
おいてアウターレース側から延びる部分の軸方向寸法a
及び直径b、あるいは前記自在継手内部のケージや内輪
等の干渉物の寸法によって殆ど決まってしまう。したが
って、ブーツ本体200の長さを長く設計することによ
って疲労耐久性を向上させることは困難である。
【0005】また、ブーツ本体200は、図示されてい
ない軸に自在継手を介して角変位自在に接続された駆動
軸1の回転に伴って繰り返し屈伸変形を受ける。ところ
が、先に説明したように熱可塑性エラストマは通常のゴ
ム材に比較して硬度が大きく、伸びにくいため、図4に
示す変形状態において、可撓部203の反転部203a
が引き伸ばされる側(図における上側)では、図4に破
線で示すように局部的に異常な変形203a’が発生
し、その反対側では前記反転部203aの屈曲度が著し
く大きくなる。
【0006】しかも、上述のように、可撓部203が比
較的伸びにくい材質である場合、反転部203aが引き
伸ばされる側では円筒状アダプタ100の支持端部10
1にカシメ固定された取付端部201に作用する荷重が
大きくなって前記取付端部201からの脱落が発生した
り、あるいは前記可撓部203における取付端部201
の近傍部分203bでの曲げ応力が大きくなって、繰り
返し屈伸による疲労破損が起こりやすくなる。
【0007】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、ブー
ツ本体における可撓部の硬度に起因する局部的な異常変
形を防止し、疲労耐久性を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は本
発明によって有効に解決することができる。すなわち本
発明に係る自在継手用ブーツは、自在継手におけるアウ
ターレースに取り付けられる円筒状アダプタと、エラス
トマからなり大径側の取付端部が前記円筒状アダプタの
支持端部に気密的にカシメ固定され小径側の取付端部が
前記自在継手の軸の外周面に固定されることによって前
記両取付端部間の可撓部が軸方向に反転した装着形状と
なるブーツ本体とを備えるものにおいて、前記可撓部に
はその反転部と小径側の取付端部との間に蛇腹部が形成
される。
【0009】本発明の構成においては、ブーツ本体が通
常のゴム材に比較して硬度が大きい熱可塑性エラストマ
からなるものであっても、蛇腹部は容易に伸縮変形され
る。また換言すれば、蛇腹部は実質的に可撓部の長さを
増大させてその伸縮性を補償するものである。このた
め、ブーツ本体が、自在継手及びこの自在継手により角
度自在に接続された軸の回転に伴って繰り返し屈伸変形
を受けると、その変形状態において、可撓部の反転部が
引き伸ばされる側では、蛇腹部も伸長変形を受けること
によって変形による応力が吸収され、この応力に起因す
る局部的な異常変形や、負荷の増大が有効に防止され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る自在継手用
ブーツの好ましい一実施形態を示すものである。この実
施形態によるブーツは、金属製の円筒状アダプタ10
と、熱可塑性エラストマで成形されたブーツ本体20と
を備える。
【0011】ブーツ本体20は、大径側の取付端部21
と、小径側の取付端部22と、これら両取付端部21,
22間の薄肉に形成され略J字状に反転した断面形状を
呈する可撓部23とからなる。前記小径側の取付端部2
2の外周面には、円周方向に連続したバンド取付溝22
aが形成されている。すなわちブーツ本体20は、取付
端部21,22が可撓部23よりも適宜厚肉に形成され
ており、このうち大径側の取付端部21は、円筒状アダ
プタ10の支持端部12に気密的にカシメ固定されてい
る。
【0012】ブーツ本体20の可撓部23は、大径側の
取付端部21から内周側へ湾曲面をなして円筒状アダプ
タ10の外側へ向けて反転した反転部23aを有し、こ
の反転部23aから更に小径側の取付端部22へ向けて
ほぼ軸方向に延びる部分には蛇腹部23bが形成されて
いる。この蛇腹部23bは、円周方向に連続した断面略
V字形の山部231と断面略半円形の谷部232とを軸
方向交互に有するものであり、これら山部231及び谷
部232と直交する方向へ容易に伸縮変形可能となって
いる。
【0013】ブーツ本体20の可撓部23における反転
部23aから取付端部22までの長さL等は、従来と同
様、円筒状アダプタ10においてアウターレース側から
延びる部分13の軸方向寸法a及び直径b、あるいは自
在継手内部のケージや内輪等の干渉物の寸法によって規
定されるが、蛇腹部23bはブーツ本体20の可撓部2
3の実質的な膜長を増大させて、その変形性を向上させ
るものである。すなわち前記蛇腹部23bは、通常のゴ
ム材に比較して材質的に伸びにくい熱可塑性エラストマ
からなるブーツ本体20の伸縮性(変形性)を補償する
機能を有するものである。
【0014】なお、蛇腹部23における谷部232の内
径は、可撓部23における取付端部22側の付け根部分
23cとほぼ同一径であり、すなわち後述する駆動軸1
の外周面との干渉を極力避けるため、前記外周面よりも
大径となっている。
【0015】図2は、上記実施形態におけるブーツの取
付状態を示すものである。このブーツによるシール対象
の図示されていない自在継手は、円筒状アダプタ10の
図中左側に存在し、内部の作動部において駆動軸1を点
Pを中心として自在な角度で連結するものであり、前記
作動部にはその潤滑を図るための油脂類が注入されてい
る。
【0016】自在継手の外側へ突出した駆動軸1の外周
面には、円周方向に連続した嵌合溝1aが形成されてお
り、ブーツ本体20の小径側の取付端部22は、その内
周部が前記嵌合溝1aに密嵌されると共に、バンド取付
溝22aに巻装された金属製等のバンド30によって外
周から緊結される。また、円筒状アダプタ10は、その
図中左端の装着端部11が自在継手におけるアウターレ
ース(図示省略)に取り付けられる。
【0017】すなわち上述の構成を備えるこの実施形態
のブーツは、図2に示すように、駆動軸1が自在継手に
おいて円筒状アダプタ10(自在継手のアウターレー
ス)の軸心Oに対して角度θをなしている場合、ブーツ
本体20が、前記駆動軸1の回転に伴って繰り返し屈伸
変形を受けながら回転し、前記自在継手の作動部に外部
からの異物が侵入するのを防止すると共に、前記作動部
の潤滑油を密封するものである。
【0018】このとき、駆動軸1の回転の半周期では、
図2の上半分に示すように、円筒状アダプタ10の支持
端部12にカシメ固定された取付端部21と、傾斜した
駆動軸1に取り付けられた取付端部22との距離が拡大
することによって、ブーツ本体20の可撓部23が引き
伸ばされるが、その変形の一部は蛇腹部23bが担う。
すなわちこの半周期では、前記両取付端部21,22間
での引張力によって蛇腹部23bが伸長されるため、反
転部23aに作用する曲げ応力が軽減され、言い換えれ
ば反転部23aの変形量が小さく抑えられ、したがって
従来のような局部的に異常な変形部分の発生や円筒状ア
ダプタ10の支持端部12にカシメ固定された取付端部
21に作用する荷重の増大が抑えられる。
【0019】また、上記回転における次の半周期では、
図2の下半分に示すように、円筒状アダプタ10の支持
端部12にカシメ固定された取付端部21と、傾斜した
駆動軸1に取り付けられた取付端部22との距離が縮小
することによって、ブーツ本体20の可撓部23が収縮
を受けるが、この場合もその変形の一部は蛇腹部23b
が担う。すなわちこの半周期では、前記両取付端部2
1,22間での圧縮力によって蛇腹部23bが収縮され
るため、ここでも反転部23aに作用する曲げ応力が軽
減され、その変形量が小さく抑えられる。
【0020】このため、1回転毎に上述の伸縮が繰り返
されることによる疲労が反転部23aに集中することが
なく、ブーツ本体20が伸びにくい熱可塑性エラストマ
からなるものであっても、その疲労耐久性が向上する。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るブーツによると、ブーツ本
体が通常のゴム材に比較して硬度が大きい熱可塑性エラ
ストマからなるものであっても、蛇腹部においてブーツ
本体の可撓部の伸縮性(変形性)が補償されるため、軸
回転に伴って繰り返し屈伸変形を受ける可撓部の反転部
に作用する繰り返し変形応力が緩和され、この応力に起
因する局部的な異常変形や、負荷の増大が有効に防止さ
れて、疲労耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自在継手用ブーツの一実施形態を
示す断面図である。
【図2】上記実施形態の作動状態を自在継手の駆動軸の
一部と共に示す断面図である。
【図3】自在継手用ブーツの典型的な従来例を示す断面
図である。
【図4】上記実施形態の作動状態を自在継手の駆動軸の
一部と共に示す断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 1a 嵌合溝 10 円筒状アダプタ 11 装着端部 12 支持端部 20 ブーツ本体 21,22 取付端部 22a バンド取付溝 23 可撓部 23a 反転部 23b 蛇腹部 231 山部 232 谷部 30 バンド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自在継手におけるアウターレースに取り
    付けられる円筒状アダプタ(10)と、 エラストマからなり大径側の取付端部(21)が前記円
    筒状アダプタ(10)の支持端部(12) に気密的にカ
    シメ固定され小径側の取付端部(22)が前記自在継手
    の軸(1)の外周面に固定されることによって前記両取
    付端部(21,22) 間の可撓部(23)が軸方向に反
    転した装着形状となるブーツ本体(20)とを備え、 前記可撓部(23)にはその反転部(23a)と小径側
    の取付端部(22)との間に蛇腹部(23b)が形成さ
    れたことを特徴とする自在継手用ブーツ。
JP11447898A 1998-04-24 1998-04-24 自在継手用ブーツ Withdrawn JPH11303885A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292109A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Nok Corp 自在継手用ブーツ
JP2008528888A (ja) * 2005-01-26 2008-07-31 ジーケーエヌ・ドライブライン・ノースアメリカ・インコーポレーテッド ジョイント用ブーツ
CN104120994A (zh) * 2014-07-16 2014-10-29 平顶山市铁福来机电设备有限公司 一种煤矿冲孔用钻杆孔密封装置

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Effective date: 20050705