JP4848125B2 - 血液成分採取装置および血液成分採取システム - Google Patents

血液成分採取装置および血液成分採取システム Download PDF

Info

Publication number
JP4848125B2
JP4848125B2 JP2004314482A JP2004314482A JP4848125B2 JP 4848125 B2 JP4848125 B2 JP 4848125B2 JP 2004314482 A JP2004314482 A JP 2004314482A JP 2004314482 A JP2004314482 A JP 2004314482A JP 4848125 B2 JP4848125 B2 JP 4848125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
collection
donor
information
platelet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004314482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006122336A (ja
Inventor
愛己 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2004314482A priority Critical patent/JP4848125B2/ja
Publication of JP2006122336A publication Critical patent/JP2006122336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4848125B2 publication Critical patent/JP4848125B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、血液成分採取装置および血液成分採取システムに関するものである。
採血を行う場合、血液の有効利用および供血者の負担軽減などの理由から、採血血液を遠心分離などにより各血液成分に分離し、輸血者に必要な成分だけを採取し、その他の成分は供血者に返還する成分採血が行われている。
このような成分採血においては、血液成分採取装置を用いて、供血者から採血した血液を血液成分採取回路に導入し、該血液成分採取回路に設置された遠心ボウルと呼ばれる遠心分離器により、血漿、バフィーコートおよび赤血球に分離し、そのうちのバフィーコートから血小板(所定の血液成分)を分離し、血小板採取バッグに回収して血小板製剤とし、血漿も血漿採取バッグに回収して血漿製剤または血漿分画製剤の原料とし、残りの血漿、白血球および赤血球は、供血者に返血することが行われる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、所定の血液成分を採取する血液成分採取工程と、残りの血液成分を供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作が複数サイクル行われる。
このような血液成分採取装置では、1サイクルで採取される血小板の数(サイクル当りの血小板の採取数)の予測値と、採取する血小板の目標数(血小板の目標採取数)とに基づいて、血液成分採取操作のサイクル数が決定される。この場合、サイクル当りの血小板の採取数の予測値は、サイクル当りの処理血液量に対応する赤血球の量の標準値と、血小板の回収率の標準値とに基づいて求められる。
しかしながら、血小板成分採血では、血小板の採れ易さは、供血者によって個人差があることが知られ(血算の他、例えば、血小板の活性化の度合い、赤血球(血球)の沈降速度等の要因がある)、血液成分採取操作を設定されたサイクル数行なっても、採取した血小板の数が目標数(目標単位数)に到達せず、目的の製剤規格に適合した血小板製剤を得ることができない場合がある。すなわち、従来の血液成分採取装置では、供血者の個人差を考慮せずに、標準値を用いて、血液成分採取操作のサイクル数を決定するので、目的の製剤規格に対して血小板数不足(単位割れ)が生じてしまうことがある。
なお、採血者の血算は、成分採血の事前に行なう予備採血によって求められるが、サイクル当りの処理血液量に対応する赤血球の量や、血小板の回収率については、血液成分採取装置を用いて、実際に成分採血を行なってみないと判らない。
特開平9−164194号公報
本発明の目的は、容易かつ確実に、目的の製剤規格に適合するように血液成分を採取することができる(例えば、血小板の単位割れを防止し得る)血液成分採取装置および血液成分採取システムを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を分離する血液分離器と、
前記血液分離器により分離された血小板を採取する血小板採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
採取した血液を分離し、前記血小板を採取する血小板採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう血液成分採取装置であって、
前記成分採血における複数の供血者の、少なくとも下記式Aから求められるサイクル当りの赤血球量および下記式Bから求められる血小板の回収率を含む採血情報を、該供血者を特定し得る情報と共にそれぞれ記憶する記憶手段と、
前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段とを有し、
前記サイクル数決定手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の前記供血者を特定し得る情報の中から供血者本人を特定し得る情報を検索し、該供血者本人を特定し得る情報が存在する場合は、前記供血者本人が過去に行った前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていると判別し、該供血者本人の前記採血情報を前記記憶手段から取得して、前記供血者本人の前記採血情報に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定し、
供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている複数の他の供血者の前記採血情報の平均値に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するように構成されていることを特徴とする血液成分採取装置。
サイクル当りの赤血球量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式A
血小板の回収率=(採取血小板数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式B
サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りの赤血球量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式C
但し、前記式A、前記式Bおよび前記式Cにおいて、それぞれ、「PreHct」は、成分採血の事前に行なう予備採血における供血者のヘマトクリット値、「PrePLT」は、前記予備採血における供血者の血小板の血中濃度であり、「Int」は、除算における整数部分を示す。
) 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を分離する血液分離器と、
前記血液分離器により分離された血小板を採取する血小板採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
採取した血液を分離し、前記血小板を採取する血小板採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう血液成分採取装置であって、
前記成分採血における複数の供血者の、少なくとも下記式Aから求められるサイクル当りの赤血球量および下記式Bから求められる血小板の回収率を含む採血情報を、該供血者を特定し得る情報と共にそれぞれ記憶する記憶手段が着脱自在に装填される装填部と、
前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段とを有し、
前記サイクル数決定手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の前記供血者を特定し得る情報の中から供血者本人を特定し得る情報を検索し、該供血者本人を特定し得る情報が存在する場合は、前記供血者本人が過去に行った前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていると判別し、該供血者本人の前記採血情報を前記記憶手段から取得して、前記供血者本人の前記採血情報に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定し、
供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている複数の他の供血者の前記採血情報の平均値に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するように構成されていることを特徴とする血液成分採取装置。
サイクル当りの赤血球量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式A
血小板の回収率=(採取血小板数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式B
サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りの赤血球量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式C
但し、前記式A、前記式Bおよび前記式Cにおいて、それぞれ、「PreHct」は、成分採血の事前に行なう予備採血における供血者のヘマトクリット値、「PrePLT」は、前記予備採血における供血者の血小板の血中濃度であり、「Int」は、除算における整数部分を示す。
) 前記装填部には、前記記憶手段と電気的に接続し得る接続部が設けられている上記()に記載の血液成分採取装置。
) 前記サイクル数決定手段は、供血者本人の複数回分の前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されている場合は、該複数回分のうちの少なくとも2回分の前記採血情報の平均値に基づいて、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定する上記(1)ないし()のいずれかに記載の血液成分採取装置。
) 供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されている場合において、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定する際に用いる情報には、前記供血者本人の最新の前記採血情報が含まれる上記(1)ないし()のいずれかに記載の血液成分採取装置。
) 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を分離する血液分離器と、
前記血液分離器により分離された血小板を採取する血小板採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
採取した血液を分離し、前記血小板を採取する血小板採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう少なくとも1つの血液成分採取装置と、
前記成分採血における複数の供血者の、少なくとも下記式Aから求められるサイクル当りの赤血球量および下記式Bから求められる血小板の回収率を含む採血情報を、該供血者を特定し得る情報と共にそれぞれ記憶する記憶手段を有し、前記血液成分採取装置と通信可能なデータ管理装置とを備える血液成分採取システムであって、
前記血液成分採取装置は、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段を有し、
前記サイクル数決定手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の前記供血者を特定し得る情報の中から供血者本人を特定し得る情報を検索し、該供血者本人を特定し得る情報が存在する場合は、前記供血者本人が過去に行った前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていると判別し、該供血者本人の前記採血情報を前記記憶手段から取得して、前記供血者本人の前記採血情報に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定し、
供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている複数の他の供血者の前記採血情報の平均値に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するように構成されていることを特徴とする血液成分採取システム。
サイクル当りの赤血球量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式A
血小板の回収率=(採取血小板数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式B
サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りの赤血球量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式C
但し、前記式A、前記式Bおよび前記式Cにおいて、それぞれ、「PreHct」は、成分採血の事前に行なう予備採血における供血者のヘマトクリット値、「PrePLT」は、前記予備採血における供血者の血小板の血中濃度であり、「Int」は、除算における整数部分を示す。
本発明によれば、ドナー(供血者)本人が過去に行なった成分採血における採血情報に基づいて、血液成分採取操作のサイクル数が決定されるので、ドナーに対して適切なサイクル数が設定され、これにより、容易かつ確実に、目的の製剤規格に適合するように血液成分(例えば、血小板)を採取することができる。
すなわち、血液成分採取操作のサイクル数が不足し、目的の製剤規格に対して、単位割れが生じるのを防止することができるとともに、サイクル数が過剰となって、ドナーの負担や血液成分採取装置の占有時間が増大してしまうのを防止することができる。
以下、本発明の血液成分採取装置および血液成分採取システムを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の血液成分採取装置の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の血液成分採取装置の第1実施形態を示す平面図であり、図2は、図1に示す血液成分採取装置が備える遠心分離器駆動装置に遠心分離器が装着された状態の部分破断断面図である。
図1に示す血液成分採取装置1は、血液を複数の血液成分に分離するとともに分離された血液成分を採取、本実施形態では、血小板(血漿を含む血小板)(血液成分)と、血漿(血液成分)とを採取するための装置である。この血液成分採取装置1は、内部に貯血空間146を有するローター142と、貯血空間146に連通する流入口143および排出口(流出口)144とを有し、ローター142の回転により流入口143より導入された血液を貯血空間146内で遠心分離する遠心分離器(血液分離器)20と、採血針(採血手段)29と遠心分離器20の流入口143とを接続する第1のライン21と、遠心分離器20の排出口144に接続された第2のライン22と、第1のライン21に接続された第3のライン23と、チューブ49および50を介して第1のライン21に接続され、かつチューブ43および44を介して第2のライン22に接続された血漿採取バッグ(採取バッグ)25と、チューブ42を介して第2のライン22に接続されたエアーバッグ27bと、チューブ43および45を介して第2のライン22に接続された中間バッグ(一時貯留バッグ)(採取バッグ)27aと、チューブ46、47および48を介して中間バッグ27aに接続された血小板採取バッグ(採取バッグ)26と、チューブ51を介して血小板採取バッグ26に接続されたバッグ28とを有する血液成分採取回路(採取回路)2を備えている。
さらに、血液成分採取装置1は、遠心分離器20のローター142を回転させるための遠心分離器駆動装置10と、第1のライン21のための第1の送液ポンプ11と、第3のライン23のための第2の送液ポンプ12と、血液成分採取回路2の流路の途中を開閉し得る複数(本実施形態では、第1〜第7の7個)の流路開閉手段81、82、83、84、85、86、87と、遠心分離器駆動装置10、第1の送液ポンプ11、第2の送液ポンプ12および複数の流路開閉手段81〜87を制御するための制御部(制御手段)13と、濁度センサ(血小板濃度センサ)14と、光学式センサ15と、重量センサ16と、複数(本実施形態では、6個)の気泡センサ31、32、33、34、35、36とを備えている。
そこで、最初に、血液成分採取回路2について説明する。
この血液成分採取回路2は、ドナー(供血者)から血液を採取する採血針(採血手段)29と遠心分離器20の流入口143とを接続し、第1のポンプチューブ21gを備える第1のライン(採血および返血ライン)21と、一端側が遠心分離器20の排出口(流出口)144に接続された第2のライン22と、第1のライン21の採血針29の近くに接続され、第2のポンプチューブ23aを備える第3のライン(抗凝固剤注入ライン)23と、第1のライン21のポンプチューブ21gより採血針29側に接続されたチューブ50と、チューブ50に接続されたチューブ49と、第2のライン22に接続されたチューブ43と、チューブ43に接続されたチューブ44と、チューブ44および49に接続された血漿採取バッグ25と、第2のライン22に接続されたチューブ42と、チューブ42に接続されたエアーバッグ27bと、チューブ43に接続されたチューブ45と、チューブ45に接続された中間バッグ27aと、中間バッグ27aに接続されたチューブ46と、チューブ46に接続されたチューブ47と、チューブ48と、チューブ48に接続された血小板採取バッグ26と、血小板採取バッグ26に接続されたチューブ51と、チューブ51に接続されたバッグ28とを備えている。エアーバッグ27bと中間バッグ27aとは、一体的に形成(一体化)されている。
第1のライン21は、採血針29が接続された採血針側第1ライン21aと、一端側が採血針側第1ライン21aに接続され、他端側が遠心分離器20の流入口143に接続された遠心分離器側第1ライン21bとを有している。採血針29としては、例えば、公知の金属針が使用される。
この採血針側第1ライン21a、遠心分離器側第1ライン21b、後述する第2のライン22、第3のライン23は、それぞれ、軟質樹脂製チューブ、または、その軟質樹脂製チューブが複数接続されて形成されている。
採血針側第1ライン21aは、採血針29側より、第3のライン23との接続用分岐コネクター21cと、気泡およびマイクロアグリゲート除去のためのチャンバー21dと、チューブ50との接続用分岐コネクター21fとを備えている。
また、採血針側第1ライン21aに沿って、採血針29側より、気泡センサ35、36および32が設置されている。この場合、気泡センサ35および36は、分岐コネクター21cとチャンバー21dとの間に配置され、気泡センサ32は、チャンバー21dと分岐コネクター21fとの間に配置されている。
気泡センサ35、36および32は、チューブの外側から超音波を送受信し、液体と気泡(気体)とで超音波の伝導率が異なるのを利用して、チューブ内の気体および液体(気/液の別、気/液面等)を検出することができる検出手段である。なお、気泡センサ31、33および34も、上記と同様の機能を有している検出手段である。また、気泡センサ(気体および液体検出手段)としては、上記超音波式センサに限らず、例えば、光学式センサ、赤外線センサ等を用いてもよい。
また、チャンバー21dには、チューブ21hを介して通気性かつ菌不透過性のフィルター21iが接続されている。このラインは、例えば、採血針側第1ライン21aの内圧の検出等に用いることができる。
一方、遠心分離器側第1ライン21bは、チューブ50との接続用分岐コネクター21fに接続されており、その途中に形成された第1のポンプチューブ21gを有している。
第2のライン22は、その一端側が遠心分離器20の排出口144に接続されている。
この第2のライン22は、チューブ42および43との接続用分岐コネクター22bとを備えている。
また、第2のライン22に沿って、遠心分離器20側より、濁度センサ14および気泡センサ34が設置されている。この場合、濁度センサ14および気泡センサ34は、遠心分離器20と分岐コネクター22bとの間に配置されている。
また、分岐コネクター22bには、チューブ41を介して通気性かつ菌不透過性のフィルター22fが接続されている。このラインは、例えば、第2のライン22の内圧の検出等に用いることができる。
第3のライン23は、その一端が第1のライン21に設けられた接続用分岐コネクター21cに接続されている。すなわち、第3のライン(流路)23は、分岐コネクター(分岐部)21cを介して第1のライン(流路)21から分岐している。また、分岐コネクター21cは、採血針29の近傍に位置している(設けられている)。
この第3のライン23は、分岐コネクター21c側より、第2のポンプチューブ23aと、除菌フィルター(異物除去用フィルター)23bと、気泡除去用チャンバー23cと、抗凝固剤容器接続用針23dとを備えている。
また、第3のライン23に沿って、気泡センサ31が設置されている。この気泡センサ31は、分岐コネクター21cと第2のポンプチューブ23aとの間に配置されている。
この第3のライン23の抗凝固剤容器接続用針23dは、抗凝固剤(抗凝固剤液)が収納(収容)された図示しない容器に接続され、これにより、容器内の抗凝固剤は、後述するように、抗凝固剤容器接続用針23dから分岐コネクター21cに向かって第3のライン23を流れ、採血針側第1ライン21aに供給(注入)される。これにより、例えば、第3のライン23を介して、採血針29により採取された血液に抗凝固剤を添加(混合)することができる。
なお、抗凝固剤としては、特に限定されないが、例えば、ACD−A液等を用いることができる。
血液成分採取バッグである血漿採取バッグ(第3のバッグ)25は、血漿(第2の血液成分)を採取(貯留)するための容器である。チューブ49の一端は、この血漿採取バッグ25に接続され、その途中に接続用分岐コネクター22dが設けられている。そして、チューブ50の一端は、この分岐コネクター22dに接続され、他端は、分岐コネクター21fに接続されている。
また、チューブ43の一端は、分岐コネクター22bに接続され、その他端には、接続用分岐コネクター22cが設けられている。そして、チューブ44の一端は、この分岐コネクター22cに接続され、他端は、血漿採取バッグ25に接続されている。
また、チューブ46の途中には、そのチューブ46に沿って、気泡センサ33が設置されている。
なお、血漿採取バッグ25、チューブ43および44により、血漿を採取する血漿採取用分岐ラインが構成されている。
血液成分採取バッグである血小板(血小板製剤)採取バッグ(第1のバッグ)26は、後述する白血球除去フィルター261を通過した後の血漿を含む血小板(第1の血液成分)を採取(貯留)するための容器である。なお、以下の説明では、血漿を含む血小板(第1の血液成分)を、「濃厚血小板」と言い、血小板採取バッグ26内に採取(貯留)された濃厚血小板を、「血小板製剤」と言う。
チューブ51の一端は、この血小板採取バッグ26に接続され、その他端にはバッグ28が接続されている。
エアーバッグ27bは、空気(エアー)を一時的に収納(貯留)するための容器である。
後述する採血の際は、遠心分離器20の貯血空間146内等の血液成分採取回路2内の空気(滅菌空気)は、このエアーバッグ27b内に移送され、収納される。そして、返血工程(血液成分返還工程)の際、エアーバッグ27b内に収納されている空気は、遠心分離器20の貯血空間146内に移送され、戻される。これにより、所定の血液成分が、ドナーへ返還される。
チューブ42の一端は、分岐コネクター22bに接続され、他端は、このエアーバッグ27bに接続されている。
中間バッグ(一時貯留バッグ)(第2のバッグ)27aは、濃厚血小板、すなわち、血漿を含む血小板(第1の血液成分)を一時的に貯留するための容器(貯留部)である。チューブ45の一端は、分岐コネクター22cに接続され、他端は、この中間バッグ27aに接続されている。
また、チューブ46の一端は、この中間バッグ27aに接続され、その他端には、接続用分岐コネクター22eが設けられている。前記チューブ49の他端は、この分岐コネクター22eに接続されている。
また、接続用分岐コネクター22eには、チューブ47の一端が接続され、このチューブ47の途中には、濃厚血小板中から白血球(所定の細胞)を分離除去する白血球除去フィルター(細胞分離フィルター)(濾過器)261が設置されている。
また、チューブ47の他端には、接続用分岐コネクター22gが設けらており、一端が前記血小板採取バッグ26に接続されたチューブ48の他端が、この分岐コネクター22gに接続されている。
また、分岐コネクター22gのポートには、ベントフィルターが設けられたフィルター本体およびキャップを備えたフィルター22hが設置されている。
ここで、後述する濃厚血小板中の白血球を分離除去する濾過操作等において、チューブ46および47は、中間バッグ27aから白血球除去フィルター261に濃厚血小板を供給する供給用チューブを構成し、また、チューブ48は、白血球除去フィルター261から白血球を分離除去した後の濃厚血小板を排出する(血小板採取バッグ26に供給する)排出用チューブを構成する。
すなわち、チューブ46、47、48、中間バッグ27a、白血球除去フィルター261および血小板採取バッグ26により、濃厚血小板から白血球を分離除去する濾過ラインが構成されている。
血液成分採取装置1を組み立てた状態で(血液成分採取装置1を使用する際)、これらの中間バッグ27a、白血球除去フィルター261、血小板採取バッグ26および血漿採取バッグ25は、それぞれ、中間バッグ27aが血漿採取バッグ25より低い位置(鉛直方向下方)に、白血球除去フィルター261が中間バッグ27aより低い位置に、さらに、血小板採取バッグ26が白血球除去フィルター261より低い位置にセットされる(位置する)。そして、中間バッグ27aおよび血漿採取バッグ25は、それぞれ、遠心分離器20のローター142の貯血空間146より高い位置(鉛直方向上方)に位置する。
この場合、血液成分採取装置1には、血漿採取バッグ25と、中間バッグ27aおよびエアーバッグ27bとを着脱自在に支持する支持部である図示しないハンガー(フック)が、それぞれ、設けられている。そして、血漿採取バッグ25および中間バッグ27aは、それぞれ、出口側(入口側)が鉛直方向下方になるように、対応するハンガーに引っ掛けられ、吊り下げられる(吊られる)。
また、白血球除去フィルター261としては、例えば、両端に流入口および排出口を有するケーシング内に、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂よりなる織布、不織布、メッシュ、発泡体等の多孔質体を1層または2層以上積層した濾過部材を挿入して構成したもの等を用いることができる。
上述した第1〜第3のライン21〜23の形成に使用される各チューブ、各ポンプチューブ21g、23a、さらに、その他の各チューブ41〜51、21hの構成材料としては、それぞれ、ポリ塩化ビニルが好ましい。
これらのチューブがポリ塩化ビニル製であれば、十分な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いがし易く、また、クレンメ等による閉塞にも適するからである。
また、上述した各分岐コネクター21c、21f、22b、22c、22d、22e、22gの構成材料についても、それぞれ、前記チューブで挙げた構成材料と同様のものを用いることができる。
なお、各ポンプチューブ21g、23aとしては、それぞれ、後述する各送液ポンプ(例えば、ローラーポンプ等)11、12により押圧されても損傷を受けない程度の強度を備えるものが使用されている。
血漿採取バッグ25、血小板採取バッグ26、中間バッグ27a、エアーバッグ27b、バッグ28は、それぞれ、樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁部を融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)または接着剤により接着等して袋状にしたものが使用される。なお、前述したように、エアーバッグ27bと中間バッグ27aとは、一体的に形成(一体化)されている。
各バッグ25、26、27a、27b、28に使用される材料としては、それぞれ、例えば、軟質ポリ塩化ビニルが好適に使用される。
なお、血小板採取バッグ26に使用されるシート材としては、血小板保存性を向上するためにガス透過性に優れるものを用いることがより好ましい。
このようなシート材としては、例えば、ポリオレフィンやDnDP可塑化ポリ塩化ビニル等を用いること、また、このような素材を用いることなく、上述したような材料のシート材を用い、厚さを比較的薄く(例えば、0.1〜0.5mm程度、特に、0.1〜0.3mm程度)したものが好適である。
このような血液成分採取回路2の主要部分は、図示しないが、例えば、カセット式となっている。すなわち、血液成分採取回路2は、各ライン(第1のライン21、第2のライン22、第3のライン23)および所定の各チューブを部分的に収納し、かつ部分的にそれらを保持し、言い換えれば、部分的にそれらが固定されたカセットハウジングを備えている。
このカセットハウジングには、第1のポンプチューブ21gの両端および第2のポンプチューブ23aの両端が固定され、これらのポンプチューブ21g、23aは、それぞれ、カセットハウジングより、各送液ポンプ(例えば、ローラーポンプ等)11、12の形状に対応したループ状に突出している。このため、第1および第2のポンプチューブ21g、23aは、それぞれ、各送液ポンプ11、12への装着が容易である。また、このカセットハウジングには、後述する各流路開閉手段81〜87等が設置される。
血液成分採取回路2に設けられている遠心分離器20は、通常、遠心ボウルと呼ばれており、遠心力により血液を複数の血液成分に分離する。
遠心分離器20は、図2に示すように、上端に流入口143が形成された鉛直方向に伸びる管体141と、管体141の回りで回転し、上部145に対し液密にシールされた中空のローター142とを有している。
ローター142には、その周壁内面に沿って環状の貯血空間146が形成されている。この貯血空間146は、図2中下部から上部に向けてその内外径が漸減するような形状(テーパ状)をなしており、その下部は、ローター142の底部に沿って形成されたほぼ円盤状の流路を介して管体141の下端開口に連通し、その上部は、排出口(流出口)144に連通している。また、ローター142において、貯血空間146の容積は、例えば、100〜350mL程度とされ、ローター142の回転軸からの最大内径(最大半径)は、例えば、55〜65mm程度とされる。
このようなローター142は、血液成分採取装置1が備える遠心分離器駆動装置10によりあらかじめ設定された所定の遠心条件(回転速度および回転時間)で回転する。この遠心条件により、ローター142内の血液の分離パターン(例えば、分離する血液成分数)を設定することができる。
本実施形態では、図2に示すように、血液がローター142の貯血空間146内で内層より血漿層131、バフィーコート層132および赤血球層133に分離されるように遠心条件が設定される。
次に、図1に示す血液成分採取装置1の全体構成について説明する。
血液成分採取装置1は、遠心分離器20のローター142を回転させるための遠心分離器駆動装置10と、第1のライン21の途中に設置された第1の送液ポンプ11と、第3のライン23の途中に設置された第2の送液ポンプ12と、血液成分採取回路2(第1のライン21、チューブ42、チューブ44、チューブ45、チューブ47、チューブ49、チューブ50)の流路の途中を開閉し得る複数の流路開閉手段81、82、83、84、85、86、87と、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)および各操作を行なう操作手段である表示・操作部17と、記憶部(記憶手段)18と、遠心分離器駆動装置10、第1の送液ポンプ11、第2の送液ポンプ12、複数の流路開閉手段81〜87、表示・操作部17および記憶部18等の各部を制御するための制御部(制御手段)13とを備えている。
さらに、血液成分採取装置1は、第2のライン22に装着(設置)された濁度センサ14と、遠心分離器20の近傍に設置された光学式センサ15と、複数の気泡センサ31〜36と、血漿の重量を血漿採取バッグ25ごと重量測定するための重量センサ16とを備えている。
制御部13は、第1の送液ポンプ11および第2の送液ポンプ12のための2つのポンプコントローラ(図示せず)を備え、制御部13と第1の送液ポンプ11および第2の送液ポンプ12とはポンプコントローラを介して電気的に接続されている。
遠心分離器駆動装置10が備える駆動コントローラ(図示せず)は、制御部13と電気的に接続されている。
各流路開閉手段81〜87は、それぞれ、制御部13に電気的に接続されている。
また、濁度センサ14、光学式センサ15、重量センサ16、気泡センサ31〜36、表示・操作部17、記憶部18は、それぞれ、制御部13と電気的に接続されている。
制御部13は、例えばマイクロコンピュータ(演算部やメモリー等を内蔵)で構成されており、制御部13には、上述した濁度センサ14、光学式センサ15、重量センサ16、気泡センサ31〜36からの検出信号が、それぞれ、随時入力される。また、表示・操作部17からの信号(入力)も、制御部13に入力される。
制御部13は、濁度センサ14、光学式センサ15、重量センサ16、気泡センサ31〜36からの検出信号および表示・操作部17からの信号に基づき、予め設定されたプログラムに従って、血液成分採取装置1の各部の作動、すなわち、各送液ポンプ11、12の回転、停止、回転方向(正転/逆転)を制御するとともに、必要に応じ、各流路開閉手段81〜87の開閉、遠心分離器駆動装置10の作動および表示・操作部17の駆動をそれぞれ制御する。
なお、この制御部13により、血小板採取操作(血液成分採取操作)のサイクル数を決定するサイクル数決定手段の主機能が達成される。
第1の流路開閉手段81は、第1のポンプチューブ21gより採血針29側、すなわち、分岐コネクター21fとチャンバー21dとの間において第1のライン21を開閉するために設けられている。
第2の流路開閉手段82は、チューブ50を開閉するために設けられている。第3の流路開閉手段83は、チューブ44を開閉するために設けられている。第4の流路開閉手段84は、チューブ45を開閉するために設けられている。第5の流路開閉手段85は、チューブ42を開閉するために設けられている。第6の流路開閉手段86は、チューブ49を開閉するために設けられている。第7の流路開閉手段87は、チューブ47を開閉するために設けられている。
各流路開閉手段81〜87は、それぞれ、第1のライン21、チューブ50、44、45、42、49、47を挿入可能な挿入部を備え、該挿入部には、例えば、ソレノイド、電動モーター、シリンダ(油圧または空気圧)等の駆動源で作動するクランプを有している。具体的には、ソレノイドで作動する電磁クランプが好適である。
これらの流路開閉手段(クランプ)81〜87は、それぞれ、制御部13からの信号に基づいて作動する。
表示・操作部17は、例えば、液晶表示パネル、EL表示パネル等を備えたタッチパネル等で構成される。この表示・操作部17により、血小板(血液成分)の目標採取数を入力する目標採取数入力手段と、ドナー(供血者)に関する情報(ドナー情報)を入力するドナー情報入力手段とが構成される。
なお、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)である表示部(例えば、液晶表示パネル、EL表示パネル等)と、各操作を行なう操作手段である操作部(例えば、操作ボタン、操作スイッチ、操作ダイヤル等)とを、別個に設けてもよい。
また、記憶部18は、各種の情報やデータ等が記憶(記録とも言う)される記憶媒体(記録媒体とも言う)を有しており、この記憶媒体は、例えば、RAM等の揮発性メモリー、ROM等の不揮発性メモリー、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能(消去、書き換え可能)な不揮発性メモリー等、各種半導体メモリー、ICメモリー等で構成される。この記憶部18における書き込み(記憶)、書き換え、消去、読み出し等の制御は、制御部13によりなされる。
遠心分離器駆動装置10は、図2に示すように、遠心分離器20を収納するハウジング201と、脚部202と、駆動源であるモータ203と、遠心分離器20を保持する円盤状の固定台205とを有している。
ハウジング201は、脚部202の上部に載置、固定されている。また、ハウジング201の下面には、ボルト206によりスペーサー207を介してモータ203が固定されている。
モータ203の回転軸204の先端部には、固定台205が回転軸204と同軸でかつ一体的に回転するように嵌入されており、固定台205の上部には、ローター142の底部が嵌合する凹部が形成されている。
また、遠心分離器20の上部145は、図示しない固定部材によりハウジング201に固定されている。
このような遠心分離器駆動装置10では、モータ203を駆動すると、固定台205およびそれに固定されたローター142が、例えば、回転数3000〜6000rpm程度で回転する。
ハウジング201には、その側部(図2中、左側)に光学式センサ15が設置されている。
この光学式センサ15は、貯血空間146に向って投光するとともにその反射光を受光するように構成されている。
光学式センサ15は、投光部151から光(例えばレーザー光)を照射(投光)し、ローター142の反射面147で反射された反射光を受光部152で受光する。そして、受光部152においてその受光光量に応じた電気信号に変換される。
ここで、光学式センサ15は、片面に反射面を有し、光路を変更する反射板153を有しており、投光部151から照射された光は、反射板153を介して反射面147に照射され、反射面147で反射した光は、反射板153を介して受光部152で受光されるように構成されている。
このとき、投光光および反射光は、それぞれ、貯血空間146内の血液成分を透過するが、血液成分の界面(本実施形態では、血漿層131とバフィーコート層132との界面B)の位置に応じて、投光光および反射光が透過する位置における各血液成分の存在比が異なるため、それらの透過率が変化する。これにより、受光部152での受光光量が変動(変化)し、この変動を受光部152からの出力電圧の変化として検出することができる。
すなわち、光学式センサ15は、受光部152での受光光量の変化に基づき、血液成分の界面の位置を検出することができる。
なお、光学式センサ15が検出する血液成分の界面としては、界面Bに限られず、例えば、バフィーコート層132と赤血球層133との界面であってもよい。
ここで、貯血空間146内の各層131〜133は、それぞれ、血液成分により色が異なっており、特に、赤血球層133は、赤血球の色に伴い赤色を呈している。このため、光学式センサ15の精度向上の観点からは、投光光の波長に好適な範囲が存在し、この波長範囲としては、特に限定されないが、例えば、600〜900nm程度であるのが好ましく、750〜800nm程度であるのがより好ましい。
濁度センサ14は、第2のライン22中を流れる流体の濁度(血小板の濃度)を検知するためのものであり、濁度に応じた電圧値を出力する。具体的には、濁度センサ14は、濁度が高い時には低電圧値、濁度が低い時には高電圧値を出力する。
この濁度センサ14により、例えば、第2のライン22中を流れる血漿中の血小板濃度、血漿中の血小板濃度の変化、血漿中への赤血球の混入等を検出することができる。
また、気泡センサ34により、例えば、第2のライン22中を流れる流体の空気から血漿への置換等を検出することができる。
濁度センサ14および各気泡センサ31〜36としては、それぞれ、例えば、超音波センサ、光学式センサ、赤外線センサ等を用いることがきる。
第1のポンプチューブ21gが装着される第1の送液ポンプ11、および、第2のポンプチューブ23aが装着される第2の送液ポンプ12としては、それぞれ、例えば、ローラーポンプなどの非血液接触型ポンプが好適に用いられる。
また、第1の送液ポンプ(血液ポンプ)11としては、いずれの方向にも血液を送ることができるものが使用される。具体的には、正回転と逆回転が可能なローラーポンプが用いられている。
ここで、この血液成分採取装置1は、後述する血液成分採取工程と返血工程(血液成分返還工程)とを有する血小板採取操作(血液成分採取操作)を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう装置であり、記憶部18に、成分採血におけるドナー(供血者)の採血情報を、そのドナーを特定し得る情報と共に記憶し、ドナー本人が過去に行なった成分採血における採血情報が記憶部18に記憶されている場合は、制御部13は、そのドナー本人の採血情報に基づいて、血小板採取操作(血液成分採取操作)のサイクル数を決定するように構成されていることに特徴を有する。ドナーを特定し得る情報としては、本実施形態では、ドナーのID番号(No)を用いる。
この場合、制御部13は、記憶部18に記憶されているドナー本人のID番号(ドナー本人を特定し得る情報)を検索し、ドナー本人のID番号が存在する場合は、ドナー本人の採血情報が記憶部18に記憶されていると判別し、そのドナー本人の採血情報を、記憶部18から読み出して(取得して)、血小板採取操作のサイクル数を決定する際に用いる。
これにより、ドナーに対して適切なサイクル数を設定することができ、目的の血小板製剤の規格(製剤規格)に適合する数(単位数)の血小板を、容易かつ確実に採取することができる。
ここで、血小板の「1単位」は、0.2×1011個である。
また、血小板製剤としては、下記(1)〜(4)の4種類のものがある。
(1)5単位製剤
容量(量)が、100mL±20%、個数が、1.0×1011〜1.9×1011
(2)10単位製剤
容量(量)が、200mL±20%、個数が、2.0×1011〜2.9×1011
(3)15単位製剤
容量(量)が、250mL±20%、個数が、3.0×1011〜3.9×1011
(4)20単位製剤
容量(量)が、250mL±20%、個数が、4.0×1011個以上
また、ドナー本人の複数回分の成分採血における採血情報が記憶部18に記憶されている場合は、制御部13は、その複数回分のうちの少なくとも1回分の採血情報(例えば、平均値を用いる)に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するように構成されている。この場合、用いる採血情報は、1回分以上であればよいが、2回分以上が好ましく、すなわち、回数は多いほどよく、半年程度以内の情報であることがより好ましい。これにより、より確実に、ドナーに対して適切なサイクル数を設定することができる。
また、血小板採取操作のサイクル数を決定する際に用いる情報には、ドナー本人の最新の採血情報が含まれるのが好ましい。そして、N回分(Nは1以上の整数)の採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定する場合は、そのN回分の採血情報は、最新のN回分の採血情報であるのが好ましい。これにより、より確実に、ドナーに対して適切なサイクル数を設定することができる。
なお、N回分(Nは1以上の整数)の採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するように構成されている場合において、記憶部18に記憶されている採血情報がN回分に満たない場合は、記憶部18に記憶されている回数分の採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定する。
ここで、ドナー本人の最新のN回分(Nは1以上の整数)の採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定する場合、例えば、下記(方法1)および(方法2)の2つの方法が挙げられる。
(方法1)
記憶部18に、採血情報と共に、成分採血を行なった日付(日時)を記憶し、その日付に基づいて、ドナー本人の最新のN回分の採血情報を得る。これによれば、記憶部18に、全回分の採血情報を記憶することができるので、例えば、Nの値を、大きい値に変更する場合にも対応することができる。
(方法2)
記憶部18に、N回分の採血情報が記憶されるようにし、既にN回分の採血情報が記憶されるときに、新たに成分採血が行なわれた場合、最も古い採血情報が消去されて、最新の採血情報が記憶(更新)されるように構成する。これによれば、記憶部18の容量を小さくすることができる。
一方、ドナー本人が過去に行なった成分採血における採血情報が記憶部18に記憶されていない場合は、制御部13は、記憶部18に記憶されている他のドナーの採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するように構成されている。この場合、複数の他のドナーの採血情報(例えば、平均値を用いる)に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するようになっているのが好ましい。また、複数の他のドナーの採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するようになっている場合、その他のドナーの人数は、5〜100人程度が好ましく、20〜30人程度がより好ましい。これにより、標準値に基づいてサイクル数を決定する場合に比べて、より適切なサイクル数を設定することができる。
また、他のドナーの採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するように構成されている場合において、そのサイクル数を決定する際に用いる情報には、最新の他のドナーの採血情報が含まれるのが好ましい。そして、m人(mは2以上の整数)の他のドナーの採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定する場合は、そのm人分の採血情報は、最新のm人分の採血情報であるのが好ましい。
なお、m人(mは2以上の整数)の他のドナーの採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するように構成されている場合において、記憶部18に記憶されている採血情報がm人分に満たない場合は、記憶部18に記憶されている人数分の他のドナーの採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するようにしてもよく、また、標準値に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するようにしてもよい。
ここで、前記採血情報には、サイクル当りの処理血液量に対応する赤血球の量(サイクル当りに遠心分離器20のローター142の貯血空間146内に導入された赤血球の量)および血小板の回収率と、血小板の回収率との少なくとも一方が含まれ、本実施形態では、採血情報として、サイクル当りの処理血液量に対応する赤血球の量および血小板の回収率を用いる。
また、前記サイクル当りの処理血液量に対応する赤血球の量および血小板の回収率として、それぞれ、平均値を用いる。以下、処理血液量に対応する赤血球の量を、単に、「RBC量」とも言う。
制御部13は、このような採血情報に基づいて、1サイクルで採取される血小板の数(サイクル当りの血小板の採取数)を予測し、その予測値と、採取する血小板の目標数(血小板の目標採取数)とに基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定する。なお、血小板の目標採取数の入力は、オペレータによる表示・操作部17の操作によりなされる。
具体的には、サイクル当りの処理血液量に対応する赤血球の量を「サイクル当りのRBC量」、成分採血の事前に行なう予備採血におけるドナーのヘマトクリット値を「PreHct」、前記予備採血におけるドナーの血小板の血中濃度[個/μL]を「PrePLT」としたとき、血小板採取操作のサイクル数は、下記(1)式から求める。
サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りのRBC量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式(1)
但し、Intは、除算(割り算)における整数部分を示す。
以下、成分採血の事前に行なう予備採血におけるドナーのヘマトクリット値を、単に、「PreHct」、前記予備採血におけるドナーの血小板の血中濃度を、単に、「PrePLT」とも言う。
また、成分採血が終了すると、記憶部18に、その成分採血の採血情報が、ドナーのID番号と共に記録される。
この場合、中間バッグ27a(または血小板採取バッグ26)に採取(貯留)された血小板の数(総数)を「採取PC数」としたとき、血小板の回収率は、下記(2)式から求める。
回収率=(採取PC数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式(2)
前記処理血液量は、第1の送液ポンプ11の回転回数に基づいて、算出される。
また、前記採取PC数は、濁度センサ14からの出力電圧(PC濃度電圧)、すなわち、濃厚血小板中の血小板の濃度[個/μL]と、第1の送液ポンプ11の回転回数、すなわち、中間バッグ27aへの濃厚血小板の採取量とに基づいて、算出される。なお、前記採取PC数は、例えば、特開2001−21479号公報等に記載されている方法を用いて求めることができる。また、採取PC数を、血小板採取バッグ26に採取された血小板の数(総数)とする場合は、その採取PC数は、さらに、白血球除去フィルター261における損失(または濾過回収率)等を考慮することにより求めることができる。
また、前記採取PC数は、例えば、血液センターの製剤部門(製剤課)において実測して求めてもよい。この場合は、求められた採取PC数は、オペレータによる表示・操作部17の操作により、入力される。
以下、中間バッグ27a(または血小板採取バッグ26)に採取(貯留)された血小板の数(総数)を、単に、「採取PC数」とも言う。
また、サイクル当りのRBC量は、下記(3)式から求める。
サイクル当りのRBC量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式(3)
次に、血液成分採取装置1の作用(動作)について説明する。
まず、血液成分採取装置1を用いた血小板採取操作(血液成分採取操作)を説明する。
血液成分採取装置1は、制御部13の制御により、第1の血漿採取工程と、定速血漿循環工程と、第2の血漿採取工程と、加速血漿循環工程と、第3の血漿採取工程と、血小板採取工程と、返血工程(血液成分返還工程)とを有する血小板採取操作(血液成分採取操作)を行なうよう作動する。
前記第1の血漿採取工程と、定速血漿循環工程と、第2の血漿採取工程と、加速血漿循環工程と、第3の血漿採取工程と、血小板採取工程とにより、血液成分採取工程が構成されており、この血液成分採取工程を行なうことにより、血漿採取バッグ25に血漿が採取され、中間バッグ27aに濃厚血小板が採取される。また、返血工程を行なうことにより、遠心分離器20のローター142の貯血空間146内に残存する血液成分(残りの血液成分)(主に、赤血球、白血球)は、遠心分離器20の流入口143から排出され、第1のライン21(採血針29)を介してドナーに返血(返還)される。成分採血においては、この血液成分採取工程と返血工程とを有する血小板採取操作は、少なくとも1回(サイクル)行われる。
なお、前記血小板採取操作は、回路構成は若干異なるが、例えば、特開2000−107279号公報等に記載されている方法を用いて行なうことができる。
また、最終サイクルの血小板採取操作を行なうのに並行して、または、最終サイクルの血小板採取操作終了後、血液成分採取装置1は、制御部13の制御により、中間バッグ27a内に一時的に採取(貯留)した濃厚血小板を、白血球除去フィルター261に供給して、濃厚血小板の濾過、すなわち、濃厚血小板中の白血球を分離除去する濾過操作(濾過工程)を行なうよう構成されている。
この濾過操作では、第7の流路開閉手段87を開放する。これにより、中間バッグ27a内の濃厚血小板は、落差(自重)により、チューブ46、47、白血球除去フィルター261およびチューブ48を経て、血小板採取バッグ26内に移送される。このとき、濃厚血小板は、そのほとんどが、白血球除去フィルター261の濾過部材を通過するが、白血球は濾過部材に捕捉される。このため、血小板製剤中の白血球の除去率を極めて高いものとすることができる。
なお、濃厚血小板の中間バッグ27a内から血小板採取バッグ26への移送は、ポンプを用いて行なうようにしてもよい。
次に、血小板採取操作のサイクル数が設定される際の血液成分採取装置の動作を説明する。
図3および図4は、それぞれ、図1に示す血液成分採取装置の作用を説明するためのフローチャートであり、これら図3および図4には、血小板採取操作のサイクル数が設定される際における制御部13の制御動作が示されている。
図3に示すように、まず、何れかのドナーの採血情報が記憶部18に記憶されているか否かを判断する(ステップS101)。
ステップS101において、何れのドナーの採血情報も記憶部18に記憶されていないと判断した場合は、サイクル当りのRBC量の標準値、血小板の回収率の標準値をプリセット(制御部13のメモリーまたは記憶部18に記憶)して、これらをプリセット値とし(ステップS102)、ステップS103に進む。
一方、ステップS101において、何れかのドナーの採血情報が記憶部18に記憶されていると判断した場合は、そのまま、ステップS103に進む。
ステップS103では、ドナー(ドナー本人)に関する情報(ドナー情報)、すなわち、ドナー(ドナー本人)のID番号、PreHct、PrePLTが入力される。この入力は、オペレータによる表示・操作部17の操作によりなされる。
なお、ID番号は、バーコードによる入力でもよい。
次いで、ドナーが再来(当該血液成分採取装置1により過去に成分採血を行った)であるか否か、すなわち、ドナー本人の採血情報が記憶部18に記憶されているか否かを判断する(ステップS104)。
この場合、記憶部18に記憶されているドナー本人のID番号を検索し、そのドナー本人のID番号が存在する場合は、ドナー本人の採血情報が記憶部18に記憶されていると判断(判別)する。
ステップS104において、ドナー本人の採血情報が記憶部18に記憶されていないと判断した場合(ステップS104で「NO」)は、サイクル当りのRBC量のプリセット値、血小板の回収率のプリセット値を制御部13のメモリーまたは記憶部18から取得し(ステップS105)、ステップS110に進む。
一方、ステップS104において、ドナー本人の採血情報が記憶部18に記憶されていると判断した場合(ステップS104で「YES」)は、ドナーの今回の来所(当該血液成分採取装置1による成分採血)は、2回目であるか否か、すなわち、ドナー本人の採血情報が記憶部18に1回分のみ記憶されているか否かを判断する(ステップS106)。
ステップS106において、ドナーの今回の来所は、2回目であり、ドナー本人の採血情報が記憶部18に1回分のみ記憶されていると判断した場合(ステップS106で「YES」)は、ドナー本人の前回の成分採血におけるサイクル当りのRBC量、血小板の回収率を記憶部18から取得し(ステップS107)、ステップS110に進む。
また、ステップS106において、ドナーの今回の来所は、3回目以上であり、ドナー本人の採血情報が記憶部18に2回分以上記憶されていると判断した場合(ステップS106で「NO」)は、ドナー本人の過去の複数回分(好ましくは、最新の複数回分)の成分採血におけるサイクル当りのRBC量、血小板の回収率を記憶部18から取得する(ステップS108)。
なお、ステップS108では、N回分の採血情報に基づいて、血小板採取操作のサイクル数を決定するように構成されている場合において、記憶部18に記憶されている採血情報がN回分に満たない場合は、記憶部18に記憶されている回数分のサイクル当りのRBC量、血小板の回収率を、その記憶部18から取得する。
次いで、ドナー本人の過去の複数回分の成分採血におけるサイクル当りのRBC量の平均値、血小板の回収率の平均値を求め(ステップS109)、ステップS110に進む。
ステップS110では、前述したように、サイクル当りのRBC量、血小板の回収率、PreHct、PrePLTを式(1)に代入して、血小板採取操作のサイクル数を求め、表示・操作部17に表示する。そして、オペレータが、表示・操作部17を操作すると、そのサイクル数が設定される。
次いで、成分採血を行なう(ステップS111)。
そして、このステップS111では、前述したように、処理血液量、PreHct、実施したサイクル数を式(3)に代入して、サイクル当りのRBC量を求めるとともに、採取PC数を求める。
なお、前述したように、採取PC数は、血液センターの製剤部門において実測して求めてもよく、この場合は、求められた採取PC数は、オペレータによる表示・操作部17の操作により、入力される。
次いで、前述したように、採取PC数、処理血液量、PrePLTを式(2)に代入して、血小板の回収率を求める(ステップS112)。
次いで、記憶部18に、ドナーのID番号と共に、採血情報として、サイクル当りのRBC量、血小板の回収率を記憶し、さらに、予備採血におけるPreHct、PrePLTを記憶する(ステップS113)。
次いで、今回の成分採血におけるサイクル当りのRBC量、血小板の回収率を含め、最新のm人分のサイクル当りのRBC量の平均値、血小板の回収率の平均値を求め、求めたサイクル当りのRBC量の平均値、血小板の回収率の平均値のプリセット値を更新(制御部13のメモリーまたは記憶部18に記憶)して、これらを新しいプリセット値とする(ステップS114)。これらのプリセット値は、ドナー本人の採血情報が記憶部18に記憶されていない場合に、ステップS105において読み出され、血小板採取操作のサイクル数を決定する際に用いられる。
以上説明したように、この血液成分採取装置1によれば、ドナー(供血者)本人が過去に行なった成分採血における採血情報が記憶部18に記憶されている場合は、ドナー本人の採血情報に基づいて、血小板(血液成分)採取操作のサイクル数が決定されるので、ドナーに対して適切なサイクル数を設定することができる。
これにより、目的の血小板製剤の規格(製剤規格)に適合する数(単位数)の血小板を、容易かつ確実に採取することができる(血小板採取操作のサイクル数が不足し、目的の製剤規格に対して、血小板数不足による単位割れが生じるのを防止することができる)。すなわち、目的の製剤規格に適合するように血小板製剤を採取することができる。
また、血小板採取操作のサイクル数が過剰となって、ドナーの負担や血液成分採取装置1の占有時間が増大してしまうのを防止することができる。
そして、この血液成分採取装置1では、血液より分離、採取された濃厚血小板中から、白血球除去フィルター261により白血球を分離除去するため、白血球の混入が極めて低い血小板製剤を得ることができる。
なお、記憶部(記憶手段)18の記憶媒体は、本実施形態では、メモリーであったが、本発明では、メモリーに限らず、例えば、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等であってもよい。
また、記憶部18は、本実施形態では、血液成分採取装置1の図示しない装置本体に内蔵されているが、本発明では、これに限らず、例えば、装置本体に対して外付けされるものであってもよい。
また、記憶部18は、本実施形態では、血液成分採取装置1の図示しない装置本体に固定的に設けられているが、本発明では、これに限らず、例えば、装置本体に対して着脱自在になっていてもよい。また、例えば、記憶部18の記憶媒体のみが装置本体に対して着脱自在になっていてもよい。
また、血液成分採取回路2の構成も、適宜設定可能であり、図示の構成に限定されない。
次に、本発明の血液成分採取装置の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の血液成分採取装置の第2実施形態の主要部を模式的に示す図である。
以下、第2実施形態の血液成分採取装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態の血液成分採取装置1は、記憶手段としてICメモリー312を備えたドナーカード(ICメモリーカード)311が、着脱自在に装填(装着)される装填部(装着部)310を有している。この装填部310は、図示例では、血液成分採取装置1の装置本体300に設けられているが、本発明では、これに限らず、例えば、装置本体300に対して外付けされるものであってもよい。
ドナーカード311の端部には、ICメモリー312に電気的に接続されているコネクタ(接続部)313が設けられている。このドナーカード311のICメモリー312には、対応するドナーのみの採血情報が記憶される。
一方、装填部301には、制御部13に電気的に接続され、ドナーカード311(ICメモリー312)と電気的に接続し得るコネクタ(接続部)302が設けられている。
ドナーカード311が装填部301に装填されると、ドナーカード311のコネクタと313と装填部301のコネクタ302とが電気的に接続し、これにより、ICメモリー312と制御部13とが接続部に電気的に接続される。
この血液成分採取装置1でも、前述した第1実施形態と同様に、装填部301に装填されたドナーカード311のICメモリー312に、ドナー本人が過去に行なった成分採血における採血情報が記憶されている場合は、制御部13は、そのドナー本人の採血情報に基づいて、血小板採取操作(血液成分採取操作)のサイクル数を決定するように構成されている。
この血液成分採取装置1によれば、前述した第1実施形態の血液成分採取装置1と同様の効果が得られる。
そして、この血液成分採取装置1では、各ドナーカード311のICメモリー312に、それぞれ、ドナー本人が過去に行なった成分採血における採血情報が記憶されるので、ドナーがいずれの血液成分採取装置1により成分採血を行なっても、ドナー本人の採血情報に基づいて、血小板(血液成分)採取操作のサイクル数が決定され、より確実に、ドナーに対して適切なサイクル数を設定することができる。
次に、本発明の血液成分採取システムの実施形態について説明する。
図6は、本発明の血液成分採取システムの実施形態を示すブロック図である。
以下、本実施形態の血液成分採取システムについて、前述した第1実施形態の血液成分採取装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6に示すように、血液成分採取システム100は、複数の前述した第1実施形態の血液成分採取装置1と、集中してデータ等の管理を行なうデータ管理装置110とを有している。この場合、記憶部(記憶手段)18は、血液成分採取装置1側ではなく、データ管理装置110側に設けられている(データ管理装置110は、記憶部18を有している)。
また、各血液成分採取装置1と、データ管理装置110とは、それぞれ、無線で信号の送信および受信(無線通信)を行うことができる無線通信機能(通信手段)または有線での信号の送信および受信(有線通信)を行うことができる有線通信機能(通信手段)を有しており、各血液成分採取装置1と、データ管理装置110との間で、それぞれ相互に通信を行うことができるようになっている。
データ管理装置110は、例えば、パーソナルコンピュータ(サーバーコンピュータ)で構成されている。そして、このデータ管理装置110の記憶部18には、電子カルテシステムのプログラムが記憶(インストール)されている。
このような血液成分採取システム100の適用例(構成例)としては、例えば、下記(適用例1)〜(適用例3)の3つが挙げられる。
(適用例1)
複数の血液成分採取装置1を、1つの血液センター内の1つの採血室にある複数の血液成分採取装置(同機種)とする。
(適用例2)
複数の血液成分採取装置1を、1つの血液センター内の複数の採血室(例えば、全部の採血室)にある複数の血液成分採取装置(同機種)とする。
(適用例3)
複数の血液成分採取装置1を、全国の各血液センターのうちの複数の血液センター(例えば、全部の血液センター)内にある複数の血液成分採取装置(同機種)とする。
この血液成分採取システム100によれば、前述した第1実施形態の血液成分採取装置1と同様の効果が得られる。
そして、この血液成分採取システムで100は、データ管理装置110により、データ等の管理を集中して行なうので、より容易かつ確実に、ドナーに対して適切なサイクル数を設定することができる。
なお、本実施形態の血液成分採取システム100は、血液成分採取装置1を複数有しているが、本発明では、血液成分採取装置1の数は、1つであってもよい。
以上、本発明の血液成分採取装置および血液成分採取システムを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明は、血小板製剤および血漿製剤(または血漿分画製剤の原料血漿)を得るのに適用する場合に限らず、例えば、血液中から、血小板製剤と血漿製剤とのいずれか一方を得る場合に適用してもよい。すなわち、本発明では、血液成分採取バッグに採取される血液成分は、血小板(血漿を含む血小板)と血漿とのいずれか一方であってもよい。
また、本発明は、血小板製剤や血漿製剤を得るのに適用する場合に限らず、例えば、血液中から、赤血球製剤、白血球製剤等を得る場合に適用してもよい。すなわち、本発明では、血液成分採取バッグに採取される血液成分は、血小板(血漿を含む血小板)や血漿に限らず、例えば、赤血球(血漿を含む赤血球)、白血球(血漿を含む白血球)等であってもよい。
また、本発明では、血液分離器は、遠心型のものに限定されず、例えば、膜型等のものであってもよい。
また、本発明では、細胞分離フィルター(濾過器)により分離除去する細胞も、白血球に限定されない。
また、本発明では、光学式センサは、図示のものに限定されず、例えば、ラインセンサ等であってもよい。
また、本発明は、間歇式の血液成分採取装置において供血者本人の採血情報に基づいてサイクル数を決定するものであるが、連続式の血液成分採取装置の場合には、サイクル数の代わりに、総処理血液量または総処理時間を決定することができる。
本発明の血液成分採取装置の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す血液成分採取装置が備える遠心分離器駆動装置に遠心分離器が装着された状態の部分破断断面図である。 図1に示す血液成分採取装置の作用を説明するためのフローチャートである。 図1に示す血液成分採取装置の作用を説明するためのフローチャートである。 本発明の血液成分採取装置の第2実施形態の主要部を模式的に示す図である。 本発明の血液成分採取システムの実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1 血液成分採取装置
2 血液成分採取回路
10 遠心分離器駆動装置
11 第1の送液ポンプ
12 第2の送液ポンプ
13 制御部
14 濁度センサ
15 光学式センサ
151 投光部
152 受光部
153 反射板
16 重量センサ
17 表示・操作部
18 記憶部
20 遠心分離器
21 第1のライン
21a 採血針側第1ライン
21b 遠心分離器側第1ライン
21c 分岐コネクター
21d チャンバー
21f 分岐コネクター
21g ポンプチューブ
21h チューブ
21i フィルター
22 第2のライン
22b 分岐コネクター
22c 分岐コネクター
22d 分岐コネクター
22e 分岐コネクター
22f フィルター
22g 分岐コネクター
22h フィルター
23 第3のライン
23a ポンプチューブ
23b 除菌フィルター
23c 気泡除去用チャンバー
23d 抗凝固剤容器接続用針
25 血漿採取バッグ
26 血小板採取バッグ
261 白血球除去フィルター
27a 中間バッグ
27b エアーバッグ
28 バッグ
29 採血針
31〜36 気泡センサ
41〜51 チューブ
81〜87 第1〜第7の流路開閉手段
100 血液成分採取システム
110 データ管理装置
131 血漿層
132 バフィーコート層
133 赤血球層
141 管体
142 ローター
143 流入口
144 排出口
145 上部
146 貯血空間
147 反射面
153 反射板
201 ハウジング
202 脚部
203 モータ
204 回転軸
205 固定台
206 ボルト
207 スペーサー
300 装置本体
301 装填部
302 コネクタ
311 ドナーカード
312 ICメモリー
313 コネクタ
S101〜S114 ステップ

Claims (6)

  1. 供血者から血液を採取する採血手段と、
    前記採血手段により採取された血液を分離する血液分離器と、
    前記血液分離器により分離された血小板を採取する血小板採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
    採取した血液を分離し、前記血小板を採取する血小板採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう血液成分採取装置であって、
    前記成分採血における複数の供血者の、少なくとも下記式Aから求められるサイクル当りの赤血球量および下記式Bから求められる血小板の回収率を含む採血情報を、該供血者を特定し得る情報と共にそれぞれ記憶する記憶手段と、
    前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段とを有し、
    前記サイクル数決定手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の前記供血者を特定し得る情報の中から供血者本人を特定し得る情報を検索し、該供血者本人を特定し得る情報が存在する場合は、前記供血者本人が過去に行った前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていると判別し、該供血者本人の前記採血情報を前記記憶手段から取得して、前記供血者本人の前記採血情報に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定し、
    供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている複数の他の供血者の前記採血情報の平均値に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するように構成されていることを特徴とする血液成分採取装置。
    サイクル当りの赤血球量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式A
    血小板の回収率=(採取血小板数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式B
    サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りの赤血球量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式C
    但し、前記式A、前記式Bおよび前記式Cにおいて、それぞれ、「PreHct」は、成分採血の事前に行なう予備採血における供血者のヘマトクリット値、「PrePLT」は、前記予備採血における供血者の血小板の血中濃度であり、「Int」は、除算における整数部分を示す。
  2. 供血者から血液を採取する採血手段と、
    前記採血手段により採取された血液を分離する血液分離器と、
    前記血液分離器により分離された血小板を採取する血小板採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
    採取した血液を分離し、前記血小板を採取する血小板採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう血液成分採取装置であって、
    前記成分採血における複数の供血者の、少なくとも下記式Aから求められるサイクル当りの赤血球量および下記式Bから求められる血小板の回収率を含む採血情報を、該供血者を特定し得る情報と共にそれぞれ記憶する記憶手段が着脱自在に装填される装填部と、
    前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段とを有し、
    前記サイクル数決定手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の前記供血者を特定し得る情報の中から供血者本人を特定し得る情報を検索し、該供血者本人を特定し得る情報が存在する場合は、前記供血者本人が過去に行った前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていると判別し、該供血者本人の前記採血情報を前記記憶手段から取得して、前記供血者本人の前記採血情報に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定し、
    供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている複数の他の供血者の前記採血情報の平均値に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するように構成されていることを特徴とする血液成分採取装置。
    サイクル当りの赤血球量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式A
    血小板の回収率=(採取血小板数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式B
    サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りの赤血球量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式C
    但し、前記式A、前記式Bおよび前記式Cにおいて、それぞれ、「PreHct」は、成分採血の事前に行なう予備採血における供血者のヘマトクリット値、「PrePLT」は、前記予備採血における供血者の血小板の血中濃度であり、「Int」は、除算における整数部分を示す。
  3. 前記装填部には、前記記憶手段と電気的に接続し得る接続部が設けられている請求項に記載の血液成分採取装置。
  4. 前記サイクル数決定手段は、供血者本人の複数回分の前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されている場合は、該複数回分のうちの少なくとも2回分の前記採血情報の平均値に基づいて、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定する請求項1ないしのいずれかに記載の血液成分採取装置。
  5. 供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されている場合において、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定する際に用いる情報には、前記供血者本人の最新の前記採血情報が含まれる請求項1ないしのいずれかに記載の血液成分採取装置。
  6. 供血者から血液を採取する採血手段と、
    前記採血手段により採取された血液を分離する血液分離器と、
    前記血液分離器により分離された血小板を採取する血小板採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
    採取した血液を分離し、前記血小板を採取する血小板採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル実行して成分採血を行なう少なくとも1つの血液成分採取装置と、
    前記成分採血における複数の供血者の、少なくとも下記式Aから求められるサイクル当りの赤血球量および下記式Bから求められる血小板の回収率を含む採血情報を、該供血者を特定し得る情報と共にそれぞれ記憶する記憶手段を有し、前記血液成分採取装置と通信可能なデータ管理装置とを備える血液成分採取システムであって、
    前記血液成分採取装置は、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段を有し、
    前記サイクル数決定手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の前記供血者を特定し得る情報の中から供血者本人を特定し得る情報を検索し、該供血者本人を特定し得る情報が存在する場合は、前記供血者本人が過去に行った前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていると判別し、該供血者本人の前記採血情報を前記記憶手段から取得して、前記供血者本人の前記採血情報に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定し、
    供血者本人が過去に行なった前記成分採血における前記採血情報が前記記憶手段に記憶されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている複数の他の供血者の前記採血情報の平均値に基づいて、下記式Cから前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するように構成されていることを特徴とする血液成分採取システム。
    サイクル当りの赤血球量=[(処理血液量)×(PreHct)]/(実施したサイクル数) ・・・式A
    血小板の回収率=(採取血小板数)/[(処理血液量)×(PrePLT)] ・・・式B
    サイクル数=Int{血小板の目標採取数/[(サイクル当りの赤血球量/PreHct)×PrePLT×血小板の回収率]}+1 ・・・式C
    但し、前記式A、前記式Bおよび前記式Cにおいて、それぞれ、「PreHct」は、成分採血の事前に行なう予備採血における供血者のヘマトクリット値、「PrePLT」は、前記予備採血における供血者の血小板の血中濃度であり、「Int」は、除算における整数部分を示す。
JP2004314482A 2004-10-28 2004-10-28 血液成分採取装置および血液成分採取システム Expired - Fee Related JP4848125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004314482A JP4848125B2 (ja) 2004-10-28 2004-10-28 血液成分採取装置および血液成分採取システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004314482A JP4848125B2 (ja) 2004-10-28 2004-10-28 血液成分採取装置および血液成分採取システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006122336A JP2006122336A (ja) 2006-05-18
JP4848125B2 true JP4848125B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=36717613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004314482A Expired - Fee Related JP4848125B2 (ja) 2004-10-28 2004-10-28 血液成分採取装置および血液成分採取システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4848125B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014132327A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 テルモ株式会社 血液成分分離装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3512575B1 (en) * 2016-09-14 2024-05-22 Terumo Kabushiki Kaisha Blood component sampling cassette, blood sampling circuit set, and blood component sampling system
JP7341008B2 (ja) * 2019-09-19 2023-09-08 テルモ株式会社 採血装置及び採血システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0683845A (ja) * 1992-09-01 1994-03-25 Toshiba Corp 献血情報管理装置
US5769811A (en) * 1995-10-31 1998-06-23 Haemonetics Corporation Blood-processing machine system
US5637082A (en) * 1996-02-22 1997-06-10 Haemonetics Corporation Adaptive apheresis apparatus
JP3817079B2 (ja) * 1998-10-05 2006-08-30 テルモ株式会社 血液成分採取装置
JP3817091B2 (ja) * 1999-07-02 2006-08-30 テルモ株式会社 細胞数測定装置
JP3936132B2 (ja) * 2000-10-27 2007-06-27 テルモ株式会社 血小板採取装置
JP2003088580A (ja) * 2001-09-20 2003-03-25 Terumo Corp 血小板採取装置
JP2003296445A (ja) * 2002-04-05 2003-10-17 Sangaku Renkei Kiko Kyushu:Kk 輸血業務管理サーバ及び輸血業務管理システム
JP2004094621A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Asahi Medical Co Ltd 医療情報管理システム
JP4257089B2 (ja) * 2002-09-20 2009-04-22 ヘモネティクス・コーポレーション アフェレーシス装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014132327A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 テルモ株式会社 血液成分分離装置
JP5980410B2 (ja) * 2013-02-26 2016-08-31 テルモ株式会社 血液成分分離装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006122336A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848143B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4861649B2 (ja) 血液成分採取回路および血液成分採取装置
JP5442796B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4848125B2 (ja) 血液成分採取装置および血液成分採取システム
JP4681395B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4956528B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4607503B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4368810B2 (ja) フィルター装置および血液成分採取装置
JP4516043B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4681393B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4607803B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4558401B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4740075B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4594029B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4549122B2 (ja) フィルター監視システムおよび血小板採取装置
JP4344592B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4500618B2 (ja) 血液成分採取装置
JP2007252517A (ja) 血液成分採取装置
JP4607508B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4871496B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4434817B2 (ja) 血小板採取装置
JP4758663B2 (ja) 血液成分採取装置
JP2005199055A (ja) 血液成分採取装置
JP2008245942A (ja) 血液成分採取装置
JP2005177191A (ja) 採血装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4848125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees