WO2014132327A1 - 血液成分分離装置 - Google Patents

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Abstract

 遠心分離器と、遠心分離した所定の血液成分を収容する容器を備え、分離された所定の血液成分を採取する工程を複数サイクル行う血液成分分離装置において、予測体外循環量を、血球検査装置で測定したヘマトクリット値の測定値に対して補正を行った後のヘマトクリット値をもとに算出する演算手段を有し、前記演算手段は、前記補正を行うときに使用する補正値を、直近の複数回の採取操作における予測体外循環量のデータ値と、直近の複数回の採取操作における第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値とをもとに算出する。

Description

血液成分分離装置
 本発明は、血液から所定の血液成分を採取するための血液成分分離装置に関する。
 従来、採血において、主として血小板液等のみを採取し、その他の成分は供血者に返還する成分採血が行われており、そのときに、遠心分離器を備える血液成分分離装置が使用されている。
 近年、癌の放射線治療時等において、血小板液の輸血が広く行われ、そのとき、高濃度の血小板液が必要とされる。高濃度の血小板液を採取するために、特許文献1の技術では、血液成分分離装置において、低濃度の血小板液をバフィーコートバッグに一時的に貯え、高濃度血小板液のみを血小板中間バッグに貯えることが行われている。
特開2009-226210号公報
 ここで、目標濃度の血小板液を確実に採取するためには、血小板液の採取操作における体外循環量(採血量)を適切に調整する必要があるが、特許文献1には、血液のヘマトクリット値を考慮して体外循環量を調整することは特に開示されていない。
 このように血液のヘマトクリット値を考慮して体外循環量を調整するに際しては、血球検査装置(血球計数装置)によりヘマトクリット値を測定することが考えられる。
 しかしながら、血球検査装置にて測定されたヘマトクリット値と実際のヘマトクリット値とに大きな誤差がある場合、すなわち、血球検査装置の測定精度が低い場合には、目標濃度の血小板液を採取できないおそれがある。
 例えば、実際のヘマトクリット値は45%であるが、血球検査装置にて測定されたヘマトクリット値は40%であったとする。すなわち、血球検査装置にて測定されたヘマトクリット値が実際のヘマトクリット値よりも小さかったとする。すると、このとき、血液成分分離装置において、血小板液の採取操作における1サイクル当たりの目標の体外循環量は、血球検査装置にて測定されたヘマトクリット値(40%)をもとに算出した結果、450mlとなったとする。しかしながら、実際のヘマトクリット値は45%であり血球検査装置にて測定されたヘマトクリット値と誤差があったため、1サイクル当たりの実際の体外循環量が400mlとなってしまったとする。すると、実際の体外循環量が目標の体外循環量よりも大きく減少してしまったので、採取された血小板液の濃度が目標濃度よりも小さくなること(血小板の単位割れ)が生じるおそれがある。
 一方、血球検査装置にて測定されたヘマトクリット値が実際のヘマトクリット値よりも大きかった場合には、採取された血小板液の濃度が目標濃度よりも大きくなること(血小板の単位増)が生じるおそれがある。
 このように、血球検査装置の測定精度によっては、目標濃度の血小板液を採取できないおそれがある。
 そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、血球検査装置の測定精度に関わらず目標濃度の所定の血液成分を採取できる血液成分分離装置を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、血液から所定の複数の血液成分を分離するための遠心分離器と、遠心分離した所定の血液成分を収容する容器を備え、該分離された前記所定の血液成分を採取する工程を複数サイクル行う血液成分分離装置において、前記所定の血液成分の採取操作における1サイクル当たりの目標の採血量として予測される予測体外循環量を、血球検査装置(血球計数装置)で測定したヘマトクリット値の測定値に対して補正を行った後のヘマトクリット値をもとに算出する演算手段を有し、前記演算手段は、前記補正を行うときに使用する補正値を、既に前記採取操作が終了した直近の複数回の前記採取操作における前記予測体外循環量のデータ値と、前記直近の複数回の前記採取操作における第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値とをもとに算出すること、を特徴とする。
 この態様によれば、既に所定の血液成分の採取操作が終了した直近の複数回の所定の血液成分の採取操作におけるデータ値をもとにヘマトクリット値の測定値に対する補正値を算出し、この算出した補正値によりヘマトクリット値の測定値に対して補正を行い、今回の採取操作における予測体外循環量を算出する。このように血球検査装置で測定したヘマトクリット値の測定値に対して補正を行うので、血球検査装置の測定精度が低くても、目標濃度の所定の血液成分を採取できる。そして、1回の採取操作が終了する毎にヘマトクリット値の測定値に対する補正値は更新されるので、ヘマトクリット値の測定値に対する補正を血球検査装置の測定精度の変化に対応して行うことができる。そのため、血球検査装置によるヘマトクリット値の測定精度に関わらず、目標濃度の所定の血液成分を採取できる。
 また、上記の態様においては、前記予測体外循環量のデータ値と前記第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値は、前記採取操作が終了する前に採血を途中で中止したときのデータ値を削除して作成されたものであること、が好ましい。
 この態様によれば、所定の血液成分を採取することができた採取操作におけるデータ値のみを引用して、ヘマトクリット値の測定値に対する補正値を算出する。これにより、ヘマトクリット値の測定値に対する補正の精度が向上し、予測体外循環量をより的確に算出できる。そのため、血球検査装置によるヘマトクリット値の測定精度に関わらず、より確実に、目標濃度の血小板液を採取できる。
 また、上記の態様においては、a)供血者から採取した全血を遠心分離器に導入し、複数の血液成分に分離する遠心分離工程と、b)遠心分離された血液成分のうち、前記遠心分離により分離された所定の血液成分のうち、第1の血液成分を前記遠心分離器内に全血と共に導入する循環フロー工程と、c)前記循環フロー工程にて、所定量の前記第1の血液成分を分離後、全血の前記遠心分離器への供給を停止して、前記遠心分離器に第1の血液成分のみを導入し、所定時間さらに循環させた後、循環速度を加速することにより第2の血液成分を前記遠心分離器により分離し、採取する循環・加速工程と、d)前記循環・加速工程において、所定量の第2の血液成分を採取後、採取しなかった血液成分について供血者へ返血する返血工程と、を有し、前記a)~d)の工程を1サイクルとして、該サイクルを複数回行うこと、が好ましい。
 この態様によれば、所定の血液成分を他の血液成分から精度良く分離することができる。
 また、上記の態様においては、前記循環・加速工程は、第2の血液成分のうち、低濃度の第2の血液成分を一時貯留容器に移送する第1の採取工程と、第2の血液成分のうち、高濃度の第2の血液成分を採取する第2の採取工程と、を含み、前記一時貯留容器に移送された低濃度の第2の血液成分は、次サイクルにおいて採取された全血と併せて前記遠心分離器に導入されること、が好ましい。
 この態様によれば、高濃度の第2の血液成分を得るためのBCリサイクルに適用することができるため、より一層多くの所定の血液成分を採取することができる。
 また、上記の態様においては、前記所定の血液成分は、血小板液であること、が好ましい。
 この態様によれば、血球検査装置によるヘマトクリット値の測定精度に関わらず、目標濃度の血小板液を採取できる。
 本構成の血液成分分離装置によれば、血球検査装置の測定精度に関わらず目標濃度の所定の血液成分を採取できる。
実施例1の血液成分分離装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る血液成分分離装置の制御系を示すブロック図である。 遠心ボウルの構造を示す図である。 実施例1の血液成分分離装置の作用を示すフローチャートである。 血小板液の採取工程の作用を示すフローチャートである。 実施例1の血液成分分離装置の第1工程(採血開始工程)を示す図である。 第2工程(遠心分離工程)を示す図である。 第3工程(クリティカルフロー工程)を示す図である。 第4工程(循環・加速工程)のうち、循環工程を示す図である。 第5工程(循環・加速工程)のうち、低濃度の血小板液を回収する工程を示す図である。 第5工程(循環・加速工程)のうち、高濃度の血小板液を貯蔵する工程を示す図である。 第5工程(循環・加速工程)のうち、低濃度の血小板液を回収する工程を示す図である。 返血工程を示す図である。 第2サイクルの第1工程を示す図である。 第2サイクルの第2工程を示す図である。 第2サイクルの第3工程を示す図である。 血小板液の処理工程を示す図である。 血小板液の最終処理を示す図である。 時系列的に血液成分分離装置の作用を示す図である。 血小板、白血球、及び赤血球の流出する濃度変化を示す図である。 予測体外循環量のデータ値と1サイクル当たりにて実測された血液の処理量のデータ値の一例を示す図である。 実施例2の血液成分分離装置の構成を示す図である。 実施例2の血液成分分離装置の作用を示すフローチャートである。 実施例2の血液成分分離装置の採血工程を示す図である。 実施例2の血液成分分離装置の循環工程を示す図である。 実施例2の血液成分分離装置のPC採取工程を示す図である。
 以下、本発明の血液成分分離装置を具体化した実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
<実施例1>
 実施例1の血液成分分離装置のシステム構成を図1に示す。図2は、実施の形態に係る血液成分分離装置の制御系を示すブロック図である。
 本実施形態にかかる血液成分分離装置は、血液成分分離回路1を有する。血液成分分離回路1は、採血針2と、初流血を採取するための初流血採取バッグY7、サンプリングポート3、初流血採取ライン4とからなる初流血採取回路5を有する。
 また、血液成分分離回路1は遠心ボウルE1を有する。遠心ボウルE1は、採取内部に貯血空間を有するローター(不図示)と、ローターを回転駆動する回転駆動手段14と、流入口(第1ポートE1a)と流出口(第2ポートE1b)とを有し、ローターの回転により複数の血液成分に血液を分離する。血液成分分離回路1は、遠心ボウルE1により分離された血液成分を貯留する、第1の容器(血漿バッグ)Y1、第2の容器(一時貯留バッグ)Y2、第3の容器(血小板中間バッグ)Y3を有する。
 また、血液成分分離回路1は、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第5ライン、第6ライン、第7ラインを有する。
 第1ラインは、採血針2と遠心ボウルE1とを接続するためのものであり、ドナーチューブT1、第1血液ポンプP1、チューブT2、チューブT3a、第1開閉弁V1、チューブT3b、チューブT4から構成される。第2ラインは、遠心ボウルE1と第1の容器Y1とを接続するためのものであり、チューブT5、チューブT6a、第2開閉弁V2、チューブT6bから構成される。第3ラインは、第1の容器Y1と第1ラインとを接続するためのものであり、チューブT8a、第3開閉弁V3、チューブT8b、チューブT9、第2血液ポンプP2、チューブT10b、第4開閉弁V4、チューブT10aから構成される。
 第4ラインは、遠心ボウルE1と第2の容器Y2とを接続するためのものであり、チューブT5、チューブT15、チューブT11a、第5開閉弁V5、チューブT11bから構成される。第5ラインは、第2の容器Y2と第1ラインとを接続するためのものであり、チューブT12、チューブT13b、第6開閉弁V6、チューブT13aから構成される。第6ラインは、第5ラインと同様に第2の容器Y2と第1ラインとを接続するためのものであり、チューブT12、チューブT14a、第7開閉弁V7、チューブT14b、チューブT9、第2血液ポンプP2、チューブT10b、第4開閉弁V4、チューブT10aから構成される。第7ラインは、遠心ボウルE1と第3の容器Y3とを接続するためのものであり、チューブT5、チューブT15、チューブT16、チューブT17a、第8開閉弁V8、チューブT17bから構成される。
 供血者から全血(血液)を採取するための採取手段である採血針2はドナーチューブT1により、第1血液ポンプP1の第1ポートに接続している。初流血採取バッグY7は、ドナーチューブT1上に設けられた分岐部から初流血採取ライン4により採血針と接続される。初流血採取バッグY7はさらに、採取した初流血を図示しない検査容器に移送するためのサンプリングポート3を備え、サンプリングポート3は、本体部と、針部6と、針部をカバーするカバー部7からなる。また、初流血採取ライン上にはラインを開閉するためのクレンメ8が設けられている。
 第1血液ポンプP1の第2ポートに接続するチューブT2は、2つのチューブT3a、T13aに分岐され、チューブT3aは、第1開閉弁V1の第1ポートに接続され、第1開閉弁V1の第2ポートはチューブT3bに接続される。チューブT3bは、2つのチューブT4、T10aに分岐され、チューブT4は、採取した血液を複数の血液成分に分離するための遠心分離器である遠心ボウルE1の第1ポートE1aに接続している。遠心ボウルE1は、回転駆動手段14上に配置され、回転駆動される。
 ここで、採血針2と遠心ボウルE1の入口側である第1ポートE1aとは、第1のライン(ドナーチューブT1、第1血液ポンプP1、チューブT2、チューブT3a、第1開閉弁V1、チューブT3b、チューブT4)により接続されている。
 ここで、ドナーチューブT1には、圧力センサC1が接続している。
 遠心ボウルE1の第2ポートE1bに接続するチューブT5は、チューブT15、及びチューブT6aに分岐される。チューブT6aは、第2開閉弁V2の第1ポートに接続し、第2開閉弁V2の第2ポートはチューブT6bに接続している。チューブT6bは血漿バッグ(第1の容器)Y1の第2ポートY1bに接続している。
 ここで、遠心ボウルE1の第2ポートE1bと血漿バッグY1とは、第2ライン(チューブT5、チューブT6a、第2開閉弁V2、チューブT6b)により接続されている。なお、血漿バッグY1は二つあり、図6乃至18においては一つに省略して記載している。
 また、血漿バッグY1の出力側である第1ポートY1aは、チューブT8aに接続する。チューブT8aは第3開閉弁V3の第1ポートに接続する。第3開閉弁V3の第2ポートはチューブT8bに接続し、チューブT8bはチューブT9に接続する。チューブT9は、第2血液ポンプP2の第2ポートに接続している。第2血液ポンプP2の第1ポートは、チューブT10bに接続し、チューブT10bは第4開閉弁V4の第2ポートに接続する。第4開閉弁V4の第1ポートはチューブT10aに接続している。
 チューブT10aは、第1ラインを構成するチューブT3b及びチューブT4の中間位置に接続している。すなわち、血漿バッグY1と第1ラインとは、第3ライン(チューブT8a、第3開閉弁V3、チューブT8b、チューブT9、第2血液ポンプP2、チューブT10b、第4開閉弁V4、チューブT10a)により接続されている。これにより、血漿バッグY1は、遠心ボウルE1の入口側または出口側と選択的に連通するように接続されている。
 前記チューブT5から分岐したチューブT15は、さらにチューブT11a、及びチューブT16に分岐される。チューブT11aは、第5開閉弁V5の第1ポートに接続し、第5開閉弁V5の第2ポートはチューブT11bに接続している。チューブT11bにより、一時貯留バッグY2の第2ポートY2bに接続している。すなわち、遠心ボウルE1の第2ポートE1bと一時貯留バッグY2とは、第4ライン(チューブT5、チューブT15、チューブT11a、第5開閉弁V5、チューブT11b)により接続されている。
 一時貯留バッグY2の第1ポートY2aは、チューブT12に接続し、チューブT13bとチューブT14aに分岐する。チューブT13bは、第6開閉弁V6の第1ポートに接続し、第6開閉弁V6の第2ポートはチューブT13aに接続している。チューブT13aは、第1ラインを構成するチューブT2、及びチューブT3aの中間位置に接続している。
 一方、チューブT12から分岐したチューブT14aは、第7開閉弁V7の第1ポートに接続し、第7開閉弁V7の第2ポートにはチューブT14bが接続している。チューブT14bはチューブT9、及びチューブT8bの中間位置に接続し、チューブT9は第2血液ポンプP2の第2ポートに接続している。
 第2血液ポンプP2の第1ポートは、チューブT10bに接続し、チューブT10bは第4開閉弁V4の第1ポートに接続している。第4開閉弁V4の第2ポートはチューブT10aに接続している。チューブT10aは第1ラインを構成するチューブT3b、及びチューブT4の中間位置に接続している。すなわち、一時貯留バッグY2と第1ラインとは、第5ライン(チューブT12、チューブT13b、第6開閉弁V6、チューブT13a)、及び第6ライン(チューブT12、チューブT14a、第7開閉弁V7、チューブT14b、チューブT9、第2血液ポンプP2、チューブT10b、第4開閉弁V4、チューブT10a)により接続されている。一時貯留バッグY2は、遠心ボウルE1の入口側または出口側と選択的に連通するように接続されている。
 一方、チューブT15から分岐したチューブT16は、さらに2つのチューブT17a、及びチューブT18aに分岐している。チューブT17aは、第8開閉弁V8の第1ポートに接続し、第8開閉弁V8の第2ポートはチューブT17bに接続している。チューブT17bは血小板中間バッグ(第3の容器)Y3の入力側である第1ポートY3aに接続している。一方、チューブT16から分岐したチューブT18aは、第9開閉弁V9の第1ポートに接続し、第9開閉弁V9の第2ポートはチューブT18bに接続している。チューブT18bはエアバッグY4に接続している。すなわち、遠心ボウルE1の第2ポートE1bと血小板中間バッグY3とは、第7ライン(チューブT5、チューブT15、チューブT16、チューブT17a、第8開閉弁V8、チューブT17b)により接続されている。これにより、血小板中間バッグY3は、遠心ボウルE1の出口側に連通するように接続されている。
 遠心ボウルE1の第2ポートE1bと接続するチューブT5には、血小板の濃度を検出するための濁度センサC2、及び圧力センサC3が取り付けられている。濁度センサC2は、チューブT5内を通る血漿が血小板で濁った状態になる度合いを検出している。
 また、遠心ボウルE1が取り付けられている周辺部には、遠心ボウルE1内に形成されるバフィーコート層BC(図3参照)の界面位置を検出するための界面センサC4が取り付けられている。
 血小板中間バッグY3の出力側である第2ポートY3bから出たチューブT19は、2つのチューブT20a、T21に分岐され、チューブT20aは、第10開閉弁V10の第1ポートに接続し、第10開閉弁V10の第2ポートはチューブT20bに接続している。チューブT21は、第3血液ポンプP3の出力側である第1ポートに接続している。第3血液ポンプP3の入力側である第2ポートは、除菌フィルタ9を介して、瓶針10により血小板保存液瓶に接続している。チューブT20bは、白血球除去フィルタ11を介して、血小板バッグY5に接続している。また、血小板バッグY5には、エアバッグY6が接続している。
 一方、ドナーチューブT1の途中には、ACDポンプP4の出力ポートが接続されている。ACDポンプP4の入力ポートは、除菌フィルタ12の出力ポートに接続されている。除菌フィルタ12の入力ポートは瓶針13によりACD貯蔵瓶に接続している。
 ここで、図2に示すように、制御部15は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、第1血液ポンプP1、第2血液ポンプP2、第3血液ポンプP3、ACDポンプP4、遠心ボウル駆動装置14、圧力センサC1、濁度センサC2、圧力センサC3、界面センサC4、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3、第4開閉弁V4、第5開閉弁V5、第6開閉弁V6、第7開閉弁V7、第8開閉弁V8、第9開閉弁V9、及び第10開閉弁V10が電気的に接続されている。また、制御部15は、血液のヘマトクリット値を測定する血球検査装置32(血球計数装置)が電気的に接続されている。さらに、制御部15は、血液の処理量(採血量)を測定する処理量測定手段34が電気的に接続されている。
 そして、各センサC1、C2、C3、C4からの検出信号が、それぞれ制御部15に随時入力される。制御部15は、これらの検出信号などに基づき、各ポンプP1、P2、P3、P4の稼働/停止、回転方向(正転/逆転)及び回転数を制御するとともに、必要に応じ、各開閉弁V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7、V8、V9、V10の開閉及び遠心ボウル駆動装置14の作動を制御する。また、血球検査装置32によるヘマトクリット値(HCT値)の測定結果のデータと処理量測定手段34による血液の処理量の測定結果のデータが、制御部15に随時入力される。なお、制御部15は、本発明における「演算手段」を兼ねている。
 チューブの構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、PETやPBTなどのポリエステル、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリウレタン、ポリエステルエラストマー、などの各種熱可塑性エラストマーが挙げられるが、その中でも特にポリ塩化ビニルが好ましい。ポリ塩化ビニルであれば、十分な可撓性、柔軟性が得られるうえ、取り扱いが容易であり、クレンメ等による閉塞にも適している。
 バッグを構成する材料としては、可塑剤としてDEHPが用いられている軟質のポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレンなどのオレフィンあるいはジオレフィンを重合、共重合した重合体を使用でき、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、EVAと各種熱可塑性エラストマーとのポリマーブレンドなど、これらを各種任意に組み合わせたものが挙げられる。さらに、PET,PBT,PCGTなども用いることが可能である。これらの中でも特にポリ塩化ビニルが好適であるが、血小板液を保存する容器には血小板液の保存性を向上させるため、ガス透過性に優れたものが好ましく、ポリオレフィンやDnDP可塑化ポリ塩化ビニルなどを用いたり、シートの厚さを薄くしたものを用いるのが好ましい。
 図3に、遠心ボウルE1の構造を示す。中心線より右側が断面図であり、左側が点線で外観図を示している。
 血液成分分離装置内で、回転しない固定部分である固定部20には、流入口E1a、流出口E1bが形成されている。固定部20には、カバー17、及び下向きに延設された流入管18が連結している。これら固定部分に対して、側壁21、外殻22、内殻23、底板16が回転可能に一体的に保持されている。底板16は、遠心ボウル駆動装置14に吸着等されており、遠心ボウル駆動装置14により回転力が与えられる。図3には、遠心ボウルE1内に流入口E1aから全血が供給され、遠心力により血液成分が分離されている状態を示している。
 すなわち、外殻22と側壁21とで形成される空間では、遠心力により、外側から比重の大きい順に、赤血球層RBC、白血球層WBC、バフィーコート層BC、血小板層PLT、血漿層PPPが形成される。ここで、白血球層WBCと血小板層PLTとは、比重が近いため、分離しにくい。そのため白血球層WBCと血小板層PLTとを含むバフィーコート層BCが存在する。一般的に、全血の内訳は、血漿PPPが約55%、赤血球RBCが約43.2%、白血球WBCが約1.35%、血小板PLTが約0.45%である。
 遠心ボウルE1では、流入管18の中間点より少し上側に形成された流出通路19が内周部に形成されているため、外殻22と側壁21とで形成される空間において、内周に形成されている血漿層PPPから流出口E1bを通過して、遠心ボウルE1の外へ流出する。
 次に、上記構成を有する血液成分分離装置の作用について、図4、5にフローチャートを示し、図6乃至図18に血液成分分離装置の作用、工程を示す。本装置は、高濃度の血小板液を採取することを目的としている。図19に、時系列的に血液成分分離装置の動作・作用を工程図として示す。
 図6は、採血開始工程(第1工程)を示す図である。ポンプのうち、白抜きの表示は、稼働している状態を示し、黒塗りの表示は停止している状態を示している。また、開閉弁のうち、白抜きの表示は、開いている状態を示し、黒塗りの表示は閉じている状態を示している。
 始めに、図4のプライミング工程(S1)を行う。ACDポンプP4、第1ポンプP1が駆動され、血液の凝固を防止するためのACD液が、開かれている第1開閉弁V1を介して、遠心ボウルE1に供給され、遠心ボウルE1、第1ポンプP1等のプライミング工程(S1)を行う。プライミングとは、血液を流したときに凝固しないように、予め、ドナーチューブT1、第1ポンプP1、及び遠心ボウルE1内等の血液に接触する部分にACD液を付着させる工程である。プライミング工程から遠心ボウル駆動装置14により、遠心ボウルE1は所定の回転数で回転している。
 プライミング工程(S1)が終わると、採血針2を供血者に穿刺し、全血の採取を開始する(S2)。まず、採血針2を供血者に穿刺した後、初流血採取回路中の初流血採取バッグY7(図1参照)に初流血を採取する。このときドナーチューブT1上に設けられた分岐部では、最初は採血針2と初流血採取ライン4(図1参照)とを接続するように構成されている。初流血バッグに所定量の血液を貯留したならば、クレンメ8(図1参照)にて初流血採取ライン4を閉塞し、ドナーチューブT1の第1血液ポンプP1側の流路を確保する。
 このときも、ACDポンプP4が駆動され、ACD液がドナーチューブT1に供給され、全血と混合されて遠心ボウルE1に全血が供給される。回転している遠心ボウルE1に全血が供給されると、遠心ボウルE1の内周部に位置する流出通路19(図3参照)より、血漿に押されて、図6に示すように、遠心ボウルE1内の空気(点線で示す。)が流れ出る。流れ出た空気は、開かれている第9開閉弁V9を介して、エアバッグY4に貯えられる。
 遠心ボウルE1では、図3に示すように、供給された全血にボウル内で遠心力を付与することにより、全血が各成分に分離される。
 次に、濁度センサC2が、チューブ内を流れる流体が、空気から血漿に変化したことを検出すると、図7に示すように、第9開閉弁V9を閉じて、第2開閉弁V2を開いて、遠心ボウルE1からあふれ出た血漿を血漿バッグY1に貯える。これが遠心分離工程(S3)である。図3に示すように、遠心ボウルE1から始めのうち出てくるのは、血漿のみである。
 次に、血漿バッグY1にある程度の血漿(本実施例では、30ml)が貯えられたら(S4:YES)、図8に示すように、第3開閉弁V3を開き、第2血液ポンプP2を駆動し、さらに第4開閉弁V4を開いて、供血者から全血を採取すると共に、血漿バッグY1に貯えられている血漿を全血に混ぜて、遠心ボウルE1に供給する。これが第3工程(クリティカルフロー工程)(S5)である。これが、図19に示すクリティカルフロー期間TEである。
 次に、図3におけるバフィーコート層BCと赤血球層RBCとの界面が所定の位置に来たことを、界面センサC4が検出すると(S6:YES)、図9に示すように、第1開閉弁V1を閉じて、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3、第4開閉弁V4を開いたまま、及び第2血液ポンプP2を駆動したままで、血漿バッグY1内の血漿は第3開閉弁V3、第2血液ポンプP2、第4開閉弁V4、遠心ボウルE1、第2開閉弁V2を通って、再び血漿バッグY1に戻す循環・加速工程のうちの循環工程(第4工程)を行う。図19に示す循環期間TFである。
 同時に、現在のサイクルが最終サイクルか否かを判断し、最終サイクルでない場合には(S7:NO)、第6開閉弁V6を開き、第1血液ポンプP1を駆動した状態を保ち、一時貯蔵バッグY2に、採取した全血を貯える(S11)。換言すると、一時貯留バッグY2へ採取した全血を貯えることで全血の採取を継続する。全血の採取の継続は、循環・加速工程が終了するまで継続するか、あるいはあらかじめ規定された時間、採取量に達するまで行う。最終サイクルの場合には(S7:YES)、第1血液ポンプP1を停止して、採血を停止する(S8)。
 本実施例の循環・加速工程のうちの循環工程では、クリティカルフロー工程よりも循環速度を速くして、100ml/分程度の速度で30~40秒程度血漿を、遠心ボウルE1内を通過して循環させる。これにより、図3のバフィーコート層BCにおける粒状物濃度の低減が起き、血小板と比較して、より比重の大きい白血球層WBCがバフィーコート層BCの外側に沈積することになる。すなわち、血小板層PLTと白血球層WBCとをより明確に分離できるのである。
 次に、循環工程を一定時間行った後、図10に示す循環・加速工程のうちの加速工程(第5工程)に入る。加速工程では、第2血液ポンプP2の回転数を制御することにより、徐々に回転数を高めて血漿の流量を、順次増分する。本実施例では、100ml/分から始めて流量を増加させ、血小板が流出してくるまで血漿流量を加速する。図19に示す加速期間TGである。図4では、循環工程と加速工程とを合わせて、循環・加速工程(S9、12)として表現している。
 この加速工程により、図3において、血小板PLTは、上昇する方向に力を得て、流出通路19から遠心ボウルE1の外部へと放出される。この加速によっては、比重の大きい白血球層WBCや赤血球層RBCは、遠心力のほうが強いため、流出通路19から出てゆくことはない。
 血小板、白血球、及び赤血球の流出する濃度変化を図20に示す。横軸は、血小板採取時の時間経過であり、縦軸は流出する血球成分の濃度である。始め血小板の流出(流出期間TA)があり、血小板の流出量は徐々に増加し、最大流量を過ぎると徐々に減少する。白血球も同様に、流出量は徐々に増加し、最大流量を過ぎると徐々に減少する。
 S9、12の詳細を、図5に血液成分分離装置の作用を示すフローチャートとして示す。
 血小板の流出期間TAは、始めに低濃度の血小板液が流出する低濃度期間TBがあり、続いて高濃度の血小板液が流出する高濃度期間TCがあり、その後、再び低濃度の血小板液が流出する低濃度期間TDに分割できる。ここで、高濃度の血小板液を得るためには、低濃度の血小板液は不要である。
 本実施例では、加速工程において、図10に示すように、濁度センサC2が血小板を検出した後、すなわち、TB期間であると判断すると(S21:YES)、第2開閉弁V2を閉じて、第5開閉弁V5を開いて、図20の低濃度の期間TBの血小板液を一時貯留バッグY2に貯えている(S22)。このとき、一時貯留バッグY2には、全血も流入され貯えられているので、低濃度の血小板液は、全血と混ざった状態で一時貯留バッグY2に貯えられる。このときも、第1血液ポンプP1は駆動の状態が保持され、供血者から採取した全血は、一時貯留バッグY2に貯えられ続ける。
 ここで、一時貯留バッグY2は、全血バッグと同時にバフィーコートバッグとしても使用されている。
 次に、濁度センサC2が、血小板液が高濃度であることを検出すると、TC期間であると判断して(S23:YES)、図11に示すように、第5開閉弁V5を閉じて、第8開閉弁V8を開く。これにより、高濃度の期間TCのときに流出する高濃度の血小板液を血小板中間バッグY3に貯えることができる(S24)。
 最後のサイクルでないときは(S7:NO)、このときも、第1血液ポンプP1は駆動した状態が保持され、供血者から採取した全血は、第6開閉弁V6を介して一時貯留バッグY2に貯えられ続ける。
 次に、血小板中間バックY3に高濃度の血小板液が予め定められた所定量だけ貯えられると、TD期間であると判断して(S25:YES)、図12に示すように、血小板中間バッグY3に低濃度の血小板液を入れないために第8開閉弁V8を閉じて、第5開閉弁V5を開く。これにより、低濃度の期間TDのときに流出する低濃度の血小板液を、再び一時貯留バッグY2に貯えることができる(S26)。
 最後のサイクルでないときは(S7:NO)、このときも、第1血液ポンプP1は駆動した状態が保持され、供血者から採取した全血は、第6開閉弁V6を介して一時貯留バッグY2に貯えられ続ける。
 ここで、血小板中間バックY3に蓄える高濃度の血小板液の量は、遠心ボウルE1から流出する血小板液の流量に基づき第8開閉弁V8の開弁時間を制御することにより、簡単に調整することができる。
 次に、所定量の血小板液の採取が終了、言い換えると、第8開閉弁V8を開いてから所定時間が経過すると、TD期間が終了したと判断して(S27:YES)、血小板の流出が終了したと判断して、図13に示す返血工程に移行する(S10、S13)。
 すなわち、遠心ボウルE1の回転を停止し、第6開閉弁V6、及び第5開閉弁V5を閉じ、第1開閉弁V1、及び第9開閉弁V9を開いて、第1血液ポンプP1を逆回転させて、遠心ボウルE1内に残されている血液を供血者に返す返血を開始する。ここで、第1血液ポンプP1の逆転スピードは、正転スピードの倍速で駆動させ、返血時間を短縮している。また、必要に応じて、第2血液ポンプP2を駆動して、採りすぎて血漿バッグY1に貯えられている血漿を返血する。
 返血が終了したら、最後のサイクルの場合は(S7:YES)、全工程を終了する。最後のサイクルでない場合は(S7:NO)、図14に示すように遠心ボウルE1の回転を開始し、第1血液ポンプP1を再び正転回転させて、採血を再開する。遠心ボウルE1の内周部に位置する流出通路19より、血漿に押されて、遠心ボウルE1内の空気(点線で示す。)が流れ出る。流れ出た空気は、開かれている第9開閉弁V9を介して、エアバッグY4に貯えられる。このとき、一時貯留バッグY2に貯えられている血液も、第7開閉弁V7を開き、第2血液ポンプP2を駆動して、第4開閉弁V4を通って同時に遠心ボウルE1に流入させる(S14)。このとき、血漿バッグY1に流体が流れ入れないように第3開閉弁V3を閉じる。
 次に、濁度センサC2が、チューブ内を流れる流体が、空気から血漿に変化したことを検出すると、図15に示すように、第9開閉弁V9を閉じて、第2開閉弁V2を開いて、遠心ボウルE1からあふれ出た血漿を血漿バッグY1に貯える。
 次に、一時貯留バッグY2の血液が全て遠心ボウルE1に戻ったことを確認し、血漿バッグY1に所定量の血漿が貯えられたことを確認すると(S4:YES)、図16(図8と同じ状態)に示すように、第2血液ポンプP2を駆動した状態が保持され、第7開閉弁V7を閉じ、血漿バッグY1に貯えられている血漿を全血に混ぜて、遠心ボウルE1に供給するために第3開閉弁V3を開いて、血漿のクリティカルフロー工程を開始する。以下、図9の工程(循環工程)に続く。
 このサイクルは、所定量の血小板PLTが確保されるまで、通常3サイクルか4サイクル行われる。例えば、3サイクルで終了するときは、第2サイクルの循環期間TF2、及び加速期間TG2のときに、並行して採血を行い、一時貯留バッグY2に全血を貯留する。そして、第3サイクルの採血時に、一時貯留バッグY2内の血液を全血に混ぜて、遠心ボウルE1に供給する。そして、第3サイクルのときには、循環期間TF3、及び加速期間TG3のときに、採血を行わない。第4サイクルがないからである。
 3サイクルで終了する場合には、第3サイクルの返血が終了すれば、供血者から採血針2を外して、採血は終了する。次に、図17に示すように、血小板中間バッグY3内に貯蔵されている高濃度の血小板液を、血小板バッグY5に注入する。次に、図18に示すように、血小板保存液瓶に接続している瓶針10により、血小板保存液瓶に残っている血小板保存液を、血小板バッグY5に注入する。
 次に、血球検査装置32で測定したHCT値(ヘマトクリット値)の測定値に対する補正方法について説明する。本実施例では、血球検査装置32で測定したHCT値の測定値に対する補正機能を自動化し、補正後のHCT値をもとに所定の演算式を用いて、血小板液の採取操作における1サイクル当たりの採血量(血液の処理量)として予測される予測体外循環量を算出する。
 ここで、前記のように、血球検査装置32で測定したHCT値の測定値は、実際のHCT値と誤差が生じるおそれがある。すると、前記の制御部15にてHCT値の測定値をもとに算出される1サイクル当たりの目標の採血量である予測体外循環量と、処理量測定手段34で実際に測定される1サイクル当たりの血液の処理量との間で誤差が生じ、血液成分分離回路1は目標濃度の血小板液(目標の血小板数)を採取できないおそれがある。
 そこで、本実施例では、まず、制御部15は、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の血小板液の採取操作における予測体外循環量のデータ値Aと、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の血小板液の採取操作における処理量測定手段34により第1サイクル目にて実測された血液の処理量(採血量)のデータ値Bとをもとに、真のHCT補正値αを算出する。そして、制御部15は、血球検査装置32で測定したHCT値の測定値に対し真のHCT補正値αを使用して補正を行い、この補正後のHCT値をもとに今回の採取操作における予測体外循環量を算出する。そして、制御部15は、このような予測体外循環量の算出処理を、各回の血小板液の採取操作にて行う。
 ここで、真のHCT補正値αは、具体的には、以下の数式をもとに求められる。なお、現行HCT補正値をα0とし、予測体外循環量のデータ値をAとし、第1サイクル目にて実測された血液の処理量のデータ値をBとする。
 [数1]
 α=α0×(A/B)
 ここで、現行HCT補正値α0とは、HCT補正値(血球検査装置32で測定したHCT値の測定値に対する補正値)として、現在設定されている補正値である。
 また、予測体外循環量のデータ値Aは、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の血小板液の採取操作における予測体外循環量のデータ値の平均値とする。また、第1サイクル目にて実測された血液の処理量のデータ値Bは、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の血小板液の採取操作における第1サイクル目にて実測された血液の処理量のデータ値の平均値とする。このようにして、予測体外循環量のデータ値Aと第1サイクル目にて実測された血液の処理量のデータ値Bを、1回の血小板液の採取操作が終了する毎に、随時更新する。そのため、各回の血小板液の採取操作にて、真のHCT補正値αが随時更新される。したがって、血球検査装置32のHCT値の測定精度に応じて、的確に予測体外循環量を算出することができる。
 なお、直近の複数回の血小板液の採取操作における各データ値は、血小板液の採取操作が終了する前に採血を途中で中止したときのデータ値(途中中止例のデータ値)を削除して作成されたデータ値であることが望ましい。
 また、直近の複数回の血小板液の採取操作における各データ値は、例えば、直近の50回の血小板液の採取操作における各データ値とすることが考えられるが、特にこれに限定されず、直近の50回未満の血小板液の採取操作における各データ値(例えば、直近の10~20回の血小板液の採取操作における各データ値)としてもよい。
 そこで、例えば、現行HCT補正値α0=1.00、予測対外循環量のデータ値A=404ml(図21参照)、第1サイクル目にて実測された血液の処理量のデータ値B=397ml(図21参照)とすると、前記の数1の数式より、真のHCT補正値α=1.02となる。なお、図21において、nは採取操作の回数を示し、第1サイクル目(図中「cycle1」と表記)と第2サイクル目(図中「cycle2」と表記)のデータ例を示している。
 そして、制御部15は、血球検査装置32で測定したHCT値の測定値に対して真のHCT補正値αを使用して補正を行って、補正後のHCT値を算出する。そして、算出した補正後のHCT値をもとに、所定の演算式により、今回の採取操作における予測対外循環量を算出する。
 このように、本実施例では、制御部15は、血球検査装置32で測定したHCT値の測定値を自動的に補正して、補正後のHCT値を所定の演算式に代入して、予測体外循環量を算出する。
 なお、遠心回転数(遠心ボウルE1の回転数)が変化すると血液の処理量が変化するので、遠心回転数を含めた遠心条件別にHCT補正値を計算してもよい。また、血液成分分離装置において、HCT値の補正機能をON、OFFさせる機能を設けてもよい。
 以上、詳細に説明したように実施例1の血液成分分離装置によれば、血小板液の採取操作における1サイクル当たりの目標の採血量として予測される予測体外循環量を、血球検査装置32で測定したHCT値の測定値に対して補正を行った後のHCT値をもとに算出する制御部15を有する。そして、制御部15は、HCT値の測定値に対して補正を行うときに使用する真のHCT補正値αを、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の血小板液の採取操作における予測体外循環量のデータ値Aと、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の血小板液の採取操作における第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値Bとをもとに算出する。
 このように、直近の複数回の血小板液の採取操作におけるデータ値をもとに真のHCT補正値αを算出し、この算出した真のHCT補正値αによりHCT値の測定値に対して補正を行い、今回の採取操作における予測体外循環量を算出する。このようにHCT値の測定値に対して補正を行うので、血球検査装置32の測定精度が低くても、目標濃度の血小板液を採取できる。そして、1回の採取操作が終了する毎にHCT値の測定値に対する補正値を更新するので、HCT値の測定値に対する補正を血球検査装置32の測定精度の変化に対応して行うことができる。そのため、例えば、血球検査装置32の測定精度の校正が行われた場合であっても、血液成分分離装置により自動でHCT値の測定値に対する補正を校正後の血球検査装置32の測定精度に対応して行うことができ、算出される予測体外循環量の精度が向上する。したがって、血球検査装置32におけるHCT値の測定精度に関わらず、目標濃度の血小板液を採取できる。
 また、直近の複数回の血小板液の採取操作における予測体外循環量のデータ値Aと直近の複数回の血小板液の採取操作における第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値Bは、血小板液の採取操作が終了する前に採血を途中で中止したときのデータ値を削除して作成されたものである。このように、実際に血小板液を採取することができた採取操作におけるデータ値のみを引用して、真のHCT補正値αを算出する。これにより、血球検査装置32によるHCT値の測定精度に関わらず、より確実に、目標濃度の血小板液を採取できる。
 また、実施例1の血液成分分離装置によれば、a)供血者から採取した全血を遠心ボウルE1に導入し、複数の血液成分に分離する遠心分離工程と、b)遠心分離された血液成分のうち、遠心分離により分離された所定の血液成分のうち、血漿を遠心ボウルE1内に全血と共に導入する循環フロー工程と、c)前記循環フロー工程にて、所定量の血漿を分離後、全血の前記遠心分離器への供給を停止して、前記遠心分離器に血漿のみを導入し、所定時間さらに循環させた後、循環速度を加速することにより血小板液を前記遠心分離器により分離し、採取する循環・加速工程と、d)前記循環・加速工程において、所定量の血小板液を採取後、採取しなかった血液成分について供血者へ返血する返血工程と、を有し、前記a)~d)の工程を1サイクルとして、該サイクルを複数回行う。これにより、血小板液を他の血液成分から精度良く分離することができる。
 また、実施例1の血液成分分離装置によれば、前記循環・加速工程は、血小板液のうち、低濃度の血小板液を一時貯留容器に移送する第1の採取工程と、血小板液のうち、高濃度の血小板液を採取する第2の採取工程と、を含み、前記一時貯留容器に移送された低濃度の血小板液は、次サイクルにおいて採取された全血と併せて遠心ボウルE1に導入される。これにより、高濃度の血小板液を得るためのBCリサイクル(バフィーコートリサイクル)に適用することができるため、より一層多くの血小板液を採取することができる。
<実施例2>
 次に、実施例2について説明するが、実施例1と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。実施例2の血液成分分離装置は、主にBCリサイクルを用いない点で実施例1の血液成分分離装置と異なる。ここで、実施例2の血液成分分離装置のシステム構成を図22に示す。実施例2の血液成分分離回路30は、実施例1と異なる主な点として、一時貯留バッグY2を有していない。
 そこで、実施例2の血液成分分離装置の作用について説明する。ここで、図23は血液成分分離装置の作用を示すフローチャートであり、図24乃至図26に血液成分分離装置の作用、工程を示す。
 実施例2の血液成分分離装置は、まず、実施例1と同様にプライミング工程を行う(S101)。また、このとき、図24に示すように、全血の採取を開始し、遠心分離を開始する(S102、第1採血工程)。その後、第9開閉弁V9を閉じて、第2開閉弁V2を開いて、遠心ボウルE1からあふれ出た血漿を血漿バッグY1に貯える。
 次に、血漿バッグY1にある程度の血漿が貯えられたら(S103:YES)、図25に示すように、第1開閉弁V1を閉じて、全血の採取を一時中止して、第3開閉弁V3を開いて、血漿を遠心ボウルE1に戻す(S104、第1循環工程)。
 次に、第1開閉弁V1を開けて、全血の採取を再開して遠心ボウルE1に血液を導入する(S105、第2採血工程)。
 次に、図3におけるバフィーコート層BCと赤血球層RBCとの界面が所定の位置に来たことを、界面センサC4が検出すると(S106:YES)、第1循環工程と同様に、第1開閉弁V1を閉じて、全血の採取を一時中止し、第3開閉弁V3を開いて、血漿を遠心ボウルE1に戻す(S107、第2循環工程)。ここでは、循環速度を60ml/分から170~200ml/分まで上げる。
 次に、第1開閉弁V1を開けて、全血の採取を再開し、血小板液の採取をより確実にするため、HCT値に応じて自動的に計算された採血量を採取する(S108、第3採血工程)。
 次に、第1開閉弁V1を閉じて、全血の採取を一時中止し、血漿を遠心ボウルE1に戻す循環を行うが、徐々に循環速度を加速させる(S109、加速工程)。ここでは、循環速度を60ml/分から150ml/分まで増加させた後、最終的に200ml/分まで増加させる。
 そして、加速工程で循環速度が150ml/分を超えると血小板が流出し始める。そして、血小板が流出し始めたことを濁度センサC2で検出すると、図26に示すように、第8開閉弁V8を開けて、血小板液を血小板中間バッグY3に貯える(S110、PC採取工程)。
 次に、血小板の流出が終了すると、実施例1と同様に、返血工程に移行する(S111)。
 返血が終了したら、最後のサイクルの場合は(S112:YES)、血小板中間バッグY3内に貯蔵されている血小板液を、白血球除去フィルタ11を介して、血小板バッグY5に注入し、その後、血小板バッグの2本のチューブを密閉する。これにより、高濃度の血小板液が貯えられた血小板バッグY5が完成する。これにより、全工程を終了する。最後のサイクルでない場合は(S112:NO)、再び第1採血工程(S102)に戻る。
 以上、詳細に説明した実施例2の血液成分分離装置においても、実施例1と同様に、制御部15は、既に血小板液の採取操作が終了した直近の複数回の採取操作におけるデータ値をもとに真のHCT補正値αを算出することにより、血球検査装置32におけるHCT値の測定精度に関わらず、目標濃度の血小板液を採取できる。
 なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。上記した実施の形態では、一時貯留バッグY2で、バフィーコートバッグと全血バッグとを兼用させているが、バフィーコートバッグと全血バッグとを、別々なバッグとして並列に設けても良い。
1  血液成分分離回路
9  除菌フィルタ
10 瓶針
15 制御部
30 血液成分分離回路
32 血球検査装置
34 処理量測定手段
E1 遠心ボウル
Y1 血漿バッグ(第1の容器)
Y2 一時貯留バッグ(第2の容器)
Y3 血小板中間バッグ(第3の容器)
Y4 エアバッグ
Y5 血小板バッグ
Y6 エアバッグ
C2 濁度センサ
C4 界面センサ
P1 第1血液ポンプ
P2 第2血液ポンプ
P3 第3血液ポンプ
V1 第1開閉弁
V2 第2開閉弁
V3 第3開閉弁
V4 第4開閉弁
V5 第5開閉弁
V6 第6開閉弁
V7 第7開閉弁
V8 第8開閉弁
V9 第9開閉弁
V10 第10開閉弁
T1~21 チューブ

Claims (5)

  1.  血液から所定の複数の血液成分を分離するための遠心分離器と、遠心分離した所定の血液成分を収容する容器を備え、該分離された前記所定の血液成分を採取する工程を複数サイクル行う血液成分分離装置において、
     前記所定の血液成分の採取操作における1サイクル当たりの目標の採血量として予測される予測体外循環量を、血球検査装置で測定したヘマトクリット値の測定値に対して補正を行った後のヘマトクリット値をもとに算出する演算手段を有し、
     前記演算手段は、前記補正を行うときに使用する補正値を、既に前記採取操作が終了した直近の複数回の前記採取操作における前記予測体外循環量のデータ値と、前記直近の複数回の前記採取操作における第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値とをもとに算出すること、
     を特徴とする血液成分分離装置。
  2.  請求項1の血液成分分離装置において、
     前記予測体外循環量のデータ値と前記第1サイクル目にて実測された採血量のデータ値は、前記採取操作が終了する前に採血を途中で中止したときのデータ値を削除して作成されたものであること、
     を特徴とする血液成分分離装置。
  3.  請求項1または2の血液成分分離装置において、
     a)供血者から採取した全血を遠心分離器に導入し、複数の血液成分に分離する遠心分離工程と、
     b)遠心分離された血液成分のうち、前記遠心分離により分離された所定の血液成分のうち、第1の血液成分を前記遠心分離器内に全血と共に導入する循環フロー工程と、
     c)前記循環フロー工程にて、所定量の前記第1の血液成分を分離後、全血の前記遠心分離器への供給を停止して、前記遠心分離器に第1の血液成分のみを導入し、所定時間さらに循環させた後、循環速度を加速することにより第2の血液成分を前記遠心分離器により分離し、採取する循環・加速工程と、
     d)前記循環・加速工程において、所定量の第2の血液成分を採取後、採取しなかった血液成分について供血者へ返血する返血工程と、を有し、
     前記a)~d)の工程を1サイクルとして、該サイクルを複数回行うこと、
     を特徴とする血液成分分離装置。
  4.  請求項3の血液成分分離装置において、
     前記循環・加速工程は、
      第2の血液成分のうち、低濃度の第2の血液成分を一時貯留容器に移送する第1の採取工程と、
      第2の血液成分のうち、高濃度の第2の血液成分を採取する第2の採取工程と、を含み、
     前記一時貯留容器に移送された低濃度の第2の血液成分は、次サイクルにおいて採取された全血と併せて前記遠心分離器に導入されること、
     を特徴とする血液成分分離装置。
  5.  請求項1の血液成分分離装置において、
     前記所定の血液成分は、血小板液であること、
     を特徴とする血液成分分離装置。
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