JP4847657B2 - ポイント交換システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一社が提供するポイントサービスやマイレッジサービス等のサービス(以下、ポイントサービスと総称する。)で獲得したポイントを、他社が提供するポイントサービスで使用することができるポイント交換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、獲得したポイント数に応じて値引きや景品交換等を行なうサービスが普及しており、消費者にとってポイント集めもまた楽しみの一つとなっている。その一方で、顧客の購入金額や利用回数等によって決定されるポイント数についてポイントサービスを受けるのに必要な最低ポイント数やポイントの有効期間が決められていたり、特定の場所や施設等でしかポイントサービスを受けることができなかったりしていた。そのため、集めたポイント数が不足してそのまま無効になったり、ポイント数は足りていたが使用する機会がないために無効になったりしてしまい、結果的に、ポイントサービスに対する興味が失われがちであるのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、一社が提供するポイントサービスで入手したポイントを他社の提供するポイントサービスで簡便に利用することができ、それによりポイントサービスの利用率を向上させることのできるポイント交換システムを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によるポイント交換システムは、一社が提供するポイントサービスを受けるときに他社が提供するポイントサービスのポイント数をも含めて使用できるポイント交換サービスに使用するためのポイント交換システムである。本ポイント交換システムは、ポイントサービスを提供する提供企業サーバと、各店舗に設置されたPOS端末と、該POS端末に接続された交換企業サーバと、各顧客の携帯情報端末とにそれぞれ接続されるポイント交換サーバを備えている。
【0005】
ポイント交換サーバは、提供企業サーバから受領した各顧客のポイント獲得情報をポイント交換企業が提供するポイントサービスのポイント数に換算してデータベースに記録する。記録された顧客の合計ポイント数がポイント交換企業のポイントサービスで使用できる最低ポイント数以上になったとき、ポイント交換サーバは、その合計ポイント数を含むポイント通知情報を二次元バーコードデータに変換して顧客の携帯情報端末に送信して記録させる。ポイントサービスを利用するとき、顧客はPOS端末の設置された店舗に出向き、受信した二次元バーコードデータにより生成された二次元バーコードを顧客の携帯情報端末の表示画面に表示させてレジで店員に提示する。店員はその二次元バーコードをPOS端末に接続されたバーコードスキャナで読み取り、顧客の希望するポイントサービスを提供すると共に、そのサービスを提供するのに必要なポイント数や顧客を特定する情報等に関するポイント使用情報を直接または交換企業サーバを介してポイント交換サーバに送る。ポイント交換サーバは、ポイント使用情報を受領したとき、データベースに記録された合計ポイント数から使用したポイント数を差し引いて新たな合計ポイント数に書き換える。この新たな合計ポイント数が使用可能な最低ポイント数以上のポイント数であった場合、ポイント交換サーバは、新たな合計ポイント数を含むポイント通知情報を二次元バーコードデータに変換して顧客の携帯情報端末に送信して書き換えさせる。一方、新たな合計ポイント数が使用可能な最低ポイント数より少ない場合、ポイント交換サーバは、データ削除情報を顧客の携帯情報端末に送り、携帯情報端末に記録された二次元バーコードデータを削除する。これにより、顧客にとって利用し難いポイントサービスで獲得したポイント数を、利用し易いポイントサービスで使用することができるため、ポイントサービスの利用率を向上させることのでき、また、ポイントサービスの提供企業にとって、利用し難いことによる顧客離れを防止できる。
【0006】
本発明によるポイント交換システムはまた、POS端末または交換企業サーバからポイント使用情報が送られてきたとき、ポイント交換サーバは、使用されたポイント数を提供企業サーバのポイント数に換算した値を含む使用済ポイント数情報を提供企業サーバに送るように構成することもでき、これにより、ポイントサービスの提供企業にとって、使用ポイント数に応じた決済を簡単かつ確実に行なうことができる
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例によるポイント交換システムは、図1に示すように、ポイント交換サーバ1を有し、ポイント交換サーバ1は、独自のポイントサービスを提供するサービス提供企業に設置された提供企業サーバ2と、顧客が支払いを行なう店舗に設置されたPOS端末3と、POS端末3に接続された交換企業サーバ4(一般的には、各店舗の販売等を統括する本部に設置されたサーバ)と、各顧客が所有する携帯情報端末5とにそれぞれ接続されている。好ましくは、提供企業サーバ2と交換企業サーバ4の間もまた接続される。
【0008】
交換企業サーバ4を有するサービス交換企業は独自のポイントサービスを提供すると共に、サービス提供企業が発行したポイント数に応じてポイント交換サービスを行なう企業である。携帯情報端末5は携帯電話、PHS、モバイル等の可搬型の情報端末であり、そのため、ポイント交換サーバ1と携帯情報端末5の間の接続は、通常、汎用の携帯電話通信網を介して行なわれる。これに対し、ポイント交換サーバ1と提供企業サーバ2、ポイント交換サーバ1とPOS端末3、ポイント交換サーバ1と交換企業サーバ4、POS端末3と交換企業サーバ4、そして、選択的ではあるが、提供企業サーバ2と交換企業サーバ4の各間は、通常、電話回線や専用通信回線やインターネット等の通信ネットワークを介してそれぞれ接続される。しかしながら、各々の地理的関係や管理運営を誰が行なうか等の条件により、これらのいずれかの間の接続を通信ネットワークを介さずに直結状態で接続することも可能である。例えば、サービス提供企業が携帯電話通信網を運営する電気通信事業者の場合、後述するポイント交換サーバ1が行なう配信サービスをサービス提供企業自身で廉価に行なうことができるため、ポイント交換サーバ1と提供企業サーバ2の間を直結状態で接続する(換言すると、提供企業サーバ2にポイント交換サーバ1の機能を付加する)こともできる。同様に、ポイント交換サーバ1と交換企業サーバ4の間を直結状態で接続するように構成することもできる。
【0009】
サービス提供企業から顧客の買物や施設利用等に応じたポイントが与えられると、そのポイント数、顧客を特定する識別データ等を含むポイント獲得情報D1が提供企業サーバ2からポイント交換サーバ1に送られる。ポイント交換サーバ1は、提供企業サーバ2から受領したポイント獲得情報D1に基づいて、顧客が獲得したポイント数をサービス交換企業のポイント数に換算して記憶装置1aに記録する。この記憶装置に記録されたポイント数の合計がサービス交換企業の提供するポイントサービスで利用できる最低ポイント数以上になったとき、ポイント交換サーバ1は、その合計ポイント数、顧客を特定する識別データ等を含むポイント通知情報D2を二次元バーコードデータに変換して顧客の携帯情報端末5に送信し、顧客の携帯情報端末5に記録させる。携帯情報端末5に送られるポイント通知情報D2は、二次元バーコードを生成するためのデータのほかに、利用可能なポイント数のほかに、望ましくは、利用可能なサービスの内容やお勧めガイド等を顧客が認識できるように、表示画面に文字や絵で表示できるように構成するのが好ましい。一方、二次元バーコードデータ自体の内容は、少なくとも合計ポイント数、顧客を特定する識別データを含んでいることが必要である。
【0010】
ポイントサービスを利用する場合、顧客は、POS端末3が設置されている店舗のレジへ行き、携帯情報端末5に記録されたポイント通知情報D2を携帯情報端末5の表示画面に二次元バーコードとして表示させて店員に提示する。店員は、POS端末3に接続されたバーコード読取器(図示なし)を用いて携帯情報端末5に表示された二次元バーコードを読み取らせ、顧客の要求するポイントサービスを提供する。
【0011】
ポイントサービスが提供されると、POS端末3は、そのサービスを受けるのに必要なポイント数が使用されたことを示すポイント使用情報D3を直接または交換企業サーバ4を介してポイント交換サーバ1へ送る。このとき、顧客の購買等によって新たにポイントが与えられる場合、POS端末3は、使用されたポイント数と新たに付加されたポイント数とをそれぞれポイント交換サーバ1へ送ることになる。ポイント交換サーバ1は、受信したポイント使用情報D3に基づいて記憶装置1aに記録されている顧客のポイント数を書き換える。
【0012】
この書き換えられた合計ポイント数がサービス交換企業の提供するポイントサービスで利用できる最低ポイント数以上であったとき、前述したように、ポイント交換サーバ1は、新たな合計ポイント数を含むポイント通知情報D2を二次元バーコードデータに変換して顧客の携帯情報端末5に送信して記録させる。これに対し、合計ポイント数が最低ポイント数未満であったとき、ポイント交換サーバ1は、携帯情報端末5にデータ削除情報D4を送り、ポイント通知情報D2を顧客の携帯情報端末5から削除させる。
【0013】
ポイント交換サーバ1はまた、顧客によって使用されたポイント数について、サービス提供企業のポイントサービスにおけるポイント数に換算し、その換算した使用ポイント数と顧客の特定データとを含むポイント決済情報D5を作成して提供企業サーバ4に送る。このポイント決済情報D5の作成は、POS端末3から直接または交換企業サーバ4を介してポイント使用情報D3が送られてくる毎にリアルタイムで行なってもよい。しかしながら、ポイントが使用されるということは、使用されたポイント数に応じた金銭的な決済を伴うため、交換企業サーバ4からの使用されたポイント数に関するポイント確定情報D6を待って作成するのが好ましく、また、一定期間毎に処理されるのが好ましい。また、ポイント確定情報D6については、通常、交換企業サーバ4からポイント交換サーバ1へ送るだけで十分であるが、必要ならば、ポイント確定情報D6を交換企業サーバ4から直接またはポイント交換サーバ1を介して提供企業サーバ2へ送ることもでき送る。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、顧客にとって、ポイントサービスを受けるのに必要な情報を、携帯電話、PHS、モバイル等の日常的に携帯する携帯情報端末に記憶させていることにより、カードを忘れたためにポイントサービスを受け損なう等の支障が生じる虞なしに簡単かつ確実に利用でき、また、あまり使用されないポイントサービスで獲得したポイント数を頻繁に利用するポイントサービスで使用できることにより、より頻繁にポイントサービスを利用することになる。また、あまり使用されないポイントサービスを提供する企業にとって、自社のポイントサービスに対する顧客の興味を繋ぎ止めることができ、ポイントサービスの利用率を向上させることができる。一方、頻繁に利用されるポイントサービスを提供する企業にとっても、ポイントサービスの利用率をより一層向上させることのできると共に、他社のポイントの使用を許可することに対する対価を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるポイント交換システムの概要を示す模式的な図である。
【符号の説明】
1 ポイント交換サーバ 1a 記憶装置
2 提供企業サーバ 3 POS端末
4 交換企業サーバ 5 携帯情報端末
D1 ポイント獲得情報 D2 ポイント通知情報
D3 ポイント使用情報 D4 データ削除情報
D5 ポイント決済情報 D6 ポイント確定情報

Claims (2)

  1. 一社が提供するポイントサービスを受けるときに他社が提供するポイントサービスのポイント数をも含めて使用できるポイント交換サービスに使用するためのポイント交換システムであって、ポイントサービスを提供する提供企業サーバと、各店舗に設置されたPOS端末と、該POS端末に接続された交換企業サーバと、各顧客の携帯情報端末とにそれぞれ接続されるポイント交換サーバを備え、該ポイント交換サーバは、
    提供企業サーバから受領した各顧客のポイント獲得情報をポイント交換企業が提供するポイントサービスのポイント数に換算して記録し、
    前記記録された顧客の合計ポイント数がポイント交換企業のポイントサービスで使用できる最低ポイント数以上になったとき、該合計ポイント数を含むポイント通知情報を二次元バーコードデータに変換して顧客の携帯情報端末に送信して記録させ、
    顧客が携帯情報端末の表示画面に表示させる、前記受信した二次元バーコードデータにより生成された二次元バーコードをPOS端末で読み取って、所要のポイント数についてポイントサービスを受けたことを示すポイント使用情報をPOS端末または交換企業サーバから受領したとき、前記記録された合計ポイント数から使用したポイント数を差し引いて新たな合計ポイント数を記録すると共に、新たな合計ポイント数が使用可能な最低ポイント数以上の場合、新たな合計ポイント数を含むポイント通知情報を二次元バーコードデータに変換して顧客の携帯情報端末に送信して書き換えさせ、新たな合計ポイント数が使用可能な最低ポイント数未満の場合、携帯情報端末に記録された二次元バーコードデータを削除するためのデータ削除情報を顧客の携帯情報端末に送る
    ことを特徴とするポイント交換システム。
  2. 前記ポイント交換サーバは、POS端末または交換企業サーバからポイント使用情報が送られてきたとき、前記使用されたポイント数を提供企業サーバのポイント数に換算した値を含む使用済ポイント数情報を提供企業サーバに送ることを特徴とする請求項1に記載のポイント交換システム。
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