JP4107001B2 - 対象機器の利用促進システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機等の対象機器の利用を促進するためのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金銭の投入に応じて利用者の所望とする商品、例えば飲料やタバコを販売する自動販売機は、多種多様なものが開発されており、商品購入の手軽さや管理の容易さ、僅かな設置面積、販売に要する人件費の削減等の理由により、各地に数多く普及している。
【0003】
しかしながら、自動販売機においてその利用を促進させる上で、つまり商品の販売を促進させる上で、他の自動販売機と差別化を図ることが困難であり、同様の商品の販売を行う自動販売機間において、いずれを利用するかは、利用者側の一方的な事情に委ねられているのが一般的である。このため、自動販売機を通じて商品を販売するシステムにおいては、従来より商品の販売促進を図るための方法が種々提供されている。
【0004】
例えば、特開平8−249530号公報には、金銭を直接投入することなく自動販売機から商品を購入できるようにしたシステムが開示されている(以下、単に第1キャッシュレス販売システムという)。この自動販売機システムでは、図13に示すように、利用者の所有する携帯電話機1から自動販売機2へ電話を掛けると(ステップ1)、発信元識別情報が決済センター3に転送され(ステップ2)、該決済センター3で携帯電話機1の認証が行われる(ステップ3)。認証によって携帯電話機1が特定されると、決済センター3からの販売指示によって転送元となった自動販売機2が商品販売可能状態となり(ステップ4)、商品を選択購入することができるようになる。自動販売機2から選択商品が外部に排出されると、自動販売機2からは販売商品の課金情報および携帯電話機1の発信元識別情報が決済センター3に送信され(ステップ5)、この送信情報に基づいて決済センター3が携帯電話機1の所有者から料金を回収するようになる。
【0005】
また、昨今においては、特開2002−109039号公報に示される方式を適用したシステムも普及しつつある(以下、単に第2キャッシュレス販売システムという)。このシステムでは、図14に示すように、利用者の所有する携帯電話機4に二次元バーコード等の識別画像を表示させ(ステップ11)、これを自動販売機5に読み取らせる(ステップ12)。読み取られた識別画像は、決済センター6に転送され(ステップ13)、該決済センター6で携帯電話機4の認証に用いられる(ステップ14)。認証によって携帯電話機4が特定されると、決済センター6からの販売指示によって自動販売機5が商品販売可能状態となり、商品を選択購入することができるようになる。自動販売機5から選択商品が外部に排出されると、自動販売機5からは商品の課金情報が決済センター6に送信され(ステップ16)、この送信情報に基づいて決済センター6が携帯電話機4の所有者から料金を回収するようになる。
【0006】
これらのキャッシュレス販売システムによれば、いずれも商品を購入する際に金銭を持ち合わせる必要がないため、利用者の利便性を向上させることで、商品の販売促進を図ることができるようになる。
【0007】
一方、商品の販売に応じて付加価値を付与することで商品の販売促進を図るようにしたシステムも提供されている。具体的には、商品に貼り付けられた応募シールを所定枚数集めてシステム運営者に郵送することにより所定の賞品との交換を行うシステム(以下、単に第1ポイントコレクションシステムという)、あるいは自動販売機用の磁気カードを発行するとともに、自動販売機での商品販売に応じて磁気カードにポイントを加算し、累積したポイントが所定の値に達した場合にこれを賞品との交換を行うシステム(以下、単に第2ポイントコレクションシステムという)等である。
【0008】
これらのポイントコレクションシステムによれば、いずれも商品の購入が賞品となって利用者に還元されるため、商品の販売促進を図ることができるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1キャッシュレス販売システムにあっては、自動販売機の指定入力をミスした場合、利用者の意図しない自動販売機が販売可能状態となる。この結果、他人が商品を得た場合であっても、携帯電話機の所有者が課金されるという不都合が生じる。
【0010】
また、第2キャッシュレス販売システムにあっては、自動販売機のすべてに識別画像を読み取るための装置が必要となり、導入コストが著しく高価なものとなる。しかも、不正に識別画像を取得、もしくは生成した者に対しても商品が払い出されることになるため、所謂「なりすまし」によって多大な損害を被る虞れもある。
【0011】
一方、第1ポイントコレクションシステムにあっては、利用者が応募シールを収集しておかなければならないばかりか、集めた応募シールを応募用紙に貼り付けてシステム運営者に郵送しなければならない等、利用者に煩雑な作業を強いることになる。また、システム運営者にとっても郵送された多数の応募用紙毎に応募シールを数える等の処理を行わなければならず、こちらの作業もきわめて煩雑となる。
【0012】
また、第2ポイントコレクションシステムにあっては、磁気カードの発行に費用が掛かるばかりでなく、カードリーダ、カードライタ、カード発行機等、多数の機器を併設しなければならないため、導入コストが著しく高価にならざるを得ない。
【0013】
本発明は、上記実情に鑑みて、ミスや不正による損害を防止し、かつ煩雑な作業を要することなく、しかも導入コストが高価になる事態を招来することなく対象機器の利用促進を図ることのできるシステムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る対象機器の利用促進システムは、利用許可情報が与えられた場合に利用可能となり、かつ利用者の利用に応じた利用情報を送出する機能を有した対象機器と、対象機器が報知する対象機器識別のための報知情報を取得し、該取得結果並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有した携帯端末機器と、利用者の携帯端末機器から利用要求情報が与えられた場合、該利用要求情報に含まれた端末識別情報から携帯端末機器の特定が可能であることを条件に、前記利用要求情報に含まれた取得結果に基づいて特定される対象機器に利用許可情報を送出する一方、この利用許可情報を送出した対象機器から利用情報が与えられた場合に前記特定した携帯端末機器の所有者による利用として前記利用情報に基づく課金処理を行う決済管理装置とを備え、前記対象機器は、当該対象機器の対象機器識別コードに対応する情報を表示情報として点灯表示する表示手段を備えたものであり、前記携帯端末機器は、前記対象機器の表示手段に表示される表示情報を撮像し、この撮像結果である画像データ並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有したものであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項2に係る対象機器の利用促進システムは、利用許可情報が与えられた場合に利用可能となり、かつ利用者の利用に応じた利用情報を送出する機能を有した対象機器と、対象機器が報知する対象機器識別のための報知情報を取得し、該取得結果並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有した携帯端末機器と、利用者の携帯端末機器から利用要求情報が与えられた場合、該利用要求情報に含まれた端末識別情報から携帯端末機器の特定が可能であることを条件に、前記利用要求情報に含まれた取得結果に基づいて特定される対象機器に利用許可情報を送出する一方、この利用許可情報を送出した対象機器から利用情報が与えられた場合に前記特定した携帯端末機器の所有者による利用として前記利用情報に基づく課金処理を行う決済管理装置とを備え、前記決済管理装置は、対象機器から対象機器識別コードが与えられた場合に該対象機器識別コードを記憶手段に格納するとともに、この対象機器識別コードに対応した表示情報を生成して前記対象機器に返送し、前記対象機器は、決済管理装置から返送された表示情報を点灯表示する表示手段を備えたものであり、前記携帯端末機器は、前記対象機器の表示手段に表示される表示情報を撮像し、この撮像結果である画像データ並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有したものであることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項3に係る対象機器の利用促進システムは、上記請求項1または請求項2において、前記決済管理装置は、予め対象機器に付与された対象機器識別コードを格納する記憶手段と、前記利用要求情報に含まれる画像データから対象機器識別コードを導出する識別コード導出手段とを備え、該識別コード導出手段の導出結果と前記記憶手段に格納した対象機器識別コードとから対象機器を特定することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項4に係る対象機器の利用促進システムは、上記請求項1または請求項2において、前記表示情報は、数字およびアルファベット等の文字情報とは異なる形態の図柄列から成るものであることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項5に係る対象機器の利用促進システムは、上記請求項1または請求項2において、前記決済管理装置は、予め登録処理を行った携帯端末機器の端末識別情報を格納する記憶手段を備え、前記利用要求情報に含まれる端末識別情報が前記記憶手段に存在する場合に携帯端末機器の特定が可能であるとして対象機器に利用許可情報の送出を行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項6に係る対象機器の利用促進システムは、上記請求項1または請求項2において、前記対象機器は、決済管理装置から利用許可情報が与えられた場合に商品の選択が可能となり、利用者の選択に応じた商品の払い出しを行うとともに、前記決済管理装置に対して前記商品の払い出しに関わる利用情報を送出する機能を有した自動販売機であることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る対象機器の利用促進システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0030】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1である対象機器の利用促進システムの概要を示した説明図である。ここで例示する対象機器の利用促進システムは、自動販売機を対象機器とし、所謂キャッシュレス販売システムを適用することにより、自動販売機の利用促進、つまり商品の販売促進を図るためのもので、適所に設置した複数の自動販売機10と、自動販売機10の利用者が所有する携帯端末機器20と、インターネット等のネットワークに接続した決済管理装置30とを備えて構成したものである。
【0031】
自動販売機10は、飲料やタバコ等の商品を販売するためのもので、図2の機能ブロック図に示すように、自販機主制御部101および販売動作制御部102を備えている。
【0032】
自販機主制御部101は、メモリ103に格納されたプログラムやデータに基づいて自動販売機10の動作を統括的に制御するためのものである。
【0033】
販売動作制御部102は、商品の販売に関わる制御を行うもので、貨幣処理部104、操作部105、表示部106および商品収納部107を有している。この販売動作制御部102は、貨幣処理部104において投入された貨幣の合計金額が商品販売価格に達した場合に操作部105を操作可能状態とする。その後、利用者によって操作部105が選択操作された場合、対応する商品を商品収納部107から払い出す処理を行う。さらに、販売動作制御部102は、上述した販売処理の間、表示部106を通じて投入貨幣の合計金額等、商品の販売の際に必要となる各種情報を利用者に表示する処理を行う。
【0034】
また、上記自動販売機10には、通信処理部108および利用情報生成部109が設けてある。通信処理部108は、インターネット等のネットワークを通じて決済管理装置30等、外部機器との間におけるデータの送受信を制御するものである。利用情報生成部109は、販売動作制御部102から与えられる商品販売に関する情報に基づいて利用情報を生成するためのものである。利用情報生成部109が生成する利用情報には、例えば、商品を販売した日時、商品を販売した自動販売機10の自販機識別コード、同自動販売機10の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等の情報が含まれている。自販機識別コードとは、本利用促進システムに含まれる自動販売機10を識別するためのもので、予め自動販売機10毎に割り当てられた文字や数字や記号、あるいはこれらの組み合せから成る固有の図柄列である。本実施の形態1では、図1に示すように、この自販機識別コードを印字した条片110が、本利用促進システムに含まれる自動販売機10のすべてを対象として個々の適所、例えば外扉11の前面に貼り付けてある。
【0035】
携帯端末機器20は、携帯電話機等のように利用者が携帯することのできる大きさを有したもので、図3の機能ブロック図に示すように、端末主制御部201、無線通信処理部202、端末入力部203および端末出力部204を備えている。
【0036】
端末主制御部201は、メモリ205に格納されたプログラムやデータに基づいて携帯端末機器20の動作を統括的に制御するためのものである。無線通信処理部202は、インターネット等のネットワークを通じて決済管理装置30等、外部機器との間の無線によるデータの送受信を制御するものである。端末入力部203は、所有者が所望の操作を入力するためのものであり、例えば押ボタンスイッチやダイヤルスイッチによって構成してある。端末出力部204は、端末主制御部201から与えられた各種の情報を所有者に出力するためのものであり、例えば液晶表示器やスピーカによって構成してある。
【0037】
また、本利用促進システムにおいては、上述した携帯端末機器20として、撮像部206を備えたものを適用している。撮像部206は、図には明示していないが、例えば光学レンズおよびCCD(Charge Coupled Device)を備えて構成したもので、光学レンズを通じてCCDに入射された光を電気信号に変換し、さらにこの電気信号に適宜信号処理および画像圧縮を施すことによって画像データを生成し、該生成した画像データを端末主制御部201に与えるものである。
【0038】
決済管理装置30は、システム運営者の直接管理下、あるいはISP(Internet Service Provider)や携帯電話会社等の通信専門機関を通じた間接的な管理下にあるもので、図4の機能ブロック図に示すように、決済管理主制御部301、通信処理部302、データベース303、画像処理部304、携帯端末特定部305、自販機特定部306および課金処理部307を備えている。
【0039】
決済管理主制御部301は、メモリ308に格納されたプログラムやデータに基づいて決済管理装置30の動作を統括的に制御するためのものである。通信処理部302は、インターネット等のネットワークを通じて自動販売機10等、外部機器との間におけるデータの送受信を制御するものである。
【0040】
データベース303は、本利用促進システムに含まれる自動販売機10の自販機識別コードや登録処理を行った携帯端末機器20の端末識別情報等のデータを予めメモリ308に格納して構築したものである。
【0041】
画像処理部304は、決済管理主制御部301から画像データが与えられた場合、OCR(Optical Character Recognition:光学的手法による文字認識)等の技術を用いることにより、当該画像データから文字や数字や記号等の図柄列を導出し、この導出結果を決済管理主制御部301に返送するものである。
【0042】
携帯端末特定部305は、決済管理主制御部301から端末識別情報が与えられた場合、当該端末識別情報がデータベース303に登録されたものであるか否かを判定する。端末識別情報がデータベース303に登録されたものであった場合には、決済管理主制御部301に対して携帯端末機器20の特定が可能である旨の情報を返送する一方、端末識別情報がデータベース303に登録されたものでなかった場合には、決済管理主制御部301に対して携帯端末機器20の特定が不可能である旨の情報を返送する。
【0043】
自販機特定部306は、決済管理主制御部301から自販機識別コードが与えられた場合、当該自販機識別コードがデータベース303に登録されたものであるか否かを判定する。自販機識別コードがデータベース303に登録されたものであった場合には、決済管理主制御部301に対して自動販売機10の特定が可能である旨の情報を返送する一方、自販機識別コードがデータベース303に登録されたものでなかった場合には、決済管理主制御部301に対して自動販売機10の特定が不可能である旨の情報を返送する。
【0044】
課金処理部307は、決済管理主制御部301から利用情報、並びにデータベース303に登録された端末識別情報が与えられた場合、当該端末識別情報に関連付けて利用情報を順次累積し、利用履歴情報としてデータベース303に格納する処理を行うためのものである。
【0045】
また、この課金処理部307は、予め設定した期日、例えば毎月始めになると、端末識別情報毎に利用履歴情報に含まれる販売商品価格を読み出し、予め設定した期間、例えば前月の1日から末日までの合計金額を算出するとともに、この合計金額の決済を行うべく決済管理主制御部301に対して決済通知を与える処理を行う。
【0046】
以下、上記のように構成した利用促進システムの運用方法について順次説明していく。
【0047】
<登録処理>
まず、本利用促進システムでは、任意の利用者が当該利用促進システムに参加しようとする場合、決済管理装置30において予め利用者登録処理を行う必要がある。この利用者登録処理は、例えばネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器20を決済管理装置30に接続し、端末入力部203を通じて登録要求、並びに登録に必要となる利用者登録情報、例えば住所や氏名、年齢等の情報を送信することにより行う。
【0048】
ネットワークを通じて携帯端末機器20からの登録要求および利用者登録情報を受信した決済管理装置30の決済管理主制御部301は、所定の登録条件、例えば利用者登録処理に必要となるすべての情報を受信したことを条件に、携帯端末機器20の端末識別情報をキーとして利用者登録情報をデータベース303に格納し、利用者登録処理を完了する。この場合、携帯端末機器20の端末識別情報は、個々の携帯端末機器20毎に固有となる電話番号や電子メールアドレスであり、例えば携帯端末機器20の発信元通知機能を利用することによって取得することが可能である。
【0049】
決済管理装置30の決済管理主制御部301は、利用者登録処理が完了した場合、上述した端末識別情報を宛先として、利用者登録処理が完了した旨の通知を行う。
【0050】
なお、上述した利用者登録処理においては、携帯端末機器20を用いて直接利用者登録を行うようにしているが、例えば、本利用促進システムの利用者になろうとする者が、ネットワークを通じて自身の所有するパーソナルコンピュータを決済管理装置30に接続し、自身の所有する携帯端末機器20の端末識別情報を含めて利用者登録を行うようにしても良い。但し、この場合には、携帯端末機器20を所有した本人からの登録要求であることを確認するため、パーソナルコンピュータから与えられた端末識別情報を宛先として登録確認通知を行い、該当する携帯端末機器20から返信があった時点で利用者登録処理を完了することが好ましい。
【0051】
<商品販売(購入)処理>
図5は、本利用促進システムにおいて、商品販売時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器20の端末主制御部201が実施する処理内容を示し、(b)は決済管理装置30の決済管理主制御部301が実施する処理の内容を示し、(c)は自動販売機10の自販機主制御部101が実施する処理内容を示したものである。以下、先に示した図1、並びにこれらのフローチャートを適宜参照しながら自動販売機10において商品を販売する(利用者側からは商品を購入する)場合の処理について説明する。
【0052】
上述した利用登録処理を行った利用者は、本利用促進システムにおいて商品を購入する場合、まず、登録を行った携帯端末機器20を適宜操作することにより、自動販売機10の前面に貼り付けられた自販機識別コードの撮像を行い(図1中のステップA)、その後、当該撮像した画像データを決済管理装置30に対して送信する(図1中のステップB)。
【0053】
この間、携帯端末機器20の端末主制御部201は、図5に示すように、撮像操作が行われた場合、撮像部206において生成された画像データを一旦メモリ205に格納し(ステップS101、ステップS102)、さらに送信操作が行われた場合、メモリ205に画像データがあることを条件に、無線通信処理部202を通じてメモリ205に格納した画像データを自己の端末識別情報とともに利用要求情報として決済管理装置30に送信する処理を行う(ステップS103、ステップS104、ステップS105)。
【0054】
利用者の携帯端末機器20から利用要求情報が与えられた決済管理装置30の決済管理主制御部301は、画像処理部304を通じて当該利用要求情報に含まれる画像データから図柄列の導出処理を行い(ステップS201、ステップS202)、この導出結果を自販機識別コードとして自販機特定部306に与えることにより、該自販機特定部306を通じて自動販売機10の特定が可能であるか否かの判断を行う(図1中のステップCおよび図5中のステップS203)。自動販売機10の特定が不可能であった場合には、今回の処理を終了する。
【0055】
これに対して自動販売機10の特定が可能であった場合、つまり自販機識別コードがデータベース303に登録されたものであった場合、上記決済管理主制御部301は、次いで、利用要求情報に含まれた端末識別情報を携帯端末特定部305に与えることにより、該携帯端末特定部305を通じて携帯端末機器20の特定が可能であるか否かの判断を行う(図1中のステップDおよび図5中のステップS204)。携帯端末機器20の特定が不可能であった場合には、今回の処理を終了する。この場合、端末識別情報を宛先として、本利用促進システムの利用には利用登録処理が必要である旨の情報、並びに登録要領を携帯端末機器20に返送し、本システムに対する利用登録を促すようにしても構わない。
【0056】
一方、携帯端末機器20の特定が可能であった場合、つまり携帯端末機器20が予め利用登録処理されたものであった場合、上記決済管理主制御部301は、利用許可情報の生成を行う(図1中のステップEおよび図5中のステップS205)。この利用許可情報は、自動販売機10を商品販売可能状態にするための情報である。
【0057】
その後、決済管理主制御部301は、通信処理部302を通じて当該利用許可情報を自動販売機10に返送し(図1中のステップFおよび図5中のステップS206)、該自動販売機10からの利用情報の受信待機状態となる(図5中のステップS207)。
【0058】
一方、自動販売機10に対して、決済管理装置30からの利用許可情報が与えられると、自販機主制御部101は、ステップS301において手順をステップS302に進め、貨幣処理部104において投入された貨幣の合計金額が商品販売価格に達した場合と同様に、販売動作制御部102を通じて操作部105を操作可能状態し、その後、販売動作制御部102からの販売終了情報の受信待ちとなる(図5中のステップS303)。
【0059】
この間、利用者によって操作部105が選択操作された場合(図1中のステップG)、販売動作制御部102は、対応する商品を商品収納部107から払い出す処理を行い、その後、自販機主制御部101に対して商品の販売終了情報を送出する。この販売終了情報は、販売動作制御部102による商品販売が終了した旨の情報と、販売商品名および販売商品価格等、商品販売に関する情報とを含んだものである。
【0060】
販売動作制御部102から販売終了情報を受信した自販機主制御部101は、利用情報生成部109を通じ当該販売終了情報に基づいて利用情報の生成を行う(図1中のステップHおよび図5中のステップS304)。この利用情報は、上述したように、商品を販売した日時、商品を販売した自動販売機10の自販機識別コード、同自動販売機10の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等の情報を含んだものである。
【0061】
その後、自販機主制御部101は、上述した利用情報を当該決済管理装置30に返送し(図1中のステップJおよび図5中のステップS305)、今回の処理を終了する。
【0062】
決済管理主制御部301は、ステップS207において自動販売機10から利用情報を受信すると、該利用情報に対応する利用許可情報から端末識別情報が特定できるので、課金処理部307を通じてデータベース303から端末識別情報に対応した利用履歴情報を読み出し、該読み出した利用履歴情報に対して今回受信した利用情報の累積処理を行い、この累積結果を新たな利用履歴情報として格納する処理を行う(図1中のステップKおよび図5中のステップS208)。
【0063】
以降、自動販売機10で商品を購入するたびに上述した処理が繰り返し実行され、商品の販売に応じて決済管理装置30のデータベース303に格納された利用履歴情報が順次更新されることになる。その際、本利用促進システムにおいては、携帯端末機器20の端末識別情報をキーとして決済管理主制御部301のデータベース303に利用履歴情報が格納されているため、例えば同一の利用者が異なる自動販売機10で商品を購入した場合であっても、登録を行った携帯端末機器20を操作して自動販売機10の前面に貼り付けられた自販機識別コードの撮像および送信を行う限り、同一の利用履歴情報が順次更新されることになる。
【0064】
<決済処理>
さて、上述した利用促進システムでは、予め設定した期日、例えば毎月1日になると、決済管理装置30の決済管理主制御部301が課金処理部307を通じて決済処理を行う。すなわち、課金処理部307が端末識別情報毎に利用履歴情報に含まれる販売商品価格を読み出して予め設定した期間、例えば前月の1日から末日までの合計金額を算出し、この合計金額に対応する決済通知を決済管理主制御部301に対して与える。
【0065】
決済通知が与えられた決済管理主制御部301は、例えば、(1)システム運営者が管理する請求書発行機関に対してこれを転送し、該請求書発行機関を通じて携帯端末機器20の所有者に販売商品価格の合計金額に応じた料金の徴収を行う、あるいは(2)ISPや携帯電話会社に対して決済通知を転送し、これらISPや携帯電話会社の利用料と共に販売商品価格の合計金額に応じた料金の徴収を行う。
【0066】
以上説明したように、実施の形態1に係る利用促進システムにおいては、利用者が自己の所有する携帯端末機器20によって自動販売機10の前面に貼り付けられた自販機識別コードを撮像し、これを決済管理装置30に送信することで商品の購入が可能となる。従って、商品を購入する際に金銭を持ち合わせる必要がなく、利用者の利便性を向上させることで、商品の販売促進を図ることができるようになる。
【0067】
しかも、個々の利用者が所有する携帯端末機器20の撮像機能を利用しているため、自動販売機10に対しては高価な画像読取装置を設ける必要もなく、本利用促進システムの導入コストが著しく高なものとなる事態を招来することもない。
【0068】
さらに、上述した携帯端末機器20の操作において画像データの送信先をミスしたとしても、利用者の意図しない自動販売機10が販売可能状態となることもなく、他人が得た商品に対して課金される虞れもない。また、画像データを送信した携帯端末機器20の端末識別情報を基準として利用履歴情報の格納、並びに利用料金の決済処理を行うようにしているため、所謂「なりすまし」による損害を被る虞れもない。
【0069】
また、決済管理装置30においては、データベース303に利用履歴情報を格納してあるため、該利用履歴情報から販売商品に応じてポイントを付与し、その累計ポイント数に応じて利用者に賞品を与える等、各種のサービスを提供することで、更なる販売促進を図ることも可能である。この場合、利用者が応募シールを収集し、集めた応募シールを応募用紙に貼り付けてシステム運営者に郵送しなければならない等、利用者に煩雑な作業を強いることもない。また、システム運営者にとっても郵送された多数の応募用紙毎に応募シールを数える等の処理を行う必要がなく、こちらの作業もきわめて容易となる。さらに、磁気カードの発行費用が掛からないばかりか、カードリーダ、カードライタ、カード発行機等、多数の機器を併設する必要もなく、導入コストが著しく高価となる事態を招来することもない。
【0070】
なお、上述した実施の形態1では、携帯端末機器20として撮像部206を備えたものを適用し、該撮像部206によって自動販売機10の自販機識別コードを撮像することによりこれを取得するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、利用者が端末入力部203を操作することによって自動販売機10の自販機識別コードを取得するようにしても良い。さらに、有線、無線を問わず自動販売機10と携帯端末機器20との間に通信回線を確立した後に、自動販売機10から携帯端末機器20に対して自販機識別コードを直接送信するようにしてこれを取得するように構成することも可能である。
【0071】
また、上述した実施の形態1では、携帯端末機器20による自販機識別コードの取得・送信処理を利用者が行うようにしているが、例えば利用者登録処理を行った際に携帯端末機器20に対して、これら一連の処理を自動実行するためのプログラムを転送すれば、利用者の操作負担を著しく減少させることができるとともに、取得結果の送信先を間違えることもなくなる。
【0072】
さらに、上述した実施の形態1では、自販機識別コードを印字した条片110を自動販売機10における外扉11の前面に貼り付けることによってこれを利用者に報知するようにしているが、例えば自動販売機10における外扉11の前面にコード表示部を設け、予めメモリ103に格納した自動販売機10の自販機識別コードをこのコード表示部に点灯表示するようにしても良い。コード表示部としては、必ずしも専用のものを設ける必要はなく、複数桁の7セグメントによるデジタル表示を行うLED(Light Emitting Diode)式のもの等、一般の自動販売機10に予め備えられている表示部106を用いるようにしても構わない。
【0073】
(変形例)
図6は、こうした利用促進システムの変形例を示したものである。ここで例示する対象機器の利用促進システムは、図1に示した実施の形態1と同様に自動販売機を対象機器とし、その利用促進、つまり商品の販売促進を図るためのもので、適所に設置した複数の自動販売機10と、自動販売機10の利用者が所有する携帯端末機器20と、インターネット等のネットワークに接続した決済管理装置30′とを備えて構成したものである。なお、この変形例で適用する自動販売機10および携帯端末機器20は、図1に示した実施の形態1と同様の構成を有したものであるため、同一の符号を付してその詳細説明を省略する。
【0074】
決済管理装置30′は、システム運営者の直接管理下、あるいはISPや携帯電話会社等の通信専門機関を通じた間接的な管理下にあるもので、図7の機能ブロック図に示すように、決済管理主制御部301、通信処理部302、データベース303、画像処理部304、携帯端末特定部305、自販機特定部306、課金処理部307および表示情報処理部309を備えている。なお、決済管理主制御部301、通信処理部302、データベース303、画像処理部304、携帯端末特定部305、自販機特定部306および課金処理部307の構成に関しては、実施の形態1と同様であるため、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
【0075】
表示情報処理部309は、決済管理主制御部301から自販機識別コードが与えられた場合に、予め設定した所定の規則に従って当該自販機識別コードに対応した固有の図柄列から成る表示情報を生成し、これを決済管理主制御部301に返送するものである。表示情報処理部309が生成する表示情報は、例えば自動販売機10の表示部106において表示することのできる7セグメントのパターンである。7セグメントのパターンとしては、一般に数字やアルファベットを表現することが可能であるが、本利用促進システムでは、図6中に拡大して示すように、これらの数字やアルファベットを除いたパターンを生成するようにしている。もちろん表示部106は、LEDマトリックス表示器やLCDディスプレイ等でも構わない。その場合、表示パターンは、画像処理のし易いパターン、例えばバーコード等でも構わない。
【0076】
一方、表示情報処理部309は、決済管理主制御部301から表示情報が与えられた場合には、予め設定した所定の規則に従って当該表示情報から自販機識別コードを導出し、これを決済管理主制御部301に対して返送する処理も行う。
【0077】
以下、上記のように構成した利用促進システムの運用方法について順次説明していく。
【0078】
<導入処理>
本利用促進システムでは、自動販売機10を新たに設置した場合、あるいは既に設置されている自動販売機10を利用促進システムに含める場合、まず、自動販売機10の自販機主制御部101から決済管理装置30′に対して自身の自販機識別コードを送信する処理が行われる(図6中のステップL)。
【0079】
自動販売機10から自販機識別コードが与えられた決済管理装置30′の決済管理主制御部301は、当該自販機識別コードをデータベース303に登録する処理を行う(図6中のステップM)。さらに、表示情報処理部309を通じて自販機識別コードから固有の表示情報を生成し(図6中のステップN)、該生成した表示情報を自販機識別コードの送信元である自動販売機10に返送する(図6中のステップP)。なお、表示情報の生成は自動販売機10側で行っても良い。この場合には、自販機識別コードと同時に表示情報をデータベース303に登録するので上述したステップPを省くことができる。
【0080】
決済管理装置30′から表示情報を受信した自動販売機10の自販機主制御部101は、販売動作制御部102を通じてこの表示情報を表示部106に与える。この結果、自動販売機10の表示部106においては、自動販売機10の自販機識別コードに対応した表示情報が表示されるようになり、その後の商品販売処理において利用者がこれを取得することが可能となる(図6中のステップQ)。
【0081】
なお、この変形例で示した利用促進システムの登録処理、商品販売(購入)処理および決済処理に関しては、実施の形態1と同様であるため、それぞれの詳細説明を省略する。但し、商品販売(購入)処理において利用者の携帯端末機器20から画像データが与えられた場合、決済管理装置30′の画像処理部304が導出するのは表示情報となる。従って、決済管理装置30′の決済管理主制御部301は、画像処理部304の導出結果を一旦表示情報処理部309に与えて自販機識別コードを導出させ、これを自販機特定部306に与えるように処理を変更する必要がある。
【0082】
上記のように構成した変形例の利用促進システムによれば、実施の形態1で記載した作用効果に加えて以下に示すような作用効果を奏することができる。
【0083】
すなわち、自動販売機10から送信された自販機識別コードをデータベース303に登録するようにしているため、決済管理装置30′において自動販売機10の自販機識別コードをデータベース303へ登録する際のミスがなくなるという作用効果を奏することができる。
【0084】
また、自動販売機10に対しても条片110の貼り間違い、つまり異なる自販機識別コードが印字された条片110を貼り付ける虞れもなくなるとともに、汚れ、剥がれ等の問題も起こらないため、自販機識別コードを利用者に確実に報知することが可能となる。
【0085】
さらに、表示情報として、数字やアルファベットを除いたパターンを用いるようにしているため、販売処理の際に表示する投入貨幣の合計金額等、商品の販売の際に必要となる利用者への各種情報と明確に区別することが可能である。この結果、両者を混同させることなく表示部106を共通化して製造コストの低減を図ることができるようになる。但し、本発明は、表示情報を表示するための表示部と、投入貨幣の合計金額等の商品の販売の際に必要となる各種情報を表示するための表示部106とを個別に設けることを何等妨げるものではない。なお、表示部を個別に設ける場合、表示情報としては、数字やアルファベットを用いるようにしてももちろん構わないし、バーコード等のもっと複雑なパターンを表示できる表示部106としても構わない。
【0086】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2である対象機器の利用促進システムの概要を示した説明図である。ここで例示する対象機器の利用促進システムは、自動販売機を対象機器とし、所謂ポイントコレクションシステムを適用することにより、自動販売機において商品の販売促進を図るためのもので、適所に設置した複数の自動販売機10と、自動販売機10の利用者が所有する携帯端末機器20と、インターネット等のネットワークに接続したポイント管理装置40とを備えて構成したものである。なお、本実施の形態2の利用促進システムで適用する自動販売機10および携帯端末機器20に関しては、実施の形態1の利用促進システムで適用したものと同様の構成を有したものであるため、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
【0087】
ポイント管理装置40は、システム運営者の管理下にあるもので、図9の機能ブロック図に示すように、ポイント管理主制御部401、通信処理部402、データベース403、画像処理部404、判定部405、携帯端末特定部406、ポイント処理部407、ポイント出力部408および賞品交換処理部409を備えている。
【0088】
ポイント管理主制御部401は、メモリ410に格納されたプログラムやデータに基づいてポイント管理装置40の動作を統括的に制御するためのものである。通信処理部402は、インターネット等のネットワークを通じて自動販売機10や携帯端末機器20等、外部機器との間におけるデータの送受信を制御するものである。
【0089】
データベース403は、登録処理を行った携帯端末機器20の端末識別情報等のデータを予めメモリ410に格納して構築したものである。
【0090】
画像処理部404は、ポイント管理主制御部401から画像データが与えられた場合、OCR等の技術を用いることにより、当該画像データから文字や数字や記号等の図柄列を導出し、この導出結果をポイント管理主制御部401に返送するものである。
【0091】
判定部405は、ポイント管理主制御部401から2つの利用情報が与えられた場合に、これらが一致するか否かを判定し、その判定結果をポイント管理主制御部401に返送するためのものである。
【0092】
携帯端末特定部406は、ポイント管理主制御部401から端末識別情報が与えられた場合、当該端末識別情報がデータベース403に登録されたものであるか否かを判定する。端末識別情報がデータベース403に登録されたものであった場合には、ポイント管理主制御部401に対して携帯端末機器20の特定が可能である旨の情報を返送する一方、端末識別情報がデータベース403に登録されたものでなかった場合には、ポイント管理主制御部401に対して携帯端末機器20の特定が不可能である旨の情報を返送する。
【0093】
ポイント処理部407は、ポイント管理主制御部401からポイント数情報、並びにデータベース403に登録された端末識別情報が与えられた場合、当該端末識別情報に関連付けて利用情報を順次累積し、利用履歴情報としてデータベース403に格納する処理を行うためのものである。
【0094】
ポイント出力部408は、ポイント管理主制御部401から参照要求が与えられた場合に、対応する利用履歴情報をデータベース403から読み出し、該読み出した利用履歴情報に基づいて特定されるポイント数をポイント管理主制御部401に対して返送するものである。ポイント数とは、商品を購入した利用者に対して付加価値を付与するための基準となるものである。
【0095】
賞品交換処理部409は、ポイント管理主制御部401から交換要求が与えられた場合に、対応する利用履歴情報をデータベース403から読み出し、該読み出した利用履歴情報に基づいて特定されるポイント数が、交換要求対象となる賞品の交換許容ポイント数に達しているか否かを判断し、その判断結果をポイント管理主制御部401に返送するためのものである。
【0096】
以下、上記のように構成した利用促進システムの運用方法について順次説明していく。
【0097】
<登録処理>
まず、本利用促進システムでは、任意の利用者が当該利用促進システムに参加しようとする場合、ポイント管理装置40において予め利用者登録処理を行う必要がある。この利用者登録処理は、例えばネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器20をポイント管理装置40に接続し、端末入力部203を通じて登録要求、並びに登録に必要となる利用者登録情報、例えば住所や氏名、年齢等の情報を送信することにより行う。
【0098】
ネットワークを通じて携帯端末機器20からの登録要求および利用者登録情報を受信したポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、所定の登録条件、例えば利用者登録処理に必要となるすべての情報を受信したことを条件に、携帯端末機器20の端末識別情報をキーとして利用者登録情報をデータベース403に格納し、利用者登録処理を完了する。この場合、携帯端末機器20の端末識別情報は、個々の携帯端末機器20毎に固有となる電話番号や電子メールアドレスであり、例えば携帯端末機器20の発信元通知機能を利用することによって取得することが可能である。
【0099】
ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、利用者登録処理が完了した場合、上述した端末識別情報を宛先として、利用者登録処理が完了した旨の通知を行う。
【0100】
なお、上述した利用者登録処理においては、携帯端末機器20を用いて直接利用者登録を行うようにしているが、例えば、本利用促進システムの利用者になろうとする者が、ネットワークを通じて自身の所有するパーソナルコンピュータをポイント管理装置40に接続し、自身の所有する携帯端末機器20の端末識別情報を含めて利用者登録を行うようにしても良い。但し、この場合には、携帯端末機器20を所有した本人からの登録要求であることを確認するため、パーソナルコンピュータから与えられた端末識別情報を宛先として登録確認通知を行い、該当する携帯端末機器20から返信があった時点で利用者登録処理を完了することが好ましい。
【0101】
<商品販売(購入)処理>
図10は、本利用促進システムにおいて、商品販売時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は自動販売機10の自販機主制御部101が実施する処理内容を示し、(b)は携帯端末機器20の端末主制御部201が実施する処理内容を示し、(c)はポイント管理装置40のポイント管理主制御部401が実施する処理の内容を示したものである。以下、先に示した図8、並びにこれらのフローチャートを適宜参照しながら自動販売機10において商品を販売する(利用者側からは商品を購入する)場合の処理について説明する。
【0102】
上述した利用登録処理を行った利用者は、本利用促進システムにおいて商品を購入する場合、まず、通常の自動販売機10と同様の操作により、商品の購入を行う。すなわち、図示していない硬貨投入口もしくは紙幣投入口から貨幣を投入して操作部105を操作可能状態とし、この状態から所望の商品に対応した操作部105を操作することにより、商品収納部107から商品の払い出しを受ける(図8中のステップa)。
【0103】
上記のようにして商品の販売が終了すると、販売動作制御部102からは、自販機主制御部101に対して販売終了情報が与えられる。この販売終了情報は、販売動作制御部102による商品販売が終了した旨の情報と、販売商品名および販売商品価格等、商品販売に関する情報とを含んだものである。
【0104】
販売動作制御部102から販売終了情報を受信した自販機主制御部101は、ステップS401において手順をステップS402に進め、利用情報生成部109を通じ当該販売終了情報に基づいて利用情報の生成を行う。この利用情報は、商品を販売した日時、商品を販売した自動販売機10の自販機識別コード、同自動販売機10の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等の情報を含んだものである。
【0105】
その後、自販機主制御部101は、販売動作制御部102を通じて利用情報を表示部106に与え、当該利用情報に応じた表示(以下、単に利用情報表示という)を行い(図8中のステップbおよび図10中のステップS403)、さらに任意のタイミングで利用情報をポイント管理装置40に送信する処理を行い(図8中のステップcおよび図10中のステップS404)、今回の処理を終了する。
【0106】
なお、自動販売機10の表示部106に表示する利用情報表示としては、実施の形態1で示した表示情報と同様に、数字やアルファベットを除いたパターンを用いるようにしても良いし、数字やアルファベットを用いるようにしてももちろん構わない。
【0107】
商品を購入した利用者は、自動販売機10の表示部106に利用情報表示が表示された場合、登録を行った携帯端末機器20を適宜操作することにより、この利用情報表示の撮像を行い(図8中のステップd)、その後、当該撮像した画像データをポイント管理装置40に対して送信する(図8中のステップe)。
【0108】
この間、携帯端末機器20の端末主制御部201は、図10に示すように、撮像操作が行われた場合、撮像部206において生成された画像データを一旦メモリ205に格納し(ステップS501、ステップS502)、さらに送信操作が行われた場合、メモリ205に画像データがあることを条件に、無線通信処理部202を通じてメモリ205に格納した画像データを自己の端末識別情報とともに利用結果情報としてポイント管理装置40に送信する処理を行う(ステップS503、ステップS504、ステップS505)。
【0109】
利用者の携帯端末機器20から利用結果情報が与えられたポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、画像処理部404を通じて当該利用結果情報に含まれる画像データから図柄列の導出処理を行い(ステップS601、ステップS602)、その後、利用結果情報に含まれた端末識別情報を携帯端末特定部406に与えることにより、該携帯端末特定部406を通じて携帯端末機器20の特定が可能であるか否かの判断を行う(図8中のステップfおよび図10中のステップS603)。携帯端末機器20の特定が不可能であった場合には、今回の処理を終了する。この場合、端末識別情報を宛先として、本利用促進システムの利用には利用登録処理が必要である旨の情報、並びに登録要領を携帯端末機器20に返送し、本システムに対する利用登録を促すようにしても構わない。
【0110】
一方、携帯端末機器20の特定が可能であった場合、つまり携帯端末機器20が予め利用登録処理されたものであった場合、上記ポイント管理主制御部401は、画像処理部404を通じて読み出した図柄列を第1の利用情報としてメモリ410に格納する処理を行う(図10中のステップS604)。
【0111】
一方、ステップS605において自動販売機10から利用情報を受信すると、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、当該自動販売機10から受信した利用情報を第2の利用情報としてメモリ410に格納する処理を行う(図10中のステップS606)。
【0112】
さらに、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、メモリ410に第1の利用情報および第2の利用情報が揃ったことを条件にこれらの利用情報を判定部405に与え、該判定部405を通じて2つの利用情報が一致するか否かの判定を行う(図8中のステップgおよび図10中のステップS607、ステップS608)。判定結果が不一致であった場合、ポイント管理主制御部401は、携帯端末機器20から与えられた利用結果情報が正当なものでないと判断し、以降の手順を経ることなく今回の処理を終了する。
【0113】
これに対してステップS608の判定結果が一致であった場合、ポイント管理主制御部401は、携帯端末機器20から与えられた利用結果情報が正当なものであると判断し、ポイント処理部407を通じてデータベース403から端末識別情報に対応した利用履歴情報を読み出し、該読み出した利用履歴情報に対して今回受信した利用情報の累積処理を行い、この累積結果を新たな利用履歴情報として格納する処理を行う(図8中のステップhおよび図10中のステップS609)。
【0114】
以降、自動販売機10で商品を購入するたびに上述した処理が繰り返し実行され、商品の販売に応じてポイント管理装置40のデータベース403に格納された利用履歴情報が順次更新されることになる。その際、本利用促進システムにおいては、携帯端末機器20の端末識別情報をキーとしてポイント管理主制御部401のデータベース403に利用履歴情報が格納されているため、例えば同一の利用者が異なる自動販売機10で商品を購入した場合であっても、登録を行った携帯端末機器20を操作して自動販売機10に表示された利用情報の撮像および送信を行う限り、同一の利用履歴情報が順次更新されることになる。
【0115】
<照会処理>
図11は、本利用促進システムにおいて、ポイント数の照会要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器20の端末主制御部201が実施する処理内容を示し、(b)はポイント管理装置40のポイント管理主制御部401が実施する処理の内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを適宜参照しながら照会処理について説明する。
【0116】
まず、ポイント数を照会しようとする利用者は、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器20をポイント管理装置40に接続し、端末入力部203から照会要求の入力を行うと、携帯端末機器20の端末主制御部201は、無線通信処理部202を通じて照会要求とともに自己の端末識別情報をポイント管理装置40に送出し(ステップS701、ステップS702)、その後、ポイント管理装置40からの情報取得待機状態となる(ステップS703)。
【0117】
一方、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、携帯端末機器20から照会要求を受信すると、ステップS801において手順をステップS802に進め、携帯端末特定部406を通じて携帯端末機器20の特定が可能であるか否かの判断を行う。
【0118】
ステップS802の判断において携帯端末機器20の特定が不可能であった場合、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、後述する処理を実施することなく今回の処理を終了する。
【0119】
これに対して携帯端末機器20の特定が可能であった場合、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、データベース403から対応する利用履歴情報を読み出す(ステップS803)。さらにこの読み出した利用履歴情報に基づいて特定されるポイント数を、ポイント出力部408を通じてネットワークから閲覧可能な状態に保持する(例えばインターネット上のWeb(World Wide Web)サイトにアップロードする)とともに、このポイント数を携帯端末機器20から閲覧するための情報(例えば上述したWebサイトのURL(Uniform Resource Locator))をポイント数情報として当該携帯端末機器20に送出し(ステップS804)、今回の処理を終了する。なお、ステップS804においては、読み出した利用履歴情報に基づいて特定されるポイント数を直接照会要求元である携帯端末機器20に送出するようにしても良い。
【0120】
ステップS703においてポイント管理装置40から送出された情報を受信した携帯端末機器20の端末主制御部201は、ポイント数情報に基づいて閲覧先からポイント数を取得した後、端末出力部204を通じて当該ポイント数の表示を行い(ステップS704)、今回の処理を終了する。
【0121】
この結果、利用者は、上述した照会要求を行うことにより、商品の購入に応じて自身が獲得した累計ポイント数を任意のタイミングで確認することが可能となる。
【0122】
なお、上述した照会処理においては、携帯端末機器20を用いて直接ポイント数を確認するようにしているが、例えば、パーソナルコンピュータからネットワークを通じて照会要求を行うとともに、このパーソナルコンピュータ上において累計ポイント数を確認するようにしても良い。
【0123】
<交換処理>
図12は、図8に示した利用促進システムにおいて、利用者が自身の獲得したポイント数を所定の賞品と交換する際の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器20の端末主制御部201が実施する処理内容を示し、(b)はポイント管理装置40のポイント管理主制御部401が実施する処理内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを参照しながら獲得したポイント数を賞品に交換する処理について説明する。
【0124】
まず、獲得したポイントを賞品に交換しようとする利用者が、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器20をポイント管理装置40に接続し、端末入力部203から交換要求の入力を行うと、携帯端末機器20の端末主制御部201は、無線通信処理部202を通じて交換要求とともに自己の端末識別情報をポイント管理装置40に送出し(ステップS901、ステップS902)、その後、ポイント管理装置40からの結果受信待機状態となる(ステップS903)。
【0125】
一方、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、携帯端末機器20から交換要求を受信すると、ステップS1001において手順をステップS1002に進め、携帯端末特定部406を通じて携帯端末機器20の特定が可能であるか否かの判断を行う。
【0126】
ステップS1002の判断において携帯端末機器20の特定が不可能であった場合、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、後述する処理を実施することなく今回の処理を終了する。
【0127】
これに対して携帯端末機器20の特定が可能であった場合、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、データベース403から対応する利用履歴情報を読み出し(ステップS1003)、その後、賞品交換処理部409を通じてこの読み出した利用履歴情報に基づいて特定される累計ポイント数が交換要求対象となる賞品の交換許容ポイント数以上であるか否かを判断する(ステップS1004)。
【0128】
利用履歴情報から特定したポイント数が交換許容ポイント数未満であった場合には、手順をステップS1008に進め、賞品への交換ができなかった旨の情報を要求結果として携帯端末機器20に送信し、今回の処理を終了する。
【0129】
この結果、交換要求を行った携帯端末機器20の端末出力部204からその旨の表示が行われることになる(ステップS903、ステップS904)。この場合、利用者の要求する賞品への交換はできなかったものの、その他の賞品への交換が可能である場合には、交換要求元に対してこれを報知するようにしても良い。
【0130】
一方、利用履歴情報から特定したポイント数が、利用者の要求する賞品の交換許容ポイント数以上であった場合、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、利用履歴情報に対して賞品に対応したポイント数の減算処理を行い(ステップS1005)、この減算処理を行った後の利用履歴情報を新たな利用履歴情報としてデータベース403に格納する(ステップS1006)。
【0131】
その後、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、本利用促進システムの管理下にある管理するセンター(図示せず)に賞品交換を行う旨の情報と、賞品を受け取る利用者の登録情報(氏名、住所等)とを、賞品発送要求として送出する(ステップS1007)。この結果、センターにおいては、ポイント管理装置40から受信した賞品発送要求に基づいて賞品を発送する処理が行われ、交換要求を行った利用者に所望の賞品が配送されることになる。
【0132】
さらに、ポイント管理装置40のポイント管理主制御部401は、賞品への交換を行った旨の情報を携帯端末機器20に送信し(ステップS1008)、今回の処理を終了する。
【0133】
この結果、交換要求を行った携帯端末機器20の端末出力部204からその旨の表示が行われることになる(ステップS903、ステップS904)。
【0134】
以上説明したように、実施の形態2に係る対象機器の利用促進システムによれば、商品の購入に応じて自動販売機10に表示される利用情報を撮像してポイント管理装置40に送信してさえおけば、当該ポイント管理装置40においてポイント数が管理されることになり、その後、任意のタイミングで交換要求を行えば、賞品を得ることができるようになる。従って、利用者が応募シールを収集し、集めた応募シールを応募用紙に貼り付けてシステム運営者に郵送しなければならない等、利用者に煩雑な作業を強いることもない。また、システム運営者にとっても、利用者からの交換要求がポイント管理装置40のポイント管理主制御部401によって自動的に処理されるため、郵送された多数の応募用紙毎に応募シールを数える等の処理を行う必要がなく、こちらの作業もきわめて容易となる。さらに、磁気カードの発行費用が掛からないばかりか、カードリーダ、カードライタ、カード発行機等、多数の機器を併設する必要もなく、導入コストが著しく高価となる事態を招来することもない。
【0135】
しかも、携帯端末機器20から送信された利用情報と、自動販売機10から送信された利用情報とを比較し、両者が一致した場合にのみポイント数を累積するようにしているため、不正による損害を被る虞れもない。
【0136】
なお、上述した実施の形態2では、携帯端末機器20として撮像部206を備えたものを適用し、自動販売機10に表示された利用情報を撮像することによりこれを取得するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、利用者が端末入力部203を操作することによって利用情報を取得するようにしても良い。さらに、有線、無線を問わず自動販売機10と携帯端末機器20との間に通信回線を確立した後に、自動販売機10から携帯端末機器20に対して利用情報を直接送信するようにしてこれを取得するように構成することも可能である。
【0137】
また、上述した実施の形態2では、携帯端末機器20による利用情報の取得・送信処理を利用者が行うようにしているが、例えば利用者登録処理を行った際に携帯端末機器20に対して、これら一連の処理を自動実行するためのプログラムを転送すれば、利用者の操作負担を著しく減少させることができるとともに、取得結果の送信先を間違えることもなくなる。
【0138】
さらに、上述した実施の形態2では、ポイント管理装置40に対して自動販売機10から利用情報を直接送信するようにしているが、自動販売機10からの利用情報は必ずしもリアルタイムである必要がないため、例えば自動販売機10の保守を定期的に行う作業員が携帯端末機器を用いて利用情報をポイント管理装置40に送信するようにしても良い。
【0139】
なお、上述した実施の形態2では、現金による商品の購入について説明しているが、先の実施の形態1と組み合わせて、キャッシュレスとすることも可能である。
【0140】
なお、上述した実施の形態1および2では、いずれも対象機器として自動販売機10を例示しているが、必ずしも自動販売機10に限らず、利用の促進を図ろうとする機器であれば、その他のものにももちろん適用することが可能である。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者が自己の所有する携帯端末機器によって対象機器の報知情報を取得し、これを決済管理装置に送信することで商品の購入が可能となる。従って、商品を購入する際に金銭を持ち合わせる必要がなく、利用者の利便性を向上させることで、商品の販売促進を図ることができるようになる。しかも、個々の利用者が所有する携帯端末機器の情報取得機能を利用しているため、対象機器に対しては高価な画像読取装置を設ける必要もなく、本利用促進システムの導入コストが著しく高なものとなる事態を招来することもない。さらに、上述した携帯端末機器の操作において取得結果の送信先をミスしたとしても、利用者の意図しない対象機器が利用可能状態となることもなく、他人の利用に対して課金される虞れもない。また、取得結果を送信した携帯端末機器の端末識別情報を基準として課金処理が行われるため、所謂「なりすまし」による損害を被る虞れもない。
【0142】
また、本発明によれば、携帯端末機器の撮像機能を利用して対象機器の報知情報を取得するようにしているため、現在広く一般的に普及している携帯電話機を本利用促進システムの携帯端末機器として機能させることができる。この場合、決済管理装置としては、撮像結果から対象機器識別コードを導出する手段を設ければ良い。さらに、自動販売機としては、対象機器識別コードに対応する情報が条片を貼り付けておけば良い。従って、これらの発明によれば、本利用促進システムを早期に市場に導入することが可能である。
【0143】
また、本発明によれば、対象機器が備える表示手段に対象機器識別コードに対応する情報を表示するようにしているため、汚れ、剥がれ等の問題が発生する虞れがなく、対象機器識別コードに対応した情報を利用者に確実に報知することが可能となる。
【0144】
また、本発明によれば、対象機器から送信された対象機器識別コードをデータベースに登録するようにしているため、決済管理装置において対象機器の対象機器識別コードをデータベースへ登録する際のミスがなくなるという作用効果を奏する。しかも、対象機器が決済管理装置から与えられた表示情報を表示部に点灯表示するようにしているため、対象機器に対しても条片の貼り間違いがなくなるとともに、汚れ、剥がれ等の問題も起こらないため、対象機器識別コードに対応した情報を利用者により確実に報知することが可能となる。
【0145】
また、本発明によれば、表示情報として数字およびアルファベット等の文字情報とは異なる形態の図柄列から成るものを適用しているため、対象機器が数字やアルファベットを表示するための表示部を備えていた場合、両者を混同させることなく表示部を共通化して製造コストの低減を図ることができるようになる。
【0146】
また、本発明によれば、決済管理装置が、予め登録処理を行った携帯端末機器の端末識別情報を格納する記憶手段を備え、利用要求情報に含まれる端末識別情報が前記記憶手段に存在する場合に携帯端末機器の特定が可能であるとして対象機器に利用許可情報の送出を行うようにしているため、登録処理さえ行えば、任意の利用者が容易に本システムを利用することができる。
【0147】
また、本発明によれば、本システムを自動販売機において商品の販売促進に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である対象機器の利用促進システムの概要を示した説明図である。
【図2】図1に示した利用促進システムで適用する自動販売機の機能ブロック図である。
【図3】図1に示した利用促進システムで適用する携帯端末機器の機能ブロック図である。
【図4】図1に示した利用促進システムで適用する決済管理装置の機能ブロック図である。
【図5】図1に示した利用促進システムにおいて、商品販売時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は決済管理装置の決済管理主制御部が実施する処理の内容を示し、(c)は自動販売機の自販機主制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図6】図1に示した利用促進システムの変形例を示した説明図である。
【図7】図6に示した利用促進システムで適用する決済管理装置の機能ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態2である対象機器の利用促進システムの概要を示した説明図である。
【図9】図8に示した利用促進システムで適用するポイント管理装置の機能ブロック図である。
【図10】図8に示した利用促進システムにおいて、商品販売時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は自動販売機の自販機主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(c)はポイント管理装置のポイント管理主制御部が実施する処理の内容を示したものである。
【図11】図8に示した利用促進システムにおいて、ポイント数の照会要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)はポイント管理装置のポイント管理主制御部が実施する処理の内容を示したものである。
【図12】図8に示した利用促進システムにおいて、利用者が自身の獲得したポイント数を所定の賞品と交換する際の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)はポイント管理装置のポイント管理主制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図13】対象機器の利用促進システムの従来例を示した説明図である。
【図14】対象機器の利用促進システムの他の従来例を示した説明図である。
【符号の説明】
10 自動販売機
11 外扉
20 携帯端末機器
30 決済管理装置
30′ 決済管理装置
40 ポイント管理装置
101 自販機主制御部
102 販売動作制御部
103 メモリ
104 貨幣処理部
105 操作部
106 表示部
107 商品収納部
108 通信処理部
109 利用情報生成部
110 条片
201 端末主制御部
202 無線通信処理部
203 端末入力部
204 端末出力部
205 メモリ
206 撮像部
301 決済管理主制御部
302 通信処理部
303 データベース
304 画像処理部
305 携帯端末特定部
306 自販機特定部
307 課金処理部
308 メモリ
309 表示情報処理部
401 ポイント管理主制御部
402 通信処理部
403 データベース
404 画像処理部
405 判定部
406 携帯端末特定部
407 ポイント処理部
408 ポイント出力部
409 賞品交換処理部
410 メモリ

Claims (6)

  1. 利用許可情報が与えられた場合に利用可能となり、かつ利用者の利用に応じた利用情報を送出する機能を有した対象機器と、
    対象機器が報知する対象機器識別のための報知情報を取得し、該取得結果並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有した携帯端末機器と、
    利用者の携帯端末機器から利用要求情報が与えられた場合、該利用要求情報に含まれた端末識別情報から携帯端末機器の特定が可能であることを条件に、前記利用要求情報に含まれた取得結果に基づいて特定される対象機器に利用許可情報を送出する一方、この利用許可情報を送出した対象機器から利用情報が与えられた場合に前記特定した携帯端末機器の所有者による利用として前記利用情報に基づく課金処理を行う決済管理装置と
    を備え
    前記対象機器は、当該対象機器の対象機器識別コードに対応する情報を表示情報として点灯表示する表示手段を備えたものであり、
    前記携帯端末機器は、前記対象機器の表示手段に表示される表示情報を撮像し、この撮像結果である画像データ並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有したものである
    ことを特徴とする対象機器の利用促進システム。
  2. 利用許可情報が与えられた場合に利用可能となり、かつ利用者の利用に応じた利用情報を送出する機能を有した対象機器と、
    対象機器が報知する対象機器識別のための報知情報を取得し、該取得結果並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有した携帯端末機器と、
    利用者の携帯端末機器から利用要求情報が与えられた場合、該利用要求情報に含まれた端末識別情報から携帯端末機器の特定が可能であることを条件に、前記利用要求情報に含まれた取得結果に基づいて特定される対象機器に利用許可情報を送出する一方、この利用許可情報を送出した対象機器から利用情報が与えられた場合に前記特定した携帯端末機器の所有者による利用として前記利用情報に基づく課金処理を行う決済管理装置と
    を備え、
    前記決済管理装置は、対象機器から対象機器識別コードが与えられた場合に該対象機器識別コードを記憶手段に格納するとともに、この対象機器識別コードに対応した表示情報を生成して前記対象機器に返送し、
    前記対象機器は、決済管理装置から返送された表示情報を点灯表示する表示手段を備えたものであり、
    前記携帯端末機器は、前記対象機器の表示手段に表示される表示情報を撮像し、この撮像結果である画像データ並びに自己の端末識別情報を利用要求情報として送出する機能を有したものである
    ことを特徴とする対象機器の利用促進システム。
  3. 前記決済管理装置は、予め対象機器に付与された対象機器識別コードを格納する記憶手段と、前記利用要求情報に含まれる画像データから対象機器識別コードを導出する識別コード導出手段とを備え、該識別コード導出手段の導出結果と前記記憶手段に格納した対象機器識別コードとから対象機器を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の対象機器の利用促進システム。
  4. 前記表示情報は、数字およびアルファベット等の文字情報とは異なる形態の図柄列から成るものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の対象機器の利用促進システム。
  5. 前記決済管理装置は、予め登録処理を行った携帯端末機器の端末識別情報を格納する記憶手段を備え、前記利用要求情報に含まれる端末識別情報が前記記憶手段に存在する場合に携帯端末機器の特定が可能であるとして対象機器に利用許可情報の送出を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の対象機器の利用促進システム。
  6. 前記対象機器は、決済管理装置から利用許可情報が与えられた場合に 商品の選択が可能となり、利用者の選択に応じた商品の払い出しを行うとともに、前記決済管理装置に対して前記商品の払い出しに関わる利用情報を送出する機能を有した自動販売機であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の対象機器の利用促進システム。
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