JP3935081B2 - 並行通信装置、通信装置、通信装置の特定方法、および、通信システム - Google Patents

並行通信装置、通信装置、通信装置の特定方法、および、通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1台の通信装置が、他の複数の通信装置と並行して通信を行える通信規格として、ブルートゥース(登録商標)が知られている。ブルートゥース機器間においては、最大8台の機器から構成されるピコネットと呼ばれる無線ネットワークが形成される。ひとつのピコネットには、ネットワークハブとして機能する1台のマスタと、そのマスタの制御の下、時分割スロット多重方式によりデータを授受するスレーブとが含まれ、マスタおよびスレーブの各々は、複数の他機器と並行して通信することができる。このようなブルートゥース規格に対応したモジュールは、小型、低消費電力であるという利点を有するため、携帯電話機などの携帯端末に搭載される近距離無線通信モジュールとして普及しつつある。
【0003】
このようなブルートゥースの普及に伴い、ブルートゥース機器を利用した電子決済システムが発案されている(例えば、特許文献1参照。)。この種の電子決済システムの一例を示すものとして、プリペイド式の店頭販売について説明する。電子決済システムには、購入者により携行される購入者端末、販売者により操作され精算機能を有する販売者端末、および、販売者端末に接続され電子決済機能を有する決済サーバが含まれる。このうち、販売者端末と購入者端末との各々には、ブルートゥースモジュールが搭載されており、互いに近距離無線通信が可能になっている。販売者端末の無線サービスエリアに購入者端末がエリアインすると、販売者端末がマスタとなるピコネットに、購入者端末がスレーブとして含まれる。この際、複数の購入者端末がエリアインしていれば、各々の購入者端末は、販売者端末と並行して通信リンクを確立する。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−56327号公報 (第9頁、第11頁)
【0005】
一方、決済サーバは、商品の購入に先立って、あらかじめ商品代金(電子通貨)が入金されるアカウントの管理サーバである。決済サーバにおいては、商品の売買時に、購入者のアカウント残高から商品代金が減額される。また、購入者端末には、購入者のアカウントを識別するためのアカウントIDが記憶されている。
【0006】
このような構成の下、決算システムにおいては、販売者端末が、購入者に対する請求額を計算するとともに、購入者端末と通信し、アカウントIDなど決済に必要な情報を取得する。販売者端末は、購入者端末から決済に必要な情報を取得すると、その情報を決済サーバに送信する。そして、決済サーバにおいては、購入者のアカウントから、販売者端末において計算された請求額だけ減額する。このような構成によれば、販売者および購入者は、決済時に紙幣や硬貨などのやり取りが不要となるため、決済にかかる処理が簡略化される。
【0007】
しかしながら、販売者端末が複数の購入者端末と並行して通信を行えるがゆえに、販売者端末においては、自装置と接続する複数の購入者端末のうち、いずれの購入者端末が、いずれの購入者(すなわち、請求額)に対応する購入者端末であるかを判定することができないという問題が生じる。
【0008】
これに対処する技術としては、購入者端末の識別情報であるブルートゥースデバイスアドレス(以下、BDアドレス)を、購入者などが、販売者端末に手入力することにより、購入者端末を特定する方法が考え得る。また別の様態として、販売者端末において、接続中の全ての購入者端末に対応するBDアドレスのリストを表示させ、その中から、購入者が、当人の購入者端末に対応するBDアドレスを選択することにより、購入者端末を特定する方法が考え得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、BDアドレスを手入力することにより購入者端末を特定する方法の場合、BDアドレスは、一般に、英数字表記によれば10桁以上の文字列となるため、手入力する作業には、入力ミスが生じる可能性があり、また、入力作業が煩雑であるという問題が生じる。一方、BDアドレスのリストの中から、対応するBDアドレスを選択することにより購入者端末を特定する方法においても、BDアドレスは、通常、不規則な英数字列であるため、リスト内からBDアドレスを検索する処理が煩雑であり、また、購入者のミスまたは故意により、不適切な購入者端末が選択されてしまう虞がある。
【0010】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置において、通信リンクを確立中の通信装置を、簡単かつ確実に特定するための通信装置の特定方法、並行通信装置、通信装置、通信システム、および、通信方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得する通信手段と、前記通信手段が取得した第1の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段によって取得された第1の識別情報と前記第1の記憶手段に記憶された第1の識別情報とを比較することにより、前記通信リンク確立後に前記伝送経路を用いて前記第1の識別情報を出力した通信装置を特定する通信装置特定手段とを具備することを特徴とする並行通信装置を提供する。
この並行通信装置によれば、通信リンクとは異なる伝送経路を用いて通信装置から出力された第1の識別情報を取得し、取得した第1の識別情報を用いて、当該通信装置を、通信リンクを並行して確立する複数の通信装置うちいずれの通信装置であるかを特定することができる。従って、通信装置の特定にあたり、ユーザによる並行通信装置に対する第1の識別情報の入力作業等が不要となり、簡単かつ確実に通信装置を特定することが可能となる。
ここで、前記並行通信装置は、前記通信装置特定手段により特定された通信装置を識別する第2の識別情報を入力する識別情報入力手段と、前記通信装置特定手段により特定された通信装置の第1の識別情報と、前記識別情報入力手段により入力された第2の識別情報とを対応付けて記憶する第2の記憶手段とをさらに備えることが好ましい。
別の好ましい様態において、前記識別情報取得手段は、前記第1の識別情報を、コード化された画像として取得する。
さらに、別の好ましい様態において、前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路である。
【0012】
また、この発明は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置に対して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置において自装置を識別する識別情報を送信する通信手段と、前記通信リンク確立後に、前記並行通信装置に対して、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて前記識別情報を出力する識別情報出力手段とを具備することを特徴とする通信装置を提供する。
かかる通信装置によれば、並行通信装置においては、通信装置が有する識別情報出力手段から出力された識別情報を取得し、取得した識別情報を用いて、当該通信装置を、通信リンクを並行して確立する複数の通信装置うちいずれの通信装置であるかを特定することができる。従って、通信装置の特定にあたり、ユーザによる並行通信装置に対する識別情報の入力作業等が不要となり、簡単かつ確実に通信装置を特定することが可能となる。
【0013】
また、この発明は、並行通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する識別情報を取得し、取得した識別情報を記憶し、通信装置は、前記通信リンク確立後に、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて、自装置の識別情報を出力し、前記並行通信装置は、前記通信装置から前記伝送経路を用いて出力された識別情報を取得し、当該識別情報と、記憶された識別情報とを比較することにより、前記伝送経路を用いて識別情報を出力した前記通信装置を特定することを特徴とする通信装置の特定方法を提供する。
【0014】
以上のものとは別の観点から、この発明は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得する通信手段と、前記通信手段が取得した第1の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、予め設定された処理を識別する第2の識別情報を生成し、生成した前記第2の識別情報を、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて出力する識別情報出力手段と、 前記識別情報出力手段が生成した第2の識別情報を記憶する第2の記憶手段と、 前記通信リンクを介して前記第1、第2の識別情報の対を受信すると、当該第2の識別情報と前記第2の記憶手段内の第2の識別情報とを比較し、一致が得られた場合には、当該第2の識別情報が識別する処理に対し、当該第2の識別情報と対になって受信した前記第1の識別情報を対応付ける対応付手段と、を具備することを特徴とする並行通信装置を提供する。
このような並行通信装置によれば、第2の識別装置を取得した通信装置を識別する第1の識別情報と、第2の識別情報が識別する処理とが対応付けられる。これにより、並行通信装置は、複数の通信装置の各々を識別する第1の識別情報群のうち、いずれの第1の識別情報が、第2の識別情報が識別する処理と対応するかを特定することができる。従って、通信装置の特定にあたり、ユーザによる並行通信装置に対する第1の識別情報の入力作業等が不要となり、簡単かつ確実に通信装置を特定することが可能となる。
【0015】
また、この発明は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置に対して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に、前記各通信装置において自装置を識別する第1の識別情報を送信する通信手段と、前記並行通信装置から前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて出力された、予め設定された処理を識別する第2の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段により取得された第2の識別情報と、前記第1の識別情報とを対にして、前記通信リンクを介して前記並行通信装置に送信する識別情報送信手段と、を具備することを特徴とする通信装置を具備することを特徴とする通信装置を提供する。
【0016】
また、この発明は、並行通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得し、取得した第1の識別情報を記憶し、予め設定された処理を識別する第2の識別情報を生成し、生成した前記第2の識別情報を記憶し、前記第2の識別情報を前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて出力し、前記通信装置は、前記並行通信装置から出力された第2の識別情報を取得し、取得した第2の識別情報と、前記第1の識別情報とを対にして、前記通信リンクを介して前記並行通信装置に送信し、前記並行通信装置は、前記通信装置から送信された前記第1、第2の識別情報の対を受信すると、当該第2の識別情報と、記憶された第2の識別情報とを比較し、一致が得られた場合には、当該第2の識別情報が識別する処理に対し、当該第2の識別情報と対になって受信した前記第1の識別情報を対応付けることを特徴とする通信方法を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
<第1実施形態>
<決済システムの構成>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる決済システムの全体構成を示す図である。この図において、販売者端末200は、例えば、店頭に設置されるレジスタなどであり、販売者により操作され、購入者に対する請求額を計算する。この販売者端末200は、2種類の通信インタフェースを有している。すなわち、決済サーバ300に接続されたネットワーク301と接続するためのインタフェースと、ブルートゥース規格に従って無線通信を行うためのブルートゥースインタフェースとである。また、販売者端末200には、2次元コードを示す画像を読み込むためのコードスキャナ240が接続されている。なお、本実施形態においては、2台の販売者端末200が決済システムに含まれており、一方の販売者端末200には、「レジ1」という識別子が付されており、他方には、「レジ2」という識別子が付されている。これらの「レジ1」および「レジ2」は、互いの無線サービスエリアが隔てられるように配置されている。
【0019】
購入者端末100は、例えば、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などであり、購入者によって携行される携帯端末である。この購入者端末100には、ブルートゥースに対応した通信モジュールが取り付けあるいは内蔵されており、ブルートゥース規格に従って、いずれかの販売者端末200と無線通信を行う。また、購入者端末100には、表示パネル150が設けられている。表示パネル150は、例えば電話番号などの表示を行う他、自機に搭載されたブルートゥースモジュールのBDアドレスを示す2次元コードを表示する。ここで、BDアドレスとは、ブルートゥースモジュールに割り当てられる識別情報であり、BDアドレスにより、ブルートゥース機器を一意に特定することができる。なお、この図においては、3台の購入者端末100が示されているが、購入者端末100の台数は、3台に限られるものではない。
【0020】
決済サーバ300は、いわゆるプリペイド式のアカウントを管理するものであり、購入者により先払いされた電子通貨の残高を管理する。購入者は、あらかじめ決済サーバ300にアカウントを生成し、そのアカウントに入金(電子通貨の補充)を済ませている。そして、決済サーバ300において、購入者が所有するアカウントの残高から、販売者端末200により計算された請求額が減額されることにより、購入者から販売者への代金の支払が実行される。なお、図1においては、販売者端末200と決済サーバ300とは、直結されているが、これらの間に、各種のネットワークや接続のための機器などが介挿されても良い。
【0021】
図2は、購入者端末100の構成を示すブロック図である。この図において、CPU(Central Processing Unit)110は、ROM(Read Only Memory)120に記憶される制御プログラムにしたがって、バス102を介し各部を制御する。ROM120に記録される制御プログラムとしては、BDアドレスを2次元コード化するためのプログラムなどが含まれる。RAM(Random Access Memory)130は、CPU110による制御においてワークエリアとして用いられる。
【0022】
ブルートゥースI/F(interface)140は、ブルートゥースモジュールなどを含み、ブルートゥース規格に従って、他のブルートゥース機器と無線通信を行う。このブルートゥースモジュールは、自機のBDアドレスが記録されたメモリを備えている。
【0023】
表示パネル150は、例えば液晶パネルであり、CPU110の制御の下、BDアドレスを示す2次元コードなどを表示する。操作部160は、押しボタンなどから構成され、2次元コードの表示を指示するための2次元コード表示信号などを、バス102を介してCPU110に供給する。
【0024】
主記憶装置170は、例えばフラッシュメモリであり、販売者端末200との接続に用いられるリンクキーなどを記憶する。ここで、リンクキーとは、ブルートゥース機器間において、接続認証に用いられる情報である。さらに詳述すると、初めて接続するブルートゥース機器間においては、不適切な接続を防止すべく、接続相手を識別するためのBDアドレスに加え、PINコードとよばれる接続相手と共通の暗証キーが特定されることにより、ユーザデータの授受が可能な状態に移行する。この際、各ブルートゥース機器においては、リンクキーと呼ばれる認証キーが生成され、以降の接続認証には、リンクキーのみで接続認証が実行される。
【0025】
図3は、販売者端末200の構成を示すブロック図である。この図において、CPU210は、ROM220に記憶される制御プログラムに従って、バス202を介し各部を制御する。RAM230は、CPU210による制御においてワークエリアとして用いられ、接続管理テーブルなどを記憶する。
【0026】
図4は、販売者端末200のRAM230に記憶される接続管理テーブルを示す図である。図4に示されるように、接続管理テーブルTBL1には、「BDアドレス」が格納される。この「BDアドレス」は、販売者端末200と接続中の購入者端末100のBDアドレスを示すものである。
【0027】
再び図3において、コードスキャナ240は、CCD(charge coupled device)などの撮像素子を有し、この撮像素子により、購入者端末100の表示パネル150に表示される2次元コードを撮像し、2次元コードを画像データとして読み込む。CPU210は、コードスキャナ240から2次元コードを示す画像データが供給されると、当該画像データを解析およびデコードし、購入者端末100のBDアドレスを取得する。
【0028】
ブルートゥースI/F250は、ブルートゥースモジュールを含み、購入者端末100との近距離無線通信のインタフェースとして機能する。一方、通信I/F260は、決済サーバ300に接続されたネットワーク301との通信インタフェースとして機能する。
【0029】
主記憶装置270は、例えば磁気ディスクであり、購入者端末100との接続に用いられるリンクキーなどを記憶する。なお、主記憶装置270に記憶されるリンクキーは、購入者端末100毎に、そのBDアドレスと対応付けられて記憶される。
【0030】
操作部280は、数字を入力するための操作子などを含み、商品の価格入力などに用いられる。表示パネル290は、例えば液晶パネルであり、精算額など決済に関する各種情報を表示する。
【0031】
図5は、決済サーバ300の構成を示すブロック図である。この図において、CPU310は、ROM320に記憶される制御プログラムにしたがって、バス302を介し各部を制御する。RAM330は、CPU310による制御においてワークエリアとして用いられる。
【0032】
通信I/F340は、販売者端末200が接続されたネットワーク301と接続するためのインタフェースである。
【0033】
主記憶装置350は、例えば、磁気ディスクなどから構成され、アカウントを管理するためのアカウント管理テーブルを記録する。
図6は、主記憶装置350に記憶されるアカウント管理テーブルを示す図である。この図に示されるように、アカウント管理テーブルTBL2の1件のレコードは、「アカウントID」と、「残高(円)」とを含む。このうち、「アカウントID」は、アカウント開設者、すなわち、購入者を識別するための情報であり、本実施形態においては、各購入者に対応して、購入者端末100に一意に割り当てられたBDアドレスが格納されている。また、「残高」は、購入者によりあらかじめ入金された電子通貨(円)の残高を示す。購入者が、アカウントに入金する方法としては、例えば、決済サーバ300に接続されたATM(Automatic Teller Machine)を用いる方法などが考えられる。
【0034】
<決済システムの動作>
次に、決済システムにおける決済処理について図7を参照して説明する。この処理は、購入者端末100と販売者端末200との間で決済に必要な情報を授受し、その情報を用いて、決済サーバ300において購入者のアカウントから清算額を減じる処理である。以下、1台の購入者端末100に着目して、決済処理を説明する。なお、前提として、購入者は、販売者に支払うべき代金(本実施形態においては18,000円)を、あらかじめ決済サーバ300の当人のアカウントに入金しているものとする。また、説明の便宜上、販売者端末200および購入者端末100により形成されるピコネットにおいては、販売者端末200がマスタとなり、購入者端末がスレーブとなるものとする。
【0035】
まず、購入者が、購入者端末100とともに、「レジ1」の販売者端末200と接続可能な無線サービスエリア内に移動したとする(ステップS1)。このように、購入者端末100がサービスエリア内に移動すると、購入者端末100および販売者端末200の各々は、同期確立を実行した後、購入者端末100の主記憶装置170に含まれるリンクキー、および、販売者端末200の主記憶装置270に含まれるリンクキーを用いて接続認証を実行する(ステップS2)。これらの同期確立および接続認証は、ブルートゥース規格における「同期確立フェーズ」および「通信接続フェーズ」に相当する処理である。これらの処理のうち「通信接続フェーズ」において、販売者端末200は、購入者端末100から送信された当該端末100のBDアドレスを取得する。販売者端末200により取得されたBDアドレスは、後述するように、決済サーバ300において購入者のアカウントを特定するために用いられる。
【0036】
このように、購入者端末100および販売者端末200が通信リンクを確立すると、販売者端末200のCPU210は、自装置が2つの販売者端末200のうち「レジ1」であることを示す識別信号DSを、購入者端末100に送信する(ステップS3)。購入者端末100のCPU110は、販売者端末200から送信された識別信号DSを受信すると、該信号DSを受け取ったことを示す確認信号VSを、販売者端末200に送信する(ステップS4)。次に、購入者端末100のCPU110は、図9(A)に例示するように、表示パネル150に「レジ1」(販売者端末200)と接続中である旨を表示するとともに、2次元コードの表示を促すソフトボタン153を表示する。購入者は、購入者端末100の操作部160に含まれる特定のボタンを操作することにより、このソフトボタン153を押下することができる。ソフトボタン153の押下により表示される2次元コードは、購入者端末100のBDアドレスを示す画像である。
【0037】
次に、購入者端末100のCPU110は、ソフトボタン153の押下による2次元コードの表示を示す2次元コード表示信号を検出するまで待機状態となる(ステップS5)。この状況の下、購入者が、操作部160を介してソフトボタン153を押下すると、ステップS5の判定結果が肯定的となり、CPU110は、BDアドレスを2次元コード化し、図9(B)に例示するような2次元コード154を、表示パネル150に表示する(ステップS6)。ここでは仮に、ステップS6において表示される2次元コード154は、BDアドレスとして「YYYY005」を示すものとする。
【0038】
一方、販売者端末200においては、ステップS4により購入者端末100から確認信号VSを受信すると、CPU210は、接続認証(通信確立フェーズ)で取得したBDアドレスを用いて、RAM230に記憶される接続管理テーブルTBL1を更新する(ステップS7)。例えば、いま、接続管理テーブルTBL1が、図8上段に示されるような状況の下、BDアドレスが「YYYY005」の購入者端末100が、あらたに販売者端末200に接続したとする。このとき、販売者端末200のCPU210は、図8下段に示されるように、接続管理テーブルTBL1にBDアドレス「YYYY005」を追加する。
なお、販売者端末200のCPU210は、自装置200のサービスエリアから購入者端末100がエリアアウトすれば、当該購入者端末100に対応するBDアドレスを接続管理テーブルTBL1から削除する。
【0039】
次いで、販売者端末200のCPU210は、販売者により、販売する商品の代金が操作部280を介して入力されると、購入者に対する請求額を計算する(ステップS8)。ここでは仮に、ステップS8において、計算された請求額が「18,000円」であるものとする。
【0040】
ところで、現在、販売者端末200には、図8下段に示されるように、5台の購入者端末100が接続している。言い換えれば、販売者端末200の近辺には、この動作例で着目する1人の購入者以外に、4人の購入者が滞在している。したがって、販売者端末200おいては、5台のうちいずれの購入者端末100が、ステップS8で計算した請求額「18,000円」の決済にかかる通信を行うべき購入者端末100であるかを特定することができない。
そこで、決済システムにおいては、以下のようにして、購入者端末100を特定し、決済を行う。
【0041】
ステップS8の処理が終了すると、次に、販売者端末200のCPU210は、コードスキャナ240を介して、2次元コードが読み込みまれるまで待機状態となる(ステップS9)。この状況の下、販売者(あるいは購入者)が、購入者端末100の表示パネル150をコードスキャナ240にかざすと、すなわち、コードスキャナ240を介して、表示パネル150に表示される2次元コード154を販売者端末200に入力すると、ステップS9における判定結果が肯定的になる。
【0042】
このようにステップS9の判定結果が肯定的になると、次に、販売者端末200のCPU210は、入力された2次元コードを解析およびデコードし、購入者端末100のBDアドレス「YYYY005」を取得する(ステップS10)。これにより、複数の購入者端末100が、並行して販売者端末200と接続する場合であっても、販売者端末200のCPU210は、ステップS8において算出した請求額「18,000円」を支払うべき購入者のアカウントIDが、接続管理テーブルTBL1(図8下段)に含まれる5つのBDアドレスのうち、BDアドレス「YYYY005」により示されるアカウントIDであることを特定することができる。したがって、販売者端末200において実行すべき決済内容と、購入者端末100(購入者)とを確実に対応させることができる。
【0043】
続いて、販売者端末200のCPU210は、請求額「18,000円」を含む決済内容確認信号CSを、購入者端末100に向けて送出する(ステップS11)。購入者端末100のCPU110は、販売者端末200から送出された決済内容確認信号CSを受信すると、図9(C)に示すような請求額「18,000円」の確認、および、請求額の引き落としの実行を促すソフトボタン155を表示パネル150に表示する(ステップS12)。購入者は、操作部160に含まれる特定のボタンを操作することにより、ソフトボタン153を押下することができる。ここで、購入者により、ソフトボタン155が押下されると、購入者端末100のCPU110は、支払の実行を示す支払実行信号ASを、販売者端末200に向けて送出する(ステップS13)。
【0044】
販売者端末200のCPU210は、購入者端末100から送出された支払実行信号ASを受信すると、該信号ASに請求額「18,000円」およびBDアドレス「YYYY005」を付加した後、通信I/F260よりネットワーク301を介して決済サーバに300に転送する(ステップS14)。
【0045】
決済サーバ300のCPU310は、販売者端末200から送信された支払実行信号ASを受信すると、減額処理を実行する(ステップS15)。具体的には、CPU310は、主記憶装置350に記憶されるアカウント管理テーブルTBL2(図6)を参照して、アカウントID「YYYY005」のアカウントから、請求額「18,000円」を減額する。例えば、図6においては、アカウントID「YYYY005」により特定されるアカウントの残高は、「18,500円」である。この状況の下、ステップS15の減額処理により、請求額「18,000円」が減額されると、当該アカウントの残高は、「500円」に更新される。
【0046】
次に、決済サーバ300のCPU310は、減額処理が完了したことを示す決済完了信号SSを、ネットワーク301を介して、販売者端末200に送信する(ステップS16)。この際、CPU310は、決済完了信号SSにアカウントの残高「500円」を示す情報を含めた後、該信号SSを送信する。
【0047】
販売者端末200のCPU210は、ネットワーク301を介して決済サーバ300から送信された決済完了信号SSを受信すると、表示パネル290に決済が完了した旨を表示して、販売者にその旨を告知する一方、該信号SSを購入者端末100に向けて送出する(ステップS17)。
【0048】
購入者端末100のCPU110は、販売者端末200から送出された決済完了信号SSを受信すると、図9(D)に例示するような、決済の完了およびアカウントの残高「500円」を示す画面を表示パネル150に表示する。そして、販売者および購入者の各々は、決済が完了したことを認識する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態における決済システムによれば、販売者端末200は、2次元コード154を用いて購入者端末100からBDアドレスを取得し、決済にかかる通信を行うべき相手方の購入者端末100を特定することができる。これにより、複数の購入者端末100が、並行して販売者端末200と接続する場合であっても、請求額と、BDアドレス(すなわち、アカウントID)とを簡単かつ確実に対応付けることが可能となる。
【0050】
さらに詳述すると、本実施形態にかかる決済システムによれば、従来におけるBDアドレスを手入力する方法や、接続中のBDアドレスのリストから、購入者に対応するBDアドレスを選択する方法と比較すると、以下のような利点を有している。まず、従来のBDアドレスを手入力する方法においては、BDアドレスは、通常、英数表記によれば10桁以上であるため、手入力にかかる処理が煩雑なものとなってしまう。また、販売者端末200において、接続中の全ての購入者端末100に対応するBDアドレスのリストを表示させ、購入者が、そのリストから当人の購入者端末100に対応するBDアドレスを選択する方法においても、BDアドレスは、通常、不規則な英数字列であるため、リスト内から購入者のBDアドレスを検索する処理が煩雑であった。これらに対し、本実施形態にかかる決済システムによれば、単に、購入者端末100に表示させた2次元コードを、コードスキャナ240を介して販売者端末200に入力するのみで良く、BDアドレスの手入力や検索などという煩雑な作業が不要となり、購入者端末100の特定に関する処理が簡略化されることとなる。
【0051】
くわえて、従来のBDアドレスを手入力する方法においては、入力ミスなどが生じる虞があり、また、BDアドレスをリストから選択する方法においても、購入者のミスや故意等により、不当なBDアドレスが選択される可能性があった。これらに対し、本実施形態における決算システムによれば、2次元コードを用いているため、BDアドレスの入力ミスあるいは選択ミスが生じることもなく、また、購入者の故意により、不当なBDアドレスが選択されることもない。
【0052】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態においては、決済ごとに、購入者端末100において2次元コードを表示させ、該2次元コードを、コードスキャナ240を介して販売者端末200に入力することにより、購入者端末100を特定する決済システムについて説明した。しかし、このような構成においては、購入者は、決済のたびに購入者端末100に2次元コードを表示させる処理が必要になる。
【0053】
これに対処すべく、本実施形態にかかる決算システムは、販売者端末200において、BDアドレスと対応付けられた暗証番号を用いて購入者端末100を特定する。さらに詳述すると、販売者端末200は、2次元コードを用いて購入者端末100から取得したBDアドレスを、暗証番号と対応付けて記憶する。この暗証番号は、購入者により設定され、有効期間(例えば登録後1ヶ月間)を有している。そして、決済時には、購入者が販売者端末200に対して暗証番号を入力し、販売者端末200において、接続中の購入者端末100を示すBDアドレスうち、該暗証番号と対応するBDアドレスを用いて決済処理を行う。
なお、本実施形態において、暗証番号が有効期間を有するのは、セキュリティ上の観点からであり、これが問題とならない場合においては、暗証番号の有効期限は設定しなくても良い。
【0054】
<決済システムの構成>
本実施形態にかかる決済システムの構成のうち、上記第1実施形態と比較して特徴的な点は、販売者端末200の主記憶装置270(図3参照)が、暗証管理テーブルを記憶している点にある。図10は、主記憶装置270に記憶される暗証管理テーブルを例示する図である。この図に示されるように、暗証管理テーブルTBL3の1件のレコードは、「BDアドレス」と、「暗証番号」とを含んでいる。このうち「BDアドレス」には、購入者端末100のBDアドレスが格納される。「暗証番号」は、例えば4桁の数字列などの購入者にとって入力し易い(覚えやすい)暗証であり、購入者により設定されるものである。この「暗証番号」は、販売者端末200において、接続中の購入者端末100を特定する際に用いられる。
【0055】
<決済システムの動作>
次に、本実施形態における決済システムの動作について説明する。この動作には、販売者端末200において、2次元コードを用いて購入者端末100から取得したBDアドレスに、暗証番号を対応付けて登録する暗証登録処理と、登録した暗証番号を用いて購入者端末100を特定し決済する暗証決済処理との2つの処理が含まれる。以下、これらの処理について順番に説明する。
【0056】
図11は、暗証登録処理のフローチャートである。この図において、ステップS10までの処理は、第1実施形態における動作(図7参照)と同様の処理であるため、それ以降について説明する。
【0057】
ステップS10において、販売者端末200のCPU210が、コードスキャナ240を介して購入者端末100のBDアドレスを取得すると、販売者端末200のCPU210は、例えば表示パネル290などにより、購入者に対して暗証番号の登録を促した後、暗証番号が入力されるまで待機状態となる(ステップS101)。ここで、購入者が、操作部280を介して暗証番号を入力すると、ステップS101の判定結果が肯定的になり、販売者端末200のCPU210は、暗証番号を、主記憶装置270に記憶される暗証管理テーブルTBL3に追加する(ステップS102)。より具体的には、CPU210は、入力された暗証番号と、ステップS10において取得したBDアドレスとを対応付けて、暗証管理テーブルTBL3(図10)に格納する。これにより暗証番号が、暗証管理テーブルTBL3に登録される。
なお、販売者端末200のCPU210は、登録した暗証番号の有効期間が経過すると、当該暗証番号とBDアドレスとの組を暗証管理テーブルTBL3から削除する。
【0058】
次に、購入者が、登録した暗証番号を用いて決済する暗証決済処理について、図12を参照して説明する。この図において、ステップS4までの処理は、第1実施形態の動作(図7参照)と同様の処理ため、それ以降の処理について説明する。また、暗証決済処理においては、購入者に対する請求額の確認に関する処理(図7におけるステップS11からステップS13までの処理)については行わないものとする。
【0059】
ステップS4において販売者端末200が、購入者端末100から送信された確認信号VSを受信すると、次に、販売者端末200のCPU210は、RAM230に記憶される接続管理テーブルTBL1(図8参照)を更新する(ステップS7)。
【0060】
次に、販売者により商品の金額が入力されると、販売者端末200のCPU210は、購入者に対する請求額を計算する(ステップS8)。
ところで、いま仮に、販売者端末200に対して、図8下段の接続管理テーブルTBL1に示すように、5台の購入者端末100が接続していれば、販売者端末200のCPU210は、いずれの購入者端末100が、ステップS8で計算した請求額を請求すべき購入者に対応するものであるかを特定することができない。そこで、暗証決済処理においては以下のようにして購入者端末100を特定する。
【0061】
ステップS8の処理が終了すると、販売者端末200のCPU210は、例えば、表示パネル290などにより、暗証番号の入力を購入者に対して促した後、暗証番号が入力されるまで待機状態となる(ステップS81)。ここで、購入者が、暗証登録処理において登録した暗証番号を、操作部280を介して販売者端末200に入力すると、ステップS81の判定結果が肯定的になり。CPU210は、図10に示される暗証管理テーブルTBL3を参照して、暗証番号に対応付けられた「BDアドレス」を取得する(ステップS82)。例えば、いま、購入者により入力された暗証番号が「ZZZ5」であれば、CPU210は、BDアドレス「YYYY005」の購入者端末100が、ステップS8において計算した請求額の決算にかかる通信を行うべき購入者端末100であることを特定する。
【0062】
次に、販売者端末200のCPU210は、ステップS8で算出した請求額と、ステップS82において特定したBDアドレス「YYYY005」とを含む支払実行信号ASを、通信I/F260よりネットワーク301を介して決済サーバに300に送信する(ステップS14)。
【0063】
決済サーバ300のCPU310は、販売者端末200から送信された支払実行信号ASを受信すると、アカウントID「YYYY005」の残高から請求額を減額する(ステップS15)。次に、決済サーバ300のCPU310は、決済が完了したことを示す決済完了信号SSを、ネットワーク301を介して、販売者端末200に送信する(ステップS16)。
【0064】
販売者端末200のCPU210は、ネットワーク301を介して決済サーバ300から送信された決済完了信号SSを受信すると、表示パネル290に決済が完了した旨を表示して、販売者にその旨を告知する一方で、該信号を購入者端末100向けて送出する(ステップS17)。
【0065】
そして、購入者端末100のCPU110は、販売者端末200から送出された決済完了信号SSを受信すると、図9(D)に例示するような、決済の完了およびアカウントの残高(この例では「500円」)を示す画面を表示パネル150に表示する。
以上により、販売者および購入者の各々は、決済が完了したことを認識する。
【0066】
このように、第2実施形態における決済システムによれば、購入者は、暗証番号の有効期間内においては、簡易な暗証番号を入力することのみで、決済することができる。これにより、購入者は、決済ごとに、2次元コードを表示させるための操作を行う必要がなく、購入者端末100を、ポケットやかばんの中に収容したままでも決済することができ、決済にかかる処理がきわめて容易に行える。
【0067】
なお、本発明は、上述した第1、第2実施形態に限られず、種々の応用・改良変形等を上記実施形態に加えることが可能である。
例えば、上述した第1、第2実施形態においては、購入者端末100の識別情報(BDアドレス)を、2次元コードを用いて、購入者端末100から販売者端末200に伝達する例を示したが、購入者端末100の識別情報を伝達するためのコードはこれに限られず、例えば、バーコードなどの2次元コード以外のコードであっても良い。
【0068】
また、上述した第1、第2実施形態においては、表示パネル150に識別情報(BDアドレス)を示す画像を表示させ、その画像をコードスキャナ240により撮像することにより、購入者端末100から販売者端末200に識別情報を伝送したが、識別情報の伝達手段はこれに限られない。例えば、購入者端末100および販売者端末200の各々に、IrDA(Infrared Data Association)に対応した赤外線ポートなどを設け、赤外線などの電磁波を用いて、購入者端末100の識別情報(BDアドレス)を、購入者端末100から販売者端末200に伝送する構成としても良い。また、購入者端末100および販売者端末200の各々に電気接点を設け、それらの電気接点を介して識別情報を伝送する構成としても良い。要は、購入者端末100と販売者端末200との各々に、決算に必要な情報を授受するための伝送経路とは異なる伝送経路を用いたインタフェースを設け、それらのインタフェースを介して、識別情報を伝送することができる構成であれば、いかなるものであっても良い。
【0069】
さらに、上述した各実施形態においては、BDアドレスそのものを2次元コード化したが、BDアドレスが暗号化されたデータが、2次元コード化されたものとしても良い。より具体的には、購入者端末100において、BDアドレスをリンクキーなどにより暗号化し、その暗号化BDアドレスを、2次元コードとして表示する。一方、販売者端末200おいては、読み込んだ2次元コードから、まず、暗号化BDアドレスを取得し、暗号化BDアドレスを復号化して、BDアドレスを取得する構成としても良い。このような構成すれば、決済処理にかかるセキュリティが向上することとなる。
【0070】
<第3実施形態>
上述した第1および第2実施形態では、販売者端末200が、購入者端末100において表示された2次元コードを読み込み、当該2次元コードより示されるBDアドレスを用いて購入者端末100を特定する決済システムを説明した。
これに対し、第3実施形態にかかる決済システムにおいては、まず、販売者端末200が、個々の決算処理の識別子となる決済識別情報を2次元コード化して表示する。次いで、購入者端末100は、販売者端末200により表示された決済識別情報を読み込み、読み込んだ決済識別情報を、自装置のBDアドレスと対にして販売者端末200に送信する。販売者端末200は、決済識別情報とBDアドレスとの対を受信すると、そのうちのBDアドレスを用いて購入者端末100を特定する。
【0071】
<決済システムの構成>
この実施形態にかかる決済システムの構成のうち購入者端末100と販売者端末200とは、第1実施形態の構成と比較して以下の点において異なる。
まず、販売者端末200は、その表示パネル290(図3参照)が、上述した機能にくわえ、決済識別情報を2次元コードとして表示する機能を有している。ここで、決算識別情報とは、決算処理の識別情報であり、後述するように、販売者端末200において、当該決済処理にかかる購入者端末100を特定する際に用いられる。
【0072】
一方、購入者端末100は、図13に示されるように、上述した各構成(図2参照)にくわえ、コードスキャナ180を有している。このコードスキャナ180は、撮像素子などを含み、該撮像素子により販売者端末200の表示パネル290に表示される2次元コードを撮像し、該2次元コードを画像データとしてCPU110に供給する。CPU110は、コードスキャナ240から画像データが供給されると、当該画像データを解析およびデコードし、決済識別情報を取得する。
【0073】
<決済システムの動作>
次に、決済システムにおける決済処理について図14を参照して説明する。この図において、ステップS4までの処理は、第1実施形態における動作(図7参照)と同様の処理であるため、それ以降について説明する。
【0074】
販売者端末200のCPU210は、ステップS4において購入者端末100から送信された確認信号VSを受信すると、RAM230に記憶される接続管理テーブルTBL1を更新する(ステップS7:図8参照)。
【0075】
次に、販売者端末200のCPU210は、販売者により個々の商品の金額が入力されると、その合計金額(請求額)を計算する(ステップS8)。ここでは仮に、請求額が「18,000円」であるものとする。次いで、販売者端末200のCPU210は、現在実行中の決済処理を示す決済識別情報を生成し(ステップS801)、生成した決済識別情報を、請求額「18,000円」と対応付けてRAM230に記憶する。次に、販売者端末200のCPU210は、決済識別情報を2次元コード化して、その2次元コードを表示パネル290に表示する(ステップS802)。
【0076】
この状況の下、販売者端末200において表示される2次元コード化された決済識別情報が、購入者端末100のコードスキャナ180によって読み込まれると、ステップS803の判定結果が肯定的になる。そして、購入者端末100のCPU110は、読み込んだ2次元コードを解析およびデコードし、決済識別情報を取得する(ステップS804)。
【0077】
決済識別情報を取得した購入者端末100のCPU110は、決済識別情報と自装置のBDアドレスとを対にして、識別信号ISとして、販売者端末200に向けて送出する(ステップS805)。
【0078】
販売者端末200のCPU210は、識別信号ISを受信すると、当該識別信号ISを用いて、決済サーバ300においてアカウント残高の減額に使用される請求額およびアカウントID(BDアドレス)を取得する(ステップS806)。さらに詳述すると、まず、販売者端末200のCPU210は、RAM230を参照して、当該識別信号ISに含まれる決済識別情報に対応付けられた請求額「18,000円」を取得する。次に、販売者端末200のCPU210は、請求額「18,000円」を減額すべきアカウントを示すアカウントIDとして、識別信号ISに含まれるBDアドレスを取得する。これにより、販売者が複数の購入者に対して決済に関する処理を実行し、購入者端末200において、各購入者に対応する複数の請求額、および、各購入者端末100に対応する複数のBDアドレス(アカウントID)が保持される場合であっても、購入者端末100は、各請求額と各アカウントIDとを確実に対応付けすることが可能となる。
【0079】
次に、販売者端末200のCPU210は、ステップS806で取得した請求額「18,000円」とBDアドレス(アカウントID)との組を含む決済実行信号ASを決済サーバ300に送信する(ステップS807)。決済サーバ300のCPU310は、決済実行信号ASを受信すると、当該決済実行信号ASに含まれるアカウントIDにより特定されるアカウントの残高から、請求額「18,000円」だけ減額する(ステップS808)。そして、決済サーバ300のCPU310は、アカウントにおける減額が完了したことを示す決済完了信号SSを、販売者端末200に送信する。販売者端末200のCPU210は、決済完了信号SSを受信すると、決済が完了した旨を示す画面を表示パネル290に表示して、販売者にその旨を告知する。
【0080】
このように、第3実施形態においても、購入者は、販売者端末200の表示パネル290に表示される2次元コードを、購入者端末100のコードスキャナ180により読み込ませるだけで、販売者端末200において、いずれの購入者端末100がいずれの購入者に対応するのかを特定し、各購入者に対応する請求額と、当人のアカウントIDとを確実に対応付けすることができる。
【0081】
なお、この動作説明では、販売者端末200および購入者端末100間において2次元コード化されて伝送される情報として、決済処理ごとに固有な決済識別情報を用いたが、これに限られない。例えば、図14におけるステップS8からステップS806までの処理が、購入者ごとに時間的に独立して実行されるならば、2次元コード化されて伝送される情報として、販売者端末200のBDアドレスなどを用いることも可能である。
【0082】
また、上述した第3実施形態においては、表示パネル290に決済識別情報を示す画像(2次元コード)を表示させ、その画像をコードスキャナ180により撮像することにより、販売者端末200から購入者端末100に決済識別情報を伝送したが、決済識別情報の伝送方法はこれに限られず、例えば、販売者端末200と購入者端末100との各々に赤外線ポートを設け、赤外線を用いて、購入者端末100から販売者端末200に伝送する構成としても良い。
【0083】
ところで、購入者端末100と販売者端末200との間において、双方向の赤外線通信が可能であれば、赤外線通信のみで決済に関するデータを授受することも可能である。しかしながら、赤外線通信は、その指向性が狭いため、決済処理時において、購入者は、販売者端末200の赤外線ポートに対して、購入者端末100の赤外線ポートを対向させた状態を維持しなければならない。従って、赤外線通信を用いた場合、決済処理時における購入者の行動を制限してしまうという欠点がある。
【0084】
これに対し、ブルートゥース通信は、その指向性が広く、購入者(購入者端末100)は、例えば販売者端末200を中心とする半径10mの領域内に在圏するのみで、決済にかかるデータ通信を行える。これにより、ブルートゥース通信によれば、決済処理時における購入者の行動の自由度が大幅に増すこととなる。もっとも、赤外線通信が一対一通信であるのに対し、ブルートゥース通信によれば、一対多通信が可能である。従って、ブルートゥース通信を決済処理に適用すれば、販売者端末200が複数の購入者端末200の各々と並列して決済処理を実行できるという利点を有する。
【0085】
くわえて、上述した実施形態においては、説明の便宜上、アカウントIDとしてBDアドレスを採用したため、販売者端末200は、請求額に対応するアカウントIDを、販売者端末100を特定する際に取得したがこれに限られない。例えば、販売者端末200が、購入者端末100を特定した後に、アカウントIDなどの決済にかかるデータを当該購入者端末100と授受し、そのデータからアカウントIDを取得する構成としても良い。
【0086】
さらに、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせることも可能である。すなわち、第3実施形態にかかる購入者端末100の特定方法を用いて、各購入者に対応する購入者端末100のBDアドレスを特定し、販売者端末200において、特定されたBDアドレスと、購入者に入力された暗証番号(BDアドレスと異なるコード)とを対応付けて記憶する構成としても良い。さらに詳述すると、まず、販売者端末200が、自装置のBDアドレスを2次元コード化して表示する。次いで、購入者端末100は、販売者端末200により表示されたBDアドレスを読み込み、読み込んだ購入者端末200のBDアドレスを、自装置のBDアドレスと対にして販売者端末200に送信する。販売者端末200は、自装置のBDアドレスおよび購入者端末100のBDアドレスを受信すると、そのうちの購入者端末100のBDアドレスを用いて、自装置において表示した2次元コードを読み込んだ購入者端末100を特定する。そして、販売者端末200は、購入者により暗証番号が入力されると、当該暗証番号とBDアドレスとを対応付けて記憶する。
このように暗証番号とBDアドレスとを対応付ければ、決算処理において、購入者は、販売者端末200に対して暗証番号を入力するのみで良い。
【0087】
なお、本発明は、上述した第1、第2および第3実施形態に限られず、種々の応用・改良変形等を上記実施形態に加えることが可能である。
上述した各実施形態およびその変形例においては、購入者端末100と販売者端末200との決済にかかるデータを授受する通信規格としてブルートゥースを用いたが、通信規格はブルートゥースに限られず、例えば、無線LANなどであっても良い。すなわち、1つの通信装置が、複数の他の通信装置と並行して通信リンクを確立する通信様態であれば、任意に本発明を適用することが可能である。
【0088】
また、上述した各実施形態においては、並行通信装置(販売者端末200)に並行して接続する複数の通信装置(購入者端末100に相当)の各々を一意に特定する方法を、決済システムにおいて適用したが、本発明は、決済にかかる処理および構成を必須の要件とするものではない。すなわち、複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置において、通信装置、あるいは、そのユーザを特定しなけれならない必要があれば、任意に本発明を適用可能である。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置において、通信リンクを確立中の通信装置を、簡易かつ確実に特定するための通信装置の特定方法、並行通信装置、通信装置、通信システム、および、通信方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる決済システムの全体構成を示す図である。
【図2】 同決済システムに含まれる購入者端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】 同決済システムに含まれる販売者端末の構成例を示すブロック図である。
【図4】 同販売者端末において記憶される接続管理テーブルの構成を示す図である。
【図5】 同決済システムに含まれる決済サーバの構成例を示すブロック図である。
【図6】 同決済サーバにおいて記憶されるアカウント管理テーブルの構成を示す図である。
【図7】 同決済システムにおける決済処理を示すシーケンス図である。
【図8】 同接続管理テーブルの遷移を示す図である。
【図9】 同購入者端末に含まれる表示パネルの表示例を示す図である。
【図10】 本発明の第2実施形態にかかる販売者端末において記憶される暗証管理テーブルの構成を示す図である。
【図11】 同実施形態における暗証登録処理を示すシーケンス図である。
【図12】 同実施形態における暗証決済処理を示すシーケンス図である。
【図13】 本発明の第3実施形態にかかる購入者端末の構成例を示すブロック図である。
【図14】 同実施形態における決済処理を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
100…購入者端末、110…CPU、120…ROM、130…RAM、140…ブルートゥースI/F、150…表示パネル、160…操作部、170…主記憶装置、200…販売者端末、210…CPU、220…ROM、230…RAM、240…コードスキャナ、250…ブルートゥースI/F、260…通信I/F、270…主記憶装置、280…操作部、290…表示パネル、300…決済サーバ、310…CPU、320…ROM、330…RAM、340…通信I/F、350…主記憶装置。

Claims (25)

  1. 通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得する通信手段と、
    前記通信手段が取得した第1の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段によって取得された第1の識別情報と前記第1の記憶手段に記憶された第1の識別情報とを比較することにより、前記通信リンク確立後に前記伝送経路を用いて前記第1の識別情報を出力した通信装置を特定する通信装置特定手段と
    を具備することを特徴とする並行通信装置。
  2. 前記通信装置特定手段により特定された通信装置を識別する第2の識別情報を入力する識別情報入力手段と、
    前記通信装置特定手段により特定された通信装置の第1の識別情報と、前記識別情報入力手段により入力された第2の識別情報とを対応付けて記憶する第2の記憶手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の並行通信装置。
  3. 前記識別情報取得手段は、前記第1の識別情報を、コード化された画像情報として取得することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の並行通信装置。
  4. 前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の並行通信装置。
  5. 通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置に対して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に、前記各通信装置において自装置を識別する識別情報を送信する通信手段と、
    前記通信リンク確立後に、前記並行通信装置に対して、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて前記識別情報を出力する識別情報出力手段と、
    を具備することを特徴とする通信装置。
  6. 前記識別情報出力手段は、コード化された画像として前記識別情報を表示することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路であることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  8. 並行通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する識別情報を取得し、取得した識別情報を記憶し、
    通信装置は、前記通信リンク確立後に、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて、自装置の識別情報を出力し、
    前記並行通信装置は、前記通信装置から前記伝送経路を用いて出力された識別情報を取得し、当該識別情報と、記憶された識別情報とを比較することにより、前記伝送経路を用いて識別情報を出力した前記通信装置を特定する
    ことを特徴とする通信装置の特定方法。
  9. 前記通信装置から前記伝送経路を用いて出力される前記識別情報は、コード化された画像であることを特徴とする請求項8に記載の通信装置の特定方法。
  10. 前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路であることを特徴とする請求項8に記載の通信装置の特定方法。
  11. 通信装置と、並行通信装置とを有し、
    前記通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置に対して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置において自装置を識別する第1の識別情報を送信する通信手段と、前記通信リンク確立後に、前記並行通信装置に対して、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて前記第1の識別情報を出力する識別情報出力手段とを備え、
    前記並行通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得する通信手段と、前記通信手段が取得した第1の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段によって取得された第1の識別情報と前記第1の記憶手段に記憶された第1の識別情報とを比較することにより、前記通信リンク確立後に前記伝送経路を用いて前記第1の識別情報を出力した通信装置を特定する通信装置特定手段とを備える
    ことを特徴とする通信システム。
  12. 前記並行通信装置は、前記通信装置特定手段により特定された通信装置を識別する第2の識別情報を入力する識別情報入力手段と、
    前記通信装置特定手段により特定された通信装置の第1の識別情報と、前記識別情報入力手段により入力された第2の識別情報とを対応付けて記憶する第2の記憶手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
  13. 前記通信装置に含まれる前記識別情報出力手段は、コード化された画像として前記第1の識別情報を表示することを特徴とする請求項11あるいは12に記載の通信システム。
  14. 前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路であることを特徴とする請求項11あるいは12に記載の通信システム。
  15. 並行通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する識別情報を取得し、取得した識別情報を記憶し、
    通信装置は、前記通信リンク確立後に、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて、自装置の識別情報を出力し、
    前記並行通信装置は、前記通信装置から前記伝送経路を用いて出力された識別情報を取得し、当該識別情報と、記憶された識別情報とを比較することにより、前記伝送経路を用いて識別情報を出力した前記通信装置を特定し、特定された通信装置と前記通信リンクを介してデータを授受する
    ことを特徴とする通信方法。
  16. 前記並行通信装置が、特定された通信装置と前記通信リンクを介して授受するデータは、前記並行通信装置の利用者と、特定された通信装置の利用者との決済に関するデータである
    ことを特徴とする請求項15に記載の通信方法。
  17. 通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得する通信手段と、
    前記通信手段が取得した第1の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、
    予め設定された処理を識別する第2の識別情報を生成し、生成した前記第2の識別情報を、前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて出力する識別情報出力手段と、
    前記識別情報出力手段が生成した第2の識別情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記通信リンクを介して前記第1、第2の識別情報の対を受信すると、当該第2の識別情報と前記第2の記憶手段内の第2の識別情報とを比較し、一致が得られた場合には、当該第2の識別情報が識別する処理に対し、当該第2の識別情報と対になって受信した前記第1の識別情報を対応付ける対応付手段と、
    を具備することを特徴とする並行通信装置。
  18. 前記第1の識別情報は、一旦他のコードに置き換えられて用いられることを特徴とする請求項17に記載の並行通信装置。
  19. 前記識別情報出力手段は、コード化された画像情報として、前記第2の識別情報を表示することを特徴とする請求項17あるいは18に記載の並行通信装置。
  20. 前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路であることを特徴とする請求項17あるいは18に記載の並行通信装置。
  21. 通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立する並行通信装置に対して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に、前記各通信装置において自装置を識別する第1の識別情報を送信する通信手段と、
    前記並行通信装置から前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて出力された、予め設定された処理を識別する第2の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された第2の識別情報と、前記第1の識別情報とを対にして、前記通信リンクを介して前記並行通信装置に送信する識別情報送信手段と、
    を具備することを特徴とする通信装置。
  22. 前記識別情報取得手段は、コード化された画像として前記第2の識別情報を取得することを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
  23. 前記通信リンクとは異なる伝送経路は、赤外線を用いた伝送経路であることを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
  24. 並行通信装置は、通信可能エリアに存在する複数の通信装置と並行して通信リンクを確立するとともに、前記通信リンクの確立時に前記各通信装置から当該通信装置を識別する第1の識別情報を取得し、取得した第1の識別情報を記憶し、予め設定された処理を識別する第2の識別情報を生成し、生成した前記第2の識別情報を記憶し、生成した前記第2の識別情報を前記通信リンクとは異なる伝送経路を用いて出力し、
    前記通信装置は、前記並行通信装置から出力された第2の識別情報を取得し、取得した第2の識別情報と、前記第1の識別情報とを対にして、前記通信リンクを介して前記並行通信装置に送信し、
    前記並行通信装置は、前記通信装置から送信された前記第1、第2の識別情報の対を受信すると、当該第2の識別情報と、記憶された第2の識別情報とを比較し、一致が得られた場合には、当該第2の識別情報が識別する処理に対し、当該第2の識別情報と対になって受信した前記第1の識別情報を対応付ける
    ことを特徴とする通信方法。
  25. 前記第2の識別情報により識別される処理は、前記並行通信装置の利用者と、特定された通信装置の利用者との決済に関する処理である
    ことを特徴とする請求項24に記載の通信方法。
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