JP4846232B2 - 模様面の形成方法 - Google Patents

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本発明は、模様面の形成方法に関するものである。本発明は、主に建築物や土木構造物等に対して適用することができる。
建築物や土木構造物等においては、その表面に種々の模様が付与されている。このうち、多彩模様塗料を用いた塗装によれば、一回の塗装で複数色の色粒が混在した模様を得ることができる。多彩模様塗料は、JIS K5667(2002)「多彩模様塗料」に規定されており、塗料を構成する分散媒と着色粒子の組み合わせによって、水中油型(O/W型)、油中水型(W/O型)、油中油型(O/O型)及び水中水型(W/W型)の4種類に分類される。
このような多彩模様塗料の塗装においては、予め別の塗材を塗装しておくことによって、意匠性を高めることもできる。例えば、特許文献1(特開平9−290205号公報)には、下塗材を0.5〜1mmの膜厚で塗付した後、ゲル状の多彩模様塗料を塗付する方法が記載されている。また、特許文献2(特開2000−167479号公報)には、粒径0.1〜5mmの骨材を含む下塗塗料を塗装した後、多彩模様塗料を塗装する方法が記載されている。
特開平9−290205号公報 特開2000−167479号公報
一方、最近では壁面等の塗装において、タイル調模様等の目地模様を設ける手法がよく採用されている。このような目地模様を設けることで、塗装面のデザイン性を高めることができる。
一般的に、目地模様を形成する方法としては、棒状または板状の目地材を基材に貼り、仕上塗装を行った後に目地材を除去する方法がよく知られている。
上述の特許文献のような多彩模様塗料の塗装方法において目地材を使用すれば、目地部と多彩模様とのコントラスト、さらには目地部と塗装表面との段差によって、デザイン性に溢れる模様面が得られるものと期待される。
ところが実際には、上述の特許文献のような塗装方法において目地材を使用しても、目地材を除去する際に目地材が一部残存したり、あるいは目地部が欠けたり、目地を形成する塗材が盛り上がったりするなどの不具合が生じやすく、美観性の高い模様面を得ることができない場合がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、多彩模様塗料の塗装において、美観性に優れた目地模様が形成可能な方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明者らは鋭意検討を行った結果、基材に下塗材を塗装して目地材を貼り付けた後、特定の中塗材、上塗材を順に塗装する方法に想到し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.基材に下塗材を塗装し、粘着層を有する目地材を貼り付けた後、
ガラス転移温度−10〜50℃の水性樹脂、及び粉粒体を必須成分とし、前記粉粒体が塗材の固形分中に30〜98重量%含まれ、前記粉粒体のうち50重量%以上が粒子径20〜1000μmの粉粒体である中塗材を、乾燥膜厚が0.5〜10mmとなるように塗装し、
次いで上塗材として、透明性を有する分散媒に、顔料容積濃度10〜60%の着色塗料が粒状に分散されてなる多彩模様塗料を形成塗膜の膜厚が0.05〜0.5mmとなるように塗装し、
上塗材塗装後に目地材を除去することを特徴とする模様面の形成方法。
2.中塗材における水性樹脂が、架橋反応性を有するものであることを特徴とする1.に記載の模様面の形成方法。

3.基材に下塗材を塗装し、
断面が凹部状の目地基材とその凹部に嵌合可能な目地芯材とからなり、目地基材に粘着層を有する目地材を貼り付けた後、
ガラス転移温度−10〜50℃の水性樹脂、及び粉粒体を必須成分とし、前記粉粒体が塗材の固形分中に30〜98重量%含まれ、前記粉粒体のうち50重量%以上が粒子径20〜1000μmの粉粒体である中塗材を、乾燥膜厚が0.5〜10mmとなるように塗装し、
次いで上塗材として、透明性を有する分散媒に、顔料容積濃度10%以上の着色塗料が粒状に分散されてなる多彩模様塗料を塗装し、
上塗材塗装後に目地芯材を除去することを特徴とする模様面の形成方法。
4.中塗材における水性樹脂が、架橋反応性を有するものであることを特徴とする3.に記載の模様面の形成方法。
本発明によれば、目地材除去をスムーズに行うことができ、しかも目地部が欠けたり、目地を形成する塗材が盛り上がったりすることがない。高温下や高湿下における目地材の除去も容易である。
したがって、目地部と多彩模様面との境界が明瞭となり、目地色と多彩模様とのコントラスト、さらには目地部における段差によって、デザイン性に溢れる模様面を形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[中塗材]
本発明における中塗材は、模様面に立体的な意匠性を付与する役割を担うものである。中塗材は、ガラス転移温度(以下「Tg」という)−10〜50℃の水性樹脂、及び粉粒体を構成成分として含む。
中塗材における水性樹脂としては、Tgが−10〜50℃、好ましくは−5〜40℃、より好ましくは0〜30℃であるものを使用する。Tgがこのような範囲内であれば、目地材をスムーズに除去することができ、目地部の仕上り性も良好となる。なお、本発明におけるTgは、Foxの計算式により求められる値である。
水性樹脂としては、水分散性樹脂及び/または水溶性樹脂を使用することができる。樹脂の種類としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、エチレン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル・酢酸ビニル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂、アクリル・シリコン樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
このような水性樹脂は、塗膜形成時に架橋反応を生じる性質を有するものであってもよい。中塗材における水性樹脂が架橋反応性を有することにより、目地材の除去がいっそう容易となる。特に、高温、高湿下における目地材除去に効果的である。架橋反応性水性樹脂の使用によって、耐水性等の塗膜物性を高めることもできる。
具体的に架橋反応としては、例えばカルボキシル基と金属イオン、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とアジリジン基、カルボキシル基とオキサゾリン基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジド基、エポキシ基とヒドラジド基、エポキシ基とアミノ基、等の組み合わせが挙げられる。
中塗材における粉粒体としては、例えば、重質炭酸カルシウム、寒水石、カオリン、クレー、陶土、チャイナクレー、珪藻土、タルク、バライト粉、珪砂、砂利、ガラスビーズ、樹脂ビーズ、金属粒、あるいは岩石、ガラス、陶磁器、貝殻、焼結体、コンクリート、モルタル、プラスチック、ゴム等の破砕品等が挙げられる。これらに着色を施したものも使用することができる。
また、通常塗材に使用可能な着色顔料や体質顔料、中空粒子も粉粒体として使用することができる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第二鉄(ベンガラ)、黄色酸化鉄、酸化鉄、酸化珪素、群青、コバルトグリーン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ等の無機着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機着色顔料、パール顔料、アルミニウム顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
体質顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、カオリン、陶土、チャイナクレー、タルク、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、ホワイトカーボン、珪藻土等が挙げられる。
中空粒子としては、例えば、中空セラミックビーズ、中空樹脂ビーズ等が挙げられ、中空セラミックビーズを構成するセラミック成分としては、例えば、珪酸ソーダガラス、アルミ珪酸ガラス、硼珪酸ソーダガラス、カーボン、アルミナ、シラス、黒曜石等が挙げられる。中空樹脂ビーズを構成する樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、アクリル−アクリロニトリル共重合樹脂、アクリル−スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、アクリロニトリル−メタアクリロニトリル共重合樹脂、アクリル−アクリロニトリル−メタアクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合樹脂等が挙げられ、開気泡型、閉気泡型のうち閉気泡型の中空粒子が好ましく用いられる。このような中空粒子は、通常密度が低い(0.01〜1g/cm程度、好ましくは0.01〜0.5g/cm程度)ため、中塗材塗膜の軽量化を図ることができるとともに、少量の添加で中塗材塗膜の厚膜化が可能であり、かつ肉痩せが抑制でき、立体的な意匠性を十分に表出することができるため、好ましい。さらに、断熱効果を発揮することもできる。
中塗材における粉粒体の比率は、中塗材の固形分中に通常30〜98重量%、好ましくは50〜96重量%、より好ましくは70〜95重量%とする。中塗材における粉粒体の混合量が30重量%より少ない場合は、目地材除去をスムーズに行うことができず、塗材と目地との境界部が欠けたり、盛り上がったりしやすくなる。また、目地材除去時に上塗材が剥れるおそれもある。粉粒体が98重量%より多い場合は、密着性が不十分となり、目地材除去時に目地近傍が剥れたり、欠けたりするおそれがある。
中塗材の粉粒体については、その50重量%以上が粒子径20〜1000μm(好ましくは30〜500μm、より好ましくは50〜300μm)となるように粒度を調整する。本発明では、このような粒度調整によって、目地材除去をスムーズに行うことができ、美観性の高い目地を形成することができる。粒子径20μm未満の粉粒体が50重量%より多い場合は、目地材除去の際に、目地を形成する中塗材のエッジ部分が欠けたり、盛り上がったりしてしまい、目地部の美観性が損われやすい。粒子径1000μm超の粉粒体が50重量%より多い場合は、中塗材塗膜表面や目地側壁表面の凹凸が目立つようになり、意匠性が低下するおそれがある。
なお、粉粒体の粒子径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行い得られる値である。
中塗材は、上述の成分を常法により均一に混合して得ることができる。
中塗材における水性樹脂、粉粒体の混合比率は、粉粒体量が上記条件を満たす範囲内で適宜設定すればよいが、通常は水性樹脂の固形分100重量部に対し、粉粒体を200〜2000重量部(好ましくは400〜1000重量部)とすればよい。
中塗材においては、必要に応じ、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、造膜助剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、繊維、吸着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒、架橋剤等の各種添加剤を混合することもできる。また、水を適宜混合することもできる。
中塗材の固形分は、通常50重量%以上、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上である。このような高固形分に中塗材を調製することにより、中塗材塗膜の肉痩せが抑制でき、立体的な意匠性を十分に表出することができる。さらに、目地材の下に中塗材が入り込むのを防止することができる。
中塗材の粘度は、通常5〜50Pa・s、好ましくは8〜40Pa・s、より好ましくは10〜30Pa・sである。また、中塗材はチキソトロピーを有することが望ましい。中塗材のTI値は、通常2.0〜8.0、好ましくは3.0〜7.0、より好ましくは3.5〜6.0である。中塗材の粘度及びTI値をこのような範囲内に調製することにより、目地部の仕上り性を高めることができる。
なお、ここに言う粘度は、温度25℃において、BH型粘度計で測定した20rpmにおける粘度(4回転目の指針値)であり、TI値は、下記式により求められる値である。
<式> TI値=η1/η2
(式中、η1は2rpmにおける見掛けの粘度(Pa・s:2回転目の指針値)、η2は20rpmにおける見掛けの粘度(Pa・s:4回転目の指針値)を示す。測定温度は25℃。)
[上塗材]
本発明では、上塗材として多彩模様塗料を使用することにより、自然石調模様等の多彩模様を表出することができる。多彩模様塗料は、JIS K5667(2002)「多彩模様塗料」に規定されており、塗料を構成する分散媒と着色粒子の組み合わせによって、水中油型(O/W型)、油中水型(W/O型)、油中油型(O/O型)及び水中水型(W/W型)の4種類に分類される。本発明では、この中でも、水中油型(O/W型)、または水中水型(W/W型)の多彩模様塗料が好適である。分散媒は、着色粒子の発色性を阻害しない程度の透明性を有するものであればよい。
本発明における多彩模様塗料としては、顔料容積濃度10%以上の着色塗料が分散媒中に粒状に分散されてなるものを使用する。すなわち、多彩模様塗料中の着色粒子は、顔料容積濃度10%以上の着色塗料から形成されるものである。本発明では、着色粒子がこのような顔料容積濃度の着色塗料から形成されることによって、目地部の美観性を十分に確保することができる。着色塗料の顔料容積濃度は10%以上の範囲内で適宜設定すればよいが、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜55%、さらに好ましくは30〜50%である。顔料容積濃度が低すぎる場合は、目地材と塗膜との境界部分に跨って存在する着色粒子が、目地材除去とともにスムーズに切断されず、目地部の仕上り性が不十分となる。
着色粒子を構成する着色塗料は、樹脂と着色剤、及び必要に応じ各種添加剤等を含むものである。着色塗料中の樹脂としては、例えば、アクリル、ウレタン、酢酸ビニル、アクリル酢酸ビニル、アクリルウレタン、アクリルシリコン、フッ素、ポリビニルアルコール、バイオガム、ガラクトマンナン誘導体、アルギン酸誘導体、セルロース誘導体等の溶剤可溶型樹脂、非水分散型樹脂、水溶性樹脂、水分散性樹脂等が使用できる。これらの樹脂は、硬化剤や硬化触媒によって架橋可能な官能基を有するものであってもよい。樹脂のTgは、通常−10〜80℃、好ましくは0〜60℃である。
このような樹脂に対し、上述の顔料容積濃度の範囲内となるように着色剤等を混合する。
着色剤としては、一般的に塗料に配合可能なものを使用することができ、例えば、上述した着色顔料、体質顔料、中空粒子等が挙げられる。
特に、中空粒子は、少量の添加で本発明規定の顔料容積濃度に調整することができ、塗膜の軽量化を図ることができるとともに、目地部の美観性を十分に確保することができる。さらに断熱効果を得ることもできる。
また、着色剤としては、赤外線反射性を有する着色剤を含むことが好ましい。このような着色剤は、特に太陽光による蓄熱を制御し、温度上昇を抑えることができるため、目地材除去がより容易となりやすい。
赤外線反射性を有する着色剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミニウム顔料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化鉄、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ等が挙げられる。
着色塗料を分散媒に粒状に分散させる方法は、公知の方法で行えばよく、必要に応じ分散安定剤、架橋剤等を使用することもできる。
多彩模様塗料における着色粒子の粒径は、最終的に形成される模様に応じて適宜設定すればよいが、通常は0.01〜5mm、好ましくは0.1〜2mm程度である。粒子径が異なる着色粒子を種々組み合せることによって、意匠性の幅を広げることもできる。着色粒子の粒径は、着色塗料の粘性、分散時の撹拌条件等によって適宜調整することができる。
なお、着色粒子の粒径は、光学顕微鏡で観察することができる。
[模様面形成方法]
本発明における模様面の形成方法の概略を図1に示す。
本発明は、主に、建築物の内外壁面、天井、床等、あるいは土木構造物の表面等に適用することができる。このような部位を構成する基材1としては、例えば、コンクリート、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、石綿セメント板、ALC板、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、プラスチック板、金属板、木工板、ガラス、陶磁器タイル等の各種基材が挙げられる。
これら基材1は、何らかの表面処理(フィラー処理、サーフェーサー処理、シーラー処理等)が施されたものや、予め着色塗料等で着色されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたもの、断熱材が積層されたもの等であってもよい。
上述の基材1に対し、まず第1工程として下塗材2を塗装する(図1の(a))。この下塗材2は、最終的な模様面において目地として現れるものである。したがって、下塗材2の色相は、所望の目地色に合わせて設定すればよい。下塗材2を所望の色相にするには、下塗材中の着色剤の種類、混合量等を適宜調整すればよい。
下塗材2の塗装方法としては、特に限定されず、吹付け塗装、ローラー塗装、刷毛塗り、コテ塗り等の方法を採用することができる。下塗材2の乾燥膜厚は、基材1が隠蔽可能となる範囲内であればよく、通常0.02〜0.3mm程度、好ましくは0.03〜0.2mm程度である。
下塗材2としては、水性樹脂、及び粉粒体を含むものが好適である。
水性樹脂のTgは、通常−10〜50℃、好ましくは−5〜40℃、より好ましくは0〜30℃である。Tgがこのような範囲内であれば、よりスムーズに目地材を除去することが可能となる。
このような水性樹脂は、塗膜形成後に架橋反応を生じる性質を有するものであってもよい。下塗材2における水性樹脂が架橋反応性を有することにより、目地材3の除去がいっそう容易となる。特に、高温、高湿下における目地材除去に効果的である。
下塗材2における粉粒体としては、中塗材6と同様のものも使用できるが、その粒度は、最大粒子径が1000μm以下(好ましくは500μm以下、より好ましくは300μm以下)となるように調製することが望ましい。さらには、粒子径20〜1000μm(好ましくは30〜500μm、より好ましくは50〜300μm)の粉粒体が、下塗材2の固形分全体に対し0.1〜50重量%(好ましくは0.2〜20重量%、より好ましくは0.3〜10重量%)となるように調製することが望ましい。このような調製により、目地材除去性に優れるとともに、密着性、防水性等においても十分な物性を有する下塗材が得られる。
第2工程では、下塗材層上に目地材3を貼り付ける(図1の(b))。ここで使用する目地材3は、粘着層4を有するものである。粘着層4としては、可剥性を有するものが望ましい。
目地材3の貼り付けは、上述の下塗材2が乾燥した後に、粘着層4が下塗材層に接するようにして行えばよい。
目地材3を構成する材料としては、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、SBR等のゴム、ポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート等の樹脂、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン等の樹脂発泡体、等が挙げられる。このうち、樹脂発泡体は比較的強度が小さく、目地材除去時に目地が切れたり、下地に残存したりする問題が起きやすいものであるが、本発明ではこのような問題発生を十分に抑制することができる。すなわち、本発明は、樹脂発泡体から構成される目地材3を使用する場合に特に優れた効果を発揮することができる。樹脂発泡体は、軽量で加工しやすいという利点も有する。
目地材3を貼り付ける位置、間隔等は、所望の目地模様に応じて決定すればよい。例えば、均等間隔に貼り付けることもできるし、ランダムに貼り付けることもできる。模様としては、例えば、タイル調模様、レンガ調模様、幾何学的模様、水玉模様、縞模様、格子模様、渦巻き模様、紋章柄の他、動植物、器物、文字等をデザイン化した図形模様等が可能である。これらの模様を表出するためには、直線状の目地材を複数組合わせて用いてもよいし、平面状の型紙を模様形状に応じて打ち抜いたものを目地材として用いてもよい。
目地材3の幅は、通常0.5〜10mm程度であり、この範囲内で適宜設定することができる。目地材の高さは、通常0.5〜10mm程度である。
本発明における目地材3は、裏面に粘着層4を有する限り、その他の層が積層されたものであってもよい。例えば、裏面側に粘着層4、表面側に剥離紙5を設けたもの等を用いることもできる。
本発明における目地材としては、断面が凹部状の目地基材とその凹部に嵌合可能な目地芯材とからなり、目地基材に粘着層を有する目地材(以下「埋め込み型目地材」ともいう)も使用できる。このような目地材を使用した場合、最終的な模様面において目地基材が目地部に残って目地部を形成する。本発明では、埋め込み型目地材の使用によって、目地部の仕上り性を高めることができる。
例えば、埋め込み型目地材としては、図2に示すもの等が挙げられる。
図2の埋め込み型目地材8は、上端部に嵌合凹部12が形成された目地基材9と、目地基材9の嵌合凹部12に嵌合可能な目地芯材10からなり、目地基材9の裏面側に粘着層11を有するものである。このような形状の埋め込み型目地材8では、嵌合凹部12の上面における開口部の幅(A)が目地幅となる。なお、埋め込み型目地材8における粘着層11としては、強い接着力を有するものも使用できる。
目地基材9上端部の嵌合凹部12には、目地芯材10が嵌合されている。目地芯材10は、目地基材9の嵌合凹部12と嵌合可能なものを使用することができる。目地芯材10の断面形状及び幅は該嵌合凹部12と嵌合するよう適宜設定すればよい。
目地基材9の材質としては、例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、ポリカーボネート等のプラスチック及びゴム等が挙げられる。目地基材は、透明であっても不透明であってもよい。
目地芯材10の材質として、例えば、目地基材9と同様のプラスチックやゴムの他、リード線、釣り糸、たこ糸、針金、ピアノ線、竹等を使用することができる。
埋め込み型目地材8として、嵌合凹部12の断面が丸形であるもの(図3)を採用すると、目地幅が比較的細くても目地芯材10が取り外しやすく、十分な作業性を確保することができる。この場合、目地幅を0.5〜5.0mm(好ましくは1.0〜3.0mm、さらに好ましくは1.0〜1.5mm)に設定することができる。目地幅がこのような範囲であれば、最終的に仕上がった模様面において目地が目立たず、突き合わせ風の意匠性を表出することができる。なお、ここに言う丸形には、円形、楕円形等の形状を有するものを包含する。
埋め込み型目地8としては、目地芯材10の表面側に剥離紙13を設けたもの(図4)や、第1の目地芯材14と第2の目地芯材15を積層したもの(図5)等を用いることもできる。
第2工程では、粘着層に粒子径20〜1000μmの粉粒体が固着された粘着剤を使用することもできる。この場合、第1工程における下塗材2としては、前述のものに限定されず、種々の下塗材を使用することができる。粘着層における粉粒体の比率は、粘着層の粘着力等を勘案して適宜設定すればよい。
また、目地材貼着後に、目地材3と下塗材層2の隙間をクリヤー塗料等でシール処理することもできる。このような処理によって、目地材3の下に中塗材6が入り込むのを確実に防止することができる。
第3工程では、中塗材6を塗装する(図1の(c))。
中塗材6の塗装方法としては、特に限定されず、吹付け塗装、ローラー塗装、刷毛塗り、コテ塗り等の方法を採用することができる。
中塗材6の乾燥膜厚は、通常0.5〜10mm程度、好ましくは0.8〜3mm程度である。中塗材の乾燥膜厚がこのような範囲内であれば、目地部の凹凸によって、模様面に立体的な意匠性を付与することができる。
中塗材6の色相は特に限定されないが、上塗材7の隠ぺい性が低い場合は、上塗材7の共色に設定することが望ましい。
第4工程では、中塗材6の乾燥後に上塗材7を塗装する(図1の(e))。本発明では、中塗材6として特定粒径の粉粒体が高比率で含まれるものを使用するため、上塗材7が中塗材層に食いつきやすく、密着性が向上する。この食いつきによる密着性向上効果と、上塗材7の顔料容積濃度の効果によって、本発明では目地部の仕上り性を高めることができる。
上塗材7の塗装方法としては、特に限定されず、吹付け塗装、ローラー塗装、刷毛塗り等の方法を採用することができる。
上塗材7の形成塗膜の膜厚は必ずしも均一ではないが、通常は0.05〜0.5mm程度、好ましくは0.1〜0.4mm程度である。
上塗材7の色相は、所望の模様に応じて設定すればよい。通常は、2〜6色程度の着色粒子を混合して使用する。
第5工程では、目地材3を除去する(図1の(f))。目地材3を除去することにより、目地溝が形成され、明瞭な凹凸模様を有する模様面が得られる。目地材3の除去は、上塗材7塗装後であればよく、上塗材7の乾燥前ないし乾燥後のいずれでもよい。
目地材3として、その表面側に剥離紙5を有するものを用いる場合は、中塗材6を塗装した後、中塗材6の乾燥段階でまず剥離紙5を剥離し(図1の(d))、次に上塗材7を塗装した後に目地材本体を剥離することで、美観性の高い目地形状を容易に形成することができる。
目地材として、埋め込み型目地材8を用いる場合は、第5工程において、目地芯材10のみを除去すればよい。
図4に示すような埋め込み型目地材を用いる場合は、中塗材6を塗装した後、中塗材6の乾燥段階でまず剥離紙層13を剥離し、次に上塗材7を塗装した後に目地芯材10を除去すればよい。
図5に示すような埋め込み型目地材を用いる場合は、中塗材6を塗装した後、中塗材6の乾燥段階でまず第1の目地芯材14を除去し、次に上塗材7を塗装した後に第2の目地芯材15を除去すればよい。
第5工程の後には、クリヤー塗料等を塗付することも可能である。クリヤー塗料としては、特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料、アクリルシリコン樹脂系塗料、フッ素樹脂系塗料等が挙げられる。本発明の効果を阻害しない範囲内であれば、着色タイプのクリヤー塗料を使用することも可能である。
クリヤー塗料の塗装においては、公知の方法が採用でき、例えば、吹付け塗装、ローラー塗装、刷毛塗り等の各種方法が採用できる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
(下塗材、中塗材の製造)
表1に示す比率で各原料を混合して均一に攪拌することにより下塗材A〜Cを製造した。
次いで、表2に示す比率で各原料を混合して均一に攪拌することにより中塗材A〜Dを製造した。
なお、下塗材、中塗材の製造において使用した原料は以下の通りである。
・水性樹脂:アクリル樹脂合成樹脂エマルション(メチルメタクリレート−スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート−メタクリル酸共重合体、Tg15℃、固形分50重量%)
・架橋剤:ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル
・着色剤A:酸化チタン(平均粒子径0.3μm)の70重量%水分散液
・着色剤B:カーボンブラック(平均粒子径0.05μm)の24重量%水分散液
・粉粒体A:ガラスビーズ(粒子径100〜150μm)
・粉粒体B:珪砂(粒子径75〜250μm)
・粉粒体C:珪砂(粒子径150〜300μm)
・粉粒体D:樹脂ビーズ(粒子径6〜10μm)
・粉粒体E:閉気泡型中空樹脂粒子(アクリル−アクリロニトリル共重合樹脂、粒子径38〜45μm、密度0.025g/cm
・体質顔料:重質炭酸カルシウム(粒子径1〜5μm)
・造膜助剤:2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート
・増粘剤:ウレタン系増粘剤(固形分50重量%)
・消泡剤:シリコーン系消泡剤(固形分50重量%)
Figure 0004846232
Figure 0004846232
(上塗材Aの製造)
着色粒子分散液A
まず、容器内に水500重量部を仕込み、攪拌を行いながらポリビニルアルコール10重量部と、消泡剤(シリコーン系消泡剤(固形分50重量%))1重量部とを均一に混合することにより、分散媒Aを製造した。
次に、別の容器内にアクリル樹脂液(Tg25℃、固形分50重量%)200重量部を仕込み、攪拌を行いながら白色顔料液(酸化チタン60重量%分散液)58重量部と、黒色顔料液(カーボンブラック20重量%分散液)6重量部と、充填剤(タルク)160重量部と、粘性調整剤(合成ベントナイト)3重量部と、溶剤(ミネラルスピリット)200重量部と、消泡剤(シリコーン系消泡剤(固形分50重量%))5重量部とを均一に混合することにより着色塗料A(淡灰色、顔料容積濃度40%)を製造した。
上述の分散媒Aに対し、架橋剤としてテトラ−i−プロポキシチタンを3重量部加えて均一に混合した後、さらに攪拌を継続しながら着色塗料Aを徐々に添加・分散することにより、0.8〜1.2mmの淡灰色粒子が分散した着色粒子分散液Aを得た。
着色粒子分散液B
着色塗料Aに代えて、アクリル樹脂液200重量部、白色顔料液23重量部、黒色顔料液36重量部、充填剤160重量部、粘性調整剤3重量部、溶剤200重量部、消泡剤5重量部からなる着色塗料B(濃灰色、顔料容積濃度40%)を使用した以外は、着色粒子分散液Aと同様の製造方法で着色粒子分散液Bを得た。
以上の方法で得られた着色粒子分散液Aと着色粒子分散液Bを、60:40の重量比率で混合することにより、上塗材Aを製造した。
(上塗材Bの製造)
着色粒子分散液C
着色塗料Aに代えて、アクリル樹脂液200重量部、白色顔料液58重量部、黒色顔料液6重量部、粘性調整剤8重量部、溶剤200重量部、消泡剤5重量部からなる着色塗料C(淡灰色、顔料容積濃度8%)を使用した以外は、着色粒子分散液Aと同様の製造方法で着色粒子分散液Cを得た。
着色粒子分散液D
着色塗料Aに代えて、アクリル樹脂液200重量部、白色顔料液23重量部、黒色顔料液36重量部、粘性調整剤8重量部、溶剤200重量部、消泡剤5重量部からなる着色塗料D(濃灰色、顔料容積濃度7%)を使用した以外は、着色粒子分散液Aと同様の製造方法で着色粒子分散液Dを得た。
以上の方法で得られた着色粒子分散液Cと着色粒子分散液Dを、60:40の重量比率で混合することにより、上塗材Bを製造した。
(上塗材Cの製造)
着色粒子分散液E
着色塗料Aに代えて、アクリル樹脂液200重量部、白色顔料液58重量部、黒色顔料液6重量部、充填剤80重量部、中空粒子(閉気泡型中空樹脂ビーズ(アクリル−アクリロニトリル共重合樹脂、平均粒子径45μm、密度0.025g/cm))1重量部、粘性調整剤3重量部、溶剤200重量部、消泡剤5重量部からなる着色塗料E(淡灰色、顔料容積濃度40%)を使用した以外は、着色粒子分散液Aと同様の製造方法で着色粒子分散液Eを得た。
以上の方法で得られた着色粒子分散液Eと着色粒子分散液Bを、60:40の重量比率で混合することにより、上塗材Cを製造した。
(実施例1)
45×30cmの基材(表面:スレート板、裏面:スチレンフォーム)表面に、下塗材Aを乾燥膜厚が0.05mmとなるようにスプレー塗装し、3時間乾燥後、目地材を貼着した。なお、目地材としては、裏面に粘着層・表面に剥離紙層を有するもの(幅6mm)を使用した。
次いで、中塗材Aを乾燥膜厚が1mmとなるようにスプレー塗装し、塗装30分後に目地材表面の剥離紙のみを除去し、24時間乾燥させた。その後、上塗材Aを塗装し(乾燥膜厚約0.2mm)、6時間乾燥後、目地材本体を除去した。
以上の工程を温度・湿度の条件を変えて行い、それぞれの条件下における目地材除去性と、目地材除去後の目地部の仕上り性を確認した。目地材除去性については、目地材が容易に除去できたものを「◎」とした4段階(◎>○>△>×)で評価した。また、目地材除去後の目地部の仕上り性については、目地部の外観に異常がないものを「◎」とした4段階(◎>○>△>×)で評価した。結果を表3、表4に示す。
(実施例2)
下塗材Aに代えて下塗材Bを使用し、中塗材Aに代えて中塗材Bを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
(実施例3)
下塗材Aに代えて下塗材Cを使用し、目地材として、裏面に粒子径100〜150μmのガラスビーズを固着させた粘着層・表面に剥離紙層を有するもの(幅6mm)を使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
(実施例4)
下塗材Aに代えて下塗材Cを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
(実施例5)
中塗材Aに代えて中塗材Eを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。また実施例5では、塗材の軽量化も図ることができた。
(実施例6)
上塗材Aに代えて上塗材Cを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。また実施例6では、塗材の軽量化も図ることができた。
(実施例7)
直径1.2mmの円形状の嵌合凹部を有する無色透明のポリプロピレン製目地基材に、円形状のリード線を嵌め込み、さらにリード線の上部に剥離紙を取り付けることにより、目地幅1.2mmの埋め込み型目地材を作製した(図4)。
45×30cmの基材(表面:スレート板、裏面:スチレンフォーム)表面に、下塗材Aを乾燥膜厚が0.05mmとなるようにスプレー塗装し、3時間乾燥後、上記埋め込み型目地材を貼着した。
次いで、中塗材Aを乾燥膜厚が1.3mmとなるようにスプレー塗装し、塗装30分後に目地芯材表面の剥離紙のみを除去し、24時間乾燥させた。その後、上塗材Aを塗装し(乾燥膜厚約0.2mm)、6時間乾燥後、目地芯材を除去した。
以上の工程を実施例1と同様に温度・湿度の条件を変えて行ったが、目地材除去性、目地部の仕上り性はいずれも良好であった。結果を表3、表4に示す。また実施例7では、目地が目立たず、突き合わせ風の模様面を形成することができた。
(比較例1)
中塗材Aに代えて中塗材Cを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
(比較例2)
中塗材Aに代えて中塗材Dを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
(比較例3)
上塗材Aに代えて上塗材Bを使用した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。結果を表3、表4に示す。
Figure 0004846232
Figure 0004846232
本発明における模様面の形成方法を示す概略図である。 埋め込み型目地材の一例の断面図である。 埋め込み型目地材の別態様を示す斜視図である。 埋め込み型目地材の別態様を示す断面図である。 埋め込み型目地材の別態様を示す断面図である。
符号の説明
1:基材
2:下塗材
3:目地材
4:粘着層
5:剥離紙
6:中塗材
7:上塗材
8:埋め込み型目地材
9:目地基材
10:目地芯材
11:粘着層
12:嵌合凹部
13:剥離紙
14:第1の目地芯材
15:第2の目地芯材

Claims (2)

  1. 基材に下塗材を塗装し、粘着層を有する目地材を貼り付けた後、
    ガラス転移温度−10〜50℃の水性樹脂、及び粉粒体を必須成分とし、前記粉粒体が塗材の固形分中に30〜98重量%含まれ、前記粉粒体のうち50重量%以上が粒子径20〜1000μmの粉粒体である中塗材を、乾燥膜厚が0.5〜10mmとなるように塗装し、
    次いで上塗材として、透明性を有する分散媒に、顔料容積濃度10〜60%の着色塗料が粒状に分散されてなる多彩模様塗料を形成塗膜の膜厚が0.05〜0.5mmとなるように塗装し、
    上塗材塗装後に目地材を除去することを特徴とする模様面の形成方法。
  2. 中塗材における水性樹脂が、架橋反応性を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の模様面の形成方法。
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