JP4845771B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動的に原稿を搬送しつつその原稿の両面の画像を読み取ることが可能な原稿読取装置に係り、特に、原稿搬送路上に設けられた読取開口部を開閉可能とした原稿読取装置に関する。
従来から、原稿読取部のミラーへゴミが付着することによる画像の縦黒スジの発生を防止し、画質の劣化を防止した画像読取装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この画像読取装置は、第1走行体と第2走行体の間に遮蔽板を設け、第1走行体を第2走行体に近づけることにより、遮蔽板で両走行体全体を密封することで、第1走行体の第1ミラー、第2走行体の第2、第3ミラーへのゴミの付着を防止するようになっている。また、通常の読取り状態では、第2走行体の非対抗面に設けられたスリット部を覆わずに、空気抵抗を小さくし、格納時には走行体のスキャナーベースの突起に突き当てることにより、遮蔽板で上記スリット部を覆って防塵するようになっている。
特開平10−210201号公報
上記特許文献1の画像読取装置によれば、両走行体全体を密封できるため、内部に設けられている各ミラーへの紙粉やゴミの付着を防止することができる。しかし、読取開口部の窓ガラスに紙粉やゴミが付着することについては防止することができないといった問題があった。そのため、原稿からの反射光が内部のミラーに届く前の読取開口部を通過するときに、読取開口部の窓ガラスに付着した紙粉やゴミ等の汚れによって黒スジが発生するといった問題があった。
この問題は特に、画像読取手段として、原稿の第1面を読み取る第1画像読取手段と原稿の第2面を読み取る第2画像読取手段とを個別に設けることによって原稿を流し読みするタイプの原稿読取装置に多く発生する。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、読取開口部に、原稿の通過に応じて開閉する開閉カバーを設けることにより、原稿読取時以外のタイミングでは読取開部を閉じることで、読取開口部への汚れ付着を防止でき、黒スジの発生を防止し得る原稿読取装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る原稿読取装置は、原稿を原稿搬送路に沿って搬送する原稿搬送手段と、搬送されてきた原稿に光を照射する照射手段と、原稿からの反射光を通過させる前記原稿搬送路を構成する上搬送ガイド板に設けられた読取開口部と、前記読取開口部を通過した反射光を受光して画像データに変換する画像読取手段とを備えた原稿読取装置において、前記原稿搬送路と前記読取開口部との間に配置され、当該読取開口部を開閉する開閉カバーと、前記原稿搬送路を搬送中の原稿が当接することで変位する変位部材と、この変位部材の変位に連動して前記開閉カバーを開閉駆動する開閉駆動手段とを備え、前記開閉カバーは、前記原稿が前記読取開口部に対峙しているときには当該読取開口部を開き、原稿が前記読取開口部に対峙していないときには当該読取開口部を閉じるように開閉駆動され、前記開閉駆動手段は、前記変位部材と前記開閉カバーとを連結する連結部材であり、前記変位部材は、原稿搬送方向に直交する原稿面に沿った回動軸を中心にして回動可能に支持された回動腕と、前記回動腕に連結されて前記原稿搬送路を通過して下方に垂下させた当接片とからなり、前記開閉カバーは、前記原稿搬送方向に前後往復移動可能とされており、前記連結部材は、一端部が前記回動腕に回動可能に軸支されており、かつ、他端部が前記開閉カバーに回動可能に軸支されていることを特徴としている。
本発明に係る原稿読取装置では、前記開閉駆動手段は、前記変位部材と前記開閉カバーとを連結する前記連結部材(具体的にはアーム)となっている。また、前記変位部材は、原稿搬送方向に直交する原稿面に沿った回動軸を中心にして回動可能に支持された前記回動腕と、前記回動腕に連結されて前記原稿搬送路を通過して下方に垂下させた前記当接片とからなっている。そして、前記原稿搬送路上を搬送されてきた原稿の先端部がこの当接片に当接すると、該当接片は原稿の先端部によって上方に押し上げられるように回動し、この回動動作によって前記回動腕も回動し、この回動腕の回動動作が前記連結部材を介して前記開閉カバーに伝えられるようになっている。前記開閉カバーは、前記原稿搬送方向に前後往復移動可能とされている。また、前記連結部材の一端部は前記回動腕に回動可能に軸支されており、前記連結部材の他端部は前記開閉カバーに回動可能に軸支されている。このような連結構造により、前記回動腕の回動動作が前記連結部材を介することによって前記開閉カバーの前後方向の動作に変換されて伝えられるようになっている。
これにより、前記原稿搬送上を搬送されてきた原稿の先端部が前記当接片に当接すると、前記当接片は原稿の先端部によって前記原稿搬送方向下流側に向かって上方に押し上げられるように回動し、この回動動作によって前記回動腕も同方向に回動し、この回動腕の回動によって前記連結部材が前記原稿搬送方向下流側に押し出され、この連結部材の押し出し動作によって前記開閉カバーが同じく前記原稿搬送方向下流側にスライド移動する結果、前記開閉カバーによって閉じられていた前記読取開口部が開くことになる。一方、前記読取開口部の下を原稿が通過すると、前記当接片が原稿の後端部から外れて自重により自然落下する。すなわち、前記原稿搬送方向上流側に回動するように落下する。これによって前記回動腕も同方向に回動し、この回動腕の回動によって前記連結部材が前記原稿搬送方向上流側に引き戻され、この連結部材の引き戻し動作によって前記開閉カバーが同じく前記原稿搬送方向上流側にスライド移動する結果、前記読取開口部が前記開閉カバーによって再び閉じられることになる。
本発明に係る原稿読取装置において、例えば、前記読取開口部が設けられた前記上搬送ガイド板は、透明部材で形成されている。同様に、前記開閉カバーも原稿照射光が通過可能な透明部材で形成されている。これにより、原稿照射光が前記上搬送ガイド板に遮られることなく原稿を照射することが可能となる。この場合、原稿反射光を前記画像読取手段(具体的にはCCD)に導くための前記読取開口部の通過幅は、前記原稿搬送方向に1mm程度でよく、この程度の幅が前記開閉カバーでカバーできればよい。従って、原稿照射光の光路を、原稿反射光の通過幅より広く確保することで、照射光量が不足しないようにすることができる。
本発明の原稿読取装置によれば、原稿が読取開口部の下を通過している間だけ開閉カバーを開くように構成することで、原稿読取時以外のタイミングでは読取開口部が閉鎖されているため、読取開口部の窓へのゴミや埃、紙粉等の付着を防止でき、原稿読取時に黒スジ等の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る原稿読取装置100の全体の外観を示している。また、図2及び図3は、図1に示した原稿読取装置100の概略的な断面図を示している。
図2及び図3に示すように、本実施形態1の原稿読取装置100は、原稿を原稿搬送路Fに沿って自動的に搬送する自動原稿送り装置(以下、「ADF」と称する)1と、搬送されてきた原稿の表面(第1面)側の画像を読み取る第1画像読取手段10と、搬送されてきた原稿の裏面(第2面)側の画像を読み取る第2画像読取手段20とを備えている。第1画像読取手段10は、光源11、第1〜第3ミラー12a,12b,12c、レンズ13及びCCD(イメージセンサ)14から構成される縮小光学系の画像読取手段であり、第2画像読取手段20は、光源21、第1〜第4ミラー22a,22b,22c,22d、レンズ23及びCCD(イメージセンサ)24から構成される縮小光学系の画像読取手段である。また、第2画像読取手段20は、光源21、第1〜第4ミラー22a,22b,22c,22d、レンズ23及びCCD24が1つの集合体をなすようにユニット化されている。
図1に示した原稿読取装置100は複写機(図示せず)の上部に設けられるもので、主として第2画像読取手段20を収納するADF1、及び第1画像読取手段10を収容する主走査部2から構成されている。
ADF1と主走査部2はヒンジ(図示せず)によって連結され、ADF1はヒンジの回動によって主走査部2に対して開閉可能となっている。
主走査部2は、主として筐体3、透明なガラス板からなるプラテン板4、筐体3内に収容される第1画像読取手段10から構成されている。
第1画像読取手段10は、主として光源11及び第1ミラー12aを保持する光源ユニット15、第2ミラー12b及び第3ミラー12cを保持するミラーユニット16、レンズ13及びCCD14から構成されている。
主走査部2は、ユーザーが原稿をプラテン4上に載置して原稿画像の読み取りを行う原稿固定方式による画像読取と、ADF1によって自動的に原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る原稿移動方式の両方式に対応している。
原稿固定方式によって原稿画像を読み取る場合、光源ユニット15とミラーユニット16は、原稿固定方式に対応したホームポジションにそれぞれ移動する。その後、光源ユニット15は原稿に対して光を照射しながら一定の速度で副走査方向(紙面に対して左右方向)に移動して原稿の画像を走査し、それと同時にミラーユニット16は光源ユニット15の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向に移動する。
光源ユニット15から照射され原稿から反射した光は光源ユニット15に設けられた第1ミラー12aで反射したのち、ミラーユニット16の第2及び第3ミラー12b,12cによって180°光路変換され、第3ミラー12cから反射された光はレンズ13を介してCCD14に結像し、電気的な画像データに変換される。
一方、原稿移動方式によって原稿画像を読み取る場合、光源ユニット15及びミラーユニット16は、図2に示されるホームポジションに静止したまま、ADF1によってホームポジションの上部を通過するように搬送される原稿に対して光源11から光を照射して画像を走査し、原稿の表面側から反射された光は、上述の原稿固定方式と同様に第1ミラー12aによって反射された後、ミラーユニット16の第2及び第3ミラー12b,12cによって180°光路変換され、レンズ13を介してCCD14に結像し、電気的な画像データに変換される。
図2及び図3に示されるように、ADF1は、主として原稿載置台5に載置された原稿を1枚ずつADF1の内部へ呼び込む呼び込みローラ6、呼び込まれた原稿を原稿搬送路Fに沿って搬送する複数対の搬送ローラ7、給紙タイミングを調節するレジストローラ8、画像読み取りを終えた原稿を排紙トレイ30へ排出する排紙ローラ9から構成され、ユニット化された第2画像読取手段20が略U字状に弧を描く原稿搬送路F内に収まるように配設されている。
第2画像読取手段20は、主として光源21を保持する光源ホルダー25、第1ミラー22a、第2ミラー22b、第3ミラー22c、第4ミラー22d、レンズ23及びCCD24から構成され、これらの各部材は1つの集合体をなすようにユニット用筐体26に収容されることによりユニット化されている。なお、第2画像読取手段20において、光源ホルダー25に保持された光源21、レンズ23、CCD24は、第1画像読取手段を構成するそれらと同一のものである。
上述の通り、第2画像読取手段20は、ユーザーから両面読み取りの要求がなされた際に、原稿搬送路Fを搬送される原稿の裏面側の画像を読み取る。具体的には、第1画像読取手段10によって原稿の表面側の画像が読み取られた後、該原稿は原稿搬送路Fに沿って排出トレイ30へ向けて搬送される間に、第2画像読取手段の光源ホルダー25の下部を通過する。この際に第2画像読取手段20の光源21は原稿の裏面側へ向けて光を照射し、原稿の裏面側から反射された光は、第1〜第4ミラー22a,22b,22c,22dによって順次光路変換された後、レンズ23を介してCCD24に結像し、電気的な画像データに変換される。
また、ADF1の下面は、主走査部2のプラテン板4上に載置された読み取り原稿を上から押さえる押さえ板28となっている。この押さえ板28は、第1画像読取手段20の光源ホルダー25に対峙する部分が開放可能な蓋体29となっている。一方、この蓋体29に対峙する原稿搬送路Fを構成する下搬送ガイド板31の部分も、下方に開放可能な蓋体39となっている。そして、ジャム等が発生した場合に、図3に二点鎖線で示すように、両蓋体29,39を略ハの字状に開くことによって、原稿搬送路Fに詰まった原稿を取り出すことができるようになっている。また、蓋体39の開放を検知する開放検知スイッチ75が設けられており、この開放検知スイッチ75は、蓋体39が閉じられて原稿搬送路Fを形成しているときにオフ、蓋体39が開けられたときにオンとなるように配置されている。この開放検知スイッチ75としては、例えばリミットスイッチを用いることが可能であるが、その他にも反射型のフォトカプラ等の光センサを用いることも可能である。
上記構成の原稿読取装置100において、本実施形態1では、第2画像読取手段20の光源21近傍の原稿搬送路F内に開閉カバー41を配置している(ただし、図2及び図3には図示していない)。
図4は、光源21近傍の原稿搬送路Fを拡大して示す概略平面図、図5は、同概略断面図である。
光源21近傍の原稿搬送路Fは、図5に示すように、搬送可能原稿の最大幅より若干広めの幅に形成された下搬送ガイド板31と上搬送ガイド板32とによって構成されており、第2画像読取手段20の光源21や第1ミラー22aに対向する部分の上搬送ガイド板32は透明部材によって形成されている。このように上搬送ガイド板32を透明部材で形成することで、光源21から原稿に照射される光の光路A(図5中に実際の光路を二点鎖線で示している)が上搬送ガイド板32によって遮られることがなく、十分な光量を確保することが可能である。また、原稿からの反射光が通過する読取開口部32a(光路B)でも透過光が減衰されることがない。
開閉カバー41は、下搬送ガイド板31と上搬送ガイド板32との間に配置されており、原稿搬送方向Xに沿って前後往復移動可能に設けられている。そのため、この開閉カバー41は、原稿搬送路Fを搬送中の原稿が当接することで変位する変位部材42と、この変位部材42の変位に連動して開閉カバー41を開閉駆動する開閉駆動手段43とを備えており、開閉カバー41は、原稿が読取開口部32aに対峙しているとき(すなわち、原稿が読取開口部32aの下を通過中)には読取開口部32aを開き、原稿が読取開口部32aに対峙していないとき(すなわち、原稿が読取開口部32aの下を通過していないとき)には読取開口部32aを閉じるように開閉駆動される。
ここで、開閉カバー41、変位部材42、及び開閉駆動手段43について具体的に説明する。
変位部材42は、上搬送ガイド板32に取り付けられている。
変位部材42は、図6に示すように、上搬送ガイド板32の横幅より若干広めに配置された一対の回動腕45,45の間を、揺動杆46によって一体的に連結した略H型形状となっている。回動腕45,45は縦長に形成されており、その上端部の内面45a,45a側に、回動軸47,47がそれぞれ突出形成されている。一方、図4に示すように、上搬送ガイド板32の原稿搬送方向Xに直交する両側面33,33には、変位部材42を回動可能に支持するための支持溝34,34が形成されている。そして、回動腕45,45の各回動軸47,47が上搬送ガイド板32の両側面33,33に形成された支持溝34,34にそれぞれ回動可能に挿入されることにより、回動腕45,45が回動軸47,47を中心として回動可能に支持されている。なお、回動軸47は、回動腕45に一体形成されている必要はなく、例えば回動腕45の上端部にネジ穴を形成し、このネジ穴に外側からボルトをねじ込むことにより、ネジ穴を通過して内側に突出したボルトの先端部を回動軸として使用するようにしてもよい。
揺動杆46には、幅方向の複数箇所(本実施形態1では中央部と左右両側の3箇所)に、回動腕45と同方向に延設された当接片48,48,48が形成されている。この当接片48は、図5に示すように、下搬送ガイド板31よりも下方まで延設されている。そのため、下搬送ガイド板31には、この当接片48が下方まで通過し、かつ、下搬送ガイド板31の上方まで揺動したときに、当接片48の先端部が当たらない幅と長さを有する開口部31aがそれぞれ形成されている。
また、回動腕45,45の下端部には、後述する開閉駆動手段43を回動可能に連結するための連結穴49が形成されている。
開閉駆動手段43は、回動腕45と同様の棒状に形成された連結杆である。この開閉駆動手段(以下、「連結杆」という。)43の両端部にそれぞれ連結穴51,52が形成されており、一方の連結穴51と回動腕45の連結穴49とが連結用のピン53によって回動可能に連結されている。
一方、開閉カバー41は、図4に示すように、横長の板状体に形成されており、原稿搬送方向Xの上流側の左右両角部がL字状に切り欠き形成されている。そして、この切欠き部61の原稿搬送方向Xに沿う一側面61aに、原稿搬送方向Xと直交する方向(以下、幅方向Yという。)に向かって連結ピン63が突出形成されている。この連結ピン63に、連結杆43の他方の連結穴52が回動可能に挿入保持されている。
また、開閉カバー41の幅方向Yの両端部64,64は、原稿搬送路Fを構成する左右ガイド板35,35の対向する面に形成されたガイド溝部36,36にスライド可能に挿入保持されている。このガイド溝部36は、下搬送ガイド板31と平行となるように形成されており、開閉カバー41は、このガイド溝部36に沿って原稿搬送方向Xに沿う前後方向に往復スライド移動可能となっている。
開閉カバー41、変位部材42、及び連結杆43を上記のように構成したので、原稿搬送路Fの下搬送ガイド板31上を搬送されてきた原稿P(図8参照)の先端部が、当接片48に当接すると、当接片48は原稿Pの先端部によって原稿搬送方向X下流側に向かって上方に押し上げられるように回動し、この回動動作によって回動腕45も同方向に回動し、この回動腕45の回動によって連結杆43が原稿搬送方向X下流側に押し出され、この連結杆43の押し出し動作によって、開閉カバー41が同じく原稿搬送方向X下流側にスライド移動する。その結果、図7及び図8に示すように、開閉カバー41によって閉じられていた読取開口部32aが開く(すなわち、読取開口部32aに向かう原稿反射光の光路Bを遮らない)ようになっている。
一方、読取開口部32aの下を原稿Pが通過し終わると、当接片48が原稿Pの後端部から外れて自重により自然落下する。すなわち、原稿搬送方向X上流側に回動するように落下する。これによって回動腕45も同方向に回動し、この回動腕45の回動によって連結杆43が原稿搬送方向X上流側に引き戻され、この連結杆43の引き戻し動作によって、開閉カバー41が同じく原稿搬送方向X上流側にスライド移動する。その結果、図4及び図5に示すように、読取開口部32aが開閉カバー41によって再び閉じられる(すなわち、読取開口部32aに向かう原稿反射光の光路Bを遮る)ようになっている。
なお、上記実施形態1では、開閉カバー41を下搬送ガイド板31と上搬送ガイド板32との間に配置しただけの構造としている。このように開閉カバー41を配置することで、上搬送ガイド板32の下面に付着するゴミや紙粉等を軽減することが可能である。しかし、この構造では、浮遊したゴミや紙粉が開閉カバー41の周囲から上搬送ガイド板32の下面、特に読取開口部32aに付着することは防止できない。そこで、本実施形態1では、図9に示すように、読取開口部32aと開閉カバー41との間の空間を四方から囲むようにして、上搬送ガイド板32の下面に遮蔽板38を設けた構成とする。この遮蔽板38も透明部材によって形成する。また、この遮蔽板38は、開閉カバー41の開閉動作を妨げないように、下端部は開閉カバー41の上面より若干上方に位置するように設けられている。これにより、開閉カバー41が閉じられている状態では、上搬送ガイド板32と開閉カバー41と遮蔽板38とによって囲まれた空間に外部からゴミや埃、紙粉等が侵入せず、読取開口部32aへのゴミや埃、紙粉等の付着を確実に防止することが可能となる。
上記したように、本実施形態1は、開閉カバー41の開閉動作を機構的に行わせる構造となっているが、開閉カバー41の開閉動作を電気的に行わせることも可能である。次に、開閉カバー41を電気的に開閉動作させる実施形態2について説明する。
<実施形態2>
すなわち、本実施形態2に係る原稿読取装置は、原稿を原稿搬送路に沿って搬送する原稿搬送手段と、搬送されてきた原稿に光を照射する照射手段と、原稿からの反射光を通過させる前記原稿搬送路を構成する上搬送ガイド板に設けられた読取開口部と、前記読取開口部を通過した反射光を受光して画像データに変換する画像読取手段とを備えた原稿読取装置であって、前記原稿搬送路と前記読取開口部との間に配置され、当該読取開口部を開閉する開閉カバーと、前記原稿搬送路を搬送中の原稿が当接することで変位する変位部材と、この変位部材の変位に連動して前記開閉カバーを開閉駆動する開閉駆動手段とを備え、前記開閉カバーは、前記原稿が前記読取開口部に対峙しているときには当該読取開口部を開き、原稿が前記読取開口部に対峙していないときには当該読取開口部を閉じるように開閉駆動される。そして、前記開閉駆動手段は、前記開閉カバーを開閉駆動する電磁駆動部と、前記変位部材の変位を検知する変位検知部と、前記変位検知部の検知結果に基づいて前記電磁駆動部を駆動制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記変位検知部が前記変位部材の変位を検知した場合には前記読取開口部を開くように前記開閉カバーを開駆動し、前記変位検知部が前記変位部材の変位を検知していない場合には前記読取開口部を閉じるように前記開閉カバーを閉駆動する。また、前記原稿搬送路の前記読取開口部に対応する下方部分が開放可能な構成とされており、前記原稿搬送路の前記下方部分の開放を検知する開放検知部が設けられ、前記制御部は、前記開放検知部によって前記原稿搬送路の前記下方部分の開放を検知すると、前記開閉カバーの開放を禁止し、かつ、前記開閉カバーが開いている場合には閉駆動制御する。ここで、前記電磁駆動部とは例えばソレノイドのことであり、前記変位検知部とは、例えばリミットスイッチや光センサのことである。
本実施形態2に係る原稿読取装置は、構造的には、前記開閉駆動手段の作用を、前記電磁駆動部と前記変位検知部と前記制御部とで実現したものである。しかも、前記原稿搬送路の前記読取開口部に対応する前記下方部分の開放を検知する前記開放検知部が設けられ、前記制御部は、前記開放検知部によって前記原稿搬送路の前記下方部分の開放を検知すると、前記開閉カバーの開放を禁止し、かつ、前記開閉カバーが開いている場合には閉駆動制御するので、ジャム処理時に変位部材に触れて前記開閉カバーが不用意に開放されてしまい、そこに埃が入り込むことを防止することができる。
本実施形態2に係る原稿読取装置において、前記画像読取手段が原稿の第1面を読み取る第1画像読取手段と原稿の第2面を読み取る第2画像読取手段とからなり、前記開閉カバーが前記第2画像読取手段に配置された前記読取開口部を開閉するように配置されている場合に、前記制御部は、ユーザにより入力された原稿読み取りの動作モードが前記第1画像読取手段による片面読み取りモードの場合は原稿通過時においても前記開閉カバーの開駆動を禁止する(すなわち、閉じた状態を維持する)ように構成してもよい。これにより、前記第1画像読取手段による片面読取時には、前記開閉カバーが閉じられているため、前記第2画像読取手段に対峙している前記読取開口部に汚れが付着することを防止することができる。
本実施形態2に係る原稿読取装置において、例えば、前記読取開口部が設けられた前記上搬送ガイド板は、透明部材で形成されている。同様に、前記開閉カバーも原稿照射光が通過可能な透明部材で形成されている。これにより、原稿照射光が前記上搬送ガイド板に遮られることなく原稿を照射することが可能となる。この場合、原稿反射光を前記画像読取手段(具体的にはCCD)に導くための前記読取開口部の通過幅は、前記原稿搬送方向に1mm程度でよく、この程度の幅が前記開閉カバーでカバーできればよい。従って、原稿照射光の光路を、原稿反射光の通過幅より広く確保することで、照射光量が不足しないようにすることができる。
具体的には、図10から図14を参照しながらさらに説明する。図10及び図11は、本実施形態2の原稿読取装置100における開閉カバー41近傍の機構構造を示している。本実施形態2も、ADF1全体の機構構造は図2及び図3に示す実施形態1の機構構造と基本的に同じであるが、開閉カバー41を電気的に駆動するため、図4ないし図8に示す機構構造から連結杆43を省略した構造となっている。また、連結杆43を省略したことから、本実施形態2では、回動腕45の回動動作を検知する変位検知スイッチ71と、この変位検知スイッチ71の検知結果に基づいて開閉カバー41を前後往復移動可能に摺動(スライド)させる電磁ソレノイド72とが配置されている。
変位検知スイッチ71は、当接片48の先端部が下搬送ガイド板31の開口部31aから下方に垂下した状態(図10に示す状態:実施形態1の図9に示す状態に対応)のときオフとなり、当接片48が原稿搬送路Fの下搬送ガイド板31上を搬送されてきた原稿の先端部によって原稿搬送方向X下流側に押し上げられるように回動し、これに伴って回動腕45が同方向に回動したとき(図11に示す状態:実施形態1の図8に示す状態に対応)オンとなるように配置されている。この変位検知スイッチ71としては、例えばリミットスイッチを用いることが可能であるが、その他にもフォトカプラ等の光センサを用いることも可能である。
電磁ソレノイド72は、開閉カバー41の左右両端部にそれぞれ配置されており、原稿搬送路Fを構成する左右ガイド板35,35にそれぞれ固定されている。そして、開閉カバー41の原稿搬送方向X下流側の縁部に、電磁ソレノイド72の可動杆72aが連結された構造となっている。この電磁ソレノイド72は、変位検知スイッチ71がオフ状態であるときは可動杆72aが伸長(図10に示す状態)し、変位検知スイッチ71がオン状態であるときは可動杆72aが縮退(図11に示す状態)するようになっている。
なお、本実施形態2では、回動腕45と開閉カバー41とを直接連結する必要がないため、回動腕45と開閉カバー41との距離を自由に設定でき、設計自由度を高くすることができる。
図12は、本実施形態2の原稿読取装置100の電気的構成の主要部を概略的に示すブロック図である。
本実施形態2の原稿読取装置100は、主として制御部101、スキャナ部102、画像処理部103、記憶部104、通信部105、操作パネル部106、原稿走査部駆動モータ107aを駆動制御するドライバ107、原稿搬送ローラ駆動モータ108aを駆動制御するドライバ108から構成されており、本実施形態2ではさらに、変位検知スイッチ71、開放検知スイッチ75、電磁ソレノイド72を駆動制御するドライバ109を備えている。
制御部101は、装置全体の動作制御を管理する部分であり、図示は省略しているがCPU、ROM、RAM等によって構成されている。
スキャナ部102は、図2及び図3に示す第1及び第2画像読取手段10,20の光学走査系を構成する。第1及び第2画像読取手段10,20の読取センサ14,24は、上記説明では光学縮小方式のCCD(Charge Coupled Devices)としているが、等倍光学方式のCIS(Contact Image Sensor)でもよい。
画像処理部103は、第1画像読取手段10または第2画像読取手段20で読み取った光学データを、ページ単位で電気的な画像データに変換する。
記憶部104は、例えばRAM、EEPROM、ハードディスク、MOなどで構成され、制御部101によって制御される制御中のデータ、入力された各種指示内容を記憶する。また、記憶部104は、スキャナ部102で読み取った原稿画像を記憶する原稿画像記憶部、変換された文字列のコードからなる文書を記憶する文書記憶部として機能する領域を備えている。
通信部105は、接続されたコンピュータやプリンタといった外部機器200との間で双方向通信を行う通信部であり、画像処理部103で画像処理したデータを外部機器200に送信する。また、外部機器200から送信されてきたデータを本装置が扱えるデータに展開するためのメモリを備えている。
操作パネル部106は、図示は省略しているが、図1に示す原稿読取装置100の手前側に配置される。具体的には、主走査部2をADF1より手前側まで拡張し、その上面部分に配置される。操作パネル部106は、原稿読取時の動作モード(片面読み取りや両面読み取りなどの指定)を入力する場合などに用いられる。
原稿走査部駆動モータ107aは、原稿固定方式によって原稿画像を読み取る場合に、光源ユニット15及びミラーユニット16を適宜の速度で副走査方向に移動させるためのモータであり、制御部101からの制御により、ドライバ107によって適宜駆動制御される。
原稿搬送ローラ駆動モータ108aは、原稿搬送路Fに配置された呼び込みローラ6、搬送ローラ7、レジストローラ8、排紙ローラ9などの各ローラを駆動するモータであり、制御部101からの制御により、ドライバ108によって適宜駆動制御される。
上記構成において、制御部101は、変位検知スイッチ71のオン、オフ状態、及び開放検知スイッチ75のオン、オフ状態に基づいて電磁ソレノイド72をオン、オフ制御し、開閉カバー41の開閉制御を行う。以下、制御部101による開閉レバー41の開閉制御について説明する。
本実施例1は、変位検知スイッチ71のオン、オフ状態に基づいて電磁ソレノイド72をオン、オフ制御する実施例である。以下、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
操作パネル部106から動作モードとして両面読み取りモードが入力され、原稿読み取りの開始指示が入力される(図示しないスタートボタンが押される)と、制御部101は、原稿の両面読み取りモードを開始する。すなわち、制御部101は、ドライバ108を駆動制御して、原稿載置台5に載置された原稿を1枚ずつADF1の内部へ呼び込み、原稿搬送路Fに沿って搬送し、原稿が第1画像読取手段10まで搬送されてくると、第1画像読取手段10によって原稿の表面画像が読み取られ、次に第2画像読取手段20まで搬送されてくると、第2画像読取手段20によって原稿の裏面画像が読み取られる。このとき、制御部101は、変位検知スイッチ71の検知信号を常に監視している(ステップS1)。
そして、第1画像読取手段10を通過した原稿が、第2画像読取手段20の手前まで搬送されてくると、原稿搬送路Fの下搬送ガイド板31上を搬送されてきた原稿の先端部が当接片48に当接する。これにより、当接片48は原稿の先端部によって原稿搬送方向X下流側に向かって上方に押し上げられるように回動し、この回動動作によって回動腕45も同方向に回動する結果、回動腕45に押されて変位検知スイッチ71がオフからオンに切り換わる(ステップS1でYesと判断される)。制御部101は、この検知信号を受け取ると、ドライバ109を制御して電磁ソレノイド72をオフからオンに駆動し、可動杆72aをコア内に引き込むように作動させる。これにより、読取開口部32aを閉じていた開閉カバー41が原稿搬送方向X下流側にスライド移動して(図11に示す状態)、読取開口部32aを開く(すなわち、読取開口部32aに向かう原稿反射光の光路Bを遮らない)ことになる。この後、変位検知スイッチ71がオンからオフに切り換わるまでは、ステップS3の判断がNoとなるため、電磁ソレノイド72をオン状態に維持し、開閉カバー41を開いた状態に維持する。
一方、当接片48の下を原稿が通過すると、当接片48が原稿の後端部から外れて自重により自然落下する。すなわち、原稿搬送方向X上流側に回動するように落下する。これによって回動腕45も同方向に回動し、変位検知スイッチ71がオンからオフに切り換わる。その結果、ステップS3での判断がYesとなるので、制御部101は、次に、一定時間tの計測を開始して、一定時間tが経過したか否かを判断する(ステップS4)。なお、一定時間tの計測は、図示は省略しているがタイマー回路によって計測すればよい。
ここで、一定時間tについて説明する。この一定時間tは、原稿の後端部が当接片38を通過した時点から、原稿の後端部が読取開口窓32aの下を完全に通過し終わるまでの時間に設定される。すなわち、原稿の後端部が当接片38を通過しても、その時点では開閉カバー41を閉じず、その後一定時間tが経過して原稿の後端部が読取開口窓32aの下を完全に通過した後で開閉カバー41を閉じるように動作させるためである。これにより、原稿の後端部まで画像が形成されていた場合に、その画像の読み取りを確実に行うことが可能となる。具体的には、一定時間tは、原稿搬送速度をV、原稿の後端部が当接片38を通過した位置から、原稿の後端部が読取開口窓32aの下を完全に通過し終わる位置までの距離をLaとすると、[t=La÷V]として求めることができる。
制御部101は、この一定時間tが経過したとき(ステップS4でYesと判断されると)、ドライバ109を制御して電磁ソレノイド72をオンからオフに駆動し、可動杆72aをコア外に突き出すように作動させる。これにより、読取開口部32aを開いていた開閉カバー41が原稿搬送方向X上流側にスライド移動して(図10に示す状態)、読取開口部32aを再び閉じる(すなわち、読取開口部32aに向かう原稿反射光の光路Bを遮る)ことになる。
両面読み取りモード時、制御部101は、上記の処理(ステップS1〜ステップS5)を、原稿が第2画像読取手段20に搬送されてくるたびに実施することになる。
一方、動作モードが片面読取モードである場合には、第1画像読取手段10によって原稿の表面の画像のみを読み取り、第2画像読取手段20は動作しないので、開閉カバー41は閉じた状態のままとする。
本実施例2は、開放検知スイッチ75のオン、オフ状態に基づいて電磁ソレノイド72をオン、オフ制御する実施例である。
用紙搬送路Fに原稿が詰まるジャムが発生すると、これを取り出すために、原稿搬送路Fの所定の位置に原稿取り出し用の蓋体が設けられている。本実施形態2の原稿読取装置100では、図2及び図3に示すように、第2画像読取手段20の光源ホルダー25に対峙するADF1の下面の部分が開放可能な蓋体29となっており、この蓋体29に対峙する下搬送ガイド板31の部分も、下方に開放可能な蓋体39となっている。そして、この蓋体39が開放されているときに、開閉カバー41が開いていた場合には、外部からのゴミや埃が原稿搬送路F内の読取開口部32aのところまで侵入する可能性があるため、蓋体39が開放されているときには、開閉カバー41を閉じた方がよい。蓋体39には、蓋体39の開放を検知する開放検知スイッチ75が設けられているので、本実施例2では、この開放検知スイッチ75のオン、オフ状態に基づいて開閉カバー41の開閉を制御する。なお、本実施例2の制御は、ジャムの発生といった緊急事態であるため、上記実施例1の制御に優先して行われる。以下、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
操作パネル部106から動作モードとして両面読み取りモードが入力され、原稿読み取りの開始指示が入力されて、原稿の両面読み取りモードが開始されると、上記実施例1に従って開閉カバー41の開閉制御が行われる。このとき、制御部101は、ジャムの発生を常に監視している(ステップS11)。なお、ジャムの発生の検知手法については、従来から種々の方法が提案されており、本実施例2でもそれらの手法を用いて検知できるので、ここでは検知手法の説明を省略する。そして、ジャムが発生すると(ステップS11でYesと判断されると)、制御部101は、その時点で開閉カバー41が開いているか否か、すなわち、電磁ソレノイド72がオン状態であるか否かを確認する(ステップS12)。その結果、電磁ソレノイド72がオフ状態であり、開閉カバー41が閉じている場合には、開閉カバー41の制御についてはそのまま処理を終了する。
一方、電磁ソレノイド72がオン状態であり、開閉カバー41が開いている場合(ステップS12でYesと判断された場合)には、次に、開放検知スイッチ75がオン状態になったか否かを確認する(ステップS13)。
ジャム発生時に開閉カバー41が開いた状態になっている場合というのは、原稿が読取開口部32aの下を通過途中に紙詰まりが発生した状態であることを示している。すなわち、当接片48が原稿の先端部によって原稿搬送方向X下流側に向かって上方に押し上げられるように回動し、この回動動作によって回動腕45も同方向に回動する結果、回動腕45に押されて変位検知スイッチ71がオフからオンに切り換わり、この検知信号を受けて電磁ソレノイド72がオフからオンに駆動し、開閉カバー41が原稿搬送方向X下流側にスライド移動して、読取開口部32aを開いた状態となっていることを示している。そして、このような状態で蓋体29,39が開放されると、開放検知スイッチ75がオフからオンに切り換わるので(ステップS13でYesと判断されるので)、制御部101は、この時点でオン状態であった電磁ソレノイド72を強制的にオフ状態とし(ステップS14)、開閉カバー41を原稿搬送方向X上流側にスライド移動させて、読取開口部32aを強制的に閉じた状態とする。これにより、原稿搬送路Fから詰まった原稿を取り出すときに、外部からのゴミや埃が原稿搬送路F内の読取開口部32aのところまで侵入するのを防止することが可能となる。
なお、詰まった原稿を取り出すと、当接片48が原稿搬送方向X上流側に回動するように自重で自然落下する。これによって回動腕45も同方向に回動し、変位検知スイッチ71がオンからオフに切り換わるので、電磁ソレノイド72もオフ状態のままでよい。
なお、上記実施形態1,2では、開閉カバー41を第2画像読取手段20に対向する原稿搬送路F部分にのみ設けているが、第1画像読取手段10に対向する原稿搬送路F部分にも同様に設けても良い。この場合の原稿搬送路Fは、ADF1の下面28から外部(下方)に露出した部分となり、読取開口部は、主走査部2の上面に設けられたガラス板部分(プラテン板4に連続する部分)となるため、開閉カバーは、この主走査部2の上面に形成された読取開口部を開閉するように配置する必要がある。そのため、機構的には、上記実施形態2に示した電気的な開閉制御の構成とする必要がある。
本発明の原稿読取装置の全体を示す外観図である。 本発明の原稿読取装置の概略断面図である。 実施形態1に係る開閉カバー部分の構造を示す概略平面図である。 実施形態1に係る開閉カバー部分の構造を示す概略平面図である。 実施形態1に係る開閉カバー部分の構造を示す正面より見た概略断面図である。 実施形態1に係る開閉機構を構成する部材を拡大して示す斜視図である。 実施形態1に係る開閉カバー部分の構造を示す概略平面図である。 開閉カバー部分の構造を示す正面より見た概略断面図である。 開閉カバーの周囲に遮蔽板を配置した構造を示す概略断面図である。 実施形態2に係る開閉カバー部分の構造を示す概略平面図である。 実施形態2に係る開閉カバー部分の構造を示す概略平面図である。 実施形態2の原稿読取装置の電気的構成の主要部を概略的に示すブロック図である。 変位検知スイッチのオン、オフ状態に基づいて電磁ソレノイドをオン、オフ制御(開閉カバーを開閉制御)する実施例1の処理動作を示すフローチャートである。 開放検知スイッチのオン、オフ状態に基づいて電磁ソレノイドをオン、オフ制御(開閉カバーを開閉制御)する実施例2の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 自動原稿送り装置(ADF)
2 主走査部
10 第1画像読取手段
20 第2画像読取手段
11,21 光源
13,23 レンズ
14,24 CCD(イメージセンサ)
25 光源ホルダ
31 下搬送ガイド板
31a 開口部
32 上搬送ガイド板
32a 読取開口部(窓)
33 側面
34 支持溝
35 ガイド板
36 ガイド溝部
39 蓋体
41 開閉カバー
42 変位部材
43 連結杆
45 回動腕
46 揺動杆
47 回動軸
48 当接片
49 連結穴
51,52 連結穴
53 ピン
63 連結ピン
64 端部
71 変位検知スイッチ
72 電磁ソレノイド
72a 可動杆
75 開放検知スイッチ
100 原稿読取装置
101 制御部
102 スキャナ部
103 画像処理部
104 通信部
105 操作パネル部
107,108,109 ドライバ
107a 原稿走査部駆動モータ
108a 原稿搬送ローラ駆動モータ

Claims (3)

  1. 原稿を原稿搬送路に沿って搬送する原稿搬送手段と、搬送されてきた原稿に光を照射する照射手段と、原稿からの反射光を通過させる前記原稿搬送路を構成する上搬送ガイド板に設けられた読取開口部と、前記読取開口部を通過した反射光を受光して画像データに変換する画像読取手段とを備えた原稿読取装置において、
    前記原稿搬送路と前記読取開口部との間に配置され、当該読取開口部を開閉する開閉カバーと、
    前記原稿搬送路を搬送中の原稿が当接することで変位する変位部材と、
    この変位部材の変位に連動して前記開閉カバーを開閉駆動する開閉駆動手段とを備え、
    前記開閉カバーは、前記原稿が前記読取開口部に対峙しているときには当該読取開口部を開き、原稿が前記読取開口部に対峙していないときには当該読取開口部を閉じるように開閉駆動され、
    前記開閉駆動手段は、前記変位部材と前記開閉カバーとを連結する連結部材であり、
    前記変位部材は、原稿搬送方向に直交する原稿面に沿った回動軸を中心にして回動可能に支持された回動腕と、前記回動腕に連結されて前記原稿搬送路を通過して下方に垂下させた当接片とからなり、
    前記開閉カバーは、前記原稿搬送方向に前後往復移動可能とされており、
    前記連結部材は、一端部が前記回動腕に回動可能に軸支されており、かつ、他端部が前記開閉カバーに回動可能に軸支されていることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記上搬送ガイド板を透明部材で形成したことを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記開閉カバーを原稿照射光が通過可能な透明部材としたことを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
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