JP4845212B2 - 補強金具及び補強金具の取付方法 - Google Patents

補強金具及び補強金具の取付方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば大空間などの既存建物の、在来工法による軽量鉄骨造の天井下地構造に耐震性能を付与することができ、また新築建物の天井下地構造の耐震補強としても適用可能な天井下地材の補強金具及びその取付方法に関するものである。
天井下地構造では、図9に示すように、体育館等の天井耐震補強の例として、野縁100と野縁受102の交差部で、野縁100と野縁受102に係合しているだけの固定度の低いクリップ101の弱点に着目して、クリップ自体を野縁受102に補強ビス103で直接ビス止めしたり、図10に示すように、野縁100と野縁受102の間に補強金物111をあてがい、補強金物111をビス112によって野縁100に固定し、野縁100と野縁受102の交差部を補強する方法がある。
また、図11に示すように、野縁100と野縁受101の交差部で、耐風型天井補強用に開発された一対の耐風型補強クリップ120を用い、この一対の耐風型補強クリップ120をボルト121で固定して二重のクリップで挟持することで補強する方法もある。
さらに、天井内に耐震用の斜めブレースを設置する装置として、例えば、図12に示すものが公開されているが、斜めブレース131の下端部は、吊りボルト132の下部、天井下地材を吊持するハンガー130の上部130aに設置されていることが多い(特許文献1)。
特開平10−121642号公報
ここで、図9及び図10に示すものでは、単にプレート材で補強するだけであるため多数箇所への設置が必要となるが、地震時にどれ程の効果を発揮するかは定かではなく、しかも既存の天井改修工事では、天井面に接近した体勢でのビス止め作業が天井全面で必要となる ことから、そのために足場設備も広範囲に必要になるなど、仮設費や施工手間が多大となる。
また、図11に示すものでは、特別仕様の一対の耐風型補強クリップ120を使用しているものの野縁100と野縁受101の交差部での補強は十分ではなく、特別仕様であるため従来品との混在使用が出来ず全て特別仕様としなければならないため不経済となる。図12に示すものでは、ハンガー130に集中して大きなせん断力が働き、ハンガー130が損傷する可能性がある。
このような類似工法のそれぞれ、または組み合わせで耐震補強工事が計画されるが、既存天井の改修では天井の全面改修が必要となったり、在来天井下地の耐震安全性を解決するに至ってない。
さらに、在来の天井下地材に水平地震力を抑える斜めブレースを設置する取付方法は色々と提案されているが、地震力が作用した場合に斜めブレースや吊ボルトに圧縮力が作用して座屈してしまうことや、ブレース下端(天井下地側)をハンガー直上や野縁受へ接続する取付方法では、水平分力による吊ボルトの曲げ変形やハンガーの曲がり、野縁受の倒れ変形が発生するために、ブレース設置による下地材への悪影響が天井損傷に繋がることが判ってきている。
この発明は、かかる点に鑑みなされたもので、天井下地の野縁と野縁受の交差部に設置することで耐震性能を付与することが可能な補強金具及び補強金具の取付方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、天井スラブまたは梁を含む建物の構造体から吊持された野縁及び野縁受を備える天井下地構造を前記野縁と前記野縁受の交差部で補強する補強金具であって、
前記野縁受に取り付けられる第1の金具と前記野縁に取り付けられる第2の金具により構成され、
前記第1の金具は、前記野縁受の水平幅に嵌合するように板材中央部を略コの字型に折曲げ、前記野縁受を挟み込んで、前記板材の下端部に形成した切欠きを前記野縁に嵌合して保持し、野縁受固定用ボルトにより締め付け固定し、
前記第2の金具は、前記第1の金具に跨るように形成した略コの字型の止め板材と、複数の押え板と、その間に挟み込む端部がレ型に折曲げられた固定板材と、それらを貫通固定する複数の野縁リップ部固定ボルトとを有し、
前記第2の金具の前記止め板材を前記第1の金具の前記板材に跨るように配置し、前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側において前記野縁の片側の野縁リップ部に前記固定板材のレ型端部を引っ掛け、
前記複数の押え板を前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側に分けて配置し、前記止め板材と前記押え板とで前記固定板材を挟み込んで前記複数の野縁リップ部固定ボルトにより締め付け固定することを特徴とする補強金具である。
請求項2に記載の発明は、前記第1の金具は、前記板材の下端部には野縁幅の切欠きと
前記切欠きに下方に延出して位置する野縁幅方向の突起を有し、
前記切欠きの両端部と前記突起との間に形成された係合溝を、前記野縁リップ部に嵌合して保持することを特徴とする請求項1に記載の補強金具である。
請求項3に記載の発明は、前記第1の金具または前記第2の金具の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けるためのブレース取付用ボルト孔が開口されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補強金具である。
請求項4に記載の発明は、天井スラブまたは梁を含む建物の構造体から吊持された野縁及び野縁受を備える天井下地構造を前記野縁と前記野縁受の交差部で補強する補強金具の取付方法であって、
第1の金具の板材を前記野縁受に跨るように配置し、前記板材の下部の切り込みを前記野縁に嵌合させ、野縁受固定用ボルトを前記野縁受に締め付けて固定し、
前記第2の金具の前記止め板材を前記第1の金具の前記板材に跨るように配置し、前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側において前記野縁の片側の野縁リップ部に固定板材のレ型端部を引っ掛け、
複数の押え板を前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側に分けて配置し、前記止め板材と前記押え板とで前記固定板材を挟み込んで複数の野縁リップ部固定ボルトにより締め付け固定することを特徴とする補強金具の取付方法である。
請求項5に記載の発明は、前記第1の金具または前記第2の金具の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けることを特徴とする請求項4に記載の補強金具の取付方法である。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、野縁と野縁受の交差部で、野縁受に取り付けられる第1の金具と、野縁に取り付けられる第2の金具により構成され、第1の金具の板材を略コの字型に折曲げて野縁受を囲い込み野縁に野縁受を野縁受の軸方向に固定し、第2の金具により野縁受と第1の金具とを抱きかかえるように略コの字型に挟み込み、野縁受を跨いだ両側において野縁の片側の野縁リップ部を固着することで、第2の金具と野縁で、第1の金具と野縁受とを閉じた輪として囲い込んで野縁と野縁受の交差部を強固に固定することができる。また、少ない構成部材で、天井下地の野縁と野縁受の交差部に簡単かつ確実に設置することができ、地震力を、簡便かつ確実に野縁と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
請求項2に記載の発明では、第1の金具は、切欠きの両端部と突起との間に形成された係合溝を、野縁リップ部に嵌合して確実に保持することで、野縁が野縁受と直交方向に横すべり移動することを阻止することができる。
請求項3に記載の発明では、第1の金具または第2の金具の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けることで、より効果的にブレースを機能させることで地震力を確実に野縁と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
請求項4に記載の発明では、野縁と野縁受の交差部において、第1の金具の板材を略コの字型に折曲げて野縁受を囲い込み野縁に野縁受を野縁受の軸方向に固定し、第2の金具により野縁受と第1の金具とを抱きかかえるように略コの字型に挟み込み、野縁受を跨いだ両側において野縁の片側の野縁リップ部をつぶして固着して確実に固定することで、第2の金具と野縁で、第1の金具と野縁受とを閉じた輪として囲い込んで、野縁と野縁受の交差部を強固に固定することができる。
請求項5に記載の発明では、第1の金具または第2の金具の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けることで、より効果的にブレースを機能させることで地震力を確実に野縁と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
以下、この発明の補強金具及び補強金具の取付方法の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
[実施の形態1]
図1は在来工法による軽量鉄骨造の天井下地構造の概略を説明するための斜視図、図2は補強金具の取付状態を示す斜視図、図3は補強金具の取付状態を示す平面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図3のV−V線に沿う断面図である。
この実施の形態の在来工法による軽量鉄骨造の天井下地構造は、図1に示すように、天井50に、大型の野縁6を平行に所定幅で複数個配置し、この平行に配置した複数個の野縁6の間にはそれぞれ複数個の小型の野縁7を配置している。この大型の野縁6と小型の野縁7は、同じ高さで、かつ同じ長さになっている。大型の野縁6と小型の野縁7に対して直交する方向に複数個の野縁受8が配置されている。この大型の野縁6と野縁受8とは、クリップ10で固定され、小型の野縁7と野縁受8とは、クリップ11で固定されている。
野縁受8には、ハンガー12が所定間隔で固定され、このハンガー12に吊ボルト5の下部を連結し、吊ボルト5の上部は天井スラブまたは梁を含む建物の構造体20に連結する。この建物の構造体20としては、例えば鉄骨造の構造体である。吊ボルト5により吊持された天井下地構造では、野縁6,7と野縁受8は、既存のものが用いられ、鋼材やアルミ合金材などを採用することができるが、それらに限ることなく、在来工法による軽量鉄骨造の天井下地構造に用いられるものであれば、どのような材質からなるものでもよい。
野縁7と野縁受8の交差部には、補強金具Aが固定され、補強金具Aは第1の金具1と第2の金具2により構成され、この第1の金具1と第2の金具2は、例えば鋼板などで成形された板材などからなる。第1の金具1には、一対の斜めブレース30の下部が接続され、一対の斜めブレース30の上部は、斜め補強取付金物31に接続されている。第2の金具2には、一対の斜めブレース40の下部が接続され、一対の斜めブレース40の上部は、斜め補強取付金物41に接続されている。一対の斜め補強取付金物31は、中央に配置された野縁受8の両側に設けられた吊ボルト5に固定され、一方、一対の斜め補強取付金物41は、両側に配置された野縁受8に設けられた吊ボルト5に固定されている。
この実施の形態の補強金具Aは、野縁7と野縁受8の交差部に簡単かつ確実に設置することができ、野縁7と野縁受の交差部を強固に固定するとともに、地震力を、簡便かつ確実に野縁7と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。さらに、所定の斜めブレース30,40を設けることで、より効果的にブレースを機能させることで地震力を確実に野縁7と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
斜めブレース30,40は、補強金具Aと隣接する四方で四箇所の吊ボルト5の吊元基端の斜め補強取付金物31,41間に斜めに設置し、ブレース材自体は耐震上要求される水平抵抗の分担力が作用した時に座屈しない断面性能を有する既存の型鋼を用いる。吊ボルト5の吊元基端部には、斜め補強取付金物31,41として既往のブレース取付金具を使用し、ブレース材をビス止めしてもよい。
次に、補強金具Aの詳細構成について、図2乃至図5に基づいて詳細に説明する。補強金具Aは、野縁7及び野縁受8を備える天井下地構造を補強するものであり、この実施の形態では野縁7と野縁受8の交差部に取り付けられているが、野縁6と野縁受8の交差部に取り付けても良い。補強金具Aは、第1の金具1と第2の金具2により構成され、第1の金具1は、主に野縁受8に取り付けられ、第2の金具2は主に野縁7に取り付けられる。野縁7は、断面がコ字状であり、基部7aの両側を屈曲し、この両側の屈曲部7b1,7b2から基部7aに対して略直角方向に延び、その両端を内側に屈曲して開口7c側に一対の野縁リップ部7d1,7d2が形成されている。野縁受8は、断面がコ字状であり、基部8aの両側を屈曲し、この両側の屈曲部8b1,8b2から基部8aに対して略直角方向に延び、開口8c側に一対のフランジ部8d1,8d2が形成されている。野縁7は、その基部7aを下方にして天井側にし、一対の野縁リップ部7d1,7b2を上側にして配置され、この野縁7の一対の野縁リップ部7d1,7b2に、野縁受8は、そのフランジ部8d2を重ねて配置されている。
第1の金具1は、例えば鋼板などからなる板材の両側部に同じ側から切り込み1g11,1g21を入れて中央部を、設置された野縁受8の水平幅に嵌合するように略コの字型に折曲げ、折り曲部1b,1cを有している。ここで、略コの字型とは、角をほぼ直角に折り曲げるコの字型、角を緩く折り曲げるU字型なども含む。この折り曲部1cの一端には、ナット1dが溶接で固定され、このナット1dに野縁受固定用ボルト1eが螺着して取付られている。第1の金具1は、野縁受8を挟み込んで野縁受固定用ボルト1eの先端部1e1が野縁受8のフランジ部8d1の端部8d11を押圧して締め付け固定する。第1の金具1の板材の下端部には、野縁幅の切欠き1fがあり、切欠き1fを野縁7の一対の野縁リップ部7d1,7b2に嵌合して保持し、略コの字型に折り曲げられた第1の金具1の板材により野縁受8を挟持固定するとともに、野縁7を野縁受8に野縁受8の軸方向に滑って横移動しないように固定する。板材の上部の対向する2箇所1g1,1g2には、ブレース取付用ボルト孔1h1,1h2が開口され、ブレース取付用ボルト孔1h1,1h2に、それぞれ斜めブレース30の下部をあてがいボルト1i1,1i2を貫通させてナット1j1,1j2によって締め付け固定される。
図の例では、板材の上部の対向する2箇所1g1,1g2は、切り込み1g11によって1箇所1g1が折り曲部1b側に位置し野縁受8の基部8a側において立ち上がるように形成され、他の1箇所1g2が切り込み1g21によって折り曲部1c側に位置し野縁受8のフランジ部8d1の先端側において立ち上がるように形成され、野縁受8のフランジ部8dの幅分の軸をずらして設けられている。また、板材の上部の対向する2箇所1g1,1g2は、1箇所1g1が折り曲部1b側またはフランジ部8d1の先端側に位置し野縁受8の基部8a側またはフランジ部8d側において立ち上がるように形成し、他の1箇所1g2も同様に折り曲部1b側またはフランジ部8d1の先端側に位置し野縁受8の基部8a側またはフランジ部8d側において立ち上がるように形成し、野縁受8のフランジ部8dの幅分の軸をずらさないようにしても良い。この板材の上部の対向する2箇所1g1,1g2の配置位置は、一対の斜めブレース30の取付位置などによって、野縁受8のフランジ部8dの幅分の軸をずらすか、ずらさないようにするかを選択することができる。
第2の金具2は、第1の金具1に跨るように形成した略コの字型の止め板材2aを有している。ここで、略コの字型とは、角をほぼ直角に切り欠いて第1の金具1に跨るように形成したコの字型、角を緩く切り欠いて第1の金具1に跨るように形成したU字型なども含む。この止め板材2aは、板材上部に対向する2箇所2a1,2a2を有し、この2箇所2a1,2a2にはブレース取付用ボルト孔2a3,2a4が開口されている。また、第2の金具2は、止め板材2aと、2枚の押え板2b,2cと、その間に挟み込む端部2d1,2e1がレ型に折曲げられた例えば薄軟鋼板などで構成された固定板材2d,2eと、それらを貫通固定する1組の野縁リップ部固定ボルト2f,2gを有している。この固定板材2d,2eは別体にしているが、一体に形成しても良い。第2の金具2の止め板材2aに形成された凹み部2xによって第1の金具1の板材の中央部に跨るように配置し、2ヶ所の下端部を野縁7の片側のリップ部7d1の外側に当てがい、下方の片側の野縁リップ部7d1の内側に固定板材2d,2eのレ型端部2d1,2e1を引っ掛けて挟み込んで、止め板材2aの板材の中央部を跨ぐ両側に2枚の押え板2b,2cを分けて配置し、1組の野縁リップ部固定ボルト2f,2gにナット2h,2iを螺着して締め付け固定する。斜めブレース40の下部は止め板材2aの上部の2箇所2a1,2a2と、2枚の押え板2b,2c間に、それぞれ斜めブレース40の下部の取付部をブレース取付用ボルト孔2a3,2a4にあてがい、これらにボルト2k1,2k2を貫通させてナット2m1,2m2によって締め付け固定される。
この実施の形態の補強金具Aは、野縁7と野縁受8の交差部で、主に野縁受8に取り付けられる第1の金具1と、主に野縁7に取り付けられる第2の金具2により構成され、少ない構成部材でより効果的に斜めブレース30,40を機能させることで地震力を確実に野縁7と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
この補強金具Aの取付方法は、野縁7と野縁受8の交差部において、第1の金具1の板材の中央部を野縁受8に跨るように乗せ、板材の下部の切り込み1fを野縁7の一対の野縁リップ部7d1,7b2に嵌合させ、野縁受固定用ボルト1eを締め付け、野縁受8に固定する。野縁受固定用ボルト1eの位置は、野縁受8の上部のフランジ部1d1を締め付ける位置とすることが強度的に有利である。
次に、第2の金具2の止め板材2aを野縁受8と直交する方向に野縁受8に取り付けられた第1の金具1の板材を跨ぐように配置し、第1の金具1の板材を跨ぐ両側において野縁7の片側の野縁リップ部7d1に2枚の固定板材2d,2eを分けて配置してレ型端部2d1,2e1を引っ掛けて重なるようにし、さらに2枚の押え板2b,2cを止め板材2aの第1の金具1の板材を跨ぐ両側に分けて配置する。そして、止め板材2aと押え板2b,2cとで固定板材2d,2eを挟み込んで1組の野縁リップ部固定ボルト2f,2gにナット2h,2iを螺着して締め付け、野縁の片側の野縁リップ部7d1と固定板材2d,2eのレ型端部2d1,2e1を2箇所離れて締めつぶすことで固着して固定する。
このように、この補強金具では、まず第1の金具1の板材の中央部を、設置された野縁受8を略コの字型に折曲げて保持し、略コの字型に折り曲げられた第1の金具1の板材により野縁受8を挟持固定するとともに、野縁7を野縁受8に野縁受8の軸方向に滑って横移動しないように固定する。第2の金具2の止め板材2aにより野縁受8と第1の金具1の板材とを抱きかかえるように略コの字型に挟み込み、野縁受8を跨いだ両側において止め板材2aと押え板2b,2cとで固定板材2d,2eを挟み込んで1組の野縁リップ部固定ボルト2f,2gにナット2h,2iを螺着して締め付け、野縁7の片側の野縁リップ部7d1と固定板材2d,2eのレ型端部2d1,2e1を2箇所離れて締めつぶすことで固着して固定する。これにより第2の金具2と野縁7で、第1の金具1と野縁受8とを閉じた輪として強固に囲い込んで固定することができる。
また、両側から略コの字型の止め板材2aと、2枚の押え板2b,2cで挟み込んで1組の野縁リップ部固定ボルト2f,2gにナット2h,2iを螺着して締め付け、野縁7の片側の野縁リップ部7d1と固定板材2d,2eのレ型端部2d1,2e1を2箇所離れて締めつぶすことで、止め板材2aと2枚の押え板2b,2cの摩擦力と野縁リップ部7d1を締めつぶす機械的な拘束力を発揮し、斜めブレース30、40から生じるせん断力を地震時に確実に受け止めることができる。また、野縁受8の方向のせん断力は、第1の金具1の板材の切欠き1fを野縁7の一対の野縁リップ部7d1,7b2に嵌合して保持し、さらに野縁受8を挟み込んで野縁受固定用ボルト1eの先端部1e1が野縁受8のフランジ部8d1の端部を押圧して締め付け固定することで、野縁7に確実に伝達される。
また、第1の金具1には、斜めブレース30を2方向V型に取り付け、第2の金具2には、斜めブレース40を2方向V型に取り付けているが、第1の金具1または第2の金具2の少なくとも一方に、ブレースを2方向V型に取り付けることができる。また、第1の金具1または第2の金具2の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けることができ、より効果的にブレースを機能させることで地震力を確実に野縁と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
また、補強金具Aは、野縁7と野縁受8の交差部で、野縁受8に取り付けられる第1の金具1と、野縁7に取り付けられる第2の金具2により構成され、少ない構成部材で、天井下地の野縁7と野縁受8の交差部に簡単かつ確実に設置することができ、野縁7と野縁受の交差部を強固に固定するとともに、地震力を、簡便かつ確実に野縁7と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。さらに、所定の斜めブレース30,40を設けることで、より効果的にブレースを機能させることで地震力を確実に野縁7と天井面材に伝達し、耐震性能を付与することが可能である。
このように、補強金具Aは、斜めブレース30,40に生じる水平地震力に抵抗する力を直接野縁7または、野縁7にビス固定された天井面材(ボード等)に伝達することが必要となるが、第1の金具1と、第2の金具2とからなる少ない構成部材で斜めブレース30,40に生じる地震力を、既存天井を存置したまま、簡便かつ確実に野縁と天井面材(ボード等)に伝達し、耐震補強を実現することができる。
また、野縁方向の荷重に対しては、斜めブレース40を取付ける第2の金具2の止め板材2aを野縁7そのものに沿わせて設置し、そのせん断力は野縁7の片側の野縁リップ部7d1に固定板材2d,2eのレ型端部2d1,2e1を引っ掛けて重なるようにし、両側からコの字型の止め板材2aと2枚の押え板2b,2cで挟み込んで1組の野縁リップ部固定ボルト2f,2gにナット2h,2iを螺着して締め付け、野縁7の野縁リップ部7d1と固定板材2d,2eのレ型端部2d1,2e1を2箇所離れて締めつぶすことで固着して確実に固定することで得られる材間摩擦力と、締め付け力による野縁7の野縁リップ部7d1のリップ形状を局部的に変形させることによって得られる機械的な拘束力と、野縁7の野縁リップ部7d1のリップ形状の一部に止め板材2aと一体となったレ型端部2d1,2e1を有する固定板材2d,2eを止め板材2aの両側に挟み込んで得られる金具全体の回転変形を拘束する効果を発揮させることで確保し、野縁7自体にビス孔等の欠損を与えないで実現させることができる。
野縁受8方向の荷重に対しては、野縁受8を第1の金具1の板材により挟み込んで野縁受固定用ボルト1eの先端部1e1が野縁受8のフランジ部8d1の端部を押圧して締め付け固定し、上側のフランジ部8d1を拘束させることで、部材間の摩擦力と回転拘束を得て、合せて第1の金具1を、野縁受8に跨るように乗せ、下部の切欠き1fを野縁7の一対の野縁リップ部7d1,7b2に嵌合させて直交する野縁7を嵌め込むことで拘束力を発揮することができる。
この実施の形態では、斜めブレース30,40は、その上端を隣接する吊ボルト5の上部スラブ端基部に既応の一対の斜め補強取付金物31,41を利用して取付け、新たなアンカーは必要としない。V型1対を基本組み合わせで平面XY両軸方向にそれぞれもしくは、組み合わせて設置して吊ボルト5に圧縮力を与えることなく水平力を負担することができる。この斜めブレース30,40は、軸圧縮力により座屈を生じない断面性能を有する既製の形鋼を使用することができる。
また、斜めブレース30,40は用いないで、野縁7と野縁受8の交差部に補強金具Aを備え、補強金具Aを備えることで天井スラブまたは梁を含む建物の構造体20から吊ボルトにより吊持された野縁7及び野縁受8を備える天井下地構造を補強することもできる。また、補強金具Aは、野縁7と野縁受8の交差部で取り付けるようにしているが、野縁6と野縁受8の交差部で取り付けるようにしてもよい。
[実施の形態2]
図6は補強金具の取付状態を示す他の実施の形態の斜視図である。この実施の形態は、図1乃至図5の実施の形態と同様に形成されるが、第1の金具1と第2の金具2は、野縁7及び野縁受8に固定後に第1の金具1の中央部と第2の金具2の中央部と金具70を溶接して固定して一体化している。また、予め第1の金具1と第2の金具2は、金具70を同様に溶接して一体化し、野縁7及び野縁受8に固定する。このように、第1の金具1と第2の金具2は、野縁7及び野縁受8に固定後に金具70で固定して一体化し、または予め第1の金具1と第2の金具2を一体化することで、第1の金具1と第2の金具2の連結補強効果が向上する。
[実施の形態3]
図7は補強金具の取付状態を示す他の実施の形態の斜視図、図8は野縁に第1の金具を固定した状態を示す要部の拡大図である。この実施の形態は、図1乃至図5の実施の形態と同様に形成されるが、第1の金具1は、板材の下端部には野縁幅の切欠き1fと、この切欠き1fに位置する野縁幅方向の突起1nを有している。この板材の下端部の切欠き1fの両端部1f11,1f12と、突起1nとの間に係合溝1o1,1o2が形成され、この板材を野縁受8に固定した状態では、係合溝1o1,1o2にそれぞれの野縁リップ部7d1,7b2に嵌合して保持される。このように、第1の金具1は、切欠き1fの両端部1f11,1f12と、突起1nとの間に形成された係合溝1o1,1o2を、野縁7の野縁リップ部7d1,7b2に嵌合して確実に保持し、第1の金具1の板材に対して野縁7が直交方向に移動することを一層確実に防止することができる。
この発明は、例えば大空間などの既存建物の、在来工法による軽量鉄骨造の天井下地構造に耐震性能を付与することができ、また新築建物の天井下地構造の耐震補強としても適用可能な天井下地材の補強金具及びその取付方法に適用でき、天井下地の野縁と野縁受の交差部に設置することで耐震性能を付与することが可能である。
在来工法による軽量鉄骨造の天井下地構造の概略を説明するための斜視図である。 補強金具の取付状態を示す斜視図である。 補強金具の取付状態を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 補強金具の取付状態を示す他の実施の形態の斜視図である。 補強金具の取付状態を示す他の実施の形態の斜視図である。 野縁に第1の金具を固定した状態を示す要部の拡大図である。 従来の天井耐震補強の例を示す図である。 従来の天井耐震補強の例を示す図である。 従来の天井耐震補強の例を示す図である。 従来の天井耐震補強の例を示す図である。
符号の説明
A 補強金具
1 第1の金具
1b, 1c 折り曲部
1d ナット
1e 野縁受固定用ボルト
1f 切欠き
2 第2の金具
2a 止め板材
2b,2c 押え板
2d,2e 薄軟鋼板
2f,2g 野縁リップ部固定ボルト
5 吊ボルト
6,7 野縁
7a 基部 7b1,7b2 屈曲部
7c 開口
7d1,7b2 野縁リップ部
8a 基部
8b1,8b2 屈曲部
8c 開口
8d1,8d2 フランジ部
20 躯体
30 斜めブレース
31 斜め補強取付金物
40 斜めブレース
41 斜め補強取付金物

Claims (5)

  1. 天井スラブまたは梁を含む建物の構造体から吊持された野縁及び野縁受を備える天井下地構造を前記野縁と前記野縁受の交差部で補強する補強金具であって、
    前記野縁受に取り付けられる第1の金具と前記野縁に取り付けられる第2の金具により構成され、
    前記第1の金具は、前記野縁受の水平幅に嵌合するように板材中央部を略コの字型に折曲げ、前記野縁受を挟み込んで、前記板材の下端部に形成した切欠きを前記野縁に嵌合して保持し、野縁受固定用ボルトにより締め付け固定し、
    前記第2の金具は、前記第1の金具に跨るように形成した略コの字型の止め板材と、複数の押え板と、その間に挟み込む端部がレ型に折曲げられた固定板材と、それらを貫通固定する複数の野縁リップ部固定ボルトとを有し、
    前記第2の金具の前記止め板材を前記第1の金具の前記板材に跨るように配置し、前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側において前記野縁の片側の野縁リップ部に前記固定板材のレ型端部を引っ掛け、
    前記複数の押え板を前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側に分けて配置し、前記止め板材と前記押え板とで前記固定板材を挟み込んで前記複数の野縁リップ部固定ボルトにより締め付け固定することを特徴とする補強金具。
  2. 前記第1の金具は、前記板材の下端部には野縁幅の切欠きと前記切欠きに下方に延出して位置する野縁幅方向の突起を有し、
    前記切欠きの両端部と前記突起との間に形成された係合溝を、前記野縁リップ部に嵌合して保持することを特徴とする請求項1に記載の補強金具。
  3. 前記第1の金具または前記第2の金具の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けるためのブレース取付用ボルト孔が開口されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補強金具。
  4. 天井スラブまたは梁を含む建物の構造体から吊持された野縁及び野縁受を備える天井下地構造を前記野縁と前記野縁受の交差部で補強する補強金具の取付方法であって、
    第1の金具の板材を前記野縁受に跨るように配置し、前記板材の下部の切り込みを前記野縁に嵌合させ、野縁受固定用ボルトを前記野縁受に締め付けて固定し、
    前記第2の金具の前記止め板材を前記第1の金具の前記板材に跨るように配置し、前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側において前記野縁の片側の野縁リップ部に固定板材のレ型端部を引っ掛け、
    複数の押え板を前記止め板材の前記板材を跨ぐ両側に分けて配置し、前記止め板材と前記押え板とで前記固定板材を挟み込んで複数の野縁リップ部固定ボルトにより締め付け固定することを特徴とする補強金具の取付方法。
  5. 前記第1の金具または前記第2の金具の少なくとも一方に、斜めブレースを2方向V型の少なくとも片側に取り付けることを特徴とする請求項4に記載の補強金具の取付方法。
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