JP4834454B2 - クリップ補強部材、及び係合部材セット - Google Patents

クリップ補強部材、及び係合部材セット Download PDF

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Description

本発明は、天井下地材の一部を構成するクリップを補強するクリップ補強部材及び係合部材セットに関する。
従来から、建築物の天井パネル等を支持する天井下地材が知られている(例えば、非特許文献1参照)。図1は、従来(既設)の天井下地材を示す斜視図である。天井下地材101は、水平方向に延在し互いに交差して配置された野縁2及び野縁受け3を備え、野縁2は、野縁受け3に係止されたクリップ4によって上方から支持されている。野縁2及び野縁受け3の断面形状は、コ字状を成し、野縁2は、その開放端部2cが上向きとなるように配置され、野縁受け3は、その開放端部3bが横向きとなるように配置されている。また、野縁2の開放端部2cには、内方へ屈曲されたリップ壁2dが形成されている。クリップ4は、その上部に野縁受け3の上側の開放部3bに引っ掛けられ開放端部3bの下方へ屈曲された係止爪4a(図4参照)を有し、係止爪4aの付け根部4bは、野縁受け3の上側の開放端部3b上に配置されている。クリップ4の上下方向の中央部には、野縁受け3の一方の側に沿って上下方向に延在するプレート部4cが形成され、このプレート部4cの幅は、下部側が上部側に比して細くなっている。また、クリップ4の下部には、野縁2のリップ壁2dに係合する突起部4dが形成されている。そして、野縁2は、クリップ4を介して、野縁受け3に上方から支持されている。
日本規格協会、「建築用鋼製下地材(壁・天井)A6517」
近年、建築物の耐震強度に対する関心が高まるとともに、天井下地材101の耐震性能の向上が望まれている。地震等によって強い振動が発生した場合には、天井下地材101が変形してしまう虞がある。具体的には、激しい揺れにより、野縁受け3の横方向(図示Y軸方向)への倒れ、座屈等が発生する虞がある。また、クリップ4に過度の力が発生し、爪部4aが上方へ開くように変形したり、突起部4dが変形したりする虞がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、取り付けが容易とされ、天井下地材の変形の防止を図ることが可能なクリップ補強部材及び係合部材セットを提供することを目的とする。
本発明によるクリップ補強部材は、天井下地材の一部を構成する野縁を、野縁の上側で野縁と交差して配置された野縁受けに対して支持するクリップを補強するクリップ補強部材であって、クリップの野縁受けに係止された係止爪の付け根部に上方から当接可能な天板と、天板より下方へ屈曲され、野縁受け及びクリップを挟むように配置される挟み板と、を備え、挟み板の下部側には、野縁の幅方向に突出し、野縁のリップ壁に係合可能な一対のリップ突起が形成されていることを特徴としている。
また、本発明による係合部材セットは、天井下地材の一部を構成する係合部材セットであって、断面略コ字状を成しその開放端部から内方へ屈曲された一対のリップ壁を備え開放端部が上向きとなるように配置される野縁と、断面略コ字状を成しその開放端部が横向きとされ野縁の上側で野縁と交差して配置される野縁受けと、野縁受けの上側の開放端部に係止される係止爪を有し野縁受けに対して野縁を支持するクリップと、クリップを補強するクリップ補強部材と、を具備し、クリップ補強部材は、係止爪の付け根部に上方から当接可能な天板と、天板より下方へ屈曲され、野縁受け及び前記クリップを挟むように配置された挟み板と、を備え、挟み板の下部側には、野縁の幅方向に突出し、野縁のリップ壁に係合可能な一対のリップ突起が形成されていることを特徴としている。
このようなクリップ補強部材、係合部材セットによれば、装着されたクリップの上方から係止爪の付け根部を覆うようにクリップ補強部材を装着させることができ、一対のリップ突起を野縁のリップ壁に係合させることができる。これにより、簡単にクリップ補強部材を既設の天井下地材に対して装着させることができる。この状態で、クリップ補強部材の天板は、野縁受けに係止されたクリップの係止爪の付け根部に対して上方から当接可能な位置に配置される。これにより、係止爪の動きを上方から拘束することが可能となり、クリップに対して衝撃が加わった場合にあっても、クリップの係止爪及び係止爪の付け根部の変形を防止することできる。また、クリップ補強部材の挟み板は、天板より下方へ屈曲され、野縁受け及びクリップを挟むように配置される。これにより、クリップの動きを拘束することができ、野縁受けと離間する方向へのクリップの移動を防止することができる。更に、クリップ補強部材の挟み板は、野縁受けの両側で上下方向に延在し、リップ突起は野縁に係合される。これにより、クリップのみで野縁を支持する場合に比して、確実に野縁を支持することができると共にクリップに作用する負荷を分散することができ、クリップの変形を防止することができる。例えば、クリップに形成され野縁のリップ突起に係合される突出部等に作用する負荷を低減することができるため、クリップにおける応力集中部における変形を防止することができる。
ここで、上記作用を奏する好ましい構成としては、天板は、その長手方向が野縁受けの長手方向に沿うように配置され、挟み板は、天板の長手方向に延びる端部から屈曲形成され、挟み板の野縁受け側の主面によって野縁受け及びクリップを挟むように配置される構成が挙げられる。これにより簡素な構造で、確実にクリップを補強することができる。
また、リップ突起は、外側に屈曲されリップ壁に係合可能な屈曲片を有していることが好ましい。これにより、クリップ補強部材を確実に野縁に係合させることが可能なり、野縁及び野縁受けの結合をより強固にすることができる。屈曲片は、野縁の長手方向に屈曲されているため、可撓性を有し、クリップ補強部材を装着する際には、屈曲片を一時変形させた後にリップ壁に係合させることができる。このように、屈曲片による復元力を利用することで、スプリングバック効果を利用して、クリップ補強部材を確実にリップ壁に係合させることができる。また、屈曲片が可撓性を有しているため、クリップ、野縁受け、野縁等の寸法のバラツキに対応させて、クリップ補強部材を確実に取付けることができる。
また、天板は、その長手方向が野縁受けの長手方向と交差するように配置され、挟み板は、天板の長手方向に延びる端部から屈曲形成され、挟み板には、野縁受け及びクリップを挿通可能な切欠き部が形成されている構成としても良い。
本発明のクリップ補強部材及び係合部材セットによれば、取り付けが容易とされると共に、天井下地材の変形の防止を図ることが可能となり、耐震強度を向上させて天井下地材に取付けられた天井パネル等の脱落の虞を低減させることができる。
以下、本発明によるクリップ補強部材を備えた天井下地材(係合部材セット)の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、説明の便宜上、野縁受けの延在方向(長手方向)をX軸方向、野縁の延在方向(長手方向)をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に対して直交する方向をZ軸方向として説明する。図1は、本発明のクリップ補強部材を装着する前の状態を示す天井下地材の斜視図、図2は、クリップ補強部材を装着した後の状態を示す天井下地材の斜視図、図3〜図6は、図2中のクリップ補強部材を示す各図である。
本発明の第1実施形態の天井下地材1は、建築物の天井パネル(不図示)等を上方から支持するものであり、図1に示すように、天井パネルが取付けられる野縁(例えば、ダブル野縁)2と、この野縁2の上方に配置されて野縁2を支持する野縁受け3と、野縁2を野縁受け3に対して係止させるクリップ(例えば、ダブルクリップ)4と、を備え、野縁2及び野縁受け3は、水平方向に延在し互いに直交する方向に延在している。
野縁2は、断面略コ字状を成し、Y軸方向に延びるベース板2aと、このベース板2aの両側縁部から立設され互いに対面する一対の側壁2b,2bと、この一対の側壁2b,2bのベース板2aとは反対側の端部(開放端部)2c,2cから内方へ屈曲された一対のリップ壁2d,2dと、を具備している。また、野縁2は、開放端部2cが上向きとなるように配置され、リップ壁2dは、後述するリップ突起(屈曲片)5cを係止可能な構成とされている。
野縁受け(チャンネル)3は、断面略コ字状を成し、X軸方向に延びる平板状のプレート部3aと、このプレート部3aの両側縁部からY軸方向に立設され互いに対面する一対の対面壁部3b,3bと、を具備している。そして、野縁受け3は、野縁2上に配置され、野縁受け3の下側の対面壁部3bが野縁2に当接している。
クリップ4は、野縁受け3の上側の対面壁部3bの下方へ屈曲された係止爪4a(図4参照)と、野縁受け3の上側の対面壁部3b上に配置された付け根部4bと、この付け根部4bから下方に屈曲されてZ軸方向(上下方向)に延びるプレート部4cと、このプレート部4cの下部に形成され野縁2のリップ壁2dに係合される突起部4dとを備えている。
ここで、本実施形態の天井下地材1は、図2に示すように、クリップ4を上方から覆うように配置され、クリップ4を補強するクリップ補強部材5を備えている。クリップ補強部材5は、断面略コ字状を成し、その開放端部が下方に向くように配置されている。このクリップ補強部材5は、図2〜図5に示すように、矩形状の天板5aと、この天板5aのY軸方向の両側の端部から屈曲形成され、Z軸方向(下方)に延びる一対の挟み板5bと、を備え、挟み板5bの下端部には、X軸方向(野縁2の幅方向)に突出し、野縁2のリップ壁2dに係合するリップ突起5cが形成されている。
天板5aは、クリップ4の係止爪の付け根部4bを覆うことが可能な大きさとされ、天板5aの幅方向(Y軸方向)の長さは、図4に示すように、野縁受け3及びクリップ4のY軸方向の寸法に対応している。
一対の挟み板5bは、天板5aのY軸方向の両側の端部から下方へ屈曲されている。一対の挟み板5bのY軸方向における間隔は、下方に向かうにつれて広くなっている。また、挟み板5bの下部には、Y軸方向から見て逆台形状の頂部5dがX軸方向に並設されている。
リップ突起5cは、板状を成し、頂部5dの斜辺からY軸方向における外側に向かうように屈曲形成されてバネ性を有している。また、リップ突起5cは、図5に示すように、Y軸方向から見て、頂部5dの斜辺部からX軸方向に突出し、野縁2のリップ壁2dに係合可能な構成とされている。リップ突起5cと頂部5dとのなす角は、図6に示すように、Z軸方向から見て鈍角θとなっていることが好ましい。
次に、このように構成されたクリップ補強部材5を、図1に示す既設の野縁2、野縁受け3及びクリップ4に対して、装着する方法について説明する。先ず、クリップ補強部材5の天板5aの長手方向が野縁受け3の長手方向(X軸方向)に沿うようにクリップ補強部材5を配置する。そして、一対の挟み板5bのY軸方向の外側から摘んで、一対の挟み板5bを互いに接近させて、すぼめた後にクリップ補強部材5を、クリップ4の上方からクリップ補強部材5を押し込む。このとき、リップ突起5cが野縁2のリップ壁2dと接触して、内方へ弾性変形した後に、復元されてリップ突起5cがリップ壁2dと確実に係合する。このように、クリップ補強部材5を片手で摘んでワンタッチで容易に装着することができる。
そして、クリップ補強部材5が装着された状態では、天板5aは、クリップ4の付け根部4b上に配置され、一対の挟み板5bは、野縁受け3及びクリップ4をY軸方向から挟むように配置されている。また、クリップ補強部材5は、4箇所のリップ突起5cによって確実に野縁2に係合されている。
ここで、例えば地震等の振動を始めとした外的負荷が天井下地材1に作用した場合には、クリップ補強部材5によって、野縁2、野縁受け3及びクリップ4の動きを拘束することができ、これらの野縁2、野縁受け3及びクリップ4の変形を抑制することができる。その結果、耐震性能の向上が図られ、天井下地材1に取付けられた天井パネルの落下等を防止することができる。例えば、天井下地材1に衝撃が加わった場合にあっても、クリップ補強部材5の天板5aがクリップ4の係止爪4aの付け根部4bに対して上方から当接し、係止爪4aの動きを上方から拘束することができる。このため、係止爪4a及びその付け根部4bの変形が防止されている。また、Y軸方向における両側から野縁受け3及びクリップ4を挟んで配置された一対の挟み板5bを備えているため、一対の挟み板5bによって、野縁受け3及びクリップ4の動きをY軸方向から拘束することができる。また、一対の挟み板5bは、野縁受け3の幅方向における両側で上下方向に延在し、挟み板5bの下部に形成されたリップ突起5cは野縁2のリップ壁2dに係合されているため、クリップ4のみで野縁2を支持する場合に比して、確実に野縁を支持することができると共にクリップ4に作用する負荷を分散することができる。クリップ4に過度な負荷が作用することが防止されているため、クリップ4の突起部4dの変形等を防止することが可能である。
また、クリップ補強部材5は、X軸方向の断面が略コ字状を成し、下方に向かうにつれて、一対の挟み板5bの間隔が広くなっている。これにより、クリップ補強部材5を簡素な構造として、野縁受け3のサイズの違いやクリップ4の板厚の違いに対応させて、確実に野縁2の装着することができる。
クリップ補強部材5のリップ突起5cは、挟み板5bの下部側で野縁2の長手方向に屈曲された屈曲片であるため、可撓性を有しスプリングバック効果によりクリップ補強部材5を確実に野縁2のリップ壁2dに係合させることができる。その結果、野縁2及び野縁受け3の結合をより強固なものとすることができる。また、リップ突起5cは可撓性を有しているため、野縁2、野縁受け3の寸法のバラツキに対応させて、クリップ補強部材5を確実に取付けることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るクリップ補強部材15を備えた天井下地材(係合部材セット)11について、図1、図7〜図10を参照しながら説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係るクリップ補強部材を装着した後の状態を示す天井下地材の斜視図である。この第2実施形態の天井下地材11が第1実施形態の天井下地材1と違う点は、天板5aの長手方向がX軸方向(野縁受け3の長手方向)に延在するクリップ補強部材5に代えて、天板15aの長手方向がY軸方向(野縁2の長手方向)に延在するクリップ補強部材15を備える点である。
クリップ補強部材15は、矩形状の天板15aと、この天板15aのX軸方向の両側の端部から屈曲形成され、Z軸方向(下方)に延びる一対の挟み板15bと、を備え、挟み板15bの下端部には、X軸方向(野縁2の幅方向)に突出し、野縁2のリップ壁2dに係合するリップ突起15cが形成されている。
天板15aは、クリップ4の係止爪4aの付け根部4b上に配置され、天板15aの主面が付け根部4bの上面に当接して、クリップ4の上下方向の動きを拘束するものである。平面視において野縁受け3よりY軸方向に突出する部分が天板15aの突出部15dとされている。
一対の挟み板15bは、天板15aのX軸方向における両側の端部から下方へ屈曲されている。挟み板15bのY軸方向における中央には、X軸方向に延在する野縁受け3を挿通させるための切欠き部15eが形成されている。この切欠き部15eに野縁受け3を挿通させ、切欠き部15eの端部が野縁受け3又はクリップ4と当接することで、野縁受け3及びクリップ4のY軸方向への移動を拘束することができる。また、挟み板15bのY軸方向における両側の端部の下部側は、下方に向かうにつれてY軸方向の中央へ傾斜する傾斜部15fとされている。
リップ突起15cは、板状を成し、挟み板15bの傾斜部15fから屈曲されてバネ性を有している。また、リップ突起15cは、X軸方向に突出し、野縁2のリップ壁2dに係合可能な構成とされている。
また、リップ突起15cの上方には、所定間隔離間して挟み板15bのY軸方向の端部から屈曲されてX軸方向に延びる押さえ板15gが形成されている。この押さえ板15gとリップ突起15cとの間に野縁2のリップ壁2dが配置され、リップ壁2dは、押さえ板15gとリップ突起15cとによって上下方向から挟まれてその動きが拘束される。
次に、このように構成されたクリップ補強部材15を、図1に示す既設の野縁2、野縁受け3及びクリップ4に対して、装着する方法について説明する。先ず、クリップ補強部材15の天板15aの長手方向が野縁受け3の長手方向と直交する方向(Y軸方向)に沿うようにクリップ補強部材15を配置する。そして、クリップ補強部材15を、クリップ4の上方からクリップ補強部材15を押し込む。このとき、リップ突起15cが野縁2のリップ壁2dと接触して、挟み板15bが内方へ弾性変形した後に復元されて、リップ突起15cがリップ壁2dと確実に係合する。このように、クリップ補強部材5を片手で摘んでワンタッチで装着することができる。
そして、クリップ補強部材15が装着された状態では、天板15aは、クリップ4の付け根部4b上に配置され、一対の挟み板15bは、切欠き部15e(野縁受け3側の端部)によって野縁受け3及びクリップ4をY軸方向から挟むように配置されている。また、クリップ補強部材15は、4箇所のリップ突起5cによって確実に野縁2に係合されている。
ここで、例えば地震等の振動を始めとした外的負荷が天井下地材11に作用した場合には、クリップ補強部材15によって、野縁2、野縁受け3及びクリップ4の動きを拘束することができ、これらの野縁2、野縁受け3及びクリップ4の変形を抑制することができる。その結果、天井下地材11に取付けられた天井パネルの落下等を防止することができる。例えば、耐震性能の向上が図られ、天井下地材1に衝撃が加わった場合にあっても、クリップ補強部材15の天板15aがクリップ4の係止爪4aの付け根部4bに対して上方から当接し、係止爪4aの動きを上方から拘束することができる。このため、係止爪4a及びその付け根部4bの変形が防止されている。挟み板15dに形成された切欠き部15eよって、野縁受け3及びクリップ4の動きをY軸方向から拘束することができる。また、一対の挟み板5bは、野縁受け3の幅方向における両側で上下方向に延在し、挟み板5bの下部に形成されたリップ突起5cは野縁2のリップ壁2dに係合されているため、クリップ4のみで野縁2を支持する場合に比して、確実に野縁2を支持することができると共にクリップ4に作用する負荷を分散することができる。クリップ4に過度な負荷が作用することが防止されているため、クリップ4の突起部4dの変形等を防止することが可能である。
クリップ補強部材15の一対の挟み板15bは、天板15aより下方に屈曲形成されて可撓性を有しているため、スプリングバック効果により、リップ突起15cを確実に野縁2のリップ壁2dに係合させることができる。その結果、野縁2及び野縁受け3の結合をより強固なものとすることができる。また、一対の挟み板15bは可撓性を有しているため、野縁2、野縁受け3の寸法のバラツキに対応させて、クリップ補強部材15を確実に取付けることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態において、クリップ補強部材5,15をダブル野縁2に装着されたダブルクリップ4を補強する構成としているが、クリップ補強部材をシングル野縁に装着されたシングルクリップを補強する構成としても良い。
本発明のクリップ補強部材を装着する前の状態を示す天井下地材の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップ補強部材を装着した後の状態を示す天井下地材の斜視図である。 図2中のクリップ補強部材の斜視図である。 図3に示すクリップ補強部材の正面図である。 図3に示すクリップ補強部材の側面図である。 図3に示すクリップ補強部材の底面図である。 本発明の第2実施形態に係るクリップ補強部材を装着した後の状態を示す天井下地材の斜視図である。 図7中のクリップ補強部材の斜視図である。 図8に示すクリップ補強部材の正面図である。 図8に示すクリップ補強部材の側面図である。
符号の説明
1、11…天井下地材(係合部材セット)、2…野縁、2d…リップ壁、3…野縁受け、4…クリップ、4a…係止爪、4b…係止爪の付け根部、5,15…クリップ補強部材、5a,15a…天板、5b,15b…挟み板、5c…リップ突起(屈曲片),15c…リップ突起、15e…切欠き部。

Claims (5)

  1. 天井下地材の一部を構成する野縁を、前記野縁の上側で前記野縁と交差して配置された野縁受けに対して支持するクリップを補強するクリップ補強部材であって、
    前記クリップの前記野縁受けに係止された係止爪の付け根部に上方から当接可能な天板と、
    前記天板より下方へ屈曲され、前記野縁受け及び前記クリップを挟むように配置される挟み板と、を備え、
    前記挟み板の下部側には、前記野縁の幅方向に突出し、前記野縁のリップ壁に係合可能な一対のリップ突起が形成されていることを特徴とするクリップ補強部材。
  2. 前記天板は、その長手方向が前記野縁受けの長手方向に沿うように配置され、
    前記挟み板は、前記天板の長手方向に延びる端部から屈曲形成され、前記挟み板の野縁受け側の主面によって前記野縁受け及び前記クリップを挟むように配置されることを特徴とする請求項1記載のクリップ補強部材。
  3. 前記リップ突起は、外側に屈曲され前記リップ壁に係合可能な屈曲片を有していることを特徴とする請求項2記載のクリップ補強部材。
  4. 前記天板は、その長手方向が前記野縁受けの長手方向と交差するように配置され、
    前記挟み板は、前記天板の長手方向に延びる端部から屈曲形成され、
    前記挟み板には、前記野縁受け及び前記クリップを挿通可能な切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のクリップ補強部材。
  5. 天井下地材の一部を構成する係合部材セットであって、
    断面略コ字状を成しその開放端部から内方へ屈曲された一対のリップ壁を備え前記開放端部が上向きとなるように配置される野縁と、
    断面略コ字状を成しその開放端部が横向きとされ前記野縁の上側で前記野縁と交差して配置される野縁受けと、
    前記野縁受けの上側の開放端部に係止される係止爪を有し前記野縁受けに対して前記野縁を支持するクリップと、
    前記クリップを補強するクリップ補強部材と、を具備し、
    前記クリップ補強部材は、
    前記係止爪の付け根部に上方から当接可能な天板と、
    前記天板より下方へ屈曲され、前記野縁受け及び前記クリップを挟むように配置された挟み板と、を備え、
    前記挟み板の下部側には、前記野縁の幅方向に突出し、前記野縁のリップ壁に係合可能な一対のリップ突起が形成されていることを特徴とする係合部材セット。
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