JP4844578B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、電子部品の製造方法に関する。
特許文献1〜4には、従来技術に係る薄膜コンデンサの製造方法が示されている。従来技術に係る製造方法では、金属箔を用意し、この金属箔の上に誘電体を形成し、さらに誘電体の上に他方の金属層を形成する。これにより、誘電体が金属箔および金属層により挟まれた薄膜コンデンサが形成される。しかし、これらの従来文献の薄膜コンデンサでは、金属箔を加工して形成される一方の電極に対して、金属層を加工して形成される他方の電極の位置精度が十分でなく、薄膜コンデンサの特性が良好でない。
特開平8‐78283号公報 特開平11‐26943号公報 特開2001-185649号公報 特許第3816508号
特性が良好な電子部品を製造するためには、素子母体(例えば誘電体や圧電体など)の両面の金属層を精度良くパターニングして電極を形成する必要がある。シリコン基板の両主面に成膜された2つの電極における両面パターニング工法は従来から知られているが、例えば柔軟性を持つ材料で構成された薄膜コンデンサや薄膜圧電体共振子などの電子部品についても両面の電極を精度良く形成することが可能な優れた製造方法が求められている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、電子部品において一方の主面に形成された電極と他方の主面に形成された電極との相対的な位置精度を向上することが可能な電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の電子部品の製造方法は、導電層が形成された第1および第2の主面を備える素子母体を用意し、平坦な支持体に接着層を介して第2の主面の導電層を接着し、第1の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成する第1のパターニング工程と、平坦かつ透明な支持体に接着層を介して第1の主面の電極を接着し、透明な支持体を通して第1の主面を光学的に観察して第2の主面の位置合わせを行い、第2の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成する第2のパターニング工程と、を備える。
本発明の電子部品の製造方法によれば、第1の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成した後に、透明な支持体を通して第1の主面を光学的に観察して第2の主面の位置合わせを行い、第2の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成するため、第1の主面の電極と第2の主面の電極との相対的な位置精度を向上することができ、良好な特性の電子部品を製造することができる。特に、本発明の電子部品の製造方法によれば、パターニング加工を行う際に平坦な支持体に素子母体を接着するため、支持体に支持されて形状の安定した導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成するため、第1の主面の電極と第2の主面の電極との相対的な位置精度をさらに向上することができる。
第1のパターニング工程において、第1の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成した後に、第2の主面の導電層から支持体を剥離させ、第2のパターニング工程において、支持体が剥離して開放された第2の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成することが好ましい。これにより、支持体が障害となることなく、第2の主面の導電層に対してパターニング加工を行うことができる。
第1の接着層は、透明なフィルム基材の両面にアクリル系接着剤を塗布したものであることが好ましい。このように構成された第1の接着層は光学的に透明であるため、支持体および第1の接着層を通して第1の主面を光学的に観察することができる。
第1の主面の導電層の厚さは70μm以下であることが好ましい。これにより、第1の主面に形成された電極およびマーカのエッジの認識精度を向上することができる。なお、第1の主面の導電層の厚さを30μm以下とすれば、エッジの認識精度をさらに向上することができる。
本発明によれば、電子部品において一方の主面に形成された電極と他方の主面に形成された電極との相対的な位置精度を向上することが可能な電子部品の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る電子部品は、多層回路基板に埋設されるデカップリング用の薄膜コンデンサである。このデカップリング用の薄膜コンデンサは、誘電体層とその両面に形成された電極層からなるコンデンサを形成し、半導体素子への信号波形の乱れを少なくする。なお、本実施形態の電子部品はデカップリング用の薄膜コンデンサであるが、他の実施形態では電子部品は、素子母体とその両面に形成された電極層を備えるものであれば他の種類の電子部品であってもよい。
図1は、本実施形態に係る薄膜コンデンサの製造方法を示すフロー図である。本実施形態に係る薄膜コンデンサの製造方法は、第1パターニング工程と第2パターニング工程とを備える。第1パターニング工程では、先ず、導電層が形成された第1および第2の主面を備える素子母体を用意し(S1)、平坦な支持体に接着層を介して第2の主面の導電層を接着する(S2)。次に、第1の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成し(S3)、第2の主面の導電層から支持体を剥離させる(S4)。第2パターニング工程では、平坦かつ透明な支持体に接着層を介して第1の主面の電極を接着する(S5)次に、透明な支持体を通して第1の主面を光学的に観察して第2の主面の位置合わせを行い(S6)、第2の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成する(S7)。
図2は、本実施形態に係る薄膜コンデンサの製造方法にて用いられる露光装置1を示す概略構成図である。
本実施形態の露光装置1は、導電層が形成された誘電体素子に、紫外線を利用してパターニングを行うための装置である。この露光装置1は、誘電体素子をセットするためのステージ10を下側に配設すると共に、ステージ10にセットされた誘電体素子に紫外線を照射するための光源装置20を上側に配設している。また、露光装置1は、装置各部の動作を制御するための制御装置30を備えている。
光源装置20には、紫外線を照射するための紫外線光源21が設けられている。紫外線光源21からの紫外線は、誘電体素子上に貼着されたフォトレジストを露光するために用いられる。紫外線光源21の下側には、開閉自在に構成されたシャッター22が設けられている。シャッター22の開閉は、制御装置30のシャッター制御部31により制御される。シャッター22が開かれた場合には、紫外線光源21からの紫外線は、シャッター22を通過してフォトレジストに照射される。一方、シャッター22が閉じられた場合には、紫外線光源21からの紫外線は、シャッター22により遮られる。
ステージ10の略中央には、誘電体素子を載置するための板状部材であるホルダー13が設けられている。ホルダー13には、誘電体素子を支持体に固定してから誘電体素子にフォトレジストを貼着した結合体12が置かれる。誘電体素子を含む結合体12は、ホルダー13に置かれた際に水平となり、誘電体素子の一方の主面を上側に向けると共に他方の主面を下側に向ける。
ホルダー13は、図2の紙面の左右方向であるX方向に位置調節自在であり、図2の紙面に垂直な方向であるY方向に位置調節自在である。また、ホルダー13は、図2の紙面の上下方向に延びる回転軸Aを中心に回転角を調節自在である。すなわち、ステージ10は、ホルダー13をX方向に位置調節するためのX位置調節機構と、ホルダー13をY方向に位置調節するためのY位置調節機構と、ホルダー13を回転軸Aを中心として回転させるための回転角調節機構と、が設けられている。
X位置調節機構、Y位置調節機構および回転角調節機構は、信号線を介して制御装置30に接続されており、制御装置30内の素子位置制御部32により駆動制御される。X位置調節機構およびY位置調節機構は、素子位置制御部32からの指令を受けてホルダー13をX方向およびY方向に移動することにより、ホルダー13に置かれた結合体12の位置を調節する。また、回転角調節機構は、素子位置制御部32からの指令を受けてホルダー13を回転軸Aを中心として回動することにより、ホルダー13に置かれた結合体12の回転角を調節する。
なお、本実施形態では、X位置調節機構、Y位置調節機構および回転角調節機構は、素子位置制御部32からの電気的な信号に従って制御される機構であるが、他の実施形態では、これらの機構は、電気的な制御を介さない機構であってもよい。例えば、他の実施形態では、X位置調節機構、Y位置調節機構および回転角調節機構は、露光装置1に設けられたハンドル操作部を手動で操作することにより、ホルダー13をX方向およびY方向に移動したり回転軸Aを中心として回動する、完全に機械的に構成された機構であってもよい。
ステージ10においてホルダー13の上側には、パターニング用のマスク11が着脱自在に設けられている。ホルダー13とパターニング用のマスク11とは互いに独立しており、ホルダー13が移動されたり回転されたりしても、パターニング用のマスク11はステージ10に固定されて移動しないように構成されている。
本実施形態では、第1の主面用のマスク11Aと第2の主面用のマスク11Bとが用意されている。第1の主面用のマスク11Aは、誘電体素子の第1の主面に電極を形成するために用いるマスクである。第1の主面用のマスク11Aは、第1の主面に電極を形成すると共に、誘電体素子の位置を特定するための目印である2つの十字形のマーカを形成する役割を持つ。すなわち、第1の主面用のマスク11Aは、電極形状および十字形のマーカ形状に対応して光源装置20からの紫外線を通過させるように開口が形成されている。
他方、第2の主面用のマスク11Bは、誘電体素子の第2の主面に電極を形成するために用いるマスクである。第2の主面用のマスク11Bは、第2の主面に電極を形成する役割を持ち、電極形状に対応して光源装置20からの紫外線を通過させるように開口が形成されている。また、第2の主面用のマスク11Bの下面には、このマスク11Bの位置を特定するための目印である2つのマーカが形成されている。これらのマーカは、第2の主面用のマスク11Bの位置を特定できるものであればよく、本実施形態では第2の主面用のマスク11Bの一部に形成された4つの正方形形状の開口をマーカとしている。なお、第1の主面用のマスク11Aおよび第2の主面用のマスク11Bは、電極およびマーカが互いに高精度に作られている。
ステージ10においてホルダー13の下方には、誘電体素子を含む結合体12またはマスク11を光学的に観察するための撮影部として、2つのCCD(Charge Coupled Device:画像撮像素子)14A,14Bが並べて配置されている。CCD14A,14Bはレンズが取り付けられて顕微鏡となっており、撮影対象を拡大した画像データを生成する。ホルダー13の一部には2つの貫通孔部13a,13bが形成されており、CCD14A,14Bは貫通孔部13a,13bを通して誘電体素子またはマスク11を下側から撮影する。結合体12がホルダー13に置かれている時には、2つのCCD14A,14Bは、誘電体素子を下側から撮影し、誘電体素子下面の画像データを生成して出力する。一方、結合体12がホルダー13に置かれていない時には、2つのCCD14A,14Bは、パターニング用のマスク11を下側から撮影し、マスク11下面の画像データを生成して出力する。
2つのCCD14A,14Bは、信号線を介して制御装置30に接続されている。2つのCCD14A,14Bは、制御装置30からの指令を受けて、誘電体素子またはマスク11を下側から撮影し、誘電体素子下面またはマスク下面の画像データを生成する。2つのCCD14A,14Bが撮影した画像データは、信号線を介して制御装置30に送られて、制御装置30内の画像処理部33により処理される。画像処理部33は、制御装置30に接続された表示装置37に画像を表示する。
ステージ10に第2の主面用のマスク11Bがセットされた場合には、第2の主面用のマスク11Bに形成された2つのマーカの一方が2つの貫通孔部の一方13aの上方に位置し、第2の主面用のマスク11Bに形成された2つのマーカの他方が2つの貫通孔部の他方13bの上方に位置する。よって、2つのCCD14A,14Bは、第2の主面用のマスク11Bに形成された2つのマーカの画像データを生成する。画像処理部33は、第2の主面用のマスク11Bに形成された2つのマーカの画像データを記憶するためのメモリを有している。
また、ステージ10に誘電体素子を含む結合体12がマーカの形成された第1の主面を下にしてセットされた場合には、第1の主面に形成された2つのマーカの一方が2つの貫通孔部の一方13aの上方に位置し、第1の主面に形成された2つのマーカの他方が2つの貫通孔部の他方13bの上方に位置する。よって、2つのCCD14A,14Bは、第1の主面に形成された2つのマーカの画像データを生成する。画像処理部33は、第1の主面に形成された2つのマーカの画像データと、第2の主面用のマスク11Bに形成された2つのマーカの画像データとを画像合成して表示装置37に重畳表示することが可能である。
露光装置1の動作を制御するための制御装置30には、作業者の指示を制御装置30に入力するための入力装置35が接続されている。露光装置1の作業者は、表示装置37に表示された2種類のマーカが重畳表示された画像を確認しながら、入力装置35を用いて誘電体素子を含む結合体12の位置を調節するための入力操作を行う。制御装置30の素子位置制御部32は、作業者の入力操作に応じてX位置調節機構、Y位置調節機構および回転角調節機構に指令を出力し、誘電体素子の結合体12のX位置、Y位置および回転角を微調整する。
図3〜図8は、本実施形態に係る薄膜コンデンサの製造方法を示す概略断面図である。図3、図5、図6および図8には、薄膜コンデンサの一連の製造工程が概略的に示されている。また、図4には、図3(d)の製造工程が詳しく示されており、図7には、図6(j)の製造工程が詳しく示されている。
図3(a)に示される第1工程では、素子母体42の両面に導電層41,43が形成された誘電体素子40を用意する。誘電体素子40の素子母体42は、例えばチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムバリウム、チタン酸ジルコン酸鉛などの高誘電率材料を材質としている。この素子母体42は、素子母体42の両側に第1の主面42aおよび第2の主面42bを有する。第1の主面42aには第1の導電層41が形成されており、第2の主面42bには第2の導電層43が形成されている。第1の導電層41および第2の導電層43の材質は、導電性を有する材料であれば種類は問わず、例えば、銅、ニッケルなどの導電性金属を用いることができる。
図3(b)に示される第2工程では、誘電体素子40を接着シート(接着層)45を介して支持体50に接着して固定する。ここで、誘電体素子40の第2の導電層43を支持体50側に配置して支持体50に接着し、第1の導電層41を反対側に配置する。支持体50は表面が平坦であり且つ十分な厚みを有する板状部材であるため、誘電体素子40を支持体50に固定することにより、誘電体素子40を取り扱いやすくできると共に、誘電体素子40の曲がりを防止することができる。
なお、接着シート45は、例えばポリエステルやポリエチレンなどを材質とするフィルム基材47を用意し、このフィルム基材47の一方面に例えばアクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリエステル系接着剤などの通常の接着剤を塗布して接着剤層48を形成し、このフィルム基材47の他方面に例えばアクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリエステル系接着剤などの通常の接着剤に所定温度に達すると膨張する熱膨張性マイクロカプセルを混合したものを塗布して熱剥離性接着剤層46を形成することにより得られる。接着剤としては、発泡する温度範囲の調整が容易という観点から、アクリル系接着剤が特に好ましい。誘電体素子40を支持体50に接着する際には、接着シート45の接着剤層48を支持体50に接着し、接着シート45の熱剥離性接着剤層46を誘電体素子40に接着する。なお、このようなシート状の接着シート45は、一般的に市販されているものであり、例えば日東電工株式会社製の熱剥離シート、リバアルファ(登録商標)を用いればよい。また、熱剥離性の接着シート45に代えて、所定量の光を照射すると接着力が低下する光剥離性の接着剤層(例えば、アクリル系接着剤、等。)を用いてもよい。
図3(c)に示される第3工程では、誘電体素子40の第1の導電層41をフォトレジスト52で覆う。フォトレジスト52には、例えばドライフィルムや液状レジストなどを用いることができる。誘電体素子40の第1の主面42aをフォトレジスト52で覆った結果、誘電体素子40、支持体50およびフォトレジスト52の結合体12Aが得られる。
図3(d)に示される第4工程では、誘電体素子40を含む結合体12Aを露光装置1にセットして、フォトレジスト52を露光し現像する。これにより、フォトレジスト52のパターニングが行われ、フォトレジスト52に第1電極に対応したパターン52a,52b,52c,52dと位置決め用マーカに対応したパターン52m,52nとが形成される。
図4は、上述した第4工程を、より詳しく示している。すなわち、図4は、露光装置1における一連のパターニング手順を示す工程図である。
図4(d−1)に示される第4工程の第1手順では、第1の主面42a用のマスク11Aをステージ10にセットする。第1の主面42a用のマスク11Aは、第1の主面42a側をパターニングするためのマスクであり、第1電極に対応する部分と位置決め用マーカに対応する部分とが開口となっているマスクである。
図4(d−2)に示される第4工程の第2手順では、マスク11の下側に誘電体素子40を含む結合体12Aを挿入して、誘電体素子40を含む結合体12Aをホルダー13にセットする。
図4(d−3)に示される第4工程の第3手順では、所定時間シャッター22を開いて、紫外線光源21からの紫外線を第1の主面42a側に照射して、第1の導電層41を覆うフォトレジスト52を露光する。この結果、フォトレジスト52において、第1電極に対応する部分52a,52b,52c,52dと位置決め用マーカに対応する部位52m,52nとが硬化する。その後、未硬化のフォトレジスト52を除去して、第1電極に対応したパターン52a,52b,52c,52dと十字形の位置決め用マーカに対応したパターン52m,52nとを現像する。
図5(e)に示される第5工程では、第1の導電層41をエッチングする。この結果、第1の導電層41においてフォトレジスト52により覆われていない部分が除去されて、第1電極のパターン41a,41b,41c,41dと十字形の位置決め用マーカのパターン41m,41nとが得られる。図5(f)に示される第6工程では、フォトレジスト52を剥離させて除去する。
図5(g)に示される第7工程では、誘電体素子40を含む結合体12Aをホットプレート54に載せて、接着シート45が剥離する所定温度(例えば150℃)まで加熱する。この結果、熱剥離性接着剤層46に含まれる熱膨張性マイクロカプセルが膨張して、接着シート45が分解し、接着シート45の接着力がほぼ0となる。その後、誘電体素子40は、バキュームピンセットを用いて支持体50から容易に剥離して分離される。一方、所定温度(例えば150℃)まで加熱しても、通常の接着剤層48の接着力は0にならないため、フィルム基材47および通常の接着剤層48は支持体50に残る。
図6(h)に示される第8工程では、誘電体素子40を接着シート(接着層)55を介して支持体50に接着して固定する。ここで、誘電体素子40のパターニングされた第1の導電層41を支持体50側に配置して支持体50に接着し、第2の導電層43を反対側に配置する。本実施形態では、第2工程〜第7工程で利用した支持体50を再び利用しているが、第2工程〜第7工程で利用した支持体50とは別の支持体を利用してもよい。第8工程において誘電体素子40に接着される支持体50は、表面が平坦であり且つ十分な厚みを有する板状部材である。また、第8工程において誘電体素子40に接着される支持体50は、例えばガラスなどの光学的に透明な材料を材質としている。
なお、接着シート55は、第2工程〜第7工程で利用した接着シート45と同じ接着シート55を利用すればよい。接着シート55を構成するフィルム基材57は、例えばポリエステルやポリエチレンなどを材質とするため光学的に透明である。また、接着シート55を構成する熱剥離性接着剤層56および接着剤層58は、例えばアクリル系接着剤などを主な材質とするため光学的に透明である。すなわち、支持体50および接着シート55は光学的に透明であるため、誘電体素子40のパターニングされた第1の導電層41は支持体50の下側から光学的に観察可能である。
図6(i)に示される第9工程では、誘電体素子40の第2の導電層43をフォトレジスト62で覆う。フォトレジスト62には、例えばドライフィルムや液状レジストなどを用いることができる。誘電体素子40の第2の導電層43をフォトレジスト62で覆った結果、誘電体素子40、支持体50およびフォトレジスト62の結合体12Bが得られる。
図6(j)に示される第10工程では、誘電体素子40を含む結合体12Bを露光装置1にセットして、フォトレジスト62を露光し現像する。これにより、フォトレジスト62のパターニングが行われ、フォトレジスト62に第2電極に対応したパターン62a,62b,62cが形成される。
図7は、上述した第10工程を、より詳しく示している。すなわち、図7は、露光装置1における一連のパターニング手順を示す工程図である。
図7(j−1)に示される第10工程の第1手順では、第2の主面42b用のマスク11Bをステージ10にセットする。第2の主面42b用のマスク11Bは、第2の主面42b側をパターニングするためのマスクであり、第2電極に対応する部分が開口となっているマスクである。CCD14A,14Bは、第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカを撮影して画像データを生成し、この画像データを制御装置30の画像処理部33に出力する。制御装置30の画像処理部33は、第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカの画像データを一時的に記憶する。
図7(j−2)に示される第10工程の第2手順では、マスク11Bの下側に誘電体素子40を含む結合体12Bを挿入して、誘電体素子40を含む結合体12Bをホルダー13にセットする。CCD14A,14Bは、光学的に透明な支持体50および接着シート55を通して誘電体素子40の第1の導電層41に形成された位置決め用マーカ41m,41nを撮影して画像データを生成し、この画像データを制御装置30の画像処理部33に出力する。制御装置30の画像処理部33は、誘電体素子40の第1の導電層41に形成された位置決め用マーカの画像と、第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカの画像とを合成処理して、表示装置37に重畳表示する。
図9(a)に、重畳表示された位置決め用マーカの画像の一例が示されている。一方のCCD14Aにより撮影された画像が左側に示されており、他方のCCD14Bにより撮影された画像が右側に示されている。左側の画像において、十字形のマーカ41mが誘電体素子40の第1の導電層41に形成された位置決め用マーカであり、四個の正方形のマーカ11Ba,11Bb,11Bc,11Bdが第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカである。また、右側の画像において、十字形のマーカ41nが誘電体素子40の第1の導電層41に形成された位置決め用マーカであり、四個の正方形のマーカ11Be,11Bf,11Bg,11Bhが第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカである。
第2の主面42b用のマスク11Bに対して誘電体素子40のX方向位置、Y方向位置および回転角はずれているため、左側の画像において、誘電体素子40の第1の導電層41に形成された位置決め用マーカ41mは、第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカ11Ba,11Bb,11Bc,11Bdと一致しておらず、右側の画像において、誘電体素子40の第1の導電層41に形成された位置決め用マーカ41nは、第2の主面42b用のマスク11Bに形成された位置決め用マーカ11Be,11Bf,11Bg,11Bhと一致していない。
作業者は、表示装置37に表示された左右の画像を見てマスク11Bと誘電体素子40の相対的な位置関係を確認しながら入力装置35を操作して、誘電体素子40のX方向位置、Y方向位置および回転角を微調整して、左側の画像において十字形のマーカ41mを四個の正方形のマーカ11Ba,11Bb,11Bc,11Bdに一致させると共に、右側の画像において十字形のマーカ41nを四個の正方形のマーカ11Be,11Bf,11Bg,11Bhに一致させる。この結果、図9(b)に示されるように、第2の主面42b用のマスク11Bに対する誘電体素子40の位置ずれおよび角度ずれは解消して、第2の主面42b用のマスク11Bに対する誘電体素子40の位置合わせを行うことができる。
図7(j−3)に示される第10工程の第3手順では、所定時間シャッター22を開いて、紫外線光源21からの紫外線を第2の主面42b側に照射して、第2の導電層43を覆うフォトレジスト62を露光する。この結果、フォトレジスト62において、第2電極に対応する部分62a,62b,62cが硬化する。その後、未硬化のフォトレジスト62を除去して、第2電極に対応したパターン62a,62b,62cを現像する。
図8(k)に示される第11工程では、第2の導電層43をエッチングする。この結果、第2の導電層43においてフォトレジスト62により覆われていない部分が除去されて、第2電極のパターン43a,43b,43cが得られる。図8(l)に示される第12工程では、ドライフィルムを剥離させて除去する。
図8(m)に示される第13工程では、誘電体素子40を含む結合体12Bをホットプレート54に載せて、接着シート55が剥離する所定温度(例えば150℃)まで加熱する。この結果、熱剥離性接着剤層56に含まれる熱膨張性マイクロカプセルが膨張して、接着シート55の接着力がほぼ0となる。その後、誘電体素子40は、バキュームピンセットを用いて支持体50から容易に剥離して分離される。一方、所定温度(例えば150℃)まで加熱しても、通常の接着剤層58の接着力は0にならないため、フィルム基材57および通常の接着剤層58は支持体50に残る。
本実施形態の電子部品の製造方法によれば、第1の主面42aの導電層41に対してパターニング加工を行って電極を形成した後に、透明な支持体を通して第1の主面42aを光学的に観察して第2の主面42bの位置合わせを行い、第2の主面42bの導電層43に対してパターニング加工を行って電極を形成するため、第1の主面42aの電極と第2の主面42bの電極との相対的な位置精度を向上することができ、良好な特性の電子部品を製造することができる。特に、本実施形態の電子部品の製造方法によれば、パターニング加工を行う際に平坦な支持体50に素子母体42を接着するため、支持体50に支持されて形状の安定した導電層41,43に対してパターニング加工を行って電極を形成するため、第1の主面42aの電極と第2の主面42bの電極との相対的な位置精度をさらに向上することができる。
また、本実施形態の電子部品の製造方法において、第1の導電層41の厚さは70μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましい。図10は、第1の主面42aに形成された十字形のマーカ41mを拡大して示す側面図である。図10に示されるように、十字形のマーカ41mは、第1の導電層41のエッチングにより形成されるため、十字形のマーカ41mのエッジ部分は第1の主面42aに対して傾斜しており、CCD14A,14Bにより撮影される画像においてエッジ部分dはぼやけてしまう。第1の導電層41の厚さtを70μm以下とした場合には、十字形のマーカ41mのエッジ部分dが十分に小さくなり、十字形のマーカ41mの認識精度が向上するため、第2の主面42b用のマスク11Bに対する誘電体素子40の位置合わせを容易にすることができる。特に、第1の導電層41の厚さtを30μm以下とした場合には、十字形のマーカ41mが極めて明瞭となり、十字形のマーカ41mの認識精度を飛躍的に向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、誘電体素子40に形成されたマーカ41m,41nとマスク11Bに形成されたマーカ11Ba〜11Bhを利用して誘電体素子40とマスク11Bとの位置合わせを行ったが、他の実施形態では、電極パターンそのものをマーカとして利用して誘電体素子40とマスク11Bとの位置合わせを行ってもよい。
また、上述した実施形態では、2組のマーカ41m,41n,11Ba〜11Bhを利用して誘電体素子40とマスク11Bとの位置合わせを行ったが、他の実施形態では、1組または3組以上のマーカを利用して誘電体素子40とマスク11Bとの位置合わせを行ってもよい。
また、上述した実施形態では、作業者の入力操作により誘電体素子を含む結合体12のX位置、Y位置および回転角を微調整するが、他の実施形態では、制御装置30の素子位置制御部32が、誘電体素子40に形成されたマーカ41m,41nの画像データおよびマスク11Bに形成されたマーカ11Ba〜11Bhの画像データを取り込んで画像処理を行い、誘電体素子40に形成されたマーカ41m,41nがマスク11Bに形成されたマーカ11Ba〜11Bhに一致するように、誘電体素子を含む結合体12のX位置、Y位置および回転角を自動的に微調整してもよい。
(実施例1)
実施例1では、薄膜コンデンサの素材となる誘電体素子を、次の方法により得た。研磨したニッケル(Ni)の箔体(厚み25μm、一辺が80mmの正方形)上にチタン酸バリウム溶液を化学溶液法(Chemical Solution Deposition:CSD)により塗布し、900℃で焼成して誘電体膜を形成した。さらに誘電体膜の上にスパッタ法およびめっき法にて銅(Cu)を堆積(30μm)した。
ニッケル電極のパターニングを行うために、銅層をガラス支持体側にして誘電体素子をガラス支持体に固定した。誘電体素子をガラス支持体に固定するために、市販されているラミネーター(大成ラミネーター製VAII-700)を用いて、ガラス支持体に誘電体素子を重ね合わせたものを0.4MPaの圧力でラミネートした。先ず、誘電体素子をガラス支持体上に置きラミネーターを通して反りを矯正した。次に、ラミネーターを用いて接着シートの熱剥離性接着剤層側に誘電体素子を固定した。次に、ラミネーターを用いて接着シートの接着剤層側にガラス支持体に固定した。このように、誘電体素子は3回ラミネーターを通した。
誘電体素子をガラス支持体に固定した後、誘電体素子を含む結合体をオーブンで70℃に加熱し、ラミネーターを用いてドライフィルム(ニチゴーモートン製ALPHO NIT2025)を誘電体素子表面に105℃にて圧着した。露光・現像を行いドライフィルムのパターニングを行ってから、塩化第二鉄を用いてニッケル層のパターニングを行った。ニッケル層のパターニング後、150℃に加熱されたホットプレートに、誘電体素子を固定しているガラス支持体を載せた。接着シートの熱剥離性接着剤層の接着力がほぼ0となり、誘電体素子をバキュームピンセットでガラス支持体から剥離させた。
その後、銅電極のパターニングを行うために、ニッケル電極をガラス支持体側にして誘電体素子をガラス支持体に固定した。誘電体素子をガラス支持体に固定した後、誘電体素子を含む結合体をオーブンで70℃に加熱し、ラミネーターを用いてドライフィルム(ニチゴーモートン製ALPHO NIT2025)を誘電体素子表面に105℃にて圧着した。銅電極パターニング用マスクのマーカを撮影してから、透明なガラス支持体を通してニッケル層のマーカを撮影し、銅電極パターニング用マスクに対して誘電体素子の位置合わせを行った。露光・現像を行いドライフィルムのパターニングを行ってから、塩化第二鉄を用いて銅層のパターニングを行った。銅層のパターニング後、ニッケル層と銅層のパターンの位置精度を確認したところ、位置のずれは2μm程度であった。その後、150℃に加熱されたホットプレートに、誘電体素子を固定しているガラス支持体を載せた。接着シートの熱剥離性接着剤層の接着力がほぼ0となり、誘電体素子をバキュームピンセットでガラス支持体から剥離させた。
(実施例2)
実施例2では、銅層のパターニングを行ってからニッケル層のパターニングを行うこととし、その他の条件は実施例1と同一にした。ニッケル層と銅層のパターンの位置精度を確認したところ、位置のずれは2μm程度であった。
(比較例1)
比較例1では、実施例1の透明なガラス支持体に代えて、不透明なシリコン基板を支持体として用いた。この結果、ニッケル層のマーカを認識することができず、銅電極パターニング用マスクに対して誘電体素子の位置合わせを行うことができなかった。
(比較例2)
比較例2では、支持体を利用しないこととし、その他の条件は実施例1と同一にした。支持体を利用しないため誘電体素子は反ってしまうが、ニッケル電極をパターニングした後に、反っている誘電体素子を注意深く露光装置に装着した。しかし、誘電体素子が反っているため両面の電極の相対的な位置精度が悪かった。また、誘電体素子を露光装置に装着する際に、約4%の確率で誘電体素子にしわが入ってしまう不具合が生じた。ニッケル箔の厚みを20μm、30μm、50μm、100μmと変えたところ、両面の電極の相対的な位置精度が悪く、誘電体素子を露光装置に装着する際に、誘電体素子にしわが入る不具合の発生率はそれぞれ30%、3%、1%、0%であった。なお、誘電体素子を支持体に固定した場合には、誘電体素子にしわが入る不具合の発生率は、ニッケル箔の厚みに拘らず0%である。
(実施例3)
実施例3では、電子部品として薄膜圧電共振子を作製した。図11に示されるように、薄膜圧電共振子70は、例えば窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)などの圧電体層72の両面を電極71,73で挟んで構成されている。
先ず、アルミニウム箔(厚さ25μm)上にスパッタ法により二酸化珪素(SiO)を0.1μm、酸化亜鉛(ZnO)を1μm、さらに二酸化珪素を0.1μm製膜した。ここで、二酸化珪素はエッチングストップ層である。二酸化珪素の上にスパッタ法にてアルミニウム層(2μm)を堆積した。
その後、アルミニウム箔側をガラス支持体に固定し、スパッタ法にて、堆積したアルミニウム層のパターニングを行った。パターニング手順は実施例1と同じであるが、アルミニウムのエッチングには市販のアルミニウムエッチング液を使用した。アルミニウムエッチング液は二酸化珪素をエッチングしないため、アルミニウム電極のエッチングは二酸化珪素で終了する。その後、パターニングしたアルミニウム電極をガラス支持体に固定し、アルミニウム箔側をパターニングした。このパターニング手順も実施例1と同じである。薄膜圧電共振子の両面のアルミニウム電極をパターニングした後、アルミニウム電極の位置精度を確認したところ、位置ずれは2μm程度であった。
実施形態に係る薄膜コンデンサの製造方法を示すフロー図である。 露光装置の構成を示す模式図である。 薄膜コンデンサの製造工程(第1工程〜第4工程)を示す断面図である。 第4工程をより詳しく示す模式図である。 薄膜コンデンサの製造工程(第5工程〜第7工程)を示す断面図である。 薄膜コンデンサの製造工程(第8工程〜第10工程)を示す断面図である。 第10工程をより詳しく示す模式図である。 薄膜コンデンサの製造工程(第11工程〜第13工程)を示す断面図である。 2種類のマーカが重畳表示された画像を示す画像図である 十字形のマーカを拡大して示す側面図である。 実施例3の薄膜圧電共振子を示す斜視図である。
符号の説明
1…露光装置、10…ステージ、11…マスク、11Ba-11Bh…マーカ、12…結合体、13…ホルダー、13a,13b…貫通孔部、20…光源装置、21…紫外線光源、22…シャッター、30…制御装置、31…シャッター制御部、32…素子位置制御部、33…画像処理部、35…入力装置、37…表示装置、40…誘電体素子、41…第1の導電層、41a,41b,41c,41d…第1電極、41m,41n…マーカ、42…素子母体、42a…第1の主面、42b…第2の主面、43…第2の導電層、43a,43b,43c…第2電極、45…接着シート(接着層)、46…熱剥離性接着剤層、47…フィルム基材、48…通常の接着剤層、50…支持体、52…フォトレジスト、52a,52b,52c,52d…電極パターン、52m,52n…マーカパターン、54…ホットプレート、55…接着シート(接着層)、56…熱剥離性接着剤層、57…シート、58…通常の接着剤層、62…フォトレジスト、62a,62b,62c…電極パターン。

Claims (4)

  1. 導電層が形成された第1および第2の主面を備える素子母体を用意し、平坦な支持体に接着層を介して前記第2の主面の導電層を接着し、前記第1の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極および位置決め用マーカを形成する第1のパターニング工程と、
    平坦かつ透明な支持体に接着層を介して前記第1の主面の電極を接着し、前記透明な支持体を通して前記第1の主面を観察して前記位置決め用マーカと前記第2の主面をパターニングするためのマスクの位置合わせを行い、前記第2の主面の導電層に対して露光を含むパターニング加工を行って電極を形成する第2のパターニング工程と、
    を備える電子部品の製造方法。
  2. 前記第1のパターニング工程において、前記第1の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極および位置決め用マーカを形成した後に、前記第2の主面の導電層から前記支持体を剥離させ、
    前記第2のパターニング工程において、前記支持体が剥離して開放された前記第2の主面の導電層に対してパターニング加工を行って電極を形成する、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記第1の主面の電極を前記支持体に接着するための接着層は、透明なフィルム基材の両面にアクリル系接着剤を塗布したものである、請求項1または2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記第1の主面の電極の厚さは70μm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
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