JP2007240676A - アライメント方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 両面が露光される露光基板に対して、簡便でしかも正確なアライメント方法を提供する。
【解決手段】 本アライメント方法は、マスク(30)に描かれたパターン(34)を水晶ウエハ(10)の第一面(10A)と第二面(10B)とに露光する際のアライメントである。そしてアライメント方法は、露光基板(10)の第一面10Aと第二面(10B)とに貫通する貫通マーク(21)を形成する貫通マーク形成工程(S51)と、第一面(10A)をマスク(30)に向けて水晶ウエハ(10)を配置しマスク(30)の基準マークと貫通マークとをアライメントする第一アライメント工程(S53)と、第二面をマスク(30)に向けて露光基板を配置しマスク(30)の基準マーク(33)と貫通マーク(21)とをアライメントする第二アライメント工程(S56)とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧電振動デバイスまたはマイクロマシンなどの製造工程における露光の際のアライメント方法に関し、特にする露光基板の表面及び裏面の両面に原板のパターンを露光する際のアライメント方法に関する。
近年、各種通信機器の高周波数化、またはパーソナルコンピュータなどの電子機器の動作周波数の高周波数化にともなって、圧電振動デバイス、例えば、角速度センサ用音叉、水晶振動子または水晶フィルタ等も高周波数化への対応が求められている。
このような圧電振動デバイスを製造する際には、マスクのパターンを水晶基板上に近接(プロキシミティ)露光転写する近接露光装置を用いたフォトリソグラフィー技術及びウェットエッチング技術を利用している。例えば、特許文献1では、圧電振動デバイス用の水晶ウエハに電極を形成する時には、圧電振動デバイス用の水晶片に設けた金属薄膜にポジ又はネガのフォトレジスト膜(以下、レジスト膜とする)を塗布し、近接露光および現像後に金属膜の不要部分をエッチングして各電極パターンを形成している。
特許文献1の図面に描かれているように、水晶片の両面の所定の位置に電極パターンを形成するためには、水晶片または水晶基板の表面側と裏面側との両面をアライメントしなければならない。近接露光装置で両面をアライメントするためには、一旦、ウエハステージの上側に配置されたアライメント用カメラで、マスクとウエハとをアライメントする。そして、水晶片または水晶基板を位置決めして水晶片または水晶基板表面を露光する。その後、水晶片または水晶基板を取り除いた状態で、ウエハステージの下側に配置されたアライメント用カメラでマスクのアライメントマークを記憶する。次に、裏返した水晶片または水晶基板を、アライメント用カメラで記憶したアライメントマークの位置と、裏返したことにより露光された表面のアライメントマークの位置とを比較して、水晶片または水晶基板の裏面をマスクのアライメントマークにアライメントしている。このように、両面をアライメントには複数の作業があり作業時間がかかってしまう問題があった。また、圧電振動デバイスの高周波数化に伴って加工寸法の精度が高くなって来つつある。上記のようなアライメント方法では、精度向上に限界が生じていた。また、近接露光装置自体は、ウエハステージの上下側の両方にアライメント用カメラを配置する構成でなければならなかった。
特開2005−134364号公報
本発明は上記事情に鑑みて創案されたもので、両面が露光される露光基板に対して、簡便でしかも正確なアライメント方法を提供することを目的としている。
第一の観点のアライメント方法は、マスクなどの原板に描かれたパターンをガラス基板、水晶ウエハまたはシリコンウエハなどの露光基板の第一面と第二面とに露光する際のアライメントである。そしてアライメント方法は、露光基板の第一面と第二面とに貫通する貫通マークを形成する貫通マーク形成工程と、第一面を原板に向けて露光基板を配置し、原板の基準マークと貫通マークとをアライメントする第一アライメント工程と、第二面を原板に向けて露光基板を配置し原板の基準マークと貫通マークとをアライメントする第二アライメント工程とを有する。
この構成により、露光基板の第一面と第二面とに貫通する貫通マークを使って、露光基板の第一面と第二面とをアライメントすることができる。したがって、両面を正確に且つ短時間で露光することができる。
第二の観点のアライメント方法は、第一アライメント工程時に、基準マークと貫通マークとの誤差を記憶する工程と、誤差に基づいて第二アライメント工程は基準マークと貫通マークとをアライメントする。
このため、露光基板の第一面と第二面とに貫通する貫通マークと原板の基準マークとの位置がズレていても、第二面をアライメントする際には補正することができる。
第三の観点のアライメント方法は、マスクなどの原板に描かれたパターンをガラス基板、水晶ウエハまたはシリコンウエハなどの露光基板の第一面と第二面とに露光する際のアライメントである。そしてアライメント方法は、露光基板の第一面と第二面との同一位置に不貫通マークを形成する不貫通マーク形成工程と、第一面を原板に向けて露光基板を配置し、原板の基準マークと不貫通マークとをアライメントする第一アライメント工程と、第二面を原板に向けて露光基板を配置し、基準マークと不貫通マークとをアライメントする第二アライメント工程とを有する。
この構成により、露光基板の第一面と第二面との同一位置に不貫通マークが形成されているので、この不貫通マークを使って、露光基板の第一面と第二面とをアライメントすることができる。したがって、両面を正確に且つ短時間で露光することができる。
第四の観点のアライメント方法は、第一アライメント工程時に、基準マークと不貫通マークとの誤差を記憶する工程と、誤差に基づいて第二アライメント工程は基準マークと貫通マークとをアライメントする。
このため、露光基板の同一位置に形成された不貫通マークと原板の基準マークとの位置がズレていても、第二面をアライメントする際には補正することができる。
第五の観点のアライメント方法において、第二または第四の観点の誤差は、第一面の平面内の距離および回転量を含む。
このため、原板の基準マークと露光基板のマークとが、X軸方向、Y軸方向または回転方向にズレていても、補正して第二面をアライメントすることができる。
第六の観点のアライメント方法は、第一アライメント工程と第二アライメント工程との間に、露光基板を裏返す裏返し工程を有する。
露光基板を裏返す場合には、これまで露光基板の第一面側と第二面側とにそれぞれアライメントのためのカメラを配置していた。本発明では、露光基板を裏返す裏返し工程を含んでいても、簡易な構造及び工程であっても第二アライメント工程に進むことができる。
第七の観点のアライメント方法は、第一アライメント工程と裏返し工程との間に、原板に描かれたパターンを露光基板の第一面に露光する第一露光工程を有する。
第一アライメント工程で確実なアライメント後に露光工程に移行することができる。
第八の観点のアライメント方法は、第二アライメント工程の後に、原板に描かれたパターンを露光基板の第二面に露光する第二露光工程を有する。
第二アライメント工程が正確にできるので、その後第二露光工程では第一面の露光と対になる正確な露光が可能となる。
第九の観点のアライメント方法は、露光基板は、金属薄膜が形成された水晶ウエハを含む。
水晶ウエハを使って第一面および第二面を露光することで、角速度センサ用音叉、水晶振動子または水晶フィルタなどの製品を製造することができる。
第十の観点のアライメント方法は、第九の観点で不貫通マーク形成工程は、金属薄膜を穿孔する。
不透明な金属薄膜のみを穿孔することで不貫通マークを形成する。このため不貫通マークがカメラなどで観察しやすいため、アライメントが正確にできる。
本発明に係るアライメント方法は、露光基板の表面および裏面の両面を露光する際に、露光基板に形成された貫通マークまたは不貫通マークを、露光基板の一方の側から観察できるようになっている。このため、両面アライナまたは両面露光装置を用いずとも加工寸法精度の厳しい場合にも適用でき、しかも正確な膜厚制御が可能となっている。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
<露光装置100の構成>
図1は、原板であるマスク30の所定のパターンを露光基板である水晶ウエハ10に露光する際に用いられる露光装置100の構成例を示す側断面図である。この露光装置100は、短波長の光線、例えば300nmの照明光ILを照射する露光光源101と、露光光源101から照射された照明光ILをマスク30に対して平行光を導く、コンデンサーレンズ103L1および103L2からなる照明光学系103を有している。さらに、露光装置100は、マスク30を保持しXY平面で移動可能なマスクステージ105と、水晶ウエハ10を真空吸着する真空チャック114、この真空チャック114を備えるウエハステージ112とを有している。ウエハステージ112は、使用者の操作によって、ベース110上のXY平面でX軸方向、Y軸方向およびZ軸を中心とした回転方向に移動することが可能である。
露光装置100には、照明光学系103に隣接してアライメント用カメラ120が設けられている。アライメント用カメラ120は、アライメント用対物レンズ122(122A,122B)、いわゆる顕微鏡を有している。使用者は、アライメント用対物レンズ122Aおよび122Bからの画像を観察して水晶ウエハ10とマスク30とをアライメントする。さらに、アライメント用カメラ120には、アライメント用対物レンズ122からの光を分光して、光を電気に変換する光電変換素子であるCCD123(123A,123B)が取り付けられている。CCD123で得られた電気信号は、画像処理するための画像処理装置126に接続されている。画像処理装置126は、後述するように、水晶ウエハ10の貫通マーク21とマスク30のアライメントマーク33との位置関係を演算したり、画像をモニター127に表示したりする。
矢印129に示すように、アライメント用カメラ120は、水晶ウエハ10とマスク30とをアライメントする際には、マスク30の上方に配置されるようになっており、マスク30の所定のパターンを水晶ウエハ10に露光する際には、マスク30の上方から退避する。
<水晶ウエハ10の構成>
図2Aおよび図2Bは、本実施形態に用いる水晶ウエハ10の構成を示す斜視図である。この水晶ウエハ10は、厚さ0.36mmの人工水晶からなり、その水晶ウエハ10の直径は4インチである。また、図2Aに示すように、ウエハの一部には、水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラット10Cが形成されている。また、図2Bに示すように、オリエンテーションフラット10Cではなく、水晶の結晶方向を特定するためウエハの一部にノッチ10Dを形成してもよい。以下の実施形態では、図2Aに示すオリエンテーションフラット10Cを有する水晶ウエハ10で説明する。
水晶ウエハ10には、水晶ウエハ10とマスク30とをアライメントする際に、水晶ウエハ10のアライメントマークとなる貫通マーク21が形成されている。後述するマスク30には、38個の圧電振動デバイス用(角速度センサ用音叉、水晶振動子または水晶フィルタなど)パターン34が形成されている。これらのパターン34が水晶ウエハ10に露光された際に、露光の邪魔にならない位置、つまり水晶ウエハ10の端部に少なくとも2箇所、貫通マーク21が形成される。
図3に、本実施形態に用いる水晶ウエハ10の断面図を示す。図3Aは、貫通マーク21または不貫通マーク23を形成していない水晶ウエハ10の断面図である。図3Bは、貫通マーク21(21S,21T)を形成した水晶ウエハ10の断面図である。図3Cは、不貫通マーク23(23S,23T)を形成した水晶ウエハ10の断面図である。
圧電振動デバイスの電極などを形成するために、水晶ウエハ10の面には金属薄膜が形成される。例えば図3A,図3Bおよび図3Cにおいて、水晶ウエハ10の表面10Aおよび裏面10Bには、クロム17の薄膜がスパッタによって成膜して形成されている。その上面には、さらに金15の薄膜がスパッタによって形成されている。そして、照明光ILで水晶ウエハ10を露光する際には、水晶ウエハ10の金15の薄膜の外側に、それぞれレジスト膜11Aおよび11Bが塗布される。
図3Bの水晶ウエハ10の端部形成された貫通マーク21(21S,21T)は貫通孔であり、貫通孔は、クロム17の薄膜および金15の薄膜が形成され、さらにレジスト膜11が塗布された後に、レーザーにより穿孔される。貫通マーク21Sと貫通マーク21TとのX軸方向の距離は、例えば80.000mmに設定されている。具体的には、パルス幅がフェムト秒(10−15秒)のパルスレーザーであるフェムト秒レーザーを使って貫通孔を開ける。その他の微細加工に適したレーザーも適用可能である。貫通マーク21の形状は、円形状であってもよいし十字形状であってもよいし、または四角形状であってもよい。マスク30に形成されたアライメントマーク33S,33Tの形状に合わせて適宜変更することができる。なお、クロム17の薄膜および金15の薄膜が形成された状態で、貫通マーク21をレーザーにより穿孔してもよい。この場合には、貫通マーク21が形成された後にレジスト膜11が塗布されることになる。
図3Cの水晶ウエハ10の端部形成された不貫通マーク23(23S,23T)は金属膜であるクロム17の薄膜および金15の薄膜を穿孔し、水晶ウエハ23まで貫通していない。この不貫通孔も、クロム17の薄膜および金15の薄膜が形成され、さらにレジスト膜11が塗布された後に、レーザーにより穿孔される。具体的には、パルス幅がフェムト秒(10−15秒)のパルスレーザーであるフェムト秒レーザーを使ってクロム17の薄膜および金15の薄膜に孔を開ける。その他の微細加工に適したレーザーも適用可能である。なお、クロム17の薄膜および金15の薄膜が形成された状態で、不貫通マーク23をレーザーにより穿孔してもよい。水晶ウエハ10の表面10Aおよび裏面10Bに同じ位置にクロム17の薄膜および金15の薄膜を穿孔するため、水晶ウエハ10の表面10A側に配置されたフェムト秒レーザーのXY座標位置、および表面10B側に配置されたフェムト秒レーザーのXY座標位置は厳格に固定される。例えば、熱膨張率の小さいインバー型合金でフェムト秒レーザーを保持して、インバー型合金は防振台に配置され、XY座標位置に変化が生じないようにする。
<マスク30の構成>
図4は、正方形のマスク30の構成例を示す斜視図である。このマスク30は、合成石英ガラスからなる透明な露光マスク用ガラス基板31の上面に、クロムからなる露光マスク用遮光膜32がスパッタによって成膜して形成され、またアライメントマーク33(33S,33T)および圧電振動デバイス用パターン34が形成されている。
このマスク30の露光マスク用遮光膜32の中央領域には、38個の5mm×10mmの長方形形状の圧電振動デバイス用パターン34が、マスク30の各辺に平行にパターニングされている。さらに、圧電振動デバイス用パターン34の両側には、四つの正方形で構成される十字型のアライメントマーク33S,33Tがパターニングされている。なお、アライメントマーク33Sを基準として、個々の圧電振動デバイス用パターン34が位置決めされている。また、基準マークとなるアライメントマーク33Sとアライメントマーク33TとのX軸方向の距離は、貫通マーク21Sと貫通マーク21Tとの距離に合わせて、80.000mmに設定されている。
この十字型のアライメントマーク33S,33Tは、その各々の正方形の垂直の辺が、マスク30の垂直方向の辺に平行とされ、その各々の正方形の水平の辺が、マスク30の水平方向の辺に平行とされている。すなわち、その各々の四つの正方形が、十字型になっている。また、圧電振動デバイス用パターン34及びアライメントマーク33S,33Tは、図2に示す4インチの水晶ウエハ10の領域内に納まるように形成されている。
水晶ウエハ10の裏面に、マスク30の圧電振動デバイス用パターン34と異なるパターンを露光する際には、異なるパターンが描かれた裏面用マスクが必要となる。本実施形態では、説明を簡略化するため、マスク30の圧電振動デバイス用パターン34を水晶ウエハ10の裏面に露光する場合を説明する。すなわち、水晶ウエハ10の裏面を露光する際にも、水晶ウエハ10を裏返すだけで、マスク30をマスクステージ105に装着したままである。
<アライメントおよび露光に関する動作>
図5は、5mm×10mmの長方形形状の38個の圧電振動デバイス用のパターンを、1枚の水晶ウエハ10の両面に、対をなすように露光する場合の実施形態を説明するフローチャートである。以下にフローチャートの各ステップの説明をする。なお、図3Bで示した貫通マーク21(21S,21T)を形成した水晶ウエハ10でも、図3Cで示した不貫通マーク23(23S,23T)を形成した水晶ウエハ10でも、アライメントおよび露光に関する動作は同じである。したがって、以下のフローチャートでは、図3Bで示した貫通マーク21を形成した水晶ウエハ10で説明する。
ステップS51では、クロム17の薄膜および金15の薄膜が水晶ウエハ10の表裏面に形成され、さらにレジスト膜11Aおよび11Bが塗布された水晶ウエハ10を用意する。そして、水晶ウエハ10の所定の位置に少なくとも2箇所に貫通マーク21を、フェムト秒レーザーを使って穿孔する。貫通マーク21は200nm以下の精度で加工される。
次にステップS52に進み、真空チャック114を備えるウエハステージ112を搬入位置に移動させる。そして、水晶ウエハ10の表面10Aをマスクステージ105側に向けて載置し、真空チャック114で真空吸着させる。このとき、オリエンテーションフラット10Cがウエハステージ112のX軸方向に一致するように吸着させる。
ステップS53では、マスク30を、その露光マスク用遮光膜32をウエハステージ112側に向けて、マスクステージ105に取り付ける。水晶ウエハ10の表面10Aのレジスト膜11Aとマスク30との間には、微小な間隙が存在する。このとき、位置合わせ用対物レンズ122を観察しながら、マスク30に形成されている十字形のアライメントマーク33S,33Tの各辺が、それぞれ、X軸及びY軸に平行となるようにする。次に、位置合わせ用対物レンズ122を観察しながら、水晶ウエハ10の表面10A上の貫通マーク21S,21Tを、マスク30のアライメントマーク33S,33Tに合致させるようにする。
つまり、ウエハステージ112を移動させることによって、マスク30の露光マスク用遮光膜32にパターニングされているアライメントマーク33S,33Tに、水晶ウエハ10の貫通マーク21S,21Tを合致させる。必要があれば、マスクステージ112を微調整してもよい。
マスク30のアライメントマーク33S,33Tと、水晶ウエハ10の貫通マーク21S,21Tとは、それぞれ別に形成されているため、厳密には必ずしも合致しないことがある。具体的にはミクロンオーダーまたはナノオーダーでは、たとえ双方のX軸方向の距離およびY軸方向の距離が精度良く形成されていたとしても多少の誤差が生じる。このため、アライメント用対物レンズ122を経由したアライメントマーク33S,33Tおよび貫通マーク21S,21Tの双方のマークをCCD123(123A,123B)で撮像し、画像処理装置126で画像処理する。そして、水晶ウエハ10の表面10Aを露光する際の、水晶ウエハ10とマスク30とのX軸方向およびY軸方向の位置関係を演算し、誤差を補正値Cとして記憶する。図中左右の2つのマーク、すなわちアライメントマーク33S,33Tおよび貫通マーク21S,21Tを有する。そして、CCD122AおよびCCD122Bで得られた画像からアライメントマーク33S,33Tおよび貫通マーク21S,21Tの座標位置を求める。その座標ズレから演算し、水晶ウエハ10とマスク30との回転ズレを求める。この回転ズレも補正値Cとして記憶することができる。
次にステップS54に進む。以上のようなステップを経て、水晶ウエハ10及びマスク30が露光装置100にセッテイングされる。そして、アライメント用カメラ120が、マスク30の上方から退避する。上述したように、マスク30の露光マスク用遮光膜32は不透明であるが、アライメントマーク33S,33T及び圧電振動デバイス用パターン34がパターニングされている部分は、透明性を有している。従って、照明光ILがマスク30に照射されると、アライメントマーク33S,33T及び圧電振動デバイス用パターン34の部分を透過した照明光ILが、水晶ウエハ10の表面10A(レジスト膜11A)に照射される。すなわち、レジスト膜11Aの、アライメントマーク33S,33T及び圧電振動デバイス用パターン34の形成位置に対応する位置が露光される。
この露光処理終了後、水晶ウエハ10の表面10Aの現像処理を行い、レジスト膜11Aの露光箇所を除去する。図6Aは、表面10Aの露光処理終了後の水晶ウエハ10を示す斜視図である。水晶ウエハ10の表面10A上には、アライメントマーク33S’,33T’及び圧電振動デバイス用パターン34’が露光されている。なお、ステップS53で説明したように、マスク30は、露光マスク用遮光膜32を水晶ウエハ10側に向けて露光されるので、図4と図6とでは、アライメントマーク33Sと33S’および33Tと33T’が図面中で左右逆になっている。
ステップS55では、真空チャック114の真空を解除して、水晶ウエハ10を取り外し、水晶ウエハ10の裏面10Bをマスクステージ105側に向けて載置し、オリエンテーションフラット10Cがウエハステージ112のX軸方向に一致するように真空チャック114で真空吸着させる。図6Bは、表面10Aの露光処理終了後の水晶ウエハ10を裏返して裏面10Bを示す斜視図である。水晶ウエハ10を裏返して裏面10Bがマスクステージ105側に向いているので、貫通マーク21S,21Tが、図面中で左右逆になっている。
次に、ステップS56に進む。まず、アライメント用カメラ120が、マスク30の上方に挿入される。そして、ステップS53における場合と同様に、ウエハステージ112を移動させることによって、マスク30の露光マスク用遮光膜32にパターニングされているアライメントマーク33S,33Tに、水晶ウエハ10の貫通マーク21S,21Tを合致させる。貫通マーク21S,21Tは、水晶ウエハ10を貫通した貫通孔であるので、表裏面で位置が異なることはない。
上述したとおり、ミクロンオーダーまたはナノオーダーでは、アライメントマーク33S,33Tおよび貫通マーク21S,21Tの双方のマークは誤差がある。そしてウエハ10の表面10Aを露光する際には、この誤差が、水晶ウエハ10とマスク30とのX軸方向、Y軸方向および回転方向の位置関係、すなわち補正値Cとして記憶されている。ステップS56では、マスク30のアライメントマーク33S,33Tと、水晶ウエハ10の貫通マーク21S,21Tとを合致させる際には、この補正値Cを加味して合致させる。ただし、補正値Cは、水晶ウエハ10を裏返すことで貫通マーク21S,21Tが図面中で左右逆になっている。
ステップS57に進み、まず、アライメント用カメラ120が、マスク30の上方から退避する。次に、照明光ILを露光光源101で照射し、マスク30にパターニングされている圧電振動デバイス用パターン34を、水晶ウエハ10の裏面10B上に塗布されているレジスト膜11Bを露光する。ステップS58では、真空チャック114の真空を解除して、水晶ウエハ10を取り外す。
レジスト膜11Bの露光終了後、現像処理を施し、レジスト膜11Bの露光箇所(裏面用マスク30の圧電振動デバイス用パターン34の形成されている位置に対応する箇所)を除去する。このようにすることによって、表面10A上にアライメントされた圧電振動デバイス用パターン34’と対をなす圧電振動デバイス用パターン34’が裏面10B上に形成され、両面アライメント処理が終了する。
図7は、図5のフローチャートの一部を理解を助けるため模式的に示した図である。図7Aは、ステップS53において、マスク30のアライメントマーク33Sおよび33Tを、水晶ウエハ10の表面10A上の貫通マーク21Sおよび21Tにアライメントした状態を示す。さらに、図7Aは、ステップS54において、マスク30の圧電振動デバイス用パターン34を水晶ウエハ10に露光して、レジスト膜11Aの圧電振動デバイス用パターン34’が露光された状態を示している。図7Bは、ステップS55において、水晶ウエハ10を裏返し、ステップS56で、マスク30のアライメントマーク33Sおよび33Tを、水晶ウエハ10の裏面10B上の貫通マーク21Tおよび21Sにアライメントした状態を示す。さらに、図7Bは、ステップS57において、マスク30の圧電振動デバイス用パターン34を水晶ウエハ10に露光して、レジスト膜11Bの圧電振動デバイス用パターン34’が露光された状態を示している。
このようにして露光された、水晶基板10の表面10Aの圧電振動デバイス用パターン34’と、裏面10Bの圧電振動デバイス用パターン34’のズレを検出したところ、パターンのズレは±5μm以下となり、本実施形態を用いたアライメント方法で所望の精度を得ることができることが確認された。
従って、本実施形態によれば、1枚の水晶ウエハ10の両面を両面アライナまたは両面露光装置を用いることなく、通常のアライメント用カメラを有する片面露光する露光装置を用いて、正確にアライメントすることができた。そして、安価で両面露光することができる。
上記実施形態では、圧電振動デバイス用の水晶ウエハで説明してきたが、本発明は圧電振動デバイス用に限られない。さらに、DNAチップまたはマイクロマシンの製造においては、ガラス基板またはシリコンウエハの表裏両面にパターンを形成する必要がある場合がある。このように、水晶ウエハではなく、ガラス基板またはシリコンウエハなどの透過性または不透過性ウエハにたいしても本発明を適用することができる。
マスク30のパターンを水晶ウエハ10に露光する際に用いられる露光装置100の構成例を示す断面図である。 Aは、オリエンテーションフラットを有する水晶ウエハ10の構成を示す斜視図であり、Bは、ノッチを有する水晶ウエハ10の構成を示す斜視図である。 Aは貫通マーク21または不貫通マーク23を形成していない水晶ウエハ10の断面図で、Bは貫通マーク21を形成した水晶ウエハ10の断面図で、Cは不貫通マーク23を形成した水晶ウエハ10の断面図である。 正方形のマスク30の構成例を示す斜視図である。 水晶ウエハ10の両面に露光する場合の実施形態を説明するフローチャートである。 Aは、表面10Aの露光処理終了後の水晶ウエハ10を示す斜視図である。Bは、露光処理終了後の水晶ウエハ10を裏返して裏面10Bを示した斜視図である。 図5のフローチャートの一部を理解を助けるため模式的に示した図である。
符号の説明
10 …… 水晶ウエハ
21 …… 貫通マーク
23 …… 不貫通マーク
30 …… マスク
33 …… アライメントマーク
34 …… 圧電振動デバイス用パターン
100 …… 露光装置
103 …… 照明光学系
105 …… マスクステージ
112 …… ウエハステージ
114 …… 真空チャック
120 …… アライメント用カメラ

Claims (10)

  1. 原板に描かれたパターンを露光基板の第一面と第二面とに露光する際のアライメント方法において、
    前記露光基板の前記第一面と前記第二面とに貫通する貫通マークを形成する貫通マーク形成工程と、
    前記第一面を前記原板に向けて前記露光基板を配置し、前記原板の基準マークと前記貫通マークとをアライメントする第一アライメント工程と、
    前記第二面を前記原板に向けて前記露光基板を配置し、前記基準マークと前記貫通マークとをアライメントする第二アライメント工程と
    を有することを特徴とするアライメント方法。
  2. 前記第一アライメント工程時に、前記基準マークと前記貫通マークとの誤差を記憶する工程と、
    前記誤差に基づいて前記第二アライメント工程は前記基準マークと前記貫通マークとをアライメントすることを特徴とする請求項1に記載のアライメント方法。
  3. 原板に描かれたパターンを露光基板の第一面と第二面とに露光する際のアライメント方法において、
    前記露光基板の前記第一面と前記第二面との同一位置に不貫通マークを形成する不貫通マーク形成工程と、
    前記第一面を前記原板に向けて前記露光基板を配置し、前記原板の基準マークと前記不貫通マークとをアライメントする第一アライメント工程と、
    前記第二面を前記原板に向けて前記露光基板を配置し、前記基準マークと前記不貫通マークとをアライメントする第二アライメント工程と
    を有することを特徴とするアライメント方法。
  4. 前記第一アライメント工程時に、前記基準マークと前記不貫通マークとの誤差を記憶する工程と、
    前記誤差に基づいて前記第二アライメント工程は前記基準マークと前記貫通マークとをアライメントすることを特徴とする請求項3に記載のアライメント方法。
  5. 前記誤差は、前記第一面の平面内の距離および回転量を含むことを特徴とする請求項2または請求項4に記載のアライメント方法。
  6. 前記第一アライメント工程と前記第二アライメント工程との間に、前記露光基板を裏返す裏返し工程を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のアライメント方法。
  7. 前記第一アライメント工程と前記裏返し工程との間に、前記原板に描かれたパターンを前記露光基板の前記第一面に露光する第一露光工程を有することを特徴とする請求項6に記載のアライメント方法。
  8. 前記第二アライメント工程の後に、前記原板に描かれたパターンを前記露光基板の前記第二面に露光する第二露光工程を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のアライメント方法。
  9. 前記露光基板は、金属薄膜が形成された水晶ウエハを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のアライメント方法。
  10. 前記不貫通マーク形成工程は、前記金属薄膜を穿孔することを特徴とする請求項9に記載のアライメント方法。

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