JP4842717B2 - 吸収式冷水機の運転方法及び吸収式冷水機の運転システム - Google Patents

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Description

本発明は、温水を利用して冷水及び温水を供給可能な吸収式冷水機の運転方法及び吸収式冷水機の運転システムに関する。
従来から、コジェネ装置等の排熱により温められた温水を再生器の加熱に利用して吸収式冷水機を駆動する吸収式冷水機の運転システムが用いられている。このシステムでは、まず、コジェネ装置において、発電機による外部への電力供給がなされるとともに、当該発電機から発生する排熱を回収することにより温水が得られる。吸収式冷水機では、この温水を利用して再生器を加熱することで冷暖房を行うことを可能としている。例えば、特許文献1には、マイクロガスタービンから排出される排ガスの熱を利用して温水を加熱し、この加熱された温水を利用して再生器の加熱を行う吸収式冷水機が記載されている。この吸収式冷水機は温水を補助的に加熱するためのバーナと、バーナに空気を供給するブロワーを備えており、排ガスにより昇温された温水の温度が予め定められた温度以上になると、バーナの燃焼が停止している状態でブロワーを用いて空気を送風することで、空気と温水との間で熱交換させることにより温水の温度を下げることが可能である。排ガスと温水との熱交換部分における温水温度の調整の困難さを鑑みたものであり、補助加熱に用いられるブロワーを利用することで構成部品点数の増加もなく経済的である。
特開2001−124011号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなコジェネ装置からの排熱により加熱された温水を利用する吸収式冷水機の場合、ガスタービン等の発電機が停止している場合は温水を加熱することはできず冷暖房を使用することができなくなる。また、発電機を再起動することも考えられるが、電力が不要なときに発電機を再起動するのは発電した電力を有効に利用することができずエネルギーロスが大きくなり、省エネの観点から好ましくはない。また、補助加熱器(バーナ等)を用いて温水を加熱して吸収式温水機で利用することも可能であるが、この場合、灯油やガスなどの燃料を燃焼させることにより発生する燃焼ガスと水との熱交換を行うことになる。そのため、排ガス側への熱ロスが大きく、また、不要にCOガスを発生することになり環境負荷が大きくなってしまう。
特に、吸収式冷水機を停止状態から立ち上げる際は、吸収式冷水機で利用する温水の温度は低くなっているため、温水を吸収式冷水機を安定して運転するために必要な所定温度まで加熱するのに要する熱量は大きく、補助加熱器等による熱ロスの影響が大きくなるため問題となる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、排ガスの発生を抑制して吸収式冷水機の運転を効率よく行うことが可能な吸収式冷水機の運転方法及び吸収式冷水機の運転システムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明は蓄熱式熱供給装置を利用した吸収式冷水機の運転方法及び吸収式冷水機の運転システムに関する。そして、本発明に係る吸収式冷水機の運転方法及び吸収式冷水機の運転システムは、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の吸収式冷水機の運転方法は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る吸収式冷水機の運転方法、外部から熱供給された液体の第1熱交換媒体の熱を利用して冷却水を生成することが可能な吸収式冷水機の運転方法であって、供給制御手段により、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時に、熱交換器を用いて蓄熱式熱供給装置に蓄えられた熱を液体の第2熱交換媒体を介して前記吸収式冷水機に供給される前記第1熱交換媒体との間で熱供給を行い、前記第1熱交換媒体の温度が所定温度に達した後は、前記第1熱交換媒体の温度を所定温度に維持するように、前記熱交換器を流れる前記第2熱交換媒体の流量を調整することを特徴とし、 前記供給制御手段は、前記第1熱交換媒体の温度に基づいて、前記熱交換器を通らずに前記蓄熱式熱供給装置から排出された前記第2熱交換媒体が前記蓄熱式熱供給装置に循環するための第1流路と、前記蓄熱式熱供給装置と前記熱交換器との間を前記第2熱交換媒体が循環するための第2流路との切り替えや、前記第1流路と前記第2流路を流れる前記第2熱交換媒体の流量の割合を制御し、前記蓄熱式熱供給装置は、複数の孔が設けられ熱伝導が高い部材から形成されている分離板により内部空間が上下に2つの上空間と下空間に分離された蓄熱槽を備え、固体と液体との状態変化により蓄熱する蓄熱体と、前記蓄熱体に直接接触することにより熱交換し、前記蓄熱体よりも比重が小さく前記蓄熱体と反応しない液体の第2熱交換媒体とを前記上空間に収容し、前記第2熱交換媒体を前記下空間に収容し、前記熱交換器にて前記第1熱交換媒体と熱交換した前記第2熱交換媒体を前記下空間に取り込み、前記上空間から前記第2熱交換媒体を排出することを特徴とする
また、上記目的を達成するための本発明に係る吸収式冷水機の運転システムは、外部から熱供給された液体の第1熱交換媒体の熱を利用して冷却水を生成することが可能な吸収式冷水機と、複数の孔が設けられ熱伝導が高い部材から形成されている分離板により内部空間が上下に2つの上空間と下空間に分離された蓄熱槽を備え、固体と液体との状態変化により蓄熱する蓄熱体と、前記蓄熱体に直接接触することにより熱交換し、前記蓄熱体よりも比重が小さく前記蓄熱体と反応しない液体の第2熱交換媒体とを前記上空間に収容し、前記第2熱交換媒体を前記下空間に収容し、前記熱交換器にて前記第1熱交換媒体と熱交換した前記第2熱交換媒体を前記下空間に取り込み、前記上空間から前記第2熱交換媒体を排出して、蓄えられた熱を前記第2熱交換媒体を介して外部へ供給することが可能な蓄熱式熱供給装置と、前記蓄熱式熱供給装置から供給される前記第2熱交換媒体と前記吸収式冷水機に供給される第1熱交換媒体との間の熱交換を行う熱交換器と、前記吸収式冷水機と前記熱交換器との間を前記第1熱交換媒体が循環するための第1熱媒循環流路と、前記熱交換器を通らずに前記蓄熱式熱供給装置から排出された前記第2熱交換媒体が前記蓄熱式熱供給装置に循環するための第1流路と、前記蓄熱式熱供給装置と前記熱交換器との間を前記第2熱交換媒体が循環するための第2流路と、を備える第2熱媒循環流路と、前記第1熱媒循環流路の途中に配置された温度計による前記第1熱交換媒体の計測結果に基づいて、前記第1流路と前記第2流路の切り替えや、前記第1流路と前記第2流路を流れる前記第2熱交換媒体の流量と割合を制御する供給制御手段と、を備え、前記供給制御手段は、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時に、前記第1流路を遮断して前記第2流路を全開にして前記蓄熱式熱供給装置から前記熱交換器に前記第2熱交換媒体を供給するように制御し、前記第1熱交換媒体の温度が所定温度に達した後は、前記第1熱交換媒体の温度を所定温度に維持するように、前記第1流路と前記第2流路を切り替えたり、前記第1流路と前記第2流路を流れる前記第2熱交換媒体の流量の割合を調整したりすることを特徴とする。
これらの構成によると、吸収式冷水機の立ち上げ時において、吸収式冷水機で利用する液体の第1熱交換媒体は、蓄熱式熱供給装置から供給される液体の第2熱交換媒体との間で熱交換することにより加熱される。液体と液体との間で熱交換器を介して熱交換する場合、燃料を燃焼させて加熱する場合のように排ガスが発生することはないため、排ガスとして熱が大気中に放出されることによる熱ロスがなく、第1熱交換媒体の加熱を効率よく行うことが可能となる。
また、吸収式冷水機の運転する時間帯と異なる時間帯に発生した排熱、または、遠隔地で発生した排熱を利用して蓄熱式熱供給装置に熱を蓄え、当該蓄えた熱を利用することができるため、吸収式冷水機の立ち上げ時において新たに燃料を燃焼させることが不要となり、COが発生することを抑制可能である。
特に、吸収式冷水機の立ち上げ時においては、周囲の温度に近い温度にまで冷却された状態の第1熱交換媒体を、吸収式冷水機の運転に必要な所定温度まで大幅に上昇させる必要があるが、蓄熱式熱供給装置から熱供給することで上述したように効率よく第1熱交換媒体に熱供給することができ、吸収式冷水機の運転における熱ロスを顕著に低下することができるため効果的である。
また、平時(室温状態)では固体となっている蓄熱体は、例えば外部で発生する排熱などにより熱供給されて高温になった第2熱交換媒体と直接接触することで、固体状態において温度が上昇して第2熱交換媒体の熱を顕熱として蓄えるとともに、融点に達することで固体から液体に状態変化することで潜熱として熱を蓄えることができる。また、液体状態においても、更に熱を供給された場合は温度が上昇して顕熱として熱を蓄えることができる。更に、蓄熱体が蓄熱しているとき、即ち、蓄熱体が液体状態のとき、蓄熱体よりも温度の低い第2熱交換媒体と直接接触することで、蓄熱した熱を第2熱交換媒体に伝導するとともに、温度が低下して液体から固体に状態変化する。
そして、蓄熱式熱供給装置が備える蓄熱槽の内部空間の下空間に取り込まれた第2熱交換媒体は分離板の孔を通過して上空間に収容された蓄熱体を通って上方へ移動することにより蓄熱体との間で熱交換を行う。これより、蓄熱体と第2熱交換媒体とが直接接触して熱交換するため、蓄熱体と第2熱交換媒体との間の熱交換効率を向上させることができる。したがって、蓄熱された熱を効率よく吸収式冷水機の立ち上げ時の運転に利用することができる。ここで、内部空間を分離する分離板は、熱伝導が高い部材から形成されているため、蓄熱槽の下空間に熱供給した第2熱交換媒体を排出することで、分離板を介して間接的に上空間に収容された蓄熱体の下側全体から熱を伝導することができる。尚、下空間には、第2熱交換媒体が充填されており、下空間に第2熱交換媒体が排出されることで、分離板の孔から上方に向かって第2熱交換媒体が通過して移動するため、蓄熱体の存在する上空間の圧力よりも下空間の圧力が高くなり、上空間の蓄熱体が液体であっても、分離板の孔を介して下空間に移動しないようになっている。
また、蓄熱体の液体から固体への移行段階において、蓄熱体の温度は蓄熱体の融点温度に保たれるため、蓄熱式熱供給装置から熱交換器に供給される第2熱交換媒体の温度も略一定に保つことができる。そのため、熱交換器を介して第1熱交換媒体に伝達する熱量の制御が容易に可能である。
更に、第1熱交換媒体の温度に基づいて熱交換器を流れる第2熱交換媒体の流量を調整することで、吸収式冷水機で利用する第1熱交換媒体に供給する熱量を最適に調整することができ、第1熱交換媒体の温度を制御することができため、余分な熱供給をなくし、吸収式冷水機を効率よく運転させることができる。ここで、第2熱交換媒体の流量を一定に保った状態においても、供給制御手段で第1流路及び第2流路を切り替えることにより、蓄熱式熱供給装置から熱交換器に供給される第2熱交換媒体の流量を制御することができる。
ここで、本発明に係る吸収式冷水機の運転方法及び本発明に係る吸収式冷水機の運転システムにおいて、前記吸収式冷水機は、補助ボイラーを備え、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時には、前記補助ボイラーを停止した状態で制御して良い。
これによると、吸収式冷水機の立ち上げ時において、吸収式冷水機で利用する液体の第1熱交換媒体は、補助ボイラーを使用せず、蓄熱式熱供給装置から供給される液体の第2熱交換媒体との間で熱交換することにより加熱される。液体と液体との間で熱交換器を介して熱交換する場合、補助ボイラーにより燃料を燃焼させて加熱する場合のように排ガスが発生することはないため、排ガスとして熱が大気中に放出されることによる熱ロスがなく、第1熱交換媒体の加熱を効率よく行うことが可能となる。
また、吸収式冷水機の運転する時間帯と異なる時間帯に発生した排熱、または、遠隔地で発生した排熱を利用して蓄熱式熱供給装置に熱を蓄え、当該蓄えた熱を利用することができるため、吸収式冷水機の立ち上げ時において、補助ボイラーにより新たに燃料を燃焼させることが不要となり、CO が発生することを抑制可能である。
尚、第1熱交換媒体が所定温度に達した後は、蓄熱式熱供給装置からの熱供給を停止し、補助ボイラーにより適宜第1熱交換媒体を加熱して所定温度に保って吸収式冷水機を継続運転することも可能である。また、蓄熱式熱供給装置と補助ボイラーとを併用して第1熱交換媒体に熱供給を行うことも可能である。
ここで、本発明に係る吸収式冷水機の運転方法において、前記第2熱交換媒体は、前記蓄熱槽の上部から内部空間に向かって突出し、前記上空間に収容された前記蓄熱体と前記第2熱交換媒体との境界面を横切るように、前記蓄熱槽と一体に配置され、前記第2熱交換媒体へ熱供給の供給及び停止を行う加熱器を介して、前記蓄熱槽の前記下空間に供給されて良い。
また、本発明に係る吸収式冷水機の運転システムにおいて、前記蓄熱式熱供給装置は、前記蓄熱槽の上部から内部空間に向かって突出し、前記上空間に収容された前記蓄熱体と前記第2熱交換媒体との境界面を横切るように、前記蓄熱槽と一体に配置され、前記第2熱交換媒体へ熱供給の供給及び停止を行う加熱器を更に備え、前記第2熱交換媒体は、前記第2熱媒循環流路から前記加熱器を介して前記蓄熱槽の前記下空間に供給されて良い。
これによると、加熱器により第2熱交換媒体に熱供給をし、熱供給した第2熱交換媒体を蓄熱槽の下空間へ排出することにより、蓄熱体に蓄熱をすることができる。また、加熱を停止した状態の加熱器を介して取り込んだ第2熱交換媒体をそのまま下空間へ排出することにより、蓄熱体を冷却する、即ち、蓄熱体から第2熱交換媒体に熱供給することができる。
また、加熱器の一部を蓄熱槽の内部空間内に設けるように、加熱器と蓄熱槽とを一体にすることで、蓄熱式熱供給装置の省スペース化を実現することができる。また、加熱器で第2熱交換媒体に熱供給した場合、加熱器から蓄熱槽へ供給される時間や距離を短くでき、それにより、供給中に第2熱交換媒体の熱が奪われることがないため、効率よく蓄熱体に蓄熱できる。さらに、加熱器を、第2熱交換媒体と蓄熱体との境界面を横切るように配置することで、加熱器から発生する熱を蓄熱体に伝導することができ、加熱器からの熱を有効利用することで、さらに効率よく蓄熱することができる。
ここで、加熱器は、工場等から発生する排熱を第2熱交換媒体に供給したり、熱供給の停止をしたりし、第2熱交換媒体を蓄熱式熱供給装置の内部空間の下方に排出する。例えば、加熱器は、第2熱交換媒体が流通するパイプを囲繞するように配置した伝熱管を有しており、その伝熱管に上記排熱を送給することで、配管壁を介して第2熱交換媒体に熱供給(加熱)できるようにする。
また、本発明に係る吸収式冷水機の運転方法及び本発明に係る吸収式冷水機の運転システムにおいて、前記加熱器は、前記加熱器の下部に設けられ、前記加熱器に取り込まれた前記第2熱交換媒体を前記蓄熱槽の前記下空間に排出する、熱伝導率が高い部材から形成された加熱器用管と、前記蓄熱槽の前記上空間にある前記蓄熱体と、前記下空間の前記第2熱交換媒体とを通過するように配置され、前記加熱器の前記第2熱交換媒体を前記蓄熱槽の前記上空間の前記第2熱交換媒体に排出する、熱伝導率が高い部材から形成された補助管と、を備えて良い。
これによると、加熱器用管により下空間に排出された第2熱交換媒体は、分離板の孔から蓄熱体内に流入し、その後、上層の第2熱交換媒体まで上昇する。この上昇中に蓄熱体との直接接触により、蓄熱体との間で熱交換することができる。
また、第2熱交換媒体が、加熱器により熱供給された場合、加熱器用管及び補助管を流通する間に、加熱器用管及び補助管の壁を介した間接接触により、第2熱交換媒体の熱が蓄熱体や下空間の第2熱交換媒体に伝導する。これにより、蓄熱体に蓄熱可能であり、また、下空間の第2熱交換媒体を高温に維持できるため、さらに効率よく蓄熱することができる。
ここで、本発明に係る吸収式冷水機の運転方法において、前記蓄熱式熱供給装置から排出される前記第2熱交換媒体の流量が一定となるように、前記蓄熱式熱供給装置から排出される前記第2熱交換媒体が流通する排出管に備えられるポンプを制御して良い。
また、本発明に係る吸収式冷水機の運転システムにおいて、前記供給制御手段は、更に、前記第1流路及び前記第2流路に共通して形成され前記蓄熱式熱供給装置から排出される前記第2熱交換媒体が流通する排出管に備えるポンプと、前記排出管を流通する前記第2熱交換媒体の流量が一定となるように前記ポンプを制御するポンプ制御装置とを備えて良い。
これによると、蓄熱槽の蓄熱体を冷却していくと、液体から固体へと状態変化するようになる。そうすると、蓄熱槽の下空間にある第2熱交換媒体は、分離板の孔を通過し、上空間に移動し難くなる。その結果、上空間の第2熱交換媒体の量が低下し、蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体の流量も低下してしまう。これにより、蓄熱式熱供給装置を流通する第2熱交換媒体の流量が低下してしまい、熱交換器に十分な第2熱交換媒体を供給できなくなってしまう。このため、蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体の流量を常に一定となるように蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体が流通する排出管に備えられるポンプを制御することにより、熱交換器は、常に一定の第2熱交換媒体を取り込むことができるようになる。
具体的には、例えば、蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体の流量が低下すると、ポンプの回転数(駆動力)を大きくして、流量を増大させ、また、流量が増大すると、ポンプの回転数を小さくして、流量を低下させることで、蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体の流量を常に一定となるように制御する。ここで、蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体の流量を測定するために、蓄熱式熱供給装置から排出される第2熱交換媒体の排出管に設置した流量計を用いても良いし、その他の計測器、例えば、排出管を流通する第2熱交換媒体の流圧を計測することで流量を導出しても良い。
以下、本発明に係る吸収式を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る吸収式冷水機の運転方法を実施するための吸収式冷水機の運転システムを示す概略図である。本実施形態の吸収式冷水機の運転システム100は、吸収式冷水機10と、蓄熱槽21内に収容されるエリスリトール22(蓄熱体)に熱を蓄え、油23(第2熱交換媒体)を熱媒体として外部に熱供給可能な蓄熱式熱供給装置20と、蓄熱式熱供給装置20から供給される油23と吸収式冷水機10で利用する熱媒体である水11(第1熱交換媒体)との間の熱交換を行う熱交換器30と、を備えている。また、吸収式冷水機10と熱交換器30との間は第1循環管路61(第1熱媒循環流路)を介して水11が循環できるように構成されており、蓄熱式熱供給装置20と熱交換器30との間は第2循環管路62(第2熱媒循環流路)を介して油23が循環できるように構成されている。
吸収式冷水機10は、図示しない再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器等を備えており、所定温度の温水を利用して冷却水を生成し室内機40に供給することができる。また、吸収式冷水機10には、補助ボイラー50を備えており、補助燃料を燃焼させることにより適宜水11を加熱することができる。
吸収式冷水機10では、減圧された蒸発器にて吸収式冷水機10の機器内部で循環する冷媒である水(図示せず)を蒸発させて気化熱を奪い、吸収式冷水機10と室内機40との間を循環する管路41内の循環水42を冷却し冷却水を生成する。吸収式冷水機10において冷却された循環水42は、管路41を通って室内機40に供給され、室内の冷房等が行われる。蒸発器にて蒸発した水は吸収器に運ばれ、例えば臭化リチウム溶液等、湿気を吸収しやすい吸収液に吸収される。水を吸収して希釈された吸収液は、再生器にて熱交換器30から循環管路61を通って供給される高温の水11の熱で加熱されることにより、吸収した水分が蒸発して濃縮される。再生器にて蒸発した水は、凝縮器にて冷却されて液体の水に戻され、蒸発器へと運ばれ、再度、循環水42の冷却に用いられる。
尚、吸収式冷水機10は、温水を利用して冷却水を生成する温水焚き吸収式冷水機に限られず、冷却水だけでなく高温の温水を生成して外部に供給することも可能な吸収式冷温水機としてもよい。
蓄熱式熱供給装置20は、油23と蓄熱体であるエリスリトール22との直接接触で熱交換するタイプの蓄熱装置であり、蓄熱槽21と、加熱器24と、流量制御部25(供給制御手段)と、バルブ開度調整部26(供給制御手段)とを備えている。
蓄熱槽21は、内部空間を有しており、外周部分には、耐熱性を有する気泡発泡樹脂からなる断熱材等が付設されている。そして、蓄熱槽21の内部空間には、油23とエリスリトール22とが収容されている。具体的には、蓄熱槽21には、内部空間を上下に2つの空間に分離する分離板21aが配設されている。分離板21aは、平板であって、油23が通過することができる複数の孔が設けられている。尚、分離板21aは、熱伝導率が高い部材から形成されている。分離板21aにより上下に分離された内部空間の上側(以下、「上空間」と言う)には、油23とエリスリトール22とが収容されており、分離された内部空間の下側(以下、「下空間」と言う)には、油23のみが収容されている。尚、本実施の形態では、蓄熱体として短時間で効率よく蓄熱することができるエリスリトール22を使用しているが、酢酸ナトリウム三水和塩等であってもよい。
油23は、工場等で発生する排熱が供給され、エリスリトール22との直接接触により、エリスリトール22との間で熱交換をして、エリスリトール22に排熱を蓄熱したり、エリスリトール22に蓄熱された熱を取り出し、熱交換器30において吸収式冷水機10で利用される水11に熱を供給したりするための熱媒体である。
エリスリトール22は、例えば外部で発生する排熱などにより熱供給されて高温になった油23と直接接触することで、固体状態において温度が上昇して油23の熱を顕熱として蓄えるとともに、融点に達することで固体から液体に状態変化することで潜熱として熱を蓄えることができる。また、液体状態においても、更に熱を供給された場合は温度が上昇して顕熱として熱を蓄えることができる。
具体的には、エリスリトール22の融点は約119度であり、平時(室温状態)では固体となっている。そして、熱供給されたエリスリトール22よりも温度の高い油23と直接接触することで油23の熱が伝導されると、エリスリトール22の温度が上昇し、融点に達すると固体から液体に状態変化して液体状態で蓄熱する。
また、エリスリトール22が蓄熱しているとき、即ち、エリスリトール22が液体状態のとき、エリスリトール22よりも温度の低い油23と直接接触することで、蓄熱した熱を油23に伝導するとともに、温度が低下して液体から固体に状態変化する。
尚、油23は、エリスリトール22よりも比重が小さく、エリスリトール22と化学反応を起こしにくいため、エリスリトール22とは混合しない。これより、上空間に収容されている油23とエリスリトール22とは、間に部材等を介在させなくても、上層に油23、下層にエリスリトール22と、互いに分離するようになっている。また、下空間には、油23が充填されており、後述の加熱器24から下空間に油23が排出されることで、分離板21aの孔から上方に向かって油23が通過して移動する。このとき、エリスリトール22の存在する上空間の圧力よりも下空間の圧力が高くなるため、上空間のエリスリトール22が液体であっても、分離板21aの孔を介して下空間に移動しないようになっている。
加熱器24は、蓄熱槽21と一体に設けられ、工場等から発生する排熱を油23に供給したり、熱供給の停止をしたりし、油23を蓄熱槽21の内部空間の下方に排出する。加熱器24は、例えば、油23が流通するパイプを囲繞するように配置した伝熱管を有しており、その伝熱管に上記排熱を送給することで、配管壁を介して油23に熱供給(加熱)できるようになっている。そして、エリスリトール22に蓄熱する場合は、油23に熱供給をし、熱供給した油23を下空間へ排出する。また、エリスリトール22を冷却する、即ち、エリスリトール22から油23に熱供給する場合は、加熱を停止した状態の加熱器24を介して取り込んだ油23をそのまま下空間へ排出する。
また、加熱器24は、蓄熱槽21の上部から内部空間に向かって突出し、上空間の油23とエリスリトール22との境界面を略垂直に横切るように配置されている。加熱器24の一部を蓄熱槽21の内部空間内に設けるように、加熱器24と蓄熱槽21とを一体にすることで、蓄熱式熱供給装置20の省スペース化を実現することができる。また、加熱器24で油23に熱供給した場合、加熱器24から蓄熱槽21へ供給される時間や距離を短くでき、それにより、供給中に油23の熱が奪われることがないため、効率よくエリスリトール22に蓄熱できる。さらに、加熱器24を、油23とエリスリトールとの境界面を横切るように配置することで、加熱器24から発生する熱をエリスリトールに伝導することができ、加熱器24からの熱を有効利用することで、さらに効率よく蓄熱することができる。
さらに、加熱器24は、熱伝導率が高い部材から形成された、加熱器用管24aと補助管24bとを有している。加熱器用管24aは、加熱器24の下部に設けられ、加熱器24に取り込まれた油23を、蓄熱槽21の下空間に排出する。下空間に排出された油23は、分離板21aの孔からエリスリトール22内に流入し、その後、上層の油23まで上昇する。この上昇中にエリスリトール22との直接接触により、エリスリトール22との間で熱交換するようになっている。
補助管24bは、蓄熱槽21の上空間にあるエリスリトール22と、下空間の油23とを通過するように配置されており、加熱器24の油23を、蓄熱槽21の上空間の油23に排出する。油23が、加熱器24により熱供給された場合、補助管24bを流通する間に、補助管24bの壁を介した間接接触により、油23の熱がエリスリトールや下空間の油23に伝導する。これにより、エリスリトール22に蓄熱可能であり、また、下空間の油23を高温に維持できるため、さらに効率よく蓄熱することができる。
また、エリスリトール22を冷却していくと、即ち、エリスリトール22に蓄熱した熱を取り出していくと、エリスリトール22は固体化していくため、エリスリトール22と直接接触する油23がエリスリトール22中を上昇し難くなる。そうすると、上空間の油23の量が低下し、それにより、後述の排出管62aからの排出量も低下してしまうが、補助管24bを設けることで、油23の量の低下を防ぐことができる。また、補助管24bの途中には、バルブ24cが設けられており、バルブ24cを開閉することで、油23を流通させたり、流通を停止させたりすることができる。
また、上述しように分離板21aは、熱伝導率が高い部材から形成されており、下空間に熱供給した油23を排出することで、分離板21aを介して間接的に下側全体からエリスリトール22に伝導することができる。
上記の蓄熱槽21には、上空間に収容している油23を排出する排出管62aが配設されている。排出管62aは、後述する取込管62b、取出管62c、供給管62dとともに油23が蓄熱式熱供給装置20と熱交換器30との間を循環するための管路である第2循環管路62を形成している。また、排出管62aの途中には、ポンプ25a、流量計25b及びポンプ制御装置25cからなる流量制御部25(供給制御手段)が設置されている。ポンプ25aを運転させることで、油23が排出管62aを流通するようになり、流量計25bにより、排出管62aを流通する油23の流量を計測することができるようになっている。そして、ポンプ制御装置25cは、流量計25bの計測結果に基づいて、ポンプ25aを制御(具体的には、ポンプの回転数の制御)し、油23の流量が常に一定となるように制御できるようになっている。
排出管62aには、接続管63と取込管62bとが接続されている。具体的には、三方バルブ26aにより、排出管62a、接続管63、取込管62bがそれぞれ接続されている。三方バルブ26aは、開閉操作することで、2つの流路を切り替えることができるバルブである。尚、三方バルブ26aは、後述のバルブ開度調整部26(供給制御手段)のバルブ制御装置26cにより、排出管62aから取込管62bに流れる油23の流量と、排出管62aから接続管63に流れる油23の流量との割合を調整できるようになっている。また、取込管62bは、熱交換器30と接続され、取込管62bを流通する油23は熱交換器30に取り込まれるようになっている。
一方、加熱器24には、油23を取り込む供給管62dが配設されている。そして、供給管62dには、接続管63と取出管62cとが接続されている。具体的には、三方バルブ27により、供給管62d、接続管63、取出管62cがそれぞれ接続されている。尚、取出管62cは、熱交換器30と接続され、熱交換器30において熱が回収され、熱交換器30から排出された油23が流通する。そして、三方バルブ27を操作することで、供給管62dを取出管62cと流通可能に接続したり、供給管62dを接続管63と流通可能に接続したりすることができる。尚、供給管62d、接続管63、取出管62cの接続部分は、バルブではなく、油23の逆流を防止するような三方弁であってもよい。この場合、三方バルブの場合のように、操作して流路を切り替える必要がなくなる。
上記のように、第2循環管路62(排出管62a、取込管62b、取出管62c及び供給管62d)と接続管63とを配設することで、排出管62a、接続管63及び供給管62dからなる流路(以下、第1流路と言う)と、第2循環管路62からなる流路(以下、第2流路と言う)との2つの流路が形成される。これより、流量制御部25により排出管62a内を流通する油23の流量を一定に保った状態においても、三方バルブ26aを開閉操作することで、第1流路及び第2流路を切り替えることができ、蓄熱式熱供給装置20から熱交換器30に供給される油23の流量を制御することができる。尚、三方バルブ27は、三方バルブ26aと同期して操作されて、流路を切り替えるようにしてもよいし、独立して操作されるようにしてもよい。
流量制御部25は、ポンプ25aと、流量計25bと、ポンプ制御装置25cとを有しており、上記したように、ポンプ25a及び流量計25bは、排出管62aの途中に設けられている。ポンプ25aは、油23を流通させるための装置であり、流量計25bは、排出管62aを流通する油23の単位時間に断面を流れる流体の体積または質量を計測する装置である。また、ポンプ制御装置25cは、ポンプ25aと流量計25bとに接続され、流量計25bの計測結果に基づいて、流量計25bの値が常に一定となるように、ポンプ25aを制御する。
具体的には、上記したように、蓄熱槽21のエリスリトール22を冷却していくと、液体から固体へと状態変化するようになる。そうすると、蓄熱槽21の下空間にある油23は、分離板21aの孔を通過し、上空間に移動し難くなる。その結果、上空間の油23の量が低下し、排出管62aから排出される油23の流量も低下してしまう。これにより、排出管62aを流通する油23の流量が低下してしまい、熱交換器30に十分な油23を供給できなくなってしまう。このため、流量が低下すると、ポンプ25aの回転数(駆動力)を大きくして、流量を増大させ、また、流量が増大すると、ポンプ25aの回転数を小さくして、流量を低下させることで、排出管62aを流通する油23の流量を常に一定となるように制御するようになっている。これにより、熱交換器30は、常に一定の油23を取り込むことができるようになる。
尚、本実施の形態では、流量を一定にするために流量計25bを用いているが、その他の計測器、例えば、排出管62aを流通する油23の流圧を計測することで流量を導出し、流圧が常に一定となるようにポンプ25aを制御するようにしてもよい。
バルブ開度調整部26は、三方バルブ26a、温度計26b及びバルブ制御装置26cを有している。三方バルブ26aは、上述したように、排出管62a、接続管63、取込管62bを接続するバルブである。温度計26bは、熱交換器30から吸収式冷水機10に水11を導く第1循環管路61の途中に配置され、熱交換器30を介して熱供給された水11の温度を計測する。バルブ制御装置26cは、温度計26bにより計測した水11の温度に基づいて三方バルブ26aの開度の制御を行い、第1流路と第2流路とを流れる油23の流量の割合を調節する。
熱交換器30は、エリスリトール22に蓄熱された熱を供給された高温の油23を取り込み、他方で、吸収式冷水機10で利用する水11を取り込み、取り込んだ油23と水11との間接接触により油23の熱を水11に伝達し水11の温度を上昇させることができるようになっている。
次に吸収式冷水機10の運転方法について説明する。
図2に吸収式冷水機10の起動からの運転時間と、吸収式冷水機10に供給される温水(水11)の温度及び吸収式冷水機10から室内機40に供給する冷却水(循環水42)の温度との関係を示す。
吸収式冷水機10を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時(図2においてAで示す時間帯)においては、補助ボイラー50を停止した状態で、水11の温度が所定温度に達するまで蓄熱式熱供給装置20から油23を熱交換器30に供給するように制御する。本実施形態においては、バルブ制御装置26cにより、接続管63への流路が遮断され取込管62bへの流路が全開になるように三方バルブ26aが自動調整される。これより、熱交換器30に供給される油23の流量が増加され、短時間で水11の温度を上昇させることができる。ここで、所定温度は、70℃以上100℃以下の温度であることが望ましい。再生器を加熱するための媒体である水11の温度を70℃以上とすることで、再生器内の水分を効率よく蒸発させることが可能であり、また、水11は100℃を超えると蒸発するため、吸収式冷水機10で利用することができなくなるからである。
尚、本実施形態においては、水11(温水)を加熱する目標温度である前記所定温度は90℃に設定しており、図2に示すように吸収式冷水機10で冷却され室内機40に供給される循環水42の温度は、水11の温度が上昇するにつれて低下し、水11の温度が所定温度である90℃に達すると約5℃まで冷却される。
蓄熱式熱供給装置20からの油23との熱交換により温水の温度が所定温度に達した後(図2においてBで示す時間帯)は、バルブ制御装置26cによって温度計26bの計測結果に基づいて、三方バルブ26aの開度を適宜調節して水11の温度を所定温度である90℃に維持する。具体的には、熱交換器30から排出された水11の温度が高い場合、三方バルブ26aの開度を調節し、接続管63(第1流路)にも油23が流れるようにすることで、熱交換器30が取り込む油23の流量を低下させることができ、それにより、熱交換器30において水11に伝達される熱量を低下させることができ、水11の温度を低下させ、所定温度に近づけることができる。また、温度計26bで計測される水11の温度が低い場合は、接続管63(第1流路)に流れる油23の流量を減少させるように三方バルブ26aの開度を調節することで、熱交換器30が取り込む油23の流量を増加させることができ、それにより、熱交換器30において水11に伝達される熱量を増加させることができ、水11の温度を上昇させ、所定温度に近づけることができる。
尚、三方バルブ26aの制御は、単純なON−OFF制御とすることもできる。即ち、三方バルブ26aが、取込管62bを遮断し接続管63にのみに油23を流通させる場合と接続管63を遮断し取込管62bにのみ油23を流通させる場合との切り替えにより熱交換器30に供給する油23の流量を制御する構成であってもよい。
この場合、バルブ制御装置26cは、温度計26bの計測結果に基づいて、水11が所定温度まで加熱されているか否かを判定し、水11の温度が所定温度よりも低い場合には、取込管62bに油23を流通させるように三方バルブ26aを切り替え(ON状態)、水11の温度が所定温度よりも高い場合には、取込管62bへの油23の流通を遮断するように三方バルブ26aを切り替える(OFF状態)。これにより、単純な制御機構で熱交換器30に供給する油23の流量が制御でき、吸収式冷水機10に必要な熱供給を簡便に行うことが可能になる。
このように、温度計26bの計測結果に基づいて三方バルブ26aを制御することで、吸収式冷水機10で利用する水11に供給する熱量を最適に調整することができ、水11の温度を制御することができため、余分な熱供給をなくし、吸収式冷水機10を効率よく運転させることができる。また、三方バルブ26aを制御する場合に限らず、温度計26bの計測結果に基づいて、ポンプ制御装置25cによりポンプ25aを制御することで、熱交換器30に供給する油23の流量を調整する構成とすることも可能である。
尚、水11が所定温度に達した後は、蓄熱式熱供給装置20からの熱供給を停止し、補助ボイラー50により適宜水11を加熱して所定温度に保って吸収式冷水機10を継続運転することも可能である。また、蓄熱式熱供給装置20と補助ボイラー50とを併用して水11に熱供給を行うことも可能である。
また、吸収式冷水機10から室内機40に供給される冷却された循環水42の温度を測定するように管路41に温度計を設置し、当該温度計の計測結果に基づいて蓄熱式熱供給装置20から熱交換器30への油23の供給量を制御する構成とすることもできる。
この場合、当該温度計の計測結果に基づいて、循環水42の温度が室内機40で求められる所定の冷却温度よりも高い(十分に冷却されていない)場合は、吸収式冷水機10に供給される水11の温度を高めるように制御する。具体的には、三方バルブ26aの開度を調節し、第1流路には油23が流れないようにすることで、熱交換器30が取り込む油23の流量を増加させ、温水に伝達される熱量を増加する。これより、水11の温度は上昇し吸収式冷水機10において十分な冷却が可能となる。また、循環水42の温度が所定の冷却温度よりも低い(十分に冷却されている)場合は、三方バルブ26aの開度を調節し、第1流路にも油23が流れるようにすることで、熱交換器30が取り込む油23の流量を低下させ、熱交換器30において温水に伝達される熱量を低下させる。これより、水11への過剰な熱供給を減少させることができ、より効率よく吸収式冷水機10を運転することができる。
以上説明したように、吸収式冷水機10を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時に、蓄熱式熱供給装置20から供給される高温の油23の熱を、熱交換器30を介して水11に伝達し、吸収式冷水機10で冷却水を生成するために必要な所定温度まで水11を加熱する工程を行うことにより、排ガスを発生させることなく水11を加熱することができる。そのため、排ガスとして熱が大気中に放出されることによる熱ロスが少ない液体−液体間における熱交換とすることができ、水11の加熱を効率よく行うことが可能となる。
また、異なる時間帯に発生した排熱、または、遠隔地で発生した排熱を利用して蓄熱式熱供給装置20に熱を蓄え、当該蓄えた熱を利用することができるため、吸収式冷水機10の立ち上げ運転の際に燃料を燃焼させることが不要となり、新たにCOが発生することを抑制することができる。
特に、吸収式冷水機10の立ち上げ時においては、水11の温度は常温に近いため吸収式冷水機10の運転に必要な所定温度まで大幅に上昇させる必要があるが、立ち上げ時において効率よく水11に熱供給することで、吸収式冷水機10の運転における熱ロスを顕著に低下することができるため効果的である。
また、立ち上げ運転が終了した後は、水11の温度を所定温度に維持するように、蓄熱式熱供給装置20から熱交換器30に供給される油23の流量をバルブ開度調整部26により制御して加熱する工程に移行することができる構成となっているため、蓄熱式熱供給装置20に蓄えられている熱を利用して、吸収式冷水機10を継続して運転することが可能である。
また、本実施形態では、蓄熱式熱供給装置20は、固体と液体との状態変化により蓄熱するエリスリトール22と、当該エリスリトール22に直接接触することにより熱交換し、エリスリトール22よりも比重が小さくエリスリトール22と反応しない油23と、を内部空間に収容している。そして、熱交換器30にて水11と熱交換した油23を蓄熱された状態のエリスリトール22が収容される蓄熱槽21の内部空間の下方に取り込み、内部空間の上方から油23を排出して熱交換器30に供給する。これより、エリスリトール22と油23とが直接接触して熱交換するため、エリスリトール22と油23との間の熱交換効率を向上させることができる。したがって、蓄熱式熱供給装置20に蓄熱された熱を効率よく吸収式冷水機10の立ち上げ時の運転に利用することができる。
また、エリスリトール22の液体から固体への移行段階において、エリスリトール22の温度は融点温度(約119℃)に保たれるため、蓄熱式熱供給装置20から熱交換器30に供給される油23の温度も略一定に保つことができる。そのため、熱交換器30を介して水11に伝達する熱量の制御が容易に可能である。
また、吸収式冷水機10が定常運転状態(温水温度が所定温度に達した状態、図2においてBで示す時間帯の状態)となった後は、100℃を越える温度の油23を熱交換器30に供給する場合においては、水11の温度が100℃を超えて沸騰しないように熱交換器30への油23の供給流量を精密に制御する必要があるのに対し、立ち上げ運転状態(図2中Aで示す時間帯の状態)の初期においては、水11の温度が低く沸騰しにくいため、水11に供給する熱量の精密な制御は不要である。即ち、高温の蓄熱体から熱供給された高温の油23を精密な流量制御をすることなく簡易な制御方法を用いて水11の加熱に用いることができる。ここで、十分に蓄熱された状態(119℃以上に加熱された状態)である液体状態のエリスリトール22の顕熱を利用する場合においては、エリスリトール22の温度が徐々に低下していくため、蓄熱式熱供給装置20から供給される油23の温度を一定に保持することは難しい。しかしながら、上述したように、吸収式冷水機10の立ち上げ時においては、水11に供給する熱量の精密な制御は必ずしも必要ではないため、水11の加熱において当該顕熱を容易に利用することができる。また、吸収式冷水機10の立ち上げ時に当該高温の油23により水11を加熱することによりより短時間で水11の温度を上昇させ、吸収式冷水機10から冷水を供給することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、吸収式冷水機の運転方法及び吸収式冷水機の運転システムで用いる蓄熱式熱供給装置は、本実施形態で示した蓄熱式熱供給装置のように潜熱を利用して蓄熱するものに限られず、液体状態または固体状態の顕熱のみを利用して蓄熱する蓄熱式熱供給装置を用いることも可能である。
また、コジェネ装置と蓄熱式熱供給装置とを併用した構成とすることもできる。即ち、コジェネ装置が稼動している時間帯においては、コジェネ装置からの排熱により吸収式冷水機で利用する温水を加熱し、コジェネ装置が停止している時間帯において吸収式冷水機を運転する場合に限って蓄熱式熱供給装置からの熱供給を行うことも可能である。また、コジェネ装置駆動時における排熱を蓄熱式熱供給装置で蓄熱し、コジェネ装置が停止している時間帯に利用することも可能である。
本発明の実施形態に係る吸収式冷水機の運転システムを示す概略図である。 図1に示す吸収式冷水機の起動からの運転時間と、熱交換器から吸収式冷水機に供給される温水の温度及び吸収式冷水機から室内機へ供給される冷却水の温度との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 吸収式冷水機
11 水(第1熱交換媒体)
20 蓄熱式熱供給装置
22 エリスリトール(蓄熱体)
23 油(第2熱交換媒体)
25 流量制御部(供給制御手段)
26 バルブ開度調整部(供給制御手段)
30 熱交換器
40 室内機
42 循環水
50 補助ボイラー
61 第1循環管路(第1熱媒循環流路)
62 第2循環管路(第2熱媒循環管路)
63 接続管
100 吸収式冷水機の運転システム

Claims (10)

  1. 外部から熱供給された液体の第1熱交換媒体の熱を利用して冷却水を生成することが可能な吸収式冷水機の運転方法であって、
    供給制御手段により、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時に、熱交換器を用いて蓄熱式熱供給装置に蓄えられた熱を液体の第2熱交換媒体を介して前記吸収式冷水機に供給される前記第1熱交換媒体との間で熱供給を行い、前記第1熱交換媒体の温度が所定温度に達した後は、前記第1熱交換媒体の温度を所定温度に維持するように、前記熱交換器を流れる前記第2熱交換媒体の流量を調整することを特徴とし、
    前記供給制御手段は、前記第1熱交換媒体の温度に基づいて、前記熱交換器を通らずに前記蓄熱式熱供給装置から排出された前記第2熱交換媒体が前記蓄熱式熱供給装置に循環するための第1流路と、前記蓄熱式熱供給装置と前記熱交換器との間を前記第2熱交換媒体が循環するための第2流路との切り替えや、前記第1流路と前記第2流路を流れる前記第2熱交換媒体の流量の割合を制御し、
    前記蓄熱式熱供給装置は、複数の孔が設けられ熱伝導が高い部材から形成されている分離板により内部空間が上下に2つの上空間と下空間に分離された蓄熱槽を備え、平時の室温状態では固体であり固体と液体との状態変化により蓄熱する蓄熱体と、前記蓄熱体に直接接触することにより熱交換し、前記蓄熱体よりも比重が小さく前記蓄熱体と反応しない液体の第2熱交換媒体とを前記上空間に収容し、前記第2熱交換媒体を前記下空間に収容し、前記熱交換器にて前記第1熱交換媒体と熱交換した前記第2熱交換媒体を前記下空間に取り込み、前記上空間から前記第2熱交換媒体を排出することを特徴とする吸収式冷水機の運転方法。
  2. 前記吸収式冷水機は、補助ボイラーを備え、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時には、前記補助ボイラーを停止した状態で制御することを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷水機の運転方法。
  3. 前記第2熱交換媒体は、前記蓄熱槽の上部から内部空間に向かって突出し、前記上空間に収容された前記蓄熱体と前記第2熱交換媒体との境界面を横切るように、前記蓄熱槽と一体に配置され、前記第2熱交換媒体へ熱供給の供給及び停止を行う加熱器を介して、前記蓄熱槽の前記下空間に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収式冷水機の運転方法。
  4. 前記加熱器は、前記加熱器の下部に設けられ、前記加熱器に取り込まれた前記第2熱交換媒体を前記蓄熱槽の前記下空間に排出する、熱伝導率が高い部材から形成された加熱器用管と、前記蓄熱槽の前記上空間にある前記蓄熱体と、前記下空間の前記第2熱交換媒体とを通過するように配置され、前記加熱器の前記第2熱交換媒体を前記蓄熱槽の前記上空間の前記第2熱交換媒体に排出する、熱伝導率が高い部材から形成された補助管と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の吸収式冷水機の運転方法。
  5. 前記蓄熱式熱供給装置から排出される前記第2熱交換媒体の流量が一定となるように、前記蓄熱式熱供給装置から排出される前記第2熱交換媒体が流通する排出管に備えられるポンプを制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収式冷水機の運転方法。
  6. 外部から熱供給された液体の第1熱交換媒体の熱を利用して冷却水を生成することが可能な吸収式冷水機と、
    複数の孔が設けられ熱伝導が高い部材から形成されている分離板により内部空間が上下に2つの上空間と下空間に分離された蓄熱槽を備え、平時の室温状態では固体であり固体と液体との状態変化により蓄熱する蓄熱体と、前記蓄熱体に直接接触することにより熱交換し、前記蓄熱体よりも比重が小さく前記蓄熱体と反応しない液体の第2熱交換媒体とを前記上空間に収容し、前記第2熱交換媒体を前記下空間に収容し、前記熱交換器にて前記第1熱交換媒体と熱交換した前記第2熱交換媒体を前記下空間に取り込み、前記上空間から前記第2熱交換媒体を排出して、蓄えられた熱を前記第2熱交換媒体を介して外部へ供給することが可能な蓄熱式熱供給装置と、
    前記蓄熱式熱供給装置から供給される前記第2熱交換媒体と前記吸収式冷水機に供給される第1熱交換媒体との間の熱交換を行う熱交換器と、
    前記吸収式冷水機と前記熱交換器との間を前記第1熱交換媒体が循環するための第1熱媒循環流路と、
    前記熱交換器を通らずに前記蓄熱式熱供給装置から排出された前記第2熱交換媒体が前記蓄熱式熱供給装置に循環するための第1流路と、前記蓄熱式熱供給装置と前記熱交換器との間を前記第2熱交換媒体が循環するための第2流路と、を備える第2熱媒循環流路と、
    前記第1熱媒循環流路の途中に配置された温度計による前記第1熱交換媒体の計測結果に基づいて、前記第1流路と前記第2流路の切り替えや、前記第1流路と前記第2流路を流れる前記第2熱交換媒体の流量と割合を制御する供給制御手段と、を備え、
    前記供給制御手段は、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時に、前記第1流路を遮断して前記第2流路を全開にして前記蓄熱式熱供給装置から前記熱交換器に前記第2熱交換媒体を供給するように制御し、前記第1熱交換媒体の温度が所定温度に達した後は、前記第1熱交換媒体の温度を所定温度に維持するように、前記第1流路と前記第2流路を切り替えたり、前記第1流路と前記第2流路を流れる前記第2熱交換媒体の流量の割合を調整したりすることを特徴とする吸収式冷水機の運転システム。
  7. 前記吸収式冷水機は、補助ボイラーを備え、前記吸収式冷水機を停止状態から運転状態に切り替える立ち上げ時には、前記補助ボイラーを停止した状態で制御することを特徴とする請求項6に記載の吸収式冷水機の運転システム。
  8. 前記蓄熱式熱供給装置は、前記蓄熱槽の上部から内部空間に向かって突出し、前記上空間に収容された前記蓄熱体と前記第2熱交換媒体との境界面を横切るように、前記蓄熱槽と一体に配置され、前記第2熱交換媒体へ熱供給の供給及び停止を行う加熱器を更に備え、
    前記第2熱交換媒体は、前記第2熱媒循環流路から前記加熱器を介して前記蓄熱槽の前記下空間に供給されることを特徴とする請求項6または7に記載の吸収式冷水機の運転システム。
  9. 前記加熱器は、前記加熱器の下部に設けられ、前記加熱器に取り込まれた前記第2熱交換媒体を前記蓄熱槽の前記下空間に排出する、熱伝導率が高い部材から形成された加熱器用管と、前記蓄熱槽の前記上空間にある前記蓄熱体と、前記下空間の前記第2熱交換媒体とを通過するように配置され、前記加熱器の前記第2熱交換媒体を前記蓄熱槽の前記上空間の前記第2熱交換媒体に排出する、熱伝導率が高い部材から形成された補助管と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の吸収式冷水機の運転システム。
  10. 前記供給制御手段は、更に、前記第1流路及び前記第2流路に共通して形成され前記蓄熱式熱供給装置から排出される前記第2熱交換媒体が流通する排出管に備えるポンプと、前記排出管を流通する前記第2熱交換媒体の流量が一定となるように前記ポンプを制御するポンプ制御装置とを備えることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の吸収式冷水機の運転システム。
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