JP2012007784A - 吸収冷温水機及びその運転制御方法 - Google Patents

吸収冷温水機及びその運転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】運転のオン・オフ動作の発生現象をできるだけ回避させることで、安定して効率的、かつ、経済的な運転動作を行うことができるようにした、吸収冷温水機及びその運転制御方法を提供する。
【解決手段】高温及び低温再生器1、2、凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、低温及び高温熱交換器6、7を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置41〜46により運転する吸収冷凍機において、冷温水配管22の冷温水出口温度が所定のトリガー温度に達すると、燃焼が安定した状態での最低燃焼レベルでの運転である最小運転モードを行わせて運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させるよう、燃焼装置41〜46を制御するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収冷温水機に係り、特にこの吸収冷温水機において燃焼負荷が所定のレベルまで低下しても燃焼装置がオン・オフの運転再始動及び停止を繰り返し行う不都合な現象の発生を防止するようにした吸収冷温水機及びその運転制御方法に関するものである。
吸収冷温水機が各種提案され開発されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、図5に示すように、この吸収冷温水機100は、二重効用吸収冷温水機であって、高温再生器101と、低温再生器102と、凝縮器103と、蒸発器104と、吸収器105、低温熱交換器106、高温熱交換器107など、を備えている。この吸収冷温水機100では、運転開始して熱負荷である図示外の冷暖房機での冷房又は暖房などを行うために、冷温水配管110を流れる冷温水を冷却又は加熱させる場合には、まず、高温再生器101に設けた燃焼器であるガスバーナ108に点火させ、高温再生器101内の吸収液を加熱して高温の冷媒蒸気を生成させることが必要である。
特開2002−156169号公報
ところで、通常、このような吸収冷温水機になっては、運転中に、熱負荷の変化などに応じてガスバーナ108の燃料バルブ108Aの開度を調整しているが、熱負荷が所定のレベル(ターンダウンの運転限界値)を下回るとともにこれが長く持続するような場合には、ガスバーナ108の点火装置108Bの点火動作(のオン/オフ)を何度も繰り返すことになる。このため、高温再生器101の運転動作が長時間に亘って安定しない。その結果、途中での運転停止を伴わない通常の連続運転(比例制御運転)に比べると、冷温水の出口温度の変動幅が大きくなり、冷暖房温度も一定に安定せずに変動することとなるので、運転効率が悪いばかりか、ガスバーナ108などの耐久性も低下する。
しかも、このような吸収冷温水機では、運転動作をオフ(停止)してから再度運転をオン(開始)するまでの間には、オフ時のポストパージとオン時のプレパージとを毎回行うことで、再生器内の温まった空気と残留する未燃焼ガスとをそれぞれ除去し、ガス爆発の発生を未然に防止させることが行われている。このため、上述のような点火動作を頻繁に繰り返すと、これに伴ってポストパージやプレパージも頻繁に行われるので、未燃焼の燃料が除去されるのが不経済である、といった不都合が発生している。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、運転のオン・オフ動作の発生現象をできるだけ回避させることで、安定して効率的、かつ、経済的な運転動作を行うことができるようにした、吸収冷温水機及びその運転制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、
(1)本発明の吸収冷温水機は、
再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置により運転する吸収冷凍機において、
冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼レベルでの運転である最小運転モードを行わせて、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させるよう、前記燃焼装置を制御するように構成した、ことを特徴とする。
(2)また、本発明の吸収冷温水機は、
再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置により運転する吸収冷温水機において、
冷温水出口温度を検出する温度センサと、
前記冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼レベルでの運転である最小運転モードまで燃焼量を抑制させ、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させるように前記燃焼装置を制御する制御手段と、
を備えた、ことを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)の吸収冷温水機は、
前記最小運転モードが、本燃焼モードに用いる通常のバーナ燃焼動作とは異なる、パイロット炎に切り替えて行う燃焼動作であって、
前記パイロット炎は、通常の種火よりも燃焼量が多く、かつ、通常のバーナ燃焼運転よりは少ない燃焼量である、ことを特徴とする。
(4)本発明の吸収冷温水機の運転制御方法は、
再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置を用いて運転制御する、吸収冷温水機の運転制御方法において、
冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼量での運転である、最小運転モードまで燃焼量を抑制させ、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させる、ことを特徴とする。
(5)また、本発明の吸収冷温水機の運転制御方法は、
再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置を用いて運転制御する、吸収冷温水機の運転制御方法において、
冷温水出口温度を検出し、
出口冷温水温度が降下中に、この冷温水出口温度が所定のトリガー温度に達すると、前記温度センサからの信号によってこれを検知した制御部が、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、種火運転時の燃焼量よりも大きいが所定の最低燃焼量まで、前記燃焼装置を抑制させる最小運転モードで運転を行うとともに、
最小運転モードでの運転中に、前記冷温水出口温度が所定のトリガー温度を上回ると、前記温度センサからの信号によってこれを検出した制御部が、最小運転モードから通常のバーナ燃焼動作での運転を行う本燃焼モードへ戻る、ことを特徴とする。
(6)上記(4)又は(5)に記載の吸収冷温水機の運転制御方法において、
前記最小運転モードは、前記本燃焼モードに用いる通常のバーナ燃焼動作とは異なる、パイロット炎に切り替えて行う燃焼動作であって、
前記パイロット炎は、通常の種火よりも燃焼量が多く、かつ、通常のバーナ燃焼運転よりは少ない燃焼量である、ことを特徴とする。
上記(1)の吸収冷温水機によれば、運転停止動作をできるだけ回避させることで、安定して効率的な運転動作を行うことができるので、未燃焼分の燃料除去が不経済であるポストパージやプレパージを行うことが必要なく、経済的で、省エネにもつながる。しかも、燃焼装置(特に点火装置)などの耐久性も向上する。
上記(2)の吸収冷温水機によれば、温度センサ及び制御手段による簡単な構成によって、運転動作のオン・オフの繰り返し現象の発生を抑制し、安定して効率的な運転動作を行うことが実現可能となるので、上記(1)の効果の他に、製造コストの削減を図ることができるとともに、小型化にも好適である、といった効果も得られる。
上記(3)の吸収冷温水機によれば、最小運転モードでは、別の専用の燃焼装置を追加して設けなくても、種火用の燃焼機器をそのまま用いて燃焼量のみを変更させた、パイロット炎を用いて行うことが可能なので、上記(1)又は(2)の吸収冷温水機による効果の他に、製造コストの削減をさらに図ることができるとともに、小型化にもさらに好適である、といった効果も得られる。
上記(4)の吸収冷温水機の運転制御方法によれば、上記(1)と同様、運転停止動作をできるだけ回避させることができるようになるとともに、安定して効率的な運転動作を行うことができるので、未燃焼分の燃料の除去が不経済であるポストパージやプレパージを行うことが必要なく、経済的で、省エネにもつながる。しかも、燃焼装置(特に点火装置)などの耐久性も向上する。
上記(5)の吸収冷温水機の運転制御方法によれば、上記(3)と同様、複数種類のトリガー温度を設定して用いるのではなく、一種類(但し、冷房用と暖房用では異なる)のトリガー温度を設定してこれを用いることによる簡易な運転制御方法を採用しているので、上記(4)の効果の他に、製造コストの削減をさらに図ることができる、といった効果も得られる。
上記(6)の吸収冷温水機によれば、最小運転モードでは、別の専用の燃焼装置を追加して設けなくても、種火用の燃焼機器をそのまま用いて燃焼量のみを変更させた、パイロット炎を用いて行うことが可能なので、上記(4)又は(5)の吸収冷温水機による効果の他に、製造コストの削減をさらに図ることができるとともに、小型化にもさらに好適である、といった効果も得られる。
本発明の吸収冷温水機は、再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、再生器に設けたバーナ式の燃焼装置により運転する吸収冷凍機において、冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼レベルでの運転である最小運転モードを行わせて、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させるよう、燃焼装置を制御するように構成しており、運転のオン・オフ動作の発生現象を可及的に回避させることで、安定して効率的、かつ、経済的な運転動作を行うことができるので、特に点火装置などの燃焼機器の寿命を高めることができる、という利点がある。
本発明の実施形態に係る吸収冷温水機の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る吸収冷温水機の制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る吸収冷温水機の運転制御方法を具体的に説明するためのグラフである。 従来の運転制御方法を示すグラフである。 従来の吸収冷温水機の構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、図示しない室内ユニットに冷水または温水を熱操作流体として循環供給して冷暖房などを行うことのできる、ガスバーナによる燃焼方式の燃焼装置を用いた、二重効用吸収式冷凍機からなる本発明の吸収冷温水機の構成図であり、冷媒に水を、吸収液に臭化リチウム(LiBr)水溶液を使用している。なお、本実施形態の吸収式冷温水機は、二重効用タイプのものを用いているが、再生器に設ける燃焼装置には、バーナによる燃焼方式を採用してあれば、一重効用や三重効用タイプのものを用いるようにした構成であっても構わない。
本実施形態の二重効用吸収式冷凍機は、同図に示すように、後述のガスバーナ1Aを備えた高温再生器1と、低温再生器2と、凝縮器3と、蒸発器4と、吸収器5と、低温熱交換器6と、高温熱交換器7と、吸収液管8〜11と、吸収液ポンプ13と、冷媒配管14〜18と、冷媒ポンプ19と、図示しない室内ユニット(即ち、冷暖房装置)に循環供給する冷水または温水が流れ、途中に伝熱管4Aを備えた冷温水配管22と、途中に伝熱管5Aおよび伝熱管3Aを備え、冷却水が流れる冷却水配管23と、冷却水配管23の冷温水出口に設置され、ここを流れる冷温水の温度を検出する温度センサ30と、ガスバーナ1Aなどを有する燃焼装置40と、マイクロコンピュータで構成する制御部50と、を備えている。
燃焼装置40は、本発明に係る運転制御方法に沿って、特に燃焼装置40の運転動作などを制御するものであり、本実施形態では、燃料ガス(又は石油でもよい)の燃焼量が最低10%から最大100%までの範囲内で推移するように制御して、冷温水出口を流れる冷(温)水の温度を最低温度Tから最高温度Tでの範囲で制御するように構成されている。
この燃焼装置40は、ガスバーナ1Aに接続されたガス供給管41と、ガス供給管41の途中に設けられてガスバーナ1Aに供給するガス量を制御し、発熱量すなわち高温再生機1に投入する熱量を制御する燃料バルブ42と、燃料バルブ42の開度を調節するためのモータ43と、ガスバーナ1Aから噴出する燃料ガスに点火させる点火装置44と、ブロア45と、点火用パイロット46など、を備えている。
なお、本実施形態では、後述の「本燃焼モード」での運転は、点火させた種火(起動時の最初の点火動作のみに使用する)に燃料ガスを着火させるガスバーナ1Aでの燃焼による通常の運転動作を行うものである。一方、後述の「最小運転モード」での運転は、種火に用いる点火装置44において、これに付設してある点火用パイロット46を種火の場合よりも開いた状態の、パイロット炎を用いている。従って、最小運転モードでの運転は、種火よりも燃焼量の多い運転であるが、種火用の燃焼機器とは別に、パイロット炎のための専用の燃焼機器を設けてパイロット炎を起こすように構成してもよい。
制御部50は、図2に示すように、CPU51、インターフェーイス52、メモリ53などを備えており、各ポンプ13・19、開閉弁27・28・29などと接続されているとともに、温度センサ30、燃料バルブの制御用モータ43、点火装置44、ブロア45、点火用パイロット46などとも接続されている。なお、図1では、電気的な接続関係を理解し易くするために、本発明に関係する要素のみの電気的接続が破線で記載されている。
制御部50のメモリ53には、本発明の運転制御方法(即ち、検出した出口温度のデータに基づいて2種類の運転モード、つまり、「本燃焼モード」と、「最小運転モード」の何れかに切り換える)に関する手順及び後述する「トリガー温度(K)」、最小運転モードでの設定燃焼量(%)などの必要な各種のデータが保存されている。
ここで、「本燃焼モード」とは通常のバーナ燃焼動作であって、「最小運転モード」とは本燃焼モードに用いる通常のバーナ燃焼動作とは異なる、パイロット炎に切り替えて行う燃焼動作である。また、この「パイロット炎」は、通常の種火運転のときよりは大きな燃焼量(%)であって、かつ、通常のバーナ燃焼運転よりは小さな燃焼量(%)である。本実施形態の本燃焼モードでは、燃焼量が最低で20%までに抑制されており、それよりも低い燃焼状態は、最小運転モードでの10%の燃焼量となる。
即ち、本実施形態の最小運転モードとは、出口温度がトリガー温度(K)である6.7℃(但し、これは冷房の場合。暖房の場合にも、別のトリガー温度、例えば54.3℃が設定してある。)まで降下したときに動作する運転モードであって、燃焼量を10%まで低下させるために、モータ43を制御して、燃料バルブ(例えば、ニードルバルブ)42の開度を10%前後まで絞るような調節を行うものである。
また、最小運転モードでの運転動作中には、開始直後に出口温度が一旦トリガー温度(K)である6.7℃以下に降下することが多いが、出口温度が再びこのトリガー温度(K)である6.7℃に復帰したことを検出したところで、通常のバーナ燃焼による本燃焼モードに移行するように構成されている。
なお、本発明の最小運転モードでの燃焼量は特に10%に設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、もっと最適な燃焼量があればそれでもよい。また、本実施形態では、簡易な構成を実現させるため、本燃焼モードから最小運転モードへ転換するときの引き金となる温度と、逆に、最小運転モードから本燃焼モードへ転換するときの引き金となる温度とは同一温度、つまり、6.7℃であるトリガー温度(K)に統一してあるが、特にこれらの温度は同一である必要はない。
このような構成の本実施形態に係る上記構成の二重効用吸収冷温水機では、例えば、冷房運転の際には、開閉弁27・28・29を閉じ、冷却水配管23に冷却水を流し、燃焼装置40のガスバーナ1Aに点火して高温再生器1で吸収液を加熱すると、吸収液から蒸発分離した冷媒蒸気と、冷媒蒸気を分離して吸収液の濃度が高くなった中間吸収液とが得られる。
一方、高温再生器1で生成された高温の冷媒蒸気は、冷媒配管14を通って低温再生器2に入り、高温再生器1で生成され吸収液管9により高温熱交換器7を経由して低温再生器2に入った中間吸収液を、加熱して、放熱凝縮し、凝縮器3に入る。
また、低温再生器2で加熱されて中間吸収液から蒸発分離した冷媒(即ち、水蒸気)は、凝縮器3へ入り、冷却水配管23を介して供給され伝熱管3Aの内部を流れる水と熱交換して凝縮液化し、冷媒配管14から凝縮して供給される冷媒(即ち、水)と一緒になって冷媒配管15を通って蒸発器4に入る。
蒸発器4に入って冷媒液溜りに溜まった冷媒液(即ち、水)は、冷温水配管22に接続された伝熱管4Aの上に冷媒ポンプ19によって散布され、冷温水配管22を介して供給される水と熱交換して蒸発する。これにより、伝熱管4Aの内部を流れる水を冷却する。
そして、蒸発器4で蒸発した冷媒(即ち、水蒸気)は、吸収器5に入る。そして、この冷媒は、低温再生器2で加熱されて冷媒を蒸発分離し吸収液の濃度が一層高まった吸収液、すなわち吸収液管10により低温熱交換器6を経由して供給され、吸収器5内部の上方から散布される濃吸収液、に吸収される。
吸収器5で冷媒を吸収して濃度の薄くなった吸収液(元は上述した濃吸収液)、すなわち稀吸収液は、吸収液ポンプ13の運転により、低温熱交換器6・高温熱交換器7を経由して、高温再生器1へ吸収液管8から送られる。
上記のように吸収冷温水機の運転が行われると、蒸発器4の内部に配管された伝熱管4Aにおいて冷媒の気化熱によって冷却された冷水が、冷温水配管22を介して図示しない室内ユニットに循環供給できるので、冷房運転などが行える。
一方、開閉弁27・28・29を開け、冷却水配管23に冷却水を流さないでガスバーナ1Aに点火して高温再生器1で稀吸収液を加熱すると、高温再生器1で稀吸収液から蒸発した冷媒(即ち、水蒸気)は、冷媒配管14の途中から主に流路抵抗の小さい冷媒配管17を通って吸収器5・蒸発器4に入り、冷温水配管22から供給される水と伝熱管4Aを介して熱交換して凝縮し、主にこのときの凝縮熱によって伝熱管4Aの内部を流れる水が加熱される。
蒸発器4で加熱作用を行って凝縮した冷媒(即ち、水)は、冷媒配管18及び開かれた開閉弁29を通って吸収器5に入り、高温再生器1で冷媒を蒸発分離して吸収液管11から流入してくる吸収液と混合され、吸収液ポンプ13の運転によって低温熱交換器6・高温熱交換器7を経て高温再生器1へ送られる。
そして、蒸発器4内部の伝熱管4Aで加熱された温水を、冷温水配管22を介して図示しない室内ユニットに循環供給することにより、暖房運転などが行なわれる。
次に、本発明の運転制御方法(即ち、検出した出口温度のデータに基づいて2種類の運転モード、つまり、「本燃焼モード」と、「最小運転モード」の何れかに切り換える)に関する手順の基礎となる基本原理について、下記の[表1]、[表2]を参照しながら説明する。また、本発明の運転制御方法は、冷房運転の場合にも、また、暖房運転の場合にも本質的には同等であるので、何れにも適用可能であるが、ここでは冷房を基準に説明する。因みに、暖房運転時は冷房運転時とは動作が逆になり、例えば出口温度が上昇していく場合に、所定のトリガー温度より上昇すると最小燃焼モードに入る。
本実施形態では、温度降下状態と温度上昇状態では、運転制御が若干異なるので、それぞれの状態に場合に分けて原理説明を行う。
I)温度降下の場合:
この場合には、(冷房)運転動作の開始により本燃焼を行うと、次第に燃焼量が増大して運転能力が増大するが、冷温水配管22を流れる冷水の出口温度は次第に低下していくとともに、冷房能力が増大する。
そして、[表1]に示すように、出口温度が降下する場合、トリガー温度(K)まで降下した(図3では、点ア、点ウ、点オなど)ところで、本燃焼モードから最小運転モードへ切り換える。
これにより、本燃焼モードでの最小燃焼量20%から、パイロット炎での最小運転モードでの燃焼量10%に切り替わるが、このパイロット炎での運転は、種火運転よりは燃焼量が多いので、運転停止に至ることがなく、また、運転動作がオン・オフする現象も回避できる。また、この最小運転モードへ切り換えると、その後に最低温度Tまで温度の低下現象がみられるが、それ以下に温度降下しないので、本実施形態では、これ以下の温度降下での必要な制御はない。
Figure 2012007784
II)温度上昇の場合:
次に、熱負荷の増大や外気温の上昇などの各種要因によって、出口温度が上昇していく場合に、例えば冷温水配管22を流れる冷水の出口温度は、最小運転モードでの最低温度(T)から次第に上昇していくとともに、冷房能力が低下するものとする。
そして、[表2]に示すように、最低温度(T)からトリガー温度(K)まで出口温度が上がり始める(図3では、点イ、点エ、点カなど)と、パイロット炎での最小運転モードから再び本燃焼モードへ切り換える。このため、燃料バルブ42の開度を最低燃焼量20%となるまで直ちに増大させる。
Figure 2012007784
次に、本発明に係る具体的な運転制御方法について、図3を参照しながら本実施形態の吸収冷温水機を用いて説明する。なお、ここでは、説明を分かりやすくするため、冷房を行う場合の運転制御方法について説明していくが、暖房運転の場合も同様の運転制御方法が適用可能である。
制御部50の制御により、燃焼装置40のガスバーナ1Aに点火して高温再生器1で吸収液を加熱する。即ち、運転開始のときには、本燃焼モードによる通常のバーナ燃焼動作を行う。
これにより、冷房運転が始まり、燃焼量が増大していくとともに出口温度が次第に低下して行く。そして、温度センサ30で逐次検出する出口温度に関するデータを入力した制御部50では、出口温度がトリガー温度(K)に至ったところ(図3での点ア、点ウ、点オなど参照)で、それまでの本燃焼モードによる通常のバーナ燃焼動作に比べて燃焼量(最小燃焼量の20%)を大幅に抑え込んだ、パイロット炎による最低燃焼量での最小運転モード(燃焼量10%)に直ちに転換し、そのモードでの運転を開始する。
これにより、最小運転モードでの運転が行われるが、この運転モードでは、このモードに突入直後に、出口温度がトリガー温度(K)をさらに下回るような最低温度(T)に至ることがあるが、例えば外気温の急激な低下や熱負荷の大幅な低下などが生じない限り、やがてトリガー温度(K)に向かう上昇に転じていく。また、この最小運転モード中には、パイロット炎により、最少燃焼量10%での最小運転が安定した状態で行われるので、途中で運転が一時停止したり、運転動作がオン・オフを繰り返す(点火動作を繰り返す)、といった従来の不都合な現象を起こすことがない。
このようにして、最小運転モード中に、例えば熱負荷の増大、外気温の上昇などの各種原因により出口温度が上昇し、設定されたトリガー温度(K)に出口温度が到達する(図3での点イ、点エ、点カなど参照)。
これにより、パイロット炎による燃焼量(10%)での最小運転モードを直ちに停止して、バーナでの本燃焼による運転モード、つまり少なくとも、燃焼量20%以上での本燃焼モードを開始する。この本燃焼モードでの運転は、上述した比例制御運転であって、この比例制御運転では、出口温度がトリガー温度(K)から最高温度(T)までの温度範囲内で運転が行われる。また、仮に、この比例制御運転中にトリガー温度(K)まで出口温度が降下すると、再び、パイロット炎による燃焼量(10%)での最小運転モードに戻る。
以上のような運転制御を以下繰り返しながら、最小運転モードでの10%での燃焼量以下に燃焼状態が低下しないので、運転が途中で停止したり、運転動作がオン・オフとなって点火動作を繰り返すといった、現象を起こすことがない。
次に、従来との比較を行いながら、本実施形態に係る運転制御方法の効果を説明する。
例えば図4に示す従来の運転制御方法の場合には、例えば20%程度の最小燃焼量(%)を下回ると運転状態を停止するような運転制御方法である。即ち、従来の運転制御方法では、燃焼量(燃焼効率:X)が0%から100%までの範囲で大きく変動する。しかも、従来の運転制御方法では、燃焼量が100%となる運転状態が時間的に長く、かつ、頻繁に発生しているので、その分、不経済である。
一方、本実施形態に係る運転制御方法では、運転開始の立ち上がりのときを除いて、燃焼量が100%となる運転状態の発生を抑えられている。しかも、その後は、燃焼量(燃焼効率:Y)が10%から80%の範囲で推移するので変動が少なく、運転状態が安定的で効率的であるので、経済的で合理的である。
従って、本実施形態によれば、安定して効率的な運転動作を行うことができるようになり、運転途中で停止したり、運転動作がオン・オフを繰り返すことに伴うポストパージやプレパージの発生を抑止でき、未燃焼分の燃料除去を回避できるので、経済的である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
1A ガスバーナ
1 高温再生器
2 低温再生器
3 凝縮器
3A 伝熱管
4 蒸発器
4A 伝熱管
5 吸収器
5A 伝熱管
6 低温熱交換器
7 高温熱交換器
8〜11 吸収液管
13・19 ポンプ
14〜18 冷媒配管
22 冷温水配管
23 冷却水配管
24 ガス供給管
27・28・29 開閉弁
30 温度センサ
40 燃焼装置
41 ガス供給管
42 燃料バルブ
43 モータ
44 点火装置
45 ブロア
46 点火用パイロット
50 制御部(制御手段)
51 CPU
52 インターフェーイス
53 メモリ
最高温度
最低温度
K トリガー温度

Claims (6)

  1. 再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置により運転する吸収冷凍機において、
    冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼レベルでの運転である最小運転モードを行わせて、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させるよう、前記燃焼装置を制御するように構成した、吸収冷温水機。
  2. 再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置により運転する吸収冷温水機において、
    冷温水出口温度を検出する温度センサと、
    前記冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼レベルでの運転である最小運転モードまで燃焼量を抑制させ、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させるように前記燃焼装置を制御する制御手段と、
    を備えた吸収冷温水機。
  3. 前記最小運転モードは、本燃焼モードに用いる通常のバーナ燃焼動作とは異なる、パイロット炎に切り替えて行う燃焼動作であって、
    前記パイロット炎は、通常の種火よりも燃焼量が多く、かつ、通常のバーナ燃焼運転よりは少ない燃焼量である、請求項1又は2に記載の吸収冷温水機。
  4. 再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置を用いて運転制御する、吸収冷温水機の運転制御方法において、
    冷温水出口温度が所定のトリガー温度以下の場合には、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、安定した燃焼状態での最低燃焼量での運転である、最小運転モードまで燃焼量を抑制させ、運転がオン・オフ動作を繰り返すのを回避させる、吸収冷温水機の運転制御方法。
  5. 再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器を配管接続して備え、前記再生器に設けたバーナ式の燃焼装置を用いて運転制御する、吸収冷温水機の運転制御方法において、
    冷温水出口温度を検出し、
    出口冷温水温度が降下中に、この冷温水出口温度が所定のトリガー温度に達すると、前記温度センサからの信号によってこれを検知した制御部が、通常のバーナ燃焼動作での本燃焼モードでの運転ではなく、種火運転時の燃焼量よりも大きいが所定の最低燃焼量まで、前記燃焼装置を抑制させる最小運転モードで運転を行うとともに、
    最小運転モードでの運転中に、前記冷温水出口温度が所定のトリガー温度を上回ると、前記温度センサからの信号によってこれを検出した制御部が、最小運転モードから通常のバーナ燃焼動作での運転を行う本燃焼モードへ戻る、吸収冷温水機の運転制御方法。
  6. 前記最小運転モードは、前記本燃焼モードに用いる通常のバーナ燃焼動作とは異なる、パイロット炎に切り替えて行う燃焼動作であって、
    前記パイロット炎は、通常の種火よりも燃焼量が多く、かつ、通常のバーナ燃焼運転よりは少ない燃焼量である、請求項4又は5に記載の吸収冷温水機の運転制御方法。
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