JP5055307B2 - 暖房装置 - Google Patents

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本発明は、暖房装置に関する。
貯湯タンクの蓄熱を利用して暖房を行う暖房装置が知られている。例えば、大気から吸熱するヒートポンプを熱源として用いる暖房装置では、ヒートポンプによって加熱した温水を貯湯タンクに貯えておき、貯湯タンクの温水を必要に応じて暖房に利用する。あるいは、家庭用のコージェネレーションシステムにおいては、発電装置の排熱によって加熱した温水を貯湯タンクに貯えておき、貯湯タンクの温水を必要に応じて暖房に利用する。貯湯タンクの蓄熱を利用して暖房を行う場合、貯湯タンクの温水を暖房用熱媒として暖房端末に直接循環させることもあれば、貯湯タンクの温水を暖房用熱媒と熱交換させて、暖房用熱媒を暖房端末に循環させることもある。このような貯湯タンクの蓄熱を利用して暖房を行う暖房装置は、例えば特許文献1に記載されている。
貯湯タンクの蓄熱を利用して暖房を行う暖房装置では、暖房用熱媒を暖房端末とタンクユニットの間で循環させる。暖房端末としては、例えば温風暖房機などの高温暖房端末や、床暖房などの低温暖房端末が用いられる。タンクユニットでは、貯湯タンクの蓄熱を利用して、低温の暖房用熱媒を受け入れて、高温の暖房用熱媒を送り出す。暖房端末では、高温の暖房用熱媒を受け入れて暖房を行い、低温となった暖房用熱媒を送り出す。タンクユニットが低温の暖房用熱媒を受け入れて高温の暖房用熱媒を送り出す際に、貯湯タンクの蓄熱が利用される。
特開2004−125226号公報
貯湯タンクへの蓄熱は、貯湯タンクの下部から低温の水を吸出し、貯湯タンクの上部に高温の水を戻すことで行われる。例えば大気から吸熱するヒートポンプを熱源として用いる暖房装置では、貯湯タンクの下部からヒートポンプへ水を送り、ヒートポンプで加熱された温水を貯湯タンクの上部に戻す。あるいは、家庭用のコージェネレーションシステムでは、貯湯タンクの下部から発電装置へ水を送り、発電装置の排熱によって加熱された温水を貯湯タンクの上部に戻す。
大気から吸熱するヒートポンプでは、貯湯タンクからヒートポンプへ送る水の温度が低いほど、ヒートポンプでの加熱効率が高い。また、家庭用のコージェネレーションシステムでは、貯湯タンクから発電装置へ送る水の温度が低いほど、排熱の回収効率が高い。従って、貯湯タンクへの蓄熱の際には、貯湯タンクの下部の水温は低温であることが好ましい。
しかしながら、暖房端末からタンクユニットに送られる暖房用熱媒が十分に低温となっていないと、貯湯タンクの下部の水温を低温に維持できなくなる場合がある。貯湯タンクの温水を暖房用熱媒として暖房端末に直接循環させる方式では、暖房端末からタンクユニットに送られた暖房用熱媒(温水)を貯湯タンクの下部に受け入れて、貯湯タンクの上部から高温の暖房用熱媒(温水)を暖房端末に送り出す。この場合、暖房端末からタンクユニットに送られる暖房用熱媒が十分に低温となっていないと、貯湯タンクの下部の水温を低温に維持することができなくなってしまう。また、貯湯タンクの温水を暖房用熱媒と熱交換させて、温水との熱交換で加熱された暖房用熱媒を暖房端末に循環させる方式では、貯湯タンクの上部から高温の温水を取り出して暖房用熱媒と熱交換させ、低温となった温水を貯湯タンクの下部に戻す。この場合、暖房端末からタンクユニットに送られた暖房用熱媒が十分に低温となっていないと、温水から暖房用熱媒への熱移動が十分になされず、十分に低温となっていない温水が貯湯槽の下部に戻されてしまう。
暖房端末からタンクユニットに送られる暖房用熱媒の温度は、暖房端末の種類や運転条件によって変動する。暖房端末からタンクユニットに送られる暖房用熱媒の温度が十分に低温となっていない場合であっても、貯湯タンクの下部の水温を低温に維持することが可能な技術が待望されている。
本発明は上記課題を解決する。本発明は、暖房端末からタンクユニットへ送られる暖房用熱媒の温度が低温となっていない場合であっても、貯湯タンクの下部の水温を低温に維持することが可能な技術を提供する。
本発明の暖房装置は、貯湯タンクの蓄熱を利用して低温の暖房用熱媒を受け入れて高温の暖房用熱媒を送り出すタンクユニットと、暖房端末とタンクユニットの間で暖房用熱媒を循環させる暖房ユニットを備えている。その暖房装置では、暖房ユニットが、暖房端末からタンクユニットへ向かう暖房用熱媒を低温の暖房用熱媒と高温の暖房用熱媒に分離するヒートポンプを備えている。その暖房装置では、暖房ユニットが、ヒートポンプからの低温の暖房用熱媒をタンクユニットに送り、タンクユニットからの高温の暖房用熱媒とヒートポンプからの高温の暖房用熱媒を暖房端末に送る。
上記の暖房装置では、暖房端末からタンクユニットへ送られる暖房用熱媒を、暖房ユニットのヒートポンプによって高温の暖房用熱媒と低温の暖房用熱媒に分離する。そして、暖房ユニットが、ヒートポンプで分離された低温の暖房用熱媒をタンクユニットへ送って高温の暖房用熱媒をタンクユニットから受け入れ、タンクユニットからの高温の暖房用熱媒とヒートポンプで分離された高温の暖房用熱媒を暖房端末に送る。このような構成とすることによって、暖房端末からの暖房用熱媒が十分に低温となっていなくても、暖房ユニットからタンクユニットに低温の暖房用熱媒を送ることができる。貯湯タンクの下部の水温を低温に維持することができる。また、この暖房装置では、貯湯タンクの蓄熱を利用してタンクユニットから送り出された高温の暖房用熱媒と、ヒートポンプで分離された高温の暖房用熱媒の両方を、暖房端末での暖房に用いることができる。エネルギーの利用効率が高い暖房装置を実現することができる。
上記の暖房装置では、ヒートポンプが吸収式ヒートポンプであることが好ましい。
吸収式ヒートポンプは、圧縮式ヒートポンプに比べて、暖房用熱媒を低温の暖房用熱媒と高温の暖房用熱媒に分離するために消費するエネルギーが少ない。暖房装置全体としてのエネルギーの利用効率を高めることができる。
上記の暖房装置は、大気から吸熱して貯湯タンクに蓄熱する圧縮式ヒートポンプをさらに備えることが好ましい。
上記の暖房装置によれば、貯湯タンクの下部の水温が低温に維持されているので、圧縮式ヒートポンプが大気から吸熱して貯湯タンクに蓄熱する際に高い加熱効率を実現することができる。暖房装置全体としてのエネルギーの利用効率を高めることができる。
本発明の暖房装置によれば、暖房端末からタンクユニットへ送られる暖房用熱媒の温度が低温となっていない場合であっても、貯湯タンクの下部の水温を低温に維持することができる。
図1は実施例1の給湯暖房装置100の構成を模式的に示す図である。 図2は実施例1の吸収式ヒートポンプ152の構成を模式的に示す図である。 図3は実施例1の給湯暖房装置100の第1低温暖房運転の様子を示す図である。 図4は実施例1の給湯暖房装置100の第2低温暖房運転の様子を示す図である。 図5は実施例1の給湯暖房装置100の高温暖房運転の様子を示す図である。 図6は実施例1の給湯暖房装置100の追い焚き運転の様子を示す図である。 図7は実施例1の給湯暖房装置100の低温高温暖房運転の様子を示す図である。 図8は実施例2の給湯暖房装置800の構成を模式的に示す図である。 図9は実施例3の給湯暖房装置900の構成を模式的に示す図である。
以下に説明する実施例の主要な特徴を以下に列記する。
(特徴1)暖房用熱媒は水または不凍液である。
(特徴2)吸収式ヒートポンプに用いる熱媒は水であり、吸収剤は臭化リチウムである。
(特徴3)貯湯タンクは密閉型であり、内部に温水を貯える。タンクユニットは暖房用熱媒と貯湯タンクの温水を熱交換する熱交換器を備えている。
以下、本発明に係る実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例に係る給湯暖房装置100の構成を示す。給湯暖房装置100は、ヒートポンプユニット110、タンクユニット130、ガス熱源ユニット150によって構成されている。
ヒートポンプユニット110は、配管で接続された圧縮機111、放熱器112、膨張機構113、蒸発器114を熱媒がこの順序で循環する圧縮式ヒートポンプを備えている。本実施例のヒートポンプユニット110では、熱媒としてR410Aが用いられているが、これ以外にも熱媒としてCO等が用いられてもよい。本実施例のヒートポンプユニット110では、膨張機構113として膨張弁が用いられているが、これ以外にもエジェクタや膨張機などを膨張機構113として用いてもよい。蒸発器114はフィンチューブ型の熱交換器であり、ファン116を回転させて大気と熱媒を熱交換させる。ヒートポンプユニット110は、蓄熱循環ポンプ115によってタンクユニット130から水を吸出し、放熱器112で高温の熱媒との熱交換によって加熱し、タンクユニット130へ戻す。
タンクユニット130は主に、貯湯タンク131、熱交換器132、沸かし上げポンプ133、タンク水循環ポンプ134を備えている。貯湯タンク131は、ヒートポンプユニット110によって加熱された温水を貯える。貯湯タンク131は、密閉式であり、断熱材によって外側が覆われている。湯を貯えた状態では、貯湯タンク131の内部に温度成層が形成されており、貯湯タンク131の下部の水温は低く、上部の水温は高くなる。貯湯タンク131の頭頂部には導入口135が設けられており、上部には導出口136、137、導入口138が設けられており、底部には導入口139、導出口140が設けられている。貯湯タンク131の高さ方向の中間部には、導出口141、導入口142が設けられている。貯湯タンク131の上部には水温を計測するタンクサーミスタ143が設けられている。
貯湯タンク131の底部の導出口140はヒートポンプユニット110の蓄熱循環ポンプ115に接続しており、蓄熱循環ポンプ115が駆動すると貯湯タンク131の底部から水が吸い出される。貯湯タンク131の頂部の導入口135はヒートポンプユニット110の放熱器112に接続しており、放熱器112で加熱された湯は貯湯タンク131の頂部に流入する。
貯湯タンク131の上部の導出口136は熱交換器132とタンク水循環ポンプ134を経由して貯湯タンク131の中間部の導入口142に接続している。タンク水循環ポンプ134によって貯湯タンク131の導出口136から吸い出された温水は、熱交換器132で冷却された後、貯湯タンク131の中間部の導入口142へ戻される。
ガス熱源ユニット150は主に、シスターン151、吸収式ヒートポンプ152、給湯用燃焼機153、追い焚き用熱交換器154、暖房ポンプ155、追い焚きポンプ156、混合器157により構成されている。ガス熱源ユニット150は、低温暖房端末(図示せず)および高温暖房端末(図示せず)に暖房用熱媒である暖房用水を循環させる。以下、本実施例においては、暖房用熱媒として水を用いる場合について説明するが、水の代わりに、例えば、エチレングリコール等を主成分とする不凍液を用いることもできる。また、ガス熱源ユニット150は、給湯栓やシャワーへの給湯および風呂の湯の追い焚きも行う。
シスターン151は、暖房用水を貯える。シスターン151の底部の導出口163は、暖房ポンプ155に接続している。シスターン151の暖房用水は暖房ポンプ155によって吸いだされ、吸収式ヒートポンプ152の入水口159に送られる。暖房ポンプ155の出口近傍には暖房用水の温度を計測する暖房サーミスタ165が設けられている。
図2は吸収式ヒートポンプ152の構成を示している。吸収式ヒートポンプ152は、蒸発器201を収容する蒸発室202と、吸収器203を収容する吸収室204と、凝縮器205を収容する凝縮室206と、再生器207を加熱する燃焼機208と、分離器209と、熱交換器210と、ポンプ211を備えている。本実施例の吸収式ヒートポンプ152は、熱媒である水と、吸収剤である臭化リチウムを使用する。吸収室204の底部に溜まった低濃度の臭化リチウム溶液(稀液)は、ポンプ211によって吸い出され、熱交換器210で予熱された後に再生器207で加熱される。再生器207を収容する燃焼機208は、都市ガスやLPガス等の燃焼を燃焼させることで、再生器207の内部を流れる稀液を加熱する。再生器207で加熱された稀液は、分離器209において高濃度の臭化リチウム溶液(濃液)と水蒸気に分離する。分離器209の底部に溜まる濃液は熱交換器210で予冷されてから吸収室204へ送られ、吸収器203の表面に滴下される。分離器209で発生した水蒸気は凝縮室206へ送られ、凝縮器205の表面で凝縮する。凝縮器205の表面で凝縮した水は、凝縮室206の底部から蒸発室202へ送られ、蒸発器201の表面に滴下される。蒸発器201の表面で再び蒸発した水蒸気は、蒸発室202から吸収室204へ移動し、吸収器203の表面の濃液に吸収される。吸収器203の表面の濃液は水蒸気の吸収によって稀液となり、吸収室204の底部に溜まる。
吸収式ヒートポンプ152の入水口159に送られた暖房用水は、調整弁214において加熱経路212と冷却経路213に分流する。加熱経路212に流れ込んだ暖房用水は、吸収器203を通過する際に表面の濃液が水蒸気を吸収する際の発熱によって加熱され、さらに凝縮器205を通過する際に表面で水蒸気が凝縮する際の発熱によって加熱されてから、高温出水口161から送り出される。冷却経路213に流れ込んだ暖房用水は、蒸発器201を通過する際に表面で水蒸気が蒸発する際の吸熱によって冷却されてから、低温出水口160から送り出される。例えば吸収式ヒートポンプ152の入水口159に60℃の暖房用水が送り込まれると、その暖房用水は、加熱経路212を経て高温出水口161から送り出される80℃の暖房用水と、冷却経路213を経て低温出水口160から送り出される30℃の暖房用水に分離される。加熱経路212と冷却経路213の暖房用水の流量比は、調整弁214によって調整される。
図1に示すように、低温出水口160から送り出された低温の暖房用水は、タンクユニット130の熱交換器132へ送られて加熱される。熱交換器132で加熱された暖房用水は、ガス熱源ユニット150に戻され、高温出水口161から送り出された高温の暖房用水と合流点164で合流する。合流点164で合流した暖房用水は、高温暖房端末へ送られる。高温出水口161の近傍には高温出水口161から送り出された暖房用水の温度を計測する暖房高温サーミスタ166が設けられている。
暖房ポンプ155から吸収式ヒートポンプ152へ向かう経路は、途中で分岐しており、分岐した経路は低温暖房端末に連通する切換弁158に接続している。また、合流点164から高温暖房端末へ向かう経路も、途中で分岐しており、分岐した経路は低温暖房端末に連通する切換弁158に接続している。切換弁158は低温暖房端末へ送られる暖房用水の経路を切換える。
低温暖房端末へ送られた暖房用水は、低温暖房端末で放熱して冷却される。高温暖房端末へ送られた暖房用水は、高温暖房端末で放熱して冷却される。低温暖房端末で放熱した暖房用水と、高温暖房端末で放熱した暖房用水は、ガス熱源ユニット150の外部で合流し、シスターン151の底部の導入口162へ戻される。
追い焚き用熱交換器154は二重管構造となっている。追い焚き用熱交換器154の外側流路には、追い焚きポンプ156によって風呂の浴槽から吸い出された温水が循環する。追い焚き用熱交換器154の内側流路には、合流点164から高温暖房端末へ向かう経路から分岐した暖房用水が流れる。追い焚き用熱交換器154の内側流路を流れた暖房用水は、高温暖房端末および低温暖房端末からシスターン151の底部の導入口162へ戻る経路に合流する。
給湯用燃焼機153は、都市ガスやLPガス等の燃料を燃焼させることによって、水を加熱する燃焼機である。タンクユニット130に設置された沸かし上げポンプ133によって、貯湯タンク131の中央部の導出口141から水が吸い出され、給湯用燃焼機153に送られる。給湯用燃焼機153で加熱された温水は、貯湯タンク131の上部の導入口138に戻される。
混合器157は、上水道から供給される水を分流している。混合器157は、上水道からタンクユニット130を介さずに給湯箇所へ送られる水と、上水道からタンクユニット130を経て給湯箇所へ送られる水の流量比を調整する。混合器157から貯湯タンク131の底部の導入口139へ送られる水の流量と、貯湯タンク131の上部の導出口137から給湯箇所へ送り出される温水の流量は等しい。貯湯タンク131の上部の導出口137から送り出された温水は、上水道からタンクユニット130を介さずに給湯箇所へ送られる水と混合して、給湯箇所へ給湯される。混合器157での流量比を調整することで、上水道から直接的に給湯箇所へ送られる水と、貯湯タンク131の上部の導出口137から給湯箇所へ送られる温水の混合比が調整されて、設定温度に調温された湯が給湯される。
次に、本実施例の給湯暖房装置100の動作について説明する。
(第1低温暖房運転)
図3は第1低温暖房運転の様子を示している。低温暖房端末の運転スイッチがONとなり、貯湯タンク131の上部の水温が高い(すなわちタンクサーミスタ143の計測温度が所定温度以上である)場合には、給湯暖房装置100は第1低温暖房運転を開始する。
第1低温暖房運転では、吸収式ヒートポンプ152を駆動せずに、ヒートポンプユニット110を駆動しながら、貯湯タンク131の蓄熱を用いて低温暖房端末による暖房を行う。第1低温暖房運転を開始すると、ガス熱源ユニット150では、暖房ポンプ155を駆動して、合流点164から高温暖房端末へ向かう暖房用水が低温暖房端末に流れるように切換弁158を切換える。タンクユニット130では、タンク水循環ポンプ134を駆動する。ヒートポンプユニット110では、蓄熱循環ポンプ115を駆動し、圧縮機111およびファン116を駆動する。
ヒートポンプユニット110によって、貯湯タンク131の下部から吸い出された低温の水は、高温の温水となって貯湯タンク131の上部に戻される。すなわち、ヒートポンプユニット110による貯湯タンク131への蓄熱が行われる。
ガス熱源ユニット150では、暖房ポンプ155によってシスターン151の底部の導出口163から暖房用水が吸い出され、その暖房用水が吸収式ヒートポンプ152を通過して熱交換器132に送られる。第1低温暖房運転では、吸収式ヒートポンプ152は動作しておらず、暖房用水は全て冷却経路213を通過して熱交換器132に送られる。熱交換器132では、タンク水循環ポンプ134によって貯湯タンク131の上部から吸い出された温水と、ガス熱源ユニット150から送られた暖房用水の間で熱交換が行われる。熱交換器132で加熱された暖房用水は、切換弁158を介して低温暖房端末へ送られ、その後にシスターン151の底部に戻される。貯湯タンク131の上部からの温水は、熱交換器132で冷却されて、貯湯タンク131の中間部の導入口142へ戻される。
第1低温暖房運転において、ガス熱源ユニット150から熱交換器132へ送られる暖房用水が高温となると、熱交換器132を通った後に、貯湯タンク131の中間部の導入口142に戻される温水の温度がそれ以上に高温の中温水となって、貯湯タンク131の下部を低温に維持することが困難となる。そこで、本実施例では、暖房ポンプ155から送り出された暖房用水の温度を暖房サーミスタ165で計測し、暖房サーミスタ165で計測される温度が所定温度以上となると、後述する第2低温暖房運転に移行する。
第1低温暖房運転において、貯湯タンク131の上部の水温が低温となった場合には、熱交換器132での暖房用水の加熱量が低下するか、あるいは暖房用水が逆に冷却されてしまう。そこで、本実施例では、タンクサーミスタ143で計測される温度が所定温度以下となった場合も、後述する第2低温暖房運転に移行する。
第1低温暖房運転では、貯湯タンク131の上部の水温が高く、低温暖房端末からの暖房用水の戻り温度が低いので、吸収式ヒートポンプ152を動作させなくても、低温暖房端末による暖房を行うことができる。省エネルギーでの低温暖房運転を実現することができる。
(第2低温暖房運転)
図4は第2低温暖房運転の様子を示している。低温暖房端末の運転スイッチがONとなり、貯湯タンク131の上部の水温が低い(すなわちタンクサーミスタ143の計測温度が所定温度に満たない)場合、あるいは暖房ポンプ155を通過する暖房用水の温度が高い(すなわち暖房サーミスタ165の計測温度が所定温度以上である)場合には、給湯暖房装置100は第2低温暖房運転を開始する。
第2低温暖房運転では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、ヒートポンプユニット110も駆動しながら、貯湯タンク131の蓄熱を用いて低温暖房端末による暖房を行う。第2低温暖房運転を開始すると、ガス熱源ユニット150では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、暖房ポンプ155を駆動して、合流点164から高温暖房端末へ向かう暖房用水が低温暖房端末に流れるように切換弁158を切換える。タンクユニット130では、タンク水循環ポンプ134を駆動する。ヒートポンプユニット110では、蓄熱循環ポンプ115を駆動し、圧縮機111およびファン116を駆動する。
ヒートポンプユニット110によって、貯湯タンク131の下部から吸い出された低温の水は、高温の温水となって貯湯タンク131の上部に戻される。すなわち、ヒートポンプユニット110による貯湯タンク131への蓄熱が行われる。
ガス熱源ユニット150では、暖房ポンプ155によってシスターン151の底部の導出口163から暖房用水が吸い出され、その暖房用水が吸収式ヒートポンプ152の入水口159に送られる。吸収式ヒートポンプ152では、入水口159に送られた暖房用水を、高温出水口161から送り出される高温の暖房用水と、低温出水口160から送り出される低温の暖房用水に分離する。低温出水口160からの低温の暖房用水は熱交換器132へ送られる。熱交換器132では、タンク水循環ポンプ134によって貯湯タンク131の上部から吸い出された温水と、ガス熱源ユニット150から送られた暖房用水の間で熱交換が行われる。熱交換器132で加熱された暖房用水は、合流点164で高温出水口161からの高温の暖房用水と合流し、切換弁158を介して低温暖房端末へ送られる。低温暖房端末で放熱した暖房用水は、シスターン151の底部に戻される。貯湯タンク131の上部からの温水は、熱交換器132で冷却されて、貯湯タンク131の中間部の導入口142へ戻る。
なお吸収式ヒートポンプ152では、暖房サーミスタ165の計測温度と、暖房高温サーミスタ166の計測温度に基づいて、調整弁214の開度と、燃焼機208の火力を調整する。
第2低温暖房運転において、シスターン151から暖房ポンプ155によって吸い出される暖房用水が低温となり、かつ貯湯タンク131の上部の水温が高温となった場合には、吸収式ヒートポンプ152を用いなくても、熱交換器132での加熱効率が高く、貯湯タンク131の下部の水温を低温に維持することが容易となる。そこで、本実施例では、暖房サーミスタ165で計測される温度が所定温度を下回り、かつタンクサーミスタ143で計測される温度が所定温度以上となると、上述した第1低温暖房運転に移行する。
以上の様に、第2低温暖房運転では、低温暖房端末からの暖房用水の戻り温度が高い場合であっても、ガス熱源ユニット150からタンクユニット130の熱交換器132に送られる暖房用水の温度を低温とすることができる。これにより、熱交換器132における熱交換を促進して、貯湯タンク131の下部の水温を低く維持することができる。ヒートポンプユニット110による加熱効率を高くすることができる。
(高温暖房運転)
図5は高温暖房運転の様子を示している。高温暖房端末の運転スイッチがONとなると、給湯暖房装置100は高温暖房運転を開始する。
高温暖房運転では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、ヒートポンプユニット110も駆動しながら、貯湯タンク131の蓄熱を用いて高温暖房端末による暖房を行う。高温暖房運転を開始すると、ガス熱源ユニット150では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、暖房ポンプ155を駆動する。タンクユニット130では、タンク水循環ポンプ134を駆動する。ヒートポンプユニット110では、蓄熱循環ポンプ115を駆動し、圧縮機111およびファン116を駆動する。
ヒートポンプユニット110によって、貯湯タンク131の下部から吸い出された低温の水は、高温の温水となって貯湯タンク131の上部に戻される。すなわち、ヒートポンプユニット110による貯湯タンク131への蓄熱が行われる。
ガス熱源ユニット150では、暖房ポンプ155によってシスターン151の底部の導出口163から暖房用水が吸い出され、吸収式ヒートポンプ152の入水口159に送られる。吸収式ヒートポンプ152では、入水口159に送られた暖房用水を、高温出水口161から送り出される高温の暖房用水と、低温出水口160から送り出される低温の暖房用水に分離する。低温出水口160からの低温の暖房用水は熱交換器132へ送られる。熱交換器132では、タンク水循環ポンプ134によって貯湯タンク131の上部から吸い出された温水と、ガス熱源ユニット150から送られた暖房用水の間で熱交換が行われる。熱交換器132で加熱された暖房用水は、合流点164で高温出水口161からの暖房用水と合流して、高温暖房端末へ送られる。高温暖房端末で放熱した暖房用水は、シスターン151の底部に戻される。貯湯タンク131の上部からの温水は、熱交換器132で冷却されて、貯湯タンク131の中間部の導入口142へ戻る。
以上の様に、高温暖房運転では、高温暖房端末からの暖房用水の戻り温度が高い場合であっても、ガス熱源ユニット150からタンクユニット130の熱交換器132に送られる暖房用水の温度を低温とすることができる。これにより、熱交換器132における熱交換を促進して、貯湯タンク131の下部の水温を低く維持することができる。ヒートポンプユニット110による加熱効率を高く維持することができる。
(追い焚き運転)
図6は追い焚き運転の様子を示している。風呂の追い焚きスイッチがONとなると、追い焚き運転を開始する。
追い焚き運転では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、ヒートポンプユニット110も駆動しながら、貯湯タンク131の蓄熱を用いて風呂の追い焚きを行う。追い焚き運転を開始すると、ガス熱源ユニット150では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、暖房ポンプ155と追い焚きポンプ156を駆動する。タンクユニット130では、タンク水循環ポンプ134を駆動する。ヒートポンプユニット110では、蓄熱循環ポンプ115を駆動し、圧縮機111およびファン116を駆動する。
ヒートポンプユニット110によって、貯湯タンク131の下部から吸い出された低温の水は、高温の温水となって貯湯タンク131の上部に戻される。すなわち、ヒートポンプユニット110による貯湯タンク131への蓄熱が行われる。
ガス熱源ユニット150では、暖房ポンプ155によってシスターン151の底部の導出口163から暖房用水が吸い出され、吸収式ヒートポンプ152の入水口159に送られる。吸収式ヒートポンプ152では、入水口159に送られた暖房用水を、高温出水口161から送り出される高温の暖房用水と、低温出水口160から送り出される低温の暖房用水に分離する。低温出水口160からの低温の暖房用水は熱交換器132へ送られる。熱交換器132では、タンク水循環ポンプ134によって貯湯タンク131の上部から吸い出された温水と、ガス熱源ユニット150から送られた暖房用水の間で熱交換が行われる。熱交換器132で加熱された暖房用水は、合流点164で高温出水口161からの暖房用水と合流して、追い焚き用熱交換器154へ送られる。追い焚き用熱交換器154で放熱した暖房用水は、シスターン151の底部に戻される。貯湯タンク131の上部からの温水は、熱交換器132で冷却されて、貯湯タンク131の中間部の導入口142へ戻る。
以上の様に、追い焚き運転では、追い焚き用熱交換器154で放熱した後の暖房用水の温度が高い場合であっても、ガス熱源ユニット150からタンクユニット130の熱交換器132に送られる暖房用水の温度を低温とすることができる。これにより、熱交換器132における熱交換を促進して、貯湯タンク131の下部の水温を低く維持することができる。ヒートポンプユニット110による加熱効率を高く維持することができる。
(低温高温暖房運転)
図7は低温高温暖房運転の様子を示している。低温暖房端末と高温暖房端末の両方の運転スイッチがONとなると、給湯暖房装置100は低温高温暖房運転を開始する。
低温高温暖房運転では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、ヒートポンプユニット110も駆動しながら、貯湯タンク131の蓄熱を用いて低温暖房端末と高温暖房端末による暖房を行う。低温高温暖房運転を開始すると、ガス熱源ユニット150では、吸収式ヒートポンプ152を駆動し、暖房ポンプ155を駆動して、暖房ポンプ155から吸収式ヒートポンプ152に向かう暖房用水の一部が低温暖房端末に流れるように切換弁158を切換える。タンクユニット130では、タンク水循環ポンプ134を駆動する。ヒートポンプユニット110では、蓄熱循環ポンプ115を駆動し、圧縮機111およびファン116を駆動する。
ヒートポンプユニット110によって、貯湯タンク131の下部から吸い出された低温の水は、高温の温水となって貯湯タンク131の上部に戻される。すなわち、ヒートポンプユニット110による貯湯タンク131への蓄熱が行われる。
ガス熱源ユニット150では、暖房ポンプ155によってシスターン151の底部の導出口163から暖房用水が吸い出され、暖房用水の一部は低温暖房端末に送られ、残りは吸収式ヒートポンプ152の入水口159に送られる。吸収式ヒートポンプ152では、入水口159に送られた暖房用水を、高温出水口161から送り出される高温の暖房用水と、低温出水口160から送り出される低温の暖房用水に分離する。低温出水口160からの低温の暖房用水は熱交換器132へ送られる。熱交換器132では、タンク水循環ポンプ134によって貯湯タンク131の上部から吸い出された温水と、ガス熱源ユニット150から送られた暖房用水の間で熱交換が行われる。熱交換器132で加熱された暖房用水は、合流点164で高温出水口161からの高温の暖房用水と合流して、高温暖房端末へ送られる。低温暖房端末で放熱した暖房用水と、高温暖房端末で放熱した暖房用水は、ガス熱源ユニット150の外部で合流してから、シスターン151の底部に戻される。貯湯タンク131の上部からの温水は、熱交換器132で冷却されて、貯湯タンク131の中間部の導入口142へ戻る。
以上の様に、低温高温暖房運転では、低温暖房端末と高温暖房端末からシスターン151へ戻される暖房用水の温度が高い場合であっても、ガス熱源ユニット150からタンクユニット130の熱交換器132に送られる暖房用水の温度を低温とすることができる。これにより、熱交換器132における熱交換を促進して、貯湯タンク131の下部の水温を低く維持することができる。ヒートポンプユニット110による加熱効率を高く維持することができる。
本実施例の給湯暖房装置100は、上記以外にも、例えば低温暖房端末による暖房と風呂の追い焚きを同時に実行する運転や、高温暖房端末による暖房と風呂の追い焚きを同時に実行する運転や、低温暖房端末による暖房と高温暖房端末による暖房と風呂の追い焚きをすべて同時に実行する運転もすることができる。また、これらと並行して給湯する運転を行うこともできる。これらの運転の場合にも、吸収式ヒートポンプ152を駆動することで、ガス熱源ユニット150からタンクユニット130の熱交換器132に送られる暖房用水の温度を低温とすることができる。熱交換器132における熱交換を促進して、貯湯タンク131の下部の水温を低く維持することができる。
本実施例の給湯暖房装置100によれば、ヒートポンプユニット110で加熱する水の入口温度を低くすることが可能であるので、沸き上げ温度が50〜60℃程度までしか上げられないR410A等のフロン系熱媒を用いても、水と熱媒温度との温度差を確保することができ、ヒートポンプユニット110を有効に利用して沸き上げを行うことが可能である。
図8は本実施例に係る給湯暖房装置800の構成を示す。給湯暖房装置800では、実施例1の給湯暖房装置100で吸収式ヒートポンプ152が用いられていた代わりに、圧縮式ヒートポンプ802が用いられている。
圧縮式ヒートポンプ802は、圧縮機803と、放熱器804と、膨張機構805と、蒸発器806を備えている。圧縮式ヒートポンプ802の入水口859に送られた暖房用水は、調整弁809において加熱経路808と冷却経路807に分流する。加熱経路808に流れ込んだ暖房用水は、放熱器804を通過する際に熱媒が凝縮する際の発熱によって加熱されてから、高温出水口861から送り出される。冷却経路807に流れ込んだ暖房用水は、蒸発器806を通過する際に熱媒が蒸発する際の吸熱によって冷却されてから、低温出水口860から送り出される。加熱経路808と冷却経路807の暖房用水の流量比は、調整弁809によって調整される。
本実施例の給湯暖房装置800も、実施例1の給湯暖房装置100と同様に、第1低温暖房運転、第2低温暖房運転、高温暖房運転、追い焚き運転、低温高温暖房運転などの各種の態様で動作することができる。
本実施例の給湯暖房装置800においても、シスターン151からの暖房用水を圧縮式ヒートポンプ802を用いて高温の暖房用水と低温の暖房用水に分離して、低温の暖房用水をタンクユニット130の熱交換器132に送っている。これによって、低温暖房端末や高温暖房端末からの暖房用水の戻り温度が高い場合であっても、タンクユニット130の熱交換器132へ低温の暖房用水を送ることができる。熱交換器132における熱交換を促進して、貯湯タンク131の下部の水温を低く維持することができる。ヒートポンプユニット110による加熱効率を高く維持することができる。
図9は本実施例に係る給湯暖房装置900の構成を示している。給湯暖房装置900は、ヒートポンプユニット110、タンクユニット930、ガス熱源ユニット950によって構成されている。ヒートポンプユニット110の構成は、実施例1の給湯暖房装置100や実施例2の給湯暖房装置800と同様である。
タンクユニット930は主に、貯湯タンク931、シスターン932、ポンプ934を備えている。貯湯タンク931は開放式であり、暖房用熱媒である暖房用水を貯える。シスターン932は貯湯タンク931に連通しており、貯湯タンク931の圧力を開放している。貯湯タンク931の上部には、導出口935、936、導入口937が設けられている。貯湯タンク931の中央部には、導入口938が設けられている。貯湯タンク931の底部には、導入口939、導出口940が設けられている。貯湯タンク931の上部には暖房用水の温度を計測するタンクサーミスタ943が設けられている。
貯湯タンク931の底部の導出口940はヒートポンプユニット110の蓄熱循環ポンプ115に接続しており、蓄熱循環ポンプ115が駆動すると貯湯タンク931の底部から暖房用水が吸い出される。貯湯タンク931の上部の導入口937はヒートポンプユニット110の放熱器112に接続しており、放熱器112で加熱された湯は貯湯タンク931の上部に流入する。
ガス熱源ユニット950は主に、給湯用熱交換器951、吸収式ヒートポンプ952、給湯用燃焼機953、追い焚き用熱交換器954、暖房ポンプ955、追い焚きポンプ956、混合器957により構成されている。ガス熱源ユニット950は、低温暖房端末(図示せず)および高温暖房端末(図示せず)に暖房用水を循環させる。また、ガス熱源ユニット950は、給湯栓やシャワーへの給湯および風呂の湯の追い焚きも行う。
暖房ポンプ955を駆動すると、暖房用水が吸収式ヒートポンプ952の入水口958に送られる。暖房ポンプ955の出口近傍には暖房用水の温度を計測する暖房サーミスタ965が設けられている。吸収式ヒートポンプ952は、実施例1の吸収式ヒートポンプ152と同様の構成を備えているので、詳細な説明は省略する。吸収式ヒートポンプ952は、入水口958に送られた暖房用水を高温の暖房用水と低温の暖房用水に分離する。吸収式ヒートポンプ952の高温出水口959から高温の暖房用水が送り出され、低温出水口960から低温の暖房用水が送り出される。
低温出水口960から送り出された低温の暖房用水は、タンクユニット930へ送られ、貯湯タンク931の中間部の導入口938に流入する。導入口938への暖房用水の流入に伴い、貯湯タンク931の上部の導出口935から高温の暖房用水が送り出される。貯湯タンク931の導出口935から送り出された暖房用水は、ガス熱源ユニット950へ戻され、吸収式ヒートポンプ952の高温出水口959から送り出された高温の暖房用水と合流点961で合流する。合流点961で合流した暖房用水は、高温暖房端末へ送られる。高温出水口959の近傍には高温出水口959から送り出された暖房用水の温度を計測する暖房高温サーミスタ966が設けられている。
暖房ポンプ955から吸収式ヒートポンプ952へ向かう経路は、途中で分岐しており、分岐した経路は低温暖房端末に連通する切換弁962に接続している。また、合流点961から高温暖房端末へ向かう経路も、途中で分岐しており、分岐した経路は低温暖房端末に連通する切換弁962に接続している。切換弁962は低温暖房端末へ送られる暖房用水の経路を切換える。
低温暖房端末へ送られた暖房用水は、低温暖房端末で放熱して冷却される。高温暖房端末へ送られた暖房用水は、高温暖房端末で放熱して冷却される。低温暖房端末で放熱した暖房用水と、高温暖房端末で放熱した暖房用水は、ガス熱源ユニット950の外部で合流し、暖房ポンプ955へ戻される。
追い焚き用熱交換器954は二重管構造となっている。追い焚き用熱交換器954の外側流路には、追い焚きポンプ956によって風呂の浴槽から吸い出された温水が循環する。追い焚き用熱交換器954の内側流路には、合流点961から高温暖房端末へ向かう経路から分岐した暖房用水が流れる。追い焚き用熱交換器954の内側流路を流れた暖房用水は、高温暖房端末および低温暖房端末から暖房ポンプ955へ戻る経路に合流する。
混合器957は、上水道から供給される水を分流している。混合器957は、上水道から給湯用熱交換器951を介さずに給湯箇所へ送られる水と、上水道から給湯用熱交換器951を経て給湯箇所へ送られる水の流量比を調整する。給湯用熱交換器951では、混合器957から送られた水と、ポンプ934によって貯湯タンク931の上部の導出口936から吸い出された暖房用水の間で熱交換が行われる。貯湯タンク931の上部から給湯用熱交換器951へ送られた暖房用水は、給湯用熱交換器951で冷却されて、貯湯タンク931の底部の導入口939に戻される。混合器957から給湯用熱交換器951へ送られた水は、給湯用熱交換器951で加熱されて、さらに給湯用燃焼機953で加熱されてから、給湯箇所へ送られる。給湯用熱交換器951から給湯用燃焼機953に向かう経路にはバイパス弁963が設けられている。給湯用熱交換器951を経由した温水は、混合器957から給湯用熱交換器951を介さずに給湯箇所へ送られる水と混合して、給湯箇所へ給湯される。混合器957での流量比を調整することで、上水道から直接的に給湯箇所へ送られる水と、給湯用熱交換器951を経由して給湯箇所へ送られる温水の混合比が調整されて、設定温度に調温された湯が給湯される。
本実施例の給湯暖房装置900も、実施例1の給湯暖房装置100や実施例2の給湯暖房装置800と同様に、第1低温暖房運転、第2低温暖房運転、高温暖房運転、追い焚き運転、低温高温暖房運転などの各種の態様で動作することができる。
本実施例の給湯暖房装置900においても、暖房端末からタンクユニット930へ向かう暖房用水を、吸収式ヒートポンプ952を用いて高温の暖房用水と低温の暖房用水に分離して、低温の暖房用水をタンクユニット930に送っている。これによって、低温暖房端末や高温暖房端末からの暖房用水の戻り温度が高い場合であっても、タンクユニット930へ低温の暖房用水を送ることができる。貯湯タンク931の下部の温度を低く維持することができ、ヒートポンプユニット110による加熱効率を高く維持することができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
100 給湯暖房装置
110 ヒートポンプユニット
111 圧縮機
112 放熱器
113 膨張機構
114 蒸発器
115 蓄熱循環ポンプ
116 ファン
130 タンクユニット
131 貯湯タンク
132 熱交換器
133 沸かし上げポンプ
134 タンク水循環ポンプ
135 導入口
136 導出口
137 導出口
138 導入口
139 導入口
140 導出口
141 導出口
142 導入口
143 タンクサーミスタ
150 ガス熱源ユニット
151 シスターン
152 吸収式ヒートポンプ
153 給湯用燃焼機
154 追い焚き用熱交換器
155 暖房ポンプ
156 追い焚きポンプ
157 混合器
158 切換弁
159 入水口
160 低温出水口
161 高温出水口
162 導入口
163 導出口
164 合流点
165 暖房サーミスタ
166 暖房高温サーミスタ
201 蒸発器
202 蒸発室
203 吸収器
204 吸収室
205 凝縮器
206 凝縮室
207 再生器
208 燃焼機
209 分離器
210 熱交換器
211 ポンプ
212 加熱経路
213 冷却経路
214 調整弁
800 給湯暖房装置
802 圧縮式ヒートポンプ
803 圧縮機
804 放熱器
805 膨張機構
806 蒸発器
807 冷却経路
808 加熱経路
809 調整弁
859 入水口
861 高温出水口
860 低温出水口
900 給湯暖房装置
930 タンクユニット
931 貯湯タンク
932 シスターン
934 ポンプ
935 導出口
937 導入口
938 導入口
939 導入口
940 導出口
943 タンクサーミスタ
950 ガス熱源ユニット
951 給湯用熱交換器
952 吸収式ヒートポンプ
953 給湯用燃焼機
954 追い焚き用熱交換器
955 暖房ポンプ
956 追い焚きポンプ
957 混合器
958 入水口
959 高温出水口
960 低温出水口
961 合流点
962 切換弁
963 バイパス弁
965 暖房サーミスタ
966 暖房高温サーミスタ

Claims (3)

  1. 貯湯タンクの蓄熱を利用して低温の暖房用熱媒を受け入れて高温の暖房用熱媒を送り出すタンクユニットと、
    暖房端末とタンクユニットの間で暖房用熱媒を循環させる暖房ユニットを備えており、
    前記暖房ユニットが、暖房端末からタンクユニットへ向かう暖房用熱媒を低温の暖房用熱媒と高温の暖房用熱媒に分離するヒートポンプを備えており、
    前記暖房ユニットが、ヒートポンプからの低温の暖房用熱媒をタンクユニットに送り、タンクユニットからの高温の暖房用熱媒とヒートポンプからの高温の暖房用熱媒を暖房端末に送ることを特徴とする暖房装置。
  2. 前記ヒートポンプが吸収式ヒートポンプである請求項1の暖房装置。
  3. 大気から吸熱して前記貯湯タンクに蓄熱する圧縮式ヒートポンプをさらに備える請求項1または2の暖房装置。
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