JP4842506B2 - 信号レベル測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は,入力信号の信号レベルを測定する信号レベル測定装置に関する。
従来より,テレビジョン放送用の送信電波の電界強度を測定したり,受信アンテナの向きを調整するためにレベルチェッカーが使用されている。
この種のレベルチェッカーは,通常,受信アンテナからの受信信号を伝送する伝送線に接続して使用され,対象となる放送チャネルを指定すると,その指定した放送チャネルについて受信信号の信号レベルを測定し,その測定結果を数値やバーグラフ等を用いて表示するように構成されている。(例えば,特許文献1参照)
また,地上波テレビジョン放送をはじめ,衛星放送やCATVにおいても受信信号レベルまたはテレビ端子における信号レベルを測定したいという要望が高まっている。ところが,地上波テレビジョン放送,衛星放送やCATVでは伝送チャネルの帯域幅や,変調方式が異なるなどの理由から1台の信号レベル測定装置でもって測定することは困難であった。そこで発明者らにより,伝送チャネルの帯域幅や変調方式が異なる,地上波テレビジョン放送,衛星放送およびCATVにおいても,1台の信号レベル測定装置でもって測定できる信号レベル測定装置が考えられた。(例えば,特許文献2参照)
特許文献2によると,受信信号の伝送帯域より狭い帯域幅で受信した受信信号レベルを受信信号の伝送帯域幅に換算して,信号レベル測定装置の表示部に信号レベルとして表示するようにしている。
特公平07−86520号公報 特願2002−190175号
ところで,従来の技術では,受信信号レベルが安定している場合はよいが,伝送系においてフェージングやマルチパスが発生すると,受信信号レベルが変動するため,狭い帯域幅で受信した受信信号レベルを,受信信号の伝送帯域幅に換算しても,信号レベル測定装置の表示部に正しい信号レベルを表示することができないという問題があった。
本発明は,上記問題点を解決するためになされたものであり,伝送系においてフェージングやマルチパスが発生して信号レベルが変動してもテレビジョン放送信号の信号レベルを正確に測定可能な信号レベル測定装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は,ディジタル放送信号の信号レベルを測定して表示部に当該信号レベルを表示する信号レベル測定装置において,
あらかじめ決められた帯域幅を有した入力信号の信号レベルを,前記信号の帯域幅より狭い帯域幅で,複数の周波数ポイントにて測定する測定手段と,
前記測定手段で測定した複数の信号レベルを記憶するための記憶手段と,
前記記憶手段で記憶した複数の信号レベルの平均値を算出して前記表示部に表示する平均レベル算出手段と,
を備え,前記測定手段は,前記信号の帯域幅内で信号レベルを測定すべき複数の周波数ポイントを,乱数を用いてランダムに設定し,
前記平均レベル算出手段は,前記測定手段に入力される信号の帯域幅と測定対象となるディジタル放送信号の実際の帯域幅との違いによって生じる測定誤差を補正するための校正データを用いて,前記複数の信号レベルから算出した平均値を補正することを特徴とする。
また,請求項2に記載の発明は,請求項1に記載の信号レベル測定装置において,前記記憶手段で記憶した複数の信号レベルに基づき,最大値及び最小値を算出すると共に前記最大値と最小値の差の値を算出して前記表示部に表示するリップル算出手段を備えたことを特徴とする。
以上詳述したように,請求項1に記載の信号レベル測定装置によれば,測定手段が,入力信号の信号レベルを,その信号の帯域幅より狭い帯域幅で,複数の周波数ポイントにて測定し,平均レベル算出手段が,その測定された複数の信号レベルの平均値を算出して表示部に表示することから,ディジタル放送信号の伝送系においてフェージングやマルチパスが発生して信号レベルが変動しても,ディジタル放送信号の信号レベルを正確に測定することができる。また特に,本発明では,測定手段が,レベル測定する複数の周波数ポイントを,乱数を用いてランダムに設定することから,周期的なレベル変動が発生してもディジタル放送信号の信号レベルを正確に測定できる。
また,本発明では,平均レベル算出手段が,複数の信号レベルから算出した平均値を,校正データを用いて補正することから,ディジタル放送信号の信号レベルをより正確に測定できる。
次に,請求項2に記載の信号レベル測定装置によれば,リップル算出手段が,記憶手段で記憶した複数の信号レベルに基づき,最大値及び最小値を算出すると共に,最大値と最小値の差の値を算出して表示部に表示するので,受信チャネルに対応する受信信号レベルと共に,当該チャネルでのフェージングやマルチパスにおける受信信号レベルのリップルの度合いを表示部に表示できる信号レベル測定装置を提供することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は,テレビジョン放送用の信号レベルを測定する信号レベル測定装置(レベルチェッカーとも言う)10の構成を表すブロック図である。
なお,本実施形態のレベルチェッカー10では,地上波放送(CATVを含む)用の信号について測定する際に設定する地上波モード,衛星放送用の信号について測定する際に設定する衛星モードとがあり,地上波モードでは,放送チャネルを指定し,衛星モードでは衛星及びトランスポンダを指定して,これら放送チャネル(帯域幅6MHz)或いはトランスポンダ(帯域幅34.5MHz/27MHz)毎に信号レベルの測定を行うものである。
図1に示すように,本実施形態のレベルチェッカー10は,衛星放送を受信する受信アンテナからの受信信号の信号レベルを測定する際に,入力端子11に接続される伝送線を介して受信アンテナのコンバータに電源供給を行うための電源回路12と,入力端子11に印加される入力信号を電源回路12が供給する電圧信号から分離する電源フィルタ13と,電源フィルタ13にて分離された入力信号から,選択された周波数を中心とする所定帯域幅の被測定信号を抽出する選局回路14と,選局回路14にて抽出された被測定信号を復調する復調回路15と,復調回路15が出力する復調信号ならびに入力信号レベルに対応する電圧レベルをディジタル値に変換するA/Dコンバータ16と,測定モード(地上波モード/衛星モード)や測定すべき対象(放送チャネル/衛星,トランスポンダ番号)等を指定するための操作部17と,液晶表示パネル等からなる表示部18と,この表示部18を駆動する表示回路19と,CPU,ROM,RAMを中心とする周知のマイクロコンピュータからなり,操作部17を介して入力される指示に従って各種処理を実行する制御回路20と,外部機器と接続するための外部端子21とを備えている。
そして,選局回路14は,図2に示すように,電源フィルタ13が分離した入力信号のうち,衛星放送用の信号(以下「衛星信号」という)の伝送に使用される高周波帯(950MHz以上)を通過域とするハイパスフィルタ,地上波放送用の信号(以下「地上波信号」という)の伝送に使用される低周波帯(770MHz以下)を通過域とするローパスフィルタからなる信号分離フィルタ22と,分離された衛星信号のうち,選択されたトランスポンダからの信号を抽出する衛星信号処理部30と,分離された地上波信号のうち,選択された放送チャネルからの信号を抽出する地上波信号処理部40とを備えている。
このうち,衛星信号処理部30は,衛星信号を入力信号とし,この入力信号を増幅する増幅回路31と,増幅後の入力信号をレベル測定可能な所定レベルにまで減衰させる可変減衰器32と,選択されたトランスポンダ(以下「選択トランスポンダ」という)に従って,発振周波数を変更可能な可変発振回路33と,可変減衰器32からの入力信号に可変発振回路からのローカル信号を混合して,選択トランスポンダの帯域内の所定周波数が,予め設定された測定周波数fos(本実施形態では402.78MHz)に変換されるように入力信号をダウンコンバートするミキサ34と,バンドパスフィルタからなり,ミキサ34にてダウンコンバートされた入力信号から測定周波数fosを中心とする所定帯域幅(本実施形態では±0.5MHz)の被測定信号を抽出する信号抽出フィルタ35と,抽出された被測定信号を,波形が歪まない適度な大きさに増幅する増幅回路36,AGC回路37とからなる。
また,地上波信号処理部40は,地上波信号を入力信号とし,衛星信号処理部30と同様に,増幅回路41,可変減衰器42,可変発振回路43,ミキサ44,信号抽出フィルタ45,増幅回路46,AGC回路47を備えている。
但し,ミキサ44は,可変発振回路43からのローカル信号に基づいて,選択された放送チャネル(以下「選択チャネル」という)の帯域内の所定周波数が,予め設定された測定周波数foe(本実施形態では54.25MHz)に変換されるように入力信号をダウンコンバートし,信号抽出フィルタ45は,測定周波数foeを中心とする所定帯域幅(本実施形態では±0.25MHz)の被測定信号を抽出するように構成されている。
なお,選択チャネルの帯域内の所定周波数として具体的には,図5(a)に示すように,選択チャネルの中心周波数fc,選択チャネルにて伝送される信号がアナログ放送用の信号であるとした場合における映像搬送波周波数fv(=fc−1.75MHz),音声搬送波周波数fa(=fv+4.5MHz)が使用される。
また,図5(b)に示すように,選択チャネルにて伝送される信号が地上波ディジタル放送用の信号であるとした場合は選択チャネルの周波数帯域内においてランダムに複数ポイントを抽出した周波数が使用される。
また,選択トランスポンダの帯域内の所定周波数として具体的には,図5(c)に示すように,選択トランスポンダの中心周波数fc,及び端部周波数ft(=fc−8MHz)が使用される。
このように構成された選局回路14では,動作モードが地上波アナログモードの時には,地上波信号処理部40が動作し,制御回路20からの指示に従って,選択チャネルの帯域内の所定周波数fc,fv,faのいずれかを中心とする帯域幅0.5MHzの範囲内の信号を抽出して復調回路15に供給する。
また,動作モードが地上波ディジタルモードの時には,地上波信号処理部40が動作し,制御回路20からの指示に従って,選択チャネルの帯域内でランダムに抽出された複数の所定周波数を中心とする帯域幅0.5MHzの範囲内の信号を抽出して復調回路15に供給する。
一方,動作モードが衛星モードの時には,衛星信号処理部30が動作し,制御回路20からの指示に従って,選択トランスポンダの帯域内の所定周波数fc,ftのいずれかを中心とする帯域幅1MHzの範囲内の信号を抽出して復調回路15に供給する。
次に,制御回路20が実行する信号レベル測定処理について説明する。
なお,制御回路20を構成するROMには,信号レベル測定処理のプログラムの他,操作部17を介して選択される放送チャネルやトランスポンダと,その中心周波数とを対応づけた情報が記憶されていると共に,チャネルやトランスポンダの実際の帯域幅より狭い信号抽出フィルタ35,45にて被測定信号を抽出していることによる信号レベルの測定値のずれを補正するための校正データが記憶されている。
この校正データEkは,ディジタル放送用の信号に対して適用され,放送用チャネルやトランスポンダの帯域幅をB,信号抽出フィルタ35,45の帯域幅をbとして,次式(1)により算出されたものである。
Ek=10log(B/1.2b) (1)
但し,式中の値1.2は,理想的な矩形フィルタではない信号抽出フィルタ35,45にて実際に抽出される信号の電力は,帯域幅bから算出される値より大きなものとなるため,その増加分を近似するためのものである。
また,帯域幅Bは,実際の帯域幅B0ではなく,伝送レートや変調方式に従って補正した換算値を使用する必要があり,その具体的な例を[表1]に示す。
Figure 0004842506
つまり,被測定信号がディジタル放送用の信号であった場合には,A/Dコンバータ16を介して取り込んだ値に,この校正データEkを加えたものが測定結果となる。
ここで,まず,操作部17にて地上波モードが選択された時に,制御回路20が実行する信号レベル測定処理を,図3に示すフローチャートに沿って説明する。
なお,レベルチェッカー10の入力端子11には,地上波テレビジョン放送用の信号が伝送される同軸ケーブルが接続されているものとする。
図3に示すように,本処理が起動されると,まず操作部17での操作により選択された放送チャネル(選択チャネル)の設定を読み込み(S110),その選択チャネルの中心周波数fcを第1周波数f1として,地上波信号処理部40に,その第1周波数f1近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルE1を測定する(S120)。
次に,選択チャネルの映像搬送波周波数fvを第2周波数f2とし,地上波信号処理部40に,その第2周波数f2近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルE2を測定する(S130)。
そして,第2周波数f2の信号レベルE2が第1周波数の信号レベルE1より所定のしきい値Eth(本実施形態では5dB)以上大きいか否かを判断し(S140),E2−E1>Ethであれば,選択チャネルの信号はアナログ放送用の信号であるものとして,地上波信号処理部40に,選択チャネルの映像搬送波周波数fv近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルEvを測定する(S150)。
続けて,地上波信号処理部40に,選択チャネルの音声搬送波周波数fa近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルEaを測定し(S160),これら測定した信号レベルEv,Eaを表示部18に表示させる(S170)。
その後,操作部17にてチャネル変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S180),操作が行われていなければ,S150に戻って信号レベルEv,Eaの測定,表示をする処理を繰り返し実行し,一方,操作が行われていれば,S110に戻って,変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
次に,先のS140にて,E2−E1≦Ethであると判定された場合には,選択チャネルの信号はディジタル放送用の信号であるものとして,S190〜S300の処理を実行する。ここで,入力信号の帯域幅B0 ,入力信号帯域幅の分割数をPR (本実施例では100に設定している。),測定ポイント数をM(本実施例では10に設定している。),選択チャネルの中心周波数fcとする。
まず,変数nに1を設定し(S190),続くS200で乱数Rを発生し(本実施例では上記,入力信号帯域幅の分割数PR に対応するように,0から99の100通りの乱数を発生している。),乱数Rの値が入力信号帯域幅の分割数PR の半分より大きいか判断し(S210),大きい場合はS220にて測定周波数fnを算出しS230に遷移する。一方,S210で乱数Rの値が入力信号帯域幅の分割数PR の半分と等しいか,または小さいと判断した場合はS225にて測定周波数fnを算出しS230に遷移する。そして,S230ではS220,S225で算出した測定周波数fnにおける信号レベルEnを測定する。さらに,測定した信号レベルEnを記憶装置RAMに記憶する(S240)。続くS250では変数nをインクリメントし,変数nの値が測定ポイント数Mの値と等しいか,または小さい場合はS200に戻り測定を繰り返す(S260)。一方,M個の測定が終了した場合は,S270で信号レベルEnの平均値En(ave),Enの最大値En(max),Enの最小値En(min)を算出すると共に,Enの最大値En(max)からEnの最小値En(min)を減算することにより,信号レベルEnのリップル値enを算出する。
そして,その信号レベルEn(ave)に,校正データEkを加えることで帯域幅換算し(S280),その換算した結果である換算信号レベルEd及び,リップル値enを,表示部18に表示させる(S290)。
その後,操作部17にてチャネル変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S300),操作が行われていなければ,S190に戻って信号レベルEnの測定,換算,換算信号レベルEdの表示をする処理を繰り返し実行し,一方,操作が行われていれば,S110に戻って,変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
なお,指定した放送用チャネルから信号が送出されていない場合には,S140にてE2−E1≦Ethであると判定されるが,表示される信号レベルから信号の有無は容易に判断することができる。
また,本実施例では測定ポイントの不等間隔を実現するため乱数を,用いたがこれに限定されることはなく,他の方法であってもよい。
次に,操作部17にて衛星モードが選択された時に,制御回路20が実行する信号レベル測定処理を,図4に示すフローチャートに沿って説明する。
なお,レベルチェッカー10の入力端子11には,衛星放送用の信号が伝送される同軸ケーブルが接続されているものとする。
図4に示すように,本処理が起動されると,まず操作部17での操作により選択された衛星,トランスポンダ(選択トランスポンダ)の設定を読み込み(S310),その選択トランスポンダの中心周波数fcを第1周波数f1として,衛星信号処理部30に,その第1周波数f1近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルE1を測定する(S320)。
次に,選択トランスポンダの端部周波数ftを第2周波数f2とし,衛星信号処理部30に,その第2周波数f2近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルE2を測定する(S330)。
そして,第1周波数f1の信号レベルE1が第2周波数の信号レベルE2より所定のしきい値Eth(本実施形態では5dB)以上大きいか否かを判断し(S340),E1−E2>Ethであれば,選択トランスポンダの信号はアナログ放送用の信号であるものとして,衛星信号処理部30に,選択トランスポンダの中心周波数fc近傍の被測定信号を抽出させ,その信号レベルEcを測定し(S350),その測定した信号レベルEcを表示部18に表示させる(S370)。
その後,操作部17にて衛星やトランスポンダ変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S380),操作が行われていなければ,S350に戻って,信号レベルEcの測定,表示をする処理を繰り返し実行し,一方,操作が行われていれば,S310に戻って,変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
次に,先のS340にて,E1−E2≦Ethであると判定された場合には,選択トランスポンダの信号はディジタル放送用の信号であるものとして,S390〜S500の処理を実行する。ここで,選択トランスポンダ信号の帯域幅B0 ,選択トランスポンダ信号の帯域幅の分割数をPR (本実施例では100に設定している。),測定ポイント数をM(本実施例では10に設定している。),選択トランスポンダ信号の中心周波数fcとする。
まず,変数nに1を設定し(S390),続くS400で乱数Rを発生し(本実施例では上記,選択トランスポンダ信号の帯域幅の分割数PR に対応するように,0から99の100通りの乱数を発生している。),乱数Rの値が選択トランスポンダ信号の帯域幅の分割数PR の半分より大きいか判断し(S410),大きい場合はS420にて測定周波数fnを算出しS430に遷移する。一方,S410で乱数Rの値が選択トランスポンダ信号の帯域幅の分割数PR の半分と等しいか,または小さいと判断した場合はS425にて測定周波数fnを算出しS430に遷移する。そして,S430ではS420,S425で算出した測定周波数fnにおける信号レベルEnを測定する。さらに,測定した信号レベルEnを記憶装置RAMに記憶する(S440)。続くS450では変数nをインクリメントし,変数nの値が測定ポイント数Mの値と等しいか,または小さい場合はS400に戻り測定を繰り返す(S460)。一方,M個の測定が終了した場合は,S470で信号レベルEnの平均値En(ave),Enの最大値En(max),Enの最小値En(min)を算出すると共に,Enの最大値En(max)からEnの最小値En(min)を減算することにより,信号レベルEnのリップル値enを算出する。
そして,その信号レベルEn(ave)に,校正データEkを加えることで帯域幅換算し(S480),その換算した結果である換算信号レベルEd及び,リップル値enを,表示部18に表示させる(S490)。
その後,操作部17にて衛星やトランスポンダ変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S500),操作が行われていなければ,S390に戻って信号レベルEnの測定,換算,換算信号レベルEdの表示をする処理を繰り返し実行し,一方,操作が行われていれば,S310に戻って,変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
以上説明したように,伝送系においてフェージングやマルチパスが発生しても選択チャネル内で選択された複数の周波数にて信号レベルを測定し,その平均値を基に表示しているので,リップル成分が平均化されることになり,テレビジョン放送信号の信号レベルを正確に測定し表示できるという優れた効果を奏する。
また,周波数を選択する際,ランダムに抽出したので信号レベルが周期的に変動していてもリップルの影響を軽減できるため,テレビジョン放送信号の信号レベルを正確に測定できる。さらには,信号レベルの測定にかかる処理時間を短縮できる効果を奏する。
また,受信信号レベルのリップル量を同時に表示できるので,当該チャネルでのフェージングやマルチパスの度合いを把握することができ,アンテナ設置の際,最適な設置位置を見つけることができる。
なお,本実施形態において,S190〜S260,S390〜S460が測定手段に相当し,S240,S440が記憶手段に相当し,S270,S280,S470,S480が平均レベル算出手段に相当し,S270,S470がリップル算出手段に相当する。
以上本発明の実施形態について説明したが,本発明は上記実施形態に限定されるものではなく,様々な態様にて実施することが可能である。 例えば,本実施例では入力信号帯域幅の分割数PR を100,アナログ/ディジタル判別のしきい値Ethを5dB,衛星信号の抽出フィルタの帯域幅を±0.5MHz,地上波テレビ信号の抽出フィルタの帯域幅を±0.25MHz,測定ポイント数Mを10としたが,この値に限定されるものではなく,使用するシステムに応じて適宜設定すればよい。
また,本実施例では選択チャネル内でランダムに抽出した複数の測定ポイントにおいて測定した各信号レベルを平均した後,その得られた平均の信号レベルを信号の帯域幅Bで帯域幅換算して被測定信号の信号レベルを求めているが,たとえば,信号の帯域幅Bを信号抽出フィルタの帯域幅で均等に分割し,分割した各測定ポイントで測定した信号レベルをそれぞれ分割した帯域幅で帯域幅換算しておき,換算後の各信号レベルを加算して総和を求めることで被測定信号の信号レベルを算出してもよい。この場合,分割数を大きくすることにより,測定時間は要するものの,信号レベルの測定精度を上げることができる。
また,上記実施形態では,地上波テレビジョン放送用の信号,及び衛星テレビジョン放送用の信号のいずれも測定可能なように構成されているが,いずれか一方のみを測定するように構成してもよい。
更に,上記実施形態では,ディジタル放送用信号の信号レベルを補正する際に使用する校正データEkとして(1)式を用いて算出したものを用いているが,予めレベル校正が行われたレベルチェッカーを使用して,入力信号が変調されている時と変調されていない時(キャリアのみ)とで信号レベルを測定し,そのレベル差を校正データEkとして用いてもよい。この場合,例えば,無変調時に測定した信号レベルが80dB,変調時に測定した信号レベルが76dBであれば,その差の4dBを校正データEkとすればよい。
信号レベル測定装置の全体構成を示すブロック図である。 選局回路の構成を示すブロック図である。 信号レベル測定処理(地上波モード)の内容を示すフローチャートである。 信号レベル測定処理(衛星モード)の内容を示すフローチャートである。 測定する周波数ポイントを示す説明図である。
符号の説明
10…レベルチェッカー,11…入力端子,12…電源回路,13…電源フィルタ,14…選局回路,15…復調回路,16…A/Dコンバータ,17…操作部,18…表示部,19…表示回路,20…制御回路,21…外部端子,22…信号分離フィルタ,30…衛星信号処理部,31,36,41,46…増幅回路,32,42…可変減衰器,33,43…可変発振回路,34,44…ミキサ,35,45…信号抽出フィルタ,37,47…AGC回路,40…地上波信号処理部。

Claims (2)

  1. ディジタル放送信号の信号レベルを測定して表示部に当該信号レベルを表示する信号レベル測定装置において,
    あらかじめ決められた帯域幅を有した入力信号の信号レベルを,前記信号の帯域幅より狭い帯域幅で,複数の周波数ポイントにて測定する測定手段と,
    前記測定手段で測定した複数の信号レベルを記憶するための記憶手段と,
    前記記憶手段で記憶した複数の信号レベルの平均値を算出して前記表示部に表示する平均レベル算出手段と,
    を備え,前記測定手段は,前記信号の帯域幅内で信号レベルを測定すべき複数の周波数ポイントを,乱数を用いてランダムに設定し,
    前記平均レベル算出手段は,前記測定手段に入力される信号の帯域幅と測定対象となるディジタル放送信号の実際の帯域幅との違いによって生じる測定誤差を補正するための校正データを用いて,前記複数の信号レベルから算出した平均値を補正することを特徴とする信号レベル測定装置。
  2. 前記記憶手段で記憶した複数の信号レベルに基づき,最大値及び最小値を算出すると共に前記最大値と最小値の差の値を算出して前記表示部に表示するリップル算出手段を備えさせたことを特徴とする請求項1に記載の信号レベル測定装置。
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