JP2001024616A - 伝送方法及びその装置 - Google Patents

伝送方法及びその装置

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JP2001024616A
JP2001024616A JP11188987A JP18898799A JP2001024616A JP 2001024616 A JP2001024616 A JP 2001024616A JP 11188987 A JP11188987 A JP 11188987A JP 18898799 A JP18898799 A JP 18898799A JP 2001024616 A JP2001024616 A JP 2001024616A
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Toshiyuki Akiyama
俊之 秋山
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Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM方式の伝送装置において、従来の装
置より伝送装置の設置場所の選定作業と調整作業が容易
な、使い勝手が良好な伝送装置を提供する。 【解決手段】 OFDM方式の復調手段を構成するFF
T回路の出力を利用して各キャリアの信号レベルを検出
し、検出値を表示させる表示パネルを設け、また、常に
一定本数のキャリアをダミー符号で変調すると共に、こ
のダミー符号で変調されるキャリア位置を任意の位置に
設定できるようにする。そして、表示された信号レベル
が低いキャリア位置にダミー符号で変調されたキャリア
を移動し、信号レベルが正常な残りのキャリアを用いて
情報符号を伝送する。これにより、充分な性能が得られ
ない場所でも所要の性能が得られるようになり、伝送装
置の設置場所の選択が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送方式として、
互いに直交する複数本の搬送波(キャリア)で情報符号を
伝送する、直交周波数分割多重変調方式(Orthogonal Fr
equency DivisionMultiplexing:以下、OFDM方式と
記す)を用いた伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像信号の地上伝送用として、FM方
式のアナログFPU(Field Pick Up)通信装置(以下、
単にFPUと称す)が広く普及している。 しかし、F
PU等の移動無線あるいは半固定無線の用途では、マル
チパスフェージングによる劣化が生じ易い。一方、OF
DM方式はこのマルチパスフェージングに強い変調方式
として近年脚光を集め、FPUへの応用が検討されてい
る。この変調方式は、図10に示す様に、占有伝送帯域
W内に数百から数千本の複数本の搬送波(キャリア)を立
て、各キャリアを16値直交振幅変調(16QAM:16 Q
uadrature Amplitude Modulation)等の従来の変調方式
で個別に変調して伝送するものである。図11は従来の
OFDM方式伝送装置の送信装置の回路構成であり、図
12は従来のOFDM方式伝送装置の受信装置の回路構
成である。 図には、本発明の説明で必要になる回路ブ
ロックのみを簡単化して示した。図11の送信装置に入
力された情報符号は、送信信号処理回路1にて誤り訂正
符号化やインターリーブ処理等の変換処理を施され、O
FDM変調回路2に入力される。 OFDM変調回路2
は、入力された情報符号を用いて図10の各キャリアを
OFDM変調する回路である。OFDM変調回路2に入
力された情報符号は、分配回路3にて図10の各キャリ
アに順番に分配された後、キャリア変調回路4でキャリ
ア毎に16QAM等の変調処理を施される。変調された
各キャリアの信号は、IFFT(Inverse Fast Fourier
Transform:逆フーリエ変換)回路5で多重化され、OF
DM変調信号に変換された後、同期信号付加回路6で同
期信号を付加される。 そして、OFDM変調回路2で
OFDM変調され同期信号を付加された信号は、アンテ
ナ7を通して送信される。
【0003】一方、図12のアンテナ8にて受信された
受信信号は、OFDM復調回路9に入力される。 OF
DM復調回路9は、受信信号に多重化されている各キャ
リアの信号を分離する回路である。OFDM復調回路9
に入力された受信信号は、同期信号除去回路10で同期
信号を取り除かれた後、FFT(Fast Fourier Transfor
m:フーリエ変換)回路11で各キャリアの信号に分離さ
れて出力される。OFDM復調回路9から出力された各
キャリア信号は、キャリア復調回路12でキャリア毎に
16QAM等の復調処理を施されて情報符号に復調され
る。そして、復調された情報符号は、受信信号処理回路
13にて逆インターリーブ処理等の変換処理と、発生し
た符号誤りの訂正処理を施された後、受信装置から出力
される。このOFDM変調方式では、図13に示すよう
に、マルチパスフェージングにより一部のキャリアの信
号レベルが低下しても、残りのキャリアの信号は正しく
伝送することができる。 そのため、マルチパスフェー
ジングによって欠落したキャリアで伝送される符号を誤
り訂正符号を用いて再生することにより、マルチパスフ
ェージングに強い伝送装置を構成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、OFDM方
式はマルチパスフェージングに強いとは言え、万能では
ない。 つまり、マルチパスフェージングで欠落した符
号が生じると、誤り訂正符号のランダム雑音に対する訂
正能力がそれだけ低下してしまう欠点がある。そのた
め、受信レベルとマルチパスフェージングの状況によっ
ては、受信できない場合が発生する。 すなわち、従来
のFM方式のアナログFPUに比べれば容易になるもの
の、OFDM方式の無線装置においても、依然としてア
ンテナの設置場所や方向等を選ぶ必要が生じる。しか
し、アンテナの設置場所や方向等を選ぶには、専門的な
知識や経験と特殊な測定機器を用いた煩雑な調査が必要
になる。例えば、マルチパスフェージングの良好な場所
を正確に選定しようとすると、アンテナで受信した信号
を周波数分析するためのスペクトラムアナライザを準備
し、アンテナと受信装置を結ぶ結線とは別に、図14の
様にアンテナとスペクトラムアナライザを結ぶ、別経路
をセッティングする新たな作業が発生する。あるいは、
スペクトラムアナライザによってマルチパスフェージン
グの状態を測定した後、改めてアンテナを受信装置に結
線し直す作業が必要になる。そのため、煩雑な作業の増
加と結線ミスによる誤作動の発生頻度が増加するといっ
た問題が生じる。また、通常、スペクトラムアナライザ
の大きさは、受信装置と同程度あるいはそれ以上の大き
さであり、アンテナの設置場所の移動に必要な機材の量
が増加する欠点がある。 さらに、状況によっては、近
くにアンテナ設置に適した場所が見つからない場合もあ
る。特にFPUなどの装置では、例え半固定無線の用途
で用いる場合に於いても、移動が多いため、移動する度
に一々上記の設置場所の選定作業と調整作業を繰り返さ
なければならず、使い勝手が悪い。本発明は上記のよう
な問題点に鑑み成されたもので、本発明の第1の目的
は、設置場所の選定作業と調整作業が容易で、使い勝手
が良好な伝送装置を提供することにある。また第2の目
的は、従来の伝送装置では充分な性能が得られず使用で
きなかった場所でも必要な性能が得られ、設置可能な範
囲が広がって設置場所の選定作業が容易となる、使い勝
手が良好な伝送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、OFDM方式の復調手段を構成するFFT
回路の出力を利用して、各キャリアの信号レベルを検出
して表示させるようにしたものである。また、マルチパ
スフェージングによって欠落するキャリアを避けて情報
符号が伝送されるよう、ダミー符号で変調された所定本
数のダミーキャリア位置を移動するようにしたものであ
る。具体的な第1の解決手段は、互いに直交する複数本
の搬送波(キャリア)で情報符号を伝送する直交周波数分
割多重変調方式を用いた伝送装置において、該伝送装置
の受信装置に、該受信装置で受信した受信信号の各キャ
リアの信号レベルを表示するキャリアレベル表示手段を
有する伝送装置としたものである。また第2の解決手段
は、上記キャリアレベル表示手段を、当該各キャリアの
信号レベルと共に予め定めた所定レベルTHを表示する
キャリアレベル表示手段としたものである。
【0006】さらに第3の解決手段は、当該伝送装置の
送信装置に、所定のダミー符号を発生して出力するダミ
ー符号発生手段と、該ダミー符号で変調される所定本数
のキャリアの領域位置を指定する第1のダミーキャリア
指定符号を出力する第1のダミーキャリア指定手段と、
該第1のダミーキャリア指定手段に第1のダミーキャリ
ア領域位置指定信号を入力するための第1のダミーキャ
リア領域位置入力手段と、伝送すべき情報符号と上記ダ
ミー符号と上記第1のダミーキャリア指定符号を入力と
し、上記第1のダミーキャリア指定符号で指定された所
定本数のキャリアを上記ダミー符号で変調し、残りのキ
ャリアを上記情報符号で変調して出力する直交周波数分
割多重変調(OFDM)手段とを有し、上記伝送装置の受
信装置に、受信信号を上記各キャリアの信号に分離し、
分離した各キャリアの信号をOFDM復調信号として出
力するOFDM復調手段と、第2のダミーキャリア指定
符号を出力する第2のダミーキャリア指定手段と、該第
2のダミーキャリア指定手段に第2のダミーキャリア領
域位置指定信号を入力するための第2のダミーキャリア
領域位置入力手段と、上記第2のダミーキャリア指定符
号と上記OFDM復調信号を入力とし、上記OFDM復
調信号の内、上記第2のダミーキャリア指定符号で指定
されたキャリア以外のキャリアのOFDM復調信号を選
択して情報キャリア信号として出力する情報キャリア信
号分離手段を有する伝送装置としたものである。
【0007】また第4の解決手段は、当該伝送装置の送
信装置に、所定のダミー符号を発生して出力するダミー
符号発生手段と、該ダミー符号で変調される所定本数の
キャリアの領域位置を指定する第1のダミーキャリア指
定符号を出力する第1のダミーキャリア指定手段と、該
第1のダミーキャリア指定手段に第1のダミーキャリア
領域位置指定信号を入力するための第1のダミーキャリ
ア領域位置入力手段と、伝送すべき情報符号と上記ダミ
ー符号と上記第1のダミーキャリア指定符号を入力と
し、上記第1のダミーキャリア指定符号で指定された所
定本数のキャリアを上記ダミー符号で変調し、残りのキ
ャリアを上記情報符号で変調して出力すると共に、所定
周期毎に、予め定めた所定のキャリアを上記第1のダミ
ーキャリア領域位置指定信号で変調して伝送する直交周
波数分割多重変調(OFDM)手段とを有し、上記伝送装
置の受信装置に、受信信号を上記各キャリアの信号に分
離し、分離した各キャリアの信号をOFDM復調信号と
して出力するOFDM復調手段と、第2のダミーキャリ
ア指定符号を出力する第2のダミーキャリア指定手段
と、上記OFDM復調信号から上記第1のダミーキャリ
ア領域位置指定信号で変調されているキャリアを分離復
調し、当該復調されたダミーキャリア領域位置指定信号
を上記第2のダミーキャリア領域位置指定信号として上
記第2のダミーキャリア指定手段に出力するダミーキャ
リア領域位置指定信号復調手段と、上記第2のダミーキ
ャリア指定符号と上記OFDM復調信号を入力とし、上
記OFDM復調信号の内、上記第2のダミーキャリア指
定符号で指定されたキャリア以外のキャリアのOFDM
復調信号を選択して情報キャリア信号として出力する情
報キャリア信号分離手段を有する伝送装置としたもので
ある。更には第5の解決手段は、上記キャリアレベル表
示手段を、上記第2のダミーキャリア指定手段で指定さ
れたキャリアの位置を、当該キャリアの信号レベルと共
に表示するキャリアレベル表示手段としたものである。
【0008】本発明による第1の解決手段によれば、マ
ルチパスフェージングの状況を測定するためにスペクト
ラムアナライザのような大きな機材を準備する必要が無
く、アンテナ設置場所の選定に必要な機材の量を大きく
削減できる効果が得られる。また、マルチパスフェージ
ングの状態を測定するための特別な結線や結線のし直し
が不要になり、作業量を大幅に減らすことができる。ま
た、受信性能に全く影響することなくマルチパスフェー
ジング状態の測定と受信信号の復調を同時に実施できる
ため、状態の測定時と受信信号の復調時での結線のし直
しやスイッチの切換が不要になる。 そのため、結線ミ
スやスイッチの切換え忘れ等による誤作動の発生を皆無
にすることができる。また、例えば、映像画面等の復調
された信号を観察しながらマルチパスフェージングの良
好な方向や場所を選定できるので、設置場所の選定作業
の能率を大幅に向上させることができる。また、本発明
による第2の解決手段によれば、受信レベルが一定値T
H以下のキャリアの位置とそのキャリアが有る領域の範
囲を容易に知ることができる。そのため、例えばこのレ
ベルTHを、信号レベルがこのレベルTHより小さいキ
ャリアから復調した符号の誤り率が当該受信で問題にな
る確率以上になるレベルに設定しておくことにより、マ
ルチパスフェージングで落ちたレベルの深さが問題にな
るレベルかどうかを容易に判断することができ、場所の
選定作業の能率を大幅に上げることができる。
【0009】また、従来のOFDM方式の伝送装置のよ
うに、常に全てのキャリアを用いて情報符号を伝送する
と、マルチパスフェージングのために誤り率が増加して
使用できなくなる場所が発生する。 しかし第3の解決
手段を用いる伝送装置では、上記キャリアレベル表示手
段に表示された問題になるキャリアの領域位置、すなわ
ち問題になるキャリアが有る位置と幅をダミーキャリア
領域位置入力手段から入力し、この領域のキャリアを避
けて情報符号を伝送するように制御できる。従って、従
来の伝送装置は設置できなかった場所であっても、マル
チパスフェージングで問題が生じるキャリアを避けて情
報符号を伝送することによって設置が可能になる。その
ため、伝送装置を設置可能な範囲が広がり、設置場所の
選定作業が容易になる使い勝手が良好な伝送装置が得ら
れる。また、情報符号を伝送していないキャリアもダミ
ー符号で変調しているため、情報符号を伝送していない
キャリアのマルチパスフェージングの状況も常に観測し
続けることができる。 そのため、伝送装置の使用中で
あっても、マルチパスフェージングの状況の変化に応じ
てフレキシブルに対応することが可能な、良好な使い勝
手の伝送装置が得られる。また、第3の解決手段では、
情報符号の伝送に使用しないキャリアの領域位置の入力
を、送信装置と受信装置の両方で正しく実施する必要が
あり、煩雑な作業と設定ミスによる誤動作の可能性が残
る。
【0010】しかし第4の解決手段によれば、情報符号
の伝送に使用しないキャリアの領域位置の入力は送信装
置でのみ実施すればよく、受信装置の設定は自動的に実
施される。 そのため、上記第3の解決手段と同様の効
果の他に、煩雑な作業量を減らすとともに設定ミスによ
る誤動作の頻度を低減できる新たな効果が得られる。更
に、ダミー符号で変調するキャリアの本数を一定にして
おくと、情報符号で変調するキャリアの本数も一定にな
り、情報符号の伝送レートを常に一定に保つことができ
る。そのため、当該伝送装置を使用中に、情報符号の伝
送に使用しないキャリアの領域位置を最適な位置に移動
することが可能になる新たな効果が得られる。これによ
り、伝送装置を使用中にマルチパスフェージングの状況
が変化して、信号レベルが低いキャリアの領域位置が移
動しても、伝送装置を使用したままで設定を変更し、常
に最適な設定状態で使用することができるようになる。
また第5の解決手段によれば、マルチパスフェージング
でレベルが下がり問題になるキャリアの領域と、情報符
号を伝送しないように設定したキャリアの領域の位置を
容易に比較できるため、問題になるキャリアが有る位置
と幅の設定作業が容易になり、良好な使い勝手の伝送装
置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の伝送装置の第1の実施例
について、以下に説明する。本実施例の伝送装置では、
図3に示す様に占有帯域幅Wの中に設けたMt本のキャ
リアを、図3に点線で示すダミー符号で変調するMdum
本のキャリアと実線で示す残りの情報符号で変調するM
inf(=Mt−Mdum)本のキャリアに分ける。具体的な本
数としては、例えば、占有帯域幅Wの中に設けたMt=
800本のキャリアを、Mdum=100本のキャリア
と、残りのMinf=700本のキャリアに分ける。ここ
で、情報符号はMinf本のキャリアのみを用い伝送す
る。 他方のMdum本のキャリアは、必ずしも伝送する
必要がないダミー符号で変調しておく。そこで以降、前
者のMinf本のキャリアを情報キャリア、後者のMdum本
のキャリアをダミーキャリアと記す。この時、外部から
の設定により、ダミーキャリアの位置を図4の様に移動
できる構造にしておく。 そして、半固定のアンテナを
設置したときに、マルチパスフェージングで信号レベル
が低下しているキャリア位置に、このダミーキャリア位
置を移動して設定する。このように、ダミーキャリア位
置を移動して設定すると、情報キャリアを全てマルチパ
スフェージングの影響が少ない位置に設定できるため、
符号誤り率が低い情報符号を復調することができる。
【0012】図1は本発明の一実施例による送信装置の
回路構成例であり、図2は受信装置の回路構成例であ
る。図1の送信装置のダミー符号発生回路20は、ダミ
ーキャリアを変調するためのダミー符号を発生する回
路、ダミーキャリア領域位置の入力操作パネル21はダ
ミーキャリアを配置する領域の位置を入力する操作パネ
ルである。また、図2の受信装置のキャリアレベル表示
パネル22は、受信された各キャリアの信号レベルを表
示する表示パネル、ダミーキャリア領域位置の入力操作
パネル23は、送信装置のダミーキャリア領域位置の入
力操作パネル21と同様の操作パネルである。この伝送
装置の設定と動作は、以下の手順で行なわれる。送信装
置と受信装置を設置した当初は、図2のキャリアレベル
表示パネル22には、例えば図5の様な受信信号レベル
分布が表示される。初期状態では、ダミーキャリアはキ
ャリアCdumを中心とする占有帯域の端の領域に設定さ
れているのに対し、マルチパスフェージングによって信
号レベルが低下したキャリアは、これとは異なるキャリ
アCfを中心に生じている。キャリアの総本数は通常8
00本程度と多数であり、表示が困難な場合があるが、
この様な場合は任意の本数ずつまとめて表示するように
しても良い。例えば、800本のキャリアを20本ずつ
のグループに分け、各グループ内のキャリアの信号レベ
ルの最低値を求め、棒グラフで表示する。 この場合の
グループ数は、800/20=40であり、液晶パネル
等のディスプレイで充分表示可能な本数になる。 勿
論、キャリア番号Cf,Cdum等の数値を直接表示するよ
うにしても良い。 また信号レベルの表示値は、20本
のキャリアの信号レベルの平均値でも良い。 しかし、
復調で問題になるのは信号レベルが低いキャリアであ
る。 平均値を用いると、その信号レベルが最低になる
キャリアが見えなくなる恐れがある。
【0013】受信装置側では、キャリアレベル表示パネ
ル22に表示された、図5の表示を観測し、信号レベル
が低下しているキャリアCfが含まれるグループ番号G
fを読み取る。 そして、電話等の戻り回線を用いて、
この情報を送信側に伝える。同時に受信装置のダミーキ
ャリア領域位置入力操作パネル23にこのグループ番号
Gfを入力し、ダミーキャリアの領域位置を設定し直し
ておく。 戻り回線としては、可能であれば遅延時間の
少ないデータ回線あるいは無線を用い、直接送信装置に
入力するようにするのが好ましい。一方、グループ番号
Gfの連絡を受けた図1の送信装置側では、受信装置側
と同様に、連絡されたグループ番号Gfをダミーキャリ
ア領域位置入力操作パネル21に入力し、ダミーキャリ
アの領域位置をグループ番号Gfの領域位置に変更す
る。ダミーキャリア領域位置入力操作パネル21から
は、グループ番号Gfを表すダミーキャリア領域位置指
定信号が出力される。ダミーキャリア指定回路24で
は、ダミーキャリア領域位置指定信号のデータを基に、
実際にダミー符号を伝送するのに用いるMdum=100
本のキャリアを選択し、そのキャリア番号を表すダミー
キャリア指定符号を出力する。
【0014】キャリアの選択方法としては、例えば、グ
ループ番号Gfのキャリアとそれに隣接する上4グルー
プと下5グループの計100本のキャリアを選択するよ
うにすれば良い。この時、従来の送信装置のものと同じ
送信信号処理回路1で変換され出力された情報符号は、
OFDM変調回路25に入力される。 但し、図11の
OFDM変調回路2と異なり、OFDM変調回路25に
は、ダミー符号発生回路20から出力されたダミー符号
とダミーキャリア指定回路24から出力されたダミーキ
ャリア指定符号も同時に入力される。これらの符号はO
FDM変調回路25内のキャリア分配回路26に入力さ
れ、ダミーキャリア指定符号が表すMdum本のキャリア
にダミー符号を分配し、残りのMinf本のキャリアに情
報符号を分配する。 そして、キャリア変調回路4にお
いて、分配された各符号を用いて各キャリアを16QA
M等の変調方式による変調処理を施す。変調された各キ
ャリアの変調信号はIFFT回路5で多重化されOFD
M信号に変換され、同期信号付加回路6で同期符号を付
加された後に、アンテナ7から送信される。なお、実際
の回路では、同期信号を挿入する間、情報符号によるキ
ャリアの変調を停止する必要がある。 これらのタイミ
ング制御は実際の回路構成に大きく依存する上、徒に説
明が複雑になり、本発明の説明が不明確になる恐れがあ
る。また、これらのタイミング制御は、当業者が当然検
討すべき設計事項である。そこで、本発明の説明では、
これらの詳細なタイミング制御の説明を省略する。所
で、図2のダミーキャリア領域位置入力操作パネル23
及びダミーキャリア指定回路27は、図1のダミーキャ
リア領域位置入力操作パネル21及びダミーキャリア指
定回路24と同じ回路で構成され、ダミーキャリア領域
位置入力操作パネル23からグループ番号Gfを入力す
ると、図1の送信装置のダミーキャリア指定回路24と
同じキャリアがダミーキャリアとして選択され、ダミー
キャリア指定符号として出力される。
【0015】また、図2のアンテナ8で受信された受信
信号は、従来の受信装置と同じ様にOFDM復調回路9
に入力され、各キャリアの信号に分離され出力される。
OFDM復調回路9から出力された各キャリアの信号は
2つに分けられ、一方は情報キャリア信号分離回路28
に入力され、他方はキャリアレベル検出回路29に入力
される。この内、情報キャリア信号分離回路28には、
OFDM復調回路9から出力された各キャリアの信号
と、ダミーキャリア指定回路27から出力されたダミー
キャリア指定符号が入力される。 そして、各キャリア
の信号の中から、ダミーキャリア指定符号で指定された
キャリア以外のMinf本のキャリアが選択され、情報キ
ャリア信号として出力される。出力された情報キャリア
信号は、更にキャリア復調回路12で、キャリア毎に1
6QAM等の復調処理を施され、情報符号に復調され
る。 そして、受信信号処理回路13で、従来の受信装
置と同様の処理を施された後、受信装置から出力され
る。OFDM復調回路9から出力された各キャリアの信
号が入力される他方の回路であるキャリアレベル検出回
路29では、OFDM復調回路9で分離された各キャリ
ア毎に、その信号レベルを算出した後、前述したように
グループ毎に最小値を算出し、算出結果をキャリアレベ
ル表示パネル22に表示する。この時、キャリアレベル
表示パネル22に表示される信号レベルの分布は図6の
ようになる。 即ち、送信装置と受信装置は半固定され
たままなので、マルチパスフェージングにより信号レベ
ルが低下したキャリアの位置は、前とほぼ同じキャリア
Cfの近傍にある。 また、ダミーキャリアの位置は、
信号レベルが低下したキャリアCfをほぼ中心とする位
置に移動している。つまり、実際に送信装置から送信さ
れているOFDM信号においても、図6に点線で示され
た信号レベルが低下したキャリアは、ダミー符号で変調
されたものとなり、残りの信号レベルの低下していない
キャリアは、情報符号で変調されたものとなる。 ここ
で、受信装置では、情報符号で変調されている、実線で
示す信号レベルが低下しいないキャリアのみを選択して
復調し、情報符号を復調している。従って、マルチパス
フェージングに影響されず、符号誤りの少ない情報符号
を再生することができる。
【0016】これに対し、送信装置と受信装置を設置し
た当初に得られた図5のような分布の状態においては、
マルチパスフェージングで信号レベルが低下したキャリ
アは、情報符号で変調されたキャリア領域の真っ直中に
あり、再生された情報符号に多くの符号誤りが発生す
る。 発生する符号誤り率が大きい時は伝送装置の設置
に適さないので、新たな設置場所を探し直さなければな
らない。従来の伝送装置では、この受信状態を正確に把
握するためには受信装置の他にスペクトラムアナライザ
が必要であり、状況の把握に手間取った。 そのため、
現実には多くの場合、設置の時、受信画像を見てだめな
ら、別の設置場所を探すという作業を繰り返していた。
しかし、本発明の第1の実施例による伝送装置を用いる
と、状況の把握は単に受信装置のキャリアレベル表示パ
ネル22を覗くだけで良く、作業を大幅に軽減すること
ができる。また、従来の伝送装置では、伝送装置を設置
したときの信号レベルの分布が、図13の様になった場
合はその場所を諦め、新たな設置場所を探し直さねばな
らなかった。しかし、本発明の第1の実施例による伝送
装置を用いると、上記手順に従って単にキャリアレベル
表示パネル22の表示値を読み、ダミーキャリアの設定
領域を変えるだけで、符号誤り率を大幅に改善すること
ができる。そのため、マルチパスフェージングが軽度な
場合は、その場所をそのまま使用でき、新たな設置場所
を探す必要が無くなり、伝送装置の設置作業の量を大幅
に軽減することができる。キャリアレベル表示パネル2
2への表示方法としては、図6の様に、設定しているダ
ミーキャリア領域内のキャリアの表示色を変える等の方
法で、各キャリアの信号レベルとともに表示しておく事
により、伝送装置の設置場所の選定作業を更に容易にす
ることができる。
【0017】また、マルチパスフェージングによる信号
レベルの低下があった場合も、そのレベルが一定値TH
以上有れば符号誤り率の増加は少なく、伝送装置の設置
場所としてそのまま使用することが可能である。 この
判断を容易にするため、図6の様に、この問題になるレ
ベルTHを各キャリアの信号レベルとともに表示するよ
うにすれば、伝送装置の設置場所の選定作業を更に容易
にすることができる。この様に本実施例による伝送装置
を用いると、マルチパスフェージングの発生状況を測定
するための特別な機材や結線作業無しに、簡単にマルチ
パスフェージングの発生状況を測定できる。 そのた
め、伝送装置の設置場所の選定作業能率を大幅に上げる
ことができる。また、伝送装置の設定作業を終了した本
番中においても、そのままマルチパスフェージングの発
生状況を確認しながら伝送装置を使用できるので、マル
チパスフェージングの状況の変化によるトラブル発生の
予想や回避等、状況変化に応じたフレキシブルで迅速な
対応が可能となり、使い勝手の良好な伝送装置が得られ
る。更に、マルチパスフェージングが発生しても、ダミ
ーキャリア領域位置を設定し直すだけで、復調した情報
符号の符号誤り率を大幅に低減することができる。その
ため、伝送装置を設置可能な範囲が広がり、設置場所の
選定作業が容易となる、使い勝手が良好な伝送装置が得
られる。なお、マルチパスフェージングで使用できない
キャリアも、ダミー符号で変調してダミーキャリアとし
て伝送しているため、ダミーキャリア領域のマルチパス
フェージングの状態も、常に観測し続けることができる
効果が得られる。
【0018】次に、本発明の伝送装置の第2の実施例に
ついて説明する。 この実施例は、ダミーキャリア領域
位置の設定を、送信装置側のみで実施すれば良い構造に
したものである。図7はこの実施例による送信装置の回
路構成例であり、図8は受信装置の回路構成例である。
上記機能を実現するため、図7の送信装置では、図1の
OFDM変調回路25を、ダミーキャリア領域位置指定
信号のデータを情報符号と共に伝送できるOFDM変調
回路30に置き換えている。 また、図8の受信装置で
は、伝送されたダミーキャリア領域位置指定信号のデー
タを復調するためのダミーキャリア領域位置指定信号復
調回路31を、ダミーキャリア領域位置入力操作パネル
の代わりに設けている。この伝送装置の設定と動作は、
以下の手順で行なわれる。送信装置と受信装置を設置し
た当初、受信装置側では、第1の実施例の場合と同様
に、キャリアレベル表示パネル22に表示された図5の
表示を観測し、信号レベルが低下しているキャリアCf
が含まれるグループ番号Gfを読み取って、別途電話等
の戻り回線を用いて送信装置側に伝える。 この際、受
信装置側ではグループ番号Gfを入力する必要はない。
送信装置側では、第1の実施例の場合と同様に、連絡さ
れたグループ番号Gfをダミーキャリア領域位置の入力
操作パネル21から入力して設定する。その他の処理
も、第1の実施例と同様に実施され、得られた情報符
号、ダミー符号、ダミーキャリア指定符号は、OFDM
変調回路30内のキャリア分配回路26に入力されて各
キャリアに分配され、キャリア変調回路4で変調され
る。この時、ダミーキャリア領域位置の入力操作パネル
21から出力されたダミーキャリア領域位置指定信号
は、ダミーキャリア指定回路24に入力すると共に、O
FDM変調回路30内のダミーキャリア領域位置信号変
調回路33に入力される。 そして、誤り訂正能力が高
い誤り訂正符号に変換され、符号誤りが発生し難いBP
SK等の変調方式で、1シンボル内の複数本のキャリア
を変調する。ダミーキャリア領域位置信号変調回路33
で変調された1シンボル分のダミーキャリア領域位置を
指定するキャリア信号は、情報符号とダミー符号で変調
された情報符号シンボル列の信号の間に、一定の周期で
挿入される。
【0019】即ち、図9に模式的に示す様に、情報符号
とダミー符号で変調された情報符号シンボル34の信号
列の間に、上記変調されたダミーキャリア領域位置を指
定するシンボル35の信号が、例えば400シンボル毎
に挿入される。 以後、この挿入されたシンボル35を
領域位置シンボルと記す。ここで、領域位置シンボル3
5で伝送されるダミーキャリア領域位置を指定する信号
に基づくダミーキャリア領域位置の変更は、この領域位
置シンボル35の直後のシンボル列34に対して実施
し、領域位置シンボル35で伝送するダミーキャリア領
域位置信号に基づく変更は領域位置シンボル35の直後
のシンボル列34に対して実施する。以下同様に、ダミ
ーキャリア領域位置の変更と領域位置シンボルの信号の
挿入を実施する。領域位置シンボルの信号を挿入された
各キャリアの信号はIFFT回路5に入力され、各キャ
リアの信号を多重化されたOFDM変調信号に変換され
る。変換されたOFDM変調信号は、更に同期信号付加
回路6で同期符号を付加され、アンテナ7から送信され
る。ここで、図9はアンテナ7から送信されるOFDM
信号のシンボル構造を模式的に表したものであり、横線
を施した枠で示すシンボル36は挿入された同期信号か
らなるシンボルを表す。実際の回路では、領域位置シン
ボルの信号を挿入する場合、この間、情報符号によるキ
ャリアの変調を停止する等のタイミング制御が必要にな
るが、同期信号の挿入の場合と同様の理由により、説明
を省略する。
【0020】一方、図8のアンテナ8で受信された受信
信号は第1の実施例と同様にOFDM復調回路9で各キ
ャリアの信号に分離され出力される。OFDM復調回路
9から出力された各キャリアの信号は第1の実施例の図
2の回路と同じ情報キャリア信号分離回路28とキャリ
アレベル検出回路29の他に、新たに設けたダミーキャ
リア領域位置指定信号復調回路31に入力される。ダミ
ーキャリア領域位置指定信号復調回路31では、OFD
M復調回路9から出力されたキャリア信号の中から領域
位置シンボル35の信号を取り出して復調する。 そし
て、ダミーキャリア領域位置指定信号を復調して出力す
る。ダミーキャリア領域位置指定信号復調回路31から
出力されたダミーキャリア領域位置指定信号は、図2の
ダミーキャリア領域位置入力操作パネル23から出力さ
れるダミーキャリア領域位置指定信号の代わりにダミー
キャリア指定回路27に入力され、実際にダミー符号を
伝送するのに用いたキャリアの番号に展開し、得られた
キャリア番号を表すダミーキャリア指定符号を出力す
る。情報キャリア信号分離回路28では、ダミーキャリ
ア指定回路27から出力されたダミーキャリア指定符号
を用いて図2の回路と同様の手順で情報符号を復調す
る。復調された情報符号は、受信信号処理回路13で従
来の受信装置と同様の処理を施された後、受信装置から
出力される。この操作の結果、キャリアレベル表示パネ
ル22の表示は第1の実施例と同じ図6の信号レベルの
分布が得られる。そして第1の実施例と同様の効果が得
られる。
【0021】加えて、本実施例による伝送装置では受信
装置のダミーキャリア領域位置の設定は自動的に実行さ
れる。従って、受信装置側ではダミーキャリア領域位置
の入力が不要になる。そのため、煩雑な設定操作が不要
になり作業量が低減されるだけでなく、設定ミスによる
誤動作の頻度を低減できる新たな効果が得られる。ま
た、情報符号で変調するキャリアの本数Minfを一定に
保てば情報符号の伝送レートは一定に保たれる。一方、
ダミーキャリア領域の位置は送信側で変更すれば受信装
置の設定は自動的に変更される。従って、伝送装置の稼
働中にダミーキャリア領域の位置を変更しても、受信さ
れる情報符号に何ら問題を生じない。そのため、稼働中
にマルチパスフェージングの状態が変化して信号レベル
の低いキャリア位置が変化しても、逐次ダミーキャリア
領域の位置を最適な位置に設定し直しながら、常に最適
な状態に保ちつつ使用し続けることができる新たな効果
が得られる。この様に本実施例による伝送装置を用いる
と、第1の実施例による効果の他に、受信装置側でのダ
ミーキャリア領域位置の入力等の煩雑な設定操作が不要
になり、作業量が低減されるだけでなく設定ミスによる
誤動作の頻度を低減できる新たな効果が得られる。ま
た、伝送装置の使用中であってもダミーキャリア領域の
位置の移動が可能なため、使用中に生じる状態の変化に
応じてダミーキャリア領域の位置を最適な位置に設定し
直すことにより、常に符号誤り率の低い良好な情報符号
を復調できる伝送装置を得ることができる。なお、以
上、ダミーキャリアの本数Mdumは一定と仮定して説明
したが、マルチパスフェージングの状況に応じ、この値
も操作パネルを通して変更可能にしておくことが望まし
い。
【0022】また、動画像の様なほぼ一定の伝送レート
を持つ連続的な情報符号を伝送するためには、伝送装置
の使用中はダミーキャリアの本数Mdumを一定に保つ必
要がある。しかし、計算機のデータのように間欠的に発
生する情報符号を伝送する際は、伝送装置の使用中であ
っても、ダミーキャリアの本数Mdumを変更することが
できる。例えば、マルチパスフェージングが発生してい
ないときはダミーキャリアの本数Mdumを0本に設定し
て伝送レートを上げ、伝送帯域を効率的に使用すること
ができる。また、上記の実施例ではダミーキャリアの領
域を1つにまとめる場合を説明したが、ダミーキャリア
の総本数をMdum本に保てば、複数の領域に分割して設
定しても良いのは明らかである。また、上記の実施例で
は、ダミーキャリア領域位置信号を一定周期毎に挿入す
る1シンボルのキャリアを変調して伝送する場合を説明
した。 しかし、複数のシンボルを用いて伝送しても良
いのは明らかである。あるいは、情報符号とダミー符号
を伝送するMt本のキャリアの他に、ダミーキャリア領
域位置信号を伝送するためのキャリアを用意して伝送す
るようにしても良い。 すなわち、設定できるキャリア
の総本数が800本で一定のときは、この内の一部のキ
ャリア、例えば20本のキャリアをダミーキャリア領域
位置信号の伝送用に確保し、残りの本数Mt=780本
のキャリアを用いて情報符号とダミー符号を伝送する様
にしても良いのは明らかである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特殊な機材を別に用意して結線することなく、容易にマ
ルチパスフェージングの詳細な状況を把握できるように
なる。そのため、設置場所の選定作業と調整作業が容易
な、使い勝手が良好な伝送装置が得られる。また本発明
によれば、マルチパスフェージングにより信号レベルが
著しく低下したキャリアが生じても、そのキャリアを避
けて情報符号を伝送し、符号誤りの少ない情報符号を復
調できる。 そのため、従来の伝送装置では充分な性能
が得られず使用できなかった場所でも必要な性能が得ら
れるようになり、設置可能な範囲が広がって設置場所の
選定作業が容易になる、使い勝手が良好な伝送装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の送信装置の構成を示す
ブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例の受信装置の構成を示す
ブロック図。
【図3】本発明の第1のダミーキャリア配置を説明する
図。
【図4】本発明の第2のダミーキャリア配置を説明する
図。
【図5】本発明による伝送装置の設置当初の状態を説明
する図。
【図6】本発明による伝送装置の調整後の状態を説明す
る図。
【図7】本発明の第2の実施例の送信装置の構成を示す
ブロック図。
【図8】本発明の第2の実施例の受信装置の構成を示す
ブロック図。
【図9】本発明の第2の実施例の伝送信号シンボル構造
を説明する図。
【図10】OFDM変調方式のキャリア配置を説明する
図。
【図11】従来のOFDM方式伝送装置の送信装置の構
成を示すブロック図。
【図12】従来のOFDM方式伝送装置の受信装置の構
成を示すブロック図。
【図13】マルチパスフェージングを説明する図。
【図14】従来の伝送装置を設定する際のシステム構成
を示す図。
【符号の説明】
1:送信信号処理回路、25,30:OFDM変調回
路、26:キャリア分配回路、4:キャリア変調回路、
5:IFFT回路、6:同期信号付加回路、7,8:ア
ンテナ、9:OFDM復調回路、10:同期信号除去回
路、11:FFT回路、12:キャリア復調回路、1
3:受信信号処理回路、20:ダミー符号発生回路、2
1,23:入力操作パネル、22:キャリアレベル表示
パネル、24,27:ダミーキャリア指定回路、28:
情報キャリア信号分離回路、29:キャリアレベル検出
回路、31:ダミー位置復調回路、33:ダミーキャリ
ア領域位置信号変調回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する複数本の搬送波(以下キ
    ャリアと称す)で情報符号を伝送する直交周波数分割多
    重変調方式を用いた伝送方法において、送信側では、上
    記複数本のキャリアの内の所定本数のキャリアをダミー
    符号で変調し、受信側では、受信した各キャリアの信号
    レベルを検出し、当該検出値を表示し、当該表示された
    各キャリアの信号レベルの中に予め定めた所定値より低
    いキャリアが存在する場合、送信側で、これに対応させ
    て当該キャリア位置に上記ダミー符号で変調された所定
    本数のキャリアを移動し、信号レベルが正常な残りのキ
    ャリアを用いて情報符号を伝送するようにしたことを特
    徴とする伝送方法。
  2. 【請求項2】 伝送方式として互いに直交する複数本の
    搬送波(キャリア)で情報符号を伝送する直交周波数分割
    多重変調方式を用いた伝送装置において、該伝送装置の
    受信装置に、該受信装置で受信した受信信号の各キャリ
    アの信号レベルを表示するキャリアレベル表示手段を有
    することを特徴とする伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の伝送装置において、上記
    キャリアレベル表示手段を、当該各キャリアの信号レベ
    ルと共に予め定めた所定レベルTHを表示するキャリア
    レベル表示手段としたことを特徴とする伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の伝送装置にお
    いて、該伝送装置の送信装置に、所定のダミー符号を発
    生して出力するダミー符号発生手段と、当該ダミー符号
    で変調される所定本数のキャリアの領域位置を指定する
    第1のダミーキャリア指定符号を出力する第1のダミー
    キャリア指定手段と、該第1のダミーキャリア指定手段
    に第1のダミーキャリア領域位置指定信号を入力するた
    めの第1のダミーキャリア領域位置入力手段と、伝送す
    べき情報符号と上記ダミー符号と上記第1のダミーキャ
    リア指定符号を入力とし、上記第1のダミーキャリア指
    定符号で指定された所定本数のキャリアを上記ダミー符
    号で変調し、残りのキャリアを上記情報符号で変調して
    出力する直交周波数分割多重変調(OFDM)手段とを有
    し、上記伝送装置の受信装置に、受信信号を上記各キャ
    リアの信号に分離し、分離した各キャリアの信号をOF
    DM復調信号として出力するOFDM復調手段と、第2
    のダミーキャリア指定符号を出力する第2のダミーキャ
    リア指定手段と、該第2のダミーキャリア指定手段に第
    2のダミーキャリア領域位置指定信号を入力するための
    第2のダミーキャリア領域位置入力手段と、上記第2の
    ダミーキャリア指定符号と上記OFDM復調信号を入力
    とし、上記OFDM復調信号の内、上記第2のダミーキ
    ャリア指定符号で指定されたキャリア以外のキャリアの
    OFDM復調信号を選択して情報キャリア信号として出
    力する情報キャリア信号分離手段を有することを特徴と
    する伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載の伝送装置にお
    いて、該伝送装置の送信装置に、所定のダミー符号を発
    生して出力するダミー符号発生手段と、当該ダミー符号
    で変調される所定本数のキャリアの領域位置を指定する
    第1のダミーキャリア指定符号を出力する第1のダミー
    キャリア指定手段と、該第1のダミーキャリア指定手段
    に第1のダミーキャリア領域位置指定信号を入力するた
    めの第1のダミーキャリア領域位置入力手段と、伝送す
    べき情報符号と上記ダミー符号と上記第1のダミーキャ
    リア指定符号を入力とし、上記第1のダミーキャリア指
    定符号で指定された所定本数のキャリアを上記ダミー符
    号で変調し、残りのキャリアを上記情報符号で変調して
    出力すると共に、所定周期毎に、予め定めた所定のキャ
    リアを上記第1のダミーキャリア領域位置指定信号で変
    調して伝送する直交周波数分割多重変調(OFDM)手段
    とを有し、上記伝送装置の受信装置に、受信信号を上記
    各キャリアの信号に分離し、分離した各キャリアの信号
    をOFDM復調信号として出力するOFDM復調手段
    と、第2のダミーキャリア指定符号を出力する第2のダ
    ミーキャリア指定手段と、上記OFDM復調信号から上
    記第1のダミーキャリア領域位置指定信号で変調されて
    いるキャリアを分離復調し、当該復調されたダミーキャ
    リア領域位置指定信号を上記第2のダミーキャリア領域
    位置指定信号として上記第2のダミーキャリア指定手段
    に出力するダミーキャリア領域位置指定信号復調手段
    と、上記第2のダミーキャリア指定符号と上記OFDM
    復調信号を入力とし、上記OFDM復調信号の内、上記
    第2のダミーキャリア指定符号で指定されたキャリア以
    外のキャリアのOFDM復調信号を選択して情報キャリ
    ア信号として出力する情報キャリア信号分離手段を有す
    ることを特徴とする伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の伝送装置にお
    いて、上記キャリアレベル表示手段を、上記第2のダミ
    ーキャリア指定手段で指定されたキャリアの位置を、当
    該キャリアの信号レベルと共に表示するキャリアレベル
    表示手段としたことを特徴とする伝送装置。
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