JPH09135824A - 磁気共鳴診断装置 - Google Patents
磁気共鳴診断装置Info
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- JPH09135824A JPH09135824A JP8206209A JP20620996A JPH09135824A JP H09135824 A JPH09135824 A JP H09135824A JP 8206209 A JP8206209 A JP 8206209A JP 20620996 A JP20620996 A JP 20620996A JP H09135824 A JPH09135824 A JP H09135824A
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Abstract
に関する被検体の安全を確保する。 【解決手段】 主磁石10による静磁場中におかれた被
検体に高周波プロープ16を通じて複数の高周波磁場を
印加し、励起された磁気共鳴信号列を高周波プローブ1
6により観測する磁気共鳴診断装置において、前記磁気
共鳴信号列のうちの所定の磁気共鳴信号についての観測
開始タイミングを他と異ならせることにより、または、
前記磁気共鳴信号列のうちの所定の磁気共鳴信号に対応
する反転パルスの印加タイミングを他と異ならせること
により、温度変化に伴う位相情報を受信器18で取得で
きるようになっている。こうして得られた位相情報から
被検体内部の温度変化を算出する。
Description
用して被検体内部の形態画像、あるいは代謝物分布、代
謝物画像を観測する際に印加する高周波磁場による温度
上昇を観測し、これを操作者に表示するとともに、規定
値を越えた場合に被検体の安全を考慮して、これ以後の
信号収集を停止するか、あるいは、いったん停止した後
断続的に実行することを特徴とし、発熱による被検体の
障害を防ぐことが可能な磁気共鳴診断装置に関する。
縮するために、短時間に複数の高周波磁場を被検体へ印
加する撮像方法が頻繁に採られている。しかし、このよ
うな多くの高周波磁場を印加する事により、誘導加温現
象に基づいて生体内の温度が上昇する。
では、生体への安全性を確保するために、1982年に
初めてMRIに関する装置安全基準として『臨床用NM
Rシステムの試行における電磁被曝の評価指針』を示し
た。指針では、生体への高周波電力の印加を比吸収率
(SAR:Specific Absorption Ratio)により制限する
事を推奨しており、当時のガイドラインではSARが全
身平均で0.4W/kg以下、局所1gあたりあらゆる
部位で2W/kg以下としていた。この基準は1988
年に、全身平均で0.4W/kg以下、組織1gについ
て8W/kg以下、頭部では3.2W/kgに改訂され
た。また同様に、身体中心部の体温上昇が1℃以下、頭
部の体温が38℃、躯幹部の体温が39℃、四肢の体温
が40℃を越えないことが指針として加えられた。
ンス実行前にSARを基に高周波波電力を決定した後
は、被検体の発熱状態に関わらずパルスシーケンスが遂
行されるため、被検体の安全状態を確認することができ
なかった。
位、観測組織、血流状態によって大きく異なり、SAR
による基準値だけでは実際の生体内部の温度上昇の様子
を把握する事はできない。このため、SARを目安に決
定した印加高周波磁場電力のパルスシーケンスを実行し
た場合には、予想とは異なる被検体の温度上昇をきた
し、被検体に障害をもたらす可能性があった。また、逆
に発生する熱量を多く見積もる可能性があり、実際には
過度の発熱が生じないにも関わらず必要な高周波磁場電
力を印加することができず、効率的にデータ収集を行え
ない場合があった。
のであり、信号収集を行うための高周波磁場の印加に伴
う温度上昇を計測し、これを操作者に随時表示し、通知
することで、被検体の安全を確保することを目的とす
る。また、実行可能なパルスシーケンスの構築するため
に、印加可能な高周波磁場電力の設計指針を提供するこ
とを目的とする。
に、本発明の第1の観点による磁気共鳴診断装置は、静
磁場中におかれた被検体に所定方向のスライス勾配磁場
を印加すると共に選択励起パルス及び所定間隔の複数の
反転パルスを印加することにより励起された磁気共鳴信
号列を観測する磁気共鳴診断装置において、前記磁気共
鳴信号列のうちの所定の磁気共鳴信号についての観測開
始タイミングを他と異ならせることにより、温度変化に
伴う位相情報を取得できるようにしたことを特徴とす
る。
診断装置は、静磁場中におかれた被検体に所定方向のス
ライス勾配磁場を印加すると共に選択励起パルス及び所
定間隔の複数の反転パルスを印加することにより励起さ
れた磁気共鳴信号列を観測する磁気共鳴診断装置におい
て、前記磁気共鳴信号列のうちの所定の磁気共鳴信号に
対応する反転パルスの印加タイミングを他と異ならせる
ことにより、温度変化に伴う位相情報を取得できるよう
にしたことを特徴とする。
て、所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾配磁場の
印加方向が他と異なるようにしてもよい。この場合、所
定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾配磁場の印加方
向が観測断面と垂直になっていることが好ましい。ま
た、所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾配磁場の
印加後に、任意の方向から勾配磁場を印加しつつ、磁気
共鳴信号を観測するようにしてもよい。さらに、所定の
磁気共鳴信号に対応するスライス勾配磁場の印加方向・
高周波磁場のオフセット周波数・周波数帯域のうちのい
ずれかを変えることにより、観測対象の大きさ又は方向
を設定できるようにしてもよい。また、所定の磁気共鳴
信号に対応するスライス勾配磁場に加えて位相エンコー
ド勾配磁場を印加することにより、2次元の温度分布を
取得できるようにしてもよい。
順次取得される前記温度変化を記憶する手段を有し、前
記位相情報から温度変化を取得する手段を有しているこ
とが望ましい。そして、定常状態を示す基準値と順次取
得される前記温度変化とに基づいて、被検体内部の温度
を取得できるようにしていることが望ましい。
記温度の変化率に基づいて、被検体内部の温度が許容値
を越えることを予測できるようにしてもよい。この場
合、被検体内部の温度が許容値を越えたとき又は越える
と予測されるときに、パルスの印加を中断させるように
してもよい。また、前記変化率から時定数を算出するこ
とにより、後に引き起こされるべき温度上昇を予測でき
るようにしてもよい。
記温度について平滑化することが望ましい。この場合、
順次取得される前記温度変化又は前記温度について補間
を行うようにしてもよく、曲線当てはめ処理をするよう
にしてもよい。また、前記変化率の変化に基づいて、後
に引き起こされるべき温度上昇を予測できるようにして
もよい。なお、前記曲線当てはめ処理により温度変化パ
ターンを取得して記憶する手段を有していることが望ま
しい。また、後に引き起こされるべき温度上昇を予測す
る際に、すでに記憶されている前記温度変化パターンを
参照できるようにしてもよい。
記温度の中で最大となる領域を検出することにより、被
検体内部の温度上昇しやすい部位を把握できるようにし
てもよい。一方、順次取得される前記温度変化又は前記
温度の中で最大となるまでの時間を検出して記録してお
くようにしてもよい。また、順次取得される前記温度変
化又は前記温度の中で最大となる領域が検出された場合
に、その領域近傍に温度計測のための励起領域が設定さ
れるようにしてもよい。また、順次取得される前記温度
変化又は前記温度が所定値を越えない領域については温
度計測を間引いて行うようにしてもよい。
順次取得される前記温度変化又は前記温度を所定の表示
領域に表示する表示手段を有していることが望ましい。
この場合、前記温度変化又は温度は、平滑化・補間・曲
線当てはめ処理のうちのいずれかをした後に前記表示領
域に表示されることが望ましい。
れる温度変化又は温度が上書きで表示されてもよく、温
度変化又は温度の履歴が表示されるようにしてもよい。
また、前記表示手段の表示領域には、温度計測の対象と
なっている位置が共に表示されるようにしてもよい。
取得される温度変化又は温度の履歴が折れ線グラフとし
て表示されるようにしてもよく、棒グラフとして表示さ
れるようにしてもよい。また、前記温度変化又は温度の
高低は輝度で表現されるようにしてもよい。あるいは、
観測位置ごとに前記温度変化又は温度の高低が輝度で表
現されるようにしてもよい。さらに、前記表示手段の表
示領域は、温度の上昇の程度に応じて操作者に注意を促
すように変化する工夫をしてもよい。
値又はしきい値が共に表示されてもよく、また、順次取
得される温度変化又は温度の変化率が共に表示されるよ
うにしてもよい。
それまでに収集されている磁気共鳴信号列を保存する手
段を有することが望ましい。許容値を越えた前記被検体
内部の温度が再び許容値の範囲内に戻った場合には、中
断した時点から前記パルスの印加の再開を行うようにす
ることが望ましい。あるいは、許容値を越えた前記被検
体内部の温度が再び許容値の範囲内に戻った場合に、前
記パルス印加の再開が可能であることを操作者に通知す
るようにしてもよい。この場合、操作者の再開指示に応
じて、中断した時点から前記パルスの印加の再開を行う
ようにすることが望ましい。なお、中断前と再開後とで
は前記高周波磁場の印加条件が異なるようにしてもよ
い。
置によれば、高周波磁場の印加に伴う被検体内の温度上
昇を直接観測することにより、温度上昇が許容値を逸脱
した場合には、パルスシーケンスの実行を人為的、ある
いは自動的に中断することができるため、被検体の安全
を確保することが可能となる。また、被検体の安全を確
保した最適パルスシーケンスの構築が可能となる。
施の形態を説明する。
磁場の印加に伴う生体内の温度上昇から被検体の安全確
保を可能ならしめる磁気共鳴診断装置を示す図である。
(静磁場)を発生するための主磁石10及び主磁石電源
11と、直交するX、Y、Zの3軸方向にそれぞれ線形
の勾配磁場分布を持つ勾配磁場を生成するための勾配磁
場系12及び勾配コイル電源13と、複数のシムコイル
を含むシムコイル系14及びシムコイル電源15と、高
周波磁場を印加し、かつ、磁気共鳴信号を検出する高周
波プローブ16(多核種の磁気共鳴信号の信号検出可能
な様に調整する手段を講じることも可能)と、プローブ
16に高周波信号を供給する送信器(高周波送信アン
プ)17とプローブ16で検出された磁気共鳴信号を受
信した後に検波及び増幅する受信器18と、パルスシー
ケンスを制御するシーケンスコントローラ19及びCP
U/メモリ20によって構成される。
部1からの温度情報をCPU20に入力し、あるいは温
度情報に関連したMRI信号をデータ収集部28を通じ
てCPU20に入力し、必要な演算処理を施した後に、
表示処理部22を構成する制御端末等の出力装置にその
結果を表示する。また、予め設定された許容値との比較
等の演算処理をCPU20によって行い、シーケンスコ
ントローラ19にシーケンスコントローラ停止信号を送
出することでパルスシーケンスの実行を中断する。同様
に、送信器17の制御部に出力制御信号を送出し、遮断
制御回路27の動作により高周波電力の出力を遮断した
り、出力を絞ったりする。
の動作の概要を説明する。
からの温度情報の検出が行われる(ステップA1)。次
いで、CPU/メモリ20においては、検出された温度
情報等に基づく温度情報処理が行われる(ステップA
2)。この温度情報処理においては、後で詳述するよう
に複数種の処理内容で構成されており、メモリへの情報
の格納・温度差の算出・温度変化率の算出・温度時定数
の算出・パラメータの変換等の処理がなされる。
測定結果を表示するか否かの判別が行われる(ステップ
A3)。表示しない場合は後述のステップA5に進み、
一方、表示する場合には所定形式に基づく表示処理が行
われる(ステップA4)。
情報処理結果が基準値に達してるか否かが判別される
(ステップA5)。基準値に達していなければ、問題な
いものとみなされ、ステップA1に戻って処理を繰り返
す。一方、基準値に達していれば、直ちに停止処理に取
りかかり(ステップA6)、パルスシーケンスの中止・
シーケンスコントローラ19の停止・送信アンプ17の
停止等の各種処理が行われる(ステップA7)。
(ステップA8)。再起動の際には、前記と同様に温度
情報の検出が行われ(ステップA9)、温度情報処理結
果が基準値に達しているか否かが判別される(ステップ
A10)。基準値に達していなければ再びステップA9
に戻って温度情報の検出が行われ、一方、基準値に達し
ていれば、パルスシーケンスについて変更処理を施し
(ステップA11)、この変更したパルスシーケンスを
再実行する(ステップA12)。
部の機能について詳細に説明する。
説明する。被検体近傍・表面の温度は、熱電対、光ファ
イバ式温度計等の温度プローブを用いた方法によって高
精度、かつ実時間に計測できる。しかし、これらの方法
では、空間的な温度情報を得るためには複数の温度プロ
ーブが必要となるため、実用的であると言い難い。
は、非侵襲であり、2次元的な温度分布を取得すること
ができるが、外部から検出できる生体内の温度情報は体
表から2〜3mm程度と言われているため、深部の温度
上昇を把握することが困難である。しかし、表面コイル
を用いる場合には、特に体表近傍の温度上昇が問題とな
るため、以上の方法を用いて実時間で温度計測を行い、
温度上昇の情報をシステムに帰還することが有用となる
場合がある。
は、近年活発に議論されている、種々の非侵襲画像化手
法を用いた温度分布計測法を用いることでその有効性を
高めている。
線の吸収係数(組織密度の変化に起因)、マイクロ波の
透過係数等の温度依存パラメータを利用して計測された
温度情報をもとに、システム制御を行うことが考えられ
る。その際、磁場による温度計測装置への影響が小さい
こと、逆に、温度計測装置がMRIデータの収集に悪影
響を及ぼさないことが必要であり、超音波源等を非磁性
物質にて構成する等の工夫が必要となる。
得できるNMRパラメータのうち、温度依存性を示す、
密度ρ・縦緩和時間T1・横緩和時間T2・自己拡散係
数D・化学シフトδの各パラメータを使用することがよ
り実用的である。特に、プロトンに関するパラメータの
取得が検出感度、すなわち計測時間の点から有利であ
る。
ラメータの温度依存性は、物質・組織によって少なから
ず異なることが指摘されており、このような影響が少な
く計測精度が確保でき、かつ、計測時間の短縮が図れる
パラメータを用いることが理想である。上記の中では、
水プロトンの化学シフトの温度依存性(-0.01ppm/℃)を
用いた方法(特開平04-055257)が有効である。
の変化を、磁気共鳴信号が所持する位相情報にエンコー
ドする(位相法)。すなわち、図3に示すように、エコ
ー時間τによって温度変化に伴う周波数の変化をデータ
の位相情報にエンコードするパルスシーケンスが用いら
れる。なお、図中におけるGs はスライス用勾配磁場
を、Gr は読出し用勾配磁場を、Ge はエンコード用勾
配磁場を表している。
ることで、微少な周波数変化を拡大した位相値として観
測することが可能なため、計測精度を向上できる。ま
た、前記スペクトルを空間的に観測する手法に比べて、
データ収集時間を短縮することができる。
ーケンスを用いて、温度変化過程に収集される2組の位
相画像θから、両者の温度変化ΔTを次式に従って算出
できる。
を算出した後に、その差を算出することにより算出した
い温度に観測された位相データ(複素データ)の乗算を
行った後、その位相値を算出する方が、処理時間等の面
から有利である。
れる。
ーケンスとして、図3に示すFEパルスシーケンスを初
め、図4に示すSE(Spin Echo) 法、EPI(Echo Plan
er Imaging) 、FSE(Fast Spin Echo)法、GRASE
(Gradient And Spin Echo)法等の種々のパルスシーケン
スを応用した計測パルスシーケンスが考えられる。
で、図5に示すような複数の高周波磁場を印加して、高
速にデータを収集するパルスシーケンスが広く用いられ
ている。このようなパルスシーケンスでは短時間に多く
の高周波磁場(高周波パルス)を印加するため、生体内
の温度上昇の問題は、より深刻となっている。
所望する画像データを構成する磁気共鳴信号列のうち、
図6に示すように、所定の信号列のみに対して信号観測
の開始タイミングと高周波磁場の印加タイミングのいず
れかを他と異ならせることで、新たに温度計測パルスシ
ーケンスを追加することなく、温度変化に伴う上記位相
情報を取得できることがわかる。
合には、M分割スキャン毎(図では時間間隔tmで表示)
に温度を反映した位相情報を高速に観測可能(スライス
が異なる場合もある)であるものの、本来所望とする画
像データの断面に対して、温度分布を1次元に投影した
分布となる。したがって、計測データはこのような領域
の温度の平均値となるため、計測面内の温度分布が急峻
である場合には、計測領域を空間的に限局して温度分布
を把握することが望ましい。
うに、高周波磁場と同時に印加する勾配磁場の方向を、
目的とする画像観測断面と垂直方向に(図ではGe方向
に)選択し、柱状に限局された領域内の1次元方向の温
度分布を得ることで実現される。また、図8のように、
勾配磁場の印加方向、高周波磁場のオフセット周波数・
周波数帯域を調節することで、温度情報を取得する対象
の大きさ・方向を任意に変えることが可能である。ただ
し、励起方向によってはFSEパルスシーケンスで画像
化するデータへの影響も生じるため、これらのパラメー
タ値選定にはFSEで収集する画像パラメータ(TR/TE
等)を考慮して行う必要がある。
分割スキャン毎、さらにはNエコーの必要な磁気共鳴信
号列に対してのみ温度情報のエンコードを施すことがで
きるため、上記のような勾配磁場の印加方向、高周波磁
場の周波数オフセット等の調節を順次交番的に行うこと
で、図9のように、空間的な温度分布の取得を時分割的
に行うこともできる。このような温度分布データを取得
することで、より詳細な温度分布を把握することが可能
となる。
に比べて緩やかな場合には、読み出し勾配磁場に加え
て、位相エンコード勾配磁場を印加し(例えばM分割ス
キャン毎に位相エンコードを進める)、2次元的な温度
分布画像を取得することも可能である。
だけではなく、フィールドエコー信号を交えて取得する
ことも可能であることは前述した。
では、直接観測される画像情報は位相値であるため、温
度計測手順の後、位相値を温度情報に変換するための処
理手順が加えられることがある。ただし、温度値と位相
値は式(1)に示されるように比例関係にあるため、以
降の処理を温度単位ではなく、位相単位で行うことも可
能である。
ブ・位相法等)を用いて温度情報の収集処理が繰り返し
行われ、得られた温度情報は演算処理装置/メモリに格
納される。以下、温度情報処理部21、表示処理部2
2、停止処理部23、再起動処理部24、パルスシーケ
ンス変更処理部25で適宜処理が行われる。
の概要を説明する。
PUメモリ、あるいは磁気ディスク等のメディアに格納
し、後段の処理に備えると共に、個体差による温度変化
を統計的に把握する際のデータベースを構築する際に格
納データを利用する。この際、計測された全データを保
存する場合の他、必要なデータだけを抽出し保存するこ
とが保存容量の面から有用となる。
各パラメータ値)との温度差算出;基準状態(定常状
態)からの温度変化を算出することで生体内の状態変化
を直観的に把握することができる。ここで、熱電対等の
温度プローブで計測されるデータは多くの場合は絶対温
度であるが、前記位相法で計測される位相値には、温度
変化に基づく位相変化に、元来存在する磁場の不均一性
による位相値が空間的なオフセット分布として重畳され
ているため、ある状態からの位相変化を算出しないと生
体内の温度を反映した情報を把握できない。ここで、温
度差は式(1)に従って、任意の二つの時相で観測され
た位相分布の差から算出することができるが、温度差を
計測する場合には、温度上昇を引き起こす前の定常状態
の位相分布を式(1)に示す基準位相分布θbeforeとし
て取得し、各時相における温度変化を算出する必要があ
る。
2、停止処理部23へ引き渡される。
温度差算出;基準点を現データの直前、あるいは数点前
として、それらのデータとの差をとることで急激な温度
変化が生じた場合に、以降の温度変化が許容値を越える
ことをその時点で予測することができる。このため、温
度上昇が引き起こされる前に以降の装置停止措置等をと
ることができる。
2、停止処理部23へ引き渡される。
温度情報の時間に対する温度変化の割合を算出すること
で、変化率がしきい値を越えた場合に装置停止措置をと
ることができる。
2、停止処理部23へ引き渡される。
に、装置を遮断する際の指標として有用であるが、この
指標の場合には、値を算出した後、即時に装置を遮断す
るのではなく時定数からどの程度の温度上昇が引き起こ
されるかの予測ができる点、また、他の被検体の時定数
の比較(差、比)から安全性を予測できる点が異なる。
2、停止処理部23へ引き渡される。
段を用いても、データにはばらつきが生じる。特に、位
相法の場合には信号ノイズの影響を被り易いため、計測
データの急激な上昇がノイズによる誤計測である場合が
ある。このため、複数の計測データを平滑化することが
有用である。この際、画像S/Nに基づいて位相変動を
推定することができるため、画像S/Nから平滑化する
ポイント数を決定することが可能である。
ていない場合に、高次データ補間を行うことで、計測さ
れていない点での許容範囲外の温度上昇を検出できる場
合がある。
2、停止処理部23へ引き渡される。
データに曲線当てはめの処理を行い、パラメータ値を算
出することで温度上昇をより定量的に把握することがで
きる。また、温度上昇パターンをデータベース化するこ
とも容易となる。表示の際にも、上記(6)と同様に平
滑化の効果と共に上記(5)のように温度上昇の予測が
行える利点がある。
のように、温度上昇カーブに基づいて数式を当てはめて
温度変化を予測する働きのほか、上記(4)のように温
度の時間変化率から計測時間内に生じる温度上昇を予測
することができる。
時間等の情報は、後述する表示処理部22、停止処理部
23、パルスシーケンス変更処理部25へ引き渡され
る。
上記(8)の温度変化予測をする際に、データベースと
して蓄積された過去の温度上昇パターンを利用すること
で、確度の高い温度上昇の予測ができる。
2、停止処理部23、パルスシーケンス変更処理部25
へ引き渡される。
報を計測している場合に、温度、あるいは温度差が最大
値を示す領域を検出することで、発熱し易い部位を把握
できる。この情報を基に、以降の計測ではその近傍領域
の温度計測を行うことで、温度上昇をきめ細かく把握す
ることができ、安全性を向上させることができる。
大になる時間を検出し、記録しておくことで、被検体が
同一であるなしに拘らず、以降の画像データを収集する
際の目安として用いることができる。
2、停止処理部23、パルスシーケンス変更処理部25
へ引き渡される。
(10)に示されるように、最大温度(温度変化)を示
す部位が検出された場合、この領域近傍に温度計測のた
めの励起領域が設定されるようにパルスシーケンスを調
整する。また、温度計測領域を順次切り替える等の設定
処理を行うことで、局所的な温度上昇部位を逃すことな
く評価することができる。
(2)〜(4)に示した処理の結果、温度変化が緩やか
な場合には、頻繁に温度計測を行う必要は必ずしも無
い。このような場合には温度計測、後述する温度表示処
理を間引いて実行することでFSEの場合には観測エコ
ー数をより多くすることができる。また、保存の際に、
必要となるデータのみを保存することで保存容量を節約
することも考えられる。このような判断演算を行い、パ
ルスシーケンスを柔軟に変更する。
RIの温度依存パラメータとして直接計測されるのは信
号強度、あるいは周波数値、あるいは位相である。温度
変化に伴うこれらのパラメータを、そのままの単位系
(信号強度単位(規格化した任意単位であることが多
い)、周波数単位、位相単位等)で後段の処理を行って
も良いが、これらの結果を表示する際には温度単位とし
て表示する方が直接的・直感的であり、生体内の状況を
把握し易い。このため、パラメータの単位が変換された
後、表示処理部22にデータが引き渡される。一方、停
止処理部23へデータを引き渡す場合には計測された単
位系のまま処理を継続した方が、処理時間の面で有利で
ある。
融合;前述したようにMRI等の非侵襲温度計測法を基
に計測された温度情報は定常状態からの変化(相対温
度)であることが多い。画像化する際の生体内の温度上
昇で最も注意を要するのは、熱の感受性が強い(耐熱性
が小さい)臓器である脳であるが、脳内温度は定常状態
では直腸温に等しいとされており、また、えき下温、前
額温、鼓膜温等との相関も指摘されている。従って、定
常状態下にえき下温(絶対温度)を熱電対等の温度プロ
ーブで計測しておき、この温度を基準温度とし、パルス
シーケンス実行時の脳内等の生体内部の相対温度を非侵
襲温度計測法を用いて計測し、これを定常状態で測定さ
れた基準温度に加算することで、相対温度変化と共に、
おおよその絶対温度を把握することが可能である。
測されたデータを融合することで、生体部の状況を詳細
に把握できる。
2、停止処理部23、パルスシーケンス変更処理部25
へ引き渡される。
理;発汗量、呼吸数、脈拍、血圧、心電図、脳波等、必
要と認められた生理パラメータを温度計測時にモニタリ
ングすることで、より詳細に生体の状態を把握すること
ができる。
と、温度上昇を見ながら必要に応じて切り替える判断機
能を有することで、必要な情報のみを操作者に知らせる
ことができる。
測し、温度計測データと融合することで、生体内部の状
況を詳細に把握でき、安全性を向上させることができ
る。
2、停止処理部23へ引き渡される。
高周波磁場電力(間隔)を印加した場合でも、室温、風
量、湿度等の環境の違いにより、生体内の温度変化は大
きく異なる。特に、表面コイルを用いて画像化を行った
場合には冷却風の有無で体温上昇は大きく異なる。この
ように、環境データを温度計測時にモニタリングし、温
度計測データと融合し後述する表示装置への送出処理に
引き渡すか、あるいは、装置停止処理に引き渡し、遮断
基準の指標として用いる。
された温度、あるいは温度変化等の温度情報を表示処理
部22に入力・処理し、種々の形式で端末(ディスプレ
イ画面)上にこれらの情報を出力(表示)する。このよ
うな表示により、操作者に被検体の温度上昇の状態を知
らせることができる。
ように、ディスプレイ画面上の一部分を占めるサブウィ
ンドウ内に表示することが他の処理操作上好ましく、温
度情報が時系列的に得られる場合には、随時その情報が
更新される。このウインドウ内の表示形式として、図1
0(b)〜(f)に示されるように数値として表示する
ことが考えられる。
を上書きで表示する形式を示している。図10(c)は
時間t毎の温度情報の履歴を表示する形式を示してい
る。図10(d)は時間t毎の温度情報の履歴を表示す
ると共に、その計測している位置Xを同時に表示する形
式を示しており、図10(e)は複数の領域の温度情報
が算出されている場合に、それらの全部あるいは一部を
位置Xと共にそれぞれ表示する形式を示している。図1
0(f)は経過時間あるいは計測領域が多すぎて把握し
にくい場合に好都合な形式であり、マウスまたはキーボ
ードにより位置や時間を入力したりスクロールバーを用
いてウインドウをスクロールさせたりして所望の温度情
報を表示する形式を示している。
ラフ、棒グラフを初めとする種々のグラフ状に表示する
形式を示している。
報を順次プロットする表示形式を示している。この場合
に、横軸は全計測時間を実行パルスシーケンスから予め
自動設定し、これを用いて正規化して全時間幅を表示す
るか、あるいは順次ある任意時間幅のデータを表示する
ことが考えられる。同様に、図11(c)は計測データ
ポイントを直線あるいは曲線で結び表示する形式を示し
ている。図11(d)は円グラフで温度情報を表示する
形式を示している。
情報の時間的変化を輝度で表示する形式を示している。
例えば、温度が低い状態を低輝度で表し、温度が高い状
態を高輝度で表す。図11(f)は、ある位置Xにおけ
る温度情報を棒グラフで表示する形式を示しており、棒
グラフ高さが高いときに温度が高い状態を表している。
図11(g)は、複数の温度情報計測領域が有る場合に
(温度情報計測領域が広い場合に)好都合な表示形式で
あり、位置Xを横軸にとって各位置ごとの温度の高低を
輝度で表示する形式を示している。このような表示を行
うことで、どの位置で温度が上昇しているかを把握する
ことが容易となり、併せてその部位、最大温度等を示す
ことで詳細に被検体内の温度状況を把握することができ
る。
図形を種々変化させることで温度の上昇を視覚的に訴え
ることも可能である。また、図形に限らず、温度の状態
変化を、色・明るさの変化、光・点滅、音、振動にて伝
達することも考えられる。
びに、空間的な情報が得られている場合にはその点を示
す座標値等が考えられ、これらの組み合わせも考えられ
る。また、図10(f)で示したように、計測が長時間
になる場合には表示がスクロールする、あるいは上書き
されるなどの処置が必要となり、サブウィンドウの補助
機能として、スクロールバー、座標入力ウィンドウを用
意することが好ましい。
に表示/非表示を選択する、あるいは温度上昇が認めら
れた場合に表示する等の種々のモードが適宜切り替えら
れることが望ましい。
うに、計測される温度情報の位置を被検体の位置を示す
図形、あるいは、実際に撮像されている画像上に重ね合
わせることで、空間的な温度上昇の状況を把握する場合
に有効である。取得される温度情報の空間次元数に応じ
て、図のように温度情報を表示している部位を明示する
ことが望ましい。逆に、温度表示する部位をマウス等に
より任意に選択できる、あるいは、表示部位が時分割で
変わる等の処理を有することが、部分的な温度上昇が予
測される場合に温度上昇部位の見落としが抑制されるた
め有用となる。さらに、マウスで指定した部位の温度が
計測される様にパルスシーケンスが変更されることが好
ましい。
の温度情報を平面的に表示することが可能であるが、こ
の際にも、任意の部位の温度情報を、前述した任意の形
式にて表示できることが望ましい。図11〜図13に示
したような種々の表示形式がウィンドウのメニュー形式
として選択可能であれば、操作者の把握したい情報を、
操作者に応じて設定することができるため、信頼性を向
上させて操作することができる。
すように、被検体内部の温度上昇の割合、あるいは許容
値を把握するために、これらのしきい値・規定値を示す
値(図14(a))、線等の印をディスプレイ画面上に
表示する(図14(b)〜(d),(f))ことが被検
体の安全確認、後述するシステム停止の面から非常に役
立つ。これらのしきい値として、絶対温度(計測部位が
許容可能な温度等、例えば、皮膚:42〜44℃、脳:
42〜43℃等)、定常状態からの温度変化(例えば、
4〜6℃)が挙げられる。また、これらの指標は、個体
差、計測誤差を考慮してある範囲をもって示されること
もある(図14(e))。さらに、このような指標(し
きい値)からの差を表示することもシステム停止の面で
操作者の操作誤りが少なくなる点から有効である。
必ずしも無く、温度を計測するために使用した温度パラ
メータ(位相値等)を直接表示することも、処理時間の
面から有利である。また、内部処理は温度パラメータ
(信号強度、位相値等)を用い、しきい値等の表示スケ
ールをこれらの単位に変換することで、必要としない計
算を省略することができる。これらの処理は既に温度情
報処理部21で行われており、表示の際にはいずれの単
位で処理されているかを示すフラグ等を識別して行われ
る。
たが、温度計測領域によっては、十分な信号が得られな
い場合があり、ノイズによる誤計測の影響を考慮して、
現在の計測値(実測値)のみを表示するのでなく、過去
に遡って数点あるいは、全ての計測データを表示するこ
とが望ましい。例えば図15(a)のような過去4点
(Y0 ,Y1 ,Y2 ,Y3 )の実測データについて加算
平均値Yn3を計算し、図15(b)のように表示する。
あるいは、計測が進む度に過去のデータも、新たに計測
されたデータを用いて再処理し(対象点の前後数点のデ
ータを用いて加算平均を行う)、改めて表示することで
計測信頼性を向上させることができる。この処理は温度
情報処理部21が予測される画像S/Nから自動的に行
うことが望ましいが、温度情報処理部21で平滑化を行
わず、表示を行って初めてS/Nが悪いことがわかる場
合も考えられ、このような場合には、表示処理部22に
平滑化機能を備えておき、表示を見ながら平滑化処理を
オン/オフできるようにすることが上記理由から望まし
い。
示)により、操作者は被検体の状態を把握することが可
能となり、仮に、高周波磁場による温度上昇が認められ
た場合、あるいは、温度上昇の時系列的な変化からこれ
以降のパルスシーケンスの実行により温度上昇が許容値
を逸脱すると予測される場合には、パルスシーケンス実
行を停止する・システムを遮断する等の処置をとること
ができるため、被検体の安全を確保することが可能とな
る。
記の指標が考えられる。
(10),(13)で算出されたパラメータ値が、設定
された基準値を越えた場合 b.温度情報処理部21での処理(2)〜(10),
(13)で算出されたパラメータ値に関し、ある一定期
間内の算出値の差が基準値を越えた場合 c.温度情報処理部21での処理(2)〜(10),
(13)で算出されたパラメータ値に関し、ある一定期
間内の算出値の比が基準値を越えた場合 d.温度情報処理部21での処理(2)〜(10),
(13)で算出されたパラメータ値と、基準値との比が
別の基準値を越えた場合 e.温度情報処理部21での処理(14)〜(16)で
計測・算出されたパラメータ値と計測温度情報が一定の
基準値を越えた場合 このような判定基準に合致した場合、CPUは生体内の
温度が基準値を逸脱した旨をディスプレイ等の出力装置
を介して操作者に伝達する。このような状態が生じたこ
とを把握した操作者は、入力端末、あるいはウインドウ
レベルでマウス入力等を行うことで、パルスシーケンス
停止信号を発生させる。この信号がシーケンスコントロ
ーラに出力され、シーケンスコントローラが停止する。
また、より確実に高周波磁場の生体への印加を停止させ
るために、送信アンプ(高周波アンプ)の出力を遮断す
る、あるいは、出力を抑制するために、送信アンプ等の
保護回路を作動させる制御回路に信号が送られる。これ
らのシーケンスコントローラ、送信アンプの停止機構は
独立に作動しても良いが、同時に行うことで、より被検
体の安全性は向上する。
見ながら操作者が判断し、任意の時刻に、任意に行うこ
とが有効である場合がある。すなわち、温度感受性は、
個体差があるため(許容値以下でも、個体差によって忍
耐できない温度として感じる場合)、表示される温度情
報とともに、被検体との通話により停止時期を判断でき
るためである。
熱を感受していない場合でも(高周波磁場の印加が可能
であると被検体自身が判断した場合でも)、組織損傷が
起こる部位も存在するため、上記判定基準に準じて、こ
れらの停止信号を数値的に制御・処理CPUが判断して
行うことが安全性の面から有効である場合が多い。
Uは装置停止信号を上記と同様にシーケンスあるいは、
送信アンプに対して送出し、装置の一部あるいは装置全
体を停止する。装置の停止を指令し、装置の停止が生じ
た場合には、装置が停止したことをシステムディスプレ
イに表示することが望ましい。この場合、装置停止の原
因となった判定基準を表示し、また、装置停止命令がど
の装置(シーケンスコントローラ、送信アンプ)に対し
て行われたのかの表示を行うことが望ましい。
た場合に、それまでに収集されている信号列を保存する
が否かの指令も行う。これは、再度パルスシーケンスが
実行可能な状態となった場合に改めて全パルスシーケン
スを実行するのでなく、残りのデータ列のみを収集する
ことで計測時間を短縮させるためである。これは、全パ
ルスシーケンスを実行するには再度温度上昇が予測され
るため、残りのデータ収集を分割して行う際に必要とな
る機能である。ただし、収集パラメータの影響により、
パルスシーケンス中断前後のデータ列を同一に扱うこと
ができない場合も考えられ、そのような場合には後述す
るように、被検体の安全を保障した高周波磁場条件(温
度上昇条件)を実現するパルスシーケンスの再構築を行
う必要がある。
ータの収集・処理と同一のCPUが通常用いられるが、
データ処理CPUが、温度情報を含んだ信号列の処理と
同時に画像データ処理を行えないパフォーマンスの場合
には、温度情報を高速に表示するために、所定磁気共鳴
信号列のみを抽出し、以降、この信号列に対してのみ必
要な処理を行う。この際、他の画像データは、バッファ
に待避され、全画像データの収集後に必要な処理が施さ
れることとなる。あるいは、温度処理を実時間で行うた
めの専用CPU・データ処理プロセッサを具備すること
も考えられる。
シーケンスコントローラ・高周波アンプを停止しても、
以降のパルスシーケンスを即時再開することは避けるべ
きである。それは、被検体内部の温度が定常状態に復帰
していない場合には、温度の再上昇が生じ易いためであ
る。
磁気共鳴信号列を観測するためのパルスシーケンスを実
行する前に、温度情報を観測するためのパルスシーケン
ス列のみを実行し、温度がパルスシーケンスの再実行に
許容できるか否かを再起動処理部24が判断する。
ため、任意の時刻、あるいは、一定期間毎に温度計測パ
ルスシーケンスを実行することで行われる。この際、定
常温度状態に戻ったことを判定するために、定常状態に
おける温度情報を予め取得しておき、この情報と、装置
停止後の温度回復過程とを比較する。
列温度情報の取得により、温度が定常状態に回復し、パ
ルスシーケンスの再実行が可能となるタイミングを予測
する事も可能であり、このような場合には、以後の温度
情報の取得を頻繁に行う必要はなく、適宜行うだけで良
い。
ら、生体内の温度が定常状態、あるいは規定値に回復し
たと判断した場合には、パルスシーケンス再実行信号が
CPUからシーケンスコントローラ・送信アンプ等に送
出され、時間の無駄無く以降のパルスシーケンスが実行
される。
生じたパルスシーケンスと同一のパルスシーケンスを、
同一の条件下に再実行した場合、被検体の状態が同一で
あれば温度上昇が再度引き起こされることが予想され
る。この場合には、新たに被検体の冷却措置等をとるこ
とも考えられるが、計測された温度情報を基にパルスシ
ーケンスを最適化することが望ましい。
理部25が行い、装置停止判定基準を逸脱したパラメー
タに関して、基準値と所望とするデータの計測時間に基
づいて、次回に実行するパルスシーケンスのパラメータ
を変更する。
考えられるのは、パルス電力を絞り、パルスの印加時間
幅を増やすことである。また、印加高周波の数を少なく
したり、高周波パルスの印加間隔を広げることも考えら
れる。この際には、画像化パラメータが変わる場合があ
るため、これらの変更が画像へ及ぼす影響を踏まえてパ
ルスシーケンスを変更する必要がある。
値)、基準値に達するまでの時間、温度変化率を考慮し
て新しいパルスシーケンスのパラメータを一定演算規則
に従って設定される。例えば、温度変化率が一定の場合
には、画像収集時間と、温度計測値が基準値に達した時
間との比αから、入力電力を1/α以下にする。同様に
時間間隔をα倍したり、FSEを行う場合にはM分割を
行う際の分割間の時間をα倍することも考えられる。
に変更する場合には、現在の高周波パルスの入力電力
(入力電圧)、印加間隔、印加期間、パルス波形を操作
者が入力するか、あるいは自動的に計測するか、あるい
は、これらの条件を記載したファイルから読み込んでお
くことが必要となる。
集を行っている場合には、パルスシーケンスを変更する
のではなく、次回パルスシーケンスを実行する際に表面
コイルと被検体との距離を変更することで局所的な温度
上昇を避けることができる。例えば、温度変化率が一定
の場合には、画像収集時間と、温度計測値が基準値に達
した時間との比αから、コイルとの距離をα1/2 倍にす
ることで所望とする画像データを温度上昇を抑制して収
集することができる。
周波磁場の印加に伴う被検体内の温度上昇を計測し、表
示することで被検体の状態を操作者に通知することが可
能となり、被検体の安全を確保することができる。
に伴う生体内の温度上昇から被検体の安全確保を可能な
らしめる磁気共鳴診断装置の構成を示す図。
に伴う生体内の温度上昇から被検体の安全確保を可能な
らしめる磁気共鳴診断装置の各部の処理の流れを示す
図。
を取得するフィールドエコーパルスシーケンスの一例を
示す図。
を取得するスピンエコーパルスシーケンスの一例を示す
図。
計測パルスシーケンスの一例を示す図。
計測パルスシーケンスにおいて、温度計測領域を限局す
るパルスシーケンスの一例を示す図。
計測パルスシーケンスにおいて、温度計測領域を任意に
限局し、計測方向を任意に設定するパルスシーケンスの
一例を示す図。
計測パルスシーケンスにおいて、M分割毎の時間間隔
で、異なる限局部位の温度計測を行う一例を示す図。
る一例を示す図。
許容値・規定値を表示する一例を示す図。
除去し、計測信頼性を向上させる一例を示す図。
Claims (27)
- 【請求項1】静磁場中におかれた被検体に所定方向のス
ライス勾配磁場を印加すると共に選択励起パルス及び所
定間隔の複数の反転パルスを印加することにより励起さ
れた磁気共鳴信号列を観測する磁気共鳴診断装置におい
て、 前記磁気共鳴信号列のうちの所定の磁気共鳴信号につい
ての観測開始タイミングを他と異ならせることにより、
温度変化に伴う位相情報を取得できるようにしたことを
特徴とする磁気共鳴診断装置。 - 【請求項2】静磁場中におかれた被検体に所定方向のス
ライス勾配磁場を印加すると共に選択励起パルス及び所
定間隔の複数の反転パルスを印加することにより励起さ
れた磁気共鳴信号列を観測する磁気共鳴診断装置におい
て、 前記磁気共鳴信号列のうちの所定の磁気共鳴信号に対応
する反転パルスの印加タイミングを他と異ならせること
により、温度変化に伴う位相情報を取得できるようにし
たことを特徴とする磁気共鳴診断装置。 - 【請求項3】所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾
配磁場の印加方向が他と異なっていることを特徴とする
請求項1又は2記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項4】所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾
配磁場の印加方向が観測断面と垂直になっていることを
特徴とする請求項1又は2記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項5】所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾
配磁場の印加後に、任意の方向から勾配磁場を印加しつ
つ、磁気共鳴信号を観測するようにしたことを特徴とす
る請求項1又は2記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項6】所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾
配磁場の印加方向・高周波磁場のオフセット周波数・周
波数帯域のうちのいずれかを変えることにより、観測対
象の大きさ又は方向を設定できるようにしたことを特徴
とする請求項1又は2記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項7】所定の磁気共鳴信号に対応するスライス勾
配磁場に加えて位相エンコード勾配磁場を印加すること
により、2次元の温度分布を取得できるようにしたこと
を特徴とする請求項1又は2記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項8】前記位相情報から温度変化を取得する手段
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の磁気共
鳴診断装置。 - 【請求項9】順次取得される前記温度変化を記憶する手
段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の磁気
共鳴診断装置。 - 【請求項10】定常状態を示す基準値と順次取得される
前記温度変化とに基づいて、被検体内部の温度を取得で
きるようにしたことを特徴とする請求項9記載の磁気共
鳴診断装置。 - 【請求項11】順次取得される前記温度変化又は前記温
度の変化率に基づいて、被検体内部の温度が許容値を越
えることを予測できるようにしたことを特徴とする請求
項9又は10記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項12】被検体内部の温度が許容値を越えたとき
又は越えると予測されるときに、パルスの印加を中断さ
せるようにしたことを特徴とする請求項11記載の磁気
共鳴診断装置。 - 【請求項13】前記変化率から時定数を算出することに
より、後に引き起こされるべき温度上昇を予測できるよ
うにしたことを特徴とする請求項11記載の磁気共鳴診
断装置。 - 【請求項14】順次取得される前記温度変化又は前記温
度について平滑化するようにしたことを特徴とする請求
項9又は10記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項15】順次取得される前記温度変化又は前記温
度について補間を行うようにしたことを特徴とする請求
項9又は10記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項16】順次取得される前記温度変化又は前記温
度について曲線当てはめ処理をするようにしたことを特
徴とする請求項9又は10記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項17】前記曲線当てはめ処理により温度変化パ
ターンを取得して記憶する手段を有することを特徴とす
る請求項16記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項18】後に引き起こされるべき温度上昇を予測
する際に、すでに記憶されている前記温度変化パターン
を参照できるようにしたことを特徴とする請求項17記
載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項19】順次取得される前記温度変化又は前記温
度の中で最大となる領域を検出することにより、被検体
内部の温度上昇しやすい部位を把握できるようにしたこ
とを特徴とする請求項9又は10記載の磁気共鳴診断装
置。 - 【請求項20】順次取得される前記温度変化又は前記温
度の中で最大となるまでの時間を検出して記録しておく
ことを特徴とする請求項9又は10記載の磁気共鳴診断
装置。 - 【請求項21】順次取得される前記温度変化又は前記温
度の中で最大となる領域が検出された場合に、その領域
近傍に温度計測のための励起領域が設定されるようにし
たことを特徴とする請求項19記載の磁気共鳴診断装
置。 - 【請求項22】順次取得される前記温度変化又は前記温
度を所定の表示領域に表示する表示手段を有することを
特徴とする請求項9又は10記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項23】前記表示手段の表示領域には、許容値又
はしきい値が共に表示されることを特徴とする請求項2
2記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項24】前記表示手段の表示領域には、順次取得
される前記温度変化又は前記温度の変化率が共に表示さ
れることを特徴とする請求項22記載の磁気共鳴診断装
置。 - 【請求項25】前記パルスの印加を中断した際に、それ
までに収集されている磁気共鳴信号列を保存する手段を
有することを特徴とする請求項12記載の磁気共鳴診断
装置。 - 【請求項26】許容値を越えた前記被検体内部の温度が
再び許容値の範囲内に戻った場合には、中断した時点か
ら前記パルスの印加の再開を行うようにしたことを特徴
とする請求項25記載の磁気共鳴診断装置。 - 【請求項27】中断前と再開後とでは前記高周波磁場の
印加条件が異なっていることを特徴とする請求項26記
載の磁気共鳴診断装置。
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