JP2001016075A - 放送受信装置及び放送チャネルの探査方法 - Google Patents

放送受信装置及び放送チャネルの探査方法

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JP2001016075A
JP2001016075A JP11183725A JP18372599A JP2001016075A JP 2001016075 A JP2001016075 A JP 2001016075A JP 11183725 A JP11183725 A JP 11183725A JP 18372599 A JP18372599 A JP 18372599A JP 2001016075 A JP2001016075 A JP 2001016075A
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Eiji Watanabe
栄児 渡辺
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い周波数帯域にわたって設けられた数多く
のチャネルの中から視聴可能なチャネルを高速にサーチ
することができる放送受信装置を提供する。 【解決手段】 サーチの対象となる各チャネルの中心周
波数を記憶する周波数テーブル記憶部121と、そこか
ら隣接する2つのチャネルの中心周波数を読み出し、そ
れらの平均値を算出する隣接チャネル間中心周波数算出
部122と、算出された平均値を受信周波数としてチュ
ーナ102に受信させる制御部120と、受信された電
波の電界強度を測定する受信電界強度測定部124とを
備え、制御部120は、測定された電界が一定のしきい
値よりも小さい場合に、それら2つのチャネルには放送
電波が存在しないと判断し、次の隣接する2つのチャネ
ルについて同様の処理を繰り返していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭い周波数間隔で
多くのチャネルが設けられた放送を受信する装置に関
し、特に、それら複数のチャネルから視聴可能なものを
スキャンして探査する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ等を中心に、直交周波数分割
多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division M
ultiplex)変調方式を用いた移動体向け高品質デジタル
音声放送(DAB:Digital Audio Broadcasting)の
開発が進められている。このデジタル音声放送(以下、
「DAB」という。)では、広い周波数帯域にわたって
数多くのチャネルが設けられている。例えば、ヨーロッ
パで運用されているDABでは、図9のチャネル割り当
て図に示されるように、174MHz〜240MHz及
び1450MHz〜1490MHzの周波数帯域(アン
サンブル)に、約1.5MHzの帯域幅(DAB帯域)
を有するチャネル(サービス)が隣接して合計60個設
けられている。
【0003】ところが、これら全てのチャネルにおいて
サービスが実施されているとも限らず、また、サービス
が実施されていても受信場所によっては視聴可能な(感
度点以上の)放送電波を受信することができるとも限ら
ないので、受信装置において、その時点で視聴可能なチ
ャネルを高速にサーチする処理が必要とされる。そのた
めの従来の技術として、特開平9−186557号に開
示されたデジタル放送受信装置がある。
【0004】この装置は、DAB帯域と等しい周波数範
囲を通過帯域とするフィルタの中心周波数を、チャネル
間隔に相当する周波数(隣接する2つのチャネルの中心
周波数の差)だけ増加させながらスキャンしていき、そ
れぞれの位置における受信電界強度が一定のレベルを超
えているか否かによって、チャネルのサーチを行うもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の周波数スキャンによるサーチは充分に高速な
方法とは言えない。例えば、60個のチャネルにおいて
わずか3個のチャネルでのみ放送が実施されている場合
であっても、少なくとも60箇所(周波数)における受
信電界強度を観測する必要がある。つまり、現に放送が
行われているチャネル数に拘わらず、常に、チャネルの
総数に相当する位置(周波数)を少なくともスキャンす
ることが強いられる。
【0006】そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みて
なされたものであり、DABのように広い周波数帯域に
わたって設けられた数多くのチャネルの中から視聴可能
なチャネルをサーチするに際し、従来よりも高速に周波
数スキャンすることが可能な放送受信装置及びその方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る受信装置は、狭い周波数間隔で複数の
チャネルが設けられた放送を受信する装置であって、指
示された周波数を中心周波数とし、1チャネル分の周波
数帯域を通過帯域幅として放送電波を選択的に受信する
受信手段と、隣接する2つのチャネルごとに両チャネル
の中間に位置する周波数を前記中心周波数として前記受
信手段に放送電波を受信させることを、前記複数のチャ
ネルについて繰り返すことにより、視聴可能なチャネル
を探し出す探査手段とを備えることを特徴とする。
【0008】より具体的には、サーチの対象となる各チ
ャネルの中心周波数を記憶する周波数テーブル記憶部
と、そこから隣接する2つのチャネルの中心周波数を読
み出し、それらの平均値を算出する隣接チャネル間中心
周波数算出部と、算出された平均値を受信周波数として
チューナに受信させる制御部と、受信された電波の電界
強度を測定する受信電界強度測定部とを備え、制御部
は、測定された電界が一定のしきい値よりも小さい場合
に、それら2つのチャネルには放送電波が存在しないと
判断し、次の隣接する2つのチャネルについて同様の処
理を繰り返していく。
【0009】また、本発明に係る放送チャネルの探査方
法は、狭い周波数間隔で複数のチャネルが設けられた放
送を受信する装置において、それら複数のチャネルから
視聴可能なチャネルを探し出す方法であって、隣接する
2つのチャネルの中間に位置する周波数を中心周波数と
して放送電波を受信し、受信した放送電波の電界強度が
第1のしきい値以上であるか否かを判定し、前記第1の
しきい値以上でない場合には、前記2つのチャネルは視
聴可能なチャネルではないと判断することを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係
るデジタル放送受信装置100の構成を示すブロック図
である。デジタル放送受信装置100は、DAB用の受
信装置であり、アンテナ101、チューナ102、NU
LL信号検出部104、AFC部105、受信電界強度
測定部106、A/Dコンバータ110、復調部11
1、制御部120、周波数テーブル記憶部121、隣接
チャンネル間中心周波数算出部122、表示部123及
び入力部124から構成される。
【0011】アンテナ101は、図9に示されるDAB
信号の受信に適したバーチカルアンテナである。チュー
ナ102は、RF(高周波)アンプ、帯域通過フィル
タ、AGC(AutoGain Control)回路、周波数変換回路
等からなり、内部に有する局部発振PLL102aから
の出力信号によって定まる周波数を中心周波数(受信周
波数)とし、DAB帯域を通過帯域幅としてアンテナ1
01からの信号を選択的に通過させ、周波数変換等を施
した後に、アナログベースバンド信号としてA/Dコン
バータ110やNULL信号検出部104に出力する。
同時に、受信した信号の振幅を一定にするためのAGC
回路における制御信号を受信電界強度信号として受信電
界強度測定部106に出力する。
【0012】A/Dコンバータ110は、チューナ10
2から出力されたアナログベースバンド信号をデジタル
信号に変換し、復調部111に出力する。NULL信号
検出部104は、チューナ102から出力されたアナロ
グベースバンド信号中のNULL信号を検出し、そのタ
イミングを示す信号を復調部111に出力する。なお、
NULL信号とは、DAB信号のデータ伝送フレームに
定期的に含まれる無信号期間の信号のことである。
【0013】復調部111は、NULL信号検出部10
4からの信号に基づいて受信同期を確立させながら、A
/Dコンバータ110から出力されたデジタル信号をO
FDM復調し、得られた音声信号をスピーカ等に出力す
る。同時に、この復調部111は、チューナ102に対
してチューニングの微調整を行わせるために、NULL
信号検出部104からの信号に基づく同期用信号をAF
C部105に出力する。また、受信同期が確立できてい
るか否かの情報を制御部120に通知する。
【0014】AFC部105は、復調部111から出力
された同期用信号に基づいて、受信同期を維持するため
に局部発振PLL102aの発信周波数を微調整させる
自動周波数制御の回路である。受信電界強度測定部10
6は、チューナ102が受信した電波の電界強度を測定
し、その測定値を制御部120に出力するものであり、
受信された信号の振幅を一定にするためのAGC回路に
おける制御信号をA/D変換する回路等からなる。
【0015】制御部120は、本デジタル放送受信装置
100の各構成要素(復調部111、チューナ102、
周波数テーブル記憶部121、隣接チャンネル間中心周
波数算出部122、表示部123、入力部124)と信
号の入出力を行いながら装置全体を制御するためのプロ
グラムを格納したROMやCPU等からなり、隣接チャ
ンネル間中心周波数算出部122によって算出された周
波数に基づいて、隣接する2つのチャネル毎にDABの
全てのチャンネルをスキャンしていったり、スキャン時
におけるチューニング周波数を表示部123に表示した
りする等の制御を行う。
【0016】周波数テーブル記憶部121は、本デジタ
ル放送受信装置100の受信対象となるDABの全ての
チャネルについて、そのチャネル名と中心周波数との組
からなる周波数テーブルを予め記憶している不揮発メモ
リである。図2は、周波数テーブル記憶部121に記憶
されている周波数テーブルの例を示す図である。ここで
は、60チャネル分のチャネル名121aと中心周波数
121bとの組が周波数の昇順に並べられている。な
お、本実施の形態では、便宜上、各チャネル名121a
は、隣接する2つのチャネルごとに1ずつインクリメン
トする数値(以下、この数値を「チャネル組番号」とい
う。)と、それら2つを区別するための記号(A又は
B)との結合からなる文字列が付与されている。ここ
で、隣接する2つのチャネルとは、ここでは、図9のチ
ャネル割り当て図に示されるように、中心周波数が約
1.7MHzだけ離れて設けられた2つのチャネルをい
う。
【0017】隣接チャンネル間中心周波数算出部122
は、制御部120から指示されるチャネル組番号に相当
する2つのチャネルの中心周波数を周波数テーブル記憶
部121から読み出し、それらの中間値(平均値)を算
出して制御部120に返す制御プログラムとCPU等か
らなる。表示部123は、8個の数値又は文字を表示す
るLCDであり、現在の受信周波数やチャネル名を表示
するために用いられる。
【0018】入力部124は、操作者が本デジタル放送
受信装置100に対して操作・指示するためのキーの集
まりからなり、周波数テーブル記憶部121に記憶され
た周波数テーブルの内容を変更したり、特定のチャネル
を入力するのに用いられる。次に、以上のように構成さ
れた本デジタル放送受信装置100のスキャン動作につ
いて説明する。図3は、その動作手順を示すフローチャ
ートである。図4は、図3におけるステップS16(及
びS17)の詳細な手順を示すフローチャートである。
図5は、スキャン動作においてチューニングされる周波
数(受信周波数)の遷移例を示す図である。
【0019】本デジタル放送受信装置100は、周波数
テーブル記憶部121に格納された周波数テーブルを逐
次参照することで、隣接する2つのチャネル毎にまとめ
てDAB信号の存否を確認していく処理(ステップS1
1〜S17)を繰り返す(ステップS10〜S18)。
具体的には、まず、制御部120は、スキャンを開始す
る旨の指示を入力部124から受けると、周波数テーブ
ル記憶部121に格納された周波数テーブルに登録され
た第1のチャネル組番号を持つ2つのチャネル名121
a(1A及び1B)を読み出し、図6に示されるよう
に、それら2つのチャネル名を並べて表示部123に表
示させる(ステップS11)。図6の表示例では、LC
Dの左4桁123aに低周波側のチャネル(Aチャネ
ル)名が表示され、右4桁123bに高周波側のチャネ
ル(Bチャネル)名が表示されている。
【0020】次に、制御部120は、それら2つのチャ
ネルそれぞれの中心周波数の中間値を算出する旨を隣接
チャンネル間中心周波数算出部122に指示する。その
結果、隣接チャンネル間中心周波数算出部122は、指
示された2つのチャネルそれぞれの中心周波数を周波数
テーブル記憶部121から読み出して平均値を算出し、
その結果を制御部120に返す(ステップS12)。
【0021】続いて、制御部120は、隣接チャンネル
間中心周波数算出部122から返ってきた平均値を局部
発振PLL102aに設定することにより、その平均値
を受信周波数としてチューナ102に電波を受信させる
(ステップS13)。そして、受信電界強度測定部10
6は、受信された電波の電界強度を測定し(ステップS
14)、制御部120は、受信電界強度測定部106で
測定された電界強度が予め定められた第1のしきい値以
上であるか否か判定する(ステップS15)。
【0022】ここで、第1のしきい値とは、チューナ1
02の受信周波数をいずれかのチャネルの中心周波数に
合わせた場合においてDAB信号が存在する(視聴可能
である)と判定できる最低限(感度点)の受信電界強度
(以下、この受信電界強度を「第2のしきい値」とい
う。)の1/2に相当する値(6dBだけ低い電界強
度、又は、3dBだけ低い受信電力)である。これは、
このスキャン動作においては、チューナ102は、隣接
する2つのチャネルそれぞれについて、略半分の周波数
成分(パワースペクトル)だけを通過させることに基づ
く。
【0023】上記判定の結果、受信電界強度が第1のし
きい値よりも小さい場合には(ステップS15でN
o)、制御部120は、その中心周波数の両サイドに位
置する2つのチャネルのいずれにもDAB信号が存在し
ないものと判断し、次のチャネル組番号を持つ2つのチ
ャネルについて同様の処理(ステップS11〜S17)
を繰り返す。このような2つのチャネル毎の受信確認
(放送電波の存否の確認)の繰り返しは、例えば、図5
に示される遷移矢印201に対応する。
【0024】一方、受信電界強度が第1のしきい値以上
である場合には(ステップS15でYes)、制御部1
20は、その中心周波数の両サイドに位置する2つのチ
ャネルの少なくとも一方にはDAB信号が存在するもの
と判断し、続いて、それら2つのチャネルそれぞれを順
次、単独に受信することで、個別にDAB信号の存否を
確認する(ステップS16〜S17)。このようなチャ
ネル個別の受信確認は、例えば、図5に示される遷移矢
印202に対応する。
【0025】具体的には、図4のフローチャートに示さ
れるように、制御部120は、周波数テーブル記憶部1
21に格納された周波数テーブルを参照することで、ま
ず、低周波側のチャネル(Aチャネル)の中心周波数を
局部発振PLL102aに設定し、そのチャネルだけを
チューナ102に受信させた後に(ステップS40)、
その旨を操作者に示すために、表示部123における当
該チャネル名の表示を点滅させる(ステップS41)。
【0026】そして、そのチャネルに対する受信電界強
度が受信電界強度測定部106によって測定されると
(ステップS42)、制御部120は、測定された受信
電界強度が第2のしきい値以上であるか否か判定する
(ステップS43)。その結果、受信電界強度が第2の
しきい値以上である場合には(ステップS43でYe
s)、制御部120は、復調部111がNULL信号検
出部104によるアナログベースバンド信号中のNUL
L信号の検出に基づいて(ステップS44)受信同期を
確立することができたか否か、を判断する(ステップS
45)。
【0027】その結果、同期を確立することができた旨
の通知を復調部111から受けると(ステップS45で
Yes)、制御部120は、そのチャネルにDAB信号
が存在すると判断し、そのチャネル名を図示されない不
揮発メモリに記憶した後に(ステップS46)、表示部
123での当該チャネルの点滅表示を終了させる(ステ
ップS47)。
【0028】一方、受信電界強度が第2のしきい値より
も小さい場合(ステップS43でNo)や、受信電界強
度が第2のしきい値以上であるが同期が確立できない場
合(ステップS45でNo)には、そのチャネルにはD
AB信号が存在しないと判断し、表示部123での当該
チャネルの点滅表示を終了させる(ステップS47)。
【0029】以上のような低周波側のチャネル(Aチャ
ネル)と同様の処理を、高周波側のチャネル(Bチャネ
ル)についても行う(図3のステップS17、図4のス
テップS40〜S47)。そして、これら両チャネルに
ついてDAB信号の存否の確認を終えると、次のチャネ
ル組番号を持つ2つのチャネルについて同様の処理(図
3のステップS11〜S17)を繰り返す。
【0030】このようにして、制御部120は、隣接す
る2つのチャネル毎にまとめてDAB信号の存否を確認
していく処理を、周波数テーブル記憶部121の周波数
テーブルに登録された全てのチャネルについて繰り返す
ことでスキャン動作を終える(ステップS10〜S1
8)。以上のスキャン動作により、例えば、60個のチ
ャネルにおいて3個のチャネルでのみ放送が行われてい
る場合であれば、最大で36箇所(2チャネル毎の観測
が30箇所と各チャネル個別の観測が6個所)の周波数
についてチューニングするだけでスキャン動作を終える
ことができる。
【0031】このように、本実施の形態のデジタル放送
受信装置によれば、広い周波数帯域にわたって設けられ
た多くのチャネルの中から視聴可能なチャネルをサーチ
するに際し、隣接する2つのチャネル毎にまとめてスキ
ャンし、一定のしきい値を超えた場合にのみそれら2つ
のチャネルを個別にチューニングする動作を繰り返して
いくので、視聴可能なチャネル数が少ないほど、従来よ
りも少ない回数のチューニング動作で全チャネルのスキ
ャンを終えることができる。
【0032】また、2つのチャネル毎のスキャン中にお
いては、スキャンの対象となっている2つのチャネルの
名前がLCDに次々と表示され、さらに、それら2つの
チャネルのそれぞれに対して個別にスキャンが行われた
場合には、チューニングされている一方のチャネル名だ
けが点滅表示されるので、操作者は、スキャン動作の進
行状況や視聴可能なチャネル(第1のしきい値を越える
受信電界強度が観測されたチャネル)などを簡単に知る
ことができる。
【0033】なお、このようなスキャン動作によって発
見した視聴可能なチャネルについては、制御部120
は、次に更新するまで保持しておき、例えば、操作者か
ら、現在受信しているチャネルよりも周波数が高い視聴
可能なチャネルに切り替える旨の指示を受けた場合等に
おいて、それらを参照し利用する。以上、本発明に係る
デジタル放送受信装置について、実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこの実施の形態に限られないのは
言うまでもない。
【0034】例えば、本実施の形態では、第1のしきい
値は第2のしきい値よりも6dBだけ低い値としたが、
この値に限定されるものではなく、現に放送が行われて
いるDAB信号のスペクトルやチューナ102の帯域通
過特性などを考慮した適切な値としてもよい。図7は、
第1のしきい値と第2のしきい値との関係を説明するた
めの受信パワースペクトルである。図示されているよう
に、いま、隣接する2つのチャネル82、83の高周波
側だけにおいて第1のしきい値に相当するDAB信号8
4が存在するとする。この場合において、それら2つの
チャネル82、83のちょうど真ん中の周波数を受信周
波数としてチューニングしたときに、受信電界強度測定
部106によって測定される受信電界強度を第2のしき
い値とすればよい。これによって、受信電界強度が第1
のしきい値に満たない場合には、それら2つのチャネル
のいずれにも有効な放送電波が存在しないと判断するこ
とができる。
【0035】また、本実施の形態では、あるチャネルに
ついて視聴可能であると最終的に判断されるためには、
(i)隣接する2つのチャネルに対する受信確認において
第1のしきい値以上の受信電界が確認され、(ii)続くチ
ャネル個別に対する受信確認において第2のしきい値以
上の受信電界が確認され、かつ、(iii)NULL信号が
検出されて受信同期が確立されること、の3つの条件を
満足する必要があったが、これを、例えば、2つの条件
(i)及び(ii)だけにすることで、スキャン時間の短縮化
を図ることもできる。第2のしきい値をある程度大きく
設定しておくことで、上記条件(ii)を満たすならば条件
(iii)を満たすこととなるようにすることも可能だから
である。
【0036】また、本実施の形態では、表示部123は
8桁のLCDであったが、これに換えて、図8に示され
るような4行×20列以上の文字を同時に表示すること
ができる1/4VGAサイズのLCD700等とするこ
ともできる。そして、スキャン動作中においては、その
旨を示す文字“SCAN”71を表示させると共に、受
信確認の対象となっている2つのチャネルの名前と中心
周波数72、73を表示させ、チャネル個別の受信確認
中においては、当該チャネルの名前と中心周波数だけを
点滅表示させたり、第2のしきい値よりも低い受信電界
のチャネルについては表示を消去したりすることで、現
在のスキャン状況をより分かり易くすることができる。
【0037】また、本実施の形態では、隣接チャンネル
間中心周波数算出部122によって算出された周波数に
チューニングすることを繰り返したが、もし、DABの
各チャネルが一定の周波数間隔(例えば、1.7MH
z)で規則正しく並べられているならば、最も低い周波
数の2つのチャネルについては隣接チャンネル間中心周
波数算出部122によって算出された周波数を用いて受
信確認を行い、それよりも高い周波数のチャネルについ
ては隣接チャンネル間中心周波数算出部122に周波数
を算出させることなく、固定的に、2つのチャネル分の
周波数(例えば、3.4MHz)だけシフトさせながら
受信確認を繰り返していってもよい。
【0038】さらに、本実施の形態では、周波数テーブ
ル記憶部121の周波数テーブルに登録された全てのチ
ャネルについて先頭から最後まで順次チューニングしな
がら受信確認を繰り返していったが、本発明はこのよう
な動作だけに限られず、例えば、操作者による入力部1
24からの指示に基づいて、特定の範囲に属するチャネ
ルだけについてスキャンを実行したり、スキャン動作を
途中で中断したりするようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る受信装置は、狭い周波数間隔で複数のチャネルが
設けられた放送を受信する装置であって、指示された周
波数を中心周波数とし、1チャネル分の周波数帯域を通
過帯域幅として放送電波を選択的に受信する受信手段
と、隣接する2つのチャネルごとに両チャネルの中間に
位置する周波数を前記中心周波数として前記受信手段に
放送電波を受信させることを、前記複数のチャネルにつ
いて繰り返すことにより、視聴可能なチャネルを探し出
す探査手段とを備えることを特徴とする。
【0040】これによって、各チャネルごとに受信確認
を繰り返していくのではなく、隣接する2つのチャネル
毎にまとめて受信確認を繰り返していくので、より短時
間で視聴可能なチャネルのサーチを終えることができ
る。ここで、前記探査手段は、前記受信手段によって受
信された放送電波の電界強度が第1のしきい値以上であ
るか否かを判定する判定部と、前記電界強度が前記第1
のしきい値以上でないと判定された場合に、当該受信に
係る2つのチャネルは視聴可能なチャネルではないと判
断する否定的処理部とを有してもよい。
【0041】これによって、隣接する2つのチャネルの
いずれにおいても有効な放送電波が存在しない場合に
は、わずか1回の受信確認を実行するだけでそのことを
知ることができるので、放送電波が存在しないチャネル
が多いほど、より短いスキャン時間でチャネルのサーチ
が終了する。また、前記探査手段はさらに、前記電界強
度が前記第1のしきい値以上であると判定された場合
に、当該受信に係る2つのチャネルについて、各チャネ
ルの中心周波数を前記中心周波数として前記受信手段に
放送電波を受信させ、受信された放送電波の電界強度が
第2のしきい値以上であるか否かを判定することによ
り、それら2つのチャネルについて個別に視聴可能なチ
ャネルであるか否かを判断する肯定的処理部を有しても
よい。
【0042】これによって、隣接する2つのチャネルの
少なくとも一方に放送電波が存在する場合には、各チャ
ネルについて視聴可能であるか否かが個別に探査され、
発見される。また、前記第1のしきい値は、前記第2の
しきい値の略半分としてもよい。これによって、ほとん
ど隙間なく狭い周波数間隔でチャネルが並べられている
ような放送システムにおいて隣接する2つのチャネルに
対してまとめて受信確認していくのに好適なしきい値を
有する受信装置が実現される。
【0043】また、前記探査手段はさらに、前記複数の
チャネルそれぞれの中心周波数を記憶している記憶部
と、隣接する2つのチャネルの中心周波数を前記記憶部
から読み出し、それらの平均値を前記中間に位置する周
波数として算出する中間周波数算出部とを有してもよ
い。これによって、記憶部に記憶された周波数に基づい
て受信確認用の中間周波数が算出されるので、チャネル
の割り当て変更等に伴ってそれまでのチャネル構成や中
心周波数が変更された場合においては、記憶部の内容を
変更するだけで済む。
【0044】また、前記放送受信装置はさらに、前記探
査手段が前記2つのチャネルごとに視聴可能なチャネル
を探し出しているときに、それら2つのチャネルの名前
又は周波数を表示する表示手段を備えてもよい。これに
よって、操作者は、本放送受信装置がスキャンしている
際に、その時点でサーチの対象となっているチャネルを
リアルタイムに知ることができる。
【0045】また、本発明に係る放送チャネルの探査方
法は、狭い周波数間隔で複数のチャネルが設けられた放
送を受信する装置において、それら複数のチャネルから
視聴可能なチャネルを探し出す方法であって、隣接する
2つのチャネルの中間に位置する周波数を中心周波数と
して放送電波を受信し、受信した放送電波の電界強度が
第1のしきい値以上であるか否かを判定し、前記第1の
しきい値以上でない場合には、前記2つのチャネルは視
聴可能なチャネルではないと判断することを特徴とす
る。
【0046】これによって、隣接する2つのチャネルの
いずれにおいても放送電波が存在しない場合には、1回
の受信確認だけでそのことを知り、次の2つのチャネル
についての受信確認に移行することができるので、高速
なチャネル探査が可能となる。以上のように、本発明に
よれば、放送されている周波数帯が少なければ少ない
程、受信確認のためのチューニング回数が少なくなり、
結果として高速に周波数(アンサンブル)サーチを行う
ことができるという顕著な効果が発揮され、その実用的
効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル放送受信装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】同装置の周波数テーブル記憶部に格納されてい
る周波数テーブルの例を示す。
【図3】同装置のスキャン動作の手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】図3におけるステップS16(及びS17)の
詳細な手順を示すフローチャートである。
【図5】同装置によるスキャン動作におけるチューニン
グ周波数の遷移の例を示す図である。
【図6】同装置の表示部でのチャネル表示の例を示す。
【図7】第1のしきい値と第2のしきい値との関係を説
明するための受信パワースペクトルである。
【図8】同装置の表示部の他の例を示す。
【図9】DABにおけるチャネル(周波数)割り当ての
例を示す。
【符号の説明】
100 デジタル放送受信装置 101 アンテナ 102 チューナ 102a 局部発振PLL 104 NULL信号検出部 105 AFC部 106 受信電界強度測定部 110 A/Dコンバータ 111 復調部 120 制御部 121 周波数テーブル記憶部 122 隣接チャンネル間中心周波数算出部 123 表示部 124 入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J103 AA11 BA02 BA06 CB04 DA03 DA05 DA16 DA22 DA27 DA34 DA44 DA46 GA09 GA12 HC03 HD05 JA00 JA09 LA02 LA27 MA09 5K022 DD01 DD19 DD32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 狭い周波数間隔で複数のチャネルが設け
    られた放送を受信する装置であって、 指示された周波数を中心周波数とし、1チャネル分の周
    波数帯域を通過帯域幅として放送電波を選択的に受信す
    る受信手段と、 隣接する2つのチャネルごとに両チャネルの中間に位置
    する周波数を前記中心周波数として前記受信手段に放送
    電波を受信させることを、前記複数のチャネルについて
    繰り返すことにより、視聴可能なチャネルを探し出す探
    査手段とを備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記探査手段は、 前記受信手段によって受信された放送電波の電界強度が
    第1のしきい値以上であるか否かを判定する判定部と、 前記電界強度が前記第1のしきい値以上でないと判定さ
    れた場合に、当該受信に係る2つのチャネルは視聴可能
    なチャネルではないと判断する否定的処理部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記探査手段はさらに、前記電界強度が
    前記第1のしきい値以上であると判定された場合に、当
    該受信に係る2つのチャネルについて、各チャネルの中
    心周波数を前記中心周波数として前記受信手段に放送電
    波を受信させ、受信された放送電波の電界強度が第2の
    しきい値以上であるか否かを判定することにより、それ
    ら2つのチャネルについて個別に視聴可能なチャネルで
    あるか否かを判断する肯定的処理部を有することを特徴
    とする請求項2記載の放送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のしきい値は、前記第2のしき
    い値の略半分であることを特徴とする請求項3記載の放
    送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記探査手段はさらに、 前記複数のチャネルそれぞれの中心周波数を記憶してい
    る記憶部と、 隣接する2つのチャネルの中心周波数を前記記憶部から
    読み出し、それらの平均値を前記中間に位置する周波数
    として算出する中間周波数算出部とを有することを特徴
    とする請求項4記載の放送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記放送受信装置はさらに、前記探査手
    段が前記2つのチャネルごとに視聴可能なチャネルを探
    し出しているときに、それら2つのチャネルの名前又は
    周波数を表示する表示手段を備えることを特徴とする請
    求項5記載の放送受信装置。
  7. 【請求項7】 狭い周波数間隔で複数のチャネルが設け
    られた放送を受信する装置において、それら複数のチャ
    ネルから視聴可能なチャネルを探し出す方法であって、 隣接する2つのチャネルの中間に位置する周波数を中心
    周波数として放送電波を受信し、 受信した放送電波の電界強度が第1のしきい値以上であ
    るか否かを判定し、 前記第1のしきい値以上でない場合には、前記2つのチ
    ャネルは視聴可能なチャネルではないと判断することを
    特徴とする放送チャネルの探査方法。
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