JP2001320646A - ディジタル放送受信装置 - Google Patents
ディジタル放送受信装置Info
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Abstract
送とが同時に行われている電波環境下においても、選局
開始後、速やかにRF増幅器の利得を適正値に制御す
る。 【解決手段】RF増幅部13で選局された受信信号の中
間周波信数信号eについてその振幅を測定する振幅測定
手段17と、前記選局された放送がアナログ放送である
かディジタル放送であるかを前記信号eを基に判別する
放送方式判別装置20と、振幅測定手段17の出力を必
要に応じて補正する補正手段30と、RF増幅部13の
増幅度を制御するためのAGC電圧を補正手段30の出
力を基に生成するAGC電圧生成手段14とを備え、補
正手段30で入力信号の補正をするか否かを、放送方式
判別装置20の出力に応じて制御するディジタル放送受
信装置である。
Description
数で同時に放送されるアナログ放送とディジタル放送が
ある場合にも、前記ディジタル放送を正常に受信できる
ディジタル放送受信装置に関し、特にそのRF増幅部の
利得制御に関する。
を同一の放送個所から同時に放送する放送方式が提案さ
れている。例えば、米国のFCCに提案されているIB
OC(In Band On Channel)システムと呼ばれる放送方
式などがそれにあたる。このようなディジタル放送及び
アナログ放送を受信可能なアナログ放送/ディジタル放
送兼用受信装置、またはディジタル放送の受信装置で
は、RF増幅部で選局(同調)された周波数近傍に、ア
ナログ放送の信号が存在する場合には、RF増幅部の利
得制御(以下、AGCとも記す)が困難になるという問
題がある。RF増幅部のAGCは本来、受信したディジ
タル放送の信号の振幅を検出し、該振幅が所定の振幅に
なるようにRF増幅部の利得を自動制御するものである
が、前記検出される振幅が、アナログ放送の信号をも含
む信号で検出された振幅である場合には、中間周波数信
号の振幅を検出してAGC回路を動作させると、アナロ
グ放送の信号の振幅に応じてAGC回路が動作すること
となり、受信対象のディジタル放送の信号の振幅を所定
値に維持することが出来なくなるのである。
ログ放送であるFMオーディオ放送が400kHz間隔
で配置され、該FMオーディオ放送のスペクトルの隙間
に、ディジタル放送のスペクトルが存在するようにして
放送が行われ、両者の中心周波数は略同一である。ディ
ジタル放送は、例えば欧州規格(Eureka 14
7)に準拠したDABシステム(規格はETS300401)に
よるディジタルオーディオ放送である。該DABシステ
ムにおけるDAB信号は、直交周波数分割多重変調方式
即ちOFDM(Orthogonal Frequency Division Multip
lex)で変調されたOFDM信号として送信される。
調信号とアナログ放送のFM変調信号とが混在している
或る周波数に、RF増幅部が同調した場合、受信された
RF信号から生成された中間周波数信号では、中心周波
数近傍の所定の周波数範囲に、振幅が大きなFMオーデ
ィオ放送の信号と、振幅が小さな多数のキャリアで構成
されるディジタル放送の信号とが混在している。アナロ
グ放送とディジタル放送とを受信可能とする従来の受信
装置では、RF増幅部をアナログ放送とディジタル放送
とで共通にするために、復調又は検波した受信信号を用
いて放送方式の判別し、また、放送方式ごとに設けた復
調回路又は検波回路における信号振幅を検出し、この検
出値が所定値になるようにRF増幅部のAGC回路を前
記判別した放送方式に応じて切り替えて、RF増幅部の
利得を自動制御していた。
信装置における方式判別装置とAGC回路の一例につい
て、図4を基に説明する。図4は従来のアナログ/ディ
ジタル兼用受信装置の一例を示すブロック図である。こ
こではアナログ放送もディジタル放送もテレビジョン放
送である場合を例に説明する。図4において、50はア
ナログ/ディジタル兼用のテレビジョン(TV)放送受
信装置である。アンテナ47から供給された信号からR
F増幅部49で特定の放送が選局され、その中間周波数
信号pが放送方式スイッチ51に供給される。RF増幅
部49の図示しない混合器から出力される中間周波数信
号は、図示しない中間周波フィルタで中間周波数信号以
外の不必要な信号が除去されて前記中間周波数信号pと
して放送方式スイッチ51に供給される。放送方式スイ
ッチ51はビデオ判別回路59から供給される放送方式
選択信号hに応じて、放送がアナログのテレビ放送の場
合は信号pを信号qとして映像検波回路53に与え、デ
ィジタル放送の場合は信号pを信号rとしてI/Q検波
回路56に与える。
は、映像検波回路53はAM検波された信号saをビデ
オ処理回路54へ出力する。ビデオ処理回路54はビデ
オ信号vaを次段に出力すると共に、ビデオ判別回路5
9にも出力する。放送が多重PSK変調されたディジタ
ル放送の場合は、I/Q検波回路56はI/Q検波され
た信号sdをディジタル復調回路57に出力する。該デ
ィジタル復調回路57は内蔵するディジタル/アナログ
変換器を介して、アナログの復調ビデオ信号vdを次段
に出力すると共に、ビデオ処理回路59にも出力する。
信用のAGC電圧を生成するためのものであり、映像検
波回路53から出力される検波出力の振幅に応じたAG
C電圧yを生成してAGC切り替えスイッチ63に印加
する。AGC電圧生成手段62はディジタル放送受信用
のAGC電圧を生成するためのものであり、I/Q検波
回路56から出力される検波出力の振幅に応じたAGC
電圧zを生成してAGC切り替えスイッチ63に印加す
る。AGC切り替えスイッチ63は前記AGC電圧y及
びzから一方の信号を、放送方式選択信号hに応じて選
択し、信号(AGC電圧)xとしてRF増幅部49に印
加する。
ず放送方式スイッチ51及びAGC切り替えスイッチ6
3をアナログ放送側に切り替えておく。そして、ビデオ
信号判別回路59は、例えばビデオ信号の同期パルスが
あるかどうか等により、ビデオ信号vaが正しいビデオ
信号かどうかを判別する。正しければアナログのテレビ
放送を受信しているものと見なし、正しくなければ、ア
ナログのテレビ放送を受信できなかったものと見なし、
放送方式スイッチ51及びAGC切り替えスイッチ63
をディジタル放送側に切り替える。
れた信号vdが正しいビデオ信号であるかどうか判別す
る。そして、正しければディジタル放送を受信している
ものと見なし、正しくなければディジタル放送を受信で
きなかったものと見なす。このようにして、RF増幅部
49で選局された放送がアナログ放送であるかディジタ
ル放送であるかを、ビデオ判別回路59で判別し、放送
方式選択信号hを介して、放送方式スイッチ51及びA
GC切り替えスイッチ63を正しいビデオ信号が得られ
る方へ切り替えることが出来る。
は、或る周波数で受信が開始された場合において、受信
した周波数にアナログ放送信号とディジタル放送信号と
が混在している場合であっても、正常なAGC回路の動
作を行わせることが出来る。しかしながら、前記した従
来例装置では、ディジタル復調回路における同期処理を
行ってディジタル復調信号が得られるまでは、ディジタ
ル放送を受信できたかどうかの判断が出来ない。これ
は、ディジタル放送信号では一般的に長い期間に跨って
タイムインターリーブが行われていることに起因する。
即ち、一般的にディジタル放送ではタイムインターリー
ブが行われるが、該タイムインターリーブが解除され、
同期処理が終了するまでに長時間を要し、このためにデ
ィジタル復調回路から出力される復調出力を基にして放
送方式を判別する処理が短時間で終了できず、放送方式
に合致するAGC電圧に速やかに切り替えることが出来
ないという問題があった。本発明の放送方式判別装置は
前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、
略同一の周波数でアナログ放送とディジタル放送とが同
時に行われている電波環境下においても、選局開始後、
速やかにRF増幅器の利得を適正値に制御するディジタ
ル放送受信装置を提供することである。
するために次のような構成でなされたものである。第1
の発明は、RF信号の増幅と選局と中間周波数信号の生
成とを行うRF増幅部と、該RF増幅部で選局された受
信信号の中間周波信数信号についてその振幅を測定する
振幅測定手段と、前記選局された放送がアナログ放送で
あるかディジタル放送であるかを前記中間周波数信号を
基に判別する放送方式判別装置と、前記振幅測定手段の
出力を必要に応じて補正する補正手段と、前記RF増幅
部の増幅度を制御するためのAGC電圧を前記補正手段
の出力を基に生成するAGC電圧生成手段とを備えたデ
ィジタル放送受信装置において、前記補正手段で入力信
号の補正をするか否かを、前記放送方式判別装置の出力
に応じて制御するようにしたディジタル放送受信装置で
ある。
ジタル放送とが混在する電波環境において、受信した放
送がアナログ放送であるか、ディジタル放送であるかを
判別する放送方式判別が、I/Q検波やディジタル復調
をする前の信号を用いて短時間で行われる。また、受信
したディジタル放送の信号レベル(振幅)は、直接その
レベルを測定しなくても、同時に受信されたアナログ放
送の信号レベルから補正して得ることが出来る。そして
AGC電圧を生成する際に、受信した信号の振幅として
補正前の値を用いるか、補正後の値を用いるかが、前記
放送方式の判別結果に応じて切り替えられる。従って、
受信後RF増幅部の利得を速やかに適正値に制御するこ
とが出来るようになる。
送受信装置において、前記補正手段は、前記振幅測定手
段の出力のk倍(kは1より小さい所定値)の値を出力
する減衰器と、該減衰器の出力と前記振幅測定手段の出
力とから一方を前記放送方式判別装置の出力に応じて選
択して出力するAGC切り替えスイッチとを備えるよう
にしたディジタル放送受信装置である。
ジタル放送が略同一の中心周波数で同時になされる場合
には、受信した信号においてアナログ放送信号の振幅と
ディジタル放送信号との振幅比が、略所定の一定比率に
なる。そして前記ディジタル放送信号の振幅はアナログ
放送信号の振幅より遥かに小さいが、その値はアナログ
放送信号の振幅に対して一定の比率を有するものである
から、アナログ放送信号の振幅を検出し該検出値に1よ
り小さい所定の係数を乗算することにより、ディジタル
放送信号の振幅を直接計測できなくても、ディジタル放
送信号の振幅を間接的に計測することができる。
のディジタル放送受信装置において、前記選局された受
信信号中にディジタル放送の信号のみがあると判断した
ときに、前記振幅測定手段の出力を補正せずに前記AG
C電圧生成手段に印加し、アナログ放送の信号とディジ
タル放送の信号とがあると判断したときに、前記振幅測
定手段の出力に1より小さい所定値を乗算して前記AG
C電圧生成手段に印加するようにしたディジタル放送受
信装置である。
のいずれかのディジタル放送受信装置において、前記放
送方式判別装置は、前記中間周波信数信号の最大振幅を
測定する第1の測定手段と、前記中間周波信数信号の電
圧を測定する第2の測定手段と、前記第1の測定手段の
出力と前記第2の測定手段の出力との演算をして放送方
式を判別する比較&判別手段とを備え、前記比較&判別
手段では、前記第1の測定手段の出力と前記第2の測定
手段の出力との比を算出し、該算出結果の値と予め定め
た所定値との大小を比較して該比較結果に応じて、前記
選局された放送の放送方式を判別するようにしたディジ
タル放送受信装置である。
号にアナログ放送信号とディジタル放送信号とが混在す
る場合に、前記中間周波信数信号の最大振幅はアナログ
放送信号の振幅により決定され、ディジタル放送信号の
有無には無関係である。また前記中間周波信数信号の電
圧はアナログ放送だけの場合より、ディジタル放送も併
存している場合の方が大きな値を示す。また、前記2つ
の測定値(最大振幅及び電圧)の各々はRF増幅部の利
得により変化するが、それらの比はRF増幅部の利得に
よらない。従って、前記比の値を予め定めた所定値との
大小を比較することにより、放送方式を判別することが
出来る。
のいずれかのディジタル放送受信装置において、前記放
送方式判別装置は、前記中間周波数信号の電圧を、一つ
のアナログ放送の信号のスペクトルが分布する周波数範
囲を通過帯域とする第1帯域通過フィルタを介して測定
する第1の測定手段と、前記中間周波信数信号の電圧を
測定する第2の測定手段と、前記第1の測定手段の出力
と前記第2の測定手段の出力とを演算して放送方式を判
別する比較&判別手段とを備え、前記比較&判別手段で
は、前記第1の測定手段の出力と前記第2の測定手段の
出力との比を算出し、該算出結果の値と予め定めた所定
値との大小を比較して該比較結果に応じて、前記放送方
式を判別するようにしたディジタル放送受信装置であ
る。
号にアナログ放送信号とディジタル放送信号とが混在す
る場合に、第1の測定手段ではアナログ放送信号のみの
電圧が測定され、その値はディジタル放送信号の有無に
は無関係である。また前記中間周波信数信号の電圧はア
ナログ放送だけの場合より、ディジタル放送も併存して
いる場合の方が大きな値を示す。また、前記2つの電圧
値そのものはRF増幅部の利得により変化するが、その
比はRF増幅部の利得によらない。従って、前記比の値
と、予め定めた所定値との大小関係を比較することによ
り、放送方式を判別することが出来る。
は、RF信号の増幅と選局と中間周波数信号の生成とを
行うRF増幅部と、該RF増幅部から出力される中間周
波信数信号についてその振幅を測定する振幅測定手段
と、前記選局された放送がアナログ放送であるかディジ
タル放送であるかを前記中間周波数信号を基に判別する
放送方式判別装置と、前記振幅測定手段の出力を必要に
応じて補正する補正手段と、前記RF増幅部の増幅度を
制御するためのAGC電圧を前記補正手段の出力を基に
生成するAGC電圧生成手段とを備え、前記振幅測定手
段の出力を前記補正手段で補正をするか否かを、前記放
送方式判別装置の出力に応じて制御するようにしたディ
ジタル放送受信装置である。
れた、復調前の信号を用いて放送方式判別装置で放送方
式を判別し、前記放送方式がアナログ放送とディジタル
放送とが混在する放送であると判別された場合には、前
記振幅測定手段で検出された中間周波数信号の振幅の値
に所定の係数を乗算して、該乗算結果の値を用いてRF
増幅部用のAGC電圧を生成する。
グ放送とディジタル放送とが混在する場合には、アナロ
グ放送とディジタル放送の信号は略所定の振幅比で受信
されるから、振幅測定手段ではアナログ放送の信号も含
めて振幅が計測されても、前記補正手段は、前記計測さ
れた振幅値を基にして演算してディジタル放送信号の振
幅を推定し、この推定されたディジタル放送信号の振幅
値を基にAGC電圧が生成される。そして、AGC電圧
の生成や、AGC切り替えスイッチの制御には、I/Q
検波やディジタル復調が行われる前の信号が用いられる
から、RF増幅部には、選局開始後短時間で、放送方式
に適合したAGC電圧を供給することができる。
び図2を参照して説明する。まず、アナログ放送とディ
ジタル放送とが、同一のアンテナから同時に放送される
例として、現在米国FCC (Federal Communications Com
mittee:アメリカの連邦通信委員会)に提案されている
IBOCシステムについて図3と共に説明する。図3は
IBOCシステム放送方式における送信時の電力スペク
トル分布を示す図である。図3において、横軸は周波数
であり、アナログ放送であるFMオーディオ放送の中心
周波数を0として該中心周波数からのずれを示す。縦軸
は放送波における電力スペクトラムの強度を示し、点線
はFMオーディオ放送のものであり、実線はFMオーデ
ィオ放送の隙間を利用して放送されるディジタルオーデ
ィオ放送のものである。該ディジタルオーディオ放送の
中心周波数はアナログ放送のそれと同じである。
隔で配置されている。即ち隣接するFMオーディオ放送
同士は、その中心周波数が400kHz離間して配置さ
れる。ディジタルオーディオ放送の中心周波数は前記F
Mオーディオ放送の中心周波数と同一であり、ディジタ
ルオーディオ放送波の電力スペクトラムはFMオーディ
オ放送波の電力スペクトラムの外側に分布する。例えば
点線で示すFMオーディオ放送波の電力スペクトラム強
度は0.35db/kHz程度の傾斜を持ち、電力スペ
クトラムは中心周波数に対し略±129kHzの範囲内
に分布する。
送波の電力スペクトラムは中心周波数に対し±(129
kHz〜199kHz)に分布する。IBOCシステム
放送方式のようにアナログ放送とディジタル放送が同時
になされる場合には、同一のアンテナから送信され、同
一のアンテナで受信される。従って図3に示すような電
力スペクトラム強度は、アナログ放送とディジタル放送
において所定の比率で放送され、受信時にも同じ比率を
有するものとなる。例えば、図3の例では、アナログ放
送の場合は−17dbで、ディジタル放送の場合は−4
2dbでその差は25dbである。
放送とディジタルオーディオ放送を同じ中心周波数で同
時に放送しても、両者の電力スペクトラムが重ならない
ようにして互いの干渉を防ぎ、同時の放送を可能にしよ
うとするものである。また、電波環境としては、前記し
たIBOCシステムのようにアナログ放送とディジタル
放送が同時になされる場合の他に、アナログ放送だけの
場合や、ディジタル放送だけの場合もある。このため、
受信時には、受信した放送がどの放送方式のものである
かを検知し、その結果に応じてAGC回路を切り替える
必要がある。また、アナログ放送とディジタル放送の兼
用受信装置の場合は、復調回路も放送方式選択信号に応
じて切り替える必要がある。
実施例を示すブロック図であり、図2は本発明における
放送方式判別装置の一例を示すブロック図である。本発
明ディジタル放送受信装置はアナログ放送を受信する機
能を併せ持つものでも良いが、ここではアナログ放送の
受信機能に関しては、記載を省略する。図1について、
アナログ放送がFMオーディオ放送であり、ディジタル
放送がDABオーディオ放送である場合を例にして説明
する。また、このDABシステムでは、変調方式として
OFDM(直交周波数分割多重方式:Orthogonal Freque
ncy Division Multiplex)が採用されているものとして
説明する。図1において、ディジタル放送受信装置10
での受信開始の指示やサーチ開始の指示はユーザから図
示しない操作パネルを介してマイクロプロセッサ(MP
U)35に与えられる。受信するDAB放送の周波数情
報は受信周波数設定信号FとしてMPU35からRF増
幅部13の図示しないPLL回路に送られる。
テナ11から供給されたRF信号をAGC電圧に応じた
増幅度で増幅するRF増幅回路13Aと、図示しないP
LL回路を有して受信周波数設定信号Fに応じた周波数
で発振する局部発振器13Cと、RF増幅回路13Aか
ら送出されるRF信号と局部発振器13Cの出力とを混
合して所定の中間周波数信号を出力する混合器13B
と、該混合器13Bから出力される信号から中間周波数
信号以外の信号を除去する中間周波フィルタ13D等で
構成される。該中間周波フィルタ13Dは例えばSAW
フィルタで構成される。
ら供給されたRF信号が増幅され、そのうちの特定周波
数とその近傍周波数の搬送波が受信され、信号処理さ
れ、所定の中間周波数信号(IF信号)に変換され、中
間周波フィルタ13Dを通った中間周波数信号eがOF
DM復調器19と振幅測定手段17と放送方式判別装置
20とに与えられる。前記した特定周波数とその近傍周
波数の搬送波を受信することは、一般的に選局とも言わ
れる。
ないアナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)、I
/Q検波器、FFT、DSPなどで構成される。RF増
幅部13で選局された放送がディジタルオーディオ放送
(DAB放送)のときは、OFDM復調器19では、ア
ナログ信号がディジタル信号に変換され、後段でOFD
M信号が処理できるように、I/Q検波器でI信号とQ
信号とに分割され、FFTに供給される。また、FFT
とDSP(ディジタル演算装置)によって高速フーリエ
変換が行われ、この演算結果はチャンネルデコーダ21
に供給される。チャンネルデコーダ21では、信号の順
番を元の順に戻す周波数デ・インターリーブ(de-inter
leaving)、QPSKシンボルデマッピング、FICと
MSCの分離などが行われ、さらにタイム・デ・インタ
ーリーブや、送信されなかったコードビットを挿入して
元のデータに戻すデ・パンクチャリング(de-pancturin
g)や、誤り符号の検出や訂正などが行われる。
ディオフレームが圧縮復号器23に与えられる。圧縮復
号器23に与えられるオーディオ情報は、MPEGオー
ディオ・レイヤ2を用いて圧縮されたオーディオ情報で
あり、圧縮復号器23では前記圧縮されたオーディオ情
報が復号されて圧縮が解除され、復号されたオーディオ
データjが次段のD/A変換器に供給される。
eを用いて、受信した放送がアナログ放送であるか、デ
ィジタル放送であるか、両者が混在する放送であるかが
判別され、その結果である放送方式判別信号cがMPU
35に供給される。図5は放送方式判別信号と放送方式
選択信号と復調制御信号uの一例を示す図である。図5
に示す例では、放送方式判別信号cは2ビットの符号で
あり、放送方式がアナログ放送のみのときは01、ディ
ジタル放送のみの時は10、アナログ放送とディジタル
放送が混在しているときは11である。MPU35は放
送方式判別信号cに応じて放送方式選択信号SをAGC
切り替えスイッチ15に印加し、復調制御信号uをOF
DM復調器19に印加する。
て、受信した放送がディジタル放送のみの場合は放送方
式選択信号Sとして0を出力し、受信した放送がアナロ
グ放送のみ、又はアナログ放送とディジタル放送が混在
している場合は前記放送方式選択信号Sとして1を出力
し、AGC切り替えスイッチ15に印加する。復調制御
信号uについては、受信した放送がアナログ放送のみの
場合は0とし、受信した放送がディジタル放送のみ、又
はアナログ放送とディジタル放送が混在している場合は
1としてOFDM復調器19に印加し、OFDM復調器
19は復調制御信号uが1の時にのみ復調信号をチャン
ネルデコーダ21に出力する。
振幅を所定時間計測し、その平均値mを補正手段30の
AGC切り替えスイッチ15と減衰器18とに供給す
る。補正手段30は減衰器18とAGC切り替えスイッ
チ15とで構成される。減衰器18は、振幅測定手段1
7から与えられた振幅値mに対して、中間周波数信号e
におけるアナログ放送信号とディジタル放送信号との振
幅比に応じて補正処理をし、補正した値をAGC切替え
スイッチ15に与える。減衰器18における前記補正
は、例えば、振幅値mに1より小さい係数kを乗算して
減衰させる。図3に示す例では、アナログ放送の電力ス
ペクトラム強度が−17db、ディジタル放送の電力ス
ペクトラム強度が−42dbであるから、その差が25
dbであり、前記kの値は1/17.8(約0.05
6)となる。
出力nはAGC切替えスイッチ15に与えられ、AGC
切替えスイッチ15は、前記放送方式選択信号Sが0の
時には前記信号mを選択し、前記放送方式選択信号Sが
1の時には前記信号nを選択して、信号lとしてAGC
電圧生成手段14に供給する。即ち、放送がアナログ放
送のみ、又はアナログ放送とディジタル放送の両方であ
るときは、減衰器18で補正した振幅値がAGC電圧の
生成に用いられる。AGC電圧生成手段14は、AGC
切替えスイッチ15から供給された前記信号lに応じた
AGC電圧を生成してRF増幅部13に供給し、これに
より、中間周波数信号eの振幅は所定値になるように制
御される。
は、RF増幅部13の中間周波フィルタ13Dから出力
された中間周波数信号eを用いて、受信された信号の放
送方式がアナログ放送であるか、ディジタル放送である
かを判別し、その結果を放送方式判別信号cとしてMP
U35に出力する。放送方式判別装置20は例えば図2
に示すように構成され、後述する第1測定手段29など
のように振幅測定手段17と放送方式判別装置20とで
一部の構成を兼用することも出来る。図2に示す例で
は、放送方式判別装置20の第1測定手段29が振幅測
定手段17としても用いられ、その出力mが補正手段3
0に与えられている。
ィルタ(第1BPF)25、第2帯域通過フィルタ(第
2BPF)27、第1測定手段29、第2測定手段3
1、比較&判別手段33で構成され、比較&判別手段3
3はMPU35で構成しても良い。第1BPF25は狭
帯域バンドパスフィルタであり、その中心周波数が前記
中間周波数信号の中心周波数と同一で、通過帯域幅はF
Mオーディオ放送のスペクトラムが分布する周波数範囲
のみを通過させるように制限する。該帯域幅は例えば2
58kHzに設定する。第2BPF27は広狭帯域バン
ドパスフィルタであり、その中心周波数が前記中間周波
数信号の中心周波数と同一で、通過帯域幅は少なくとも
ディジタルオーディオ放送のスペクトラムが分布する周
波数範囲、例えば398kHzに設定する。
方式スイッチ15と第1BPF25と第2BPF27と
に印加する。第1測定手段29は第1BPF25から供
給された信号の振幅を所定時間測定する。この測定は例
えば、振幅の最大値の測定、又は電圧の測定であり、そ
の所定時間での平均値aを比較&判別手段33に出力す
る。さらに第1測定手段29での測定は、中間周波数信
号eのうち所定値以上の振幅の部分を抜き出して、実質
的にディジタルオーディオ放送の信号を除外した後に、
その信号の電圧を測定するようにしても良い。第2測定
手段31は第2BPF27から供給された信号の電圧を
所定時間測定し、その平均値bを比較&判別手段33に
出力する。比較&判別手段33は前記aとbとの比、即
ちb/aの値から放送方式を算出し、この算出結果であ
る放送方式判別信号cをMPU35に供給する。
の信号を正確に測定するためのものであり、第1測定手
段29で最大振幅を測定する場合は省略することが可能
であるが、電圧値として測定する場合は省略することが
出来ない。なお、ダイオードを用いた包絡線検波等によ
り第1測定手段29で振幅を測定する場合は、所定値よ
り振幅の小さいディジタルオーディオ放送の信号が検出
されないようにすることができるから、この場合は第1
BPF25は省略することが出来る。
オーディオ放送の信号のスペクトルが分布する周波数範
囲を通過帯域とする帯域通過フィルタを用いることによ
り、ディジタルオーディオ放送の成分を含めない、より
正確な測定が可能になり、測定は最大振幅、電圧のいず
れでも良くなる。第2測定手段31での測定では、第2
BPF27を省略することも可能であるが、一つのディ
ジタルオーディオ放送の信号のスペクトルが分布する周
波数範囲を通過帯域とする帯域通過フィルタを用いるこ
とにより、受信中の周波数の隣接周波数帯に放送がある
場合にもその影響を受けず正確な測定が可能になる。
められた所定値cpとの大小関係を調べる。そして、b
/aが所定値cpより小さい場合には、受信した放送が
FMオーディオ放送のみの放送であると判断し、その判
断結果の放送方式判別信号cとして01をMPU35に
与える。b/aが所定値cpより大きい場合はFMオー
ディオ放送とディジタルオーディオ放送が混在した放送
であると判断し、その判断結果の放送方式判別信号cと
して11をMPU35に与える。なお、前記aの値がほ
ぼゼロで、bの値が所定値より大きい場合はディジタル
オーディオ放送のみであると判断して、その判断結果の
放送方式判別信号cとして10をMPU35に与える。
じて放送方式選択信号SをAGC切替えスイッチ15に
与え、これに応じて前記放送方式スイッチ15は、前記
sが0の時は信号mを選択してAGC電圧生成手段14
に与え、前記sが1の時は信号2を選択してAGC電圧
生成手段14に与える。なお、前記した所定値cpは、
第1測定手段29で振幅をどのように測定するかによっ
て異なる値となり、例えば最大振幅を測定する場合と、
電圧を測定する場合とでは異なる値となる。
は前記a、bの値によって、特にaとbとの比によって
放送方式が識別される。以下この原理について述べる。
同一のアンテナから送信されたFMオーディオ放送とデ
ィジタルオーディオ放送では、図3に示すような電力ス
ペクトル強度を有し、受信時にも、FMオーディオ放送
のキャリアの振幅は、ディジタルオーディオ放送のキャ
リアの振幅よりはるかに大きい。そして、前記中間周波
数信号eを第1測定手段29で測定した値aはFMオー
ディオ放送のみによって決まり、ディジタルオーディオ
放送の有無によって変動することは殆どない。
オ放送とディジタルオーディオ放送とが同時に送信され
ている場合には、前記中間周波数信号eの最大振幅はデ
ィジタルオーディオ放送の有無によってあまり変動しな
いが、第2測定手段31で測定した電圧値bは、ディジ
タルオーディオ放送の多数のキャリアにより、FMオー
ディオ放送のみの場合よりも大きくなる。従って、b/
aの値と予め定められた所定値との大小関係を調べるこ
とにより、受信中の放送がアナログ放送だけのものか、
ディジタル放送も混在しているものかの判別が可能とな
る。また、前記a、bの値はRF増幅部13の増幅度に
より異なるが、その比の値はRF増幅部13の増幅度に
よらないから、RF増幅部13の増幅度が最適値に制御
されていない状態でも、b/aの値から放送方式を早期
に判別することが出来る。しかも、この判別は、ディジ
タル放送の信号が復調される前に行うことが出来るか
ら、極めて短時間に行うことが出来るという特徴があ
る。なお、前記a、bの比の値は、a/bを用いても良
いことは勿論である。
ル放送受信装置によれば、アナログ放送とディジタル放
送とが混在する電波環境において、受信した放送がアナ
ログ放送であるか、ディジタル放送であるかを判別する
放送方式判別が、I/Q検波やディジタル復調の前の信
号を用いて短時間で行われる。また、受信したディジタ
ル放送の信号レベル(振幅)は、直接そのレベルを測定
しなくても、同時に受信されたアナログ放送の信号レベ
ルから補正して得ることが出来る。そしてAGC電圧を
生成する際に、受信した信号の振幅として補正前の値を
用いるか、補正後の値を用いるかが、受信を希望する放
送の放送方式に適合する方へ、前記放送方式の判別結果
に応じて切り替えられる。従って、受信後RF増幅部の
利得を速やかに適正値に制御することが出来るようにな
る。
すブロック図である。
ブロック図である。
力スペクトル分布を示す図である。
例を示すブロック図である。
御信号uの一例を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】RF信号の増幅と選局と中間周波数信号の
生成とを行うRF増幅部と、該RF増幅部で選局された
受信信号の中間周波信数信号についてその振幅を測定す
る振幅測定手段と、前記選局された放送がアナログ放送
であるかディジタル放送であるかを前記中間周波数信号
を基に判別する放送方式判別装置と、前記振幅測定手段
の出力を必要に応じて補正する補正手段と、前記RF増
幅部の増幅度を制御するためのAGC電圧を前記補正手
段の出力を基に生成するAGC電圧生成手段とを備えた
ディジタル放送受信装置において、 前記補正手段で入力信号の補正をするか否かを、前記放
送方式判別装置の出力に応じて制御することを特徴とす
るディジタル放送受信装置。 - 【請求項2】前記補正手段は、前記振幅測定手段の出力
のk倍(kは1より小さい所定値)の値を出力する減衰
器と、該減衰器の出力と前記振幅測定手段の出力とから
一方を前記放送方式判別装置の出力に応じて選択して出
力するAGC切り替えスイッチとを備えることを特徴と
する請求項1記載のディジタル放送受信装置。 - 【請求項3】前記選局された受信信号中にディジタル放
送の信号のみがあると判断したときに、前記振幅測定手
段の出力を補正せずに前記AGC電圧生成手段に印加
し、アナログ放送の信号とディジタル放送の信号とがあ
ると判断したときに、前記振幅測定手段の出力に1より
小さい所定値を乗算して前記AGC電圧生成手段に印加
することを特長とする請求項1または請求項2記載のデ
ィジタル放送受信装置。 - 【請求項4】前記放送方式判別装置は、前記中間周波信
数信号の最大振幅を測定する第1の測定手段と、前記中
間周波信数信号の電圧を測定する第2の測定手段と、前
記第1の測定手段の出力と前記第2の測定手段の出力と
を演算して放送方式を判別する比較&判別手段とを備
え、 前記比較&判別手段では、前記第1の測定手段の出力と
前記第2の測定手段の出力との比を算出し、該算出結果
の値と予め定めた所定値との大小を比較して該比較結果
に応じて、前記選局された放送の放送方式を判別するこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディ
ジタル放送受信装置。 - 【請求項5】前記放送方式判別装置は、前記中間周波数
信号の電圧を、一つのアナログ放送の信号のスペクトル
が分布する周波数範囲を通過帯域とする第1帯域通過フ
ィルタを介して測定する第1の測定手段と、前記中間周
波信数信号の電圧を測定する第2の測定手段と、前記第
1の測定手段の出力と前記第2の測定手段の出力とを演
算して放送方式を判別する比較&判別手段とを備え、 前記比較&判別手段では、前記第1の測定手段の出力と
前記第2の測定手段の出力との比を算出し、該算出結果
の値と予め定めた所定値との大小を比較して該比較結果
に応じて、前記放送方式を判別することを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載のディジタル放送受信装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005090996A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Maspro Denkoh Corp | 信号レベル測定装置 |
JP2005159535A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Fujitsu Ten Ltd | 音声放送受信装置および受信方法 |
JP2009141468A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Clarion Co Ltd | 放送受信機、およびチャネルシーク方法 |
US7715566B2 (en) * | 2004-06-10 | 2010-05-11 | Samsung Electronics Co., Ltd | Apparatus and method of automatically compensating a difference between audio signals of an analog broadcast and a digital broadcast |
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2000
- 2000-05-10 JP JP2000136909A patent/JP3661084B2/ja not_active Expired - Fee Related
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