JP3363764B2 - Ofdm放送受信機 - Google Patents

Ofdm放送受信機

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JP3363764B2
JP3363764B2 JP35091397A JP35091397A JP3363764B2 JP 3363764 B2 JP3363764 B2 JP 3363764B2 JP 35091397 A JP35091397 A JP 35091397A JP 35091397 A JP35091397 A JP 35091397A JP 3363764 B2 JP3363764 B2 JP 3363764B2
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一男 高山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル音声放送
(DAB)に用いられる直交周波数分割変調方式(OF
DM)の受信機に関し、特に放送周波数に自動同調(オ
ートサーチ)を行う受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のOFDMの受信機のオー
トサーチを説明する図である。本図に示す如く、OFD
Mの受信機は、移動体に搭載されるもので、放送信号を
受信するアンテナ1と、アンテナ1の受信信号を増幅し
ダウンコンバートを行う増幅/中間変換部(RF/I
F)2と、例えば、1.5MHzの帯域幅を有し増幅/
中間変換部2に接続される第1の帯域通過フィルタ3
と、第1の帯域通過フィルタ3に接続され位相変調され
た多数のサブキャリアの復調等を行う復調部4とを具備
する。
【0003】復調部4は、帯域通過フィルタ3からの信
号をアナログからデジタルに変換するA/D変換器41
と、フーリエ変換により多数のサブキャリアの周波数分
析(FFT処理)を行って各サブキャリアの振幅、位相
等を求める高速フーリエ変換器(FFT)42と、高速
フーリエ変換器42により得られた結果を符号化して符
号のエラー検出等の処理を行う復号部43と、高速フー
リエ変換器42の処理結果に基づいて周波数のずれ(許
容周波数ずれは2%)を検出して周波数調整を行うため
の周波数ずれ検出部44とを具備する。
【0004】さらに、増幅/中間変換部2により生成さ
れるAGC(自動利得制御)電圧等を示すSレベルと閾
値Vr1と比較するコンパレータ5と、Sレベルとコンパ
レータ5の出力信号を入力し増幅/中間変換部2にダウ
ンコンバートを行うために受信周波数を設定するマイク
ロコンピュータ(制御部)6とが設けられる。マイクロ
コンピュータは、移動体が通常の活動を行う場所を走行
する場合には、プリセットモードにより、予め既知の放
送局に対して、ダウンコンバートについて、Sレベルに
基づいて自動同調を行う。移動体が通常の活動を行う場
所から外れて新たな場所を走行する場合には、ダウンコ
ンバートについて、一定の周波数ステップ(周波シフ
ト)で周波数を設定してSレベルに基づいて自動的に放
送局のサーチ(同調)を行う。
【0005】図14はOFDMの受信機が受信する信号
説明する図である。本図に示す如く、フレーム信号間
には信号レベルがゼロであるヌル信号があり、フレーム
信号のヘッドには同期シンボルが設けられ、その後にサ
ービスの提供を行う多数のシンボルが設けられる。1つ
のシンボルは、マルチパスの影響除去のためのガード
ンタバルと有効シンボルとからなり、有効シンボルは、
直交性を有する多数のサブキャリア、例えば、モードI
では約1.5MHzの周波数帯に1,536個のサブキ
ャリアが1KHz間隔に設けられる。1シンボル伝送長
は1.25msであり、1フレーム伝送長は96msで
ある。
【0006】高速フーリエ変換器42では、有効シンボ
ルに対してフーリエ処理を行うために、同期を取る必要
がある。この同期は、フレームの先頭にあるヌル信号と
同期シンボルを基準にして決定される。したがって、こ
の同期を取るには、1フレーム伝送長が96msである
ので、ほぼ96msが必要となる。なお、同期がとれず
にFFT処理を行うと、シンボル間にまたがってFFT
処理を行うことになり、シンボル間の干渉が生じること
になるためである。
【0007】有効シンボルのセンタでは、後述する周波
数の微小なずれの検出のためにサブキャリアの振幅がゼ
ロになっている。周波数ずれ検出部44は有効シンボル
のセンタでサブキャリアの振幅がゼロであることを利用
して、Sレベルに基づいて設定された周波数の微調整を
行う。すなわち、マイクロコンピュータ6からの受信周
波数設定がずれると、センタの両側のサブキャリアの振
幅に偏りが生じるためである。この周波数の微調整を行
うのは、サブキャリアの直交性を確保するために周波数
のずれは2%以下であることが要求されるためである。
【0008】図15は図13のマイクロコンピュータ6
の一連の動作を説明するフローチャートである。ステッ
プS1において移動体が新しい場所に位置するかを判断
する。この判断は外部入力により行ってもよいし、プリ
セットモードによるサーチの不良検出により行ってもよ
い。ステップS2において移動体が通常の活動場所に位
置するならばプリセットモードによるサーチを行い、終
了処理を行う。
【0009】ステップS3において移動体が新しい活動
場所に位置するならば、ダウンコバートを行う周波数を
16KHzだけシフトする(サーチ)。ステップS4に
おいてSレベルが閾値Vr1以上かを判断する。Sレベル
が閾値Vr1未満ならばステップS3に戻る。ステップS
5においてSレベルが閾値Vr1 以上ならばサーチを停止
する。
【0010】ステップS6において、サーチの停止によ
り、高速フーリエ変換器(FFT)42では、ヌル信
号、同期シンボルに基づいて、同期を取って高速フーリ
エ変換処理(FFT処理)が行われるようにする。ステ
ップS7において、周波数ずれ検出部44では、センタ
のキャリアに基づいて周波数のずれの検出が行われる。
ステップS8において、周波数のずれ信号が入力したら
ダウンコンバートの周波数を微調して、同期を取って再
度FFT処理を行うようにするためにステップS6に戻
る。
【0011】ステップS9において、周波数のずれ信号
にずれが無ければ、周波数を確定したと判断する。ステ
ップS10において復号部43からのエラー検出信号に
よりエラーの発生程度を判断する。エラーの発生が大で
あれば、ステップS3に戻り、エラーの発生が小であれ
ば、終了処理を行う。
【0012】なお、ステップS10でエラー検出信号が
発生する場合として、マルチパスによるフェージングに
起因する場合もあるが、テレビジョン放送の受信があ
る。OFDMの放送の放送周波数帯はテレビジョン放送
の放送周波数帯の間に設けられているためである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15のス
テップS6からステップS9までの処理を通常数回繰り
返し、同期処理、FFT処理、周波数調整を行い、周波
数が確定される。この確定に数100msを要する。こ
のため、テレビジョン放送の受信があると、この処理た
めに無駄な時間を要し、本来のOFDMのサーチの速度
が遅くなるという問題がある。
【0014】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、テレビジョン放送信号の周波数帯の配置が隣接して
もOFDMの放送を迅速に自動同調ができるOFDM受
信機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、テレビジョン放送、FM放送及びAM
放送の少なくとも一つの放送周波数帯に隣接する放送周
波数帯を有し、多数の直交サブキャリの各々が位相変調
されて放送されるOFDM放送を受信するOFDM放送
受信機において、受信信号を増幅し受信放送周波数に同
調を行う増幅/中間変換部と、前記増幅/中間変換部の
同調により得られたサブキャリアだけを通過させる第1
の帯域通過フィルタと、前記受信放送周波数に同調後、
前記第1の帯域通過フィルタを通過したサブキャリアに
ついて同期を取ってフーリエ変換処理を行い、このフー
リエ変換処理後のサブキャリアに基づいて得られる同調
の周波数ずれの調整を行うために再度フーリエ変換を行
う復調部と、前記増幅/中間変換部に設定するべき受信
放送周波数を周波数シフトによりステップ制御し、前記
増幅/中間変換部から同調が得られたことを示すSレベ
ルの受信により周波数シフトを停止して前記復調部にフ
ーリエ変換を行わせる制御部と、前記第1の帯域通過の
出力を分岐して前記第1の帯域通過を通過するサブキャ
リアの一部のサブキャリアだけ通過させる第2の狭帯域
通過フィルタと、前記第2の狭帯域通過フィルタを通過
したサブキャリアの振幅のレベルを前記周波数シフト毎
に移動積分し移動積分の結果に基づいてOFDM放送の
受信か又はテレビジョン放送、FM放送及びAM放送の
少なくとも一つの受信かの識別を行うレベル検出部と、
前記制御部は前記レベル検出部の識別結果によりテレビ
ジョン放送、FM放送及びAM放送の少なくとも一つの
受信と判断したら、前記Sレベルの受信により周波数シ
フトを停止して前記復調部にフーリエ変換を行わせるこ
とを禁止して、周波数シフトを再開して前記増幅/中間
変換部周波数に同調を行わせることを特徴とする。
【0016】テレビジョン放送、FM放送及びAM放送
の少なくとも一つの放送周波数帯に隣接する放送周波数
帯を有し、多数の直交サブキャリの各々が位相変調され
て放送されるOFDM放送を受信するOFD放送M受信
機において、受信信号を増幅し受信放送周波数に同調を
行う増幅/中間変換部と、前記増幅/中間変換部の同調
により得られたサブキャリアについてフーリエ変換処理
を行う復調部と、前記増幅/中間変換部に設定するべき
受信放送周波数を周波数シフトによりステップ制御する
制御部と、前記復調部のフーリエ変換処理により得られ
たサブキャリアの振幅を平均して、振幅平均値の結果に
基づいてOFDM放送の受信か又はテレビジョン放送、
FM放送及びAM放送の少なくとも一つの受信かの識別
を行う振幅平均部と、前記制御部は前記増幅/中間変換
部から同調が得られたことを示すSレベルの受信により
周波数シフトを停止し同期を取らずに前記復調部にフー
リエ変換処理を行わせ、前記振幅平均部の識別結果によ
りテレビジョン放送、FM放送及びAM放送の少なくと
も一つの受信と判断したら周波数シフトを再開して前記
増幅/中間変換部周波数に同調を行わせ、OFDM放送
と判断したら同期を取ってフーリエ変換処理を行い、こ
のフーリエ変換処理後のサブキャリアに基づいて得られ
る同調の周波数ずれの調整を行うために再度フーリエ変
換を行わせることを特徴とする。
【0017】この手段により、テレビジョン放送、FM
放送及びAM放送の少なくとも一つに対しては同期を取
ったFFT処理、周波数調整を行わないようにしたの
で、テレビジョン放送、FM放送及びAM放送の少なく
とも一つの信号の周波数帯の配置が隣接してもOFDM
の放送についてだけ同期を取ったFFT処理、周波数調
整を行うようにしたので、OFDMの放送を迅速に自動
同調ができるようになった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るOFDM
受信機のオートサーチを説明する図である。本図におい
て、図13と異なるのは、さらに第1の帯域通過フィル
タ3の出力分岐信号を入力し第1の帯域通過フィルタ3
の周波数帯域よりも狭い周波数帯域を有しサブキャリア
の一部を通過させる第2のアナログの狭帯域アナログフ
ィルタ7と、第2の狭帯域アナログフィルタ7の出力信
号を整流し包絡検波し積分してこの周波数帯にあるサブ
キャリアの積分レベルを検出するレベル検出器8と、レ
ベル検出器8の出力レベルと閾値Vr2と比較してこの結
果をマイクロコンピュータ6に出力するコンパレータ9
が設けられる。このようにして、周波数シフトに伴って
サブキャリアのレベルの移動積分が求められ、サブキャ
リアの振幅の均質的な傾向よりコンパレータ9が高レベ
ルを出力し続けOFDM放送を識別することが可能にな
る。マイクロコンピュータ6はコンパレータ9からのO
FDM識別信号を用いて受信周波数の設定制御を行う。
【0019】図2はOFDMのチャンネル配置の例を説
明する図である。本図に示す如く、170〜200MH
zの周波数範囲において、7MHzの帯域幅のテレビジ
ョン放送チャンネル間に、例えば、テレビジョン放送の
1波を、帯域幅1.5MHzの4つのブロックに分割
し、各ブロックの間には、200KHzのカード・バン
ドを設けている。1.5MHz帯域内のステレオ音声チ
ャンネルは、4チャンネル〜6チャンネルとしている。
テレビジョン放送以外にFM放送、AM放送が存在して
もよい。
【0020】図2に示す如く、OFDMのスペクトルは
サブキャリアが一定の周波数間隔で一定振幅で配置され
る。さらに、テレビジョン放送は映像信号、音声信号、
同期信号が複合されており、特に、映像信号の輝度成分
により、図2に示す如く、周波数スペクトルは振幅が変
動する。特に、キャリアは映像信号により振幅変調され
るためである。
【0021】図3は狭帯域アナログフィルタ7と、レベ
ル検出器8とによるサブキャリアの振幅の移動積分を説
明する図である。本図に示す如く、マイクロコンピュー
タ6による周波数シフト16KHzによりサブキャリア
は第2の狭帯域アナログフィルタ7の帯域に徐々に近づ
く。第2の狭帯域アナログフィルタ7はフィルタ3内の
端で、サブキャリアの先頭に近い方に設定される。な
お、第2の狭帯域フィルタ7の帯域幅は100〜200
KHzであり、好ましくは160KHzである。なお、
サブキャリアの先頭が第2の狭帯域フィルタ7の端に来
てから1500KHz/16KHz≒94回の周波数シ
フトで同調が成立する。なお、周波数シフトは、前述の
ように、サブキャリアの直交性を確保するために周波数
のずれを2%以下にすることを考慮して決定される。
【0022】具体的には、第2の狭帯域アナログフィル
タ7には、1536個のサブキャリアのうち160個の
サブキャリアが含まれ、レベル検出器8により160個
のサブキャリアの振幅の積分が行われる。1回の周波数
シフトで第2の狭帯域アナログフィルタ7に含まれるサ
ブキャリアは160個のうち16個のサブキャリアが順
次入れ替わる。入れ替わる毎に、レベル検出器8により
160個のサブキャリアの振幅の移動積分が行われる。
【0023】図4はOFDMのサブキャリアとテレビジ
ョン放送のキャリアとの移動積分の相違を説明する図で
ある。本図に示す如く、OFDM放送のサブキャリアの
振幅は一定であるので、移動積分は一定である。テレビ
ジョン放送のキャリアは、前述のように、映像信号によ
り振幅変調され、テレビジョン放送のキャリアの振幅は
変動するので、移動積分も変動する。このため、移動積
分を監視することにより、OFDM放送とテレビジョン
放送を識別することが可能になる。
【0024】図5は図1のマイクロコンピュータ6の一
連の動作を説明するフローチャートである。なお、ステ
ップS11〜S13、S19〜S25は図14のステッ
プS1〜S10と同じであるので、この部分について、
説明を省略する。ステップS14においてコンパレータ
9の識別信号が高レベルかを判断する。ステップS15
において高レベルならば高レベルの回数Iを計数する。
ステップS16において低レベルならば低レベルの回数
Jを計数する。
【0025】ステップS17において周波数シフトに対
して識別信号が高レベルになる割合Pを、以下のよう
に、求める。 P={I/(I+J)}×100(%) ステップS18においてP≧70%かを判断する。但
し、例えば、I≧10回とする。この条件を満たすと、
レベル検出器8の出力信号のレベルが均質的であり、変
動的でないことを意味する。この条件を満たさない場合
にはステップS13に戻る。この条件が満たされるとス
テップS19に進む。
【0026】すなわち、識別信号により、OFDM放送
と識別できなければ、この場合、テレビジョン放送を受
信していると判断できるので、周波数シフトをどんどん
進める。すなわち、仮にステップS19のSレベルが閾
値Vr1を満たしていても、サーチの停止、同期を取って
FFTの処理の処理をしたり、周波数の微調を行わせな
い。このため、テレビジョン放送による同調の無駄な遅
れが無くなる。
【0027】図6はフィルタ7の変形例を示す図であ
る。本図に示す如く、第2の狭帯域アナログフィルタ7
の代わりに、復調部4のA/D変換器41の分岐信号を
入力する第2の狭帯域デジタルフィルタ71を設けても
よい。これにより構成が簡単化する。図7は本発明に係
るOFDM受信機のオートサーチの別の例を説明する図
である。本図において、図13と異なるのは、さらに、
高速フーリエ変換器42の出力結果であるサブキャリア
の振幅を平均するサブキャリア平均部10と、サブキャ
リア振幅平均部10の出力信号のレベルと閾値Vr3と比
較しサブキャリア振幅平均部10の出力信号のレベルが
大きい場合には高レベルをマイクロコンピュータ6に出
力するコンパレータ11とであり、マイクロコンピュー
タ6にOFDMであるとの識別信号を出力することであ
る。
【0028】図8は図7のサブキャリア振幅平均部10
の動作を説明する図である。本図に示す如く、サブキャ
リア振幅平均部10は高速フーリエ変換器42の出力結
果であるサブキャリアのいくつかの振幅を平均する。サ
ブキャリア振幅平均部10は高速フーリエ変換器42に
同期を取らずにFFT処理を行わせた時にサブキャリア
の振幅の平均を取る。同期が取れていない状態では、シ
ンボル間の干渉があり、サブキャリアの振幅は個々には
ばらつくが、いくつかの平均をとればほぼ一定になる。
例えば、16個のサブキャリア(16KHz幅)の振幅
の平均が取られる。
【0029】図9は図7のマイクロコンピュータ6の一
連の動作を説明するフローチャートである。なお、ステ
ップS31〜S35、S38〜S42は図14のステッ
プS1〜S10と同じであるので、この部分について、
説明を省略する。ステップS36において、高速フーリ
エ変換部42では、周波数シフトを停止した後に同期を
取らずにFFT処理が行われる。
【0030】ステップS37においてサブキャリア振幅
平均部10ではサブキャリアのいくつかの振幅平均を取
り、この平均値と閾値Vr3とを比較し平均値が閾値Vr3
未満ならばステップS33に戻る。平均値が閾値Vr3
満ならばOFDM放送の受信ではなくテレビジョンの放
送の受信であるので、一担停止した周波数シフトを開始
し周波数シフトを進ませる。このため、テレビジョンの
放送の受信時には同期を取ったFFT処理が行われない
ので、サーチの速度が迅速になる。平均値が閾値Vr3
上ならば、ステップS28に進み、高速フーリエ変換部
42に同期を取って本格的なFFT処理を行わせる。
【0031】図10は図7のサブキャリア振幅平均部1
0の別の例を示す図である。サブキャリア振幅平均部1
0としてサブキャリをいくつかのサブキャリからなるm
個のグループにし、各グループにおいてサブキャリアの
振幅を平均する複数のサブキャリア振幅平均部10−1
が設けられる。次にコンパレータ11として各サブキャ
リア振幅平均部10−1に接続されて各平均値と閾値V
r3とを比較し各平均値が閾値Vr3以上ならば「1」を出
力し各平均値が閾値Vr3未満ならば「0」を出力する複
数のコンパレータ11−1と、各コンパレータ11−1
の結果を合計する合計部12と、合計部12の結果と閾
値m0 (m0 (整数)<m)とを比較するコンパレータ
13とが設けられる。このようにして、m個のサブキャ
リアの振幅平均のうち閾値Vr3以上のものがm0 以上な
らばOFDM放送の受信と判断し、m0 未満ならばテレ
ビジョン放送の受信と判断するOFDMの識別の情報が
マイクロコンピュータ6に与えられる。
【0032】図11は本発明に係るOFDM受信機のオ
ートサーチの別の例を説明する図であり、図12は図1
1のマイクロコンピュータ6の一連の動作を説明するフ
ローチャートである。図11の構成は図1と図7との構
成を組み合わせたものであり、図12は図5と図9との
フローチャートを組み合わせたものである。すなわち、
マイクロコンピュータ6は第2の狭帯域アナログフィル
タ7、レベル検出器8、コンパレータ9を経由する信号
を識別信号Aとし、サブキャリア振幅平均部10、コン
パレータ11を経由する信号を識別信号Bとして入力す
る。本発明の実施形態によれば、二つの識別信号A,B
により二重にOFDMの放送とテレビジョン放送との識
別を行うので、さらに正確にOFDM放送のオートサー
チだけを行うことが可能になる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、テ
レビジョン放送に対しては同期を取ったFFT処理、周
波数調整を行わないようにしたので、テレビジョン放送
信号の周波数帯の配置が隣接してもOFDMの放送につ
いてだけ同期を取ったFFT処理、周波数調整を行うよ
うにしたので、OFDMの放送を迅速に自動同調ができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM受信機のオートサーチを
説明する図である。
【図2】OFDMのチャンネル配置の例を説明する図で
ある。
【図3】狭帯域アナログフィルタ7と、レベル検出器8
とによるサブキャリアの振幅の移動積分を説明する図で
ある。
【図4】OFDMのサブキャリアとテレビジョン放送の
キャリアとの移動積分の相違を説明する図である。
【図5】図1のマイクロコンピュータ6の一連の動作を
説明するフローチャートである。
【図6】フィルタ7の変形例を示す図である。
【図7】本発明に係るOFDM受信機のオートサーチの
別の例を説明する図である。
【図8】図7のサブキャリア振幅平均部10の動作を説
明する図である。
【図9】図7のマイクロコンピュータ6の一連の動作を
説明するフローチャートである。
【図10】図7のサブキャリア振幅平均部10の別の例
を示す図である。
【図11】本発明に係るOFDM受信機のオートサーチ
の別の例を説明する図である。
【図12】図11のマイクロコンピュータ6の一連の動
作を説明するフローチャートである。
【図13】従来のOFDMの受信機のオートサーチを説
明する図である。
【図14】OFDMの受信機が受信する信号を説明す図
である。
【図15】図13のマイクロコンピュータ6の一連の動
作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…増幅/中間変換 3…第1の帯域通過フィルタ 4…復調部 5、9、11…コンパレータ 6…マイクロコンピュータ 7…第2の狭狭帯域アナログフィルタ 8…レベル検出器 10…サブキャリア振幅平均部 41…A/D変換部 42…高速フーリエ変換部 43…復号分 44…周波数ずれ検出器 71…狭帯域デジタルフィルタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 7/00 - 7/18 H04B 1/16

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン放送、FM放送及びAM放
    送の少なくとも一つの放送周波数帯に隣接する放送周波
    数帯を有し、多数の直交サブキャリの各々が位相変調さ
    れて放送されるOFDM放送を受信するOFDM放送
    信機において、 受信信号を増幅し受信放送周波数に同調を行う増幅/中
    間変換部と、 前記増幅/中間変換部の同調により得られたサブキャリ
    アだけを通過させる第1の帯域通過フィルタと、 前記受信放送周波数に同調後、前記第1の帯域通過フィ
    ルタを通過したサブキャリアについて同期を取ってフー
    リエ変換処理を行い、このフーリエ変換処理後のサブキ
    ャリアに基づいて得られる同調の周波数ずれの調整を行
    うために再度フーリエ変換を行う復調部と、 前記増幅/中間変換部に設定するべき受信放送周波数を
    周波数シフトによりステップ制御し、前記増幅/中間変
    換部から同調が得られたことを示すSレベルの受信によ
    り周波数シフトを停止して前記復調部にフーリエ変換を
    行わせる制御部と、 前記第1の帯域通過の出力を分岐して前記第1の帯域通
    過を通過するサブキャリアの一部のサブキャリアだけ通
    過させる第2の狭帯域通過フィルタと、 前記第2の狭帯域通過フィルタを通過したサブキャリア
    の振幅のレベルを前記周波数シフト毎に移動積分し移動
    積分の結果に基づいてOFDM放送の受信か又はテレビ
    ジョン放送、FM放送及びAM放送の少なくとも一つの
    受信かの識別を行うレベル検出部と、 前記制御部は前記レベル検出部の識別結果によりテレビ
    ジョン放送、FM放送及びAM放送の少なくとも一つの
    受信と判断したら、前記Sレベルの受信により周波数シ
    フトを停止して前記復調部にフーリエ変換を行わせるこ
    とを禁止して、周波数シフトを再開して前記増幅/中間
    変換部周波数に同調を行わせることを特徴とするOFD
    M放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の狭帯域通過フィルタの周波数
    帯域幅は周波数シフトにより移動するサブキャリアの振
    幅の移動平均を取って、テレビジョン放送、FM放送及
    びAM放送の少なくとも一つとOFDM放送とを識別す
    るのに適する幅とすることを特徴とする、請求項1に記
    載のOFDM放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の狭帯域通過フィルタの周波数
    帯域は、前記第1の帯域通過フィルタの周波数帯域内
    で、周波数シフトにより、サブキャリアの先頭が前記第
    1の帯域通過フィルタに徐々に近づく端の側に設定され
    ることを特徴とする、請求項1に記載のOFDM放送受
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の狭帯域通過フィルタはアナロ
    グ形で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の
    OFDM放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の狭帯域通過フィルタはデジタ
    ル形で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の
    OFDM放送受信装置。
  6. 【請求項6】 テレビジョン放送、FM放送及びAM放
    送の少なくとも一つの放送周波数帯に隣接する放送周波
    数帯を有し、多数の直交サブキャリの各々が位相変調さ
    れて放送されるOFDM放送を受信するOFD放送M受
    信機において、 受信信号を増幅し受信放送周波数に同調を行う増幅/中
    間変換部と、 前記増幅/中間変換部の同調により得られたサブキャリ
    アについてフーリエ変換処理を行う復調部と、 前記増幅/中間変換部に設定するべき受信放送周波数を
    周波数シフトによりステップ制御する制御部と、 前記復調部のフーリエ変換処理により得られたサブキャ
    リアの振幅を平均して、振幅平均値の結果に基づいてO
    FDM放送の受信か又はテレビジョン放送、FM放送及
    びAM放送の少なくとも一つの受信かの識別を行う振幅
    平均部と、 前記制御部は前記増幅/中間変換部から同調が得られた
    ことを示すSレベルの受信により周波数シフトを停止し
    同期を取らずに前記復調部にフーリエ変換処理を行わ
    せ、前記振幅平均部の識別結果によりテレビジョン放
    送、FM放送及びAM放送の少なくとも一つの受信と判
    断したら周波数シフトを再開して前記増幅/中間変換部
    周波数に同調を行わせ、OFDM放送と判断したら同期
    を取ってフーリエ変換処理を行い、このフーリエ変換処
    理後のサブキャリアに基づいて得られる同調の周波数ず
    れの調整を行うために再度フーリエ変換を行わせること
    を特徴とするOFDM放送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記振幅平均部はサブキャリアの一部の
    振幅の平均を取ることを特徴とする、請求項6に記載の
    OFDM放送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記振幅平均部はサブキャリアをグルー
    プに分けグループ内のサブキャリの振幅の平均とり、各
    グループ内のサブキャリアの振幅平均値に基づいてOF
    DM放送の受信か又はテレビジョン放送、FM放送及び
    AM放送の少なくとも一つの受信かの識別を行うことを
    特徴とする、請求項6に記載のOFDM放送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記周波数シフトの量は同調の許容周波
    数ずれに基づいて決定されることを特徴とする、請求項
    1又は6に記載のOFDM放送受信装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部はOFDM放送の受信と判
    断し周波数シフトを停止し前記復調部にフーリエ変換処
    理を行わせた後に符号に復号化させた結果として、エラ
    ーの発生が小であれば、現在の受信状態を維持し、エラ
    ー発生が大であれば、周波数シフトして前記増幅/中間
    変換部周波数に同調を行わせることを特徴とする、請求
    項1又は6に記載のOFDM放送受信装置。
  11. 【請求項11】 テレビジョン放送、FM放送及びAM
    放送の少なくとも一つの放送周波数帯に隣接する放送周
    波数帯を有し、多数の直交サブキャリの各々が位相変調
    されて放送されるOFDM放送を受信するOFD放送受
    信機において、 受信信号を増幅し受信すべき放送周波数に同調を行う増
    幅/中間変換部と、 前記増幅/中間変換部の同調により得られたサブキャリ
    アだけを通過させる第1の帯域通過フィルタと、 前記第1の帯域通過フィルタを通過したサブキャリアに
    ついてフーリエ変換処理を行う復調部と、 前記増幅/中間変換部に設定するべき受信放送周波数を
    周波数シフトによりステップ制御する制御部と、 前記第1の帯域通過の出力を分岐して前記第1の帯域通
    過を通過するサブキャリアの一部のサブキャリアだけ通
    過させる第2の狭帯域通過フィルタと、 前記第2の狭帯域通過フィルタを通過したサブキャリア
    の振幅のレベルを前記周波数シフト毎に移動積分し移動
    積分の結果に基づいてOFDM放送の受信か又はテレビ
    ジョン放送、FM放送及びAM放送の少なくとも一つの
    受信かの識別を行うレベル検出部と、 前記復調部のフーリエ変換処理により得られたサブキャ
    リアの振幅を平均して、振幅平均値の結果に基づいてO
    FDM放送の受信か又はテレビジョン放送、FM放送及
    びAM放送の少なくとも一つの受信かの識別を行う振幅
    平均部と、 前記制御部は前記レベル検出部の識別結果によりOFD
    M放送の受信の受信と判断した後に前記増幅/中間変換
    部から同調が得られたことを示すSレベルの受信により
    周波数シフトを停止し同期を取らずに前記復調部にフー
    リエ変換処理を行わせ、かつ前記振幅平均部の識別結果
    によりOFDM放送と判断したら同期を取ってフーリエ
    変換処理を行い、このフーリエ変換処理後のサブキャリ
    アに基づいて得られる同調の周波数ずれの調整を行うた
    めに再度フーリエ変換を行わせることを特徴とするOF
    DM放送受信装置。
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