JPH10174010A - 移動体用tv放送受信システム - Google Patents

移動体用tv放送受信システム

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Publication number
JPH10174010A
JPH10174010A JP33416096A JP33416096A JPH10174010A JP H10174010 A JPH10174010 A JP H10174010A JP 33416096 A JP33416096 A JP 33416096A JP 33416096 A JP33416096 A JP 33416096A JP H10174010 A JPH10174010 A JP H10174010A
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video
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carrier
signal
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Application number
JP33416096A
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English (en)
Inventor
Hideji Sugawara
秀二 菅原
Tsutomu Tomita
努 冨田
Hidemori Tsuka
秀守 塚
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱入力域での受信時の映像、色副搬送波信号
のS/Nを向上する。 【解決手段】 周波数帯の両側の傾斜部分に平坦部より
も一定利得の低下した映像搬送波及び色副搬送波が位置
する映像周波数スペクトルを有する映像信号を受信する
移動体用TV放送受信システムにおいて、映像信号に含
まれる水平同期信号間の映像信号を平均化した映像信号
レベルを基に映像信号の弱入力域を検出する弱入力検出
部10, 11, 12, 13, 14と、映像信号を映搬送波及び色副
搬送波に同調し、同調された映像信号を中心にQアップ
し且つ帯域を狭めることにより雑音を小さくして、同調
された映像信号信号の強調・補正を行う映像及び色副の
搬送波強調補正手段6, 7と、弱入力検出部により弱入力
検出されると映像及び色副の搬送波強調補正手段に用い
られる抵抗の値を切り換え制御して映像及び色副の搬送
波強調補正手段の強調・補正の制御を行う強調補正制御
部15, 16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体用TV(テレ
ビジョン)放送受信システムに関し、特に弱入力域での
受信時の映像搬送波信号、色副搬送波信号のS/N(信
号対雑音比)を向上してマルチパスによる選択性フェー
ジングに起因する画像の乱れを抑制することに関するシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来このような技術として、特開平7−
336248号公報に記載されるものがある。これに
は、マルチパスの発生に対して、映像信号中の短周期
(63.5μ秒)の水平同期信号、又は長周期(16.
7m秒)の垂直同期信号の同期外れが検出されたときに
映像信号が補正され、S/Nが改善されることが開示さ
れている。
【0003】上記垂直同期信号を用いた補正では、PL
L(フェーズロックループ)を用いて、画面毎の連続的
なマルチパス妨害に対し効果的に作用するために、垂直
同期信号周期の数倍の長さの時定数のループフィルタを
介して補正同期信号が形成される。他方、車両である移
動体が例えば40〜50km/hで走行中に、一瞬のマ
ルチパスの妨害を受信機が受ける場合がある。つまり、
受信機がマルチパス妨害により入力信号が減少し、移動
体の位置移動により瞬時にマルチパス妨害が解除されて
入力信号が増大して回復する場合がある。このような場
合には、上記ループフィルタの長定数による補正遅れは
良好な受信画像に対して輪郭ぼけを生じさせ、却って画
質を劣化させるという問題がある。
【0004】水平同期信号を用いた補正では、上記のよ
うなループフィルタの時定数の影響が小さい。しかし、
水平同期信号から受信状態を検出するための処理回路の
帯域が狭いので、後述する理由により、水平同期信号の
S/Nは帯域が広い映像信号のS/Nよりも良くなる。
このため、受信機への入力レベルが小さい弱入力時に、
マルチパスがあると、水平同期信号のS/Nが良いが、
映像信号のS/Nが悪い場合には、水平同期信号を用い
た補正では、映像信号が適正に補正されないという問題
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、上記問題点に鑑み、弱入力時のマルチパスに対して
応答が早く、映像信号のS/Nを改善できる移動体用T
V放送受信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、周波数帯の両側の傾斜部分に平坦部よ
りも一定利得の低下した映像搬送波及び色副搬送波が位
置する映像周波数スペクトルを有する映像信号を受信す
る移動体用TV放送受信システムにおいて、映像信号に
含まれる水平同期信号間の映像信号を平均化した映像信
号レベルを基に映像信号の弱入力域を検出する弱入力検
出部と、映像信号を前記映搬送波及び前記色副搬送波に
同調し、同調された映像信号を中心にQアップし且つ帯
域を狭めることにより雑音を小さくして、同調された映
像信号信号の強調・補正を行う映像及び色副の搬送波強
調補正手段と、前記弱入力検出部により弱入力検出され
ると、前記映像及び色副の搬送波強調補正手段に用いら
れる抵抗の値を切り換え制御して前記映像及び色副の搬
送波強調補正手段の強調・補正の制御を行う強調補正制
御部とを備える。この手段により、弱入力時のS/Nの
改善と高速応答化が可能になり、動作開始点を任意に設
定可能となる。
【0007】前記強調補正制御部は、前記強調・補正の
制御について、ヒステリシス特性を有する。この手段に
より、補正制御のチャタリングを防止できる。前記強調
補正制御部は、前記弱入力検出部により検出された弱入
力を基に、前記抵抗の値を連続的に切り換え制御して、
前記映像及び色副の搬送波強調補正手段におけるQアッ
プを連続的に且つ帯域を連続的に狭める。この手段によ
り、弱入力レベルに対応して連続的にS/Nが改善でき
る。
【0008】前記映像及び色副の搬送波強調補正手段
は、映像信号を前記映搬送波及び前記色副搬送波との中
間の周波数に同調させて、この中間周波数を中心として
帯域を除去する。この手段により、構成が簡単化する。
前記映像及び色副の搬送波強調補正手段における帯域の
除去を連続的に行う。この手段により、さらに、連続的
にS/N改善が可能になる。
【0009】前記映像及び色副の搬送波強調補正手段に
用いられる抵抗としてPINダイオードを用い、前記強
調補正制御部は、前記弱入力検出部により検出された弱
入力域の大きさを基に、前記PINダイオードの非線形
特性を考慮して、PINダイオードへ流れる電流を制御
する。この手段により、補正量の細分化による最適化が
可能になる。
【0010】前記強調補正制御部は、前記弱入力検出部
により小さな弱入力を検出した場合に、前記映像及び色
副の搬送波強調補正手段により、映像信号を前記映搬送
波のみに同調し、同調された映像信号を中心にQアップ
し、且つ帯域を狭めることにより雑音を小さくして、同
調された映像信号信号の強調・補正が行われる。カラー
受信中でも、色副搬送波に同調せず映搬送波のみに同調
させ、カラーノイズを除去し、最終的に白黒化し、S/
Nを改善できる。
【0011】前記移動体用TV放送受信システムにおい
て、複数のアンテナを切り換えるダイバーシティ受信を
行う場合に、複数のアンテナに前置増幅器が接続される
ものと、されないものとがあるときに、前記強調補正制
御部は、前記前置増幅器の接続の選択がされた際に、前
記映像及び色副の搬送波強調補正手段による強調・補正
の量を低く設定する。この手段により、ガラスプリント
アンテナ等で前置増幅器を含む切り換えブランチがある
場合に最適化できる。
【0012】前記強調補正制御部は、前記増幅器の接続
の選択がされた際に、選択された前記増幅器に対応して
前記映像及び色副の搬送波強調補正手段による固有の強
調・補正の量を設定する。この手段により、アンテナ誘
起電圧のバラツキを利得調整することにより、S/N改
善の最適化ができる。前記移動体用TV放送受信システ
ムにおいて、複数の周波数帯を異なる前置増幅器を用い
て受信を行う場合に、前記強調補正制御部は、使用する
前記前置増幅に対応して前記映像及び色副の搬送波強調
補正手段による固有の強調・補正の量を設定する。この
手段により、複数バンド受信機の対応して前置増幅器の
増幅帯域を分割する場合に、S/N改善の最適化ができ
る。
【0013】前記強調補正制御部は、前記映像信号から
水平同期信号を分離して受信状態を検出し、前記弱入力
検出部により弱入力域が検出された場合に、前記検出受
信状態を基に、前記映像及び色副の搬送波強調補正手段
に用いられる抵抗の値を切り換え制御して前記映像及び
色副の搬送波強調補正手段の強調・補正の制御を行う。
この手段により、入力信号レベルと、水平同期信号の受
信状態との設定により、増幅強調の動作開始点が調整さ
れるので、水平同期信号を用いた補正が、S/Nの観点
で、増幅信号を補正に用いた補正と同様にすることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の移動体用TV
放送受信システムに係る第1の実施の形態を示す図であ
る。本図に示すように、アンテナ1は同期信号等が合成
された映像放送波を受信する。高周波増幅器2はアンテ
ナ1により受信した高周波周波数fr の信号を増幅す
る。本システムではスーパヘテロダイン方式が採用さ
れ、混合器3は高周波増幅器2からの周波数fr の受信
信号と局部発振器4からの局部発信周波数fL の局発信
号を混合して中間周波数fi=fL −fr の中間周波信
号を形成する。帯域通過フィルタ(BPF1)5は混合
器3からの中間周波信号のみを通過させて、不要周波数
成分を除去する。映像搬送波強調補正手段(BPF2)
6は帯域通過フィルタ5から分岐した中間周波信号のス
ペクトル中、弱入力域の場合のみ、映像搬送波信号を強
調するために映像搬送波周波数に同調する可変Qの帯域
通過フィルタである。色副搬送波強調補正手段7(BP
F3)は帯域通過フィルタ5から分岐した中間周波信号
のスペクトル中、弱入力域の場合のみ、色副搬送波信号
を強調するために色副搬送波周波数に同調する可変Qの
帯域通過フィルタである。中間周波増幅器8は映像搬送
波強調補正手段6及び色副搬送波強調補正手段7の各々
の出力信号が合成された合成信号を増幅器する。検波復
調器9は中間周波増幅器の出力信号を振幅復調して映像
信号を出力する。同期判別器10は検波復調器9の合成
された映像信号の同期信号を抽出する。サンプルホール
ド器11は同期判別器10の同期信号を基に検波復調器
9からの合成された映像信号から映像信号をホールドす
る。低域通過フィルタ(LPF1)12はサンプルホー
ルド11の映像信号のレベルを平滑化し中間周波増幅器
8の利得を制御する。中間周波増幅器8、検波復調器
9、同期判別器10、サンプルホールド器11及び低域
通過フィルタ12はIF−AGC回路を構成し、IF−
AGC回路は検波復調器9からの映像信号のレベルが高
い場合には中間周波増幅器8の利得を小さくする。この
ようにして、映像信号の振幅が一定になる。第1の比較
器(CMP1)13は低域通過フィルタ12の出力(I
F−AGC信号)が第1の基準レベルVt1よりも小さく
なったら高周波増幅器2の利得を下げることが必要であ
ると判断する。第1の比較器13及び高周波増幅器2は
RF−AGC回路を構成し、RF−AGC回路は、受信
信号のレベルが大きくなり中間周波増幅器8の利得を小
さくする限界になった場合に、高周波増幅器2の利得を
上げるのに用いられる。加算器14は低域通過フィルタ
12及び第1の比較器13の出力を加算してアンテナ1
への入力信号レベルを形成する。第2の比較器(CMP
2)15は加算器14の出力が第2の基準レベルVt2よ
りも小さくなったら映像搬送波信号及び色副搬送波信号
の増幅・強調する補正動作が必要と判断し、且つヒステ
リシス特性を有する。第3の比較器(CMP3)16は
第2の比較器15の出力信号を波形整形して上記映像搬
送波強調補正手段6及び色副搬送波強調補正手段7への
電流印加のオン及びオフを行う。なお、映像信号は振幅
変調されて下側帯に対する残留側波帯(VSB)方式で
送信されているとする。また、第3の比較器16の非反
転端子には基準レベルVbが入力しその非反転端子には
入力抵抗が接続され、非反転端子と出力端子には抵抗と
コンデンサとが並列に接続される。
【0015】図2は帯域通過フィルタ5の帯域特性を示
す図である。本図に示すように、映像搬送波fp (5
8.75MHz)、色副搬送波fs (55.17MH
z)はVSB補償、隣接妨害を考慮し平坦部に対して−
6dbの傾斜部の位置にあり、映像搬送波は占有周波数
帯の上限から1.25MHz低い位置にある。そして、
映像搬送波と色副搬送波とは3.58MHzだけ離れて
いる。
【0016】図3はIF−AGC信号の形成について説
明する図である。本図に示す、検波復調器9の出力であ
る映像信号出力中の水平同期信号が同期判別器10によ
り判別され、この判別された水平同期信号を基にサンプ
ルホールド器11により水平同期信号を除く映像信号を
サンプルホールドし、低域通過フィルタ12により、上
記映像信号のレベルが平均化される。このIF−AGC
信号のレベルを用いて、弱入力域が検出され、この検出
により補正を行うので、従来と比較してPLLを用いて
ないので、応答が早くなる。
【0017】図4は図1の映像搬送波強調補正手段6及
び色副搬送波強調補正手段7の一例を示す図である。本
図に示すように、映像搬送波強調補正手段6は帯域通過
フィルタ5の出力を2つに分岐した一方に直列に接続し
たコンデンサC401を具備し、コンデンサ401の出
力の後に並列なコイルL401及びコンデンサC403
と、この並列回路に直列に双方向に接続され2つのPI
NダイオードD401及びD402とが接続される。そ
して、PINダイオードD401のカソードは接地さ
れ、PINダイオードD402のアノードがコンデンサ
C404を介して接地される。PINダイオードD40
2のアノードにはコイルL402を介して第3の比較器
16からの補正制御信号を入力する。
【0018】同様に、色副搬送波強調補正手段7は帯域
通過フィルタ5の出力を2つに分岐した他方に直列に接
続したコンデンサC405を具備し、コンデンサC40
5の出力の後に並列なコイルL403及びコンデンサC
407と、この並列回路に直列に双方向に接続され2つ
のPINダイオードD403及びD404とが接続され
る。そして、PINダイオードD403のカソードは接
地され、PINダイオードD404のアノードがコンデ
ンサC408を介して接地される。PINダイオードD
404のアノードにはコイルL404を介して第3の比
較器16からの補正制御信号を入力する。
【0019】コンデンサC401及びC405の出力は
合成されて中間波増幅器8の入力に接続される。図5は
PINダイオードの電流−インピーダンス特性を示す図
である。本図に示すように、可変インピーダンス素子で
あるPINダイードD401、D402、D403及び
D404は非線形の特性を有し、その順方向のバイアス
電流でそのインピーダンスが変わり、電流値が大きくな
るとインピーダンス値が下がり、並列回路の共振ダンピ
ング量が減って補正状態に入る。この電流が流れない場
合にはPINダイオードD401、D402、D403
及びD404のインピーダンス値が大きくなり補正が無
い状態に入る。
【0020】また、コイルL402及びコンデンサC4
04、コイルL404及びコンデンサC408により不
要な高周波成分が除かれる。図6は映像搬送波強調補正
手段6又は色副搬送波強調補正手段7の特性を説明する
図である。本図(a)に示すように、コイルL401、
L403のインダクタンスL、コンデンサC401、C
405の容量C1 、コンデンサC403、C407の容
量C2 、PINダイオードD401及びD402、PI
NダイオードD401及びD402の各並列インピーダ
ンス値rd として、出力電圧Eo 及び入力電圧Ei との
関係を、以下のようにして、求める。
【0021】 Eo =〔{1/(1/jωC2 +jωL)+rd }/ {1/jωC1 +1/(1/jωC2 +jωL)+rd }〕・Ei =〔{−ω2 LC1 +jωC1 rd (1−ω2 LC2 )}/ {1−(LC1 +LC2 )ω2 +jωC1 rd ((1−ω2 LC2 )}〕 ・Ei ここで、1−(LC1 +LC2 )ω2 =0、すなわち、
ω=1/(LC1 +LC2 )1/2 とすると、 Eo =(−1/jωC1 rd +1)・Ei {−(LC1 +LC2 )1/2 /jC1 rd +1}・Ei =(Q+1)・Ei Q=−(LC1 +LC2 )1/2 /jC1 rd したがって、PINダイオードの各並列インピーダンス
rd を小さくすると、Qが大きくなり、出力電圧Eoが
入力電圧Eiよりも大きくなる。
【0022】なお、コイルL401のインダクタンス
L、コンデンサC401の容量C1 、C403の容量C
2 の大きさを調整して、映像搬送波周波数fp が、 fs =2π/(LC1 +LC2 )1/2 =58.75MHz に同調可能になる。
【0023】同様に、コイルL407のインダクタンス
L、コンデンサC405の容量C1、C407の容量C2
の大きさを調整して、色副搬送波周波数fs が、 fp =2π/(LC1 +LC2 )1/2 =55.17MHz と同調可能になる。
【0024】なお、映像搬送波周波数fp 、色副搬送波
周波数fs からはずれた範囲では、この強調作用は無
く、 Eo=Ei の関係が成り立つ。このようにして、映像搬送波強調補
正手段6又は色副搬送波強調補正手段7により、映像搬
送波周波数fp 、色副搬送波周波数fs で強調補正が行
われるので、S/Nが改善される。
【0025】PINダイオードの並列インピーダンスr
d が大きくなると、Qが小さくなり、本図(b)に示す
ように、 Eo =Ei となる。さらに、映像搬送波強調補正手段6又は色副搬
送波強調補正手段7により映像搬送周波数fp 、色副搬
送波周波数fs を中心として帯域制限が行われるので、
以下のようにして、S/Nが向上できる。つまり、雑音
そのほかの妨害による画質の劣化度は映像信号出力での
S/N比で決まるが、これを支配するものは受信機の雑
音指数と入力電圧である。受信機入力電圧Eiと映像出
力におけるS/Nとの間には次の関係がある。
【0026】S/N={m/2(2)1/2 }・Ei/
(KTBRF)1/2 ここに、Eiはアンテナ端子入力電圧(開放電圧値)
で、テレビ変調波では同期信号尖頭部の搬送波レベルを
いう。Rはアンテナ端子入力インピーダンス、Bは等価
雑音帯域幅、Fは雑音指数、Kはボルツマン定数(1.
38×10-23 J/K)、Tは絶対温度(290°
K)、mは映像成分の変調度(0.62)、Sは映像成
分(映像信号から同期成分を除いたもの)の尖頭値、N
は雑音成分の実効値である。映像搬送周波数fp 、色副
搬送波周波数fs を中心として等価雑音帯域幅Bが狭く
なると、上記式より受信機入力レベルは同じでもS/N
はさらに改善される。
【0027】図7は図1の映像搬送波強調補正手段6及
び色副搬送波強調補正手段7により補正される中間周波
信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。本図に
示すように、映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送波
強調補正手段7が動作すると、帯域通過フィルタ5の出
力の周波数スペクトルにおいて、映像搬送波周波数fp
及び色副搬送波周波数fs を中心周波数として同調が生
じ、Qが大きくなり、且つ等価雑音帯域幅Bが小さくな
るためピークが生じ、これらの搬送波周波数のレベル
を、例えば25dB、増幅する強調補正が行われる。
【0028】図8は映像搬送波強調補正手段6及び色副
搬送波強調補正手段7の補正が有る場合と無い場合での
受信機入力に対する検波出力を説明する図である。本図
において、雑音を含む全信号S+N中の雑音Nの割合を
示し、受信機入力が大きい場合には検波出力の雑音成分
が小さい。IF−AGC回路の中間周波増幅器8により
受信電波強度の変動に対して適正な増幅が行われる。こ
れに対して、弱電界入力域では本発明の補正の無い場に
は全信号S+N中の雑音Nの割合が大きいのでIF−A
GC回路の中間周波増幅器8の増幅度がほぼ飽和になっ
ている。このため画質が悪くなる。しかし、本発明の補
正がある場合には、映像搬送波、色副搬送波でのS/N
の改善により、IF−AGC回路の中間周波増幅器8の
増幅度の飽和が緩和される。すなわち、中間周波帯域特
性では、特に、映像搬送波、色副搬送波が、平坦部に対
して−6dbの位置にあり、弱入力電界時に、マルチパ
スによる選択フェージングを受けた場合に、映像搬送
波、色副搬送波のS/Nが小さくなる弊害があるが、本
発明によりこの弊害が改善される。つまり、本発明によ
り、弱入力電界時のマルチパスにより発生する、低周波
成分の映像の乱れ、映像搬送波の近くにある同期信号の
同期の欠落、色消えによる白黒化を早い応答で防止で
き、画質を向上することが可能になる。
【0029】図9は図1の第2の比較器15のヒステリ
シス特性を説明する図である。本図に示すように、受信
機入力に対して図1の加算器14の出力を、入力電波の
強さを示すSメータで、測定した。その結果では、映像
搬送波強調補正手段6及び色副搬送波強調補正手段7に
よる補正の有りの場合のSメータ値は、無しの場合に比
較して弱電界入力域で小さくなり、双方が異なる。これ
は、映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送波強調補正
手段7の補正が有る場合には、図4のように、検波出力
(S+N)が大きくなって、IF−AGC回路及びRF
−AGC回路への利得を制御する信号が小さくなるため
である。このため、映像搬送波強調補正手段6及び色副
搬送波強調補正手段7の補正の有り無しの切り換えてチ
ャタリングが生じる。このチャタリングを防止するため
に、比較器15のヒステリシス特性により、補正が無し
から有りへの切り換えは第2の基準レベルVt2を基に、
補正が有りから無しへの切り換えでは第2の基準レベル
Vt2' を基に行われる。
【0030】なお、補正ありのまま受信機入力が大きく
なると早く飽和する。図10は本発明の移動体用TV放
送受信システムに係る第2の実施の形態を示す図であ
る。本図において、図1の構成と異なるのは第3の比較
器16に代わり、加算器14の出力に接続され第2の比
較器15により切り換えを制御されるスイッチ17と、
これに接続され映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送
波強調補正手段7の補正を制御する電圧ホロワ18であ
る。
【0031】第2の比較器で補正有りと判断されると、
スイッチ17がオン状態になり、加算器14の出力が電
圧ホロワ18を介して映像搬送波強調補正手段6及び色
副搬送波強調補正手段7に入力される。受信機入力に相
当する加算器14の出力の大きさでPINダイオードD
401及び403への電流が制御され、結果としてその
インピーダンスが制御される。すなわち、受信機入力が
小さいほど、そのインピーダンスが小さくなり、可変Q
通過フィルタのQ値が大きくなり、映像搬送波周波数及
び色副搬送波周波数付近の帯域幅が小さくなる。
【0032】図11は図10の映像搬送波強調補正手段
6及び色副搬送波強調補正手段7により補正される中間
周波信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。本
図に示すように、弱電界入力の大きさの変化に対して連
続的に、映像搬送波信号及び色副搬送波信号のS/N比
を改善することが可能になる。図12は本発明の移動体
用TV放送受信システムに係る第3の実施の形態を示す
図である。本図において、図1の構成と異なるのは、映
像搬送波強調補正手段6及び色副搬送波強調補正手段7
に代わり、可変Q帯域除去フィルタ(BEF)で構成さ
れる映像及び色副搬送波強調補正手段19である。
【0033】図13は図12の映像及び色副搬送波強調
補正手段19の一例を示す図である。本図に示すよう
に、帯域通過フィルタ5及び中間周波増幅器8の間コン
デンサ1001及び1003が直列接続される。コンデ
ンサC1002及びコイル1001が並列に接続された
並列回路がコンデンサ1001及び1003の間に接続
される。コイルL1001の中間に抵抗R1001の一
方が接続される。この抵抗R1001の他方に接続され
インピーダンスを可変にするPINダイオードD100
1と、このPINダイオードD1001への電流を制御
してインピーダンスを可変にする回路としてPINダイ
オードD1002とコンデンサC1004と高周波成分
を除去するコイル1002とを具備する。コイル100
2は第3の比較器16から補正制御信号を入力する。映
像及び色副搬送波強調補正手段19を構成する可変Q帯
域除去フィルタは映像搬送波周波数fp 及び色副搬送波
周波数fs の中間の周波数(fp +fs )/2を中心と
する帯域を除去する。
【0034】図14は図12の映像及び色副搬送波強調
補正手段19により補正される中間周波信号の周波数ス
ペクトルの一例を示す図である。本図に示すように、映
像搬送波周波数fp 及び色副搬送波周波数fs の中間の
周波数(fp +fs )/2を中心とする帯域を除去する
ことにより、映像搬送波周波数fp 及び色副搬送波周波
数fs にピークが生じて弱入力域での強調補正が可能に
なる。このようにして、映像搬送波周波数fp 及び色副
搬送波周波数fs の付近の帯域幅を小さくできS/N比
を改善することができる。この場合、第1の実施の形態
の場合のように信号自体の増幅による改善はない。
【0035】図15は映像及び色副搬送波強調補正手段
19の補正が有る場合と無い場合での受信機入力に対す
る検波出力を説明する図である。弱入力域では、本図に
示すように、映像及び色副搬送波強調補正手段19によ
る補正がある場合の方がS/N比が改善されていること
が理解できる。このような構成にすることにより、前述
の構成よりも簡単になる。
【0036】図16は本発明の移動体用TV放送受信シ
ステムに係る第4の実施の形態を示す図である。本図に
おいて、図12の構成と異なるのは第3の比較器16に
代わり、加算器14の出力に接続され第2の比較器15
により切り換えを制御されるスイッチ17と、これに接
続され映像及び色副搬送波強調補正手段19の補正を制
御する電圧ホロワ18である。
【0037】第2の比較器で補正有りと判断されると、
スイッチ17がオン状態になり、加算器14の出力が電
圧ホロワ18を介して映像及び色副搬送波強調補正手段
19に入力される。受信機入力に相当する加算器14の
出力の大きさでPINダイオードD1001への電流が
制御され、結果としてそのインピーダンスが制御され
る。すなわち、受信機入力が小さいほど、そのインピー
ダンスが小さくなり、可変Q通過フィルタのQ値が大き
くなり、映像搬送波周波数及び色副搬送波周波数付近の
帯域幅が小さくなる。
【0038】図17は図16の映像及び色副搬送波強調
補正手段19により補正される中間周波信号の周波数ス
ペクトルの一例を示す図である。本図に示すように、弱
電界入力の大きさの変化に対して連続的に、映像搬送信
号及び色副搬送波信号のS/N比を改善することが可能
になる。このような構成にすることにより、前述の構成
よりも簡単となり且つ連続的にS/N比を完全すること
が可能になる。
【0039】図18は本発明の移動体用TV放送受信シ
ステムに係る第5の実施の形態を示す図である。本図に
おいて、図1の構成と異なるのは、第2の比較器15に
さらに第2の基準レベルVt3、Vt4を有する第2の比較
器15−1、15−2が追加され、これらに接続され
る、第3の比較器16にさらに第3の比較器16−1、
16−2が追加されることである。ここに、Vt2<Vt3
<Vt4である。加算器14の出力が大きくなるつれて、
第3の比較器16、16−1、16−2からの電流がこ
の順に加算されて映像搬送波強調補正手段6及び色副搬
送波強調補正手段7に出力される。このようにして、P
INダイオードD401及び403の非線形特性を改良
する。
【0040】図19は本発明の移動体用TV放送受信シ
ステムに係る第6の実施の形態を示す図である。本図に
おいて、図1の構成と異なるのは、第3の比較器16、
16−1及び16−2の合成出力と色副搬送波強調補正
手段7との間にスイッチ20と、第3の比較器16−2
の出力によりスイッチを制御するための反転器21とが
設けられることである。第3の比較器16−2により最
も低い受信器入力が検出された場合には、スイッチ20
をオフにして、色副搬送波強調補正手段7の強調補正を
停止する。S/N比が劣化し過ぎると色雑音が出るのを
防止するため白黒画像にする。
【0041】図20は本発明の移動体用TV放送受信シ
ステムに係る第7の実施の形態を示す図である。本図に
おいて、図1の構成と異なるのは、ダイバーシティアン
テナ1−1、1−2、1−3、1−4と、アンテナ1−
1及び1−2のブランチに接続される前置増幅器30、
31と、前置増幅器30、31のブランチ、アンテナ1
−3、1−4のブランチの出力を切り換えて高周波増幅
器2に入力させるアンテナセレクタ32と、アンテナセ
レクタ32にアンテナ切り換え信号を出力し検波復調器
9からの映像信号出力を入力してその最大の入力レベル
を有するアンテナをセレクトする制御を行うアンダイバ
ーシティコントローラ33と、ダイバーシティコントロ
ーラ33からアンテナセレクタ33への制御信号であっ
て前置増幅器30又は31の出力を選択するものを入力
する論理和回路34と、第3の比較器16の出力と非反
転端子間に接続される抵抗に並列にスイッチを介して抵
抗を接続して、論理和回路34の出力信号により上記ス
イッチのオンオフが制御される出力電流の制御部35で
ある。
【0042】アンテナセレクタ32により前置増幅器3
0又は31の出力が選択されると、第3の比較器16の
制御部35のスイッチがオフからオンになりその増幅が
小さくなってその出力電流が小さくなる。このようにす
るのは、ダイバーシティ受信の場合には複数のアンテナ
と受信機入力との間にガラスプリントアンテナ等のよう
に一部に前置増幅器が設けられるものがある。車両がト
ンネル内に入った場合、サービス外にある場合には、弱
入力域になる。この場合に強調を行うと、前置増幅器の
ある場合には、無い場合に比較して雑音が大きくなるの
で、このまま強調を行うと、前記増幅器のある場合と無
い場合で平均輝度のアンバランスが発生する。このた
め、上記手段により、前置増幅器のあるアンテナ入力を
行う場合に映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送波強
調補正手段7に対して、増幅が、例えば5dB、下げら
れる。
【0043】図21は本発明の移動体用TV放送受信シ
ステムに係る第8の実施の形態を示す図である。本図に
おいて、図20の構成と異なるのは、第3の比較器16
の出力と非反転端子間に接続される抵抗に並列に2つの
スイッチを介して2つの抵抗を接続し、アンテナセレク
タ32の前置増幅器30及び31を選択する制御信号に
より、上記2つスイッチをオンオフしてその出力電流を
制御する制御部36である。このようにして、複数のア
ンテナの誘起電圧(感度)を補正する各前置増幅器の利
得に対応して、さらに前置増幅器に対して個別に、制御
部36により出力電流を制御して、増幅・強調補正の最
適化を図る。
【0044】図22は本発明の移動体用TV放送受信シ
ステムに係る第9の実施の形態を示す図である。本図に
おいて、図1の構成と異なるのは、アンテナ1の分岐信
号を入力する2つの帯域通過フィルタ41及び42と、
それぞれの帯域通過フィルタ41及び42の出力に接続
される増幅器43及び44と、ぞれぞれの増幅器43及
び44の出力に接続され帯域通過フィルタ45及び46
とが設けられ、帯域通過フィルタ45及び46の出力が
合成されて前置増幅器2に入力される。また、第3の比
較器16の出力と非反転端子間に接続される抵抗に並列
に2つのスイッチを介して2つの抵抗が接続され、同調
器50からの制御信号により、上記2つのスイッチをオ
ンオフしてその出力電流を制御する制御部36が設けら
れる。同調器50には、局部発振器4の出力に接続され
るプリスケーラ51と、局部発振器4の出力とプリスケ
ーラ51の出力とを択一的に選択するスイッチ52と、
スイッチ52の出力を分周する分周器53と、分周器5
3の出力に接続される位相比較器54と、位相比較器5
4の出力に接続され局部発振器4を制御する低域通過フ
ィルタ55と、スイッチ52の切り換えの制御を行い、
分周器53へ分周比を出力する同調コントローラ56と
が設けられ、同調コントローラ56の出力とその出力を
反転する反転器57の出力により制御部36が制御され
る。
【0045】このようにするのは、複数バンド受信機、
例えば、UHF、VHFの受信機に対応して前置増幅器
の増幅帯域を分割する場合、アンテナ感度が受信帯域で
異なるのを考慮して、S/Nにアンバランスが発生しな
いように最適にすることができる。図23は本発明の移
動体用TV放送受信システムに係る第10の実施の形態
を示す図である。本図において、図1の構成と異なるの
は、第2の比較器15及び第3の比較器16に代わり、
映像信号出力から同期信号を分離する同期分離器61
と、同期分離器61で求められた垂直同期信号を処理し
てディスプレイに出力する垂直処理部62と、同期分離
器61で求められた水平同期信号を入力して受信状態を
検出し、水平同期信号をディスプレイに出力する水平同
期PLL63と、加算器14の出力と基準電圧Vt2を入
力して制御信号を出力する比較器64と、水平同期PL
L63の出力を増幅するAC増幅器65と、AC増幅器
65の出力に接続される検波器66と、検波器66の出
力の許可、禁止を比較器64の制御信号により行うスイ
ッチ67と、スイッチ67の出力と基準電圧Vt3を入力
して映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送波強調補正
手段7に制御信号を出力する比較器68である。
【0046】水平同期PLL63には、同期分離器6の
出力に接続される位相比較器70と、位相比較器70の
出力に接続されAC増幅器65の入力に接続される低域
通過フィルタ71と、低域通過フィルタ71の出力に接
続される電圧制御発信部72と、電圧制御発信部72の
出力に接続される水平ドライバ73と、水平ドライバ7
3の出力に接続され水平同期信号を位相比較器70とデ
ィスプレイとに出力する水平同期信号出力部74とが設
けられる。
【0047】このようにして、入力信号レベルと、水平
同期信号の受信状態との設定により、増幅強調の動作開
始点が調整されるので、水平同期信号を用いた補正が、
S/Nの観点で、増幅信号を補正に用いた補正と同様に
することができる。この場合、前記のものよりも応答は
遅くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体用TV放送受信システムに係る
第1の実施の形態を示す図である。
【図2】帯域通過フィルタ5の帯域特性を示す図であ
る。
【図3】IF−AGC信号の形成について説明する図で
ある。
【図4】図1の映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送
波強調補正手段7の一例を示す図である。
【図5】PINダイオードの電流−インピーダンス特性
を示す図である。
【図6】映像搬送波強調補正手段6又は色副搬送波強調
補正手段7の特性を説明する図である。
【図7】図1の映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送
波強調補正手段7により補正される中間周波信号の周波
数スペクトルの一例を示す図である。
【図8】映像搬送波強調補正手段6及び色副搬送波強調
補正手段7の補正が有る場合と無い場合での受信機入力
に対する検波出力を説明する図である。
【図9】図1の第2の比較器15のヒステリシス特性を
説明する図である。
【図10】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第2の実施の形態を示す図である。
【図11】図10の映像搬送波強調補正手段6及び色副
搬送波強調補正手段7により補正される中間周波信号の
周波数スペクトルの一例を示す図である。
【図12】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第3の実施の形態を示す図である。
【図13】図12の映像及び色副搬送波強調補正手段1
9の一例を示す図である。
【図14】図12の映像及び色副搬送波強調補正手段1
9により補正される中間周波信号の周波数スペクトルの
一例を示す図である。
【図15】映像及び色副搬送波強調補正手段19の補正
が有る場合と無い場合での受信機入力に対する検波出力
を説明する図である。
【図16】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第4の実施の形態を示す図である。
【図17】図16の映像及び色副搬送波強調補正手段1
9により補正される中間周波信号の周波数スペクトルの
一例を示す図である。
【図18】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第5の実施の形態を示す図である。
【図19】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第6の実施の形態を示す図である。
【図20】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第7の実施の形態を示す図である。
【図21】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第8の実施の形態を示す図である。
【図22】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第9の実施の形態を示す図である。
【図23】本発明の移動体用TV放送受信システムに係
る第10の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1、1−1、1−2、1−3、1−4…アンテナ 10、11、12、13、14…弱入力検出部 6、7、19…映像及び色副の搬送波強調補正手段 15、15−1、15−2、16、16−1、16−
2、17、18、20、21、36、64、65、6
6、67、68…強調補正制御部 30、31…前置増幅器 32…アンテナセレクタ 33…ダイバーシティコントローラ 43、44…増幅器 50…同調部 61…同期分離器 63…水平同期PLL
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚 秀守 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振幅変調、残留側帯波方式で伝送される
    TV放送波において、周波数帯の両側の傾斜部分に平坦
    部よりも一定利得の低下した映像搬送波及び色副搬送波
    が位置する映像周波数スペクトルを有する映像信号を受
    信する移動体用TV放送受信システムであって、 映像信号に含まれる水平同期信号間の映像信号を平均化
    した映像信号レベルを基に映像信号の弱入力域を検出す
    る弱入力検出部と、 映像信号を前記映像搬送波及び前記色副搬送波に同調
    し、同調された映像信号を中心にQアップし且つ帯域を
    狭めることにより雑音を小さくして、同調された映像信
    号の強調・補正を行う映像及び色副の搬送波強調補正手
    段と、 前記弱入力検出部により弱入力検出されると、前記映像
    及び色副の搬送波強調補正手段に用いられる抵抗の値を
    切り換え制御して前記映像及び色副の搬送波強調補正手
    段の強調・補正の制御を行う強調補正制御部とを備える
    ことを特徴とする移動体用TV放送受信システム。
  2. 【請求項2】 前記強調補正制御部は、前記強調・補正
    の制御について、ヒステリシス特性を有することを特徴
    とする、請求項1に記載の移動体用TV放送受信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記強調補正制御部は、前記弱入力検出
    部により検出された弱入力を基に、前記抵抗の値を連続
    的に切り換え制御して、前記映像及び色副の搬送波強調
    補正手段におけるQアップを連続的に且つ帯域を連続的
    に狭めることを特徴とする、請求項1に記載の移動体用
    TV放送受信システム。
  4. 【請求項4】 前記映像及び色副の搬送波強調補正手段
    は、映像信号を前記映搬送波及び前記色副搬送波との中
    間の周波数に同調させて、この中間周波数を中心として
    帯域を除去することを特徴とする、請求項1に記載の移
    動体用TV放送受信システム。
  5. 【請求項5】 前記映像及び色副の搬送波強調補正手段
    における帯域の除去を連続的に行うことを特徴とする、
    請求項4に記載の移動体用TV放送受信システム。
  6. 【請求項6】 前記映像及び色副の搬送波強調補正手段
    に用いられる抵抗としてPINダイオードを用い、前記
    強調補正制御部は、前記弱入力検出部により検出された
    弱入力域の大きさを基に、前記PINダイオードの非線
    形特性を考慮して、PINダイオードへ流れる電流を制
    御することを特徴とする、請求項1に記載の移動体用T
    V放送受信システム。
  7. 【請求項7】 前記強調補正制御部は、前記弱入力検出
    部において、より小さな弱入力を検出した場合に、前記
    映像及び色副の搬送波強調補正手段により、映像信号を
    前記映搬送波のみに同調し、同調された映像信号を中心
    にQアップし、且つ帯域を狭めることにより雑音を小さ
    くして、同調された映像信号信号の強調・補正が行われ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の移動体用TV放
    送受信システム。
  8. 【請求項8】 前記移動体用TV放送受信システムにお
    いて、複数のアンテナを切り換えるダイバーシティ受信
    を行う場合に、アンテナ毎に前置増幅器が接続されるも
    のと、されないものとがあるときに、前記強調補正制御
    部は、前記前置増幅器の接続の選択がされた際に、前記
    映像及び色副の搬送波強調補正手段による強調・補正の
    量を低く設定することを特徴とする、請求項1に記載の
    移動体用TV放送受信システム。
  9. 【請求項9】 前記強調補正制御部は、前記増幅器の接
    続の選択がされた際に、選択された前記増幅器に対応し
    て前記映像及び色副の搬送波強調補正手段による固有の
    強調・補正の量を設定することを特徴とする、請求項8
    に記載の移動体用TV放送受信システム。
  10. 【請求項10】 前記移動体用TV放送受信システムに
    おいて、複数の周波数帯を異なる前置増幅器を用いて受
    信を行う場合に、前記強調補正制御部は、使用する前記
    前置増幅に対応して前記映像及び色副の搬送波強調補正
    手段による固有の強調・補正の量を設定することを特徴
    とする、請求項1に記載の移動体用TV放送受信システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記強調補正制御部は、前記映像信号
    から水平同期信号を分離して受信状態を検出し、前記弱
    入力検出部により弱入力域が検出された場合に、前記検
    出受信状態を基に、前記映像及び色副の搬送波強調補正
    手段に用いられる抵抗の値を切り換え制御して前記映像
    及び色副の搬送波強調補正手段の強調・補正の制御を行
    うことを特徴とする、請求項1に記載の移動体用TV放
    送受信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005090996A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Maspro Denkoh Corp 信号レベル測定装置
JP2006270582A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Casio Comput Co Ltd 受信回路

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