JP4840023B2 - ポジ型感光性樹脂組成物、パターンの製造方法及び電子部品 - Google Patents
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Description
で表される構造を有するポリベンゾオキサゾール前駆体と、(B)溶媒と、(C)テトラゾール誘導体と、及び(D)光により酸を発生する化合物とを含有してなることを特徴とする。本発明では、後述のように、上記(C)テトラゾール誘導体としては、1H−テトラゾール、5−メチル−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、1−メチル−1H−テトラゾール、5,5’−ビス−1H−テトラゾールのいずれかを用いる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(A)下記一般式(I)
で表される構造を有するポリベンゾオキサゾール前駆体と、(B)溶媒と、(C)含窒素複素環化合物と、及び(D)光により酸を発生する化合物とを含有してなることを特徴とする。
本発明における上記(A)ポリベンゾオキサゾール前駆体(以下、「(A)成分」という。)としては、例えば、ジカルボン酸とビスアミノフェノールとを反応させて得ることができる前駆体が挙げられる。これらの重合体は、その構造内にフェノール性水酸基などの酸性官能基及び/又はその誘導置換基を有する。
(1)反応性不飽和結合を有しかつ環状構造を有する基としては、シクロプロペニル基、シクロブチニル基、シクロペンチニル基、シクロヘキセニル基、ノルボルネニル基、前記一般式(II)のうち右から2つめに示された、イミド構造を有するものであって、無水マレイン酸から誘導された基などが挙げられる。また、環状構造中には反応性不飽和結合をもたないが環状構造以外に反応性不飽和結合をもつ基、例えばベンゼン環を有しかつベンゼン環の外に反応性不飽和二重結合を有する基もこの分類に含まれる。
本発明における上記(B)溶媒(以下、「(B)成分」という。)としては、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミド、ジメチルイミダゾリジノン、N−アセチル−ε−カプロラクタム等の極性溶媒が好ましく、その他、この極性溶媒以外に、ケトン類、エステル類、ラクトン類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類、例えば、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジクロロブタン、トリクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等も使用することができる。これらの有機溶媒は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。ただし、本発明による感光性樹脂組成物を溶解するものであれば特にその種類を限定するものではない。一般に、溶媒は感光性樹脂組成物中40〜90重量%使用される。
本発明における上記(C)テトラゾール誘導体(以下、「(C)成分」という。)としては、1H−テトラゾール、5−メチル−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、1−メチル−1H−テトラゾール、5,5’−ビス−1H−テトラゾール等が挙げられる。また、必ずしもここに挙げられたものに限定されない。
本発明における感光性樹脂組成物は、上記(A)〜(C)成分に加え、(D)光により酸を発生する化合物(以下、「(D)成分」という。)を添加する。(D)成分は、感光剤であり、酸を発生させ、光照射部のアルカリ水溶液への可溶性を増大させる機能を有するものである。本発明に用いられる(D)成分としては、光により酸を発生する化合物であればよく、具体的には、例えば、o−キノンジアジド化合物、アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩などが挙げられる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物には、上記必須成分((A)〜(D)成分)以外に、シリコン基板に対する接着性増強剤としてシランカップリング剤を使用することができる。また、上記一般式(I)中のYをジアミノシロキサン由来のものとし、それをベース重合体に変性したものもシリコン基板に対する接着性増強剤として使用することができる。さらに、目的に応じて溶解阻害剤、安定剤などを配合してもよい。
次に、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を用いたパターンの製造方法について説明する。
まず、浸漬法、スプレー法、スクリーン印刷法、回転塗布法等によって、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を、シリコンウエハ、金属基板、セラミック基板等の基材である支持基板上に塗布する。次いで、得られた感光性樹脂塗膜を適度に加熱乾燥することにより、粘着性のない感光性樹脂塗膜とする。この感光性樹脂塗膜上に、フォトレジストを塗布し、所望のパターンが描かれたマスクを通して活性光線又は化学線を照射する露光処理を行う。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物及びパターンの製造方法は、半導体装置や多層配線板などの電子部品に使用することができ、具体的には、半導体装置の表面保護膜層や層間絶縁膜層、多層配線板の層間絶縁膜層などの形成に使用することができる。本発明の電子部品は、上記ポジ型感光性樹脂組成物を用いて形成される表面保護膜層及び/又は層間絶縁膜層を有すること以外は特に制限されず、様々な構造をとることができる。また、電子部品としては、半導体装置や多層配線板、各種電子デバイス等を含む。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン75gと12.9g(0.05mol)の4,4'−ジフェニルエーテルジカルボン酸とを入れ、このフラスコを5℃に冷却した後、11.9g(0.1mol)の塩化チオニルを滴下し、滴下後30分間撹拌して、反応溶液A−1を得た。次いで、別の攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中に、105gの乾燥N−メチルピロリドンと22.0g(0.06mol)の2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン及び3.28g(0.02mol)の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(ポリマー末端形成用)とを添加し、攪拌溶解した後、15.8g(0.2mol)のピリジンを添加し、撹拌溶解した。この溶液を0℃に冷却し、先ほど得られた反応溶液A−1を30分間かけて滴下した後、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらにイオン交換水にて洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーP−1を得た。このポリマーの水分含有率は0.8重量%、重量平均分子量は22,800、分散度は1.8であった。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン75gと12.9g(0.05mol)の4,4'−ジフェニルエーテルジカルボン酸を入れ、このフラスコを5℃に冷却した後、11.9g(0.1mol)の塩化チオニルを滴下し、滴下後30分間撹拌して、反応溶液A−1を得た。次いで、別の攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中に、105gの乾燥N−メチルピロリドンと22.0g(0.06mol)の2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン及び1.96g(0.02mol)の無水マレイン酸(ポリマー末端形成用)を添加し、攪拌溶解した後、15.8g(0.2mol)のピリジンを添加し、撹拌溶解した。この溶液を0℃に冷却し、先ほど得られた反応溶液A−1を30分間かけて滴下した後、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらにイオン交換水にて洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーP−2を得た。このポリマーの水分含有率は1.0重量%、重量平均分子量は20,500、分散度は1.8であった。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン100gと20.7g(0.08mol)の4,4'−ジフェニルエーテルジカルボン酸を入れ、このフラスコを5℃に冷却した後、19.0g(0.16mol)の塩化チオニルを滴下し、滴下後30分間撹拌して、反応溶液A−2を得た。次いで、別の攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中に、105gの乾燥N−メチルピロリドンと23.2g(0.09mol)の2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを添加し撹拌溶解し、2.29g(0.02mol)のメタンスルホニルクロリド(ポリマー末端形成用)を添加し、撹拌溶解した後、25.3g(0.32mol)のピリジンを添加し、撹拌溶解した。この溶液を0℃に冷却し、先ほど得られた反応溶液A−2を30分間かけて滴下した後、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらにイオン交換水にて洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーP−3を得た。このポリマーの水分含有率は0.7重量%、重量平均分子量は20,800、分散度は1.7であった。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン75gと10.3g(0.04mol)の4,4'−ジフェニルエーテルジカルボン酸及び17.2g(0.01mol)の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を入れ、このフラスコを5℃に冷却した後、11.9g(0.1mol)の塩化チオニルを滴下し、滴下後30分間撹拌して、反応溶液A−3を得た。次いで、別の攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中に、105gの乾燥N−メチルピロリドンと22.0g(0.06mol)の2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン及び3.28g(0.02mol)の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(ポリマー末端形成用)を添加し、攪拌溶解した後、15.8g(0.2mol)のピリジンを添加し、撹拌溶解した。この溶液を0℃に冷却し、先ほど得られた反応溶液A−3を30分間かけて滴下した後、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらにイオン交換水にて洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーP−4を得た。このポリマーの水分含有率は0.8重量%、重量平均分子量は20,300、分散度は1.8であった。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン75gと8.31g(0.05mol)のイソフタル酸を入れ、このフラスコを5℃に冷却した後、11.9g(0.1mol)の塩化チオニルを滴下し、滴下後30分間撹拌して、反応溶液A−4を得た。次いで、別の攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中に、105gの乾燥N−メチルピロリドンと22.0g(0.06mol)の2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン及び3.28g(0.02mol)の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(ポリマー末端形成用)を添加し、攪拌溶解した後、15.8g(0.2mol)のピリジンを添加し、撹拌溶解した。この溶液を0℃に冷却し、先ほど得られた反応溶液A−4を30分間かけて滴下した後、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらにイオン交換水にて洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーP−5を得た。このポリマーの水分含有率は0.7重量%、重量平均分子量は18,800、分散度は1.8であった。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン100gと26.6g(0.09mol)の4,4'−ジフェニルエーテルジカルボン酸ジクロリドを入れ、撹拌溶解し、溶液A−5を得た。次いで、別の攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器中に、105gの乾燥N−メチルピロリドンと2.18g(0.02mol)のm−アミノフェノール(ポリマー末端形成用)及び20.7g(0.08mol)の2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを攪拌溶解した。この溶液を0℃に冷却し、先ほど得られた反応溶液A−5を30分間かけて滴下した後、室温で30分間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらにイオン交換水にて洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーP−6を得た。このポリマーの水分含有率は0.7重量%、重量平均分子量は23,000、分散度は1.7であった。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた三口フラスコ中に、合成例1で得られたポリマーP−1 10gとγ−ブチロラクトン15gを撹拌混合し溶解させた後、さらに2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.5のモル比で反応させた化合物1.50g、1H−テトラゾール0.10g、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン0.20gを加えて室温下にて一昼夜撹拌溶解後、濾過してポジ型感光性樹脂組成物溶液を得た。このポジ型感光性樹脂組成物溶液を、5インチシリコン基板上にTiN膜を約200Åの膜厚でスパッタ形成し、その上にCu膜を約5000Åの膜厚でスパッタ形成したウエハ(以下、「Cuウエハ」という。)上にスピンコートした後に加熱乾燥して、10.0μmの塗膜を形成した後、i線ステッパを用い露光量を700mJ/cm2とし、マスクを介して露光した。これを2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いてパドル現像したところ、良好なレリーフパターンが得られた。さらに、窒素置換されたオーブンにて300℃1時間加熱し、膜厚7μmの硬化膜を得た。
ポリマーP−1の代わりにポリマーP−2を、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシランの代わりにウレイドプロピルトリエトキシシランを用いた以外は、実施例1と同じ組成でポジ型感光性樹脂組成物溶液を作製した。このポジ型感光性樹脂組成物溶液を、露光量800mJ/cm2とした以外は、実施例1と同様に処理し試験を行った。その結果、露光量800mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、66.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後に64.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性はPCT処理後もほとんど劣化しなかった。
ポリマーP−1の代わりにP−3を、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.5のモル比で反応させた化合物1.50gの代わりにトリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.8のモル比で反応させた化合物1.0gを用いた以外は、実施例1と同じ組成でポジ型感光性樹脂組成物溶液を作製した。このポジ型感光性樹脂組成物溶液を、露光量500mJ/cm2とした以外は、実施例1と同様に処理し試験を行った。その結果、露光量500mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、70.6MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後に67.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性はPCT処理後もほとんど劣化しなかった。
ポリマーP−1の代わりにポリマーP−4を、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドの代わりにナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドを、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシランの代わりにウレイドプロピルトリエトキシシランを用いた以外は、実施例1と同じ組成でポジ型感光性樹脂組成物溶液を作製した。このポジ型感光性樹脂組成物溶液を実施例1と同様に処理し試験を行った。その結果、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、65.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後に66.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性はPCT処理後もほとんど劣化しなかった。
ポリマーP−3の代わりにポリマーP−5を、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.8のモル比で反応させた化合物1.0gの代わりに2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンとナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリドとを1/2.5のモル比で反応させた化合物1.5gを用いた以外は、実施例3と同じ組成でポジ型感光性樹脂組成物溶液を作製した。このポジ型感光性樹脂組成物溶液を、実施例1と同様に処理し試験を行った。その結果、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、62.8MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後に64.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性はPCT処理後もほとんど劣化しなかった。
ポリマーP−5の代わりにポリマーP−6を用いた以外は、実施例5と同じ組成でポジ型感光性樹脂組成物溶液を作製した。このポジ型感光性樹脂組成物溶液を、実施例1と同様に処理し試験を行った。その結果、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、63.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後に64.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性はPCT処理後もほとんど劣化しなかった。
1H−テトラゾールを配合しないこと以外は実施例1と同様にして試験を行ったところ、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、66.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後には、9.81MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
1H−テトラゾールを配合しないこと以外は実施例2と同様にして試験を行ったところ、露光量800mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、65.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後には、12.7MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
1H−テトラゾールを配合しないこと以外は実施例3と同様にして試験を行ったところ、露光量500mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、66.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後には、6.86MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
1H−テトラゾールを配合しないこと以外は実施例4と同様にして試験を行ったところ、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、64.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後には、10.8MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
1H−テトラゾールを配合しないこと以外は実施例5と同様にして試験を行ったところ、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、63.7MPaの接着力を示しCu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後には、9.81MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
配合物として合成例1で得られたポリマーP−1 10gとγ−ブチロラクトン15g、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.5のモル比で反応させた化合物1.50g、ドデシルメルカプタン0.10g、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン0.20gを用い、それ以外は、実施例1と全く同様に処理したところ、現像によりほとんどの膜が剥がれてしまい良好なレリーフパターンを得られなかった。このため、スタッドプル試験は行えなかった。
1H−テトラゾールを配合しないこと以外は実施例6と同様にして試験を行ったところ、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、62.8MPaの接着力を示しCu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後には、14.7MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
1H−テトラゾールの代わりにベンゾトリアゾールを用いた以外は、実施例1と同じ組成で感光性樹脂組成物溶液を作製した。この感光性樹脂組成物溶液を実施例1と同様に処理し試験を行った。その結果、露光量700mJ/cm2で良好なレリーフパターンが得られた。また、実施例1と同様な処理をして得られた硬化膜のスタッドプル試験を行った。その結果、66.7MPaの接着力を示し、Cu膜への密着性は十分であった。また、PCT処理後に1.96MPaの接着力を示し、PCT処理により接着力が低下した。
2 保護膜
3 第1導体層
4 層間絶縁膜層
5 感光性樹脂層
6A、6B、6C 窓
7 第2導体層
8 表面保護膜層
Claims (6)
- (A)下記一般式(I)
で表される構造を有するポリベンゾオキサゾール前駆体と、(B)溶媒と、(C)テトラゾール誘導体と、及び(D)光により酸を発生する化合物とを含有してなるポジ型感光性樹脂組成物であって、
上記(C)テトラゾール誘導体が、1H−テトラゾール、5−メチル−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、1−メチル−1H−テトラゾール、5,5’−ビス−1H−テトラゾールのいずれかであることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。 - 前記(A)一般式(I)で表されるポリベンゾオキサゾール前駆体の両末端部に、それぞれ反応性不飽和結合又は非環式飽和結合を有することを特徴とする請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(A)一般式(I)で表されるポリベンゾオキサゾール前駆体中のX及びYが、それぞれ1又は2以上の環式脂肪族基又は芳香族基であり、前記2以上の環式脂肪族基又は芳香族基は、単結合、有機基又は酸素、硫黄、窒素、珪素からなる群から選択される少なくとも1種のヘテロ原子により互いに結合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(D)光により酸を発生する化合物が、o−キノンジアジド化合物であることを特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物を支持基板上に塗布し乾燥する工程と、前記塗布、乾燥により得られた感光性樹脂膜を所定のパターンに露光する工程と、前記露光後の感光性樹脂膜をアルカリ水溶液を用いて現像する工程と、前記現像後の感光性樹脂膜を加熱処理する工程とを含むことを特徴とするパターンの製造方法。
- 請求項5に記載のパターンの製造方法により得られるパターンの層を有してなることを特徴とする電子部品。
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