JP4839874B2 - 送付物 - Google Patents

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Description

本発明は、そのままの状態で送付することができ、受け取った顧客が容易に開封できる封緘した冊子状送付物に関し、特に返信葉書を綴じ込んだ送付物に関するものである。
従来より、商品又は役務の内容を記載した冊子(カタログ、パンフレット等)は、種々の分野で広く利用されている。例えば顧客に商品等を選択させる贈り物として利用することが知られている。また、通販会社等で、過去に注文を受けた顧客等に対して、ダイレクトメールとして冊子を送付することが知られている。このような場合には、顧客の宛名や挨拶文を印字した台紙を、申込葉書とともに冊子に添付して送付することが一般的であり、申込葉書に個人情報を記入し、返送してもらうような場合には、申込葉書として、例えば、同サイズのはがき用紙並びに隠蔽用紙が折畳み可能に接合されており、該はがき用紙の内面に情報記入欄が設定されていると共に、隠蔽用紙の内面に再剥離粘着剤が塗布され、その表面に剥離紙が貼付された隠蔽式はがきであって、記入した情報記入欄を、隠蔽用紙片の表面に貼着された剥離紙片を剥がし、再剥離性粘着剤を露出させた後、隠蔽用紙片を折畳み、擬似接着して郵送できるようにしたものが知られている。
特開平7−214947号公報
しかし、前述の冊子を顧客に送付するには、封筒を準備する作業、封筒に冊子や、申込み葉書を封入し封緘する等の煩雑な作業がある。また、申込み用葉書も個人情報が記入されるので隠蔽葉書の使用が望まれている。
そこで本発明は、上記の課題を解決するために、多量の情報と個人情報を保護できる隠蔽葉書を同封でき、かつ封筒の準備、封筒への封入、封緘作業の不要な送付物の形態を提供することである。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、表表紙片と裏表紙片隠蔽葉書を含む紙片と複数枚の本体片からなる本体片束とが、表表紙片と裏表紙片の間に隠蔽葉書を含む紙片と複数枚の本体片からなる本体片束とを挾んで、一方の端部に設けた綴じ部にて接着剤で綴じられた冊子状送付物であって、隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とは、いずれも折目のないシート状印刷物であって、表表紙片と裏表紙片と隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とが、いずれも綴じ部と平行な辺の寸法が同一の矩形状であって、隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片は、裏表紙片の上から表表紙片に向かって綴じ部と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部と対向する端部に見出しが設けられており、隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片の中で隠蔽葉書を含む紙片が最も長い綴じ部と直交する辺の寸法を備えており、表表紙片及び裏表紙片の綴じ部と対向する側の端縁を前記表表紙と前記裏表紙を除く紙片より外方向に延出させて、端部に封緘部を形成し、該封緘部にて接着することを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明は、表表紙片、裏表紙片、隠蔽用シール片、葉書を含む葉書本体片及び複数枚の本体片からなる本体片束とが、裏表紙片の上に隠蔽用シール片、葉書を含む葉書本体片、複数枚の本体片からなる本体片束、表表紙片の順に重ねられ、一方の端部に設けた綴じ部にて接着剤で綴じられた冊子状送付物であって、隠蔽用シール片と葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とは、いずれも折目のないシート状印刷物であって、表表紙片と裏表紙片と隠蔽用シール片と葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とが、いずれも綴じ部と平行な辺の寸法が同一の矩形状であって、葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片は、裏表紙片の上から表表紙片に向かって綴じ部と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部と対向する端部に見出しが設けられており、葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片の中で葉書を含む葉書本体片が最も長い綴じ部と直交する辺の寸法を備えており、表表紙片及び裏表紙片の綴じ部と対向する側の端縁を前記表表紙と前記裏表紙を除く紙片より外方向に延出させて、端部に封緘部を形成し、該封緘部にて接着することを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の送付物において、前記表表紙片と前記裏表紙片の前記封緘部の前記綴じ部と対向する側の近傍に前記綴じ部と略平行にミシン目を形成したことを特徴とするものである。
本発明は、カタログ等の多量の情報を顧客へ提供でき、申込み用隠蔽葉書等も同封でき、冊子状にし、表表紙片と裏表紙片とを綴じ部と対向する封緘部で接着する形態にすることにより、封筒の準備、封筒への封入、封緘作業が不要となり、合理化、納期の短縮化が図れるという効果を奏するものである。
また、申込み用葉書に葉書本体片と隠蔽用紙片が連接された隠蔽葉書を綴じ込むことにより、顧客が記入した個人情報の機密化が図れ、顧客が安心して郵送できるという効果がある。
さらに、表表紙片あるいは裏表紙片のいずれかに折返し部と封緘部との間にミシン目が設けられており、顧客が送付物を手で容易に開封できるという効果がある。
以下、図面を参照しながら本発明について、以下に詳述する。
図1は本発明に係る送付物の第一実施形態を示す斜視図、図2は図1におけるA−A断面を図解的に示す説明図、図3は本発明に係る送付物の第一実施形態のミシン目に沿って開封し、隠蔽葉書を綴じ込んだ本体片で見開き状態にした斜視図、図4は図3におけるB−B断面図、図5は本発明に係る送付物の第二実施形態を示す図1におけるA−A相当の断面を図解的に示す説明図、図6は本発明に係る送付物の第三実施形態を示す図1におけるA−A相当の断面を図解的に示す説明図である。
(第一実施形態)
まず、図1、図2に示すように本発明の送付物1は裏表紙片2の上に少なくとも隠蔽葉書を含む本体片3a、本体片3、表表紙片4の順に重ねられ、一方の端部に設けた綴じ部5にて接着剤6で綴じられている。本体片3は裏表紙片2の上から表表紙片4に向かって綴じ部5と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部5と対向する端部に見出し7が設けられている。このように見出し7を設けることによりと本体片3が一枚ずつ捲り易くなるとともに目次の役目を果たし、使用者に便利性を提供するものである。裏表紙片2は綴じ部5と対向する側の端縁にて折返し部8を介して所定寸法だけ外方向に延出させて折返し片9を設け、端部に封緘部10を形成しており、折返し部8で折り返され、折返し片9の端部に形成された封緘部10を表表紙片4の綴じ部5と対向する端部の外面に重ねて接着剤6aで封緘されている。また、表表紙片4の上面には送り先、宛名欄4aが設けられ、表表紙片4の綴じ部5と直交する辺の寸法は裏表紙片2の綴じ部側の端から折返し部8までの寸法より短く、該裏表紙片2が折返し部8で折り返され封緘部10と重なるように設けられている。さらに、顧客が容易に開封できるように裏表紙片2の折返し片9の封緘部10と折返し部8との間に綴じ部5と平行にミシン目11を形成している。尚、本体片3は見出し7を綴じ部5と対向する側に外方へ延出するように設けているが、特にこの形態に限定されるものではない。また、裏表紙片2に設けた折返し片9の所定寸法は折返し部8と封緘部10との間にミシン目11が形成できればよく、送付物の寸法により、適宜選択できる。
次に、図3、図4を用いて、隠蔽葉書を含む本体片3aに設けられた隠蔽葉書12について説明する。隠蔽葉書12は隠蔽葉書を含む本体片3aに形成されたミシン目13で切取できるように設けられている。隠蔽葉書12は葉書本体片14と隠蔽用紙片15がミシン目16を介して連接されており、隠蔽用紙片の上面には再剥離再粘着剤17を介して剥離紙18が貼付されている。葉書本体片14の上面には個人情報記入欄19があり、顧客は該個人情報記入欄19に必要事項等を記入後、剥離紙18を剥離し、再剥離再粘着剤17を露出させて、ミシン目16で折り返して個人情報記入欄19に貼付すると記入された個人情報が隠蔽され、顧客が安心して送付できるものである。以上、説明してきた本発明の送付物1は、表表紙片4、裏表紙片2、本体片3を通常の技法で丁合機で自動丁合でき、そのままで送付可能な形態であり、封筒の準備、封筒への封入、封緘作業が不要となり、工程の合理化、納期の短縮化が図れるものである。
(第二実施形態)
次に、図5を用いて、本発明の第二実施形態について説明する。図5に示すように本発明の送付物21は裏表紙片22の上に少なくとも隠蔽葉書を含む本体片3a、本体片3、表表紙片24の順に重ねられ、一方の端部に設けた綴じ部25にて接着剤6で綴じられている。本体片3は裏表紙片22の上から表表紙片24に向かって綴じ部25と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部25と対向する端部に見出し7が設けられている。表表紙片24は綴じ部25と対向する側の端縁にて折返し部28を介して所定寸法だけ外方向に延出させて折返し片29を設け、端部に封緘部20を形成しており、折返し部28で折り返され、折返し片29の端部に形成された封緘部20を裏表紙片22の綴じ部25と対向する端部の外面に重ねて接着剤6aで封緘されている。さらに、顧客が容易に開封できるように表表紙片24の折返し片29の封緘部20と折返し部28との間に綴じ部25と平行にミシン目31を形成している。その他は前述の本発明の第一実施形態と同じであり、説明を省略する。
(第三実施形態)
次に、図6を用いて、本発明の第三実施形態について説明する。図6に示すように本発明の送付物40は裏表紙片32の上に隠蔽用シール片42、少なくとも葉書を含む葉書本体片33a、本体片3、表表紙片34の順に重ねられ、一方の端部に設けた綴じ部35にて接着剤6で綴じられている。本体片3は裏表紙片32の上から隠蔽用シール片42を介して表表紙片34に向かって綴じ部35と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部35と対向する端部に見出し7が設けられている。隠蔽用シール片42の綴じ部35と直交する辺の寸法は本体片3の該寸法より短い。また、表表紙片34及び裏表紙片32は綴じ部35と対向する側の端縁を葉書を含む葉書本体片33a及び本体片3より外方向に延出させて、端部に封緘部30を形成しており、接着剤6aで封緘されている。また、表表紙片34の上面には送り先、宛名欄が設けられている。さらに、封緘部30の綴じ部35と対向する側の近傍に綴じ部35と平行に表表紙片34及び裏表紙片32にミシン目41、41を形成している。このような形態にすることにより顧客がミシン目41、41より開封しやすいという効果がある。
次に、葉書と隠蔽シールについて説明する。葉書を含む葉書本体片33aには、図示しないが片面に個人情報記入欄がある葉書が第一実施形態と同様にミシン目で切取りできるように設けられている。また、隠蔽用シール片42は、図示しないが紙片の上面には「個人情報保護シール」等の印刷が施され下面には再剥離再粘着剤を介して剥離紙が貼付され、さらに前記紙片には葉書の個人情報記入欄を隠蔽できる大きさに剥離可能なように半切線が施されている。顧客は葉書を含む葉書本体片33aから葉書をミシン目に沿って切取り、個人情報記入欄に必要事項等を記入後、隠蔽用シール片42から隠蔽シールを剥離紙より剥離し、再剥離再粘着剤を露出させて、個人情報記入欄に貼付すると記入された個人情報が隠蔽され、顧客が安心して送付できるものである。尚、第三実施形態としては、隠蔽用シール片42と葉書を含む葉書本体片33aをそれぞれ別個に準備して綴じる形としたが、第一実施形態、第二実施形態と同様に葉書本体片14と隠蔽用紙片15と剥離紙18が一体となった隠蔽葉書を含む本体片3aであってもよい。
本発明に係る送付物の第一実施形態を示す斜視図である。 図1におけるA−A断面を図解的示す説明図である。 本発明に係る送付物の第一実施形態のミシン目に沿って開封し、隠蔽葉書を綴じ込んだ本体片で見開き状態にした斜視図である。 図3におけるB−B断面図である。 本発明に係る送付物の第二実施形態を示す図1におけるA−A相当の断面を図解的に示す説明図である。 本発明に係る送付物の第三実施形態を示す図1におけるA−A相当の断面を図解的に示す説明図である。
符号の説明
1、21、40 送付物
2、22、32 裏表紙片
3 本体片
3a 隠蔽葉書を含む本体片
4、24、34 表表紙片
4a 送り先、宛名記入欄
5、25、35 綴じ部
6、6a 接着剤
7 見出し
8、28 折返し部
9、29 折返し片
10、20、30 封緘部
11、13、16、31、41 ミシン目
12 隠蔽葉書
14 葉書本体片
15 隠蔽用紙片
17 再剥離再粘着剤
18 剥離紙
19 個人情報記入欄
33a 葉書を含む葉書本体片
42 隠蔽用シール片

Claims (3)

  1. 表表紙片と裏表紙片隠蔽葉書を含む紙片と複数枚の本体片からなる本体片束とが、表表紙片と裏表紙片の間に隠蔽葉書を含む紙片と複数枚の本体片からなる本体片束とを挾んで、一方の端部に設けた綴じ部にて接着剤で綴じられた冊子状送付物であって、
    隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とは、いずれも折目のないシート状印刷物であって、
    表表紙片と裏表紙片と隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とが、いずれも綴じ部と平行な辺の寸法が同一の矩形状であって、
    隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片は、裏表紙片の上から表表紙片に向かって綴じ部と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部と対向する端部に見出しが設けられており、隠蔽葉書を含む紙片と本体片束を構成するそれぞれの本体片の中で隠蔽葉書を含む紙片が最も長い綴じ部と直交する辺の寸法を備えており、
    表表紙片及び裏表紙片の綴じ部と対向する側の端縁を前記表表紙と前記裏表紙を除く紙片より外方向に延出させて、端部に封緘部を形成し、該封緘部にて接着することを特徴とする送付物。
  2. 表表紙片、裏表紙片、隠蔽用シール片、葉書を含む葉書本体片及び複数枚の本体片からなる本体片束とが、裏表紙片の上に隠蔽用シール片、葉書を含む葉書本体片、複数枚の本体片からなる本体片束、表表紙片の順に重ねられ、一方の端部に設けた綴じ部にて接着剤で綴じられた冊子状送付物であって、
    隠蔽用シール片と葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とは、いずれも折目のないシート状印刷物であって、
    表表紙片と裏表紙片と隠蔽用シール片と葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片とが、いずれも綴じ部と平行な辺の寸法が同一の矩形状であって、
    葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片は、裏表紙片の上から表表紙片に向かって綴じ部と直交する辺の寸法が長い順に重ねられ、綴じ部と対向する端部に見出しが設けられており、葉書を含む葉書本体片と本体片束を構成するそれぞれの本体片の中で葉書を含む葉書本体片が最も長い綴じ部と直交する辺の寸法を備えており、
    表表紙片及び裏表紙片の綴じ部と対向する側の端縁を前記表表紙と前記裏表紙を除く紙片より外方向に延出させて、端部に封緘部を形成し、該封緘部にて接着することを特徴とする送付物。
  3. 前記表表紙片と前記裏表紙片の前記封緘部の前記綴じ部と対向する側の近傍に前記綴じ部と略平行にミシン目を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の送付物。
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