JP5796658B2 - 冊子状印刷物 - Google Patents
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Description
であり、受取り手(顧客)側には保管し易く、しかも機密性に優れ、第三者に封入された情報を盗み見されることのないダイレクトメールとして郵送、宅配、あるいは、手渡し等が可能な冊子状印刷物の形態を提供することである。
前記接着部が設けられた3辺のうちの1辺である前記表紙の綴じ部と対向する側を小口側とし、前記小口側の接着部の内縁に略くの字状の切目が、上下に隣接する二つの略くの字状切目間において、上側の略くの字状切目の下端と下側の略くの字状切目の上端が並行し、かつ小口側に投影したと想定したときに接するか重なるようにして設けられ、他の2辺である対向する2辺に設けられた接着部の内縁にY字状切目が、Y字の上部が小口側に開いた状態で設けられ、前記1辺と前記2辺に設けられた切目が連結してコの字状の切目をなし、前記小口側の上下隅部の一方の隅部に開封口が設けられ、前記開封口より前記切目に沿って前記表紙を開封することを特徴とする冊子状印刷物、にある。
さらに、冊子状の形態とすることにより一対の表紙は従来の封書のように開封後、不要となることがなく、一対の表紙の内面側(冊子状中紙片側)にも情報を記載でき、効率的に利用できる。さらに冊子中紙片を覆う一対の表紙が冊子のカバーとして利用できる。さらに冊子状の形態にすることにより、カタログ等の情報を大量に受取り手へ提供でき、送り手側には封筒を準備する作業、封筒にカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等を封入する作業、封緘作業等の手間隙な作業が不要となり、省人化、合理化が図れると共に、情報の丁合漏れを防ぐことができる。また、受取り手側は冊子状印刷物を受取り、開封後も、端部に設けられた綴じ部で綴じられているために、見開き状態にして表紙や各冊子中紙片に記載された情報を見やすく、また、見終わった後も表紙や紙片が散逸することがなく、保管し易く、さらには、情報の増減が容易にできる。
また、前記表紙には、小口側の前記接着部の内縁に略くの字状切目からなる開封用切目線と、他の対向する2辺に設けられた接着部の内縁にY字状切目からなる開封用切目線とがコの字状に設けられ、前記綴じ部の内縁に折り曲げ用ミシン目線が設けられた構成とすることにより、受取り手が、より一層、小口側より開封用切目線に沿ってワンアクションで表紙をコの字状に開封することができる。
また、本発明によれば表紙に設けたコの字状の切目に沿って顧客が手で容易に開封できるという効果を奏する。
図中の符号1、1’、1’’は冊子状印刷物、2は綴じ部、2a、2b、2c、2d、2eは綴じ代、3、3a、3b、3c、3a’’、3b’’、3c’’は接着部、4、4a、4b、4c、4’、4a’、4b’、4c’は開封用切目線、5は折り曲げ用ミシン目
線、6、6’’は開封口、10は表紙、10iは表紙の内面、11は差出料金表示、12は送り先、宛名記載部、13は広告表示部、14は差出人記載部、15は情報記載部、20は裏表紙、30、301、302、303は冊子中紙片、31は内側綴じ部、32はミシン目線、A、A1、A2は略くの字状切目、Aaは平行部、Abは斜め部、Acは湾曲部、B、B1、B2はY字状切目、直線部Ba、Beは直線部、Bbは分岐点、Bc、Bfは斜線部、Bdは屈曲点、Cは綴じ部側、Dは間隔、Oは小口側、aは上下方向の長さ、bは左右方向の長さ、cは隣接する略くの字状切目との上下方向の重なり、dは左右方向の屈曲長さ、eは直線部Baの長さ、fは斜線部Bcの上下方向の長さ、gは斜線部Bfの上下方向の長さ、hは上下方向の屈曲長さ、iは斜線部の左右方向の長さ、f’は斜線部Bcに相当する斜線部の上下方向の長さ、g’は斜線部Bfに相当する斜線部の上下方向の長さをそれぞれ示す。
に設けられた開封口6を手指で摘み、引っ張り上げることにより、開封用切目線4a、4c、4bに沿って、表紙10をコの字状に開封することでき、折り曲げ用ミシン目線5で表紙10を折り曲げて見開き可能な状態とする。そして、冊子中紙片30の情報記載部15に掲載された各種情報が閲覧できる。さらに、冊子状印刷物とすることにより、従来の封書形態には得られない効果を奏する。すなわち、従来なら開封後、不要となった封書部分に相当する表紙10の内面10i及び裏表紙20の内面(図示しない)にも情報記載部15が設けられ、紙片を効率よく使用できる。また、見終わった後も綴じられているために紙片が散逸することがなく、保管し易いものである。
図6(イ)、(ロ)は略くの字状切目Aの例を示し、(イ)に示す形状は、上下方向の長さaが7mmで左右方向の長さbが1.5mmであり、隣接する略くの字状切目との上下方向の重なりcが1mmであり、略くの字状切目Aの斜め部Abの尖端部の尖端が表紙10の小口側Oの端部に向かって屈曲した左右方向の屈曲長さdが0.5mmである。(ロ)に示す形状は、上下方向の長さaが3.5mmで左右方向の長さbが1.5mmであり、隣接する略くの字状切目との上下方向の重なりcが0.5mmであり、上記左右方向の屈曲長さdが0.3mmであり、略くの字がなだらかな曲線状である。図6(ハ)、(ニ)は、Y字状切目Bの例を示し、(ハ)に示す形状は、左右方向の長さbが2.2mmで上下方向の長さaが2.5mmである。また、直線部Baの長さeが0.8mmであり、斜線部Bcと斜線部Bcよりも短い長さの斜線部Bfの上下方向の長さf、gが、それぞれ1.5mm、1.0mmであり、直線部Beの尖端より表紙10の接着部3c側に屈曲した屈曲部の上下方向の屈曲長さhが0.5mmであり、隣接するY字状切目の直線部Beの尖端とY字状切目の直線部Baの尖端とが間隔Dが0.8mmである。(ニ)に示す形状は、左右方向の長さbが1.26mmで上下方向の長さaが2.0mmのY字形状である。また、直線部Baの長さeが0.96mmであり、斜線部の左右方向の長さiが0.3mmで斜線部Bcおよび斜線部Bfに相当する斜線部の上下方向の長さf’、g’が1.0mmであり、隣接するY字状切目との間隔Dが0.64mmである。すなわち、(ニ)に示すY字状切目の形状は、(ハ)のY字状切目のような屈曲部や直線部Beを有していない形状である。
の斜線部は接着部3b’’、3c’’で表紙10と裏表紙20とが剥離された痕跡を示す。参考実施形態の冊子状印刷物の接着部3b’’、3c’’は剥離可能とするために弱接着とされており、強接着とされた図1の実施形態、本発明の実施形態の冊子状印刷物の接着部3b、3cに比べ、接着部の幅(糊代)を広くする必要がある。
2 綴じ部
2a、2b、2c、2d、2e 綴じ代
3、3a、3b、3c 接着部
3a’’、3b’’、3c’’ 接着部
4、4a、4b、4c 開封用切目線
4’、4a’、4b’、4c’ 開封用切目線
5 折り曲げ用ミシン目線
6、6’’ 開封口
10 表紙
10i 表紙の内面
11 差出料金表示
12 送り先、宛名記載部
13 広告表示部
14 差出人記載部
15 情報記載部
20 裏表紙
30、301、302、303 冊子中紙片
31 内側綴じ部
32 ミシン目線
A、A1、A2 略くの字状切目
Aa 平行部
Ab 斜め部
Ac 湾曲部
B、B1、B2 Y字状切目
Ba、Be 直線部
Bb 分岐点
Bc、Bf 斜線部
Bd 屈曲点
C 綴じ部側
D 間隔
O 小口側
a 上下方向の長さ
b 左右方向の長さ
c 隣接する略くの字状切目との上下方向の重なり
d 左右方向の屈曲長さ
e 直線部Baの長さ
f 斜線部Bcの上下方向の長さ
g 斜線部Bfの上下方向の長さ
h 上下方向の屈曲長さ
i 斜線部の左右方向の長さ
f’ 斜線部Bcに相当する斜線部の上下方向の長さ
g’ 斜線部Bfに相当する斜線部の上下方向の長さ
Claims (2)
- 一対の矩形状の表紙と裏紙及び冊子中紙片からなり、前記表紙と前記裏紙との間に前記冊子中紙片を挟み、かつ前記表紙と前記裏紙及び前記冊子中紙片のそれぞれは一方の端部に設けられた綴じ部で揃えて綴じられ、さらに、前記表紙と前記裏紙は前記綴じ部を除く3辺に接着部が設けられて周囲の4辺が接着された冊子状送付物において、
前記接着部が設けられた3辺のうちの1辺である前記表紙の綴じ部と対向する側を小口側とし、前記小口側の接着部の内縁に略くの字状の切目が、上下に隣接する二つの略くの字状切目間において、上側の略くの字状切目の下端と下側の略くの字状切目の上端が並行し、かつ小口側に投影したと想定したときに接するか重なるようにして設けられ、他の2辺である対向する2辺に設けられた接着部の内縁にY字状切目が、Y字の上部が小口側に開いた状態で設けられ、前記1辺と前記2辺に設けられた切目が連結してコの字状の切目をなし、前記小口側の上下隅部の一方の隅部に開封口が設けられ、前記開封口より前記切目に沿って前記表紙を開封することを特徴とする冊子状印刷物。 - 前記冊子中紙片の前記綴じ部の内側に内側綴じ部を設け、前記綴じ部と前記内側綴じ部との間にミシン目線を設けたことを特徴とする請求項1記載の冊子状印刷物。
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