JP5796658B2 - 冊子状印刷物 - Google Patents

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Description

本発明は、商品カタログ、パンフレット等を冊子の状態で郵送、宅配、あるいは手渡し等をすることができ、受け取った顧客が容易に開封できる封緘された冊子状印刷物に関するものである。
従来より、商品又は役務の内容を記載した冊子(カタログ、パンフレット等)は、種々の分野で広く利用されている。例えば、特定の顧客向けサービスとしてデパートなどが行うギフト商品の紹介、旅行会社が行う旅行案内、あるいは、通販会社等で、過去に注文を受けた顧客等に対して、ダイレクトメール等が近年盛んに採り入れられている。ダイレクトメールで多くの商品、役務等の情報を顧客に届ける場合、通常は封筒の中にカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等を同封して郵送、あるいは、宅配することが一般的に行われている。そのために、デパートや旅行会社、通販会社といった送り手側では一度に多くの情報を顧客に提供することができ、結果として顧客側への宣伝効果の高いものとなっている。
しかしながら、送り手側では、前述の冊子を顧客に送付するには、封筒を準備する作業、封筒にカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等を封入し封緘する等の人手で行う煩雑な作業がある。また、これらのカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等の入った封筒を受け取った顧客側では、届けられた封筒を鋏等で開封して、封筒の中に入れられたカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等を封筒より取り出して内容を確認しなければならず、この封筒の開封や内容の確認に結構手間のかかるものであった。さらに、開封した後のカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等が散逸し易く、保管にも注意を要するものであった。
そこで多量の情報を同封でき、かつ、送り手側でのカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等を送付するために封筒の準備、封筒への封入、封緘作業が不要であって、かつ、顧客側での開封が容易で保管し易く、さらに封入されている冊子の内容を盗み見されることのないダイレクトメールとして郵送、あるいは、宅配可能な冊子状送付物の形態として、一対の矩形状の表紙片と裏紙片及び複数枚の本紙片からなり、前記表紙片と前記裏紙片との間に前記複数枚の本紙片を挟み、一方の端部に設けられた綴じ部で揃えて綴じられた冊子状送付物であって、前記表紙片及び前記裏紙片の前記綴じ部を除く周縁に封緘部を備え、該封緘部にて接着する封書の形態が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術により、送り手側の煩雑な作業、受取り手側の開封の手間や開封後の封入物の散逸もなく保管性の優れたものとなった。さらに、封書形態のために、送付物の内容を第三者に盗み見されることもなく機密性も優れている。反面、封書形態のために開封用ミシン目より開封し、冊子と一対の表紙片と裏紙片で形成される袋に切離すと袋が不要になるという問題がある。また、袋部分にはカタログ等の掲載ができないためにより多くの情報量を提供するためには本紙片の枚数を増加しなければならないという問題がある。
特開2008−6666号公報
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、開封が容易であり、開封後の一対の表紙が不要にならず、多量の情報を同封でき、送り手側には封入、封緘等の手間隙な作業が不要
であり、受取り手(顧客)側には保管し易く、しかも機密性に優れ、第三者に封入された情報を盗み見されることのないダイレクトメールとして郵送、宅配、あるいは、手渡し等が可能な冊子状印刷物の形態を提供することである。
上記課題を解決するための第一の態様は、一対の矩形状の表紙と裏紙及び冊子中紙片からなり、前記表紙と前記裏紙との間に前記冊子中紙片を挟み、かつ前記表紙と前記裏紙及び前記冊子中紙片のそれぞれは一方の端部に設けられた綴じ部で揃えて綴じられ、さらに、前記表紙と前記裏紙は前記綴じ部を除く3辺に接着部が設けられて周囲の4辺が接着された冊子状送付物において、
前記接着部が設けられた3辺のうちの1辺である前記表紙の綴じ部と対向する側を小口側とし、前記小口側の接着部の内縁に略くの字状の切目が、上下に隣接する二つの略くの字状切目間において、上側の略くの字状切目の下端と下側の略くの字状切目の上端が並行し、かつ小口側に投影したと想定したときに接するか重なるようにして設けられ、他の2辺である対向する2辺に設けられた接着部の内縁にY字状切目が、Y字の上部が小口側に開いた状態で設けられ、前記1辺と前記2辺に設けられた切目が連結してコの字状の切目をなし、前記小口側の上下隅部の一方の隅部に開封口が設けられ、前記開封口より前記切目に沿って前記表紙を開封することを特徴とする冊子状印刷物、にある。
また、第二の態様として、前記第一の態様の冊子状印刷物において、前記冊子中紙片の前記綴じ部の内側に内側綴じ部を設け、前記綴じ部と前記内側綴じ部との間にミシン目線を設けてもよい。
前記第二の態様によれば、前記冊子中紙片の前記綴じ部の内側に内側綴じ部を設け、前記綴じ部と前記内側綴じ部との間にミシン目線を設けた構成とすることにより、例えば、クーポン券、優待券などを提供する場合にミシン目より該券を切取ることができ、しかも、内側綴じ部で閉じられているので該券が散けることがなく、携帯に便利なものとなる。
さらに、上記冊子状印刷物において、前記綴じ部の内縁に折り曲げ線、あるいは折り曲げ用ミシン目線を設けてもよい。
上記冊子状印刷物によれば、前記開封用切目線より開封して一方の表紙を折り曲げ用ミシン目線で折り曲げることができ、冊子中紙片を見開き可能な状態にできる。
さらに、冊子状の形態とすることにより一対の表紙は従来の封書のように開封後、不要となることがなく、一対の表紙の内面側(冊子状中紙片側)にも情報を記載でき、効率的に利用できる。さらに冊子中紙片を覆う一対の表紙が冊子のカバーとして利用できる。さらに冊子状の形態にすることにより、カタログ等の情報を大量に受取り手へ提供でき、送り手側には封筒を準備する作業、封筒にカタログ等の冊子や案内状、返信用申込葉書等を封入する作業、封緘作業等の手間隙な作業が不要となり、省人化、合理化が図れると共に、情報の丁合漏れを防ぐことができる。また、受取り手側は冊子状印刷物を受取り、開封後も、端部に設けられた綴じ部で綴じられているために、見開き状態にして表紙や各冊子中紙片に記載された情報を見やすく、また、見終わった後も表紙や紙片が散逸することがなく、保管し易く、さらには、情報の増減が容易にできる。

また、前記表紙には、小口側の前記接着部の内縁と、他の対向する2辺に設けられた接着部の内縁とに開封用切目線がコの字状に設けられ、前記綴じ部の内縁に折り曲げ用ミシン目線が設けられた構成とすることにより、冊子状印刷物の郵送、あるいは宅配時のハンドリング時に誤って開封用切目線から開封されてしまうことが防げ、機密性を高めると共に、他の対向する2辺に設けられた接着部の幅を狭くできるので、冊子中紙片の寸法を広くでき、情報提供スペースの効率化が図れる。また、小口側より開封用切目線に沿って受取り手が容易に表紙をコの字状に開封することにより冊子中紙片を見開き可能な状態にできる。
また、前記表紙には、小口側の前記接着部の内縁に略くの字状切目からなる開封用切目線と、他の対向する2辺に設けられた接着部の内縁にY字状切目からなる開封用切目線とがコの字状に設けられ、前記綴じ部の内縁に折り曲げ用ミシン目線が設けられた構成とすることにより、受取り手が、より一層、小口側より開封用切目線に沿ってワンアクションで表紙をコの字状に開封することができる。
本発明によれば、個人情報等の重要情報の機密化が図れ、顧客に安心して郵送、あるいは宅配ができ、顧客にも安心感を与えるという効果を奏する。
また、本発明によれば表紙に設けたコの字状の切目に沿って顧客が手で容易に開封できるという効果を奏する。
冊子状印刷物の実施形態を示す平面図である。 図1の分解斜視図である。 図1におけるX−X線、Y−Y線断面図である。 本実施形態の冊子状印刷物の開封用切目線から開封した状態を示す平面図である。 本発明にかかる冊子状印刷物の実施形態を示す平面図である。 略くの字状切目、およびY字状切目の具体例を示す拡大図である。 図5におけるX−X線、Y−Y線断面図である。 冊子状印刷物の参考実施形態を示す平面図である。 参考実施形態の冊子状印刷物の開封用切目線から開封した状態を示す平面図である。
以下図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。図1は冊子状印刷物の実施形態を示す平面図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1におけるX−X線、Y−Y線断面図、図4は本実施形態の冊子状印刷物の開封用切目線から開封した状態を示す平面図、図5は本発明にかかる冊子状印刷物の実施形態を示す平面図、図6は略くの字状切目、およびY字状切目の具体例を示す拡大図、図7は図5におけるX−X線、Y−Y線断面図、図8は冊子状印刷物の参考実施形態を示す平面図、図9は参考実施形態の冊子状印刷物の開封用切目線から開封した状態を示す平面図である。
図中の符号1、1’、1’’は冊子状印刷物、2は綴じ部、2a、2b、2c、2d、2eは綴じ代、3、3a、3b、3c、3a’’、3b’’、3c’’は接着部、4、4a、4b、4c、4’、4a’、4b’、4c’は開封用切目線、5は折り曲げ用ミシン目
線、6、6’’は開封口、10は表紙、10iは表紙の内面、11は差出料金表示、12は送り先、宛名記載部、13は広告表示部、14は差出人記載部、15は情報記載部、20は裏表紙、30、301、302、303は冊子中紙片、31は内側綴じ部、32はミシン目線、A、A1、A2は略くの字状切目、Aaは平行部、Abは斜め部、Acは湾曲部、B、B1、B2はY字状切目、直線部Ba、Beは直線部、Bbは分岐点、Bc、Bfは斜線部、Bdは屈曲点、Cは綴じ部側、Dは間隔、Oは小口側、aは上下方向の長さ、bは左右方向の長さ、cは隣接する略くの字状切目との上下方向の重なり、dは左右方向の屈曲長さ、eは直線部Baの長さ、fは斜線部Bcの上下方向の長さ、gは斜線部Bfの上下方向の長さ、hは上下方向の屈曲長さ、iは斜線部の左右方向の長さ、f’は斜線部Bcに相当する斜線部の上下方向の長さ、g’は斜線部Bfに相当する斜線部の上下方向の長さをそれぞれ示す。
冊子状印刷物の実施形態は図1に示すとおりである。図1に示すように冊子状印刷物1は、表紙10の上面には差出料金表示11や受取人である顧客の送り先、宛名記載部12や例えば、提供する情報の広告表示部13や送り手の社名を記載する差出人記載部14等が表示されている。
また、冊子状印刷物1は、一対の表紙10、裏表紙20(図2参照)のうち、一方の表紙10には、小口側Oの接着部の内縁に開封用切目線4aと、他の対向する2辺に設けられた接着部の内縁に開封用切目線4b、4cとがコの字状に設けられ、綴じ部側Cには綴じ部の内縁に折り曲げ用ミシン目線5が設けられ、これを受取った顧客が、該冊子状印刷物を例えば、右下隅部の開封用切目線4aと4cとの交点を開封口6として開封用切目線4に沿って、表紙10をコの字状に開封することにより冊子中紙片を見開き可能な状態とすることにより冊子に掲載された各種情報を閲覧できるようになっている。
次に、図2、図3を用いて本発明の冊子状印刷物1の構造について説明する。図2は図1の分解斜視図、図3(イ)は図1のX−X線断面図、図3(ロ)は図1のY−Y線断面図であって、冊子状印刷物1は、図2に示すように一対の矩形状の表紙10と裏表紙20の1辺の端部に設けられた綴じ代2a、2b、2c、2d、2eで接着された綴じ部2が設けられ、該綴じ部2を除く3周辺に接着部3a、3b、3cからなるコの字状の接着部3が設けられ、綴じ部2、接着部3で周囲4辺が接着され、表紙10と裏表紙20の間に冊子中紙片301、302、303からなる3枚の冊子中紙片30が挿入され綴じ部2で表紙10、裏表紙20と綴じられ一体化されている。3枚の冊子中紙片30は、綴じ部2においては表紙10、裏表紙20の対向する接着部3bから接着部3cに向かう方向の寸法と同じ寸法であり、接着部3a、3b、3cで囲まれた領域においては表紙10および裏表紙20より小さい寸法である。また冊子中紙片30の綴じ部側Cから小口側Oに向かう方向の寸法が裏表紙20から表紙10に向かって順次、小さくなるように構成され、綴じ部2で端部を揃えて綴じられている。したがって、冊子中紙片301、302、303の小口側Oには、余白部が形成され、該部分は見出しとして利用され、顧客に便利性を与えることができる。また、冊子中紙片30の綴じ代2b、2c、2d及び裏表紙20の綴じ代2eの内縁に折り曲げ用ミシン目線5が設けられている。裏表紙20の折り曲げ用ミシン目線5は必ずしも必要とするものでないが、冊子中紙片30の枚数が多くなると裏表紙20側に折り返すと見開き状態が安定するので好ましいものである。このような構成にすることにより封緘されている冊子を他人に盗み見されることもなく個人情報等重要情報の機密化が図れ、顧客に安心して郵送、あるいは宅配できると共に、顧客にも安心感を与えるものである。なお、冊子中紙片30は3枚の例を示したが、顧客に提供する情報量に応じて増減すればよい。
次に、図1、図4を用いて、本発明の冊子状印刷物1の使用方法について説明する。図1に示すように冊子状印刷物1が届けられた顧客は、冊子状印刷物1の表紙10の右下隅部
に設けられた開封口6を手指で摘み、引っ張り上げることにより、開封用切目線4a、4c、4bに沿って、表紙10をコの字状に開封することでき、折り曲げ用ミシン目線5で表紙10を折り曲げて見開き可能な状態とする。そして、冊子中紙片30の情報記載部15に掲載された各種情報が閲覧できる。さらに、冊子状印刷物とすることにより、従来の封書形態には得られない効果を奏する。すなわち、従来なら開封後、不要となった封書部分に相当する表紙10の内面10i及び裏表紙20の内面(図示しない)にも情報記載部15が設けられ、紙片を効率よく使用できる。また、見終わった後も綴じられているために紙片が散逸することがなく、保管し易いものである。
図5は本発明にかかる冊子状印刷物の実施形態を示す平面図である。図中の円内は開封用切目線の切目の部分拡大図である。図7(イ)は図5のX−X線断面図、図7(ロ)は図5のY−Y線断面図である。図5、図7に示すように本発明の冊子状印刷物の実施形態は、表紙の開封用切目線の構成と冊子中紙片の綴じ部側の構成が、図1の実施形態と異なり、その他は図1の実施形態と同じであり、同じ符号を付し、説明を省略する。図5、図7に示すように本発明の実施形態の冊子状印刷物1’は、一対の表紙10、裏表紙20のうち、一方の表紙10には、小口側Oの接着部3aの内縁に略くの字状切目Aからなる開封用切目線4a’と、他の対向する2辺に設けられた接着部3b、3cの内縁にY字状切目Bからなる開封用切目線4b’、4c’とで構成された開封用切目線4’がコの字状に設けられ、綴じ部側Cには綴じ部2の内縁に折り曲げ用ミシン目線5が設けられ、右下隅部に開封口6が設けられた構成である。略くの字状切目Aの形状は、表紙10の小口側Oの端縁に略平行な平行部Aaと接着部3aより接着部3cの方向に内側に延びる斜め部Abが外側に凸状の湾曲部Acを介して連結され、さらに斜め部Abの尖端部は小口側Oの端縁に略平行に延びた形状である。開封用切目線4a’は略くの字状切目Aの斜め部Abが開封口6側となるようにし、隣接する略くの字状切目A1の斜め部Abの尖端と略くの字状切目A2の平行部Aaの尖端の位置が表紙10の小口側Oの端部に投影したと想定したときに接するか乃至重なるように配設されている。また、略くの字状切目Aの斜め部Abの尖端部の尖端が表紙10の小口側Oの端部に向かって屈曲している形状が、開封したときに斜め部Abの尖端より内側に表紙10が破れる恐れがないのでより好ましい。
また、Y字状切目Bの形状は、綴じ部側Cから小口側Oに向かって表紙10の上端部に略平行に延びる直線部Baと、分岐点Bbを経由して小口側O方向の外側に向かって延びる斜線部Bcと、屈曲点Bdを経由して表紙10の上端部に略平行に延びる直線部Beとが連結されていると共に、分岐点Bbより小口側O方向の内側に向かって延びる斜線部Bcよりも短い長さの斜線部Bfが、分岐点Bbを介して連結された形状である。さらに、直線部Beの尖端は表紙10の接着部3c側に屈曲した屈曲部を有している。開封用切目線4b’、4c’はY字状切目Bの斜線部Bc、Bfが小口側Oとなるようにし、隣接するY字状切目B1の直線部Beの尖端とY字状切目B2の直線部Baの尖端とが間隔Dを隔てて配設されている。間隔Dは、0.3mm以上とすることが好ましく、0.8mm以上とすることがより好ましい。間隔Dが0.3mm未満となると冊子状印刷物の製造時に表紙ウェブが開封用切目線で切断する恐れがある。また、Y字状切目Bの直線部Beの尖端には屈曲部は設けない構成としてもよいが、屈曲部を設けた方が、開封したときに直線部Beの尖端より外側に表紙10が破れてしまうという恐れがなく、確実に開封できるのでより好ましい。また、開封用切目線4a’と開封用切目線4b’、および開封用切目線4a’と開封用切目線4c’との連結部分は略L字状、U字状、くの字状、ヘの字状の切目を施すのが開封開始後、切取り伝播が開封用切目線4b’、4c’に容易に導入されるので好ましい。本発明の実施形態は開封用切目線4’の構成を採用することにより、例えばA4サイズ、B4サイズの広い面積の冊子状印刷物の場合に開封時に表紙が破れることがないという効果を奏するものである。
図6は、略くの字状切目A、およびY字状切目Bの2〜3の具体例を示す拡大図である。
図6(イ)、(ロ)は略くの字状切目Aの例を示し、(イ)に示す形状は、上下方向の長さaが7mmで左右方向の長さbが1.5mmであり、隣接する略くの字状切目との上下方向の重なりcが1mmであり、略くの字状切目Aの斜め部Abの尖端部の尖端が表紙10の小口側Oの端部に向かって屈曲した左右方向の屈曲長さdが0.5mmである。(ロ)に示す形状は、上下方向の長さaが3.5mmで左右方向の長さbが1.5mmであり、隣接する略くの字状切目との上下方向の重なりcが0.5mmであり、上記左右方向の屈曲長さdが0.3mmであり、略くの字がなだらかな曲線状である。図6(ハ)、(ニ)は、Y字状切目Bの例を示し、(ハ)に示す形状は、左右方向の長さbが2.2mmで上下方向の長さaが2.5mmである。また、直線部Baの長さeが0.8mmであり、斜線部Bcと斜線部Bcよりも短い長さの斜線部Bfの上下方向の長さf、gが、それぞれ1.5mm、1.0mmであり、直線部Beの尖端より表紙10の接着部3c側に屈曲した屈曲部の上下方向の屈曲長さhが0.5mmであり、隣接するY字状切目の直線部Beの尖端とY字状切目の直線部Baの尖端とが間隔Dが0.8mmである。(ニ)に示す形状は、左右方向の長さbが1.26mmで上下方向の長さaが2.0mmのY字形状である。また、直線部Baの長さeが0.96mmであり、斜線部の左右方向の長さiが0.3mmで斜線部Bcおよび斜線部Bfに相当する斜線部の上下方向の長さf’、g’が1.0mmであり、隣接するY字状切目との間隔Dが0.64mmである。すなわち、(ニ)に示すY字状切目の形状は、(ハ)のY字状切目のような屈曲部や直線部Beを有していない形状である。
図7(イ)は図5のX−X線断面図、図7(ロ)は図5のY−Y線断面図であって、冊子状印刷物1’は、図7に示すように表紙10と裏表紙20の間に冊子中紙片301、302、303からなる3枚の冊子中紙片30が挿入され綴じ部2で表紙10、裏表紙20と綴じられ一体化されている。また、冊子中紙片30の綴じ部の内縁に折り曲げ用ミシン目線5が設けられている。また、冊子中紙片30の綴じ部2の内側に内側綴じ部31が設けられ冊子中紙片30だけが綴じられている。さらに、綴じ部2と内側綴じ部31との間にミシン目線32が設けられて構成されている。このような構成とすることにより、例えば、クーポン券、優待券などを提供する場合にミシン目線32より該券を切取ることができ、しかも、内側綴じ部31で閉じられているので該券が散けることがなく、携帯に便利なものとなる。
図8、図9は本発明にかかる冊子状印刷物1’’の参考実施形態を示すものである。図8に示すように、参考実施形態の冊子状印刷物1’’は、一対の矩形状の表紙10と裏表紙20の1辺の端部に設けられた綴じ代で接着された綴じ部2が設けられ、該綴じ部2を除く3周辺に接着部3a’’、3b’’、3c’’が設けられ綴じ部2、接着部3a’’、3b’’、3c’’で周囲4辺が接着され、表紙10と裏表紙20の間に図1の実施形態と同じ形態の冊子中紙片301、302、303からなる3枚の冊子中紙片30が挿入され綴じ部2で表紙10、裏表紙20と綴じられ一体化されている。綴じ部2と対向する接着部3a’’側が小口側Oとされ、一対の表紙のうち、一方の表紙10には、小口側Oの接着部3a’’の内縁に略くの字状切目からなる開封用切目線4a’が表紙10の上端縁から下端縁に亘って設けられている。また、他の対向する上辺、下辺の2辺に設けられた接着部3b’’、3c’’が剥離可能とされた構成である。開封用切目線4a’の構成は本発明の実施形態と同じであり、その他は、図1の実施形態と同じであり、説明を省略する。
図9は、参考実施形態の冊子状印刷物1’’の開封用切目線から開封した状態を示す平面図である。図9に示すように、右下隅に設けられた開封口6’’を手指で摘み、引っ張り上げることにより、開封用切目線4a’に沿って、表紙10が切取られ、接着部3b’’、3c’’においては表紙10と裏表紙20が剥離して開封することができ、折り曲げ用ミシン目線5で表紙10を折り曲げて見開き可能な状態とできるものである。なお、図中
の斜線部は接着部3b’’、3c’’で表紙10と裏表紙20とが剥離された痕跡を示す。参考実施形態の冊子状印刷物の接着部3b’’、3c’’は剥離可能とするために弱接着とされており、強接着とされた図1の実施形態、本発明の実施形態の冊子状印刷物の接着部3b、3cに比べ、接着部の幅(糊代)を広くする必要がある。
1’、1’’ 冊子状印刷物
2 綴じ部
2a、2b、2c、2d、2e 綴じ代
3、3a、3b、3c 接着部
3a’’、3b’’、3c’’ 接着部
4、4a、4b、4c 開封用切目線
4’、4a’、4b’、4c’ 開封用切目線
5 折り曲げ用ミシン目線
6、6’’ 開封口
10 表紙
10i 表紙の内面
11 差出料金表示
12 送り先、宛名記載部
13 広告表示部
14 差出人記載部
15 情報記載部
20 裏表紙
30、301、302、303 冊子中紙片
31 内側綴じ部
32 ミシン目線
A、A1、A2 略くの字状切目
Aa 平行部
Ab 斜め部
Ac 湾曲部
B、B1、B2 Y字状切目
Ba、Be 直線部
Bb 分岐点
Bc、Bf 斜線部
Bd 屈曲点
C 綴じ部側
D 間隔
O 小口側
a 上下方向の長さ
b 左右方向の長さ
c 隣接する略くの字状切目との上下方向の重なり
d 左右方向の屈曲長さ
e 直線部Baの長さ
f 斜線部Bcの上下方向の長さ
g 斜線部Bfの上下方向の長さ
h 上下方向の屈曲長さ
i 斜線部の左右方向の長さ
f’ 斜線部Bcに相当する斜線部の上下方向の長さ
g’ 斜線部Bfに相当する斜線部の上下方向の長さ

Claims (2)

  1. 一対の矩形状の表紙と裏紙及び冊子中紙片からなり、前記表紙と前記裏紙との間に前記冊子中紙片を挟み、かつ前記表紙と前記裏紙及び前記冊子中紙片のそれぞれは一方の端部に設けられた綴じ部で揃えて綴じられ、さらに、前記表紙と前記裏紙は前記綴じ部を除く3辺に接着部が設けられて周囲の4辺が接着された冊子状送付物において、
    前記接着部が設けられた3辺のうちの1辺である前記表紙の綴じ部と対向する側を小口側とし、前記小口側の接着部の内縁に略くの字状の切目が、上下に隣接する二つの略くの字状切目間において、上側の略くの字状切目の下端と下側の略くの字状切目の上端が並行し、かつ小口側に投影したと想定したときに接するか重なるようにして設けられ、他の2辺である対向する2辺に設けられた接着部の内縁にY字状切目が、Y字の上部が小口側に開いた状態で設けられ、前記1辺と前記2辺に設けられた切目が連結してコの字状の切目をなし、前記小口側の上下隅部の一方の隅部に開封口が設けられ、前記開封口より前記切目に沿って前記表紙を開封することを特徴とする冊子状印刷物。
  2. 前記冊子中紙片の前記綴じ部の内側に内側綴じ部を設け、前記綴じ部と前記内側綴じ部との間にミシン目線を設けたことを特徴とする請求項1記載の冊子状印刷物。
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