JP4838038B2 - ダクト及びダクトの製造方法 - Google Patents
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施された所定の長さを有する第二の板状部材と、を備える。
ダクトの長手方向に亘って施されていることで、ダクトの強度が向上される。そして、ダクトの長手方向の端部間、換言するとフランジ間に連続的に棒状や板状の起伏や凹凸が形成されることで最も効果的にダクトの強度が向上される。なお、起伏や凹凸は、板状部材をプレスすることで形成することができる。また、絞り加工は、ダクトの長手方向の端部間に断続的に施されていてもよい。
法とすることができる。
各工程を実行させればよい。
図1は、第1の実施形態に係るダクト10を複数直列に接続した斜視図である。第1の実施形態に係るダクト10は、横方向断面が矩形となるように、ダクト10の長辺を形成する板状部材11と、ダクト10の短辺を形成する板状部材12とを接続することで形成されている。なお、本実施形態では、長辺を850mm、短辺を350mmとした。また、長手方向の長さは、1210mmの4幅鉄板を用いて1130mmとした。
また、短辺が350mmであることに基づいて、板状部材12の厚さを0.5mmとした。なお、長辺及び短辺に対応する板状部材11、12の厚さを予め算出しておき、これを表にしておくことで、効率よくダクト10に使用する板状部材11、12を抽出することができる。図2に、ダクト10の長辺及び短辺に対応する板状部材の厚さを纏めた表の一例を示す。同図に示すように、例えば、長辺×短辺が850mm×350mmの場合、長辺を形成する板状部材の厚さ(板厚)が0.6mm、短辺を形成する板状部材の厚さ(板厚)が0.5mmである。なお、この表は、ハゼ部20に「スピンハゼ」を用い、ダクト10の補強のために「Zリブ」を形成した板状部材を用いる場合の表である。ハゼ部やリブの種類や板状部材の材質によって、予め板状部材の厚さを求めて表にしておくことで、効率よく最適な板状部材を選択することができる。なお、図2に示すように、長辺×短辺が850mm×350mmより大きい場合において、短辺を形成する板状部材の厚さが長辺を形成する板状部材の厚さよりも小さく、すなわち板厚が薄くなっている。すなわち、ハゼ部20に「スピンハゼ」を用い、「Zリブ」を形成した板状部材を用いる場合、本発明の効果が効果的に発揮される。換言すると、ダクトが扁平な形状であるほど本発明の効果が効果的に発揮される。
を有する。図5は、ひもリブを有するダクト10を示す斜視図である。ひもリブ21は、外側に凸のリブであって、板状部材11の長手方向と直交するように形成されている。これにより、ダクト10内を流れる空気による振動や騒音を抑制することができる。また、ダクト10の強度を向上させることができる。なお、ひもリブ21同士の間隔は、350から450mmとすることが好ましい。また、板状部材12についても、ひもリブ22を長手方向と直交するように形成した。なお、ひもリブ22同士の間隔も、350から450mmとすることが好ましい。これにより、ダクト10内を流れる空気による振動や騒音を抑制すること共に強度を向上させることができる。
上述したダクト10は、従来技術を用いて支持し、使用することができる。すなわち、ダクト10は、形鋼と棒鋼を用いて支持又は天井から吊り下げることができる。例えば、小型のダクト10を天井から吊り下げる場合、一端を天井に固定した平鋼をリベットにより直接ダクトの側面に固定することができる。また、アングルをダクト10の側面に固定して、アングルに一端が天井に固定されたワイヤを固定してもよい。
辺の両方に対応する。但し、板状部材の厚さは、長辺と短辺のそれぞれについて別々に決定する。このように、長辺と短辺は、それぞれ別々に決定するが、テーブル自体は共通して使用することができる。
ルリブ」、ボタンパンチハゼに対応するテーブルを選択する。すなわち、図14、図15のテーブルが選択される。次にコンピュータ80は、選択したテーブルを参照して、選択された板状部材の辺寸法に基づいて板状部材の厚さを決定する。すなわち、短辺の寸法として350mmが選択された場合、コンピュータ80は、板状部材12の厚さとして0.5mmを決定する。そして、長辺の寸法として850mmが選択された場合、コンピュータ80は、板状部材11の厚さとして0.5mmを決定する。すなわち、いずれの板状部材もその板厚が0.5mmであることを判断し、表示手段を介してこれをオペレータやユーザに通知する。
図20は、本性能試験を行ったダクトの規格を示す図である。同図に示すように、本性能試験は、比較対象とする従来の規格ダクトNを含めて、合計8種類のダクトについて行った。ダクトG−A−1は、ハゼ部がボタンパンチハゼ、リブの種類がひもリブ、長辺×短辺が750mm×450mm、板状部材11の厚さが0.6mm、板状部材12の厚さが0.5mm、長手方向の長さが1130mmのダクトである。ダクトG−A−2は、ハゼ部がボタンパンチハゼ、リブの種類がひもリブ、長辺×短辺が1500mm×450mm、板状部材11の厚さが0.8mm、板状部材12の厚さが0.5mm、長手方向の長さが1130mmのダクトである。ダクトG−D−1は、ハゼ部が「スピンハゼ」、リブの種類がひもリブ、長辺×短辺が750mm×450mm、板状部材11の厚さが0.6mm、板状部材12の厚さが0.5mm、長手方向の長さが1130mmのダクトである。G−D−2は、ハゼ部が「スピンハゼ」、リブの種類がひもリブ、長辺×短辺が1500mm×450mm、板状部材11の厚さが0.8mm、板状部材12の厚さが0.5mm、長手方向の長さが1130mmのダクトである。ダクトG−E−1は、ハゼ部が「スピンハゼ」、リブの種類が「Zリブ」、長辺×短辺が700mm×450mm、板状部材11の厚さが0.5mm、板状部材12の厚さが0.5mm、長手方向の長さが1130mmのダクトである。ダクトG−E−2は、ハゼ部が「スピンハゼ」、リブの種類が「Zリブ」、長辺×短辺が1500mm×450mm、板状部材11の厚さが0.6mm、板状部材12の厚さが0.5mm、長手方向の長さが1130mmのダクトである。ダクトN−1は、ハゼ部がボタンパンチハゼ、リブなし、長辺×短辺が700mm×450mm、板状部材11の厚さが0.6mm、板状部材12の厚さが0.6mm、長手方向の長さが1740mmのダクトである。ダクトN−2は、ハゼ部がボタンパンチハゼ、リブなし、長辺×短辺が1200mm×450mm、板状部材11の厚さが0.8mm、板状部材12の厚さが0.8mm、長手方向の長さが1740mm、アングル横補強を施したダクトである。従来の規格ダクトN以外については、板状部材11と板状部材12とをそれぞれ別々に決定した。また、従来の規格ダクトNには、6幅鉄板と呼ばれる長手方向の長さが1810mmの板状部材を用いる1740mmのダクトが選定され、従来の規格ダクトN以外については、4幅鉄板と呼ばれる長手方向の長さが1210mmの板状部材を用いる1130のダクトを選定した。
上から見たダクトの強度とその状況における性能を確認するものである。本性能試験では、ダクトの変形、歪みを測定するとともに空気漏れについて試験を行った。
次に試験方法について説明する。本性能試験は、80kg積載時の安全強度と性能の確認及び制限圧力時における凹凸変形の安全強度の確認を行った。
定する。そして、測定はダクトの長辺及び短辺の両方を測定する。
次に、試験結果について説明する。図23は、空気漏れ量(1)を示す試験結果である。図24は、空気漏れ量(2)を示す試験結果である。縦軸は、空気漏れ量(l/min・m)、横軸は、試験体のダクト種類を示す。また、P1は常用最大圧力(490Pa)、P2は常用最大圧力+80kg+保温荷重、P3は常用最大圧力+保温荷重、P4は制限圧力(980Pa)である。なお、図においては、G−A−1にのみP1〜P4を記載したが、他のダクトについても同様に左から順にP1、P2、P3、P4とする。また、本試験は、ダクト支持台85の間隔は3mとし、正圧で行ったものである。
11、12・・・板状部材
11A1、11B1・・・共板
11A2、11B2・・・共板フランジ
20・・・ハゼ部
21、22・・・ひもリブ
23、24・・・「Zリブ」
25a、25b、26a、26b・・・斜行リブ
70、71・・・シール部材
80・・・コンピュータ
Claims (4)
- 横断面が略矩形のダクトであって、
前記ダクトの横断面の長辺を形成し、前記横断面の幅に基づいて厚さが決定され、絞り加工が施され、長手方向の長さが4幅鉄板の長さである第一の板状部材と、
前記第一の板状部材と接続されて前記ダクトの横断面の短辺を形成する第二の板状部材であって、前記横断面の高さに基づいて厚さが決定され、絞り加工が施され、長手方向の長さが4幅鉄板の長さである第二の板状部材と、を備え、
前記第二の板状部材の厚さが、前記第一の板状部材の厚さよりも薄い、ダクト。 - 前記第一の板状部材と前記第二の板状部材とが接続される継目部には、前記ダクト内を流通する空気が外部へ流出するのを防止するシール部が形成され、
前記絞り加工は、等間隔で形成された複数の第一の斜行リブと、この第一の斜行リブに直交するように形成された複数の第二の斜行リブと、により形成され、
前記継目部は、ボタンパンチハゼ又はスピンハゼであり、
前記ダクトの長辺の寸法は、751mmから1500mmであり、前記ダクトの短辺の寸法は、750mm以下であり、
前記第一の板状部材の厚さは、略0.6mmであり、前記第二の板状部材の厚さは、略0.5mmである、請求項1に記載のダクト。 - 横断面が略矩形のダクトであって、前記ダクトの横断面の長辺を形成し、長手方向の長さが4幅鉄板の長さである第一の板状部材と、前記第一の板状部材と接続されて前記ダクトの横断面の短辺を形成する第二の板状部材であって、長手方向の長さが4幅鉄板の長さである第二の板状部材と、を有するダクトの製造方法であって、
前記第一の板状部材と前記第二の板状部材とが接続される継目形態を決定する工程と、
前記第一の板状部材及び前記第二の板状部材の補強形態を決定する工程と、
前記ダクトの長辺の寸法を決定する工程と、
前記ダクトの短辺の寸法を決定する工程と、
前記各工程により決定された、継目形態と短辺の寸法と長辺の寸法と補強形態とに基づいて、前記ダクトに使用する前記第一の板状部材と前記第二の板状部材とをそれぞれ個別に決定し、前記第二の板状部材の厚さを、前記第一の板状部材の厚さよりも薄く決定する工程と、
決定された前記第一の板状部材と第二の板状部材の両側端部を接続して前記ダクトを組み立てる工程と、を備えるダクトの製造方法。 - 横断面が略矩形のダクトであって、前記ダクトの横断面の長辺を形成し、長手方向の長さが4幅鉄板の長さである第一の板状部材と、前記第一の板状部材と接続されて前記ダクトの横断面の短辺を形成する第二の板状部材であって、長手方向の長さが4幅鉄板の長さである第二の板状部材と、を有するダクトの板状部材決定装置であって、
前記第一の板状部材と前記第二の板状部材とを接続する継目形態と、前記第一の板状部材及び前記第二の板状部材の、補強形態と、長手方向の長さと、長辺及び短辺寸法と、それぞれの厚さとを対応づけたテーブルを格納する記憶手段と、
前記記憶手段に格納されたテーブルを参照し、ユーザによって選択された、前記継目形態、前記補強形態、前記長手方向の長さ、前記長辺及び短辺寸法に基づいて、前記ダクトに使用する前記第一の板状部材と前記第二の板状部材とをそれぞれ個別に決定し、前記第二の板状部材の厚さを、前記第一の板状部材の厚さよりも薄く決定する手段と、を備えるダクトの板状部材決定装置。
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