JP2010048449A - 空調用ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量化が可能で、しかも気流によるダクト外周壁の振動および自重による撓みを十分に抑制することが可能な空調用ダクトを提供する。
【解決手段】 気流Aの経路を形成する薄板部材からなるダクト外周壁2〜5に、少なくとも外方または内方に突出する補強部R1を形成し、補強部R1を気流Aによるダクト外周壁2〜5の振動および自重による撓みを抑制する方向に配置する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、空気調和や換気などに用いる空調ダクトに関し、特に薄板部材からなるダクト外周壁であっても気流による振動や自重による撓みを十分に抑制することが可能な空調用ダクトに関する。
空調用ダクトは、所望の気流経路に適した種類のものを直列に連結することにより構成されており、種類としては直進形、L字形(エルボ)、S字形、異径形などがある。空調用ダクトにおいては、板厚の薄いダクト外周壁を用いると、ダクト外周壁内に気体が流れる際に、ダクト外周壁が大きく振動し、騒音が大になるという問題がある。ダクトの耐振動性を高めるためには、ダクト外周壁の板厚を厚くすることが有効であるが、この場合は空調用ダクトの重量が増加し、材料費も増加するという問題がある。
そこで、空調用ダクトにおいて、側面のダクト外周壁に帯状強化面を設け、ダクト外周壁の剛性を高めるようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照。)。また、薄板部材からなるダクト外周壁を用い、気流に対する振動を抑制する技術が知られている(例えば特許文献2参照。)。特許文献2の空調用ダクトにおいては、図9に示すように、空調ダクト1のダクト外周壁2〜5を構成する薄板に波状に周期分布する補強リブRを形成している。ダクト外周壁2〜5の長手方向両端部には、連結用のフランジ6が形成されており、フランジ6の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部6aが形成されている。
特開2003−227647号公報 特開2005−195266号公報
しかし、特許文献1の空調用ダクトは、ダクト外周壁を垂直方向にのみ補強するものであり、上面と下面のダクト外周壁は平板のままであるので上下方向の剛性が小さく、ダクト外周壁内を流れる気流に対してダクト外周壁の振動を十分に抑えることは難しい。また、特許文献2の空調用ダクトは、ダクト外周壁2〜5に補強リブRを形成したものであるが、補強リブRの稜線が気流Aと直交する方向に延びているので、ダクト外周壁2〜5が自重によって垂直方向に変形し易く、撓みが大きくなるという問題がある。そのため、空調用ダクトの取付け工事においては、ダクト外周壁の撓みを抑えるためにダクト外周壁の支持間隔を短くする必要があり、現場でのダクト取付けコストが増大するという問題がある。
そこでこの発明は、軽量化が可能で、しかも気流によるダクト外周壁の振動および自重による撓みを十分に抑制することが可能な空調用ダクトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、気流の経路を形成する薄板部材からなるダクト外周壁に、少なくとも外方または内方に突出する補強部を形成し、前記補強部を前記気流による前記ダクト外周壁の振動および自重による撓みを抑制する方向に配置したことを特徴とする空調用ダクトである。
この発明によれば、補強部を特定の方向に配置することにより、ダクト外周壁の断面係数を大に確保することができ、薄板部材からなるダクト外周壁を、気流による振動や自重による撓みを十分に抑制するのに必要な強度に高めることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空調用ダクトにおいて、前記補強部は、前記ダクト外周壁を折り曲げ加工することにより形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の空調用ダクトにおいて、前記補強部の頂部または底部は、少なくとも前記気流の進行方向に沿って延びていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、補強部を特定方向に形成することにより、ダクト外周壁が薄板部材であってもダクト外周壁の強度を高めることができ、軽量化を図りつつ、気流によるダクト外周壁の振動や自重による撓みを十分に抑制することができる。
また、自重による撓みを抑制するできることにより、現場での空調用ダクトの取付け工事におけるダクト外周壁の支持箇所を少なくすることができ、取付け工事費用を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、補強部を折り曲げ加工によって形成しているので、絞り加工などによってダクト外周壁に凹部や凸部を形成する場合よりも加工が容易となり、加工費を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、補強部の頂部または底部が少なくとも気流の進行方向に沿って延びているので、ダクト外周壁の長手方向と直交する方向の断面係数を大きくでき、自重による撓みを大幅に抑制することができる。
(実施の形態1)
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図4は、この発明の実施の形態1を示しており、とくに空調用ダクトとしての直進ダクト1に適用した場合を示している。図1において、直進ダクト1は、第一のダクト外周壁2、第二のダクト外周壁3、第三のダクト外周壁4、第四のダクト外周壁5と、フランジ6を有している。各ダクト外周壁2〜5は、薄板部材としての亜鉛メッキ鋼板から構成されている。各ダクト外周壁2〜5の板厚Tは、例えば0.6mmとなっている。直進ダクト1は、各ダクト外周壁2〜5によって断面形状が四角形の筒形に形成されており、空気調和のための気流Aを直線状に導く気流経路を形成している。各ダクト外周壁2〜5における幅方向(気流A方向と直交する方向)の両端部には、ダクト外周壁同士を連結するためのハゼ(図示略)が形成されている。
各ダクト外周壁2〜5のうち、第一のダクト外周壁2は最上部に位置しており、水平方向に延びている。第一のダクト外周壁2の幅方向における一方の端部には、第三のダクト外周壁4が連結されている。第三のダクト外周壁4は、第一のダクト外周壁2の幅方向における一方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁2の幅方向における他方の端部には、第四のダクト外周壁5が連結されている。第四のダクト外周壁5は、第一のダクト外周壁2の幅方向における他方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁2の下方には、第二のダクト外周壁3が位置している。第二のダクト外周壁3の幅方向における一方の端部は、第三のダクト外周壁4の下端部と連結されている。第二のダクト外周壁3の幅方向における他方の端部は、第四のダクト外周壁5の下端部と連結されている。
各ダクト外周壁2〜5における長手方向(気流A方向と平行となる方向)の両端部には、直進ダクト1と他の空調用ダクトを連結するための四角形のフランジ6が取付けられている。フランジ6の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部6aが形成されている。直進ダクト1のフランジ6には、直進ダクト1は勿論のこと、図5〜図7に示すように、形状の異なる空調用ダクトを取付けることが可能となっている。
各ダクト外周壁2〜5には、補強部R1が形成されている。図2は、第一のダクト外周壁2における補強部R1の断面形状を示している。補強部R1の断面形状は、第一のダクト外周壁2の幅方向に連続して分布する三角波形となっており、この三角波形の補強部R1は、第一のダクト外周壁2の全面に形成されている。補強部R1は、第一のダクト外周壁2を連続的に折り曲げ加工することにより形成されている。補強部R1における波形の底部(谷底)から頂部(稜線)までの上下方向の距離H1は、4mm〜6mmに設定されている。また、補強部R1における波形の底部から頂部までの水平方向の距離P1は、75mmに設定されている。この実施の形態1においては、他のダクト外周壁3〜5についても、複数の補強部R1が全面にわたって形成されており、補強部R1の形状は図2と同一となっている。各ダクト外周壁2〜5における補強部R1の頂部または底部は、直進ダクト1内を通過する気流Aの進行方向に沿って延びている。
図3は、図2の補強部R1の変形例を示している。図3において、第一のダクト外周壁2には、補強部R2が形成されている。補強部R2は、第一のダクト外周壁2の全面にわたって形成されている。補強部R2は、第一のダクト外周壁2の外方および内方に交互に突出しており、断面形状はそれぞれ三角(山形)となっている。補強部R2の第一のダクト外周壁2からの突出する距離H2は、4mm〜6mmに設定されている。補強部R2における頂部間の距離P2は、75mmに設定されている。補強部R2は、他のダクト外周壁3〜5についても全面にわたって形成することが可能であり、各ダクト外周壁2〜5における補強部R2の頂部は、直進ダクト1内を通過する気流Aの進行方向に沿って延びている。
図4は、図2の補強部R1の別の変形例を示している。図4において、第一のダクト外周壁2には、補強部R3が形成されている。補強部R3は、第一のダクト外周壁2の全面にわたって形成されている。補強部R3は、第一のダクト外周壁2の外方にのみ突出しており、断面形状は三角(山形)となっている。補強部R3の第一のダクト外周壁2から突出する距離H2は、4mm〜6mmに設定されている。補強部R3の頂部と隣接する補強部R3の頂部との距離P3は、75mmに設定されている。補強部R3は、他のダクト外周壁3〜5についても全面にわたって形成することが可能であり、各ダクト外周壁2〜5における補強部R3の頂部は、直進ダクト1内を通過する気流Aの進行方向に沿って延びている。
つぎに、この実施の形態1における直進ダクト1の作用について説明する。
図1に示すように、直進ダクト1内に空気が流入すると、気流Aによって各ダクト外周壁2〜5が振動することになるが、各ダクト外周壁2〜5の全面には波形の補強部R1が形成されているので、各ダクト外周壁2〜5の強度は平板状のダクト外周壁に比べて著しく高められ、気流Aによる各ダクト外周壁2〜5の振動が抑制される。つまり、補強部R1を各ダクト外周壁2〜5の特定方向に配置することにより、各ダクト外周壁2〜5の断面係数を大に確保することができ、厚さ0.6mmという板厚の薄い亜鉛メッキ鋼板からなるダクト外周壁2〜5は、気流Aによってほとんど振動することがなくなり、振動による騒音発生を大幅に抑制することができる。
図2のように、補強部R1における波形の底部から頂部までの上下方向の距離H1を4mm〜6mmに設定し、補強部R1における波形の底部から頂部までの水平方向の距離P1は、75mmに設定した場合は、低周波数領域(200HZ以下)では、各ダクト外周壁2〜5の剛性が高くなることにより、とくに30HZ以下の低い周波数の振動を抑えられることが判明した。同様に、中・高周波数領域(400HZ以上)についても、補強部R1の形成により、各ダクト外周壁2〜5の振動を抑えられることが判明した。
また、補強部R1の頂部および底部が気流Aの進行方向に沿って延びているので、ダクト外周壁2〜5における気流Aと直交する方向の断面係数を大きくでき、ダクト外周壁2〜5の自重による撓みを大幅に抑制することが可能となる。これにより、現場におけるダクト外周壁2〜5の支持箇所を少なくすることができ、直進ダクト1の取付け工事の費用を低減することができる。
補強部R1は、折り曲げ加工によって形成されるので、絞り加工などによってダクト外周壁2〜5に凹部や凸部を成形する場合よりも加工が容易となり、加工費を低減することができる。とくに、図2の補強部R1の場合は、折り曲げ加工を繰り返すことにより補強部R1の断面形状を三角波形にでき、簡易な設備で補強部R1を形成することができる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2を示しており、空調用ダクトとしてのエルボダクト11に適用した場合を示している。図5において、エルボダクト11は、第一のダクト外周壁12、第二のダクト外周壁13、第三のダクト外周壁14、第四のダクト外周壁15と、フランジ16を有している。各ダクト外周壁12〜15は、実施の形態1と同じ厚さの亜鉛メッキ鋼板から構成されている。エルボダクト11は、各ダクト外周壁12〜15によって断面形状が略四角形の筒形に形成されており、空気調和のための気流Aを直角方向に導く気流経路を形成している。各ダクト外周壁12〜15における幅方向の両端部には、ダクト外周壁同士を連結するためのハゼ(図示略)が形成されている。
各ダクト外周壁12〜15のうち、第一のダクト外周壁12は最上部に位置している。第一のダクト外周壁12は、略L字状に湾曲しており、水平方向に延びている。第一のダクト外周壁12の幅方向における一方の端部には、第三のダクト外周壁14が連結されている。第三のダクト外周壁14は、第一のダクト外周壁12の幅方向における一方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁12の幅方向における他方の端部には、第四のダクト外周壁15が連結されている。第四のダクト外周壁15は、第一のダクト外周壁12の幅方向における他方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁12の下方には、第二のダクト外周壁13が位置している。第二のダクト外周壁13の幅方向における一方の端部は、第三のダクト外周壁14の下端部と連結されている。第二のダクト外周壁13の幅方向における他方の端部は、第四のダクト外周壁15の下端部と連結されている。
各ダクト外周壁12〜15における長手方向の両端部には、エルボダクト11と他の空調用ダクトを連結するための四角形のフランジ16が取付けられている。フランジ16の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部16aが形成されている。エルボダクト11のフランジ16には、直進ダクト1は勿論のこと、形状の異なる空調用ダクトを取付けることが可能となっている。各ダクト外周壁12〜15の所定位置には、図2と同一の補強部R1が形成されている。各ダクト外周壁12〜15には、補強部R1に代えて、図3の補強部R2または図4の補強部R3を形成する構成としてもよい。第一のダクト外周壁12および第二のダクト外周壁13の補強部R1の頂部および底部は、ほぼ気流Aの流れ方向に沿って延びている。
実施の形態2においては、第三のダクト外周壁14および第四のダクト外周壁15を容易に湾曲させるために、補強部R1の向きを気流Aの流れ方向に対して直交するようにしている。第三のダクト外周壁14および第四のダクト外周壁15の補強部R1の向きを気流Aの流れ方向に沿うように形成すると、補強部R1によって第三のダクト外周壁14および第四のダクト外周壁15を湾曲させることが加工上難しくなるからである。
このように構成された実施の形態2においては、図5に示すように、エルボダクト11内に空気が流入すると、気流Aによって各ダクト外周壁12〜15が振動することになるが、各ダクト外周壁12〜15の全面には波形の補強部R1が形成されているので、各ダクト外周壁12〜15の強度は平板状のダクト外周壁に比べて著しく高められ、気流Aによる各ダクト外周壁12〜15の振動が抑制される。つまり、補強部R1を各ダクト外周壁12〜15の特定方向に配置することにより、各ダクト外周壁12〜15の断面係数を大に確保することができ、厚さ0.6mmの亜鉛メッキ鋼板からなるダクト外周壁12〜15は、気流Aによってほとんど振動することがなくなり、振動による騒音発生を大幅に抑制することができる。
エルボダクト11は、直進ダクト1に比べて長手方向(気流A方向と平行な方向)の長さが短いので、撓みは通常それほど問題にはならないが、各ダクト外周壁12〜15に補強部R1を形成することにより撓みに対する強度が高められるので、長手方向の長さを大にした場合でも、撓みを小に抑えることができる。したがって、後述するS字形ダクト21や異径ダクト31のように長手方向の長さが短い空調用ダクトについても、補強部R1を特定方向に配置することにより、撓みを小に抑えることができる。
(実施の形態3)
図6は、この発明の実施の形態3を示しており、空調用ダクトとしてのS字形ダクト21に適用した場合を示している。図6において、S字形ダクト21は、第一のダクト外周壁22、第二のダクト外周壁23、第三のダクト外周壁24、第四のダクト外周壁25と、フランジ26を有している。各ダクト外周壁22〜25は、実施の形態1と同じ厚さの亜鉛メッキ鋼板から構成されている。S字形ダクト21は、各ダクト外周壁22〜25によって断面形状が四角形の筒形に形成されており、空気調和のための気流AをS字状に導く気流経路を形成している。各ダクト外周壁22〜25における幅方向の両端部には、ダクト外周壁同士を連結するためのハゼ(図示略)が形成されている。
各ダクト外周壁22〜25のうち、第一のダクト外周壁22は最上部に位置している。第一のダクト外周壁22は、垂直方向に略S字状に湾曲している。第一のダクト外周壁22の幅方向における一方の端部には、第三のダクト外周壁24が連結されている。第三のダクト外周壁24は、第一のダクト外周壁22の幅方向における一方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁22の幅方向における他方の端部には、第四のダクト外周壁25が連結されている。第四のダクト外周壁25は、第一のダクト外周壁22の幅方向における他方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁22の下方には、第二のダクト外周壁23が位置している。第二のダクト外周壁23は、垂直方向に略S字状に湾曲している。第二のダクト外周壁23の幅方向における一方の端部は、第三のダクト外周壁24の下端部と連結されている。第二のダクト外周壁23の幅方向における他方の端部は、第四のダクト外周壁25の下端部と連結されている。
各ダクト外周壁22〜25における長手方向の両端部には、エルボダクト21と他の空調用ダクトを連結するための四角形のフランジ26が取付けられている。フランジ26の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部26aが形成されている。エルボダクト21のフランジ26には、直進ダクト1は勿論のこと、形状の異なる空調用ダクトを取付けることが可能となっている。各ダクト外周壁22〜25には、図2と同一の補強部R1が形成されている。各ダクト外周壁22〜25には、補強部R1に代えて、図3の補強部R2または図4の補強部R3を形成する構成としてもよい。第三のダクト外周壁24および第四のダクト外周壁25の補強部R1の頂部および底部は、ほぼ気流Aの流れ方向に沿って延びている。
実施の形態3においては、第一のダクト外周壁22および第二のダクト外周壁23を容易に湾曲させるために、第一のダクト外周壁22および第二のダクト外周壁23における補強部R1の向きを気流Aの流れ方向に対して直交するようにしている。第一のダクト外周壁22および第二のダクト外周壁23の補強部R1の向きを気流Aの流れ方向に沿うように形成すると、補強部R1によって第一のダクト外周壁22および第二のダクト外周壁23を湾曲させることが加工上難しくなるからである。
このように構成された実施の形態3においては、図6に示すように、S字形ダクト21内に空気が流入すると、気流Aによって各ダクト外周壁22〜25が振動することになるが、各ダクト外周壁22〜25の全面には波形の補強部R1が形成されているので、各ダクト外周壁22〜25の強度は平板状のダクト外周壁に比べて著しく高められ、気流Aによる各ダクト外周壁22〜25の振動が抑制される。つまり、補強部R1を各ダクト外周壁22〜25の特定方向に配置することにより、各ダクト外周壁22〜25の断面係数を大に確保することができ、厚さ0.6mmの亜鉛メッキ鋼板からなるダクト外周壁22〜25は、気流Aによってほとんど振動することがなくなり、振動による騒音発生を大幅に抑制することができる。
(実施の形態4)
図7は、この発明の実施の形態4を示しており、空調用ダクトとしての異径ダクト31に適用した場合を示している。図7において、異径ダクト31は、第一のダクト外周壁32、第二のダクト外周壁33、第三のダクト外周壁34、第四のダクト外周壁35と、フランジ36、37を有している。各ダクト外周壁32〜35は、実施の形態1と同じ厚さの亜鉛メッキ鋼板から構成されている。異径ダクト31は、各ダクト外周壁32〜35によって断面形状が四角形の筒形に形成されており、空気調和のための気流Aを直線状に導く気流経路を形成している。各ダクト外周壁32〜35における幅方向の両端部には、ダクト外周壁同士を連結するためのハゼ(図示略)が形成されている。
各ダクト外周壁32〜35のうち、第一のダクト外周壁32は最上部に位置しており、水平方向に延びている。第一のダクト外周壁32の幅方向における一方の端部には、第三のダクト外周壁34が連結されている。第三のダクト外周壁34は、第一のダクト外周壁32の幅方向における一方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁32の幅方向における他方の端部には、第四のダクト外周壁35が連結されている。第四のダクト外周壁35は、第一のダクト外周壁32の幅方向における他方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁32の下方には、第二のダクト外周壁33が位置している。第二のダクト外周壁33の幅方向における一方の端部は、第三のダクト外周壁34の下端部と連結されている。第二のダクト外周壁33の幅方向における他方の端部は、第四のダクト外周壁35の下端部と連結されている。
各ダクト外周壁32〜35における長手方向の一端部には、エルボダクト21と他の空調用ダクトを連結するための四角形のフランジ36が取付けられている。フランジ36の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部36aが形成されている。各ダクト外周壁32〜35における長手方向の他端部には、エルボダクト21と他の空調用ダクトを連結するための四角形のフランジ37が取付けられている。フランジ37の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部37aが形成されている。
異径ダクト31においては、上流側の開口面積と下流側の開口面積が異なるため、フランジ36とフランジ37の大きさが異なっている。上流側に位置するフランジ36は幅がW1で高さがY1となっている。下流側に位置するフランジ37は、上流側のフランジ36よりも小に形成されており、幅がW2で高さがY2となっている。異径ダクト31のフランジ36、37には、直進ダクト1は勿論のこと、形状の異なる空調用ダクトを取付けることが可能となっている。
各ダクト外周壁32〜35には、全面にわたり図2と同一の補強部R1が形成されている。各ダクト外周壁32〜35には、補強部R1に代えて、図3の補強部R2または図4の補強部R3を形成する構成としてもよい。実施の形態4においては、各ダクト外周壁32〜35の補強部R1の頂部または底部は、実施の形態1と同様に異径ダクト31内を通過する気流Aの進行方向に沿って延びている。
このように構成された実施の形態4においては、図7に示すように、異径ダクト31内に空気が流入すると、気流Aによって各ダクト外周壁32〜35が振動することになるが、各ダクト外周壁32〜35の全面には連続した波形の補強部R1が形成されているので、各ダクト外周壁32〜35の強度は平板状のダクト外周壁に比べて著しく高められ、気流Aによる各ダクト外周壁32〜35の振動が抑制される。つまり、補強部R1を各ダクト外周壁32〜35の特定方向に配置することにより、各ダクト外周壁32〜35の断面係数を大に確保することができ、厚さ0.6mmという板厚の薄い亜鉛メッキ鋼板からなるダクト外周壁32〜35は、気流Aによってほとんど振動することがなくなり、振動による騒音発生を大幅に抑制することができる。
(実施の形態5)
図8は、この発明の実施の形態5を示しており、空調用ダクトとしての折り畳みダクト41に適用した場合を示している。図8において、折り畳みダクト41は、第一のダクト外周壁42、第二のダクト外周壁43、第三のダクト外周壁44、第四のダクト外周壁45と、フランジ46を有している。各ダクト外周壁42〜45は、実施の形態1と同じ厚さの亜鉛メッキ鋼板から構成されている。折り畳みダクト41は、図8(a)に示すように、各ダクト外周壁42〜45によって断面形状が四角形の筒形に形成されており、空気調和のための気流Aを直線状に導く気流経路を形成している。各ダクト外周壁42〜45における幅方向の両端部には、ダクト外周壁同士を回動可能に連結するためのスピンハゼ(図示略)が形成されている。スピンハゼは、各ダクト外周壁42〜45を回動可能に連結する蝶番(ヒンジ)と同様な機能を有しており、スピンハゼ内には気流Aのリークを防止する棒状のシール部材が配置されている。
各ダクト外周壁42〜45のうち、第一のダクト外周壁42は最上部に位置しており、水平方向に延びている。第一のダクト外周壁42の幅方向における一方の端部には、第三のダクト外周壁44が回動可能に連結されている。第三のダクト外周壁44は、第一のダクト外周壁42の幅方向における一方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁32の幅方向における他方の端部には、第四のダクト外周壁45が回動可能に連結されている。第四のダクト外周壁45は、第一のダクト外周壁42の幅方向における他方の端部から下方に垂直に延びている。第一のダクト外周壁42の下方には、第二のダクト外周壁43が位置している。第二のダクト外周壁43の幅方向における一方の端部は、第三のダクト外周壁44の下端部と回動可能に連結されている。第二のダクト外周壁43の幅方向における他方の端部は、第四のダクト外周壁45の下端部と回動可能に連結されている。
各ダクト外周壁42〜45における長手方向の両端部には、エルボダクト21と他の空調用ダクトを連結するための四角形のフランジ46が取付けられている。フランジ46の四隅には、ボルト取付け用穴を有する連結部46aが形成されている。折り畳みダクト41のフランジ46には、同一形状または形状の異なる折り畳みダクトを取付けることが可能となっている。
各ダクト外周壁42〜45の所定位置には、全面にわたり図2と同一の補強部R1が形成されている。各ダクト外周壁42〜45には、補強部R1に代えて、図3の補強部R2または図4の補強部R3を形成する構成としてもよい。実施の形態5においては、各ダクト外周壁42〜45の補強部R1の頂部または底部は、実施の形態1と同様に折り畳みダクト41内を通過する気流Aの進行方向に沿って延びている。
このように構成された実施の形態5においては、折り畳みダクト41は、図8(a)の筒状の状態から図8(b)に示すように折り畳むことが可能であり、最終的には図8(c)に示すように、平板状にすることが可能となる。そのため、従来の空調用ダクトに比べて著しくコンパクト化することが可能となり、運搬、揚重、作業スペースなどの点で著しく有利となる。
実施の形態5においては、図8(a)に示すように、組み立てられた折り畳みダクト41内に空気が流入すると、気流Aによって各ダクト外周壁42〜45が振動することになるが、各ダクト外周壁42〜45の全面には連続した波形の補強部R1が形成されているので、各ダクト外周壁42〜45の強度は平板状のダクト外周壁に比べて著しく高められ、気流Aによる各ダクト外周壁42〜45の振動が抑制される。つまり、補強部R1を各ダクト外周壁42〜45の特定方向に配置することにより、各ダクト外周壁42〜45の断面係数を大に確保することができ、厚さ0.6mmという板厚の薄い亜鉛メッキ鋼板からなるダクト外周壁42〜45は、気流Aによってほとんど振動することがなくなり、振動による騒音発生を大幅に抑制することができる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、補強部R1、R2、R3の断面形状を三角としているが、ダクト外周壁の強度を高めるものであれば、断面形状は任意でよく、一定の幅を有する凸部や凹部であってもよい。また、補強部R1、R2、R3はダクト外周壁の全面に連続的に形成されているが、気流Aによる振動や自重による撓みを十分に抑制することが可能であれば、補強部R1、R2、R3を全面に連続して形成する必要はない。さらに、これらの実施の形態ではダクト外周壁を亜鉛メッキ鋼板から構成しているが、用途に応じて薄板のステンレス鋼板などを用いる構成としてもよい。
本発明の実施の形態1に係わる空調用ダクトの斜視図である。 図1のダクト外周壁における補強部の拡大断面図である。 図2における補強部の変形例を示す断面図である。 図2における補強部の別の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係わる空調用ダクトの斜視図である。 本発明の実施の形態3に係わる空調用ダクトの斜視図である。 本発明の実施の形態4に係わる空調用ダクトの斜視図である。 本発明の実施の形態5に係わる空調用ダクトであり、(a)はダクトを組み立てた状態、(b)は折り畳み途中の状態、(c)は折り畳んだ状態を示す斜視図である。 従来の空調用ダクトの斜視図である。
符号の説明
1 直進ダクト(空調用ダクト)
2〜5 ダクト外周壁
6 フランジ
11 エルボダクト(空調用ダクト)
12〜15 ダクト外周壁
16 フランジ
21 S字形ダクト(空調用ダクト)
22〜25 ダクト外周壁
26 フランジ
31 異径ダクト(空調用ダクト)
32〜35 ダクト外周壁
36、37 フランジ
41 折り畳みダクト(空調用ダクト)
42〜45 ダクト外周壁
46 フランジ
R1 補強部
R2 補強部
R3 補強部
A 気流

Claims (3)

  1. 気流の経路を形成する薄板部材からなるダクト外周壁に、少なくとも外方または内方に突出する補強部を形成し、前記補強部を前記気流による前記ダクト外周壁の振動および自重による撓みを抑制する方向に配置したことを特徴とする空調用ダクト。
  2. 前記補強部は、前記ダクト外周壁を折り曲げ加工することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調用ダクト。
  3. 前記補強部の頂部または底部は、少なくとも前記気流の進行方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の空調用ダクト。
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