JP4837773B2 - 砂防ダム - Google Patents

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Description

この発明は砂防ダムに関し、特に上下方向に設けられたスリットを有する半透過型の砂防ダムに関するものである。
図14は特開平11−50435号等に開示されている従来の半透過型の砂防ダムの上流側から見た外観形状を示した正面図であり、図15は図14で示したXV−XVラインの断面図である。
これらの図を参照して、砂防ダム15の中央部に上下方向に延びるスリット部16が形成されている。スリット部16の両側に沿って上流側法面18a,上流側法面18bに鋼製基材61a,鋼製基材61bが取付けられており、これらにスリット部16を水平方向に跨ぐように複数の横梁63が取付けられている。
図16は図14で示した“Y”部分の拡大図であり、図17は図16で示したXVII−XVIIラインの断面図である。
これらの図を参照して、上流側法面18aにはスリット部16に沿うようにH型鋼よりなる鋼製基材61aが、アンカーボルト65a,アンカーボルト65bを介して固定されている。鋼製基材61aの外方面には鋼製基材61aの軸方向と直交する方向に丸型パイプ形状の横梁63がU型ナット64a,U型ナット64bを介して取付けられている。
このように複数の横梁63をスリット部16の上流側においてこれを横切るように取付けることによって、洪水時等の大きな土石の下流側への流出を阻止することが可能となる。
上記のような従来の砂防ダムでは、横梁の取付両端部がU型ナットを介して鋼製基材に固定されているが、その固定部分は露出状態となっている。従って、土石流が横梁の固定部分に直接衝突するため、固定部分が損傷してしまい、場合によっては横梁が脱落したり変形してしまう。その結果、横梁の土石流の阻止機能が低下する虞が生じる。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、横梁の固定部分が損傷しにくく信頼性の高い半透過型の砂防ダムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、スリットが上下方向に形成された砂防ダムであって、上流側法面においてスリットを水平方向に横切るように取付けられた少なくとも1本の横梁と、横梁の上流側法面への取付部分を覆うカバー部材とを備えた、ものである。
このように構成すると、土石流が横梁の取付部分に直接衝突しない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、上流側法面にアンカーボルトを介して取付けられる平板状の固定部材と、固定部材の上面に対して垂直方向に立設する平板状の縦部材とを更に備え、カバー部材は、縦部材の上面であって固定部材とほぼ平行に位置する平板状を有し、横梁の端部は、縦部材に脱着自在に取り付けられるものである。
このように構成すると、カバー部材によって横梁の取付部分が覆われる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、固定部材とカバー部材との間に、複数のリブが取付けられるものである。
このように構成すると、土石流の衝突の際のカバー部材の強度が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、カバー部材は、上流側法面にアンカーボルトを介して取付けられる平板状の固定基材と、固定基材の外面に取付けられ、横梁が挿入自在の径を有する鋼管とを含み、横梁の端部は、鋼管を貫通する連結ピンによって脱着自在に取り付けられるものである。
このように構成すると、横梁の取付部分の全周が覆われる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、土石流が横梁の取付部分に直接衝突しないので、横梁の取付部分が損傷しにくくなるため信頼性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、カバー部材によって横梁の取付部分を覆われるので、効率的な保護形状となる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、土石流の衝突の際のカバー部材の強度が向上するので、信頼性がより向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、横梁の取付部分の全周が覆われるので、土石流の方向にかかわらず保護の信頼性が向上する。
この発明の第1の実施の形態による半透過型の砂防ダムの構造を上流側から見た概略構成図である。 図1で示したII−IIラインの断面図である。 図1で示した“X”部分の拡大図である。 図3で示したIV−IVラインの断面図である。 図1で示した横梁の概略構成を示した一部破断状態の斜視図である。 図5で示した横梁の変位量と荷重との関連特性を従来例と共に示したグラフである。 図1で示したVII−VIIラインから見た拡大図である。 この発明の第2の実施の形態による砂防ダムに用いられる横梁の端部における緩衝機構の概略構成を示した断面図である。 この発明の第3の実施の形態による半透過型の砂防ダムの構造を上流側から見た概略構成図である。 図9で示した“A”部分の拡大図である。 図10で示したXI−XIラインの断面図である。 図9で示した“B”部分の拡大図である。 図10で示したXIII−XIIIラインの断面図である。 従来の半透過型の砂防ダムの概略構成を上流側から見た図である。 図14で示したXV−XVラインの断面図である。 図14で示した“Y”部分の拡大図である。 図16で示したXVII−XVIIラインの断面図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態による半透過型の砂防ダムの外観形状を上流側から見た正面図であり、図2は図1で示したII−IIラインの断面図である。
これらの図を参照して、砂防ダム15の中央部法面に上下方向に延びるスリット部16が形成されている。スリット部16の両側の上流側法面18a,上流側法面18bの各々には、上下方向に延びる一対の固定基材19a,固定基材19bが取付けられている。スリット部16を水平方向に跨ぐように横梁21a〜横梁21hが、固定基材19a,固定基材19bの各々に架け渡すように取付けられている。尚、隣接する横梁21同志の間隔は、発生すると予想される土石の平均粒径の0.3〜1.0倍程度、あるいは0.5〜1.0倍程度が好ましい。又、この実施の形態においては横梁21同志の間隔は一定にしているが、必要に応じて上部付近の間隔と下部付近の間隔とを異なるように配置しても良い。例えば、上部付近は平均粒径の0.5倍、最下部付近は平均粒径の1.0倍程度としても良い。
横梁21a〜横梁21hの各々は、その中央部において隣接するもの同士を連結するように鋼製チェーンやワイヤーよりなる連結材22によって連結されている。又、横梁21a〜横梁21hの形成面と上流側法面18a,上流側法面18bの間には、鋼製ワイヤよりなるネット24が横梁21a〜横梁21hの取付面に相当する部分を覆うように固定基材19a,固定基材19bの各々に取付けられている。
図3は図1で示した“X”部分の拡大図であり、図4は図3で示したIV−IVラインの断面図であり、図5は図3で示されている横梁の概略構成を示した一部破断の斜視図である。
まず図5を参照して、横梁21は、緩ませた状態の鋼製のチェーン37と、これを埋設するように形成されたゴム等の弾性体38とによって構成されている。従って、チェーン同士の隙間39の部分にも弾性体38が充填された状態となる。これによって横梁21は、弾性体38を含まないチェーン37単独のものによる引張吸収エネルギーより大きな引張吸収エネルギーを有する構造体となる。しかも、チェーン37は弾性体38にその表面が覆われることになるので、土石流が直接チェーン37に衝突しないためチェーン37が磨耗せず耐久性が向上する。
図6は横梁の引張吸収エネルギーの増大現象を説明するための変位量と荷重との関係を示したグラフである。
図を参照して、横軸に変位量が採られ、縦軸に荷重が採られている。縦軸におけるFは引張によるチェーンの降伏強度を示している。鋼製チェーンのみの構造体にあっては、降伏強度に達した時の変移量はL1となる。従って、鋼製チェーン単独の横梁の構造にあっては、その引張吸収エネルギーは実線による斜線部分の面積が相当することになる。
一方、本実施例における弾性体と鋼製チェーンとを組合わせた構造体にあっては、引張力が加わると、初期の段階では鋼製チェーンが緩んだ状態で構成されているため、弾性体とチェーンとがまず延びることになる。その後更に引張力が加わるとチェーンが緊張状態となり降伏強度に達することになる。即ち、本実施例における横梁の構造体にあっては、引張吸収エネルギーは破線における斜線部分の面積が相当することになる。従って、本実施例の横梁にあっては、鋼製チェーンのみの構造体に比べて引張吸収エネルギーが格段に増加することになる。この引張吸収エネルギーを有する横梁は、図1の砂防ダムにあっては土石流の衝撃吸収エネルギーの増大となって作用することになる。
図3に戻って、固定基材19aは、上流側法面18aにアンカーボルト32a,アンカーボルト32bを介して取付けられる平板状の固定部材31と、固定部材31に対してその長手方向に同様に延び、固定部材31の上面に対して垂直方向に立設するように取付けられる平板状の縦部材29と、縦部材29の上面に取付けられ、固定部材31とほぼ平行に取付けられる平板状のカバー部材34と、固定部材31とカバー部材34との間に所定間隔で取付けられる多数のリブ35とによって構成されている。
リブ35a,リブ35bの間の部分であって固定部材31とカバー部材34とに架け渡すように一対の取付片27a,取付片27bが所定間隔をもって取付けられている。取付片27a,取付片27bには脱着自在のピン28がこれらを貫通するように取付自在とされている。これによって横梁21bの端部におけるリング25がピン28を介して取付片27a,取付片27bに、即ち固定基材19aに脱着自在に取付けられることになる。
上述のように横梁21bと上流側法面18aとの間のスペースには鋼製ワイヤよりなるネット24が布設されており、ネット24は図示しない接続部を介して固定基材19aに脱着自在に取付けられている。尚、ネット24は格子状に形成されているが、この格子の一辺の大きさは、隣接する横梁21同士の間隔より小さく設定されている。これによって横梁21を通過した土石であっても、所定以上の大きさのものにあってはネット24によって下流への流出が阻止されることになる。
図7は図1で示したVII−VIIラインから見た拡大図である。
図を参照して、横梁21aの中央部には弾性体38が形成されておらず、リング41の一部が露出している。即ち、横梁21aの中央部は弾性体38に対して凹部42が形成されていることになる。そしてこの露出したリング41に対してシャックル44が脱着自在に取付けられている。又、シャックル44には、鋼製チェーンよりなる連結材22の一部のリングが取付けられている。このようにして、図1に示すように連結材22は横梁21a〜横梁21hの各々の中央部において固定されることになる。その結果、隣接する横梁21の各々の間隔は連結材22によってほぼ一定に保持されることになる。
又、連結材22はシャックル44を介して横梁21の各々の中央部の凹部42においてリング41に連結されているため、連結材22が横梁21の軸方向に対してずれる虞がない。従って、横梁21に土石流が衝突した場合であっても、隣接する横梁21同士の間隔がほぼ一定の状態で保持されるため、土石流の阻止効果が安定する。
図8はこの発明の第2の実施の形態による砂防ダムにおいて使用される横梁の端部における概略構成を示した断面図である。
まず図8の(1)を参照して、横梁21の端部には緩衝機構45が設けられ、緩衝機構45は、固定基材側のリング25が接続される第1部材46と、中央側のチェーン47が接続される第2部材48と、第1部材46の内部に収納された緩衝部材49とから主として構成されている。
第1部材46は、両端部が開方された円筒形状のシリンダ50と、シリンダ50の一方の端部に捻じ込まれて固定された押圧部材51と、シリンダ50の他方の端部に捻じ込まれて固定された固定部材52とから構成されている。
第2部材48は、ロッド53と、ロッド53の一方の端部に固定されたナット54と、ロッド53の他方の端部に固定された連結環55とから構成されている。ロッド53は第1部材46の押圧部材51の開口をシリンダ50の軸方向に貫通してシリンダ50の内部に挿通されている。ナット54は、ロッド53の移動に従ってシリンダ50内部をシリンダ50の軸方向に摺動自在に移動することができる。
緩衝部材49は、シリンダ50の内部において押圧部材51とナット54との間に挟まれるように取付けられている。緩衝部材49は、例えば、ゴム、スプリング、オイル、金属等といった圧縮によってエネルギーを吸収することができる材料により形成されており、ロッド53の周囲を囲うように取付けられている。
更に、第1部材46と第2部材48とが一対のシェアピン56a,シェアピン56bで接続されている。シェアピン56a,シェアピン56bは、シリンダ50に形成された開口57a,開口57bをシリンダ50の軸方向と直交する方向に貫通し、各々の端部がナット54に捻じ込まれている。これにより、ナット54のシリンダ50の軸方向への移動が規制された状態となる。そのため、取付時に横梁21の両端に引張力を加えても張力はすべて剪断力としてシェアピン56a,シェアピン56bへと伝達されるため、この段階では緩衝部材49が圧縮されることはない。
次に、図8の(2)を参照して、チェーン47に土石流の衝撃による一定以上の荷重が加わると、シェアピン56a,シェアピン56bに加わる剪断力により、シェアピン56a,シェアピン56bが破断する。これにより、ナット54の移動阻止状態が解除され、ナット54は押圧部材51側へと移動することが可能となる。
そして、図8の(3)を参照して、チェーン47からの張力に従って、ナット54が押圧部材51に近付く方向へと移動すると、ナット54と押圧部材51とによって緩衝部材49が圧縮される。従って、緩衝部材49は、圧縮による弾性エネルギーを生じ、チェーン47に加わった衝撃によるエネルギーを吸収することが可能となる。即ちこの実施の形態による横梁の構造にあっても、緩衝機構がない構造のものに比べて、引張吸収エネルギーが増大することになる。
図9はこの発明の第3の実施の形態による半透過型の砂防ダムの外観形状を上流側から見た正面図であり、図10は図9で示した“A”部分の拡大図であり、図11は図10で示したXI−XIラインの断面図であり、図12は図9で示した“B”部分の拡大図であり、図13は図12で示したXIII−XIIIラインの断面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による砂防ダムは横梁21a〜21gの両端を支持する固定基材が分割されている点と、横梁21a〜21gの各々の両端と中央部とがそれぞれ独立した端部カバー74,75及び中央部カバー76で覆われている点と、横梁同志の中央を連結する連結材22がワイヤを主体として構成されている点が先の第1の実施の形態によるものとは大きく異なっている。
具体的には、横梁21a,21bは固定基材71a,72aの各々によって支持され、同様に横梁21c,21dは固定基材71b,72bの各々によって、横梁21e,21fは固定基材71c,72cの各々によって、横梁21g,21hは固定基材71d,72dの各々によって支持されている。これによって、固定基材71,72のいずれかが損傷を受けた場合、損傷を受けた固定基材だけをアンカーボルト80を残して交換すれば良いため、先の実施の形態による構造に比べて交換が容易となる。
端部カバー74は、図10及び図11にその詳細構造が示されている。具体的には、固定基材71aの外面には、横梁21bが挿入自在の大きさの径を有する鋼管78が両端を開放した状態で固定板79a,79b,79cを介して取付けられている。鋼管78には垂直方向に連結ピン82が脱着自在となるように貫通口が形成されている。横梁21bを取り付ける際には、連結ピン82を抜いた状態で鋼管78内に横梁21bの端部を挿入する。そして、横梁21bの端部に露出しているリング81内に挿通するように連結ピン82を鋼管78に取付ける。これによって、横梁21bの端部は完全に鋼管78の内部に収納された状態となり、固定基材71aとの連結部を土砂等による損傷から確実に保護することが可能なる。又、横梁21bが損傷を受けた場合でもその交換は連結ピン82の脱着によるだけで極めて容易となる。
中央部カバー76は、図12及び図13にその詳細構造が示されている。具体的には横梁21bの中央部に凹部42を介して露出しているリング41の部分を、凹部42を含めて断面コの字状の鋼材84によって囲っている。鋼材84の垂直面は砂防ダムの上流側に面するように配置されている。鋼材84を上下に貫通するようにワイヤ85bが取付けられ、その両端が結束されてクランプ87b,87cが形成されている。これによって、ワイヤ85bに対して鋼材84が上下にほとんどずれる虞はない。又、クランプ87bはリング86aを介して、その下端にクランプ87aが形成されたワイヤ85aに接続されている。一方、クランプ87cはリング86bを介してその上端にクランプ87dが形成されたワイヤ85cに接続されている。このようにこの実施の形態にあっては、横梁21を中央部で連結する連結材22はワイヤを主体として構成されているため、連結材22が軽量化されその取扱いが容易となる。
又、鋼材84の上下1対の水平部材の各々には、垂直方向に連結ピン82が脱着自在となるように貫通口が形成されている。横梁21bの中央部を取り付ける際には、連結ピン88を抜いた状態で鋼材84に対して外方側から横梁21bの中央部を内部に入れる。そして、横梁21bの中央の凹部42において露出しているリング41内に挿通するように、連結ピン88を鋼材84に取付ける。これによって、横梁21bの中央部は上下の横梁に連結される。そして、横梁21bの中央部は完全に鋼材84の内部に収納された状態となり、リング41が露出している凹部42を土砂等による損傷から確実に保護することが可能なる。又、横梁21が損傷を受けた場合でも、その中央部の取外しは連結ピン88の脱着によるだけで極めて容易となる。
このようにこの実施の形態によれば、横梁の両端部及び中央部が完全に覆われ、しかも横梁の取付け、取外しがより容易となる。
尚、上記の各実施の形態では、横梁を複数設けているが、土石流の阻止の観点からは少なくとも1本の横梁が取付けられていれば効果を奏するものである。
又、上記の各実施の形態では、横梁は剛性材と緩衝材とを組み合せて構成されているが、剛性材を用いずに伸縮自在の素材を中心として構成しても、伸縮しない素材に比べて衝撃吸収エネルギーが増大する。
更に、上記の各実施の形態では、緩衝材は弾性体又は緩衝機構としているが、他の緩衝材を用いても同様の効果を奏することは言うまでもない。
更に、上記の各実施の形態では、横梁の下流側にネットを取付けているが、これは必ずしも必要なものではない。
更に、上記の各実施の形態では、横梁の両端取付け部にカバー部材が形成されているが、これは必ずしも必要なものではない。
更に、上記の第2の実施の形態では、横梁は鋼製チェーンと緩衝機構との組み合わせとしているが、鋼製ワイヤーと緩衝機構との組み合わせとしても同様の効果を奏する。
更に、上記の各実施の形態では、それぞれ横梁の構成が異なっているが、第2の実施の形態の鋼製チェーンの部分に第1の実施の形態による横梁の構成を使用するようにしても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、横梁の中央の凹部に露出したリングに連結材を取り付けているが、リングに取付けずに凹部自体に連結材を取り付けるように構成しても良く、あるいは凹部を介さずに連結材を横梁に取り付けるように構成しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、1本の連結材を取付けているが、横梁の長さに応じて複数の連結材を取付けるようにすれば、横梁同志の間隔の保持機能がより安定する。
更に、上記の各実施の形態では、ネットは横梁の下流側に取り付けられているが、これに代えて横梁の上流側に取り付けるように構成しても良い。この場合、横梁の間隔以下の土石であっても所定以上の大きさのものであればネットによって補足されることになる。そして、ネット自体が下流側の横梁によって支持されるため、ネットに加わる土石等の荷重に対するネットの強度を下流側に設置したものに比べて低く設定することができる。
15…砂防ダム
16…スリット部
18…上流側法面
21…横梁
22…連結材
24…ネット
34…カバー部材
37…チェーン
38…弾性体
42…凹部
45…緩衝機構
74,75…端部カバー
76…中央部カバー
85…ワイヤ
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

  1. スリットが上下方向に形成された砂防ダムであって、
    上流側法面において、前記スリットを水平方向に横切るように取付けられた少なくとも1本の横梁と、
    前記横梁の前記上流側法面への取付部分を覆うカバー部材とを備えた、砂防ダム。
  2. 前記上流側法面にアンカーボルトを介して取付けられる平板状の固定部材と、
    前記固定部材の上面に対して垂直方向に立設する平板状の縦部材とを更に備え、
    前記カバー部材は、前記縦部材の上面であって前記固定部材とほぼ平行に位置する平板状を有し、前記横梁の端部は、前記縦部材に脱着自在に取り付けられる、請求項1記載の砂防ダム。
  3. 前記固定部材と前記カバー部材との間に、複数のリブが取付けられる、請求項2記載の砂防ダム。
  4. 前記カバー部材は、
    前記上流側法面にアンカーボルトを介して取付けられる平板状の固定基材と、
    前記固定基材の外面に取付けられ、前記横梁が挿入自在の径を有する鋼管とを含み、
    前記横梁の端部は、前記鋼管を貫通する連結ピンによって脱着自在に取り付けられる、請求項1記載の砂防ダム。
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