JP4837280B2 - コアセル型ゼオライト成型体 - Google Patents
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Description
ゼオライト成型体を製造する際には、たとえば、カオリン型粘土、無機系分散剤などをバインダーとして、添加することが知られている。(特許文献1:特開2001−226167号公報、特許文献2:特開2001−261330号公報)
また、シリカ源、アルミナ源、アルカリ源および水を主成分とする原料混合物を小球体にした後結晶化させてゼオライト小球体を製造する方法も開示されている。(特許文献3:特開平2−149417号公報)
さらに、特許文献4(特開平6−64916号公報)には、ゼオライトの成型方法として、ゼオライトを含む造粒用核粒子を、転動造粒機にチャージし、これに、予め水分調整したゼオライト微粉末と無機バインダーとからなる造粒用微粉末を一定速度で供給し、核粒子に造粒用微粉末を付着させることによって球状ゼオライト成型体を得ることが開示されている。
なお、特許文献4に開示されゼオライト成型体は、用いるゼオライトが1種であったり、2種以上を単に混合して用いるものであり、どういったゼオライトを組み合わせればよいのか、何ら示唆するものではない。また、特許文献4では、微細であっても強度が高く、液体を処理する場合に圧力損失が小さいものを提供することを目的としており、本発明のように、吸着性能や触媒活性が高く、安定性にも優れてるゼオライトを提供するという技術的思想は開示されていない。
(1)コア粒子と、コア粒子を被覆する被覆層とからなるゼオライト成型体であって、
被覆層が前記コア粒子を構成するゼオライトとは異なるゼオライトで構成されてなるコアセル型ゼオライト成型体。
(2)前記コア粒子を構成するゼオライトがA型ゼオライトおよび/またはX型ゼオライトであり、
被覆層を構成するゼオライトがY型ゼオライト、β型ゼオライト、MFI型ゼオライトおよびモルデナイト型ゼオライトから選ばれる1種以上である(1)のコアセル型ゼオライト成型体。
(3)形状が球状であり、平均粒子径(D)が0.3〜5mmの範囲にある(1)〜(2)のコアセル型ゼオライト成型体。
(4)形状がペレット状であり、ペレットの平均径(DP)が0.3〜5mmの範囲にあ
り、ペレットの平均長さ(LP)が0.3〜20mmの範囲にある(1)〜(3)のコア
セル型ゼオライト成型体。
(5)前記コア粒子および/または被覆層に活性成分が含有されてなる(1)〜(4)のコアセル型ゼオライト成型体。
本発明に係るコアセル型ゼオライト成型体は、コア粒子と被覆層からなり、コア粒子および被覆層を構成するゼオライトが相違している。
本発明に用いるゼオライトの種類としては特に制限はなく、通常吸着剤、触媒、触媒担体等として用いられるゼオライトを使用することができる。たとえば、A型ゼオライト、フォージャサイト型ゼオライト(X型、Y型ゼオライト)、L型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、FMI型ゼオライト(ZSM-5型ゼオライト)、β型ゼオライト等を
用いることができる。
発現するので好適である。これらは、吸着容量が、通常5〜8meq/gの範囲である。一方
で、熱安定性が低く、熱によって吸着容量が2meq/g以下となることがある。
モル比3以上)、β型ゼオライト、MFI型ゼオライトおよびモルデナイト型ゼオライトから選ばれる1種以上からなるものを使用することが好ましい。これらゼオライトを用いると、高温条件下、水蒸気等の存在下で使用してもコア粒子に対する保護効果が高く、性能が大きく低下することがない。このようなゼオライトの吸着容量が2〜6meq/gの範囲
にある。一方で、熱安定性が高く、熱によって吸着容量は実質的に変化することがなく2〜6meq/gの範囲を維持できる。
このように組み合わせることで、高温条件下、水蒸気等の存在下で使用しても性能が大きく低下することがなく、高い吸着性能、触媒活性を発現することができる。なお、単に混合しただけでは、高い吸着性能、触媒活性を発現することができない。その理由は明らかではないものの、安定性の低いゼオライトと安定性の高いゼオライトが接していると、安定性の低いゼオライトが壊れる際に、安定性の高いゼオライトの破壊を惹起するものと考えられる。
コア粒子の形状としては、とくに制限ないが、球状の成型体を作製する場合、球状のコア粒子を使用し、ペレット状の成型体を作製する場合、ペレット状のコア粒子が使用される。
〜3mmの範囲にあることが好ましい。この範囲にあれば、コア粒子の効果が発現できるとともに、最終的に得られる成型体の充填密度を高めることが可能となる。コア粒子の平均粒子径(DC)が小さ過ぎると、コア粒子の効果が充分発揮できないことがある。コア
粒子の平均粒子径(DC)が大きすぎても、最終的に得られるコアセル型ゼオライト成型
体が大きくなるため、充填密度が低下し、充分な吸着性能、触媒性能等が得られないことがある。
充分に発揮できないことがある。平均径(DPC)が大き過ぎても、最終的に得られるコアセル型ゼオライト成型体が大きくなるため、充填容量が低下し、充分な吸着性能が得られないことがある。
5〜5μmの範囲にあるものが、コア粒子を成型しやすいので好適である。
バインダー成分
バインダーとしては、カオリン、モンモリロナイト、ベントナイト、アロフェン、セピオライト等の粘土鉱物の他、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、シリカ・アルミナ、シリカ・ジルコニア等が挙げられる。
かかるバインダー粉末の粒子径は、3nm〜5μmの範囲にあることが好ましく、また、用いるゼオライトの粒子径より小さいことが好ましい。
このようなコア粒子の製造方法は、前記コア粒子が得られれば特に制限はなく従来公知の方法を採用することができる。
アルミナ、シリカ、シリカ・アルミナ等の場合には、酸化物微粒子のゾル、複合酸化物微粒子のゾルを用いることが望ましい。
成型助剤の添加量は、全固形分(ゼオライト、バインダー等の合計)の0.5〜15重
量%、さらには1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。この範囲にあれば、成型助剤の効果が充分に発揮され、粉化することもなく、強度、耐摩耗性に優れた成型体を得ることができる。成型助剤の添加量が、少なすぎると、上記した成型助剤を添加する効果が充分得られず、多すぎても、造粒時に粉化したり、得られるコア粒子、コアセル型ゼオライト成型体の強度や耐摩耗性が低下する傾向にある。
被覆層(セル)
被覆層は、前記コア粒子を保護するためのものであり、被覆層を設けると、高温条件下、水蒸気等の存在下で使用してもコア粒子に対する保護効果が得られ、性能が大きく低下することがなく、高い吸着性能、触媒活性を発現することができる。
例えば、前記コア粒子の調製時と同様にしてバインダーを含むゼオライト粉体を調製する。ついで、造粒機にコア粒子を入れ、造粒機を回転させながら被覆層形成用のゼオライト粉体と水を連続的に供給することによって被覆層を形成することができる。バインダーとしては前記と同様のバインダーを用いることができる。
量%の範囲にあることが好ましい。
バインダーの含有量が少なすぎると、バインダーが少ないために充分な強度が得られないことがある。バインダーの含有量が多すぎても、バインダーの種類にもよるが、ゼオライトの含有量が少なくなるためにゼオライトの性能が不充分となったり、バインダーが多すぎてゼオライトの有効性が阻害されてゼオライトの性能が不充分となることがある。また、被覆層の強度や耐摩耗性がさらに向上するということもない。
乾燥方法は従来公知の方法を採用することができ、概ね80〜200℃で1〜24時間乾燥する。
焼成温度が低いと、バインダーの焼結が進まないため粒子強度が不充分であり、また、オライト中の結晶水の一部が残存することがあり、性能が不充分となることがある。
焼成温度が高すぎると、コア粒子あるいは被覆層にSiO2/Al2O3比の低いゼオライ
トを用いた場合、結晶構造が破壊されて性能が低下することがある。
活性成分の含有量としては、0.5〜50重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲にある。
イオン交換することで、イオン交換成分が活性成分として機能し、吸着性能が向上する。
が充分得られないことがある。
還元温度が高すぎても粒子径の大きな金属が生成したり、金属粒子が凝集することがあり、活性成分を含有させる効果が充分得られないことがある。
本発明に係るコアセル型ゼオライト成型体は、形状が球状の場合には、成型体が使用される用途に応じて適宜選択されるが、通常平均粒子径(D)が0.3〜5mmの範囲にある。平均粒子径(D)が、かかる範囲にあれば、装置あるいは容器への充填密度を高くすることができるので、充分な吸着性能を得ることができる。
mmの範囲にあり、ペレットの平均長さ(LP)が0.3〜20mmの範囲にある。かか
る範囲にあれば、装置あるいは容器への充填密度を高くすることができるので、充分な吸着性能を得ることができる。
嵩比重は、成型体の形状、大きさを前述の範囲とし、さらにバインダーを前記範囲とすれば、前記範囲に制御できる。
なお、上記比表面積はN2を用いたBET法によって測定することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに実施例により限定されるものではない。
コアセル型ゼオライト成型体(1)の調製
コア粒子(1)の調製
Na-X型ゼオライト(触媒化成工業(株)製:SiO2/Al2O3=2.7、平均粒子径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度
2.5重量%)20.8kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した。その後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを20重量%担持したAg置換X型ゼオライトを調製した。
℃の熱風中に噴霧して乾燥し、コア粒子用ゼオライト粉体(1)を調製した。コア粒子用ゼ
オライト粉体(1)の水分含有量は25重量%であった。
粒子(1)を調製した。コア粒子には、凝集粒子は殆どみられず、平均粒子径が2mmの球
状粒子であった。
Na−Y型ゼオライト(触媒化成工業(株)製:SiO2/Al2O3=5.1、平均粒子
径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃
度1.2重量%)20.4kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを10重量%担持したAg置換Y型ゼオライトを調製した。ついで、固形分濃度20重量%のAg置換Y型ゼオライト水分散液に、アルミナゾル(触媒化成工業(株)製:AP-1、Al2O3濃度70重量%)794gを混合し、
これを200℃の熱風中に噴霧して乾燥し、得られた粉体に水を加えて水分含有量40重量%の被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を調製した。
、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を200g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した。
得られたコアセル型ゼオライト成型体(1)について、コア粒子の形状等、被覆層の厚さ
等およびコアセル型ゼオライト成型体(1)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
内径28.4mmのステンレス鋼製反応管にコアセル型ゼオライト成型体(1)28.8g
を充填した。
ついで、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm)を空間速度(SV)が32,000Hr-1となるように供給した。このとき、圧力は常圧、温度は25±3℃に維持した。
出口ガス中のメチルメルカプタンの濃度をガスクロマトグラフ法によって分析し、メチルメルカプタンの濃度が0.5ppmとなった時点でメチルメルカプタンの供給を停止し
た。このときまでの吸着量を積算し、コアセル型ゼオライト成型体(1) に対する重量%として結果を表2に示した。また、出口のメチルメルカプタンの濃度が0.5ppmとなる
までの時間を破過時間として結果を表2に示した。
性能評価(1)において、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm
)
の相対湿度(RH)が50%となるように水を加えて調整したガスを用いた以外は同様にして行い、結果を表2に示した。
性能評価(1)において、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm
)
の相対湿度(RH)が90%となるように水を加えて調整したガスを用いた以外は同様にして行い、結果を表2に示した。
コアセル型ゼオライト成型体(2)の調製
コア粒子(2)の調製
実施例1と同様にしてコア粒子用ゼオライト粉体(1)を調製した。
粒子(2)を調製した。コア粒子には、凝集粒子は殆どみられず、平均粒子径が1mmの球
状粒子であった。
実施例1と同様にして被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を調製した。
ついで、前記コア粒子(2)1375gを転動造粒機(不二パウダル(株)製:マルメラ
イザ、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を225g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した。ついで、1
10℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(2)を
調製した。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(2)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例3
コアセル型ゼオライト成型体(3)の調製
コア粒子(3)の調製
実施例1と同様にしてコア粒子用ゼオライト粉体(1)を調製した。
粒子(3)を調製した。コア粒子には、凝集粒子は殆どみられず、平均粒子径が3mmの球
状粒子であった。
実施例1と同様にして被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を調製した。
ついで、コア粒子(3)1125gを造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザ、直
径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を275g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した。ついで、110℃で
24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(3)を調製した
。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(3)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例4
コアセル型ゼオライト成型体(4)の調製
実施例1と同様にして調製したコア粒子(1)1875gを造粒機(不二パウダル(株)
製:マルメライザ、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに、実施例1と同様にして調製した被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を125g/分の速度で
5分間供給して被覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(4)を調製した。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(4)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例5
コアセル型ゼオライト成型体(5)の調製
実施例1と同様にして調製したコア粒子(1)325gを造粒機(不二パウダル(株)製
:マルメライザ、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに、実施例1と同様にして調製した被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を217g/分の速度で1
0分間供給して被覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(5)を調製した。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(5)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例6
コアセル型ゼオライト成型体(6)の調製
コア粒子(4)の調製
NaAゼオライト(東ソー(株)製:SiO2/Al2O3=2、平均粒子径1.5μm)
2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度2.5重量%
)
20.8kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを20重量%担持したAg置換A型ゼオライトを調製した。ついで、固形分濃度20重量%のAg置換A型ゼオライト水分散液に、アルミナゾル(触媒化成工業(株)製:AP-1、Al2O3濃度70重量%)893gを混合し、これを200℃の
熱風中に噴霧して乾燥し、コア粒子用ゼオライト粉体(4)を調製した。コア粒子用ゼオラ
イト粉体(4)の水分含有量は20重量%であった。
粒子(4)を調製した。コア粒子には、凝集粒子は殆どみられず、平均粒子径が2mmの球
状粒子であった。
コア粒子(4)を用いた以外は実施例1と同様にしてコアセル型ゼオライト成型体(6)を調製した。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(6)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例7
コアセル型ゼオライト成型体(7)の調製
βゼオライト(東ソー(株)製:SiO2/Al2O3=27、平均粒子径2μm)250
0gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度1.2重量%)20
.4kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを10重量%担持したAg置換型ゼオライトを調製した。
℃の熱風中に噴霧して乾燥し、得られた粉体に水を加えて水分含有量40重量%の被覆層形成用ゼオライト粉体(2)を調製した。
実施例1と同様にして調製したコア粒子(1)1500gを造粒機(不二パウダル(株)
製:マルメライザ、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに被覆層形成用ゼオライト粉体(2)を200g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した
。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(7)を調製した。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(7)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例8
コアセル型ゼオライト成型体(8)の調製
コア粒子(5)の調製
実施例1と同様にして水分含有量が25重量%のコア粒子用ゼオライト粉体(1)を調製
した。このコア粒子用ゼオライト粉体(1)800gを高速攪拌粉体混合機(三井鉱山(株)
製:ヘンシェルミキサー、FM-20C/I型)に入れ、予め結晶セルロース12gを溶解した水557gを入れて充分混合し、水分を44.2重量%に調整した。
、平均長さは3.5mm、平均径は1.5mmであった。
コア粒子(5)1357gを造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザ、直径400
mm)に入れ、300rpmで回転させながら、これに実施例1と同様にして調製した被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を200g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した
。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(8)を調製した。なお得られた成型体はペレット状であった。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(8)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
実施例9
コアセル型ゼオライト成型体(9)の調製
実施例1と同様にしてコア粒子(1)に被覆層を形成した。ついで、かかるコアセル粒子
に、実施例7と同様にして調製した被覆層形成用ゼオライト粉体(2)を125g/分の速
度で5分間供給して被覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してコアセル型ゼオライト成型体(9)を調製した。
等およびコアセル型ゼオライト成型体(9)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表
面積を表1に示した。
を表2に示した。
比較例1
ゼオライト成型体(R1)の調製
実施例1と同様にしてコア粒子(1)を調製した。
Na-X型ゼオライト(触媒化成工業(株)製:SiO2/Al2O3=2.7、平均粒子径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度
1.2重量%)20.4kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温
し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを10重量%担持したAg置換X型ゼオライトを調製した。
℃の熱風中に噴霧して乾燥し、得られた粉体に水を加えて水分含有量40重量%のゼオライト粉体(R1)を調製した。
ー、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これにゼオライト粉体(R1)を200g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してゼオライト成型体(R1)を調製した。
表2に示した。
ゼオライト成型体(R2)の調製
実施例6と同様にしてコア粒子(4)を調製した。
Na-A型ゼオライト(東ソー(株)製:SiO2/Al2O3=2、平均粒子径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度1.2重量
%)
20.4kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを10重量%担持したAg置換A型ゼオライトを調製した。ついで、固形分濃度20重量%のAg置換A型ゼオライト水分散液に、アルミナゾル(触媒化成工業(株)製:AP-1、Al2O3濃度70重量%)794gを混合し、これを200℃の
熱風中に噴霧して乾燥し、得られた粉体に水を加えて水分含有量40重量%のゼオライト粉体(2)を調製した。
、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これにゼオライト粉体(2)
を200g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してゼオライト成型体(R2)を調製した。
表2に示した。
ゼオライト成型体(R3)の調製
コア粒子(6)の調製
Na-Y型ゼオライト(触媒化成工業(株)製:SiO2/Al2O3=5.1、平均粒子径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度
2.5重量%)20.8kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを20重量%担持したAg置換Y型ゼオライト
を調製した。
℃の熱風中に噴霧して乾燥し、コア粒子用ゼオライト粉体(6)を調製した。コア粒子用ゼ
オライト粉体(6)の水分含有量は25重量%であった。
粒子(6)を調製した。コア粒子には、凝集粒子はほとんどみられず、平均粒子径が2mm
の球状粒子であった。
ついで、前記コア粒子(6)1500gを造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザ
、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに、実施例1と同様にして調製した被覆層形成用ゼオライト粉体(1)を200g/分の速度で5分間供給して被
覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してゼオライト成型体(R3)を調製した。
表2に示した。
ゼオライト成型体(R4)の調製
コア粒子(7)の調製
Naβゼオライト(東ソー(株)製:SiO2/Al2O3=27、平均粒子径2μm)2
500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃度重量1.2%)
20.4kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを10重量%担持したAg置換β型ゼオライトを調製した。ついで、固形分濃度20重量%のAg置換β型ゼオライト水分散液に、アルミナゾル(触媒化成工業(株)製:AP-1、Al2O3濃度70重量%)gを混合し、これを200℃の熱風中
に噴霧して乾燥し、コア粒子用ゼオライト粉体(7)を調製した。コア粒子用ゼオライト粉
体(7)の水分含有量は20重量%であった。
粒子(7)を調製した。コア粒子には、凝集粒子は殆どみられず、平均粒子径が2mmの球
状粒子であった。
ついで、前記コア粒子(7)1500gを造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザ
、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに、実施例7と同様にして調製した被覆層形成用ゼオライト粉体(7)を200g/分の速度で5分間供給して被
覆層を形成した。ついで、110℃で24時間乾燥し、400℃で5時間焼成してゼオライト成型体(R4)を調製した。
また、実施例1と同様にして性能評価(1)、性能評価(2)、性能評価(3)を実施し、結果
を表2に示した。
コアセル型ゼオライト成型体(R5)の調製
コア粒子(8)の調製
Na置換Y型ゼオライト(触媒化成工業(株)製:SiO2/Al2O3=5.1、平均粒子
径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃
度1.2重量%)20.4kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを10重量%担持したAg置換Y型ゼオライトを調製した。ついで、固形分濃度20重量%のAg置換Y型ゼオライト水分散液に、アルミナゾル(触媒化成工業(株)製:AP-1、Al2O3濃度70重量%)794gを混合し、
これを200℃の熱風中に噴霧して乾燥し、得られた粉体に水を加えて水分含有量40重量%の被覆層形成用ゼオライト粉体(8)を調製した。
粒子(1)を調製した。コア粒子には、凝集粒子は殆どみられず、平均粒子径が2mmの球
状粒子であった。
Na置換X型ゼオライト(触媒化成工業(株)製:SiO2/Al2O3=2.7、平均粒子
径1.5μm)2500gを水20kgに分散し、これに硝酸銀水溶液(Agとしての濃
度2.5重量%)20.8kgを加え、分散液のpHを6.5に調製した。その後、60℃に昇温し、1時間撹拌した後、濾過、洗浄し、Agを20重量%担持したAg置換X型ゼオライトを調製した。
℃の熱風中に噴霧して乾燥し、コア粒子用ゼオライト粉体(3)を調製した。コア粒子用ゼ
オライト粉体(3)の水分含有量は25重量%であった。
イザ、直径400mm)に入れ、400rpmで回転させながら、これに被覆層形成用ゼオライト粉体(3)を200g/分の速度で5分間供給して被覆層を形成した。
得られたコアセル型ゼオライト成型体(R5)について、コア粒子の形状等、被覆層の厚さ等およびコアセル型ゼオライト成型体(R5)の形状、サイズ、細孔容積、嵩比重および比表面積を表1に示した。
を表2に示した。
Claims (4)
- コア粒子と、コア粒子を被覆する被覆層とからなるゼオライト成型体であって、
前記コア粒子を構成するゼオライトがA型ゼオライトおよび/またはX型ゼオライトであり、
被覆層を構成するゼオライトがY型ゼオライト、β型ゼオライト、MFI型ゼオライトおよびモルデナイト型ゼオライトから選ばれる1種以上であることを特徴とするコアセル型ゼオライト成型体。 - 形状が球状であり、平均粒子径(D)が0.3〜5mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のコアセル型ゼオライト成型体。
- 形状がペレット状であり、ペレットの平均径(DP)が0.3〜5mmの範囲にあり、ペレットの平均長さ(LP)が0.3〜20mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のコアセル型ゼオライト成型体。
- 前記コア粒子および/または被覆層に活性成分が含有されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコアセル型ゼオライト成型体。
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