JP4836349B2 - 2段形ウォーム減速機のシリーズ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平行軸歯車機構による1段目減速部とウォーム歯車機構による2段目減速部とを備えた2段形ウォーム減速機のシリーズに関する。
【0002】
【従来の技術】
ウォーム歯車機構は、コンパクトで大きな減速比が得られ、騒音が小さい、セルフロッキング性がある等の特徴を有するため、様々な分野で広く利用されている。
【0003】
ウォーム歯車機構を用いた減速装置として、例えば図4に示されるようなウォームギヤドモータGM1が従来知られている。このウォームギヤドモータGM1は、モータM1とウォーム減速機G1とを一体化したものである。ウォーム減速機G1は、一体型のケーシング13内にヘリカルピニオン2及びヘリカルギヤ4からなるヘリカルギヤセット(平行軸歯車機構)6と、ウォーム8及びウォームギヤ(ウォームホイール)10からなるウォームギヤセット(ウォーム歯車機構)12とを備える。
【0004】
このウォームギヤドモータGM1のように、1段目減速部としてヘリカルギヤセット6、2段目減速部としてウォームギヤセット12を有するウォーム減速機G1を備えた2段形のウォームギヤドモータは、特に静音性の求められる分野において多く採用されている。
【0005】
なお、この種の減速機或いはギヤドモータは、その容量や減速比に応じて複数の種類がシリーズとしてメーカーから用意されるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ウォーム歯車機構を有するこの種の減速機、あるいはギヤドモータにおいては、ウォームギヤに対するウォーム(ウォーム軸)の軸方向の寸法管理、或いは組み付け管理を厳格に行わなければならないという構造上の要請がある。
【0007】
しかしながら、このウォーム歯車機構の前段に平行軸歯車機構の1段目減速部が存在する減速機にあっては、このウォーム歯車機構のウォーム軸に、当該平行軸歯車機構の(大径の)ギアが組み込まれることから、その組み付けが一層困難なものとなっていた。
【0008】
又、需要者からの受注に応じて所定の容量及び減速比の減速機或いはギヤドモータを構成する場合に、あるいは、需要者からの要求に応じて、既にコンベア等の駆動装置として工場に設置してある減速機あるいはギヤドモータのモータ容量や減速比を変更する場合に、たとえウォーム歯車機構は同一であって平行軸歯車機構の方のみが異なる減速機とすればよい場合であっても、単一のケーシング内に平行軸歯車機構とウォーム歯車機構とを備えるために、ウォーム歯車機構ごと組み付け直さなければならないという問題もあった。
【0009】
このことは、ただ単に組み付け直しが面倒であるというだけでなく、ウォーム歯車機構側の寸法管理や組み付け管理が厳しいことから、現場サイドで需要者が簡単に組み付け直しを行うことができないことも多く、そのため場合によってはメーカー側の熟練工が需要者の工場に出向いたり、あるいは一度メーカー側に減速機等を回収した上で改造し、再度据付直しをしなければならないこともあるということでもあった。
【0010】
本発明は、このような従来の問題に着目し、こうした問題を簡単な構造で解消することをその課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力軸の回転を平行軸歯車機構によって減速する1段目減速部と、該1段目減速部の出力をウォーム軸の回転として受けると共に、ウォーム歯車機構によって更に減速し、前記入力軸と直交する出力軸から出力する2段目減速部と、をケーシング内に備えた2段形ウォーム減速機のシリーズにおいて、前記ケーシングを、前記1段目減速部が収容される第1ケーシングと、前記2段目減速部が収容される第2ケーシングとに分離・連結可能とし、前記ウォーム軸の前記第1ケーシング側の端部に前記平行軸歯車機構のギヤを装着すると共に、該ウォーム軸を支持する一対の軸受を前記第2ケーシング側に配置し、前記第1ケーシングを複数種類備えることにより前記ウォーム軸を前記第2ケーシングに支持させたまま、少なくとも同一のウォーム歯車機構に対して異なる平行軸歯車機構を選択的に組み合わせ可能としたことにより、上記課題を解決したものである。
【0012】
本発明においては、減速機のケーシングを、前記1段目減速部が収容される第1ケーシングと、前記2段目減速部が収容される第2ケーシングとに分割・連結可能に構成した。
【0013】
2段形ウォーム減速機は、ウォーム歯車機構の効率の悪さ等の理由から、元々それほど大きなものは製造されていない。又、一般に平行軸歯車機構が一段構成の場合は、該平行軸歯車機構のピニオンがモータ軸側に、大ギヤの方がウォーム軸側にそれぞれ直接装着されるという事情もあって、従来、この種の減速機を敢えて第1、第2ケーシングに分割するという発想はなく、実際分割可能とされた減速機は、出願人が知り得る限り存在していない。
【0014】
しかしながら、これを敢えて2つのケーシングに分割・連結可能とすると、組み付けに厳格な寸法管理、或いは熟練を要するウォーム歯車機構の組み付けと、これらを特に必要としない平行軸歯車機構の組み付けとを完全に分離することができるようになる。
【0015】
この結果、例えば、組み付けの困難な(あるいは相応の設備を必要とする)ウォーム歯車機構側を予め工場で熟練工が組み付けておき、具体的な設計要求に応じて需要者を含む一般作業者による平行軸歯車機構側の組み付けや改造が容易にできるようになる。
【0016】
需要者の現場サイドで、ウォーム歯車機構側を改変することなく(そのままとして)、厳しい寸法管理や熟練を要しない平行軸歯車機構側のみを変更できるという利点は、特に設置後のモータ容量変更、あるいは減速比の変更に需要者のみで柔軟に且つ容易に対応できるようになることを意味し、その意義は大きい。
【0017】
更には、メーカー側がこれらの製品をシリーズ化する場合においても、各種容量や減速比の減速機、或いはギヤドモータを容易に、かつ安価に用意することができるようになる。本発明に係る2段形ウォーム減速機のシリーズは、第1ケーシング或いはモータを複数種類備え、同一のウォーム歯車機構に対して異なる平行軸歯車機構を選択的に組み合わせ可能としているため、容易に2段形ウォーム減速機或いはウォームギヤドモータのシリーズを構成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係るシリーズの実施形態の一例にて採用されているウォームギヤドモータの断面図、図2は、図1の矢視II−II線に沿う断面図、図3は同ウォームギヤドモータの外形図である。
【0020】
このウォームギヤドモータGM2は、モータM2と2段形のウォーム減速機G2とが一体化されたものである。
【0021】
モータM2は、汎用モータである。モータM2のケーシング18は、本体ケーシング20、リヤカバー22、及びフロントカバー24によって主に構成され、リヤカバー22の後方には更にファンカバー26が装着されている。
【0022】
モータM2のモータ軸28は、リヤカバー22及びフロントカバー24にそれぞれ組み込まれた一対の軸受30、32によって両持ち支持されている。モータ軸28の先端部は軸受32から片持ち状態で延在され、そのままウォーム減速機G2の入力軸34として機能している。
【0023】
ウォーム減速機G2は、平行軸歯車機構の1段目減速部40と、ウォーム歯車機構の2段目減速部42とで構成される。1段目減速部40は、入力軸34(モータ軸28)、該入力軸34に装着されたヘリカルピニオン(小歯車)44、及び該ヘリカルピニオン44と噛合するヘリカルギヤ(大歯車)46を備える。ヘリカルギヤ46は、2段目減速部42のウォーム軸48に直接装着されている。
【0024】
2段目減速部42は、このウォーム軸48、該ウォーム軸48に形成されたウォーム50、該ウォーム50と摺動噛合するウォームギヤ(ウォームホイール)52、及び該ウォームギヤ52の回転を取り出す出力軸54を備える。
【0025】
ウォーム軸48と出力軸54は(同一平面上にはないが)互いに直交している。又、入力軸34(モータ軸28)とウォーム軸48は平行軸歯車機構の1段目減速部40を介して連結されているため、互いに平行であり、結局、入力軸34(モータ軸28)と出力軸54も互いに直交している。
【0026】
ウォーム軸48は、円錐ころ軸受81、82を装着した状態で図の右側から挿入され、止め輪83によって軸方向に固定されている。なお、このウォーム軸48の取付・調整には相応の設備が必要なことが多いため、現場サイドでの実施は難しく、従って一般的にはメーカーサイドの工場内で行われる。
【0027】
このウォーム軸48にはウォーム50とウォームギヤ52との摺動噛合によるスラスト力が発生する。そのため、ヘリカルピニオン44とヘリカルギヤ46との噛合によって発生するスラスト力がこれと逆方向に発生するように設定し、ウォーム歯車機構側のスラスト力をその分相殺させている。
【0028】
ウォーム減速機G2のケーシング60は、1段目減速部40を収容する第1ケーシング62と2段目減速部42を収容する第2ケーシング64とに分離可能とされている。
【0029】
第1ケーシング62は、本体円筒部66及びその両サイドに一体的に形成された第1、第2フランジ部68、70からなる。
【0030】
第1フランジ部68には連結孔72が形成されており、ボルト74が本体円筒部66の側から(即ち第1ケーシング62側から)モータM2側にねじ込まれることによって、該モータM2側のフロントカバー24と連結可能とされている。
【0031】
又、第2フランジ部70には、連結孔76が形成されており、ボルト78が本体円筒部66の側から(即ち第1ケーシング62側から)第2ケーシング64側にねじ込まれることによって、該第2ケーシング64と連結可能とされている。
【0032】
第1ケーシング62内に収容される1段目減速部40は、そのヘリカルピニオン44が、モータ軸28でもある入力軸34に直接装着され、又、ヘリカルギヤ46もウォーム軸48に直接装着されているため、結局、第1ケーシング62は、具体的にはこれらの噛合スペース及びグリース(潤滑油)の充填スペースを確保する機能のみを有する。
【0033】
これに対し、第2ケーシング64は、全体がほぼ直方体とされ、前記一対の円錐ころ軸受81、82によって2段目減速部42のウォーム軸48を回転自在に支持すると共に、玉軸受84、86によって出力軸54を回転自在に支持する機能を有する。
【0034】
なお、第2ケーシング64には、当該直交2段形減速機G2を図示せぬ相手機械に取り付けるための4つの取付孔88〜91が、出力軸54と平行に、且つ該第2ケーシング64を貫通する態様で形成されている。
【0035】
より具体的には、このうち、ウォーム軸48側の2つの取付孔88、89は、出力軸54の軸心O2側から見て、ウォーム軸48を支持している一対の軸受81、82の外周側位置(図1における軸受81、82の下方位置)に形成されている。更に、このうちヘリカルギヤ46側の取付孔88は、該ヘリカルギヤ46の外周縁(図1におけるその最下端部に相当する外周縁)と干渉するのを回避するべく、その軸方向ウォームギヤ側(即ち図1における軸受81の直下)に形成されている。一方、ウォームギヤ52側の2つの取付孔90、91は、第2ケーシング64の(出力軸54の軸心O2から見て)第2ケーシング64の最外周縁に形成されている。
【0036】
又、図の符号92〜94はオイルシール、95〜97はグリース(潤滑油)挿入用の貫通孔である。
【0037】
なお、本構成に係る2段形ウォーム減速機は、第1ケーシング或いはモータを複数種類備え、例えば同一のウォーム歯車機構に対して異なる平行軸歯車機構やモータを選択的に組み合わせ可能とすることにより、容易に2段形ウォーム減速機或いはウォームギヤドモータのシリーズを構成できる。
【0038】
例えば、同一の第2フランジ部に対して、異なる本体円筒部あるいは第1フランジ部を有する第1ケーシングを複数種類用意し、これにアダプタの機能を持たせれば簡単にシリーズ化が可能となる。即ち、必ずしも第2ケーシング(ウォーム歯車機構)まで含めた数多くのバリエーションは持つ必要はない。
【0039】
勿論、第2ケーシング自体についても、これを複数種類備え、それぞれのウォーム歯車機構に対して複数種類の平行軸歯車機構やモータを組み合わせ可能とするように構成することもできる。この場合、例えば、M種類の第2ケーシングとN種類の第1ケーシングを用意すると、減速機ケーシングの種類はM×Nとなり、バリエーションの幅が広がる。
【0040】
又、モータに関しては、このようにして複数種類用意された第1ケーシングに連結可能な複数種類のフロントカバーをバリエーションとして用意すればよい。勿論、モータの容量によってはフロントカバーだけが異なるのではなく、該フロントカバーに合わせてモータ全体が異なる大きさとなっていてもよい。
【0041】
次にこのギヤドモータGM2の作用を説明する。
【0042】
モータM2のモータ軸28の回転は、そのまま2段形ウォーム減速機G2の1段目減速部40の入力軸34の回転となり、ヘリカルピニオン44とヘリカルギヤ46との噛合により第1段の減速が行われる。
【0043】
ヘリカルギヤ46の回転は、2段目減速部42のウォーム軸48に伝達され、ウォーム50及びウォームギヤ52の摺動噛合によって回転方向が90°転換されると共に、所定の第2段の減速が行われる。ウォームギヤ52の回転はそのまま出力軸54を介して図示せぬ相手機械の入力軸へと伝達される。
【0044】
ここで、この実施形態では、2段形ウォーム減速機G2のケーシング60が第1、第2ケーシング62、64に分離されているため、例えば、組み付けの困難なウォーム歯車機構側のみを予め工場で熟練工が組み付けておくことができるようになる。即ち、従来は、ケーシングが単体であったため、平行軸歯車機構側の組み付けを含めて熟練工が最初から最後まで組み付け作業を行う必要があった。
【0045】
しかしながら、本実施形態ではケーシング60が第1、第2ケーシング62、64に分割できることから、熟練工は第1ケーシング62側のみを組み付けるだけで済むようになり、あとは具体的な需要者の要求に応じて一般作業者が平行軸歯車機構側の組み付けや改造を行うことができる。従って、人材を効率的に活かすことができ、結果としてコストを低減でき、また納期も短縮できる。
【0046】
又、需要者の現場サイドで、ウォーム歯車機構側を改変することなく(そのままとして)、厳しい寸法管理や熟練を要しない平行軸歯車機構側のみを変更することによって、モータ容量変更、あるいは減速比の変更に柔軟に対応できるようにもなる。
【0047】
更には、メーカー側がこれらの製品をシリーズ化する場合においても、人材の適正な配置により、各種容量や減速比の減速機、或いはギヤドモータを容易に、かつ安価に且つ短期に用意することができるようになる。
【0048】
又、この実施形態においては、分割した第1ケーシング62と第2ケーシング64との連結が第1ケーシング62側からボルト78をねじ込むことによって行うように設計されており、且つ、相手機械に取り付けるための取付孔88〜91が全て第2ケーシング64側に形成されているため、例えば工場において相手機械に現に据え付けられているウォームギヤドモータGM2のうち、ウォーム歯車機構(2段目減速部42)を収容している第2ケーシング64のみを残したまま、即ち相手機械側に取り付けた状態のまま、モータM2及び第1ケーシング62側を取り外すことができる。従って、現場において例えば1段目減速部40の歯車交換(減速比変更)やメンテナンスを簡便に行うというような使い方もできる。
【0049】
しかも、この実施形態においては、第1ケーシング62とモータM2との連結も第1ケーシング側から行えるようになっているため、同一の第1ケーシング62に対して取り合い寸法が同一とされた複数種類のモータを用意しておくことにより、相手機械側に第1、第2ケーシング62、64を残した状態で、モータM2のみを交換することも可能である。
【0050】
更に、この実施形態においては、このように減速機G2のケーシング60が第1ケーシング62と第2ケーシング64とに分割・連結可能とされているため、さまざまなバリエーションのシリーズを構成する場合に、第1ケーシング62にいわゆる「アダプタ」の機能を持たせることができる。そのため豊富なバリエーションのウォーム減速機あるいはウォームギヤドモータのシリーズを極めて低コストで構築することができる。
【0051】
なお、この実施形態においては、当該2段形ウォーム減速機G2(ギヤドモータGM2)を相手機械に取り付けるための4つの取付孔88〜91のうち、特にウォーム軸48側の取付孔88、89を、出力軸54の軸心O2から見てウォーム軸48を回転自在に支持している一対の軸受81、82の外周側位置に配置するようにしている。
【0052】
そのため、特に取付孔88とヘリカルギヤ46との位置的干渉を合理的に避けることができ、ケーシング60の寸法(長さ及び厚さ)や重量をほとんど増大させずに済むため、コンパクト化、軽量化が実現できる。
【0053】
又、この軸受81、82の近傍部分においてウォーム減速機G2(或いはウォームギヤドモータGM2)が「相手機械と一体化」されることにより、相手機械の質量、あるいは強度を借りる態様を形成できる。そのため、該軸受81、82の近傍のケーシング60の強度及び剛性を高めることができるようになり、ウォーム軸48を極めて安定した状態で回転支持することができる。
【0054】
これらの作用は、本実施形態において、例えば相手側機械に第2ケーシング64のみを残すというような使い方をするときに、該第2ケーシング64を相手機械側に強固に据え付けておけるため、特に有効である。
【0055】
更に、この実施形態では平行軸歯車機構にヘリカル歯車を採用するようにしているため、このヘリカル歯車によって発生するスラスト力を、ウォーム歯車機構において発生するスラスト力を相殺するように働かせることができ、軸受81、82の負担をその分軽減できる。
【0056】
なお、上記実施形態においては1段目減速部40の入力軸34はモータ軸28をそのまま兼用するようにしていたが、本発明においてはこれを別途独立して設けるようにしてもよい。
【0057】
更には、上記実施形態では平行軸歯車機構を構成する歯車としてヘリカル歯車が採用されていたが、一般的な平歯車で構成するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、寸法精度に厳しい要求があり組み付けに熟練が必要なウォーム歯車機構と、特別な技能を持たない作業者でも容易に組み付けることもできる平行軸歯車機構とを、分割可能な別々のケーシングに収容するようにしたため、合理的な人材配置、あるいは在庫分配を行うことができるようになり、製造コストを低減できると共に、製品の納期を短縮することができるようになる。
【0059】
また、分割した一方のケーシング(第1ケーシング)に「アダプタ」の機能持たせることができるようになるため、ウォーム減速機あるいはウォームギヤドモータのシリーズを容易に且つ低コストに構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウォームギヤドモータの実施形態を示す断面図
【図2】図1の矢視II−II線に沿う断面図
【図3】上記ウォームギヤドモータの外形を示す正面図及び側面図
【図4】従来の平行軸歯車機構とウォーム歯車機構とを備えた2段形ウォームギヤドモータの全体概略構造を示す斜視図
【符号の説明】
M2…モータ
G2…2段形ウォーム減速機
GM2…ウォームギヤドモータ
28…モータ軸
34…入力軸
40…1段目減速部
42…2段目減速部
44…ヘリカルピニオン
46…ヘリカルギヤ
48…ウォーム軸
50…ウォーム
52…ウォームギヤ(ウォームホイール)
54…出力軸
60…ケーシング
62…第1ケーシング
64…第2ケーシング
66…本体円筒部
68…第1フランジ部
70…第2フランジ部
81、82…円錐ころ軸受
84、86…玉軸受
88〜91…取付孔
O2…出力軸の軸心

Claims (2)

  1. 入力軸の回転を平行軸歯車機構によって減速する1段目減速部と、該1段目減速部の出力をウォーム軸の回転として受けると共に、ウォーム歯車機構によって更に減速し、前記入力軸と直交する出力軸から出力する2段目減速部と、をケーシング内に備えた2段形ウォーム減速機のシリーズにおいて、
    前記ケーシングを、前記1段目減速部が収容される第1ケーシングと、前記2段目減速部が収容される第2ケーシングとに分離・連結可能とし、
    前記ウォーム軸の前記第1ケーシング側の端部に前記平行軸歯車機構のギヤを装着すると共に、
    該ウォーム軸を支持する一対の軸受を前記第2ケーシング側に配置し、
    前記第1ケーシングを複数種類備えることにより
    前記ウォーム軸を前記第2ケーシングに支持させたまま、少なくとも同一のウォーム歯車機構に対して異なる平行軸歯車機構を選択的に組み合わせ可能としたことを特徴とする2段形ウォーム減速機のシリーズ。
  2. 請求項1において、
    前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとを、該第1ケーシング側から第2ケーシング側に向けてねじ込むボルトによって分離・連結可能とした
    ことを特徴とする2段形ウォーム減速機のシリーズ。
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