JP4870416B2 - ギアドモータ - Google Patents

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Description

この発明は、たとえば、遊技機器、コンピュータ機器、AV機器、事務機器、金銭機器のような小型モータを必要とする機器に組み込んで使用するギアドモータに関するものである。
図9は、レール100に取り付けたギアドモータの使用例を示している。すなわち、ギアドモータ101は、直線運動用のレール100を構成するレール本体105の一端に取付板109を介して固定してある。ギアドモータ101は、モータ本体102と、モータ本体102に固定したギアケース103と、を含めて構成してあり、ギアケース103から突き出る駆動軸104には,駆動リール106を一体回転するように固定してある。レール本体105の他端には取付板110を介して従動リール107を回転自在に取り付けてあり、駆動リール106と従動リール107には、レール本体105に沿って回転するベルト108を掛け渡してある。符号111は、ベルト108に固定した移動体を示している。ギアドモータ101は、その正逆回転によってベルト108を正逆回転させ、ベルト108の正逆回転は移動体113を直線往復運動させる。この移動体113の直線往復運動は、たとえば、景品を掴み揚げて楽しむゲーム機のクレーン移動のためや、人の頭部をマッサージするための部分を上下動させるために利用することができる。ギアドモータには、たとえば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1が示すギアドモータは、モータ本体となるモータケースと円筒状のギアケースとを有しており、両者は溶接などを介して固定されている。この特許文献1が示すギアドモータのことを、従来のギアドモータと呼ぶことにする。
2004−68994号公報(段落0013、図1参照)
しかしながら、従来のギアドモータは、モータ本体とギアケースとが固定されているため、次に述べる二つの問題点が指摘されていた。その第1の問題点とは、ギアケースをそのままにしてモータ本体の交換ができない点である。モータ本体の交換は、たとえば、既に取り付けてあるモータの寿命が来た場合や、既に取り付けてあるモータ本体の回転数と異なる回転数のモータ本体を必要とする場合に求められる。前述したギアドモータの使用例における、クレーンの移動速度の変化が必要とされる場合が、モータ本体の交換が求められる場合の典型例である。この使用例において、モータ本体の交換は、少なくともギアドモータ単位で行わなければならず、そのためには、ギアドモータ101を、それを取り付けてあるレール100ごとゲーム機から取り外すことになるが、この取り外すための作業はとても煩雑である。なぜなら、ギアドモータ101を含むレール100は、複雑な機構を有するゲーム機の奥深くに設置されることが殆どであるから、取り外しのためには相応の前作業を必要とし、同じ理由で取り付けのためにも相応の後作業を必要とするからである。第2の問題点は、ギアドモータの交換はギアケースとその中に収納されたギア群の交換でもあるから、取り外したギアケースやギア群が使用可能であってもこれらのギアケースやギア群を再利用することができない、という点である。取り外したモータ本体についても同じことが云える。使用可能であるにも関わらず取り外した後に使用できず廃棄するだけであるなら、資源の無駄であるとともに、かつ、環境に悪影響を与えかねない。本発明が解決しようとする課題は、上記二つの問題点を解決することにある。すなわち、何らかの理由によりギアドモータを交換する必要が生じた場合に、少なくともギアケースやギア群を再利用可能とすること、再利用可能とすることによって資源の無駄を省いて環境に与える悪影響を抑制することが、本発明の目的である。
上記した課題を解決するために発明者は、ギアドモータがモータ本体とギアケースとが一体のものであるとの発想を転換し、両者は別体のものと把握し両者を取り付け取り外し可能に構成した。その詳しい内容については、項を改めて説明する。なお、何れかの請求項に記載した発明の説明において行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲で他の請求項に記載した発明の説明にも適用されるものとする。
(請求項1に記載した発明の構成)
請求項1に記載した発明に係るギアドモータ(以下、「請求項1のギアドモータ」という)は、回転軸を有するモータ本体と、当該モータ本体に対して取付構造を介して取り付けたギアケースと、当該回転軸の回転を増減するために当該ギアケース内に収納させたギア群と、を含めて構成してある。上記構成における取付構造が、当該モータ本体と当該ギアケースとを着脱可能に構成してあり、前記取付構造が、前記モータ本体の前記ギアケースに面する端面に取付時に当該回転軸を挟んで対向する各々放射方向に長い2本の長穴を介してネジ固定した環状取付部と、取付時において当該環状取付部を差し込み抜き取り可能に包囲させるために前記ギアケースに設けた環状包囲部と、当該環状取付部から放射方向に突き出る少なくとも2個の取付突起と、差し込み時に当該取付突起を受入可能に形成した当該取付突起と同数の取付溝と、当該モータ本体と当該ギアケースとを離反方向に付勢するために両者間に配した付勢部材と、を含めて構成してあり、当該取付溝各々が、差し込み方向に延びる導入溝と、当該導入溝の終端から当該環状包囲部の円周方向に延びる円周溝と、当該円周溝の終端から前記モータ本体が離反する方向に窪む係止凹部と、を含めて構成してあり、当該導入溝に差し込んだ取付突起を、当該付勢部材の付勢力に抗しながら当該円周溝内を終端に向って移動させた後、当該付勢部材の付勢力により当該係止凹部内に係止可能に構成してある。
請求項1のギアドモータによれば、モータ本体とギアケースとを環状取付部を介して取り付け取り外し可能に構成してあるので、モータ本体に取り付けたギアケースを後で取り外すことができる。取り外した後に、取り外したモータと同じ又は異なる規格のモータを、既存のギアケースに取り付けることができる。つまり、既存のモータと同じ又は異なる規格のモータと交換が可能になる。取付構造の作用効果は次のとおりである。すなわち、ギアケースにモータ本体を取り付ける際に、両者を近づけることによって環状取付部が備える取付突起が取付溝の導入溝に受け入れられる。受け入れられた取付突起を導入溝終端に至らせるときに取付突起は付勢部材の付勢力を受ける。付勢力に抗しながら終端に至らせた取付突起は、離反方向に働く付勢力に抗しながら円周溝に沿って円周方向に移動させることができる。移動によって円周溝の終端に至らせた取付突起は、付勢力に対する抗力を弱めると、その付勢力によって係止凹部内に押し入れられ係止される。係止された取付突起には、付勢部材の付勢力が依然として作用しているので、付勢力に抗する力を加えなければ係止凹部内から脱出させることはできず、係止凹部から脱出させない限り取付突起を円周溝に沿って移動させることができない。こうした係止作用によって取付突起が取付溝(係止凹部)内にしっかりと保持され、これによって、ギアケースへのモータ本体の取り付けを確実にする。換言すれば、付勢部材の付勢力に打ち勝って係止突起の係止から取付突起を開放し得る外力を加えなければ、モータ本体をギアケースから取り外すことができない。他方、モータ本体をギアケースから取り外すには、上述した手順と逆の手順で行えばよい。すなわち、付勢部材の付勢力に抗し得る外力を加えて係止凹部内にある取付突起の係止を解き、円周溝内に戻す。円周溝内に戻した取付突起を導入溝に向かって移動させる。このとき、付勢部材の付勢力が取付突起を離反方向に常に付勢している。導入溝終端に至らせた取付突起は、これを抜き取り方向(離反方向)に移動させることによりモータ本体をギアケースから取り外すことができる。モータが交換可能であるから、特にギアドモータの設置後に便利である。すなわち、遊技機器等に設置されたギアドモータからモータだけを取り外し、その代わりにモータ寿命が尽きたのであれば同じ規格のモータを、規格を変更したいのであれば規格の異なるモータをネジ固定した環状取付部を介して取り付ければ、既存のギアケースやギア群を再利用しつつモータ交換を行うことができる。したがって、資源の無駄を省いて環境に与える悪影響を抑制することができる。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2に記載した発明に係るギアドモータ(以下、「請求項2のギアドモータ」という)には、請求項1のギアドモータの基本的構成を備えさせた上で、前記ギア群が、前記回転軸に固定した駆動ギアと、当該駆動ギアと噛み合い可能、かつ、当該駆動ギアと当該回転軸の軸方向に抜き差し可能に構成した従動ギアと、を含めて構成してある。
請求項2のギアドモータによれば、請求項1のギアドモータの作用効果に加え、モータ本体の回転軸の回転は駆動ギアと、駆動ギアと噛み合う従動ギアを介して伝達される。ギア群は駆動ギア及び従動ギアを含めて構成してあり、駆動ギアを回転軸に固定する構成を採用したので、モータ本体を取り外したときに、従動ギアから駆動ギアを抜き取ることができるようになっている。逆に、取り外したモータ本体とは別のモータ本体を取り付ける際に別のモータ本体の回転軸に固定してある駆動ギアを既存の従動ギアに差し込めるようになっている。すなわち、モータ本体の交換に際して、回転軸とギアとの着脱に比べ、駆動ギアと従動ギアとの噛み合わせのほうが構造的に簡単に構築することができる。つまり、構造的にシンプルである。
(請求項記載の発明の特徴)
請求項に記載した発明に係るギアドモータ(以下、「請求項のギアドモータ」という)には、請求項のギアドモータの基本的構成を備えさせた上で、前記取付溝の円周溝各々が、前記導入溝に差し込まれた取付突起を、前記環状包囲部中心からみてθ°回転させ得るように形成してあり、θ°と前記駆動ギアの歯数zとの間に360°/2z<θ°<360°/2(z−1)の関係が成り立つように構成してある
請求項のギアドモータによれば、請求項のギアドモータの作用効果に加え、モータ本体をギアケースに取り付ける際に、前者が有する駆動ギアを後者が有する従動ギアに対して上記範囲で回転させることができ、上記範囲の回転があれば駆動ギアを従動ギアに噛み合わせることができる。すなわち、360°を歯数の2倍と等しい数字で除した角度は山と山(谷と谷)との間の角度であり、同じく360°を歯数の2倍の数字から1を引いた数字で除した角度は、上記角度よりも大きい角度となる。θ°を上記二つの角度間に設定することによって、駆動ギアと従動ギアとの噛み合わせを円滑に行うことができる。取付突起を移動させることはモータ本体、すなわち、駆動ギアを移動させることになるので、取付突起の移動、すなわち、モータ本体の上記二つの角度間の移動によって駆動ギアを従動ギアに噛み合わせることができる。
本発明によれば、何らかの理由によりギアドモータを交換する必要が生じた場合に、少なくともギアケースやギア群を再利用可能とすること、再利用可能とすることによって資源の無駄を省いて環境に与える悪影響を抑制することができる。すなわち、ギアドモータ全体を交換する必要がなくなる。
次に、各図を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。図1は、本実施形態に係るギアドモータの使用例を示す斜視図である。図2は、ギアドモータの斜視図である。図3、ギアケースの斜視図である。図4は、ギアケースをモータ本体取付側から見た側面図である。図5は、ギアケースの一部を切り欠いたギアドモータの分解平面図である。図6は、ギアケースの一部を切り欠いたギアドモータの平面図である。図7は、取付構造を示す平面図である。図8は、駆動ギアと従動ギアの正面図である。
(ギアドモータの使用例)
図1及び2を参照しながら、本実施形態に係るギアドモータの使用例を説明する。符号50は、直線運動用のレールを示している。レール50は、本明細書における背景技術の欄で説明したレール100と基本的に同じ目的と同じ構造を有している。すなわち、レール50は、移動体63を直線運動させるためのレールである。レール50を構成するレール本体55の一端には取付板59を介してギアドモータ1を取り付けてあり、他端には取付板60を介して従動リール57を回転自在に取り付けてある。符号56は、ギアドモータ1の後述する回転軸11(図2参照)に一体回転可能に固定してある駆動リールを示している。符号58は、駆動リール56と従動リール57に掛け渡したベルトを示している。ベルト58には、上記した移動体63を固定してあり、ギアドモータ1の正逆回転がベルト58を介して移動体63を往復直線運動させるように構成してある。
(ギアドモータの構造)
図1乃至7を参照しながら、ギアドモータの構造について説明する。ギアドモータ1は、正逆モータであるモータ本体3と、モータ本体3に対して取付構造7を介して取り付け取り外し可能なギアケース5と、から概ね構成してある。モータ本体3とギアケース5との間には、取り付けた両者を離反方向に付勢させるための波ワッシャ(付勢部材)35を介在させてある。波ワッシャ35は、図2及び5に示すように波型に変形させたワッシャであって、挟んだときに変形が強制されて平板になり自由にすると変形状態に弾性復帰するようになっている。この弾性復帰しようとする力が、波ワッシャ35が作用させる付勢力である。モータ本体3は、略円筒状のモータケース3aと、モータケース3aから長さ方向に突き出る回転軸11を有している。モータケース3aのギアケース5に面する端面には、取付円盤13をネジ固定してあり、取付円盤13の外周面が環状取付部15になっている。取付円盤13には、その中心部に位置する中心孔14と、固定用ネジを貫通させるためのネジ孔14h,14hと、を貫通形成してある。ネジ孔のうちの2個は、取付時に回転軸11を挟んで対向する各々放射方向に長い2本の長穴である。モータ本体3の回転軸11には、駆動ギア12を一体回転するように固定してある。駆動ギア12は、後述するギア群の一部を構成する。環状取付部15には、円周方向等間隔に配した3個の取付突起17,・・を放射方向に突き出させてある。本実施形態における取付突起17の数を3個としたが、少なくとも2個は必要であり、また、4個以上としてもよい。個数は、取付円盤13の大きさ等に合わせて適宜選択することができる。
(ギアケースの構造)
図1乃至7を参照しながら、ギアケースの構造について説明する。ギアケース5は、円筒状のケース本体21と、ケース本体21の一端側に設けた取付フランジ22と、取付フランジ22と反対側のケース本体21他端側に設けた環状包囲部23と、から概ね構成してある。ケース本体21には、後述するギア群を収納させてある。ケース本体21は、これを円筒状に形成してあるが、その形状に制限はない。たとえば、箱状のもの、その他の複雑な形状のものも、ケース本体21の形状として採用し得る。ケース本体21の環状包囲部23に包囲される端部の略中心には、円形のギア受入孔21hを貫通させてあり、かつ、環状当接部21aをネジ固定してある。符号21n,・・は、環状当接部21aをケース本体の端部に固定するためのネジ(図示を省略)を貫通させるためのネジ孔を示している。環状当接部21aは、取付円盤13との間に前述した波ワッシャ35を挟み得る大きさに形成してある。取付フランジ22は、ギアケース5(ギアドモータ1)を前述した取付板59のような被取付体に取り付けるための部材である。環状包囲部23は、若干肉厚な金属(たとえば、アルミニウム)によって形成した短尺円筒に類似した形状に形成してあり、その内径と長さは、モータ本体3に取り付けた取付円盤13を自由に差し込み抜き取り可能に包囲し得る寸法に形成してある。すなわち、環状包囲部23の内部には、環状取付部15から突き出る取付突起17,・・がないとすれば取付円盤13を受入可能に形成してある。つまり、取付円盤13の受入のためには取付突起17,・・が邪魔をすることになるが、この邪魔は、環状包囲部23の内壁(すなわち、取付突起17,・・と接触する部分)に形成した取付溝25,・・が取付突起17,・・を受け入れさせることによって解消される。取付溝25の説明は、次項において行う。
取付溝25の数は、取付突起17の数と同数である。すなわち、本実施形態における取付溝25の数は3個となる。各取付溝25の形状は同じに形成してある。また、各取付溝25は、環状包囲部23の内壁に形成してあることは上述した通りであるが、環状包囲部23を貫通させてもよい。本実施形態における各取付溝25は貫通させていないので、たとえば、図2においては環状包囲部23の外周には現われないが、貫通させた場合は外周から現われることになる。図4、5及び7を参照しながら、各取付溝25の形状を各取付突起17との関係を考慮しつつ説明する。理解し易くするために、図7に示す取付突起17にはハッチングを施してある。各取付溝25は、取付突起17を差し込む方向(図7の下から上方向)に延びる導入溝26と、導入溝26の終端(図7における上端)から環状包囲部23の円周方向(図7の左から右方向)に延びる円周溝27と、円周溝27の終端(図7における右端)からモータ本体3が離反する方向(図7に示す矢印Aが示す方向と反対方向)に窪む係止凹部28と、を含めて構成してある。すなわち、係止凹部28を形成することにより、係止凹部28と導入溝26との間には、取付方向(反離反方向、図7に示す矢印A方向)に突き出る係止突起が環状包囲部23の内壁に形成される。なお、環状包囲部23をギアケース5の代わりにモータ本体3に設け、さらに、取付円盤13(環状取付部15)をモータ本体3の代わりに環状包囲部23に設けることを妨げない。つまり、包囲される側と包囲する側を、本実施形態の構成とは逆に構成することもできる。
取付突起17と取付溝25との関係は、次のようになる。ギアケース5(環状包囲部23)にモータ本体3(取付円盤13)を近づけ、各取付突起17を各取付溝25の導入溝26に差し込む(図7に示す矢印A方向)。差し込んだ取付突起17は、波ワッシャ35の付勢力を受けるが、この付勢力に抗しながら円周溝27内を終端に向って移動(図7に示す矢印B方向)させた後、波ワッシャ35の付勢力により取付突起17を係止凹部28内に係止させる(図7に示す矢印C方向)。係止された取付突起17には、波ワッシャ35の付勢力が依然作用している。取付突起17を係止凹部28から開放させるためには、波ワッシャ35の付勢力に打ち勝つ外力を取付突起17に与え、係止突起29を乗り越えるに足りるだけ取付突起17を円周溝27方向に移動させる必要がある。つまり、取付突起17は、係止突起29と波ワッシャ35とにより移動が規制され、これによって、モータ本体3がギアケース5にしっかりと取り付けられる。
(ギア群の構成)
図2、5及び6を参照しながら、ギア群について説明する。ギア群37は、前述した駆動ギア12と、駆動ギア12と噛み合う従動ギア38と、従動ギア38と一体回転する第1ギア39と、第1ギア39に噛み合う第2ギア40と、第2ギア40と一体回転する第3ギア41と、第3ギア41と噛み合う第4ギア42と、から構成してあり、第4ギア42はギアケース5から突き出す駆動軸45と一体回転するように構成してある。ギア群37は、ギアケース5内部に収納させてあり、駆動ギア12を除く全てのギアはギアケース内部に回転自在に固定してある。駆動ギア12は、回転軸11に固定してあり、ギア受入孔21hを介してケース本体21内部に差し込み抜き出し可能、かつ、差し込んだときにケース本体21内で待ちうける従動ギア38と抜き差し可能に噛み合わせられるように構成してある。駆動ギア12を従動ギア38と噛み合わせた状態でケース本体21内に組み込んでおき、組み込んである駆動ギア12に回転軸11を抜き差し可能に構成することも可能であるが、その場合の駆動ギア12と回転軸11との固定は、駆動ギア12と従動ギア38との間の抜き差しに比べて構造的に複雑になる。ギア同士の噛み合いであれば、一方のギアの山と山との間の谷に、他方のギアの山を差し込むことのできる位置関係が構築できれば、特別な固定手段を必要としない分、シンプルな構造で済むからである。上記した駆動ギア12と従動ギア38との位置関係については、項を改めて説明する。
(駆動ギアと従動ギアとの位置関係)
図5乃至8を参照する。図8(a)に示す状態は、図5に示す状態から図6に示す状態に至るときの駆動ギア12と従動ギア38との位置関係を示している。つまり、図8(a)に示す駆動ギア12は、従動ギア38に対して図8の表面から裏面方向へ差し込み、逆方向へ抜き取るようになっている。図8(a)に示すzは、駆動ギア12の歯数を示している。ここで、駆動ギア12をケース本体21内に差し込んだ際に、図8(b)に示すような駆動ギア12の歯(山)と従動ギア38の歯(山)が重なっている場合を想定する。重なっているため、このまま差し込んでも駆動ギア12を従動ギア38に噛み合わせることができない。したがって、駆動ギア12又は従動ギア38の少なくとも一方を回転させ、一方のギアの山が他方のギアの谷に合うようにする必要がある。この点、駆動ギア12はケース本体21の外部にあるため従動ギア38よりも回転させやすい。そこで、本実施形態では駆動ギア12を回転させることによって、ギア同士の噛み合いを図っている。
具体的には、図8(b)に示す状態(歯同士が重なっていて噛み合わせられない状態)にある駆動ギア12を、θ度回転させることによって、駆動ギア12を従動ギア38に噛み合わせる。θ°と駆動ギア12の歯数zとの間には、数式1の関係が成り立たせる関係を持たせてある。
(数式1)
360°/2z<θ°<360°/2(z−1)
モータ本体3をギアケース5に取り付ける際に、前者が有する駆動ギア12を後者が有する従動ギア38に対して上記範囲で回転させることができ、上記範囲の回転があれば駆動ギアを従動ギアに噛み合わせることができる。すなわち、360°を歯数の2倍と等しい数字で除した角度は山と山(谷と谷)との間の角度(すなわち、図8に示すα)であり、同じく360°を歯数の2倍の数字から1を引いた数字で除した角度(すなわち、図8に示すβ)は、上記角度αよりも大きい角度となる。θ°をαとβという二つの角度間に設定することによって、駆動ギア12と従動ギア38との噛み合わせを円滑に行うことができる。取付突起17を移動させることはモータ本体3、すなわち、駆動ギア12を移動させることになるので、取付突起17の移動、すなわち、モータ本体3のαとβという二つの角度間の移動によって駆動ギア12を従動ギア38に噛み合わせることができる。
(本実施形態の作用効果)
図1を参照しながら、本実施形態の作用効果について説明する。レール50に取り付けてあるギアドモータ1によれば、前記した手順でギアドモータ1(ギアケース5)からモータ本体3のみを取り外し、その代わりに他のモータ本体3´をギアケース5に取り付けることができる。すなわち、モータ本体の交換が可能になる。ギアケース5は、そのまま使用を続けることができるので、資源の無駄にならず廃棄部材が減る分、環境に与える影響が少ない。さらに、ギアケース5に対するモータ本体3,3´の着脱は、前述した手順によって特別な道具を使用することなく行うことができる一方、ギアケース5自体を取り外す必要がない。ギアドモータ1は種々の機器に組み込まれているが、一度組み込まれたギアドモータ全体を取り替えなければならないとするとたいへん煩雑であるが、モータ本体のみの交換であれば極めて簡単に行うことができる。すなわち、交換作業を効率よく行うことが可能になる。
本実施形態に係るギアドモータの使用例を示す斜視図である。 ギアドモータの使用例を示す斜視図である。 ギアケースの斜視図である。 ギアケースをモータ本体取付側から見た側面図である。 ギアケースの一部を切り欠いたギアドモータの分解平面図である。 ギアケースの一部を切り欠いたギアドモータの平面図である。 取付構造を示す平面図である。 駆動ギアと従動ギアの正面図である。 従来のギアドモータの使用例を示す斜視図である。
1 ギアドモータ
3 モータ本体
3a モータケース
5 ギアケース
7 取付構造
11 回転軸
12 駆動ギア
13 取付円盤
14 中心孔
14h ネジ孔
15 環状取付部
17 取付突起
21 ケース本体
21a 環状当接部
21h ギア受入孔
21n ネジ孔
22 取付フランジ
23 環状包囲部
25 取付溝
26 導入溝
27 円周溝
28 係止凹部
29 係止突起
35 波ワッシャ
37 ギア群
38 従動ギア
39 第1ギア
40 第2ギア
41 第3ギア
42 第4ギア
45 駆動軸
50 レール
55 レール本体
56 駆動リール
57 従動リール
58 ベルト
59 取付板
60 取付板
63 移動体
100 レール
101 ギアドモータ
102 モータ本体
103 ギアケース
104 駆動軸
105 レール本体
106 駆動リール
107 従動リール
108 ベルト
109 取付板
110 取付板
113 移動体

Claims (3)

  1. 回転軸を有するモータ本体と、
    当該モータ本体に対して取付構造を介して取り付けたギアケースと、
    当該回転軸の回転を増減するために当該ギアケース内に収納させたギア群と、
    を含むギアドモータにおいて、
    当該取付構造が、当該モータ本体と当該ギアケースとを取り付け取り外し可能に構成してあり、
    当該取付構造が、当該モータ本体の前記ギアケースに面する端面に取付時に当該回転軸を挟んで対向する各々放射方向に長い2本の長穴を介してネジ固定した環状取付部と、取付時において当該環状取付部を差し込み抜き取り可能に包囲させるために前記ギアケースに設けた環状包囲部と、当該環状取付部から放射方向に突き出る少なくとも2個の取付突起と、差し込み時に当該取付突起を受入可能に形成した当該取付突起と同数の取付溝と、当該モータ本体と当該ギアケースとを離反方向に付勢するために両者間に配した付勢部材と、を含めて構成してあり、
    当該取付溝各々が、差し込み方向に延びる導入溝と、当該導入溝の終端から当該環状包囲部の円周方向に延びる円周溝と、当該円周溝の終端から前記モータ本体が離反する方向に窪む係止凹部と、を含めて構成してあり、当該導入溝に差し込んだ取付突起を、当該付勢部材の付勢力に抗しながら当該円周溝内を終端に向って移動させた後、当該付勢部材の付勢力により当該係止凹部内に係止可能に構成してある
    ことを特徴とするギアドモータ。
  2. 前記ギア群が、前記回転軸に固定した駆動ギアと、
    当該駆動ギアと噛み合い可能、かつ、当該駆動ギアと当該回転軸の軸方向に抜き差し可能に構成した従動ギアと、を含めて構成してある
    ことを特徴とする請求項1記載のギアドモータ。
  3. 前記取付溝の円周溝各々が、前記導入溝に差し込まれた取付突起を、前記環状包囲部中心からみてθ°回転させ得るように形成してあり、
    当該θと前記駆動ギアの歯数zとの間に
    360°/2z<θ°<360°/2(z−1)
    の関係が成り立つように構成してある
    ことを特徴とする請求項2記載のギアドモータ。
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