JP4836256B2 - びびり振動防止治具 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械を使って工作物を加工する際に発生するびびり振動を防止する治具に関し、特に、金属製の工作物を加工する際に発生するびびり振動を防止するための治具に関する。
各種工作機械を使って工作物に切削、研削等の加工を施すとき、工具が加工物に作用する力のために、工作物にいわゆるびびりが発生することが従来から問題となっていた。びびり発生により工作物が微小振動すると、不快な異音が発生するだけでなく、加工精度にも悪影響を与えてしまう。
このため、従来から、びびり振動に対する対策が色々と講じられている。例えば、下記特許文献1乃至3には、びびり振動を防止するための方策が開示されている。
特開平7−276175号公報 特開平7−227744号公報 特開2004−66362号公報
特許文献1には、びびりを防止するために中空円筒状工作物の内部に挿入される弾性部材治具が開示されている。また、特許文献2には、びびりを吸収して減衰するために円筒工作物の内部に貼り付けられる帯状マグネットゴムが開示されている。また、特許文献3には、加工物の加工部分近傍に予圧を付与してびびり振動を防止するためのサポートユニットが開示されている。
しかし、上記特許文献1及び2は、加工物が円筒形状の場合を想定した対策であり、円筒形状以外の加工物の場合には適用することができない。また、特許文献1及び2に開示されている弾性部材の弾性力を利用してびびりを減衰させる方法では、びびりの発生を十分に抑制することは困難である。
また、特許文献3では、固定サポートユニット及び追従サポートユニットが必要であり、装置構成が複雑になりコストもかかってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、工作機械による加工時に発生するびびり振動を簡単な構成で効率的に防止すると共に種々の形状の加工物に対して適用できるびびり振動防止治具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るびびり振動防止治具は、工作機械を使って加工物を加工する際に発生するびびり振動を防止するために設置されるびびり振動防止治具であって、雄ねじが形成されたボルトであって、頭部端面に当該ボルトを所定の場所に吸着固定させるための第1の強力磁石が設置されたボルトと、前記ボルトの雄ねじと螺合する雌ねじが形成された治具本体であって、前記雌ねじの開口部と対向する端面に当該治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第2の強力磁石が設置された治具本体と、を備え、ねじ送りにより長さが調整可能であると共に、前記第1及び第2の強力磁石を所定の場所に吸着させて前記加工物を支持することでびびり振動を抑制することを特徴とする。
また、本発明に係るびびり振動防止治具は、工作機械を使って加工物を加工する際に発生するびびり振動を防止するために設置されるびびり振動防止治具であって、一方の端面に雌ねじが形成された第1の治具本体であって、前記雌ねじの開口部と対向する他方の端面に当該第1の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第1の強力磁石が設置された第1の治具本体と、一方の端面に雌ねじが形成された第2の治具本体であって、前記雌ねじの開口部と対向する他方の端面に当該第2の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第2の強力磁石が設置された第2の治具本体と、前記第1の治具本体の雌ねじと螺合する第1の雄ねじと、前記第2の治具本体の雌ねじと勘合する第2の雄ねじとが形成された、前記第1の治具本体と前記第2の治具本体とを連結するねじ部材と、を備え、ねじ送りにより長さが調整可能であると共に、前記第1及び第2の強力磁石を所定の場所に吸着させて前記加工物を支持することでびびり振動を抑制することを特徴とする。
また、本発明に係るびびり振動防止治具は、工作機械を使って加工物を加工する際に発生するびびり振動を防止するために設置されるびびり振動防止治具であって、一方の端面に雌ねじ又は雄ねじが形成された第1の治具本体であって、他方の端面に当該第1の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第1の強力磁石が設置された第1の治具本体と、一方の端面に雌ねじ又は雄ねじの逆ねじが形成された第2の治具本体であって、他方の端面に当該第2の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第2の強力磁石が設置された第2の治具本体と、前記第1の治具本体と前記第2の治具本体とを連結するねじ部材であって、一端に前記第1の治具本体の雌ねじ又は雄ねじと螺合するための雄ねじ又は雌ねじが形成されると共に、他端に前記第2の治具本体の雌ねじ又は雄ねじの逆ねじと螺合するための雄ねじ又は雌ねじの逆ねじが形成されたねじ部材と、を備え、ねじ送りにより長さが調整可能であると共に、前記第1及び第2の強力磁石を所定の場所に吸着させて前記加工物を支持することでびびり振動を抑制することを特徴とする。
本発明に係るびびり振動防止治具によれば、簡単な構成で種々の形状の加工物に対してびびり振動を防止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1及び第2の実施の形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るびびり防止治具10を示す図である。同図に示すように、びびり防止治具10は、治具本体11、ボルト12及び固定ナット13から構成される。また、治具本体11の図中下部には強力な永久磁石111が設置され、ボルト12の図中上部にも強力な永久磁石121が設置されている。
図2は、治具本体11の構成を示す図であり、図2(a)は斜視図、図2(b)は底面図である。治具本体11は、鋼製の円柱形状であり、上面には雌ねじ112の開口部に所定の深さまでねじ山が刻まれている。また、治具本体11の下面には、強力な円柱状永久磁石111が樹脂接着により埋め込まれて固定されている。本実施形態で用いられる永久磁石の表面磁束密度は250mT(ミリテラス=2.5kG(キロガウス))であり、その吸着力は7.5kgである。
なお、永久磁石111の表面も樹脂によって覆われると共に、治具本体11下面よりも0.1mm引っ込んだ(後退した)位置に磁石の表面が位置するように永久磁石111が配置されている。よって、磁石が加工物等に直接ぶつかったりして破損することを防止できる。
また、治具本体11の下面の縁部分には、Rがつけられている。治具本体11のサイズは、直径50mm、高さ70mmの円柱形状であり、雌ねじ112の直径は25mmである。永久磁石111は、直径25mm、高さ10mmの円柱形状である。
図3は、ボルト12の構成を示す図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は上面図である。ボルト12は、鋼製の頭部122及びねじ部123を有しており、ねじ部123には雄ねじのねじ山が刻まれている。また、頭部122の上面には、吸着力が7.5kgの強力な円柱状永久磁石121が樹脂接着により埋め込まれて固定されている。なお、永久磁石121の表面も樹脂によって覆われると共に、頭部122上面よりも0.1mm引っ込んだ(後退した)位置に磁石の表面が位置するように永久磁石121が配置されている。また、頭部122の周面には、締め付け具用穴が設けられており、治具10を配置する際に、この穴にレンチ等を挿入して締め増しするのに用いられる。
また、頭部122の上面の縁部分には、Rがつけられている。本実施形態においては、頭部122は、直径45mm、高さ20mmの円柱形状であり、ねじ部123は直径25mm、長さ55mmである。永久磁石121は、直径25mm、高さ5mmの円柱形状である。
図4は、固定ナット13の構成を示す斜視図である。鋼製の固定ナット13は、直径45mm、高さ15mmの円柱形状をしており、上面から下面まで直径25mmの雌ねじ131の開口部が貫通して刻まれている。また、固定ナット13の周面には、締め付け具用穴が設けられている。
また、図1に示すように、固定ナット13は、ボルト12のねじ部123が雌ねじ131の開口部を貫通するまで嵌められており、さらに、ボルト12のねじ部123先端側に、治具本体11の雌ねじが螺合されている。このような構成のびびり防止治具10においては、ボルト12を回転させることで、送りねじのように治具本体11の底面とボルト12の上面との距離、すなわち治具の長さをねじ送りにより変えることができるので、治具を設置する場所の状況に適宜合わせることができる。また、治具の長さを所定の長さに設定した後に、固定ナット13をねじ部123に沿って回転させながら移動させ、治具本体11に接触する位置で固定することで、びびり防止治具10の長さをしっかりと固定することができる。
以上、びびり防止治具10の構成について説明したが、続いて、びびり防止治具10の使用態様について説明する。図5は、びびり防止治具10の使用態様を示す図である。同図に示すように、びびり防止治具10は、工作機械100による加工物50の切削・研磨等の加工の際に使用される。工作機械100は、加工面に接触して切削・研磨等を行う工具101を備えており、この工具101は、図中に矢印Aで示すように、アーム102に沿って左右方向に移動可能である。また、工作機械100は、加工物を裁置するための鋼製搬送台103を備えており、図中に矢印Bで示すように、前後方向に搬送台103を移動させることで、加工物50を工具101に対して相対的に移動させることができる。
本実施形態では、加工物50である工作台の鋼製天板51の表面を、工作機械100により精密に平面加工する作業を例示している。この天板は厚みが10mmあるが、工具101が高速回転しながら天板に圧接すると、鋼板が異音を発しながら上下に微小振動を行う、すなわち、びびり振動が発生してしまう。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、両端に強力な永久磁石が設置されているびびり防止治具10を、搬送台103と加工物50の天板51裏面との間に、突っ張り棒のように取り付けている。なお、本実施形態に係るびびり防止治具10の長さが短いため、搬送台103の上にスペーサーとしての鋼製角マス110を設置し、その上面と天板51との間にびびり防止治具10を設置している。この角マス110は、非常に重量も重く、搬送台103上に搬送台と一体となって裁置されているので、角マス110を介在させても搬送台103上に直接びびり防止治具10を取り付ける場合と同様の作用効果を奏することができる。
次に、本実施形態におけるびびり防止治具10の設置方法について説明する。まず、加工物50が工作機械100の搬送台103の上に設置される。このとき、加工物50は、クランプ107により搬送台103上に強固に固定される。
続いて、びびり防止のために治具10が設置されるのであるが、本実施形態では、搬送台103上面から加工される天板51までの距離に比べて、びびり防止治具10の長さが短いため、びびり防止治具10は、角マス110を介して設置される。よって、まず角マス110を搬送台103上に設置し、この角マス110の上面に、びびり防止治具10が治具本体10の磁石111の面を下にして裁置される。このとき、ボルト12と治具本体11とを相対的に回転(ねじ送り)させることで治具10の軸方向長さを調節できるので、治具10の長さを、角マス10から天板51までの距離よりも若干短めにした上で、裁置すると良い。
治具10を角マス110上に設置した後、ボルト12を回転させることで、ボルト12を上昇させ、磁石121天板51の下面に接触させる。最後は、ピンレンチを頭部122に設けられ締め付け具用穴に入れて、しっかり天板51を圧接するまでボルト12を回転させる。これにより、突っ張り棒のように、角マス上面及び天板下面が治具10の両端で押圧される。
最後に、固定ナット13を回転させて治具本体11方向に移動させ、治具本体11に接触させてから締め付ける。治具本体11は、強力な永久磁石111により角マス110にしっかりと吸着固定されていると共に、ボルト12も強力な永久磁石121により天板51の下面にしっかりと吸着固定されているので、この強力な磁力によって、加工時の振動によって治具本体11とボルト12とが相対的に回転して、びびり防止治具10の軸方向長さが変化するといったことが防止されている。そして、さらに固定ナット13を締め付けて固定しておけば、強力磁石による吸着によるねじの弛み防止に加えて、さらに強固にねじの弛みを防止することができる。
なお、本実施形態では、合計四本のびびり防止治具10を配置しているが、配置する場所や本数は、加工物の形状を考慮して、びびり振動が生じそうな所定の場所に適宜所定の本数のびびり防止治具を設置すれば良い。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、このように、両端に強力な磁石を備えるびびり防止治具10を、搬送台103と加工物である天板51との間に配置することで、加工時に工具101が天板に押しつけられながら駆動することによるびびり振動を大幅に抑制することができる。これは、びびり防止治具10が天板51下面に圧接及び吸着して固定されていることにより、天板51が下方に撓むのを防止するだけでなく、強力磁石による吸着力により天板51が下方に引っ張られており、天板51が上方へ撓むのも防止しているからである。
加工時にびびり振動が発生していると、平面研磨をしても加工物表面に微細な凹凸が生じてしまい、所望の平坦度が得られなくなってしまうが、本実施形態によれば、びびり振動を大きく抑制することができるので、10〜100μm単位の平坦度を得ることもできる。
また、本実施形態によれば、びびり防止治具の上端面及び下端面の双方が強力磁石によって加工物や搬送台等に強固に吸着されているため、加工時の振動によってボルトと治具本体が相対的に回転して弛んでしまって治具全長が短くなるといった問題も生じない。従来は、固定ナットのみによってこのねじの弛みを防止していたが、本実施形態では、これに加えて、両端に設置された磁石の吸着力によってもねじの弛みを防止している。よって、加工時の振動によってねじが弛み、治具による加工物への押圧が不十分となり、びびり振動を抑制できなくなるといった問題も生じない。
また、本実施形態においては、治具の加工物や搬送台への吸着面である両端面の縁部にRが設けられており、吸着設置された治具を取り外す際に、治具を傾けながら外す作業の負担を軽減することもできる。
なお、本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、びびり防止治具の形状やサイズは、適宜変更可能である。
また、本実施形態における治具の使用態様は、上記態様に限定されるものではなく、びびり振動を抑制すべく種々の態様でびびり防止治具を使用することができる。例えば、上記態様では、治具本体11を下側に、ボルト12を上側にしてびびり防止治具10を設置したが、上下逆に設置しても同様の効果を得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では、搬送台103上面と加工物である天板51下面との距離が、治具10の適用長さの範囲外であるため、びびり防止治具10と搬送台103との間に角マス110をスペーサーとして配置したが、加工物の治具10によって支持する部分と搬送台との距離が、治具10の適用長さの範囲内であれば、スペーサー無しで搬送台上に直接治具10を配置すれば良い。また、スペーサーとしても種々の物を利用することができ、磁石を吸着する金属製重量物であればスペーサーとして使用できる。また、このようなスペーサーを複数積み上げて使用しても良い。
また、本実施形態では、びびり防止治具を工作台の鋼製天板の平面加工に適用しているが、もちろん加工物の形状は天板に限られるものではない。また、天板の裏面にびびり防止治具の一端を吸着したが、治具の一端を吸着する場所は、これに限定されるものではなく、工作物の形状に応じて、びびり振動を効果的に抑制できる位置に適宜吸着させれば良い。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。図6は、第2実施形態に係るびびり防止治具20を示す図である。同図に示すように、びびり防止治具20は、第1治具本体21、第2治具本体22、固定ナット23,24、ねじ部材25とから構成されている。
円柱形状の第1及び第2治具本体21,22は、第1実施形態の治具本体11と同様の構成であり、それぞれ一端に雌ねじが刻まれた開口部が形成されていると共に、他端には強力な永久磁石211,221が樹脂接着により埋め込まれている。但し、後述するように第2治具本体22の雌ねじは、逆ねじ用の雌ねじが形成されている。また、固定ナット23,24も、第1実施形態の固定ナット13と同様の構成をしている。
ねじ部材25には、雄ねじのねじ山が刻まれており、全長調節用把持部251を挟んで上側と下側とでねじの巻き方向が逆になっている。すなわち、図中全長調節用把持部251から下半分は、通常の右ねじ(右巻き)が形成されており、ねじ頭を手前に、螺旋部分を向こう側にした時、時計回りに回すと、奥に進む、すなわち締め付けられるようになっている。反対に、図中全長調節用把持部251から上半分は、左ねじ(逆ねじ、左巻き)が形成されており、ねじ頭を手前に、螺旋部分を向こう側にした時、時計回りに回すと、手前に進む、すなわち弛められるようになっている。
このように構成されたびびり防止治具20は、第1実施形態と同様に、加工物の加工時にびびり振動が発生するのを防止するために、永久磁石が設置された一端が加工物に吸着され、同じく永久磁石が設置された他端が搬送台(若しくはスペーサー)に吸着されて配置される。なお、びびり防止治具20をつっぱり棒のように固定する際には、ねじ部材25の全長調節用把持部251を掴んで、一方向に回転させれば全長が長くなる。なぜなら、上述したように、本実施形態に係るびびり防止治具20のねじ部材25は、上下(左右)でねじの巻き方向が逆になっているからである。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られると共に、全長の長いびびり防止治具が必要とされる場合に重宝する。また、第1実施形態では、治具の両端を吸着させた後にボルトと治具本体を相対的に回転させて治具の全長を伸ばす場合には、ボルト又は治具本体を磁石の吸着力に反して回転させる必要があり、大きな回転力が必要となるが、本実施形態では、第1及び第2本体の双方に雌ねじが設けられているため、所定の場所に吸着された第1及び第2本体はそのまま吸着固定させたままで、ねじ部材を治具の長さを伸ばす方向に回転させるだけで、すなわち小さな回転力で治具の全長を伸ばすことができる。
次に、第2実施形態の変形例について説明する。図7は、本変形例に係るびびり防止治具の構成を示す図である。同図に示すように、びびり防止治具30は、第1治具本体(ボルト)31、第2治具本体(ボルト)32、固定ナット33,34、ねじ部材35とから構成されている。第1治具本体31は、第1実施形態のボルトと同様の構成であり、下面に強力な永久磁石311が設置され、上面側には、雄ねじ部312が形成されている。第2治具本体32は、上面に強力な永久磁石321が設置され、下面側には逆ねじの雄ねじ部322が形成されている。
また、ねじ部材35の上面側には、逆ねじの雌ねじの開口部が刻まれており、他端下面側には、雌ねじの開口部が刻まれている。このような構成のびびり防止治具30によっても、上記第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上、第1及び第2実施形態について詳細に説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、強力な永久磁石として、表面磁束密度が250mTで、吸着力が7.5kgの強力磁石を用いたが、適宜他の性能の磁石を用いることができる。但し、治具を加工物や搬送台等に強固に吸着させてびびり振動の発生を抑制するためには、吸着力が4kg以上の強力磁石を用いることが望ましい。また、本実施形態では、円柱形状の磁石を用いたが、永久磁石の形状も円柱に限らず、角柱やリング形状等であっても良い。
また、上記実施形態では、全体の形状が円柱形状のびびり防止治具について説明したが、もちろん角柱形状等、他の形状のびびり防止治具であっても良い。また、本びびり防止治具を適用する加工物についても、工作台に限らず種々の加工物に対して適用できるし、平面加工の場合に限らず、切削、研磨等の種々の加工の場合にも適用できるのは言うまでもない。
図1は、第1実施形態に係るびびり防止治具の構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る治具本体の構成を示す図である。 図3は、第1実施形態に係るボルトの構成を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る固定ナットの構成を示す図である。 図5は、第1実施形態に係るびびり防止治具の使用態様を示す図である。 図6は、第2実施形態に係るびびり防止治具の構成を示す図である。 図7は、第2実施形態の変形例に係るびびり防止治具の構成を示す図である。
符号の説明
10 びびり防止治具
11 治具本体
111 磁石
12 ボルト
121 磁石
122 頭部
123 ねじ部
13 固定ナット
20 びびり防止治具
21 第1治具本体
211 磁石
22 第2治具本体
221 磁石
23,24 固定ナット
25 ねじ部材
251 把持部
30 びびり防止治具
31,32 ボルト
311,321 磁石
312,322 ねじ部
33,34 固定ナット
35 ねじ部材
50 加工物
100 工作機械

Claims (3)

  1. 工作機械を使って加工物を加工する際に発生するびびり振動を防止するために設置されるびびり振動防止治具であって、
    雄ねじが形成されたボルトであって、頭部端面に当該ボルトを所定の場所に吸着固定させるための第1の強力磁石が設置されたボルトと、
    前記ボルトの雄ねじと螺合する雌ねじが形成された治具本体であって、前記雌ねじの開口部と対向する端面に当該治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第2の強力磁石が設置された治具本体と、を備え、
    ねじ送りにより長さが調整可能であると共に、前記第1及び第2の強力磁石を所定の場所に吸着させて前記加工物を支持することでびびり振動を抑制することを特徴とするびびり振動防止治具。
  2. 工作機械を使って加工物を加工する際に発生するびびり振動を防止するために設置されるびびり振動防止治具であって、
    一方の端面に雌ねじが形成された第1の治具本体であって、前記雌ねじの開口部と対向する他方の端面に当該第1の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第1の強力磁石が設置された第1の治具本体と、
    一方の端面に雌ねじが形成された第2の治具本体であって、前記雌ねじの開口部と対向する他方の端面に当該第2の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第2の強力磁石が設置された第2の治具本体と、
    前記第1の治具本体の雌ねじと螺合する第1の雄ねじと、前記第2の治具本体の雌ねじと勘合する第2の雄ねじとが形成された、前記第1の治具本体と前記第2の治具本体とを連結するねじ部材と、を備え、
    ねじ送りにより長さが調整可能であると共に、前記第1及び第2の強力磁石を所定の場所に吸着させて前記加工物を支持することでびびり振動を抑制することを特徴とするびびり振動防止治具。
  3. 工作機械を使って加工物を加工する際に発生するびびり振動を防止するために設置されるびびり振動防止治具であって、
    一方の端面に雌ねじ又は雄ねじが形成された第1の治具本体であって、他方の端面に当該第1の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第1の強力磁石が設置された第1の治具本体と、
    一方の端面に雌ねじ又は雄ねじの逆ねじが形成された第2の治具本体であって、他方の端面に当該第2の治具本体を所定の場所に吸着固定させるための第2の強力磁石が設置された第2の治具本体と、
    前記第1の治具本体と前記第2の治具本体とを連結するねじ部材であって、一端に前記第1の治具本体の雌ねじ又は雄ねじと螺合するための雄ねじ又は雌ねじが形成されると共に、他端に前記第2の治具本体の雌ねじ又は雄ねじの逆ねじと螺合するための雄ねじ又は雌ねじの逆ねじが形成されたねじ部材と、を備え、
    ねじ送りにより長さが調整可能であると共に、前記第1及び第2の強力磁石を所定の場所に吸着させて前記加工物を支持することでびびり振動を抑制することを特徴とするびびり振動防止治具。
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