JP2012187688A - チャック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加工中の歪みやビビリを抑制することで薄肉のワークを加工できるチャック装置を提供する。
【解決手段】 ワークの両面を挟持する3つ以上の挟持手段と、挟持手段を固定するテーブルとを備え、挟持手段がワークの両面のうち一方の面に接触する第1接触手段と、ワークの他方の面であって前記第1接触手段に対向する位置に接触する第2接触手段とを有し、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に傾斜しており、且つ隣接する挟持手段の間でワークに過大な応力又は歪が発生しないように各挟持手段を前記テーブルに固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に薄肉のワークをチャックするためのチャック装置に関する。
従来、チャック装置を用いてワークを例えば所望の薄さの円筒形状に旋盤加工する際には、ワークの外周部あるいは内周部を複数の爪で把持することで加工中の歪みや振動(いわゆるビビリ)の発生を可能な限り抑制している。
例えば特許文献1に記載のチャック装置は、図10に示すように、旋盤の主軸に固定したチャック本体1の外周壁に多数のシリンダ7を高密度で配置し、各シリンダ7のピストン10にそれぞれ掴持爪13を固定する。そして、流体圧力とばねにより各ピストン10を進退させている。
また、ワークの中心部をコレットチャック26で把握し、更にワークの後部をワークストッパ5で支持するので、肉薄で歪み易いワークであっても精度よく旋盤加工を行える。なお、図11にはワークの内周壁をシリンダ65及びピストン66で把握すると共に外周壁をワークストッパ64で支持する構成が示されている。
また、チャック装置やバイスでワークを挟持して固定する際に、固定時の圧力の作用を受けてワークが加工基準位置から浮き上がることがあるため、加工作業開始直前に作業者がワークを木ハンマ等で叩いて基準プレートに密着させることがある。しかし、加工基準位置を目視で確認し辛い旋盤用チャック装置ではワークを基準プレートに密着させる作業は作業者の勘に頼ることになるため、木ハンマなどによる叩打作業は確実性に欠けるおそれがあった。
そこで、例えば特許文献2に記載の挟持装置は、図12に示すように、支持部3の前面を上下方向に摺動可能に支持された挟持部2を備えており、支持部3の摺動面の上部を前方(ワーク7側)に傾斜させた構造になっている。これにより、ワーク7を挟持する際に挟持部2からワーク7に対して、ワーク7を基準プレート27に押圧するように力が作用する。従って、ワーク7は基準プレート27に確実に密着した状態で挟持されるので、加工精度を向上させることができる。
なお、図13には、挟持装置を旋盤用チャックに適用した構成が示されている。
特開平7−256505号公報 特開2003−181732号公報
しかし、上述した従来の技術を用いた場合でも、ワークを薄肉で大型且つ大径の円筒形状(例えば炭素鋼を用いた直径200mm、長さ200mm、肉厚2mm程度の円筒)に加工するべく旋盤加工を試みると、肉厚5.0mm程度までは切削できるが、それ以下になるとワークに歪みやビビリが生じてしまうという問題があった。
通常、薄肉で大型且つ大径の円筒を作製するには、圧延加工と溶着加工を組み合わせたり、旋盤加工と研磨加工を組み合わせる等しているため、加工に時間がかかり、生産効率が悪いという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑み、加工中の歪みやビビリを抑制することで薄肉のワークを加工できるチャック装置を提供することを目的とする。
本発明のチャック装置は、ワークの両面を挟持する3つ以上の挟持手段と、挟持手段を固定するテーブルとを備え、挟持手段がワークの両面のうち一方の面に接触する第1接触手段と、ワークの他方の面であって第1接触手段に対向する位置に接触する第2接触手段とを有し、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に傾斜しており、且つ隣接する挟持手段の間でワークに過大な応力又は歪が発生しないように各挟持手段をテーブルに固定することを特徴とする。
また、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段とワークの接触面の形状及び第2接触手段とワークの接触面の形状のうち少なくとも一方の接触面の形状が線形状であることを特徴とする。
また、第1接触手段が固定部と、当該固定部に軸回りに旋回自在に軸支されるボルトと、当該ボルトの先端に支持されてワークに接触するパッドとを有し、ボルト及びパッドによりスイベル機構を構成していることを特徴とする。
また、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に鋭角に傾斜していることを特徴とする。
また、ワークが薄肉円筒形状であることを特徴とする。
本発明は複数の挟持手段を用いてワークの複数個所を両面から挟持すると共に隣接する挟持手段の間でワークに過大な応力又は歪を生じさせないようにして各挟持手段をテーブルに固定することにより、ワークに生じる応力及び歪を最小限に抑えた状態で切削等の各種加工を行うことができる。これにより、従来のチャック装置を用いた金属加工では困難であった薄肉部材の加工を可能とした。
本発明のチャック装置を例えば切削加工に用いる場合、炭素鋼のワークを直径200mm、長さ200mm、肉厚2mm程度の薄肉円筒に加工することができる。
特に、挟持手段をワークの両面から接触面が線形状となるように接触させることにより、加工作業中にワークを軸回りに回転させた場合でも、回転するテーブルから伝達される微振動の大半が挟持手段で吸収され、ワークに伝達される振動を大幅に抑制できる。結果として加工作業中の歪やビビリが抑制され、従来では加工ができなかった程度の薄さでのワークを加工することが可能となった。
なお、本明細書中において「接触面の形状が線形状」とは、接触面が四角形状である場合には接触面の長辺がワークの軸方向にのびる状態を指し、接触面が楕円形状である場合には接触面の長軸がワークの軸方向にのびる状態を指すものとする。
チャック装置を示す斜視図である 挟持状態を示す要部拡大図である 挟持手段の構造を示す縦断面図である 挟持手段を示す平面図である テーブルを示す平面図である テーブル及び回転駆動装置の構造を示す図5のA―A線断面図である 挟持手段をテーブルに固定した状態を示す縦断面図である 第2接触手段がワーク内面に接触した状態を示す斜視図である チャック装置がワークを挟持した状態を示す縦断面図である 特許文献1のチャック装置を示す図である 特許文献1のチャック装置を示す図である 特許文献2の挟持装置を示す図である 特許文献2の挟持装置を示す図である
[第一の実施の形態]
本発明のチャック装置10の第一の実施の形態について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態におけるチャック装置10は挟持手段20及びテーブル30を備える。
挟持手段20はワークWの内外両面を挟持するための部材であり、第1接触手段40、第2接触手段50及び連結部60から概略構成されている。第1接触手段40及び第2接触手段50は連結部60に接合されており、これら第1接触手段40、第2接触手段50及び連結部60によってワーク挟持用開口部21が形成されている。
第1接触手段40はワークWの内外両面のうち一方の面(本実施の形態においては表面)に接触する部材であり、固定部41、ボルト42及びパッド43から構成される。
固定部41はほぼ直方体の金属部材であり、その前後方向に伸びるねじ穴44を有している。ねじ穴44内周面に形成された雌ねじ部にボルト42の雄ねじ部が螺合することでボルト42は固定部41に軸回りに旋回自在に軸支され、固定部41に対して相対的に軸方向に前後移動可能となっている。
パッド43はその背面側においてボルト42の先端に支持されており、支持された部分を中心に旋回自在な構造となっている。つまり、ボルト42及びパッド43がスイベル機構を構成しており、パッド43の表面側においてワークWの外面に接触することになる。なお、ワークWが円筒形状の場合はパッド43とワークWの接触面は上下方向にのびる線形状になる。
また、固定部41のねじ穴44は後方から前方に向かって水平面Hに対して下方にθ=5度程度傾斜するように形成されているため、ねじ穴44に螺合するボルト42もその先端側が水平面Hに対して5度程度傾斜することになる。これにより、詳しい説明は後述するが、挟持手段20がワークWを挟持した状態においてパッド43の表面からワークWに作用する圧力の作用方向がワークWの回転軸Lに直交する平面(本実施の形態においては水平面H)に対してワークWの加工基準位置側(本実施の形態においては下方)に傾斜することになる。
第2接触手段50はワークWの他方の面(本実施の形態においては内面)であって第1接触手段40に対向する位置に接触する部材である。
具体的には第2接触手段50はほぼ直方体の金属部材であり、その下部において連結部60の後端に接合している。また、連結部60の前端は第1接触手段40に接合しているため、第1接触手段40、第2接触手段50及び連結部60によって挟持手段20が側面視ほぼコ字状になっている。これにより、第1接触手段40と第2接触手段50とがワークWの外内各面であって対向する位置に接触する構造になっている。なお、第1接触手段40、第2接触手段50及び連結部60を一体成形してもよい。
連結部60の下面には、挟持手段20をテーブル30に固定するためのねじ穴61が形成されている。
図4に示すように、第2接触手段50の表面51、すなわちワーク挟持用開口部21を形成する面は平面視した場合に中央部側に盛り上がった円弧状となっている。ワークWが円筒形状の場合、円弧状の表面51の半径はワークWの半径よりも小さいことが好ましく、これにより、円弧状の表面51をワークWの内面に接触させた際に、当該接触面を上下にのびる線形状にすることができるからである。
テーブル30はその上面に複数の挟持手段20を載置し、固定するための円形の部材である。テーブル30の上面は水平になっており、ワークWの回転軸Lに対して直交するようになっている。
図5及び図6に示すように、テーブル30には上下方向に貫通すると共に径方向に所定の長さでのびる位置決め用開口31が放射状に複数形成されている。そして、図7に示すように、位置決め用開口31と連結部60のねじ穴61とを一致させた状態でテーブル30の下方からワッシャーを介在させて挟持手段固定用ボルト32を挿入することで、各挟持手段20をテーブル30の中心から半径方向に移動させ、位置を調節した状態でテーブル30に固定する構造になっている。
また、テーブル30の下部には回転駆動装置33が取り付けられており、回転駆動装置33を駆動させることでテーブル30を回転軸L回りに回転させることが可能になっている。
つぎに、チャック装置10の使用方法について説明する。
まず、各挟持手段20をテーブル30上に配置する。この状態では連結部60のねじ穴61とテーブル30の位置決め用開口31に挟持手段固定用ボルト32を挿入するだけにとどめておき、挟持手段20はテーブル30に固定しない。
次に挟持手段20のワーク挟持用開口部21内にワークWを挿入する。
次に各挟持手段20をテーブル30の径方向外側に移動させて、図8に示すように、第2接触手段50の表面51をワークWの内面に接触させる。
次に各挟持手段20のボルト42を旋回させてパッド43を前方に移動させ、ワークWの表面に軽く接触させる。なお、この状態では挟持手段20はワークWを完全に挟持しているわけではない。
次に回転駆動装置33を駆動させ、テーブル30を回転させることでワークWを回転軸L回りに回転させると共に挟持手段20の位置を適宜調整することでワークWの芯出し作業を行う。
ワークWの芯出し作業が終了した後、挟持手段20のボルト42を更に前方に移動させてパッド43を強くワークWの表面に接触させてワークWを完全に挟持する。
この状態では、パッド43を介してワークWの表面に作用する圧力の作用方向がワークWの回転軸Lに直交する平面(水平面H)に対してワークWの加工基準位置側に5度程度傾斜している。このようにすることで、ワークWを挟持する際の圧力を受けてワークWが加工基準位置から上方に浮き上がることを防止でき、ワークWの加工精度を向上させることができる。
また、挟持手段20がワークWを完全に挟持した状態ではワークWとパッド43との接触面は上下方向にのびる線形状になっており、ワークWと第2接触手段50との接触面も上下方向にのびる線形状になっている。
そして、図9に示すように、テーブル30の下面の挟持手段固定用ボルト32を回して挟持手段20を固定することでチャック作業が終了する。
次に、作業者はチャック装置10を回転駆動装置33から取り外し、切削等の各種加工装置の主軸台にセットし、ワークWの加工を行う。
挟持手段20が挟持手段固定用ボルト32から受ける力の成分の大半は下向きの力であり、この下向きの力によって挟持手段20はテーブル30上面に押し付けられるようにして固定されるので、隣接する挟持手段20の間でワークWに過大な応力又は歪が発生することを防止できる。
ここで「ワークWに過大な応力又は歪が発生する」場合について説明する。
例えば、挟持手段20によるワークWの挟持に不具合が生じた結果、挟持手段20からワークWに作用する外力のうちワークWの径方向以外の方向に過大な外力成分が発生し、この影響を受けてワークWの面内に過大な応力が生じ、結果としてワークWに過大な歪が発生するケースが想定される。
挟持手段20をテーブル30に固定する際にワークWに過大な応力又は歪が生じている場合、たとえワークWの芯出し作業を行ったとしても、加工中にこの応力又は歪に起因したビビリ等の不具合が発生してしまい、加工が行えないか、あるいは加工精度が著しく低下するという問題がある。
換言すると、本実施の形態のチャック装置10においてはテーブル30の下面の挟持手段固定用ボルト32を利用して下向きの力によって挟持手段20をテーブル30上面に押し付けるようにして固定するので、隣接する挟持手段20の間でワークWに過大な応力及び歪が発生することを防止できる構造になっている。
なお、挟持手段20がワークWを正確に挟持し、また、挟持手段20をテーブル30に正確に固定した場合であっても、当然のことながら挟持手段20からワークWに対してワークWを歪ませるような外力がわずかに作用するが、この外力に起因して生じる応力又は歪は「過大な応力又は歪」には含まれないものとする。
以上のように、本実施の形態のチャック装置10は複数の挟持手段20によって円筒形状のワークWの下部の周縁部の複数個所を挟持した状態でワークWをテーブル30に固定することで、ワークWに生じる応力及び歪を最小限に抑えた状態で切削等の各種加工を行うことができるので、従来では困難であった、炭素鋼による直径200mm、長さ200mm、肉厚2mm程度の薄肉円筒の作製が可能となる。
特に、挟持手段20がワークWの外内両面に線形状で接触することにより、ワークWを挟持する際にワークWに作用する応力及びこれに起因した歪を最小限に抑制することができる。
なお、本実施の形態においては第1接触手段40のボルト42がワークWの回転軸Lに直交する平面(水平面H)に対して下方に5度程度傾斜しているものとしたが、鋭角にワークWの加工基準位置側に傾斜していればよい。
また、第1接触手段40がボルト42及びパッド43からなるスイベル機構を有するものとしたが、これに限らず、ボルト42の先端にシリコン樹脂等の弾性を有する部材を固着させ、この弾性部材でワークWの表面に接触するものとしてもよい。
また、第1接触手段40がワークWの外面に接触し、第2接触手段50がワークWの内面に接触するものとしたが、第2接触手段50がワークWの外面に接触し、第1接触手段40がワークWの内面に接触する構造であってもよい。
また、挟持手段20が挟持手段固定用ボルト32によってテーブル30上に固定されるものとしたが、他にも例えば挟持手段20とテーブル30の両者あるいは一方を磁性を有する部材で構成することで、磁力を利用して挟持手段20をテーブル30上に固定する構造であってもよい。
また、挟持手段20の第1接触手段40及び第2接触手段50が連結部60に接合する構成としたが、これに限らず、連結部60を設けずに、第1接触手段40及び第2接触手段50を周知の締結具を用いてそれぞれ別体にテーブル30に固定する構造であってもよい。
また、第1接触手段40及び第2接触手段50によるワークWへの接触面が共に線形状であるとしたが、少なくともいずれか一方の接触面が線形状であればよく、例えばワークWが断面四角形の筒形状であって、ボルト42及びパッド43からなるスイベル機構を利用してワークWを挟持する場合には、ワークWの内面に第2接触手段50が接触することによる接触面は線形状になるが、ワークWの外面にパッド43が接触することによる接触面はほぼ円形状になる。
また、第1接触手段40としてボルト42及びパッド43からなるスイベル機構を用いずに、固定部41の表面をワークWの表面に接触させる構造でもよい。この場合、いわゆるモンキレンチのようにウォームギアを用いて固定部41を前後方向に移動可能な構造にすればよい。
また、本発明のチャック装置10はマシニングセンタ、旋盤、フライス盤、ボール盤等の各種の工作機械において、切削、研削、研磨等を目的とする種々のワークWを挟持して工作機械の加工ヘッドに取り付けるための装置として適用できる。
また、テーブル30上に複数の挟持手段20を直線状に並べるものとすれば板状部材の挟持及び加工も可能になる。
また、本発明のチャック装置10は薄肉円筒形状のワークWの加工が適しているが、厚肉でもよく、また断面が多角形状でもよい。
加工中の歪みやビビリを抑制することで薄肉のワークを加工できるチャック装置であり、産業上の利用可能性を有する。
H 水平面
L 回転軸
W ワーク
10 チャック装置
20 挟持手段
21 ワーク挟持用開口部
30 テーブル
31 位置決め用開口
32 挟持手段固定用ボルト
33 回転駆動装置
40 第1接触手段
41 固定部
42 ボルト
43 パッド
44 ねじ穴
50 第2接触手段
51 表面
60 連結部
61 ねじ穴1
本発明のチャック装置は、中空状のワークの内外両面を挟持する3つ以上の挟持手段と、挟持手段を固定するテーブルとを備え、挟持手段がワークの内外両面のうち一方の面に接触する第1接触手段と、ワークの他方の面であって第1接触手段に対向する位置に接触する第2接触手段とを有し、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に傾斜しており、且つ隣接する挟持手段の間でワークに過大な応力又は歪が発生しないように各挟持手段をテーブルに固定することを特徴とする。
また、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段とワークの接触面の形状及び第2接触手段とワークの接触面の形状のうち少なくとも一方の接触面の形状が線形状であることを特徴とする。
また、第1接触手段が固定部と、当該固定部に軸回りに旋回自在に軸支されるボルトと、当該ボルトの先端に支持されてワークに接触するパッドとを有し、ボルト及びパッドによりスイベル機構を構成していることを特徴とする。
また、各挟持手段がワークを挟持した状態において、第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に鋭角に傾斜していることを特徴とする。
また、ワークが薄肉円筒形状であることを特徴とする。
本発明は複数の挟持手段を用いて中空状のワークの複数個所を内外両面から挟持すると共に隣接する挟持手段の間でワークに過大な応力又は歪を生じさせないようにして各挟持手段をテーブルに固定することにより、ワークに生じる応力及び歪を最小限に抑えた状態で切削等の各種加工を行うことができる。これにより、従来のチャック装置を用いた金属加工では困難であった薄肉部材の加工を可能とした。
本発明のチャック装置を例えば切削加工に用いる場合、炭素鋼のワークを直径200mm、長さ200mm、肉厚2mm程度の薄肉円筒に加工することができる。
特に、挟持手段をワークの両面から接触面が線形状となるように接触させることにより、加工作業中にワークを軸回りに回転させた場合でも、回転するテーブルから伝達される微振動の大半が挟持手段で吸収され、ワークに伝達される振動を大幅に抑制できる。結果として加工作業中の歪やビビリが抑制され、従来では加工ができなかった程度の薄さでのワークを加工することが可能となった。
なお、本明細書中において「接触面の形状が線形状」とは、接触面が四角形状である場合には接触面の長辺がワークの軸方向にのびる状態を指し、接触面が楕円形状である場合には接触面の長軸がワークの軸方向にのびる状態を指すものとする。

Claims (5)

  1. ワークの両面を挟持する3つ以上の挟持手段と、
    前記挟持手段を固定するテーブルとを備え、
    前記挟持手段がワークの両面のうち一方の面に接触する第1接触手段と、ワークの他方の面であって前記第1接触手段に対向する位置に接触する第2接触手段とを有し、
    前記各挟持手段がワークを挟持した状態において、前記第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に傾斜しており、且つ隣接する挟持手段の間でワークに過大な応力又は歪が発生しないように各挟持手段を前記テーブルに固定することを特徴とするチャック装置。
  2. 前記各挟持手段がワークを挟持した状態において、前記第1接触手段とワークの接触面の形状及び前記第2接触手段とワークの接触面の形状のうち少なくとも一方の接触面の形状が線形状であることを特徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  3. 前記第1接触手段が固定部と、当該固定部に軸回りに旋回自在に軸支されるボルトと、当該ボルトの先端に支持されてワークに接触するパッドとを有し、前記ボルト及びパッドによりスイベル機構を構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のチャック装置。
  4. 前記各挟持手段がワークを挟持した状態において、前記第1接触手段からワークに作用する圧力の作用方向がワークの回転軸に直交する平面に対してワークの加工基準位置側に鋭角に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のチャック装置。
  5. 前記ワークが薄肉円筒形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のチャック装置。


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