JP4836205B2 - 高分子複合体の形成もしくは硬化方法 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、高分子複合体を形成もしくは硬化するための方法および装置に関する。より詳しくは、本発明は、蒸気の存在下において、高分子複合体を形成もしくは硬化するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高分子複合体の用語は、樹脂を繊維に含浸させて製造する材料を広く表しており、航空宇宙から、モータースポーツ、自動車、ボート、土木建築に至るさまざまな産業で使用され、一般に積層体中または多層体中に形成される。このような複合体に使用される繊維は、多様であり、たとえば、炭素繊維、アラミド繊維(ケブラー)およびガラス繊維が挙げられる。また、樹脂は、一般にエポキシ樹脂、シアネート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂から選ばれる。
【0003】
熱硬化性樹脂含浸繊維は、一般に、柔らかく、柔軟で、わずかに粘着性のある材料であり、一方向性繊維もしくは織布を含んでなる。高分子複合体の構成成分は、該材料を圧縮し、高分子複合体を形成するための、高温および高圧の条件下で、形成されもしくは硬化されなければならない。
【0004】
熱可塑性複合体の場合には、熱を添加することにより、室温で固体の熱可塑性樹脂を流動させることができる。圧力と温度との組み合わせにより、溶融樹脂を繊維に含浸させて、熱可塑性高分子複合体を所望の形状に形成できる。その後、この熱可塑性高分子複合体を冷却して凝固させ、所望の部品を形成できる。
【0005】
積層体から作られる複合体構造物、ならびに積層体と軽量コア(ハニカム、フォーム、ウッドなど)とから作られる複合体サンドイッチ構造物は、その製造工程の必然的な結果として著しい欠点を抱えている。共通の問題としては、樹脂の発熱反応、型表面の穴、樹脂流動の阻害、内部孔隙、ボイド、および表皮とコアとの密着不足が挙げられる。
【0006】
ボイドおよび孔隙は、熱硬化性高分子複合体の機械的な性質を低下させる、最も深刻な欠点と考えられている。ボイドは、硬化サイクル中における、気体状態の揮発性物質の膨張によって引き起こされる。水分は、プレ含浸熱硬化性複合材料(プリプレグ)中に見られるボイドの主原因である。プリプレグは、周囲の大気から水分を速やかに吸収し、その水分含量は、相対湿度と周辺温度とプリプレグの樹脂含量との関数である。硬化サイクル中における熱硬化性高分子複合体成分の温度が上昇するにつれて、揮発性物質からの蒸気圧も増加する。これらのガスポケットは、樹脂ゲル状態の高分子複合体中に捕捉され、球状のボイドを形成し、疲労または破砕の開始部位として働く。
【0007】
孔隙は、ボイドと似た現象であり、積層(レイアップ)中にプリプレグのプライ間に空気が捕捉されることにより引き起こされる。これらのエアポケットは、単なる真空圧密では除去できず、硬化中に樹脂マトリックス中に閉じ込められ、残存する。
【0008】
近年の工業的な硬化もしくは形成方法は、オーブンもしくはオートクレーブといった、加圧オーブンを伴う。圧力を利用することで、上記の問題の多くは最小限に抑えられる。しかしながら、いくつかの問題はそうでなく、また、いくつもの多くの問題がオートクレーブプロセスの必然的な結果として引き起こされる。
【0009】
熱硬化性樹脂の硬化反応は、発熱反応であり、硬化中に発生した熱が周囲に放熱されないと、深刻な問題(たとえば、複合体の発火)を引き起こす。オートクレーブで使用するような、空気または窒素の比較的低い比熱では、複合体の硬化中にガスがエネルギーをほとんど吸収しない。このため、オートクレーブの温度が100℃〜200℃の間は、遅い速度で引き上げなければならず、典型的には1〜3℃/分である。遅い温度変化勾配(ランプ)は、複合体と周囲のガスとの温度差が、熱を安全に吸収するのに充分であることを保証する。遅い温度変化速度(ランプレート)の要件は、サイクル時間を長くし、大型の部品製造には非効率的である。要求される遅い温度変化速度は、ガスの熱伝導率低下の副産物でもある。熱源の数が少なく、不均一に分散されている場合には、温度を速く上げすぎると、オートクレーブチャンバーの全域にわたって温度勾配が生じる。この温度勾配は、高分子複合体成分内に熱ストレスを生じさせることがある。その一端が他端よりも速く硬化するからである。
【0010】
熱可塑性高分子複合体の形成方法は、熱可塑性樹脂が溶融および流動する点まで熱可塑性複合体の温度を上げるために熱エネルギーの供給を要する。これは典型的にはオーブン中でなされるが、ガスまたは空気の熱伝達速度による制限のため、温度変化勾配期間が長くなる。あるいは、前記方法は、熱可塑性複合体と金属製加熱素子との接触により、急速な温度変化速度を可能にする押出機内で達成される。しかしながら、熱可塑性高分子複合体の生成における、押出機の使用は、極めて限定的なものである。樹脂を小さな加熱された開口部に強制的に通すという押し出しの行為が、その部品に複合できる繊維強化材の量を制限するからである。この強化材の量が、一般に言うところの、熱可塑性部品と熱可塑性高分子複合体部品とを区別する。
【0011】
オートクレーブにおける典型的な硬化サイクルは、最終硬化温度までの遅い温度変化勾配を有している。成分の温度が上昇するにつれて、樹脂粘度は比例して減少する。減少した粘度は、ガス流を増加させ、混入した空気および揮発性物質の除去をもたらす。このプロセスは、成分の硬化反応が、温度上昇により粘度を減少させるよりも速く、粘度を増加させ始めるまで続けられる。反応が始まる直前、オートクレーブ法では、温度を一時的に保ち、オートクレーブ圧を増加し、残存する揮発性物質を溶液中に戻し統合する。その直後、反応は、「ゲル」状態を生じ、成分は無定形の半固体となり、もはやガスを除去できなくなる。これらの基本的方法のパラメータを最適化することにより、ボイドレベルを減少できる。しかしながら、この方法では、発熱反応の回避に必要な遅い温度変化速度ならびに残存する揮発性物質の液化に必要な高圧が障害となる。さらに、サイクルの圧力増加段階において液化し、複合体中に戻される揮発性物質は、高温に曝されたときに高分子成分の機械的性質を低下させることにより、高分子複合体成分に悪影響を及ぼす。
【0012】
オートクレーブ法において、ボイドの問題を解決しようとする試みは、特有の重要な問題を引き起こす。極めて高価である以外に、高いオートクレーブ圧はサンドイッチ構造物のコアを破壊することがある。この高圧は、大きな耐圧容器の製造を要し、その購入および維持に費用がかかり、さらに莫大な規模のインフラが必要である。商業的な航空宇宙製品製造の分野においては、オートクレーブおよび関連するインフラの構築という資本費用は、容易に正当化できる。航空宇宙産業は、少ない部品総数と極めて厳しい製造上の公差がノルマとなる産業だからである。しかしながら、自動車、工業、海事の複合体製造分野では、オートクレーブに基づく硬化の必要性を認めるのを著しく制限してきた。初期の資本費用は別としても、オートクレーブ法は、乏しい熱循環の結果として形成された温度勾配のための法外に高額なツーリングシステムと、オートクレーブ本体および内部部品を加熱するのに関連する高いエネルギーコストとを必要とする。多くの産業では、不活性窒素ガスの使用もオートクレーブ製造に関するコストの要因となる。窒素は、複合体が自然発火したときでも、複合体が不活性環境中に残るように添加される。航空宇宙以外の環境では、これらの高い資本費用および運転費用は、顧客を納得させることがより困難となるような、硬化プロセスの付加価値としての高いスループットを必要とする。しかしながら、高いスループットは、オートクレーブ硬化環境に適していない。遅い温度変化速度が、硬化時間全体の30〜70%を占めるからである。
【0013】
代わりの方法は、バッグ内の複合体を熱流体浴に浸漬させて、硬化を達成することを含む。この技術は、遅い昇温速度に関する問題を克服するための試みであるが、他の問題を生じる。
【0014】
大きな部材の硬化には、完全に浸漬するために必要な量の流体を入れる重量構造物が必要である。さらに、硬化サイクルの間、部材を浸漬させ続けるために重機が必要とされる。
【0015】
またさらに、この方法は100℃を超える温度の問題をはらんでいる。沸騰抑制剤を水に添加しても、沸点が約107℃に上がるに過ぎない。したがって、より高い硬化温度を必要とする成分の場合には、油浴を使用する。この油は、油浴から部材が離脱できるように被覆するためのバキュームバッグに付着するため消耗品であり、部材毎に基づき高価である。さらに、極めて少数の油だけが、酸化せずに177℃という高温で大気に曝すことができる。この酸化は腐食性成分を生じ、バキュームバッグおよび装置の両方にダメージを与える。
【0016】
またさらに、バキュームバッグに漏れが生じている場合には、加熱流体がバキュームバッグに入り、部材にダメージを及ぼすことがある。
【0017】
土木建築、インフラ構築および修理の分野では、高分子複合構造物への品質要求は、航空宇宙産業と同じくらいである。しかしながら、その一方、構造物の大きさと、現地修理および製造の必要性とが、航空宇宙産業に使用する品質の複合材料の使用を排除してきた。近年、著しい数の橋、建物、ダムおよびその他のコンクリート製やスチール製の構造物に対する修理が、世界中で着手され始めている。これらの修理は、ウェットレイアップ法または炭素繊維/エポキシ複合体補助的接着システムの使用に集中している。ウェットレイアップ法または補助的接着システムは、最終的な接着強度品質が劣り、信頼性の乏しい修理をもたらす。さらに、常温硬化エポキシの使用は、暑い日に構造物が温まったときに性質が劣化する材料を生む。
【0018】
インフラおよび土木建築業界が、品質の劣った高分子複合体を使用せざるを得ない理由は、オートクレーブおよびオーブンを現場に持って行けず、限られたアクセス領域で使用されることにある。さらに、橋のわきでのオートクレーブの使用は、そのような状況で加圧密閉状態を作り出すことができないため不可能である。この携帯性の制限は、インフラ修理における、高品質複合材料の使用を妨げていた。同様に土木建築産業では、充分な大きさのオーブンまたはオートクレーブあるいは充分な大きさの流体収容タンクを入手することができないため、大型構造物の製造に高分子複合部材を使用できない。さらに、適切な硬化設備の入手が可能だとしても、現場までの大型構造物の輸送は極めて困難であった。上述したように、従来技術のすべての方法は、大規模で高価な装置の使用を必要としており、携帯性に適していない。
【0019】
したがって、産業界で既知のものに対して有用な代替物を与える、複合体の硬化方法および装置の提供が必要とされている。
【0020】
発明の背景において先行した議論は、本発明の理解の促進を意図したものである。しかしながら、この議論は、言及した材料が、本願の優先日にオーストラリアにおいて、公の一般知識の一部を構成することを認識もしくは承認したものではないと理解されるべきである。
【発明の開示】
本発明によれば、高分子複合体の形成もしくは硬化方法が与えられる。該方法は、水蒸気の存在下、約大気圧にて、高分子複合体を形成もしくは硬化する工程を含んでなる。
【0021】
前記水蒸気は、ドライスチーム(機械的にサスペンション中に保持された水を含まないスチーム)、ウェットスチーム(サスペンション中に保持された水を含むスチーム)、飽和スチーム(圧力に応じた沸点温度のスチーム)または過熱スチーム(圧力に応じた沸点よりも高い温度に加熱されたスチーム)の形状で供給してもよい。
【0022】
本発明の一形態では、スチームを発生させた後、分離器に回し、液体の水を除去してドライスチームを製造してもよい。
【0023】
複合体が、大気圧で100℃を下回っている間、水は、速い温度変化速度を可能にする大量のエネルギーを与えながら、複合体上で凝結している。理論に制限されることなく、水の凝結潜熱は、達成されるべき速い昇温時間を可能にすると信じられている。このことは、未硬化の複合体を、遅い昇温速度を要することなく、直ちに硬化温度に曝すのを可能にする。このような凝結潜熱は、窒素および空気のようなガスでは得られない。
【0024】
水蒸気の使用は、水蒸気の初期導入または水蒸気の急速除去のいずれかの要因により、複合体の温度を急速に変化させることを可能にする。
【0025】
さらに、水蒸気の使用は、重い昇降装置の必要性を否定し、公知の従来技術における浮力の問題を低減する。
【0026】
理論に制限されることなく、本発明の方法は、複合体の異なる部分における硬化速度差によって複合体に生じる熱ストレスの発生を、減少させると信じられている。
【0027】
本発明の一形態において、本発明の方法は、前記複合体をチャンバー内に入れる工程、および該チャンバーを水蒸気で満たす工程をさらに含む。
【0028】
本発明の方法は、加熱した蒸気を別のチャンバーから注入もしくは膨張させることにより、または加熱した蒸気を冷却した蒸気もしくは空気と置換することにより、チャンバーの温度を急速に上昇もしくは降下できる。これらの特性は、揮発性物質の除去、ひいてはボイドの除去を手助けするために、硬化サイクルが鋭い温度「スパイク」を必要とする場合、あるいは、発熱の制御を補助するために急速な温度低下を必要とする場合に用いられる。
【0029】
チャンバーは、密閉式チャンバーでも開放式チャンバーでもよい。
【0030】
本発明の他の一形態では、本発明の方法は、蒸気で満たされたチャンバー内に前記複合体を入れる工程をさらに含む。
【0031】
チャンバーが開放式チャンバーの場合、該チャンバーには、複合体の表面がスチームに曝される程度にスチームを入れるべきである。チャンバーは、両端が開放されている導管の形状であってもよい。複合体は、導管内に置かれてもよいし、導管を貫通していてもよい。
【0032】
複合体はチャンバー内につるされることが好ましい。
【0033】
本発明の一形態では、前記チャンバーを蒸気で満たす工程は、該チャンバー内に蒸気をポンプで送り込む工程を含む。
【0034】
蒸気をチャンバー内にポンプで送り込む場合、蒸気はチャンバー内に注入されることが好ましい。
【0035】
本発明の第二の形態では、前記チャンバーを蒸気で満たす工程が、気化の間に該チャンバー内で蒸気を膨張させる工程を含む。
【0036】
前記気化の工程は、前記チャンバー内または第2チャンバー内で起こってもよい。
【0037】
好ましくは、本発明の方法は、高分子複合体の形成もしくは硬化の工程に先立って、高分子複合体の少なくともひとつのプライを型上に載置する工程をさらに含む。
【0038】
好ましくは、本発明の方法は、前記複合体を、実質的に気密な材料の層で被覆する工程、および該材料層の内部を減圧する工程をさらに含む。
【0039】
好ましくは、前記実質的に気密な材料の層は、柔軟で、与えられた型および複合体の形状に合致できる。前記実質的に気密な材料の層は、プラスチック、シリコーンまたはフルオロエラストマー材料から調製してもよい。好ましくは、前記実質的に気密な材料の層は、プラスチックバッグである。前記実質的に気密な材料の層は、真空引きの弁を備えていてもよい。
【0040】
本発明によれば、高分子複合体の少なくともひとつのプライ(層)を、チャンバー内に入れる工程、約大気圧にて該チャンバーを加熱した水蒸気で満たし、該複合体を加熱する工程、および、それによって、該高分子複合体を形成もしくは硬化する工程を含んでなる、高分子複合体の形成もしくは硬化方法が提供される。
【0041】
前記水蒸気は、少なくとも80℃の温度で供給されることが好ましい。前記水蒸気は、少なくとも100℃の温度で供給されることがより好ましい。
【0042】
本発明の第2の態様によれば、未硬化の複合体を、部材の少なくとも損傷部に適用する工程、約大気圧で水蒸気を該未硬化の複合体に適用する工程、および、それによって、高分子複合体を形成もしくは硬化する工程を含んでなる、損傷部を有する部材の修理方法が提供される。
【0043】
有利なことに、本発明の方法は、硬化サイクル中に未硬化の組成物を高圧に維持するための厳密な封止を必要としない。
【0044】
本発明の一形態では、前記部材は、高分子複合体の形態をしている。該方法は、未硬化の複合体を少なくとも損傷領域上に載置し、スチームを該複合体の上に通すことにより、飛行機、ボートまたは高分子複合体を含んでなる他の部材の損傷部の修理に使用してもよい。
【0045】
本発明の他の一形態では、前記部材は、建物、構造物、容器、車両、航空機、もしくは船舶、またはそれらのいずれかの部分、たとえば、橋桁、クレーンブーム、および航空機の翼の形状である。前記部材は、高分子複合体以外の材料を含んでいてもよいが、該材料は、前記複合材料によって接着される能力を有し、かつ、硬化サイクルの間、前述した高い硬化温度において、それらの完全性を維持すべきである。
【0046】
好ましくは、前記方法は、前記複合体を、実質的に気密な材料の層で被覆する工程、および、該材料層の内部を減圧にする工程をさらに含む。
【0047】
より好ましくは、前記方法は、未硬化の複合体の周囲に断熱チャンバーを構築する工程をさらに含む。
【0048】
本発明によれば、未硬化の複合体を、部材の少なくとも損傷部に適用する工程、該複合体を、実質的に気密な材料の層で被覆する工程、該未硬化の複合体および実質的に気密な材料層の周囲に、断熱チャンバーを構築する工程、該材料層の内部を減圧する工程、約大気圧で水蒸気を該複合体に適用する工程、および、それによって高分子複合体を形成もしくは硬化する工程を含んでなる、損傷部を有する部材の修理方法が提供される。
【0049】
好ましくは、前記方法は、前記部材の表面から遊離した物質を機械的に除去する工程をさらに含む。
【0050】
好ましくは、前記方法は、ギャップ充填化合物を、前記部材の隙間に適用し、空気侵入の可能性を減少させる工程をさらに含む。
【0051】
好ましくは、前記方法は、接着フィルムを、前記部材に貼り付け、該部材と前記複合体との接着性を向上させる工程をさらに含む。
【0052】
本発明の一形態では、前記接着剤は、エポキシ接着剤の形態で与えられる。
【0053】
好ましくは、前記方法は、非粘着性の離型フィルムを前記複合体上に適用する工程をさらに含む。
【0054】
好ましくは、前記方法は、前記複合体の周囲に通気層(ブリーザー)を巻いて、排気経路を付与する工程をさらに含む。
【0055】
本発明によれば、接着フィルムを、部材に適用し、該部材と複合体との接着性を向上させる工程、未硬化の複合体を、該部材の少なくとも損傷部に適用する工程、非粘着性の離型フィルムを該複合体上に適用する工程、該複合体の周囲に通気層を適用して排気経路を付与する工程、該複合体を実質的に気密な材料の層で被覆する工程、未硬化の複合体片の周囲に断熱チャンバーを構築する工程、該材料層の内部を減圧する工程、および、約大気圧で水蒸気を該未硬化の複合体に適用して、それによって複合体を形成もしくは硬化する工程を含んでなる、損傷部を有する部材の修理方法が提供される。
【0056】
本発明の第3の態様によれば、本発明の第1もしくは第2の局面に記載された方法を実行するための装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
当業者は、本明細書に記載された発明が、具体的に記載されたもの以外の改変および修正を受け得ることを理解するだろう。本発明が、そのような改変および修正のすべてを含むことは理解されるべきである。本発明は、本明細書で言及されもしくは示唆された、工程、特徴、組成物および化合物のすべてを、個々にまたは集合的に含み、いずれかおよびすべての組み合わせ、またはいずれかの2以上の工程もしくは特徴をも含む。
【0058】
一例として、本発明の方法は、水蒸気の存在下での複合体の硬化という関係で記載されているが、上述した記載の一般性を限定するものとして理解されてならない。
【0059】
本発明の方法は、真空下のバッグ内にある型上のプリプレグを、スチームで満たされたチャンバー内に入れる工程を備えている。該バキュームバッグは、プリプレグがスチームを吸着するのを防止しながら、未硬化の複合体プリプレグを型表面上に引きつける。
【0060】
完全な硬化を確実にするために、熱電対をプリプレグプライ間に埋め込み、未硬化の複合体が、プリプレグメーカーによって特定された時間、硬化温度に曝され続けるかどうかをモニターしてもよい。あるいは、ガラス転移温度の出現が重要でない用途については、熱電対データは、発熱反応の完了時を示すため、すなわち、高分子部位のほとんどが反応し、複合体が充分に硬化したことを示すために使用してもよい。
【0061】
本発明の方法を使用する場合には、大型部材、たとえば、車両、航空機、船舶および構造部材などをチャンバー内に入れてもよい。その後、チャンバーを密閉し、スチームを注入するか、または膨張させる。流体浴中で硬化させるためには、部材を、浴に既に入れられている流体とともに浴中に入れなければならず、双方の設置および硬化の間、浮力のある部材を押さえるために重い昇降装置を要する。
【0062】
大型製品、たとえば、橋桁や建物の梁、航空機の翼、建築上の特徴やクレーンブームについては、連続コンベヤーを、流体浴またはオートクレーブを用いる場合のような、厳密な封止を要しないスチームチャンバーとして使用してもよい。そうすることにより、部品を油圧機器によって流体に沈める流体浴硬化よりも速い部品製造が可能となる。
【0063】
流体浴を用いた硬化の場合、部材をチャンバー内に入れられないことがある。そこで、熱流体を導入すると、部材のより低い位置が最初に硬化して、硬化中にその部分に熱ストレスの発生が進行する。
【0064】
オートクレーブまたは流体浴を用いた硬化の場合、大型構造物、たとえば、建物や橋に使用して硬化のための熱を付与するために密閉容器を適用することは、実用上も経済上も充分な密閉性が得られないためにできなかった。さらにオートクレーブおよび浴を現場へ移動するための費用は、ひどく高いものになる。
【0065】
部材を室温かつ大気圧のチャンバー内に入れ、スチームをチャンバー内に注入した場合、該部品が100℃を下回る期間がある。部材と周囲のスチームとの温度差は、スチームの一部を部材上で凝結させる。部材の温度が100℃を過ぎると、部材上の水分はスチームへと気化する。
【0066】
理論に制限されることなく、2つのプロセスが硬化サイクル全体を通じて生じていると信じられる。最初に、部材が100℃未満の間に部材上で水蒸気が凝結する。スチームが部材上で凝結するとき、スチームに蓄えられていた潜熱エネルギーは放出され、部材を可能な限り迅速に昇温するのを助ける。凝結した水は4.19kJ/kgKの比熱を持ち、周囲のスチーム(約1.93kJ/kgKであり、スチームの質に依存する)と一緒になって、樹脂の発熱反応を通じて発生した、過剰な熱を複合体部位外で速やかに吸収する。
【0067】
部材の温度が100℃に近づくと、部材上で凝結した水分が過熱されたスチームの供給によって、再び気化するため、加熱を一時停止してもよい。この第2の加熱工程は、スチームの熱伝達率によって生じる。
【0068】
蒸気を含んだスチームは、空気および窒素よりも高い熱伝導率を有しているのだから、温度勾配はオートクレーブを用いた硬化よりも問題となりにくい。部材を速やかに温度に至らせ、調節する能力は、ボイドの除去に重要な役割を果たしていると信じられている。
【0069】
未硬化複合体の水分吸収は、ボイド形成の主たる原因であり、たとえ、従来技術の流体浴技術にバキュームバッグを使用したとしても、バキュームバッグの性質自体が、バキュームフィッティングを通じてすべてのものを吸引することであるから、バッグ内などの小さな穴などを通じて、水分はなお部材に接触できる。本発明の方法を使用すれば、部材は100℃を下回る期間、おそらくわずか数分間、低濃度の湿気と接触するだけである。これは、多量の水分がバキュームバッグ層を浸透するのに充分な時間ではない。100℃を超えると、スチームは部材上で凝結しない。
【0070】
(実施例)
以下の実施例は、上述した発明の使用方法をより充分に述べるため、ならびに、本発明のさまざまな面を実施すべく述べた最良の形態を説明するために役立つ。これらの実施例は、本発明の真の範囲を制限するために用いられてはならず、説明目的のために与えられたものと理解される。
【0071】
(実施例1)
2.5kWの加熱素子2つを備えた200Lタンク内の浅い水たまりを気化点まで加熱した。東レG83c平織カーボンファイバープリプレグからなり、Wrightlon 5200離型フィルムとAirweave N10ブリーザー/ブリーダーとにより被覆され、絶対圧力5kPaでWrightlon 6400バキュームバッグに収容された複合体試験片を、スチームを封入した閉鎖チャンバーに入れ、プリプレグメーカー明記の必要時間置いて硬化させた。積層中に試験片の両端のプライ間に熱電対を挿入し、硬化中の複合体部全域の温度プロファイルおよび硬化温度に到達した時間を読み取り、データを手書きで記録した。その結果を図1に示す。
【0072】
双方の熱電対は、閉鎖チャンバー全域にわたる良好な温度プロファイルを示唆する、極めて似た結果を示した。蒸気浸漬後、約160秒で複合体部は硬化温度に到達し、スチームが部材を硬化温度へ急速に至らせる可能性を示唆した。この期間の後の、一定の温度プロファイルは、該プロセスが、複合体の温度を調節し、樹脂の発熱によって生じた熱を吸収する可能性を示唆した。
【0073】
(実施例2)
2.5kWの加熱素子6つを、タンクの底の周りに均等に分配して備えた、2700Lチャンバー(長さ2.4m、幅1.2m、深さ1.2mのサイズの断熱タンク)内の浅い水たまりを気化点まで加熱した。Ayresアルミニウム製ハニカムコア材料と、東レG83c平織一軸性カーボンファイバープリプレグとからなり、Wrightlon 5200離型フィルムとAirweave N10ブリーザー/ブリーダーとにより被覆され、絶対圧力5kPaでWrightlon 6400バキュームバッグに収容された、総複合体製カーシャーシを、昇降治具を使用してチャンバー内につるし、プリプレグメーカー明記の必要時間置いて硬化させた。硬化は成功し、このシャーシは2003年のフォーミュラSAEレーシングカーに使用された。
【0074】
(実施例3)
実施例1で使用した200Lタンクをチャンバーとして使用し、そのなかに過熱スチームを大気圧で注入した。東レ2510平織カーボンファイバープリプレグからなり、Wrightlon 5200離型フィルムとAirweave N10ブリーザー/ブリーダーとにより被覆され、絶対圧力2kPaでWrightlon 6400バキュームバッグに収容された試験片を、チャンバー内に入れ、180℃で過熱スチームに曝した。試験片は発熱反応に達したが、硬化する間に、周囲のスチームが発生した余剰の熱を吸収し、ゲル化は90秒以内であり、複合体は20分未満で充分に硬化した。部材および供給されるスチームの双方の温度に対する時間のプロットを図2に示す。
【0075】
(実施例4)
風化または腐食した、木製の橋桁、柱、または構造部材の木材切片見本を処理し、表面から遊離物質を除去した。木材梁と複合体との良好な接着を確実にすべく、該木材を連続的にエアブラスト、サンディングして、調和した表面を作り出してもよい。高温高速硬化エポキシペーストを塗布し、木材の2箇所の周りに「バキュームリング」を構築した。該ペーストは、高温エポキシ樹脂と、コロイダルシリカおよびQ−セル微小球の一部とを混合することにより調製し、一度の塗布でサンディング可能な厚いペーストを与えた。軽いサンディングにより平滑な表面を得る前に、バキュームリングを一晩硬化させた。
【0076】
柔軟で、高速硬化、ギャップ充填可能な化合物をコーキングガンで、木材中のクラックに塗布し、真空圧密中のクラックに沿った空気伝播を減少させた。真空圧密は、硬化プロセス中で重要な工程である。木材とプリプレグとの良好な接着を確実にするからである。硬化中に、プリプレグと木材との間に空気が存在していると、接着に障害をきたすことがある。高温エポキシ接着フィルム(Cytec FM73M-OST)で木材をぐるりと包んだ。接着フィルムは、木材とプリプレグ材料間における強靭で耐久性のある接着を確実にするのに必要な量のエポキシを供給した。該フィルムは、接着しようとするプリプレグの温度特性と適合するように決定する。すなわち、使用する接着フィルムの選択は、プリプレグの選択に大きく依存するだろう。
【0077】
前記木材を、東レG83c平織カーボンファイバープリプレグからなる未硬化の複合体で包んだ。バキュームバッグシーラントテープをバキュームリングの周りに貼り、バキュームバッグと木材とを気密封止した。プリプレグを、非粘着性の離型フィルム(Wrightlon 5200離型フィルム)で被覆し、硬化中に樹脂がブリーザー組織にくっつかないようにした。ブリーザー(Airweave N10ブリーザー/ブリーダー)で複合体をぐるりと包み、真空圧密中に空気を排気するための経路を付与した。木材および複合体部を、気密なバキュームバッグフィルム(Wrightlon 6400 バキュームバッグフィルム)で包み、排気口を取り付け、バッグを真空引きした(絶対圧力5kPa)。
【0078】
厚織りの耐火性ポリエステルの形状をしており「スチームバッグ」と呼ばれる平らな断熱繊維片で、木材の両端がバッグの両端を越えてはみ出るように、木材をゆるく包んだ。この繊維で木材を包んだ箇所で、面ファスナー、たとえば、Velcro(R)を使用して繊維同士を連結し、柔軟なシリンダーを形成して、複合体に包まれた木材をさらに包み込んだ。木材が抜け出ている、柔軟なシリンダーの両端には、縫付けシンチを使用して、シリンダーを木材の周囲にきつく引き寄せ、ゆるく封止したバッグを形成した。バッグをおよそ2時間スチームで満たし、複合体を硬化させて木材と接着させた。
【0079】
100kNロードセルを備えたInstron 8501を使用して1.2mスパンで、前記木材を3点曲げ試験したところ、同様の木材の非損傷部片の2倍の強度を有することがわかった。試験プログラムの負荷に対する反りの比較プロットは図3中に見出せる。ここで、ソリッドセクションは木材の非損傷部片を表し、分割セクションは、縦方向に切断し、同じ大きさの3つの切片を作製した木材片を表し、カーボン修理は、実施例に記載したとおりの修理がされた分割セクションを表す。これら3つの木材片の配置の概略は、図4に見ることができる。
【0080】
(実施例5)
Ayresアルミニウム製ハニカムコア材料と、東レG83c平織一軸性カーボンファイバープリプレグとからなる、オープンホイールレーシングカーのシャーシを、エンジン室内部の領域で損傷させた。損傷は、破壊された繊維と、非接着領域のカーボンファイバーの除去を要した。損傷部の除去後、該領域を洗浄し、新たに未硬化の東レG83c平織一軸性カーボンファイバープリプレグを、損傷領域上に置いた。該領域を、Wrightlon 5200離型フィルムとAirweave N10ブリーザー/ブリーダーとで被覆し、絶対圧力5kPaのWrightlon 6400バキュームバッグに封入した。その後、カービングにて中空の空間が形成された、中密度ポリウレタンフォームセクションを使用してこの領域を覆い、フォームとバッグとの間に、空気を充填した大ボイドを付与した。修理を受けている領域の反対の面には、ファンが設置され、シャーシの非損傷部への一定の冷却気流を維持した。フォーム内のボイドにスチームを約4時間満たし、複合体の硬化を引き起こした。硬化の結果、意図した設計荷重に対して充分な強度までシャーシを修理した。
【0081】
(実施例6)
寸法150×150×30mmのコンクリート片6つを、SP Systems SE84LV平織カーボンファイバープリプレグからなる未硬化の複合材料で被覆し、さらにWrightlon 5200離型フィルムとAirweave N10ブリーザー/ブリーダーとで被覆し、絶対圧力2kPaでWrightlon 6400バキュームバッグに入れた。該バッグをスチームが導入されたチャンバー内に置いた。2時間後、複合体は硬化し、コンクリートサンプルを、複合体とコンクリートとの接着がコンクリートの引っ張り強度よりも優れていることを表す引張式密着試験(tensile dolly pull off test)にかけた。
【0082】
(実施例7)
公称寸法3m×150mm×50mmのアルミニウム製中空桁の3面を、東レG83c平織りカーボンファイバープリプレグからなる未硬化の複合体で被覆し、さらにWrightlon 5200離型フィルムとAirweave N10ブリーザー/ブリーダーとで被覆した。該未硬化の複合体を、Wrightlon 6400バキュームバッグフィルムから調製されたバッグ内に入れて封止し、絶対圧力5kPaになるまで真空引きした。アルミニウム製中空桁の中央にスチームを導入し、該アルミニウム製桁と複合体とを、スチームで2時間加熱し、複合体を硬化させた。複合体をアルミニウム製桁の外側から除去し、硬化した複合体チャネルを形成した。
【0083】
熟練した受信者に明白な修正および変形は、本発明の範囲内のものとみなす。
【図面の簡単な説明】
【0084】
例としてのみ、3つの態様および添付の図面を参照し、本発明を以下に述べる。
【図1】図1は、本発明の第1の態様にしたがって硬化した複合体について、温度に対する時間をプロットしたものである。
【図2】図2は、本発明の第1の態様にしたがって硬化した複合体に関して、導入したスチームおよび部材の双方について、温度に対する時間をプロットしたものである。
【図3】図3は、本発明の第1の態様にしたがって硬化した複合体であり、かつ、実施例4に記載された複合体の試験プログラムに関して、負荷に対するたわみを比較してプロットしたものである。
【図4】図4は、使用され、かつ実施例4に記載された、多様な材料片の配置を示す概略図である。

Claims (18)

  1. 破損または割れた部位を有する部材または物品を修理する方法であって、
    未硬化高分子複合体からなる少なくとも1層を該破損または割れた部位に配置し、
    未硬化高分子複合体の周りに気密バリアを形成して、該複合体と該気密バリアの間の領域を形成し、
    気密バリアと未硬化高分子複合体との間の領域を脱気し、該領域を部材もしくは物品の形状に一致させ、
    柔軟材料で構成された気密バリアの周りに開放もしくは閉鎖チャンバーを構築し、 該チャンバー内に水蒸気を満たし、さらに該水蒸気を気密バリアの上で凝結させることにより気密バリアを通して該複合体を加熱することにより該複合体を硬化させ、
    未硬化高分子複合体を硬化して、該部材または物品を修理することを特徴とする方法。
  2. 前記水蒸気が、ドライスチーム、ウェットスチーム、飽和スチームおよび過熱スチームを含む群の何れかの形態で供給される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記水蒸気が80℃以上の温度で供給される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 蒸気が該チャンバー内に存在または通過する際に、水蒸気が、チャンバーによって該未硬化高分子を取り巻くように制限する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. (a)チャンバー内で水を蒸発させて水蒸気を生成するか、(b)チャンバー外で水を蒸発させて水蒸気を生成し、この水蒸気をチャンバー内に通過させることをさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 未硬化高分子複合体の周りの柔軟素材をチャンバーで囲請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 該チャンバーは、気密バリアの周りに断熱材料の層を設けて断熱チャンバーを形成して構築されることを含む請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. チャンバーを通過する際に、水蒸気を膨張させることを含む請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 部材または物品を準備し、未硬化高分子複合体からなる少なくとも1つのプライを部材または物品の上または中に配置することを含む請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 部材または物品の表面から遊離物質を機械的に除去することをさらに含む請求項に記載の方法。
  11. ギャップ充填化合物を、前記部材または物品の1以上の隙間に適用することをさらに含む請求項または10に記載の方法。
  12. 接着層を、前記部材または物品に適用し、該部材または物品と前記複合体との間に、接合を生成させることを含む請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 非粘着性の離型フィルムを、前記複合体上に適用することを含む請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 未硬化高分子複合体の周囲に通気層を適用することをさらに含む請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記請求項1〜14のいずれかに記載の方法であって、該水蒸気を大気圧にて供給する方法。
  16. 大気圧にて、未硬化高分子複合体を水蒸気により加熱する工程を含んでなる、高分子複合体の形成もしくは硬化方法であって、
    加熱に先立ち、破損まらは割れた部位を有する部材または物品を準備し、未硬化高分子複合体からなる少なくとも1層を該破損または割れた部位に配置し、未硬化高分子複合体を硬化して、該部材または物品を修理する方法。
  17. 前記水蒸気が、ドライスチーム、ウェットスチーム、飽和スチームまたは過熱スチームの形態であることを特徴とする、請求項16に記載の高分子複合体の形成もしくは硬化方法
  18. 前記水蒸気が、少なくとも80℃の温度で供給される請求項16または17に記載の高分子複合体の形成もしくは硬化方法。
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