JP4830962B2 - 液処理装置、カップ体の着脱方法及び記憶媒体 - Google Patents

液処理装置、カップ体の着脱方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば半導体ウエハや液晶ディスプレイ用のガラス基板(LCD基板)といった基板に対し例えばレジスト液等の処理液を供給する液処理装置に組み込まれるカップ体を脱着する技術に関する。
半導体製造工程の一つであるフォトレジスト工程においては、基板例えば半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト液を塗布し、露光した後、現像液により現像して表面にマスクパターンを形成する処理を行っている。このような処理は、一般にレジストの塗布・現像を行う塗布、現像装置に、露光装置を接続したシステムを用いて行われている。
レジスト液や現像液等、処理液の一つである塗布液をウエハの表面に塗布する液処理の一つにスピンコーティング法がある。この手法を用いた液処理装置1の概略について図1を用いて簡単に説明しておく。先ず、ウエハWをスピンチャック11上に略水平に保持し、供給ノズル15をウエハWの表面と対向する位置に設定した状態にて、図示しない供給路を介して送られてくる塗布液を供給ノズル15から吐出してウエハW表面中央部に供給する。そして、当該ウエハWを鉛直軸回りに回転させることにより発生する遠心力を利用してウエハWの表面全体に塗布液を広げ、塗布膜を形成することにより塗布を行う。
スピンチャック11の周囲には、スピンチャック11に保持されたウエハWの側方を囲むように、塗布液の飛散を抑えるための筒状のカップ体2を設置してあり、液処理装置1の処理空間10aからカップ体2内部を介して外部へと排気される気流が形成されている。これにより、液処理の際にウエハWから飛散した塗布液はミストの状態で気流と共に排気ポート25より排出され、またカップ体2内で捕集されてドレインとしてドレインポート26より排出される。
このようにしてカップ体2内を通過する塗布液は、その一部がカップ体2内部に付着して固化・堆積し、ミストやドレインの排出経路を塞いで気流の排気効率を低下させ、ウエハWから飛散した塗布液を十分に排出できなくしてしまう場合がある。そこでカップ体2を液処理装置1より取り外して洗浄すると共に、代わりのカップ体2を装着する作業が例えば1週間に1度等のペースで定期的に行われる。
ところで、レジスト塗布ユニットや現像ユニット等に上述の液処理装置1を適用した塗布、現像装置は、処理効率向上のためこれらの処理ユニットを複数備えると共に、塗布、現像装置のフットプリントを低減するためコンパクトなサイズの処理ユニットを複数段積層した構成となっており、更にウエハWの大口径化に伴いカップ体2も大型化している。このような構成の塗布、現像装置に設置された液処理装置1からカップ体2を搬出入する作業は、狭い空間の中で重いカップ体2を取り扱わなければならず困難であるばかりでなく、バランスを崩してスピンチャック11や供給ノズル15等にカップ体2をぶつけると、これらの機器を破損してしまうおそれがあった。
また図1にて説明したように、一般的なカップ体2は塗布液のミストやドレインを排出するための排気ポート25やドレインポート26をその底面に備えている。このためカップ体2を液処理装置1に装着する際には、カップ体2を筐体10内に搬入し、上述の各ポート25、26と液処理装置1側の排気管51やドレイン管52との位置合わせを行い、その位置でカップ体2を下に降ろしてこれらの配管51、52に各ポート25、26を接続する作業が必要となる。また、カップ体2を取り外す際にもカップ体2内部に残っている塗布液を周囲にこぼさないようにドレインポート26を手で押さえたりしながらカップ体2を持ち上げ、筐体10から搬出する作業が必要となり、これらの昇降作業は特に面倒な作業であった。
このような問題に対し特許文献1には、上面の開口した箱状の収納容器内にカップ体2やスピンチャック11を収納し、この収納容器の下方に敷設されたレール上に沿って筐体10内から収納容器を引き出す構造の液処理装置が記載されている。この技術では、収納容器を筐体10から引き出すことで広い場所での作業を可能にしカップ体2の着脱作業の容易化を図っているが、カップ体2の下にレールを敷設することは筐体10をコンパクト化する際の阻害要因となる。また本技術は、カップ体2の着脱作業の中でも特に面倒なカップ体2の昇降作業を容易にする技術でもない。
特開2002−280296号公報:請求項1〜2、0070段落、0056段落
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、基板の表面に供給ノズルから処理液を供給して液処理を行う液処理装置において、この液処理装置に装着されるカップ体の着脱の容易な液処理装置、カップ体の着脱方法及びこの着脱方法を記憶した記憶媒体を提供することにある。
本発明に係る液処理装置は、筐体内の基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、供給ノズルから処理液を供給して、基板の表面を液処理する液処理装置において、
前記基板保持部に保持された基板の側方を囲むように設けられ、前記筐体内の基体に上方から着脱自在に装着されたカップ体と、
このカップ体を着脱自在に保持するカップ体保持部と、
前記カップ体が基体に装着される第1の位置と、この第1の位置よりも上方側の第2の位置と、の間で前記カップ体保持部を昇降させる昇降機構と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記カップ体保持部は、カップ体を横方向に着脱自在に保持するように構成されていることが好適であり、前記第2の位置は、カップ体を前記カップ体保持部から取り外したときにそのまま他の機器と干渉せずに筐体の側壁の開口部から外に取り出せる高さ位置に設定されていると更によい。更には、前記第2の位置と、この第2の位置から横方向に移動した第3の位置との間で前記カップ体保持部を移動させる移動機構を更に備えるように構成してもよい。
また前記カップ体は複数のリング部材を重ね合わせて組み立てられ、前記カップ体保持部は、前記リング部材が正しく組み立てられた場合に限り、前記カップ体を上下から挟持して当該カップ体を保持できるように構成されていることが好ましく、前記カップ体保持部は、カップ体を上下方向に挟圧するための弾性体を更に備えているとよい。
この他、上述の各液処理装置は、前記カップ体内を排気するための排気管に接続される排気ポートと、前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートと、が前記カップ体の底面に設けられ、前記カップ体保持部は、前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制することにより前記カップ体を周方向に位置決めするための規制部材を備えているとよい。ここで前記規制部材は、前記カップ体の装着時には規制位置にて前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制し、当該カップ体の取り外し時には開放位置に移動するように構成され、前記規制部材が前記規制位置に到達したことを検知する位置センサと、この位置センサによる検知結果に基づいて前記カップ体が前記カップ体保持部に正しく装着されたか否かを判断する装着判断手段と、この装着判断手段による判断の結果を報知する報知手段と、を更に備えるように構成するとよい。
また、前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートが前記カップ体の底面に設けられ、前記カップ体保持部は、前記廃液管から取り外された廃液ポートを塞ぐ液受け機構を備えるように構成してもよい。
前記昇降機構により前記第2の位置から前記第1の位置へと前記カップ体保持部を下降させる下降動作において、前記カップ体保持部が前記第1の位置に到達したか否かを検知する検知センサと、この検知センサにより検知されなかったときに、前記カップ体が液処理装置に装着されなかったと判断する判断部と、を更に備えていてもよい。この場合には、前記判断手段による判断結果を報知するための報知手段を更に備えていることが好ましい。
また本発明に係るカップ体の着脱方法は、筐体内の基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、供給ノズルから処理液を供給して、基板の表面を液処理する液処理装置に装着されるカップ体の着脱方法において、
前記基板保持部に保持された基板の側方を囲むように設けられ、前記筐体内の基体に上方から着脱自在に装着されるカップ体をカップ体保持部に着脱自在に保持する工程と、
前記カップ体が基体に装着される第1の位置と、この第1の位置よりも上方側の第2の位置と、の間で前記カップ体保持部を昇降させる工程と、を含むことを特徴とする。
ここで前記カップ体保持部は、カップ体を横方向に着脱自在に保持するように構成されていることが好ましく、前記第2の位置は、カップ体を前記カップ体保持部から取り外したときにそのまま他の機器と干渉せずに筐体の側壁の開口部から外に取り出せる高さ位置に設定されていると更によい。また、前記第2の位置と、この第2の位置から横方向に移動した第3の位置との間で前記カップ体保持部を移動させる工程を更に含むことがより好ましい。
ここで前記カップ体は、複数のリング部材を重ね合わせて組み立てられ、前記カップ体保持部に保持する工程においては、前記リング部材が正しく組み立てられた場合に限り、前記カップ体を上下から挟持して当該カップ体を保持できるように前記カップ体保持部が構成されていることが好適であり、前記カップ体保持部は、カップ体を上下方向に挟圧するための弾性体を備えていることが好ましい。
当該カップ体内を排気するための排気管に接続される排気ポートと、前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートと、が前記カップ体の底面に設けられ、前記カップ体を前記カップ体保持部に保持する工程においては、前記カップ体保持部に設けられた規制部材により、前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制することにより前記カップ体を周方向に位置決めするように当該カップ体を保持してもよい。ここで前記規制部材は、前記カップ体の装着時には規制位置にて前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制し、当該カップ体の取り外し時には開放位置に移動するように構成され、前記規制部材が前記規制位置に到達したことを検知する工程と、この検知工程による検知結果に基づいて前記カップ体が前記カップ体保持部に正しく装着されたか否かを判断する工程と、この判断工程における判断の結果を報知する工程と、を更に含むとよい。
この他、前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートが前記カップ体の底面に設けられ、
前記カップ体保持部を昇降させる工程においては、このカップ体保持部に備えられた液受け機構により前記廃液管から取り外された廃液ポートを塞ぐようにしてもよい。
第2の位置から前記第1の位置へと前記カップ体保持部を下降させる下降動作において、前記カップ体保持部が前記第1の位置に到達したか否かを検知する工程と、この検知工程にて前記カップ体保持部の前記第1の位置への到達を検知しなかったときに前記カップ体が液処理装置に装着されなかったと判断する工程と、を更に含んでもよく、この場合には前記カップ体の装着を判断する工程における判断結果を報知する工程を更に含んでもよい。
また本発明に係る記憶媒体は、筐体内の基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、供給ノズルから処理液を供給して、基板の表面を液処理する液処理装置に用いられるプログラムを格納した記憶媒体であって、上述したカップ体の着脱方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、液処理装置に装着されるカップ体を、その装着位置と、このカップ体を搬入出できる位置との間で昇降させる昇降機構を備えているので、オペレータがこれらの作業を行う必要がなくなり、カップ体の着脱作業が容易化される。
本発明に係る液処理装置をウエハWに対して塗布液であるレジスト液をスピンコーティングにより塗布する塗布ユニットに適用した実施の形態について説明する。初めに液処理装置1の概要について図1、図2を参照しながら説明する。図1は実施の形態に係る液処理装置1の縦断面図であり、図2(a)はその平面図である。
液処理装置1は、例えば直方体の筐体10を有しており、その内部が液処理の行われる処理空間10aとなっている。液処理装置1は筐体10内に処理対象のウエハWを載置するスピンチャック11と、ウエハW表面にレジスト液を供給する供給ノズル15と、ウエハW周縁部に塗布されたレジスト液を除去するためのリンスノズル17と、ウエハW表面から飛散したレジスト液のミスト等の飛散を抑えるためのカップ体2とを備えている。
スピンチャック11は、ウエハWの裏面側中央部を吸引吸着して水平に保持するための基板保持部としての役割を果たす。スピンチャック11は軸部12を介して駆動機構(スピンチャックモータ)13に接続されており、スピンチャック11はこのスピンチャックモータ13によってウエハWを保持した状態で回転及び昇降自在に構成されている。スピンチャック11の側方には、昇降機構14aと接続された昇降ピン14がウエハWの裏面を支持して昇降可能なように設けられており、後述する搬送手段(メインアームA1、A2)との協同作用によって筐体10の外部から搬入されてきたウエハWの受け渡しを行えるようになっている。ここで、図中の10bは搬送手段(メインアームA1、A2)に臨む面に形成されたウエハWの搬入出口である。
供給ノズル15は図示しない供給ユニットから送液されてきたレジスト液をスピンチャック11に保持されたウエハW表面に供給する役割を果たす。供給ノズル15は、基台16aに支持されており、この基台16aは図1に示したZ方向に昇降自在、また基台16aの基部に設けられたガイドレール16bによりX方向に移動自在に構成されている。これらの構成により供給ノズル15は、例えばホームポジション(図2(a)に示すガイドレール16bの左端の位置)から移動してスピンチャック11に保持されたウエハWの表面の例えば中央部と対向し、その表面にレジスト液を吐出することができる。
リンスノズル17は、ウエハWに塗布されたレジスト膜の周縁部の剥がれ等を防止するため、レジスト膜を除去するリンス液をウエハW周縁部に供給する役割を果たす。リンスノズル17は、図2(b)の側面図に示すように鉤状に屈曲した形状のノズルを逆さにした状態で駆動部18に取り付けられており、鉛直方向に昇降自在、鉛直軸回りに回転自在に構成されている。リンスノズル17は例えば図2(a)に示すように、供給ノズル15のホームポジションに対してスピンチャック11を挟んでX方向に反対側に設置されており、サイドリンスを行っていないときには、図中に破線で示したホームポジションにて待機し、サイドリンス中は駆動部18を駆動してスピンチャック11に保持されたウエハWの周縁部と対向する位置までリンスノズル17の先端部を移動させリンス液を吐出できるようになっている。
更に液処理装置1は各機器の動作を統括制御する役割を果たす制御部6を備えており、この制御部6にはスピンチャック11のスピンチャックモータ13や基台16a等が接続されている。なお制御部6は、本実施の形態に係る液処理装置1を塗布ユニットとして備える塗布、現像装置全体の動作を統括制御する機能も備えている。
次に、カップ体2について図1、図2を参照しながら説明する。カップ体2は、スピンコーティング等の際にウエハWを回転させることによってウエハWから飛散したミストが処理空間10a内に飛び散るのを抑え、液処理装置1外にミストやドレインを排出する役割を果たす。カップ体2は、図1に示すようにレジスト液のドレインを受ける液受け部となるアンダーカップ2cと、レジスト液のドレインをこのアンダーカップ2cへ案内するためのインナーカップ2bと、このインナーカップ2bとの間に気流の流路を形成しカップ体2のカバーとなるアッパーカップ2aと、からなる3つのリング部材を下方からこの順番に重ね合わせてなり、組み立て後にはドーナツ状の円筒が形状されるように構成されている。
以下、組み立て後のカップ体2の構成について説明する。図1に示すように、アッパーカップ2aとインナーカップ2bとの間には開口部21aが形成されている。開口部21aはアッパーカップ2aとインナーカップ2bとの間に形成される流路にレジスト液のミストを含んだ気流(図1中に実線の矢印で示してある)を取り込む役割を果たす。カップ体2は、例えば図1に示すようにスピンチャック11に保持されたウエハWの周縁外側に開口部21aを位置させるように液処理装置1に装着される。
またスピンチャック11に保持されたウエハWの周縁部下方には、断面が「への字」状のリング部材22を設けてあり、このリング部材22の外端面には、カップ体2底部の液受け部24に進入するように下方に伸びる端板23が設けられている。これによりウエハWから飛散したレジスト液の一部はドレインとしてリング部材22及び端板23の表面を伝って液受け部24に案内されるようになっている。なお、これらリング部材22と端板23とは、上述のインナーカップ2bにより構成されている。
カップ体2の下部側は、上述のアンダーカップ2cにより構成される液受け部24となっており、その底部には液受け部24に溜まったレジスト液のドレインを排出するためのドレインポート26と、カップ体2内を通流した気流を排気するための例えば2つの排気ポート25とが設けられている。図1に示すように夫々のポート25、26は各々排気管51、ドレイン管52に接続され、レジスト液のドレイン及びミストを含む気流が液処理装置1から排出されるようになっている。ここで排気ポート25は、図1に示すように液受け部24内の上方に延伸されており、液受け部24から排気管51へのドレインの溢流を防ぐための溢流防止壁24aを構成している。なお各ポート25、26は、夫々排気管51、ドレイン管52に嵌入可能な形状を有しており、位置合わせを行ってからカップ体2を押し込むだけで各ポート25、26と配管51、52とが嵌合して接続される構造となっている。また、各ポート25、26は、三角形の頂点を形成するようにカップ体2の底面に配置されているが(図5参照)、図示の便宜上図1においてはこれらのポート25、26を直列に配置して示してある。
またカップ体2と対向する筐体10の天井部にはフィルタユニット19が取り付けられており、フィルタユニット19から例えば清浄空気を所定流量で供給することにより、処理空間10a内に清浄空気のダウンフローが形成されるようになっている。清浄空気の一部は、処理空間10a内に設けられた図示しない排気部より排気されるが、残りの清浄空気は開口部21aからカップ体2内に取り込まれ、図1のカップ体2断面図内に矢印で示したような気流を形成して排気ポート25から排出されるようになっている。なお10cは、カップ体2を筐体10から搬出入する際に取り外される蓋体である。
以上の構成に基づいて液処理装置1による液処理の動作について簡単に説明する。外部の搬送手段によって搬入出口10bより処理空間10a内に搬入されたウエハWは、昇降ピン14により裏面側を支持され、搬送手段を処理空間10a外へ退避させて昇降ピン14を下降させることによりスピンチャック11に受け渡される。そして基台16aを移動させ、スピンチャック11上に保持されたウエハWの中央部上方に供給ノズル15を位置させてレジスト液を吐出する。
このようにしてウエハW表面にレジスト液を滴下した後、スピンチャック11を例えば1000rpmの回転数で例えば約2秒間回転させることによりウエハWの径方向に広げるスピンコーティングを行う。続けてスピンチャック11を例えば2500rpmの回転数で例えば30秒間回転させることによりコーティングしたレジスト液の振り切り乾燥を行う。しかる後、リンスノズル17よりウエハWの周縁部にリンス液を塗布し、スピンチャック11を例えば1500rpmの回転数で例えば8秒間回転させることでウエハW周縁部に塗布したレジスト膜を除去する。更にこの後、スピンチャック11を例えば2000rpmの回転数で例えば5秒間回転させることでリンス液の振り切り乾燥を行って液処理を完了する。レジスト液の塗布されたウエハWは、ウエハWを搬入したときとは逆の順序で搬送手段に受け渡され液処理装置1から搬出される。
上述したスピンチャック11の回転によりウエハWから飛散したミストは、カップ体2内を流れる気流に乗って排気ポート25より排気管51へと排出される。また、ウエハWより振り切られたり、流路の壁面上でミストから成長したりした液滴はドレインとなってリング部材22や端板23等を伝わり、液受け部24内に溜まった後ドレインポート26を介してドレイン管52へと排出される。
ここで本実施の形態に係るカップ体2は、図1、図2に示すように、その下面を支持する支持部材31と上面を押さえる押さえ部材32とからなるカップ体保持部により保持されている。そして、背景技術において説明した定期的な洗浄作業等に際して、これらのカップ体保持部を昇降させることにより、カップ体2をその装着位置(第1の位置)と、オペレータが液処理装置1からの搬出入作業を行う位置(第2の位置)との間で移動させることができるようになっている。以下、図3〜図5を用いてこれらカップ体保持部とその昇降機構について詳述する。
図3はカップ体2をカップ体保持部3に取り付けた状態を示す斜視図であり、図4はカップ体2をカップ体保持部3から取り外して搬出入する際の状態を示す斜視図である。また図4は、カップ体2取り付けた状態のカップ体保持部3を底面側から見た斜視図である。なお図示の便宜上、図3以降の図においては、図1、図2にて説明したカップ体2の構成を簡略化して記載してある。
図3、図4に示すように、カップ体保持部3はカップ体2の底面を支持する支持部材31と、この支持部材31に対向しカップ体2の上面を押さえる押さえ部材32と、これら支持部材31と押さえ部材32とを連結する連結部材33とから構成され、カップ体2をこれらの部材31、32で挟持できるようになっている。
支持部材31及び押さえ部材32は各々平面形状が概ねコ字型に近い形状を有する板材であって、左右が塗布、現像装置の外側へ向けて伸び出し、この伸び出し部分にてカップ体2を上下から挟持するようになっている。支持部材31左右の伸び出し部分及び左側伸び出し部分の基端部には、その内縁が排気ポート25やドレインポート26の外周面に対応する切り欠き部であるポート受け部31aが設けられている。また図5に示すように夫々のポート受け部31aの直ぐ下方には各ポート25、26の外周面に対応する形状の円弧部分を有する弾性体であり、規制部材として機能するバネ部材35がポート受け部31aより若干内側に飛び出した状態で、且つこれらのポート25、26を側面から押さえつける方向に付勢された状態で取り付けられている。そこで、夫々のバネ部材35に各ポート25、26の位置を合わせてカップ体2を水平方向に押し込むと、各バネ部材35が拡開して、バネ部材35の先端部が各ポート25、26の周面を案内し、夫々のポート25、26と対応するバネ部材35の円弧部分とを嵌合させる。更に2つのバネ部材35が復元しようとして各ポート25、26を挟圧することにより、各ポート25、26の位置を規制してカップ体2を周方向に位置決めすることができる。
押さえ部材32は支持部材31上に載置されたカップ体2を上から押さえて固定する役割を果たす板材であって、図3、図4に示すように押さえ部材32の先端縁はカップ体2の開口縁の曲率に対応した曲率の円弧縁部として形成され、カップ体2の開口縁に沿った起立縁21bがこの円弧縁部に嵌合した状態で規制されるように構成されている。また上述のように、カップ体2底面に設けられた各ポート25、26が、バネ部材35の円弧部分に夫々適合して規制されることによりカップ体2の位置決めがされ、カップ体2を下降したとき、各ポート25、26と排気管51、ドレイン管52とを嵌合させてカップ体2を正しい位置に装着できる。
押さえ部材32にはカップ体2の上面を下方へ押さえつける方向へ付勢された弾性体である4つの板バネ32aが取り付けられており、支持部材31上に載置されたカップ体2を確実に固定することができるようになっている。なおこれらの板バネ32aは付勢量を調整してあり、アッパーカップ2a、インナーカップ2b等のいずれかの部材がカップ体2に正しく組み込まれていない場合には板バネ32aでカップ体を固定することができず、カップ体保持部3にカップ体2を保持できなくなってしまうようになっている。
支持部材31と押さえ部材32とは、図4に矢印で示したカップ体2を搬出入する方向(以下メンテナンス方向という)から見て左右両端部において連結部材33により連結されている。2本の連結部材33により連結された2枚の板材31、32は、略平行な状態で上下に対向し、この間にカップ体2を挟みこめるようになっている。ここで支持部材31と押さえ部材32との対向する間隔は、例えばアッパーカップ2aとアンダーカップ2cとの予め定められた3つの部材が全て組み込まれている場合に限り安定してカップ体2を保持できるようになっている。即ち、例えばアッパーカップ2aを組み込むのを忘れてしまった場合には、カップ体2の高さが支持部材31、押さえ部材32の間隔よりも低くなってしまうため、板バネ32aによりカップ体2を押さえつけることができず、カップ体2を安定に保持することができないようになっている。またカップ体2は、図1に示すようにその側方から見た投影面が四角形となっており、同じく側方から見た投影面がコの字形のカップ体保持部3にて固定し易い形状となっている。なお、連結部材33は支持部材31と押さえ部材32とによって挟持された状態のカップ体2と干渉しないような位置に取り付けられる。
これら支持部材31、押さえ部材32は、後述するモータ・シリンダ4や昇降ガイド部材43を介して2本の固定部材34に固定され、この固定部材34をビス等で筐体10の底面に締結することによりカップ体保持部3全体を液処理装置1(基体)に固定してある。図2に示すようにカップ体保持部3は、蓋体10cを取り外したオペレータがカップ体2を搬出入する方向(メンテナンス方向)に対向してカップ体2を挟持する状態となるように液処理装置1に取り付けられている。
次にこのカップ体保持部3を昇降させる昇降機構について説明する。カップ体保持部3を昇降させる昇降機構は、カップ体保持部3の昇降動作をガイドする昇降ガイド部材43と、カップ体保持部3を昇降させる駆動機構としてのモータ・シリンダ機構4(以下、単に「モータ・シリンダ4」という)と、から構成されている。図4に示すように昇降ガイド部材43は支持部材31の移動方向をガイドできるように支持部材31と固定部材34との間に一組ずつ介設されている。
モータ・シリンダ4は、後述する図7(b)に示すように棒状のシリンダロッド42とこのシリンダロッド42を軸方向に往復運動させるモータを備えた筐体部41とから構成され、図示しない電源から供給される電力を利用してカップ体保持部3を昇降させるアクチュエータとしての役割を果たす。モータ・シリンダ4は、既述の昇降ガイド部材43の移動方向と、シリンダロッド42の移動方向とが平行となるように例えば固定部材34の一方側(本実施の形態では、図3の図面に向かって手前側)に設置されている。また、このモータ・シリンダ4の設置された他方側の固定部材34には、上述のモータ・シリンダ4の動作に従動するように構成されたシリンダロッド42とこれを収める筐体部41とが設置されている。各シリンダロッド42は押さえ部材32の下面にその頭部を固定されており、モータ・シリンダ4側のモータによる往復運動によって筐体部41を突没し、押さえ部材32を突き上げたり引き降ろしたりすることによってカップ体保持部3全体を昇降させることができるようになっている。そして、シリンダロッド42が筐体部41内に没入した状態では、カップ体2を装着位置にて保持する第1の位置、シリンダロッド42が筐体部41より最も高くまで突き出た状態では、カップ体2を搬出入可能な第2の位置に夫々カップ体保持部3を位置させるように、シリンダロッド42の長さやその往復距離を設定してある。また本実施の形態において「第2の位置」は、処理空間10a内の他の機器(例えばスピンチャック11等)と干渉せずにカップ体2を搬出入可能な位置に設定されている。
また既述の制御部6は、図2に示すようにモータ・シリンダ4とも接続されており、カップ体保持部3の昇降動作を制御したり、この昇降動作を検知してその結果をオペレータに通知したりすることができるようになっている。図6は、これらの動作に関して、制御部6とカップ体保持部3の昇降機構との電気的な関係を説明するためのブロック図である。制御部6は、本実施の形態に係る液処理装置1(塗布ユニット)を含む塗布・現像装置全体を統括制御する機能を備えたコンピュータとして構成されている。制御部6は、中央演算処理装置(CPU)61と、プログラム格納部62とを有している。
カップ体2の着脱に係る機能に関してモータ・シリンダ4は制御部6に接続されており、制御部6からモータ・シリンダ4へはカップ体保持部3を昇降させる動作を開始させるための動作命令が出力されるようになっている。一方、モータ・シリンダ4から制御部6へは昇降動作を停止したことを知らせるための停止信号を出力するようになっている。また、モータ・シリンダ4は、例えばシリンダロッド42を筐体部41に完全に没入させるとスイッチをオンとしてカップ体保持部3が第1の位置に到達したことを知らせる検知信号を制御部6に出力する検知センサ45を備えている。
またプログラム格納部62はモータ・シリンダ4を駆動させてカップ体保持部3を昇降させる動作やモータ・シリンダ4に設置された検知センサ45からの信号に基づいてカップ体2が液処理装置1に装着されたか否かを判断する判断部としての動作を実行するためのステップ群を備えたコンピュータプログラム(「カップ体着脱管理プログラム」と示してある)を格納する役割を果たす。なお、プログラム格納部62は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶手段により構成されている。
ここで、カップ体2が液処理装置1に装着されたか否かを判断する判断部の作用について説明する。判断部は、制御部6よりモータ・シリンダ4に動作命令を出力し、その後モータ・シリンダ4より停止信号を受信すると共に検知センサ45から検知信号を受けた場合には、カップ体保持部3が第1の位置に到達して止まったと判断する。一方でモータ・シリンダ4より停止信号を受信したが、検知センサ45からは検知信号を受け取らなかった場合には、カップ体保持部3が第1の位置に到達しないまま止まっているので、カップ体2を液処理装置1に正常に装着することができなかったと判断する。そして制御部6には表示操作部63が接続されており、表示操作部63は、判断部(制御部6)より取得した上述の判断結果に基づいて、例えばカップ体2の装着が正常に行われなかった旨の報知を行う報知手段として機能するようになっている。なお表示操作部63は、ソフトスイッチを介してオペレータからの命令を受け付ける機能も備えている。
次に本実施の形態の作用について説明する。図7は、カップ体保持部3の昇降前後における処理空間10a内の状態を説明するための概略の側面図である。図7(a)はカップ体2が液処理装置1に装着されている状態を示し、図7(b)はカップ体2を筐体10から搬出入可能な状態を示している。なお、これらの図では図示の便宜上昇降ピン14や供給ノズル15、フィルタユニット19等の記載は省略してある。また図示の便宜上、モータ・シリンダ4の設置されている位置は、図3にて説明した位置とは反対側、即ち図7に向かって手前側に設置されているものとして表示してある。
液処理装置1からのカップ体2の着脱操作は、実施の形態に係る液処理装置1の停止している期間中、例えば塗布ユニットを備えた塗布、現像装置の停止期間中に行われる。カップ体2を搬出する前の状態においては図7(a)に示すように、カップ体保持部3はカップ体2を第1の位置で保持し、これにより排気ポート25が排気管51と接続され、また便宜上図示を省略したドレインポート26はドレイン管52と接続され、これによりカップ体2が液処理装置1に装着された状態となっている。
次いで例えばカップ体2の洗浄を行うため、図2に示した蓋体10cを取り外してカップ体2を搬出入するためのカップ体搬出入口10dを確保し、モータ・シリンダ4によりカップ体保持部3を第2の位置にまで上昇させて、図7(b)に示すようにカップ体2を持ち上げる。これによりカップ体2をメンテナンス方向に引き出すだけで、スピンチャック11を始めとする処理空間10a内の他の機器と干渉せずにカップ体2を搬出することができる。なお、このときカップ体2とスピンチャック11との干渉を防止するため、ウエハWの受け渡し位置で待機しているスピンチャック11をスピンチャックモータ13によって下降させるように構成してもよい。
次いでオペレータは、洗浄のため搬出したカップ体2に替えて洗浄済みのカップ体2を、メンテナンス搬送方向から処理空間10a内に搬入し、カップ体保持部3にカップ体2を保持させる。このとき図5に示したバネ部材35によって2つの排気ポート25を側面から押さえると共に起立縁21bが規制されることによりカップ体2を正確な位置に固定する。なお図5によればカップ体2を180°回転させて、ドレインポート26の位置が手前側になるようにしてもバネ部材35で排気ポート25を固定することができるが、このような状態ではドレインポート26とドレイン管52とを接続できなくなってしまう。そこで、上述のように間違った向きにカップ体2を取り付けた場合にはカップ体保持部3を第1の位置まで下降させることができないように、規制機構を更に設置してもよい。例えば規制機構は、間違った向きに取り付けられたカップ体2のドレインポート26下方に相当する位置の筐体10底面に、直方体状の突起物等を設置し、この突起物と、間違った位置に下降してきたドレインポート26とを干渉させることにより、カップ体2を装着位置まで下降させることができなくなるように構成する場合等が考えられる。
カップ体保持部3にてカップ体2を保持したら、オペレータが表示操作部63上の所定のソフトスイッチを押下してモータ・シリンダ4を作動させてカップ体保持部3を第1の位置まで下降させ、図7(a)に示すように新たなカップ体2を液処理装置1に装着する。この場合には、モータ・シリンダ4からの停止信号と検知センサ45からの検知信号との2つの信号を取得することによってカップ体2が正しく液処理装置1に装着されたことを判断できる。これに対して検知センサ45からの検知信号を取得していないにも係らずモータ・シリンダ4からの停止信号を得た場合には、カップ体2の装着を失敗したものと判断し、その旨を表示操作部63に表示してオペレータに報知する。カップ体2の装着を終えると、オペレータが蓋体10cを取り付けて液処理装置1は使用可能な状態となる。
本実施の形態によれば以下のような効果がある。液処理装置1に装着されるカップ体2を、その装着位置と、液処理装置1内の他の機器と干渉せずにこのカップ体2を搬入出できる位置との間で昇降させるカップ体保持部3を備えているので、オペレータがカップ体2を手に持って昇降させる動作を行わずに済む。従来オペレータは、例えばカップ体2の搬入時においてはカップ体2を手に持って筐体10内に搬入した後、スピンチャック11等の機器と筐体10壁部との狭い空間を、カップ体2が他の機器にぶつからないようにしながら下に降ろし、手先の感覚により排気ポート25と排気管51と等の位置合わせを行いつつカップ体2を装着するという困難な作業を行っていた。また手先の様子を目で確認するためには、カップ体2を持ったまま筐体10内を覗き込むといった無理な姿勢をとらなければならなかった。これに対して本実施の形態では、カップ体2の昇降作業を行わなくてよいので、オペレータは水平方向にカップ体2を移動させてカップ体保持部3に着脱するだけでよく、上述の困難な作業が省略されオペレータの作業負荷が大幅に軽減される。
また、カップ体2が予め定められたアッパーカップ2a、インナーカップ2b等の部材で正しく組み立てられている場合に限り、支持部材31と押さえ部材32との間に安定してカップ体2を保持できるようにカップ体保持部3を構成している。このため、例えばアッパーカップ2aを組み込み忘れた状態のカップ体2は、カップ体保持部3で保持することができないので、実施の形態に示したような複数の部材を組み立ててなるカップ体2の一部の部材の組み込み忘れを防止することができる。
更にカップ体2を保持するカップ体保持部3の支持部材31には、2つの排気ポート25を周方向に固定するためのポート受け部31aやバネ部材35のような規制部材を備えているので、正しい方向に保持されたカップ体2が周方向に動いてしまうのを防止し、排気ポート25やドレインポート26を夫々排気管51やドレイン管52に正確に接続できる。なお、本実施の形態では2つの排気ポート25を固定する構成としたが、固定するポート25、26の組み合わせはこの例に限定されない。正しい方向に保持されたカップ体2の排気ポート25かドレインポート26の中で少なくともいずれか1つ以上を固定するようにすればよい。
また液処理装置1は、カップ体保持部3の第1の位置への到達を確認するための検知センサ45と、この検知センサ45による検知結果に基づいてカップ体2が液処理装置1に装着されたか否を判断する判断部(制御部6の機能の1つである)とを備えている。この結果、正しい方向に載置されなかった等の理由でカップ体2を液処理装置1に装着できなかった場合には、この状態を把握することができ、報知手段である表示操作部63を介してこの旨をオペレータに報知することができる。これによりオペレータは適切な対応を取ることが可能となり、カップ体2を装着しないまま液処理装置1の運転を開始してしまう等のトラブルを防ぐことができる。
また図8の拡大斜視図に示すように、カップ体2の昇降時にアンダーカップ2c内に溜まっているレジスト液がドレインポート26から漏出した場合にこれを受け止める液受け機構36を設けてもよい。液受け機構36は、例えばカム機構等によりカップ体保持部3の昇降動作と連動させて、カップ体保持部3を上昇させるときにドレインポート26の昇降軌道から横に外れた退避位置からドレインポート26の下に液受け機構36をスライドさせ、カップ体保持部3を下降させるときにドレインポート26の下から退避位置に液受け機構36をスライドさせる等の構成を採用することによってカップ体2装着時にドレインポート26とドレイン管52との接続を液受け機構36が邪魔してしまわないように構成するとよい。
また、カップ体保持部3のタイプも上述の実施の形態中に示した、支持部材31と押さえ部材32とでカップ体2を挟持するタイプのものに限定されない。例えば、押さえ部材32を備えず、カップ体2の底面の形状と略同形状の支持部材31のみでカップ体2を支持するタイプのカップ体保持部3であってもよい。
以上の実施の形態では、カップ体2を昇降させるための昇降機構を備えた構成の液処理装置1について説明したが、このような昇降機構に加えてカップ体2を搬出入する方向(メンテナンス方向)へ水平移動させる移動手段を備えた構成としてもよい。図9はこのような移動機構7を備えた第2の実施の形態に係る液処理装置を説明するための説明図である。図9(a)は、カップ体2を液処理装置に装着した状態で保持するカップ体保持部3(支持部材31及び押さえ部材32)と、このカップ体保持部3を移動させるための昇降機構(モータ・シリンダ4)及び移動機構7の斜視図である。また図9(b)は、同機器について各機構4、7を作動させた後の斜視図である。
第2の実施の形態においては、モータ・シリンダ4のシリンダロッド42の先端に、カップ体保持部3の昇降方向と略直角に移動機構7を取り付けてあり、この移動機構7にカップ体保持部3を固定してある。これにより、既述の第1の位置と第2の位置との間でカップ体保持部3を昇降させることに加えて、当該第2の位置と、この第2の位置からカップ体2の横方向(オペレータによる引き出し方向に略水平)に移動した第3の位置と、の間でカップ体保持部3を移動させることができる。また、第2の実施の形態においては、リング形状のカップ体2の上面と下面との夫々全面を支持部材31と押さえ部材32とで挟持し、移動機構7のレール71をスライドするスライダ72を、カップ体2やカップ体保持部3と一緒にレール71から引き抜くことによって、カップ体2を搬出できる構造となっている。
以上の構成により、移動機構7によって持ち上げたカップ体2を更にメンテナンス方向へ移動させ、そこでオペレータがカップ体2を搬出することが可能とできるので、カップ体2を搬出するオペレータの作業負荷を更に低減することができる。また、カップ体2の搬入時においてもカップ体2を筐体10の奥まで持ち込む必要が無いのでこの点においてもオペレータの作業負荷を低減できる。
また、第1の実施の形態にて規制部材として使用したバネ部材35に替えて、カップ体2が前記カップ体保持部3に正しく装着されたか否かを判断する機能を備えた規制部材を採用してもよい。図10は、このような第3の実施の形態に係る液処理装置を底面側から見た説明図である。図10(a)はカップ体保持部3からカップ体2を取り外した状態を示し、図10(b)はカップ体2を装着した状態を示している。
第3の実施の形態に係るカップ体保持部3においては、支持部材31左右の伸び出し部分先端側に2つのブラケット35bが規制部材として取り付けられている。各々のブラケット35bは、左右の排気ポート25と夫々嵌合できるように円弧状の切り欠き部が設けられており、当該切り欠き部を内側に向けた状態で、基端側に設けられた回転軸を中心として回動可能なように支持部材31に固定されている。このような構成によりカップ体2の取り外し時は、図10(a)に示すように2つのブラケット35bが外側に回動して排気ポート25を規制状態から開放する(以下、このブラケット35bの位置を開放位置という)。一方、装着時には図10(b)に示すようにカップ体保持部3にカップ体2を押し込むと、ブラケット35bは排気ポート25により押し戻され、切り欠き部にて対応する排気ポート35bと嵌合する。この結果、左右2つの排気ポート25の位置が規制されて、カップ体2は周方向に位置決めされる(このブラケット35bの位置を規制位置という)。
上述のブラケット35bの例えば一方側には、検知対象38を埋め込んであり、支持部材31にはこの検知対象38の近接を検知する近接センサ37が取り付けられている。近接センサ37は検知対象38の埋め込まれたブラケット35bが規制位置に到達したことを検知する位置センサとしての役割を果たす。ここで例えば近接センサ37を磁気センサにて構成する場合には検知対象38は磁性体となり、光学式センサにて構成する場合には検知対象38はセンサからの光を反射する反射板やセンサへ光を出力する発光体等となる。また、近接センサ37を静電容量センサとして構成する場合には、検知対象38は例えば接地された電極となる。
近接センサは制御部6と接続されており、制御部6は例えば近接センサ37からの検知信号を受けた場合に、カップ体2がカップ体保持部3に正しく装着されたものと判断する装着判断手段としての機能を備え、表示操作部63を介して判断の結果をオペレータに報知する。このような機能を備えることにより、カップ体保持部3に装着した時点でカップ体2の装着状態が正しいか否かを知ることができるので、正しく装着されていない場合であっても液処理装置本体への装着を試みる必要がなく時間的ロスが短くて済む。
次に塗布、現像装置に上述した液処理装置1を適用した一例について簡単に説明する。図11は塗布、現像装置に露光装置が接続されたシステムの平面図であり、図12は同システムの斜視図である。図中S1はキャリアブロックであり、ウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアC1を搬入出するための載置部121を備えたキャリアステーション120と、このキャリアステーション120から見て前方の壁面に設けられる開閉部122と、開閉部122を介してキャリアC1からウエハWを取り出すためのトランスファーアームCとが設けられている。
キャリアブロックS1の奥側には筐体124にて周囲を囲まれる処理ブロックS2が接続されており、処理ブロックS2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットP1、P2、P3及び液処理ユニットP4、P5と、搬送手段(メインアーム)A1、A2とが交互に設けられている。搬送手段A1、A2はこれら各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う役割を果たす。搬送手段A1、A2は、キャリアブロックS1から見て前後方向に配置される棚ユニットP1、P2、P3の一面側と、右側の液処理ユニットP4、P5側の一面側と、左側の一面側をなす背面部とで構成される区画壁により囲まれる空間123内に置かれている。
棚ユニットP1、P2、P3は、液処理ユニットP4、P5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段積層した構成とされている。積層された各種ユニットにはウエハWを加熱(ベーク)する複数の加熱ユニット(PAB)や、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。
また液処理ユニットP4、P5は、レジスト液や現像液等の薬液収納部の上に下部反射防止膜塗布ユニット133、レジスト塗布ユニット134、ウエハWに現像液を供給して現像処理する現像ユニット131等を複数段、例えば5段に積層して構成されている。ここで、これらの下部反射防止膜塗布ユニット133、レジスト塗布ユニット134、現像ユニット131はカップ体2を搬出入する構造に関し、既述の第1の実施の形態に示した液処理装置1と略同様に構成されている。
インターフェイスブロックS3は、処理ブロックS2と露光装置S4との間に前後に設けられる第1の搬送室3A及び第2の搬送室3Bにより構成されており、夫々に昇降自在、鉛直軸回りに回転自在かつ進退自在なウエハ搬送機構131A、131Bを備えている。
第1の搬送室3Aには、棚ユニットP6及びバッファカセットCOが設けられている。棚ユニットP6にはウエハ搬送機構131Aとウエハ搬送機構131Bとの間でウエハWの受け渡しを行うための受け渡しステージ(TRS)、露光処理を行ったウエハWを加熱処理する加熱ユニット(PEB)及び冷却プレートを有する高精度温調ユニット等が上下に積層された構成となっている。
続いて、この塗布、現像装置におけるウエハWの流れについて説明する。先ず外部からウエハWの収納されたキャリアC1がキャリアブロックS1に搬入されると、ウエハWは、トランスファーアームC→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→搬送手段A1→下部反射防止膜形成ユニット(BARC)133→搬送手段A1(A2)→加熱ユニット→搬送手段A1(A2)→冷却ユニット→疎水化処理ユニット→搬送手段A1(A2)→冷却ユニット→搬送手段A1(A2)→レジスト塗布ユニット(COT)134→搬送手段A1(A2)→加熱ユニット→搬送手段A1(A2)→冷却ユニット→搬送手段A1→棚ユニットP3の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131B→露光装置S4の順に搬送される。
露光処理を受けたウエハWは、ウエハ搬送機構131B→棚ユニットP6の受け渡しステージ(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の加熱ユニット→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP6の温調ユニット→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP3の受け渡しステージ(TRS)→搬送手段A2→現像ユニット131→搬送手段A1→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→トランスファーアームCの順で搬送され、キャリアC1に戻されて塗布、現像処理が完了する。
実施の形態に係る液処理装置の縦断面図である。 上記液処理装置の平面図及びその構成部品の側面図である。 上記カップ体を保持した状態保持部とその昇降機構とを示す斜視図である。 上記カップ体を保持部から取り外して搬出入する様子を示す斜視図である。 保持部に保持された状態のカップ体を底面側から見た斜視図である。 上記昇降機構とその制御部との電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る液処理装置の作用を説明するための側面図である。 上記カップ体を持ち上げたときに漏出するドレイン液を受け止める液受け機構を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る液処理装置の作用を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る液処理装置の作用を示す説明図である。 本発明に係る塗布ユニットが適用される塗布、現像装置の平面図である。 上記塗布、現像装置の斜視図である。
符号の説明
W ウエハ
1 液処理装置
2 カップ体
2a アッパーカップ
2b インナーカップ
2c アンダーカップ
3 カップ体保持部
4 モータ・シリンダ機構(モータ・シリンダ)
6 制御部
7 移動機構
10 筐体
10a 処理空間
10b 搬入出口
10c 蓋体
10d カップ体搬出入口
11 スピンチャック
12 軸部
13 駆動機構(スピンチャックモータ)
14 昇降ピン
14a 昇降機構
15 供給ノズル
16a 基台
16b ガイドレール
17 リンスノズル
18 駆動部
19 フィルタユニット
21a 開口部
21b 起立縁
22 リング部材
23 端板
24 液受け部
24a 溢流防止壁
25 排気ポート
26 ドレインポート
31 支持部材
31a ポート受け部
32 押さえ部材
32a 板バネ
33 連結部材
34 固定部材
35 バネ部材
35b ブラケット
36 液受け機構
37 近接センサ
38 検知対象
41 筐体部
42 シリンダロッド
43 昇降ガイド部材
45 検知センサ
51 排気管
52 ドレイン管
61 中央演算処理装置(CPU)
62 プログラム格納部
63 表示操作部
71 レール
72 スライダ

Claims (23)

  1. 筐体内の基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、供給ノズルから処理液を供給して、基板の表面を液処理する液処理装置において、
    前記基板保持部に保持された基板の側方を囲むように設けられ、前記筐体内の基体に上方から着脱自在に装着されたカップ体と、
    このカップ体を着脱自在に保持するカップ体保持部と、
    前記カップ体が基体に装着される第1の位置と、この第1の位置よりも上方側の第2の位置と、の間で前記カップ体保持部を昇降させる昇降機構と、を備えることを特徴とする液処理装置。
  2. 前記カップ体保持部は、カップ体を横方向に着脱自在に保持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  3. 前記第2の位置は、カップ体を前記カップ体保持部から取り外したときにそのまま他の機器と干渉せずに筐体の側壁の開口部から外に取り出せる高さ位置に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液処理装置。
  4. 前記第2の位置と、この第2の位置から横方向に移動した第3の位置との間で前記カップ体保持部を移動させる移動機構を更に備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の液処理装置。
  5. 前記カップ体は複数のリング部材を重ね合わせて組み立てられ、前記カップ体保持部は、前記リング部材が正しく組み立てられた場合に限り、前記カップ体を上下から挟持して当該カップ体を保持できるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の液処理装置。
  6. 前記カップ体保持部は、カップ体を上下方向に挟圧するための弾性体を備えていることを特徴とする請求項5に記載の液処理装置。
  7. 前記カップ体内を排気するための排気管に接続される排気ポートと、前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートと、が前記カップ体の底面に設けられ、
    前記カップ体保持部は、前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制することにより前記カップ体を周方向に位置決するための規制部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の液処理装置。
  8. 前記規制部材は、前記カップ体の装着時には規制位置にて前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制し、当該カップ体の取り外し時には開放位置に移動するように構成され、
    前記規制部材が前記規制位置に到達したことを検知する位置センサと、この位置センサによる検知結果に基づいて前記カップ体が前記カップ体保持部に正しく装着されたか否かを判断する装着判断手段と、この装着判断手段による判断の結果を報知する報知手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の液処理装置。
  9. 前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートが前記カップ体の底面に設けられ、
    前記カップ体保持部は、前記廃液管から取り外された廃液ポートを塞ぐ液受け機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の液処理装置。
  10. 前記昇降機構により前記第2の位置から前記第1の位置へと前記カップ体保持部を下降させる下降動作において、前記カップ体保持部が前記第1の位置に到達したか否かを検知する検知センサと、
    この検知センサにより検知されなかったときに、前記カップ体が液処理装置に装着されなかったと判断する判断部と、を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載の液処理装置。
  11. 前記判断手段による判断結果を報知するための報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項10に記載の液処理装置。
  12. 筐体内の基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、供給ノズルから処理液を供給して、基板の表面を液処理する液処理装置に装着されるカップ体の着脱方法において、
    前記基板保持部に保持された基板の側方を囲むように設けられ、前記筐体内の基体に上方から着脱自在に装着されるカップ体をカップ体保持部に着脱自在に保持する工程と、
    前記カップ体が基体に装着される第1の位置と、この第1の位置よりも上方側の第2の位置と、の間で前記カップ体保持部を昇降させる工程と、を含むことを特徴とするカップ体の着脱方法。
  13. 前記カップ体保持部は、カップ体を横方向に着脱自在に保持するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載のカップ体の着脱方法。
  14. 前記第2の位置は、カップ体を前記カップ体保持部から取り外したときにそのまま他の機器と干渉せずに筐体の側壁の開口部から外に取り出せる高さ位置に設定されていることを特徴とする請求項12または13に記載のカップ体の着脱方法。
  15. 前記第2の位置と、この第2の位置から横方向に移動した第3の位置との間で前記カップ体保持部を移動させる工程を更に含むことを特徴とする請求項12ないし14のいずれか一つに記載の液処理装置。
  16. 前記カップ体は、複数のリング部材を重ね合わせて組み立てられ、前記カップ体保持部に保持する工程においては、前記リング部材が正しく組み立てられた場合に限り、前記カップ体を上下から挟持して当該カップ体を保持できるように前記カップ体保持部が構成されていることを特徴とする請求項12ないし15のいずれか一つに記載のカップ体の着脱方法。
  17. 前記カップ体保持部は、カップ体を上下方向に挟圧するための弾性体を備えていることを特徴とする請求項16に記載のカップ体の着脱方法。
  18. 当該カップ体内を排気するための排気管に接続される排気ポートと、前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートと、が前記カップ体の底面に設けられ、
    前記カップ体を前記カップ体保持部に保持する工程においては、前記カップ体保持部に設けられた規制部材により、前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制することにより前記カップ体を周方向に位置決めするように当該カップ体を保持することを特徴とする請求項12ないし17のいずれか一つに記載のカップ体の着脱方法。
  19. 前記規制部材は、前記カップ体の装着時には規制位置にて前記排気ポートと前記廃液ポートとの少なくとも一つの位置を規制し、当該カップ体の取り外し時には開放位置に移動するように構成され、
    前記規制部材が前記規制位置に到達したことを検知する工程と、この検知工程による検知結果に基づいて前記カップ体が前記カップ体保持部に正しく装着されたか否かを判断する工程と、この判断工程における判断の結果を報知する工程と、を更に含むことを特徴とする請求項18に記載の液処理装置。
  20. 前記カップ体内に落ちた液体を排出するための廃液管に接続される廃液ポートが前記カップ体の底面に設けられ、
    前記カップ体保持部を昇降させる工程においては、このカップ体保持部に備えられた液受け機構により前記廃液管から取り外された廃液ポートを塞ぐことを特徴とする請求項12ないし19のいずれか一つに記載のカップ体の着脱方法。
  21. 第2の位置から前記第1の位置へと前記カップ体保持部を下降させる下降動作において、前記カップ体保持部が前記第1の位置に到達したか否かを検知する工程と、
    この検知工程にて前記カップ体保持部の前記第1の位置への到達を検知しなかったときに前記カップ体が液処理装置に装着されなかったと判断する工程と、を更に含むことを特徴とする請求項12ないし20のいずれか一つに記載のカップ体の着脱方法。
  22. 前記カップ体の装着を判断する工程における判断結果を報知する工程を更に含むことを特徴とする請求項21に記載のカップ体の着脱方法。
  23. 筐体内の基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、供給ノズルから処理液を供給して、基板の表面を液処理する液処理装置に用いられるプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは請求項12ないし22のいずれか一つに記載されたカップ体の着脱方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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