JP5448373B2 - 基板処理装置及びその洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置及びその洗浄方法に係り、特に半導体ウェハ等の被処理基板上にフォトレジスト液の塗布を行う基板処理装置及びその洗浄方法に関する。
周知のように、半導体装置や液晶ディスプレイ(LCD)等の製造プロセスにおいては、フォトリソグラフィ技術によって所望の回路を形成する。このフォトリソグラフィ技術においては、ウェハ等の基板の表面にレジスト液を塗布し、これを所定のパターンに露光し、さらに現像処理することにより基板上に所定パターンのレジスト膜を形成する。次いで、その所定パターンのレジスト膜をマスクとしてエッチング処理を行うことにより所定パターンの回路を形成する。
現在、ウェハにレジスト液を塗布するための方法としては、スピンコーティング法が主流をなしている。このスピンコーティング法では、ウェハの中心部にレジスト液を滴下した後、ウェハを高速で回転させることによってレジスト液を回転遠心力によってウェハ全体に拡散させ、ウェハの全面に亘って略均一に塗布する。そして、このとき、余剰のレジスト液は回転遠心力によってウェハの縁部から飛散して除去される。このため、スピンコーティング法においては、カップ状の容器内でウェハを回転させ、このウェハから飛散するレジスト液を受け止めるようにしている。この方法では、この容器の内側にウェハから飛散したレジスト液が付着するため、必要に応じてこの容器を洗浄する必要がある。
容器の内側に付着した処理液を洗浄する技術として、容器の洗浄に用いる専用の基板(以下、容器洗浄基板という)を、洗浄すべき容器内に搬入してスピンチャック上に保持させ、高速で回転させる。次いで、高速回転する容器洗浄基板の上面又は下面に容器洗浄専用の洗浄液を吐出する洗浄液吐出ノズルを対向させ、容器洗浄基板の上面又は下面に洗浄液を供給する。これにより、供給された洗浄液を洗浄基板の回転遠心力によって洗浄基板の縁部から飛散させ、容器の内側部分に噴き付けて容器の洗浄を行う(例えば、特許文献1乃至3参照)。
更に、上記のような容器を洗浄する技術は、装置がオンライン化され、露光装置等の半導体装置やLCD等の製造プロセスにおける他の装置と合わせて一括管理されるのが通常である昨今では、自動洗浄機能として必須になりつつある。即ち、基板の処理を行う基板処理工程の間に、定期的に容器を自動洗浄する工程を行うのである(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−66116号公報 特開平10−144599号公報 特開2000−315671号公報
ところが、上記の技術を用いて基板処理装置の容器の洗浄を行う場合、次のような問題があった。
上記のような基板処理装置においては、フォトレジスト塗布前後の基板表面に所定の処理を行うため、幾つかの熱板(ホットプレート)が備えられている。これらの熱板(ホットプレート)は、130〜250℃程度の温度に温度制御されているため、基板処理装置内部の温度を上昇させ、同じく基板処理装置の内部に格納されている容器洗浄基板の温度を上昇させる。この温度が上昇した状態の容器洗浄基板を用いて容器の洗浄を行うと、容器洗浄基板を保持するスピンチャックへ熱が伝導され、スピンチャックの温度が上昇する。
或いは、容器洗浄時の容器洗浄基板の回転時間が通常のフォトレジストの塗布工程における回転時間より長いため、容器洗浄の際に下部のモータからの発熱によってもスピンチャックの温度が上昇する。
このようにスピンチャックの温度が上昇すると、容器洗浄工程の後、容器洗浄基板に代え、通常の基板をスピンチャックに保持し、フォトレジスト液の塗布工程を行う際に、基板の温度が上昇するため、フォトレジスト液の乾燥速度が増大し、フォトレジスト膜の膜厚が増大するという問題があった。特にスピンチャックの直上の部分に相当する基板の中心部において、温度の上昇が著しいため、基板中心部におけるフォトレジスト膜の膜厚が基板の周縁部におけるフォトレジスト膜の膜厚に比べ厚くなるという問題があった。このようなフォトレジスト膜の膜厚の変動は、その後露光、現像を行って形成されるフォトレジスト膜のパターンの線幅の変動の原因となる。
一方、上述したスピンチャックの温度の上昇を防止し、フォトレジスト膜の膜厚が不均一になるのを防止するためには、容器洗浄工程の後、通常の基板にフォトレジスト液の塗布工程を行うまでの間に、スピンチャックの温度が常温に戻るまでの600秒程度の時間待ち(以下、なまし時間)を行う必要があった。そのため、なまし時間の分だけ処理時間が長くなるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基板の処理を行う容器を洗浄する容器洗浄工程を行う際に、容器洗浄工程に要する時間を短縮すると共に、容器洗浄工程終了後の通常の基板の処理再開時のフォトレジスト膜の膜厚の変動を抑えることのできる基板処理装置及びその洗浄方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
第1の発明は、容器と、基板を保持するスピンチャックを有し、前記容器内で前記基板を保持し回転させる基板回転機構と、前記基板回転機構に保持された前記基板上に、該基板の表面を処理するための処理液を供給する処理液供給機構と、前記処理液が付着した容器を洗浄する容器洗浄を行う際に、前記処理液で処理する処理基板に代え、容器洗浄に用いる容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する基板供給機構と、前記容器洗浄基板を常温に制御するための基板温度制御機構とを備えることを特徴とする基板処理装置において、前記基板温度制御機構は、前記容器洗浄基板を載置する容器洗浄基板ホルダと、前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を常温に制御するための第1の基板温度制御機構と、前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する直前に前記容器洗浄基板を常温より低い温度に制御するための第2の基板温度制御機構とを備え、前記容器洗浄基板ホルダは、該容器洗浄基板ホルダの上面の形状が前記スピンチャックの前記基板と接する部分の形状と略等しく、前記容器洗浄を行う際に前記第1の基板温度制御機構又は前記第2の基板温度制御機構を用いて該上面に載置した前記容器洗浄基板の中心部の温度を優先して制御する、ことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る基板処理装置において、前記上面の形状は、略円形の形状であり、前記略円形の直径は、前記スピンチャックの前記基板と接する部分の直径と略等しい、ことを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る基板処理装置において、前記容器洗浄基板ホルダは、前記第1の温度制御手段を用いて前記容器洗浄基板を常温に制御した後、前記基板保持機構に前記容器洗浄基板を供給する直前に、前記第2の温度制御手段を用いて前記容器洗浄基板を常温より低い温度に制御する、ことを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3何れか一つの発明に係る基板処理装置において、前記第1の基板温度制御機構は、水を用い、前記第2の基板温度制御機構は、ペルチエ素子を用いる、ことを特徴とする。
第5の発明は、容器と、基板を保持するスピンチャックを有し、前記容器内で前記基板を保持し回転させる基板回転機構と、前記基板回転機構に保持された前記基板上に、該基板の表面を処理するための処理液を供給する処理液供給機構と、前記処理液が付着した容器を洗浄する容器洗浄を行う際に、前記処理液で処理する処理基板に代え、容器洗浄に用いる容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する基板供給機構と、前記容器洗浄基板を常温に制御するための基板温度制御機構とを備え、前記基板温度制御機構は、前記容器洗浄基板を載置する容器洗浄基板ホルダと、前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を常温に制御するための第1の基板温度制御機構と、前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する直前に前記容器洗浄基板を常温より低い温度に制御するための第2の基板温度制御機構とを備える基板処理装置であって、前記容器洗浄基板ホルダは、該容器洗浄基板ホルダの上面の形状が前記スピンチャックの前記基板と接する部分の形状と略等しく、前記容器洗浄を行う際に前記第1の基板温度制御機構又は前記第2の基板温度制御機構を用いて該上面に載置した前記容器洗浄基板の中心部の温度を優先して制御する前記基板処理装置の洗浄方法において前記基板供給機構を用いて、基板の表面を処理する前記容器内に設けられた前記基板回転機構に、前記容器を洗浄するための前記容器洗浄基板を供給する工程と、前記処理液供給機構を用いて、前記容器洗浄基板に前記容器の洗浄を行うための容器洗浄溶剤を供給する工程と、前記基板回転機構を用いて、前記容器洗浄基板を回転させ、回転遠心力によって前記容器洗浄基板に供給された前記容器洗浄溶剤を飛散させ、飛散した前記容器洗浄溶剤によって前記容器を洗浄する工程とを含み、前記容器洗浄基板を供給する工程は、前記第1の温度制御手段を用いて前記容器洗浄基板を常温に制御した後、前記基板保持機構に前記容器洗浄基板を供給する直前に、前記第2の温度制御手段を用いて該容器洗浄基板ホルダの上面に載置した前記容器洗浄基板の中心部を常温より低い温度に制御する、ことを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明に係る基板処理装置の洗浄方法において、前記第1の温度制御手段は、水であり、前記第2の温度制御手段は、ペルチエ素子であることを特徴とする。
第7の発明は、第5又は第6の発明に係る基板処理装置の洗浄方法において、前記容器洗浄基板の前記基板保持機構に保持される部分の温度を直接制御することを特徴とする。
本発明によれば、基板の処理を行う容器を洗浄する容器洗浄工程を行う際に、容器洗浄工程に要する時間を短縮すると共に、容器洗浄工程終了後の通常の基板の処理再開時のフォトレジスト膜の膜厚の変動を抑えることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
(レジスト液塗布装置)
始めに、図1及び図2を参照し、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明する。
図1は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を示す概略構成図である。レジスト液塗布装置は、ベース2と、ベース2に保持され上面にウェハWを保持するスピンチャック機構3と、ベース2に固定されスピンチャック機構3の周囲を覆うカップ状の容器4と、スピンチャック機構3の上方に対向可能に設けられ、ウェハW上に処理液としてのレジスト液を滴下するレジスト液吐出ノズル5と、スピンチャック機構3の上方に対向可能に設けられ、ウェハW又は容器洗浄基板94に溶剤としてのシンナーを供給する溶剤吐出ノズル6とを有する。
また、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置は、メインアーム機構7を有する。メインアーム機構7は、スピンチャック機構3に対し、レジスト液の塗布処理を行うウェハWと後述する容器洗浄基板とを選択的に供給する。
次に、各機構について詳しく説明する。
まず、スピンチャック機構3は、スピンチャック9と、スピンチャック9を回転駆動するためのサーボモータよりなるモータ10とを有する。スピンチャック9は、その上面に真空チャック溝11を有し、真空チャック溝11は、スピンチャック9を通してバキューム装置12に接続されている。
従って、バキューム装置12を作動させることによってウェハW(又は容器洗浄基板)をスピンチャック9上に吸着保持することができ、且つ、モータ10を作動させることで吸着保持したウェハW(又は容器洗浄基板)を回転させることができるようになっている。
スピンチャック9の上面には、微細な突起14が散設されており、吸着保持されたウェハWとスピンチャック9との間に所定の隙間を生じさせるように構成される。これにより、ウェハW周辺の雰囲気制御された気体が、ウェハWの下面側部分にも流通するようになっている。なお、突起14の高さは、突起14の間を流通する気流によりスピンチャック9上にウェハWを確実に吸着保持することができる寸法に調節されている。
モータ10及びバキューム装置12は中央制御装置15に接続されており、スピンチャック機構3は、中央制御装置15からの指令によって作動するようになっている。
ベース2には、ウェハW(又は容器洗浄基板)の裏面に向けて溶剤としてのシンナーを噴射する溶剤噴射ノズル16が設けられる。溶剤噴射ノズル16は、制御弁18を介して溶剤供給源19に接続される。また、ベース2の周縁部には、複数の排液管17が設けられ、ベース2上で受けた不要なレジスト液又は溶剤を排出できるように構成されている。
容器4は、ベース2に取付けられた内カップ20と、内カップ20の外側を覆うように設けられた外カップ21とよりなる。内カップ20は、径方向外側に向かってしだいに高さが低くなるように傾斜し、不要な排出気液をこの方向に導く傾斜部22と、傾斜部22に連結され略垂直に下方向に延出された分離板23を有する。外カップ21は、内カップ20の傾斜部22及び分離板23を外側から囲むように設けられ、分離板23と共に断面略U字状の気液流路28を形成する外側壁部24と、外側壁部24の内側に配置され、U字状の気液流路28を通過した排出気体を容器4の下方向へ排出する排気口25とを有する。また、U字状の気液流路28の底面には、排液口26が設けられる。
このような構成によれば、分離板23によって液体と気体とが分離され、液体は、気液流路28の底面に設けられた排液口26から排出され、気体は、排気口25から排出される。なお、排気口25に接続された排気管29の途中にはオートダンパ30が設けられ、容器4内の雰囲気の排気/停止を中央制御装置15の指令により切り換えるように制御される。
レジスト液吐出ノズル5は、スピンチャック機構3及び容器4の直上に対向可能に設けられたアーム32に保持される。レジスト液吐出ノズル5は、ホルダ33を介してアーム32に着脱自在に取付けられ、後で説明するように交換可能に構成される。
レジスト液吐出ノズル5は、図示しない温度制御機構によって温度制御される供給管35を介し、レジスト液供給タンク36に接続される。供給管35の中途部には、レジスト液供給用のバルブ37及びポンプ38(例えばベローズポンプ)が設けられる。バルブ37、ポンプ38は、例えばエア源39から供給されるエアにより作動するようになっている。エア源39は、中央制御装置15からの指令に基づいて動作することによって、レジスト液供給タンク36からレジスト液を吸い上げ、レジスト液吐出ノズル5を通じてウェハW上に滴下するようになっている。
図2は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置の上面図である。図2に示されるように、レジスト液吐出ノズル5を保持したアーム32は、Y駆動機構54によってY方向位置決め駆動可能に保持される。Y駆動機構54は、Y方向に沿って容器4の外側まで延出されたYレール55を有し、レジスト液吐出ノズル5をウェハWに対向する位置とノズル待機部56との間で駆動できるようになっている。
ノズル待機部56には、ホルダ33'に保持された3つのレジスト液吐出ノズル5'が収納される。各レジスト液吐出ノズル5'は、それぞれ異なる種類のレジスト液を収納する図示しないレジスト液タンクに接続されており、アーム32に保持されているレジスト液吐出ノズル5と交換できるようになっている。従って、本実施の形態では、4種類のレジスト液を選択的に供給できるように構成されている。また、ノズル待機部56は、各レジスト液吐出ノズル5をX方向に駆動してアーム32の先端部に対向位置決めできるように構成される。
更に、レジスト液塗布装置は、図2の57に示されるように、サイドリンスノズル57を有する。サイドリンスノズル57は、ウェハWの周縁部のみに溶剤を供給し、不要なレジスト液膜を溶解して除去する。
(容器洗浄用溶剤供給システム)
次に、図3を参照し、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置の容器洗浄に関連する部分を説明する。
図3は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置の容器洗浄用の溶剤供給システムの制御系統を説明するための図である。
溶剤供給システムは、容器洗浄用の溶剤供給システムであり、中央制御装置15と、中央制御装置15が制御するモータ10、バキューム装置12、オートダンパ30、エア源39等よりなる。
中央制御装置15は、データ格納部45と、容器洗浄条件47に応じて溶剤供給系(エア源等)を制御する溶剤供給系制御部48と、排気やダウンフロー等によりスピンチャック機構3周辺の雰囲気を制御する雰囲気制御部49と、ウェハWの回転駆動系(スピンチャック機構等)を制御するウェハ駆動系制御部50とを有する。
データ格納部45は、プリウェット条件46、容器洗浄条件47、等の予め用意された各種の制御データを含む。このうち、容器洗浄条件47は、例えば、供給する溶剤の供給量、供給速度、雰囲気、ウェハ回転速度等の条件の制御データを含む。溶剤供給系制御部48が、例えば、容器洗浄条件47に基づいた制御を行う場合、エア源39を通して制御弁18を制御することによって、例えば溶剤の供給時間又は供給速度を、容器洗浄条件47に適したものに制御する。本実施の形態のように、溶剤がNガス加圧により供給される場合、溶剤の単位時間当たりの供給量が一定であるから、制御弁18の開度、開時間、又はその両方を制御することによって、容器洗浄条件47に対応した溶剤の供給を行うことができる。
また、雰囲気制御部49は、容器洗浄条件47に基づいた制御を行う場合、図示しないダウンフロー発生装置(DF)、オートダンパ30及びバキューム装置12を制御し、溶剤洗浄基板周辺の雰囲気(温度、湿度等)を容器洗浄条件47に適したものにする。
更に、ウェハ駆動系制御部50は、容器洗浄条件47に基づいた制御を行う場合、モータ10を制御し、ウェハWの回転数を容器洗浄条件47に適したものにする。
なお、中央制御装置15には、ディスプレイ51及びタッチパネルやキーボード等の入力部52が接続されており、容器洗浄条件47を表示できると共に、容器洗浄条件47の内容を変更及び更新できるように構成されている。従って、例えば、設定した条件では容器の洗浄が十分でない場合、供給する溶剤の量を増加させたり、ウェハWの回転数を高速にしたりする等の変更を行うことができる。
なお、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置は、容器洗浄用の溶剤供給システムに加え、図示しないプリウェット用の溶剤供給システム、レジスト液用の溶剤供給システム及びサイドリンスノズル用の溶剤供給システムを有し、これらの溶剤供給システムも、容器洗浄用の溶剤供給システムと同様な構成にすることができる。
(容器洗浄基板格納ユニット及び容器洗浄基板)
次に、図2、図4乃至図8を参照し、容器洗浄基板格納ユニット及び容器洗浄基板について説明する。
図4は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す斜視図である。図5は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す正面図である。図6は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板ホルダ及び容器洗浄基板ホルダに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板の斜視図、上面図及び側面図である。図8は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板を用いて容器洗浄を行う場合の溶剤の流れを模式的に示す断面図である。
レジスト液塗布装置は、図2にWPで示されるように、容器洗浄基板94を収容する容器洗浄基板格納ユニットWPを有する。容器洗浄基板格納ユニットWPは、図4及び図5に示されるように、ユニットプレート91、架台92、容器洗浄基板ホルダ93よりなる。容器洗浄基板格納ユニットWPは、図4及び図5に示されるように、2段構造となっており、下段にユニットプレート91が配置され、架台92を介して上段に容器洗浄基板ホルダ93が配置される。
容器洗浄基板ホルダ93は、図4に示されるように、架台92の平面視において中央部に略円形の形状を有して設けられ、図5に示されるように、架台92の上面より突出して設けられる。容器洗浄基板ホルダ93は、レジスト液塗布装置において、後述する通常のレジスト液塗布工程が行われる際、使用されない容器洗浄基板94が載置され、収納されると共に、容器洗浄基板94と熱的に接触することによって、容器洗浄基板94を温度制御するためのものである。容器洗浄基板94は、架台92の上面より突出して設けられる容器洗浄基板ホルダ93の上面に、容器洗浄基板94の中心部が載置されるように、収納される。そのため、容器洗浄基板94の下面の部分であって容器洗浄基板ホルダ93に当接される部分以外の部分と、架台92の上面との間には、容器洗浄基板ホルダ93が架台92の上面より突出する高さと等しい隙間が生ずる。従って、架台92の上面に載置して収納される容器洗浄基板94は、図4に示されるようなメインアーム機構7が上述した隙間を移動する動作を伴うことによって、容器洗浄基板94を容易に容器洗浄基板ホルダ93に載置したり、又は容器洗浄基板ホルダ93より搬出したりすることができる。なお、容器洗浄基板ホルダ93は、本発明における基板温度制御機構に相当する。
容器洗浄基板ホルダ93は、図6に示されるように、内部に恒温水を通流するための恒温水配管95を有する。恒温水配管95は、外部からの恒温水入口及び外部への恒温水出口を伴って、容器洗浄基板ホルダ93の内部を還流するように設けられる。恒温水は、容器洗浄基板ホルダ93を常温に保持すると共に、容器洗浄基板ホルダ93の上に載置され収納される容器洗浄基板94を常温に保持するためのものである。恒温水の温度は、常温であれば、特に限定されるものではないが、例えば23℃とすることができる。なお、恒温水配管95は、本発明における第1の基板温度制御機構に相当し、恒温水は、本発明における第1の温度制御手段に相当する。
また、容器洗浄基板ホルダ93は、図6に示されるように、内部にペルチエ素子96を有する。ペルチエ素子96は、外部に設けられる温調器と電気的に接続され、温調器は、中央制御装置と電気的に接続される。ペルチエ素子96は、その両端に電圧を印加することによって、端子間で熱を移動させ、片方の端子において冷熱を発生させるものであり、公知のものを用いることができる。ペルチエ素子96は、本実施の形態では、容器洗浄基板ホルダ93を所定の温度に保持すると共に、容器洗浄基板ホルダ93の上に載置され収納される容器洗浄基板94を所定に温度に制御するためのものである。但し、ペルチエ素子96は、常温より低い温度に制御することが容易に可能であるため、恒温水によって常温に制御された容器洗浄基板94を、常温より低い温度に制御することができる。ここでいう常温より低い温度とは、特に限定されるものではないが、例えば常温を23℃とした場合、常温より0.5℃低い22.5℃とすることができる。なお、ペルチエ素子96は、本発明における第2の基板温度制御機構及び第2の温度制御手段に相当する。
容器洗浄基板ホルダ93の材質は、ある程度熱伝導する材質であればよく、特に限定されるものではないが、例えばSUSを用いることができる。恒温水配管95の材質は、特に限定されるものではなく、容器洗浄基板ホルダ93の外部において、例えばSUS管を用いることができ、容器洗浄基板ホルダ93の内部において、容器洗浄基板ホルダ93に穿設された配管、又は容器洗浄基板ホルダ93の内部の空間に配設されると共にそれ自身と容器洗浄基板ホルダ93本体との隙間が熱伝導の良好な樹脂等で充填された配管を、用いることができる。
また、容器洗浄基板ホルダ93の直径は、スピンチャック9の直径と略等しい。後述するように、容器洗浄工程終了直後の基板のレジスト液塗布工程において、温度の上昇に伴ってレジスト膜厚が増大するのは、主にスピンチャック9に保持される部分である。即ち、容器洗浄基板94の下面全体を冷却する必要はなく、容器洗浄基板94の下面の部分であってスピンチャック9に保持される部分を冷却すれば十分である。従って、容器洗浄基板ホルダ93の直径は、スピンチャック9の直径と略等しくすることができ、例えば100mmとすることができる。
容器洗浄基板ホルダ93の直径をスピンチャック9の直径と略等しくすることにより、容器洗浄基板94の中心部を優先して温度制御することができるため、恒温水の通流量、ペルチエ素子96の消費電力を低減することができる。
更に、容器洗浄基板格納ユニットWPに収納された容器洗浄基板94は、メインアーム機構7によって搬送路60内を搬送され、容器洗浄時にはウェハWに代え、スピンチャック9上に移載されるようになっている。
容器洗浄基板94は、容器洗浄基板ホルダ93の上に載置された状態で保管される。容器洗浄基板94は、メインアーム機構7によって容器洗浄基板格納ユニットWPとレジスト液塗布装置との間を搬送される。このように、容器洗浄基板94は、レジスト液塗布装置の容器4の外部に設けられるので、レジスト液塗布装置自体は大型化することがない。
なお、容器洗浄基板94の下面には、容器洗浄基板ホルダ93が嵌合するように凹部を形成することもでき、そのような凹部を設けることにより、レジスト液塗布装置内で、容器洗浄基板94を、位置ずれさせることなく、確実に収納することができる。
次に、容器洗浄基板94を、図7(a)乃至図7(c)を参照して説明する。
容器洗浄基板94は、円板状の形状を有する。容器洗浄基板94は、熱伝導率がウェハWの熱伝導率と略同じ材質で形成される。容器洗浄基板94は、中心部94aと、中心部の周縁部であってウェハWの厚さと略同等の厚さを有し、中心部94aと当接する部分にウェハWより厚い係止部を有する周縁部94bとよりなる。中心部94a及び周縁部94bは、中心部94aとして例えばポリアセタール(POM)、周縁部94bとして例えばエポキシ樹脂を用いることができる。但し、容器洗浄基板94の材質は、その熱伝導率や密度がウェハWとさほど異ならない材質であれば、特に限定されるものではなく、その他にも、例えば中心部94aとしてポリプロピレン(PP)、周縁部94bとして例えばポリエチレン(PE)を用いることができる。
次に、本実施の形態に係るレジスト塗布装置に容器洗浄基板94が搬入され、容器洗浄が行われる様子を、図8を参照して説明する。
図8に示されるように、容器洗浄基板94は、ウェハWと同様にスピンチャック9上に吸着保持されて回転駆動される。そして、溶剤吐出ノズル6から容器洗浄条件に基づいて制御された溶剤が吐出されると、この溶剤を回転遠心力によって径方向外側に案内する。径方向外側に案内される溶剤は、容器洗浄基板94の下面の縁部から略水平方向に飛散させられる(C)。容器洗浄基板94の下面の周縁部から悲惨した溶剤は、容器4(外カップ21)の内面に直接噴き付けられ、容器4に付着しているレジスト液を溶解して洗浄する。
(レジスト液塗布工程及び第1の容器洗浄工程)
次に、図8、図9、図10乃至図13を参照しながら、本実施の形態における第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程について説明する。
図9は、本実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程のフローチャートである。図10は、図9のフローチャートに含まれる工程のうち、容器洗浄工程に含まれる各工程を、図9のフローチャートのステップと照合しながら時間軸に沿って示すタイムチャートである。図11(a)〜(d)は、図9のフローチャートに含まれる各工程におけるレジスト液塗布装置の動作状態を示す図である。図12は、容器洗浄工程の後、レジスト液塗布工程を再開した際の最初の3枚のウェハのレジスト膜の膜厚分布を測定した結果を示す図である。図13は、比較のために、第2の基板温度制御機構を用いず、第1の基板温度制御機構だけで温度制御を行った場合に、容器洗浄工程の後、レジスト液塗布工程を再開した際の最初の3枚のウェハのレジスト膜の膜厚分布を測定した結果を示す図である。
(1)予備工程(ステップS1)
先ず、オペレータは、図3に示される入力部52を通じて塗布すべきレジスト液を選択する等、各種の設定を行う。この設定に基づいて、待機ユニット56からピックアップされるレジスト液吐出ノズル5(レジスト液供給系統)の種類が決定される。
また、第1の基板温度制御機構をONにする(ステップS1)。即ち、容器洗浄基板ホルダ93に恒温水を通水し、容器洗浄基板ホルダ93及び容器洗浄基板ホルダ93に載置され収容されている容器洗浄基板94の温度を常温に制御する。
(2)プリウェット工程(ステップS2〜S6、図11(a))
まず、メインアーム機構7によりウェハWをスピンチャック9上に載置させる(ステップS2)。一方、中央制御装置15は、データ格納部45からプリウェット条件46を取出す(ステップS3)。次に、溶剤吐出ノズル6をウェハWの中心部上に移動させ対向させる(ステップS4)。溶剤吐出ノズル6に接続された図示しない制御弁は、塗布するレジスト液に対応したプリウェット条件に基づいて制御され、ウェハW上に例えば2mlの溶剤を供給する(ステップS5、図11(a))。
次いで、ウェハWの回転を停止し、例えばプリウェット条件に基づいて2000rpmで回転させながら遠心力により溶剤を拡散し、溶剤膜を形成する(ステップS6)。このようなプリウェット処理によれば、ウェハWに直接レジスト液を塗布する場合に比べてレジスト液が滑りやすく即ち拡散しやすくなる。このため少量のレジストであってもウェハW全体にレジスト液を拡散することができるので、レジスト液の消費量を大幅に低減することができる。
(3)レジスト液塗布工程(ステップS7〜S11、図11(b)及び図11(c))
以上のプリウェット工程が終了すると、レジスト液吐出ノズル5をウェハWの中心部上に移動させてウェハに対向させ(ステップS7)、例えばウェハWを約4000rpmで回転させながら所定のレジスト液を滴下する(ステップS8、図11(b))。その後一旦ウェハWの回転数を例えば1500rpmまで低下させてレジスト膜に作用する遠心力を低減してレジスト膜がウェハWの周縁部において厚くなるのを防止する(ステップS9)。次いで、再びウェハWの回転数を例えば3000rpmに上昇させてレジスト膜を乾燥させる(ステップS10)。
ウェハWの上面にレジスト膜が形成されたならば、ウェハWの周縁部の不要なレジスト膜の除去を行う(ステップS11)。即ち、図11(c)に示されるように、ウェハWを回転させながら、ウェハWの上面の周縁部にサイドリンスノズル57を対向させ、このサイドリンスノズル57から供給された溶剤によってウェハWの周縁部の不要なレジスト膜を溶解除去する。サイドリンスノズル57は、先端が先細形状に形成され、溶剤の供給位置精度が高くなるように構成される。これにより、不要なレジスト膜を少ない用材でより効果的に除去することができ、基板処理のスループットを向上させることができる。
なお、上記のレジスト液塗布処理工程中は、図示しない温湿度調整器により、常時、温度はクリーンルーム内の設定気温と同一の温度例えば23℃、湿度は常に40%を保つように雰囲気調整される。これにより、ウェハW毎の膜厚ばらつきの発生を抑制することができる。
不要なレジスト膜が除去されたならば、ウェハWを高回転で回転させて溶剤を振り切る。このことで、一連のレジスト液塗布工程を終了する。処理の終了したウェハはメインアーム機構7によって搬出され、次の処理ユニット(後で説明するポストベークユニット)へ搬送される。
(4)第1の判定工程(ステップS12及びS13)
次に、ステップS12で容器洗浄に備え、第2の基板温度制御機構であるペルチエ素子96をONにするかを判断する。この判断は、例えば、前回の容器洗浄工程の後、S7〜S11のレジスト液塗布工程の処理を行ったウェハWの処理枚数が何枚になったか、又は前回の容器洗浄工程の後、経過時間がどのくらいになったか、に基づいて判定を行う。
処理枚数又は経過時間が、ステップS12で第2の基板温度制御機構をONにすると判断するための所定の枚数又は時間に達していない場合は、図9及び図10に示されるように、ステップS2〜S11の工程を継続し、ウェハWに対するレジスト液塗布工程を行う。また、処理枚数又は経過時間が、ステップS12で第2の基板温度制御機構をONにすると判断するための所定の枚数又は時間に達した場合は、図9及び図10に示されるように、第2の基板温度制御機構、即ち本実施の形態においては、ペルチエ素子96をONにし(ステップS13)、第2の判定工程へ進む。
(5)第2の判定工程(ステップS14)
次に、ステップS14で容器洗浄を開始するかを判断する。この判断は、例えば、ステップS12における第1の判定工程の後、S7〜S11のレジスト液塗布工程の処理を行ったウェハWの処理枚数が何枚になったか、又は経過時間がどのくらいになったか、に基づいて判定を行う。
処理枚数又は経過時間が、ステップS14で容器洗浄を行うと判断するための所定の枚数又は時間に達していない場合は、図9及び図10に示されるように、ステップS2〜S11の工程を継続し、S12及びS13においては、第2の基板温度制御機構がONであり、容器洗浄基板93が常温より低い温度に制御されていることを確認する。
(6)容器洗浄工程(ステップS15〜S20、図11(d))
一方、処理枚数又は経過時間が、ステップS14で容器洗浄を開始すると判断するための所定の枚数又は時間に達した場合は、図9及び図10に示されるように、ステップS15〜S20を実行する。
容器洗浄工程においては、まず、ペルチエ素子96(第2の基板温度制御機構)をOFFにし、容器洗浄基板格納ユニットWPから容器洗浄基板94を取出し、メインアーム機構7によって容器洗浄基板94を搬送する(ステップS15)。ここで搬送される容器洗浄基板94は、常温より低い温度に制御されている。
また、容器洗浄基板94が搬送されると同時に、中央制御装置15がデータ格納部45から使用したレジスト液に応じた容器洗浄条件を取出す(ステップS16)。
搬送された容器洗浄基板94は、メインアーム機構7によってスピンチャック9上に載置される。そして、中央制御装置15は、容器洗浄条件に基づいてモータ10を作動させ、容器洗浄基板94を例えば2000rpmで回転させる。次いで、制御弁44が容器洗浄条件に基づいて制御され、容器洗浄基板94に向けて例えば毎分60mlの溶剤を、所定時間供給する(ステップS17〜ステップS18、図11(d))。
ここで、本実施の形態で行われる容器洗浄工程における、モータの回転速度及び回転時間の一例を表1に示す。
Figure 0005448373
これにより、図8、図11(d)に示されるように、容器洗浄基板94の縁部から溶剤が飛散し、容器4(外カップ21)の内側に直接吹付けられ、付着したレジスト液を溶解し、除去する。なお、溶剤の噴き付け位置は、容器洗浄基板94の回転数すなわち遠心力によって変化する。例えば、回転数を低くすることで、外カップ21の低い位置に直接溶剤を噴き付けることができる。
なお、容器洗浄基板94の回転数を2000rpmまで徐々に上げていくことで、外カップ21の低い位置から洗浄を開始し次第に高い位置に溶剤の噴き付け位置を移動させることもできる。
容器4の洗浄が終了したならば、溶剤の吐出を停止させ、溶剤を振り切ることで、容器洗浄工程を終了する(ステップS19)。使用した容器洗浄基板94は、スピンチャック9上から搬出され、容器洗浄基板格納ユニットWPに収納される(ステップS20)。
(7)終了工程(ステップS21)
その後、レジスト液塗布工程を再開する場合は、図10及び図11に示されるように、ステップS2に戻る。また、容器洗浄工程も含めたレジスト液塗布工程を終了する場合は、容器洗浄基板格納ユニットWPの恒温水(第1の基板温度制御機構)の通水を停止する(ステップS21)。
ここで、容器洗浄工程の後、レジスト液塗布工程を再開した際の1枚目〜3枚目のウェハのレジスト膜の膜厚分布を行った結果を図12に示す。ウェハ全体に亘り、膜厚は1331〜1337nmの範囲内である。
一方、比較のために、第2の基板温度制御機構であるペルチエ素子を用いず、第1の基板温度制御機構である恒温水だけで温度制御を行った場合に、容器洗浄工程の後、レジスト液塗布工程を再開した際の1枚目〜3枚目のウェハのレジスト膜の膜厚分布を測定した結果を図13に示す。容器洗浄工程の後、1枚目のウェハにおいては、周辺の部分において膜厚が1327〜1335nmの範囲内にあるのと異なり、中心より半径50mm以内の部分、即ちスピンチャック9に保持される部分においては、1335〜1345nmと膜厚が増大し、周縁部よりも中心部において膜厚が厚くなっている。2枚目、3枚目とレジスト塗布の処理を行うことにより、徐々に中心部での厚さが減少し、通常の膜厚分布に近づく。
従って、第2の基板温度制御機構を併用しない場合には、洗浄後3枚のレジスト液塗布工程の処理を行う時間の分だけ、スピンチャック9が冷却するのを待機時間が必要となる。即ち、容器洗浄工程終了後、レジスト液塗布工程再開までの間に、約10分の待ち時間が必要となる。この待ち時間を挿入した容器洗浄工程の回転速度及び回転時間を含めた条件を表2に示す。容器洗浄工程は、容器洗浄の約480秒(8分)に加え、600秒(10分)の待ち時間が付加されるため、合計18分になる。
Figure 0005448373
以上、第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程を行う場合、第1の温度制御手段である恒温水を用いて容器洗浄基板94を常温に制御しつつ、スピンチャック9に容器洗浄基板94を供給する直前に、第2の温度制御手段であるペルチエ素子96を用いて容器洗浄基板94を常温より低い温度に制御することにより、容器洗浄基板94を常温に制御する場合よりも、容器洗浄工程におけるスピンチャック9の温度上昇を抑制することができ、従来必要だった600秒(10分)程度の待機時間が不要となり、容器洗浄工程を短縮することができる。よって、次回塗布工程処理の再開も早くなり、生産性が向上する。
(レジスト液塗布工程及び第2の容器洗浄工程)
次に、図14及び図15を参照しながら、本実施の形態における第2の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程について説明する。
図14は、第2の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程のフローチャートである。図15は、図14のフローチャートに含まれる工程のうち、容器洗浄工程に含まれる各工程を、図14のフローチャートのステップと照合しながら時間軸に沿って示すタイムチャートである。
第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程のステップS13において、第2の基板温度制御機構をONにするところ、第2の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程のステップS13においては、第2の基板温度制御機構をONにすると共に、第1の基板温度制御機構をOFFにする。
(1)予備工程(ステップS1)
先ず、オペレータは、図3に示される入力部52を通じて塗布すべきレジスト液を選択する等、各種の設定を行うものであり、第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程と同一である。
また、第1の基板温度制御機構をONにする(ステップS1)。即ち、容器洗浄基板ホルダ93に恒温水を通水し、容器洗浄基板ホルダ93及び容器洗浄基板ホルダ93に載置され収容されている容器洗浄基板94の温度を常温に制御するのも第1の容器洗浄工程を含む予備工程と同一である。
(2)プリウェット工程(ステップS2〜S6、図11(a))
この工程は、第1の容器洗浄工程を含むプリウェット工程と同一である。
(3)レジスト液塗布工程(ステップS7〜S11、図11(b)及び図11(c))
この工程も、第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程と同一である。
(4)第1の判定工程(ステップS12及S13)
次に、ステップS12で容器洗浄に備え、第2の基板温度制御機構をONにするかを判断すると共に、第1の基板温度制御機構をOFFにするかを判断する。この判断は、例えば、前回の容器洗浄工程の後、S7〜S11のレジスト液塗布工程の処理を行ったウェハWの処理枚数が何枚になったか、又は前回の容器洗浄工程の後、経過時間がどのくらいになったか、に基づいて判定を行う。
処理枚数又は経過時間が、ステップS12で第2の基板温度制御機構をONにすると共に第1の基板温度制御機構をOFFにすると判断するための所定の枚数又は時間に達していない場合は、図14及び図15に示されるように、ステップS1で第1の基板温度制御機構がONであることを確認した後、ステップS2〜S11の工程を継続し、ウェハWに対するレジスト液塗布工程を行う。また、処理枚数又は経過時間が、ステップS12で第2の基板温度制御機構をONにすると共に第1の基板温度制御機構をOFFにすると判断するための所定の枚数又は時間に達した場合は、図14及び図15に示されるように、第2の基板温度制御機構、即ち本実施の形態においては、ペルチエ素子96をONにすると共に第1の基板温度制御機構、即ち本実施の形態においては、冷却水をOFFにし(ステップS13)、第2の判定工程へ進む。
(5)第2の判定工程(ステップS14)
次に、ステップS14で容器洗浄を開始するかを判断する。この判断は、例えば、ステップS12における第1の判定工程の後、S7〜S11のレジスト液塗布工程の処理を行ったウェハWの処理枚数が何枚になったか、又は経過時間がどのくらいになったか、に基づいて判定を行う。
処理枚数又は経過時間が、ステップS14で容器洗浄を行うと判断するための所定の回数に達していない場合は、ステップS1で第1の基板温度制御機構がONであることを確認した後、ステップS2〜S11の工程を継続し、また、S12及びS13においては、第2の基板温度制御機構がONであると共に第1の基板温度制御機構がOFFであり、容器洗浄基板94が常温より低い温度に制御されていることを確認する。
(6)容器洗浄工程(ステップS15〜S20、図11(d))
一方、処理枚数又は経過時間が、ステップS14で容器洗浄を開始すると判断するための所定の枚数又は時間に達した場合は、図14及び図15に示されるように、ステップS15〜S20を実行する。
容器洗浄工程においては、まず、ペルチエ素子96(第2の基板温度制御機構)をOFFにし、容器洗浄基板格納ユニットWPから容器洗浄基板94を取出し、メインアーム機構7によって容器洗浄基板94を搬送する(ステップS15)。ここで搬送される容器洗浄基板94は、常温より低い温度に制御されている。
その後、中央制御装置15がデータ格納部45から使用したレジスト液に応じた容器洗浄条件を取出し(ステップS16)、容器洗浄基板94をスピンチャック9上に載置させた後、容器洗浄基板94を例えば2000rpmで回転させ、容器洗浄基板94に向けて溶剤を、所定時間供給し(ステップS17、図11(d))、容器を洗浄し(ステップS18)、溶剤の吐出を停止させ、溶剤を振り切り(ステップS19)、使用した容器洗浄基板94を、スピンチャック9上から容器洗浄基板格納ユニットWPに格納する(ステップS20)のは、第1の容器洗浄工程と同一である。
(7)終了工程(ステップS21)
その後、レジスト液塗布工程を再開する場合は、図14及び図15に示されるように、ステップS1に戻り、第1の温度制御機構をONし、恒温水の通流を再開する。また、容器洗浄工程も含めたレジスト液塗布工程を終了する場合は、容器洗浄基板格納ユニットWPの恒温水(第1の基板温度制御機構)の通水を停止する(ステップS21)。
第2の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程を行う場合も、第1の温度制御手段である恒温水を用いて容器洗浄基板94を常温に制御した後、スピンチャック9に容器洗浄基板94を供給する直前に、第2の温度制御手段であるペルチエ素子96を用いて容器洗浄基板94を常温より低い温度に制御することにより、従来必要だった600秒程度の待機時間が不要となり、容器洗浄工程を短縮することができる。
更に、第2の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程においては、第1の基板温度制御機構を停止して第2の基板温度制御機構だけを動作させて容器洗浄基板94の温度を常温より低い温度に制御するため、第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程に比べ、容器洗浄基板94の温度を常温より低い温度に早く到達させることができる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、図16を参照し、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明する。
図16は、本変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板ホルダ及び容器洗浄基板ホルダに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。ただし、以下の文中では、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の変形例、実施の形態についても同様)。
本変形例に係るレジスト液塗布装置は、容器洗浄基板ホルダがペルチエ素子だけを用いる点で、第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置と相違する。
図16を参照するに、第1の実施の形態において、第1の基板温度制御機構が第1の温度制御手段として恒温水を用い、第2の基板温度制御機構が第2の温度制御手段としてペルチエ素子を用いるのと相違し、本変形例においては、第1の温度制御手段及び第2の温度制御手段として共にペルチエ素子を用いる。
容器洗浄基板ホルダ93は、図16に示されるように、第1の基板温度制御機構及び第2の基板温度制御機構として、夫々第1のペルチエ素子96a及び第2のペルチエ素子96bを備える。第1のペルチエ素子96aは、容器洗浄基板94を、例えば23℃の常温に保持するために用いられる。第2のペルチエ素子96bは、第1のペルチエ素子96aによって常温に制御された容器洗浄基板94を、常温より低い温度である例えば22.5℃に制御するために用いられる。
第1の基板温度制御機構及び第2の基板温度制御機構を用いて容器洗浄基板94を温度制御する工程は、第1の実施の方法において、図9及び図10を用いて説明された第1の容器洗浄工程のステップS13、又は図14及び図15を用いて説明された第2の容器洗浄工程のステップS13における温度制御の工程と同一である。即ち、容器洗浄基板94を容器4に搬送する直前に常温より低い温度に制御する際、第2のペルチエ素子96bを動作させる間、第1のペルチエ素子96aを共に動作させてもよく、第1のペルチエ素子96aを動作させなくてもよい。第2のペルチエ素子96bを動作させる間、第1のペルチエ素子96aを動作させなかった場合は、容器洗浄工程が終了した後に、第1のペルチエ素子96aの動作を再び開始する。
このような容器洗浄基板の温度制御を行うことによって、スピンチャック9の温度を常温に制御することができるため、スピンチャック9の第1の実施の形態と同様の効果を有する。
なお、本変形例において、2つのペルチエ素子を用いるが、出力を2段階に調節できるのであれば、2つのペルチエ素子を用いる必要はなく、1つのペルチエ素子を用いて構成することができる。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
次に、図17を参照し、本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明する。
図17は、本変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板ホルダ及び容器洗浄基板ホルダに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。
本変形例に係るレジスト液塗布装置は、容器洗浄基板ホルダが水だけを用いる点で、第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置と相違する。
図17を参照するに、第1の実施の形態において、第1の基板温度制御機構が第1の温度制御手段として恒温水を用い、第2の基板温度制御機構が第2の温度制御手段としてペルチエ素子を用いるのと相違し、本変形例においては、第1の温度制御手段として恒温水を用い、第2の温度制御手段として冷却水を用いる。
容器洗浄基板ホルダ93は、図17に示されるように、第1の基板温度制御機構及び第2の基板温度制御機構として、夫々恒温水配管95a及び冷却水配管95bを備え、第1の温度制御手段として恒温水を用い、第2の温度制御手段として冷却水を用いる。恒温水は、容器洗浄基板94を、例えば23℃の常温に保持するために用いられる。冷却水配管95bは、恒温水によって常温に制御された容器洗浄基板94を、常温より低い温度である例えば22.5℃に制御することができる。
第1の基板温度制御機構及び第2の基板温度制御機構を用いて容器洗浄基板94を温度制御する工程は、第1の実施の方法において、図9及び図10を用いて説明された第1の容器洗浄工程のステップS13、又は図14及び図15を用いて説明された第2の容器洗浄工程のステップS13における温度制御の工程と同一である。即ち、容器洗浄基板94を容器4に搬送する直前に常温より低い温度に制御する際、冷却水配管95bを通流させる間、恒温水配管95aを共に通流させてもよく、恒温水配管95aを通流させなくてもよい。冷却水配管95bを通流させる間、恒温水配管95aを通流させなかった場合は、容器洗浄工程が終了した後に、恒温水配管95aの通流を再び開始する。
このような容器洗浄基板の温度制御を行うことによって、スピンチャック9の温度を常温に制御することができるため、スピンチャック9の第1の実施の形態と同様の効果を有する。
なお、本変形例において、恒温水配管95a及び冷却水配管95bという2径統の水配管を用いるが、温度を常温及び常温より低い温度の2段階に調節できるのであれば、独立した2つの水配管を用いる必要はなく、例えば1系統の冷却水配管を用い、流量を2段階に切り換えることによっても構成することができる。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
次に、図2、図18乃至図20を参照し、本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明する。
図18は、本変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す斜視図である。図19は、本変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す正面図である。図20は、本変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、クーリングプレート及びクーリングプレートに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。
本変形例に係るレジスト液塗布装置は、容器基板ホルダに代え、クーリングプレートが容器洗浄基板の温度制御を行う点で、第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置と相違する。
レジスト液塗布装置は、図2にWPで示されるように、容器洗浄基板94を収容する容器洗浄基板格納ユニットWPを有する。容器洗浄基板格納ユニットWPは、図18及び図19に示されるように、クーリングプレート91aよりなる。なお、図18中、符号Pは、クーリングプレート91aに対して半導体ウェハWを搬入出するためのピンである。
クーリングプレート91aは、図19に示されるように、半導体ウェハW全体が載置されることができる上面を有する。クーリングプレート91aは、レジスト液塗布装置において、通常のレジスト液塗布工程が行われる際、使用されない容器洗浄基板94が載置され、収納されると共に、容器洗浄基板94と熱的に接触することによって、容器洗浄基板94を温度制御するためのものである。なお、クーリングプレート91aは、本発明における容器洗浄基板温度制御機構に相当する。
クーリングプレート91aは、図20に示されるように、内部に恒温水を内部に恒温水を通流するための恒温水配管95cを有する。恒温水配管95cは、外部からの恒温水入口及び外部への恒温水出口を伴って、クーリングプレート91aの内部を還流するように設けられる。恒温水は、クーリングプレート91aを常温に保持すると共に、クーリングプレート91aの上に載置され収納される容器洗浄基板94を常温に保持するためのものである。恒温水の温度は、常温であれば、特に限定されるものではないが、例えば23℃とすることができる。
また、クーリングプレート91aは、図6に示されるように、内部にペルチエ素子96cを有する。ペルチエ素子96cは、外部に設けられる温調器と電気的に接続され、温調器は、中央制御装置と電気的に接続される。ペルチエ素子96cは、その両端に電圧を印加することによって、端子間で熱を移動させ、片方の端子において冷熱を発生させるものであり、公知のものを用いることができる。ペルチエ素子96cは、本実施の形態では、クーリングプレート91aを所定の温度に保持すると共に、クーリングプレート91aの上に載置され収納される容器洗浄基板94を所定に温度に制御するためのものである。但し、ペルチエ素子96cは、常温より低い温度に制御することが容易に可能であるため、恒温水によって常温に制御された容器洗浄基板94を、常温より低い温度に制御することができる。ここでいう常温より低い温度とは、特に限定されるものではないが、例えば常温を23℃とした場合、常温より0.5℃低い22.5℃とすることができる。
第1の基板温度制御機構及び第2の基板温度制御機構を用いて容器洗浄基板94を温度制御する工程は、第1の実施の方法において、図9及び図10を用いて説明された第1の容器洗浄工程又は図14及び図15を用いて説明された第2の容器洗浄工程における温度制御の工程と同一である。
クーリングプレート91aの材質は、ある程度熱伝導する材質であればよく、特に限定されるものではないが、例えばSUS又はアルミニウムを用いることができる。恒温水配管95cの材質は、特に限定されるものではなく、クーリングプレート91aの外部において、例えばSUS管を用いることができ、クーリングプレート91aの内部において、クーリングプレート91aに穿設された配管、又はクーリングプレート91aの内部の空間に配設されると共にそれ自身とクーリングプレート91a本体との隙間が熱伝導の良好な樹脂等で充填された配管を、用いることができる。
また、クーリングプレート91aは、容器洗浄基板94の全体を冷却することができるように、その平面視における縦横の長さは、容器洗浄基板94の直径よりも大きい。
このような容器洗浄基板の温度制御を行うことによって、スピンチャック9の温度を常温に制御することができるため、スピンチャック9の第1の実施の形態と同様の効果を有する。
(第2の実施の形態)
次に、図21乃至図23を参照し、本発明の第2の実施の形態に係る塗布現像処理システムについて説明する。
図21は、本実施の形態に係る塗布現像システムの構成を模式的に示す上面図である。図22は、本実施の形態に係る塗布現像システムの構成を模式的に示す背面図である。図23は、本実施の形態に係る塗布現像システムの構成を模式的に示す正面図である。
本実施の形態に係る塗布現像処理システムは、本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を塗布装置に適用し、レジスト液塗布装置で塗布したレジストを装置から分離して設けられた露光装置で露光処理を行った後の基板の現像処理を行う現像装置と組合せて構成される処理システムである。
図21に示されるように、本実施の形態に係る塗布現像処理システムは、ウェハWが収容されたカセットCRからウェハWを順次取出すカセット部70と、カセット部70によって取出されたウェハWに対しレジスト液塗布及び現像のプロセス処理を行うプロセス処理部71と、レジスト液が塗布されたウェハWを図示しない露光装置に受け渡すインタフェース部72とを備える。
カセット部70には、カセットCRを位置決め保持するための4つの突起部80aと、突起部80aによって保持されたカセットCR内からウェハWを取出す第1のサブアーム機構81とが設けられる。第1のサブアーム機構81は、ウェハWを取出したならば、θ方向に回転して向きを変え、ウェハWをプロセス処理部71に設けられたメインアーム機構7に受け渡すことができるようになっている。
カセット部70とプロセス処理部71間でのウェハWの受け渡しは、第3の処理ユニット群G3を介して行われる。第3の処理ユニット群G3は、図22に示されるように、複数のプロセス処理ユニットを縦型に積み上げて構成したものである。即ち、処理ユニット群G3は、ウェハWを冷却処理するクーリングユニット(COL)、容器洗浄基板94を収容する容器洗浄基板格納ユニット(WP)、ウェハWに対するレジスト液の定着性を高める疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、ウェハWの位置合わせをするアライメントユニット(ALIM)、ウェハWを待機させておくためのエクステンションユニット(EXT)、露光処理前の加熱処理を行う2つのプリベーキングユニット(PREBAKE)、及び露光処理後の加熱処理を行う2つのポストベーキングユニット(POBAKE)を順次下から上へと積み上げて構成される。
ウェハWのメインアーム機構7への受け渡しは、エクステンションユニット(EXT)及びアライメントユニット(ALIM)を介して行われる。
また、図21に示されるように、このメインアーム機構7の周囲には、第3の処理ユニット群G3を含む第1〜第5の処理ユニット群G1〜G5がこのメインアーム機構7を囲むように設けられる。第3の処理ユニット群G3と同様に、他の処理ユニット群G1、G2、G4、G5も各種の処理ユニットを上下方向に積み上げ的に構成される。
本実施の形態に係る塗布現像処理システムにおいて、レジスト液塗布装置(COT)は、図23に示されるように、第1、第2の処理ユニット群G1、G2に設けられる。レジスト液塗布装置(COT)は、本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置が用いられる。また、第1、第2の処理ユニット群G1、G2は、レジスト液塗布装置(COT)と現像処理装置(DEV)とを上下方向に積み上げ構成したものである。
なお、図23に82、83、84で示されるのは、図示しない温湿度調整器により温度及び湿度を調整されたダウンフローDFを通すためのフィルタである。これにより、カセット部70、プロセス処理部71及びインタフェース部72の各ステーションには、フィルタ82〜84によって塵芥が除去されて清浄化された空気のダウンフローDFが形成される。
一方、メインアーム機構7は、図22に示されるように、上下方向に延接された筒状のガイド89と、ガイド89に沿って上下駆動されるメインアーム88とを備える。また、メインアーム88は、平面方向に回転し、かつ進退駆動されるように構成される。従って、メインアーム88を、上下方向に駆動することで、ウェハWを各処理ユニット群G1〜G5の各処理ユニットに対して任意にアクセスさせることができるようになっている。
即ち、カセット部70から第3の処理ユニット群G3のエクステンションユニット(EXT)を介してウェハWを受け取ったメインアーム機構7は、先ず、ウェハWを第3の処理ユニット群G3のアドヒージョンユニット(AD)に搬入し、疎水化処理を行う。次いで、アドヒージョンユニット(AD)からウェハWを搬出し、クーリングユニット(COL)で冷却処理する。
冷却処理されたウェハWは、メインアーム機構7によって第1の処理ユニット群G1(又は第2の処理ユニット群G2)のレジスト液塗布装置(COT)に対向位置決めされ、搬入される。これにより、ウェハWをレジスト液塗布装置に対してロードすることができる。
前述したように、レジスト液が塗布されたウェハWは、メインアーム機構7によってレジスト液塗布ユニット(COT)からアンロードされ、第4の処理ユニット群G4を介してインタフェース部72に受け渡される。
第4の処理ユニット群G4は、図22に示されるように、クーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXT・COL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、2つのプリベーキングユニット(PREBAKE)、及び2つのポストベーキングユニット(POBAKE)を下から上へと順次積み上げて構成したものである。
レジスト液塗布装置(COT)から取出されたウェハWは、先ず、プリベーキングユニット(PREBAKE)に挿入され、レジスト液から溶剤(シンナー)を飛ばして乾燥される。
次に、ウェハWは、クーリングユニット(COL)で冷却された後、エクステンションユニット(EXT)を介してインタフェース部72に設けられた第2のサブアーム機構74に受け渡される。
ウェハWを受け取った第2のサブアーム機構74は、受け取ったウェハWを順次カセットCR内に収納する。インタフェース部72は、ウェハWをカセットCRに収納した状態で図示しない露光装置に受け渡し、露光処理後のウェハWが収納されたカセットCRを受け取る。
露光処理された後のウェハWは、露光処理される前と逆の第4の処理ユニット群G4を介してメインアーム機構7に受け渡され、メインアーム機構7は、露光後のウェハWを必要であればポストベーキングユニット(POBAKE)に挿入した後、現像装置(DEV)に挿入し現像処理を行わせる。現像処理後のウェハWは、いずれかのベーキングユニットに搬送され、加熱乾燥された後、第3の処理ユニット群G3のエクステンションユニット(EXT)を介してカセット部70に排出される。
なお、第5の処理ユニット群G5は、選択的に設けられるもので、本実施の形態では、第4の処理ユニット群G4と同様に構成される。また、第5の処理ユニット群G5は、レール75によって移動可能に保持され、メインアーム機構7及び第1〜第4の処理ユニット群G1〜G4に対するメンテナンス処理を容易に行い得るようになっている。
なお、容器洗浄基板94は、容器洗浄時に、容器洗浄基板格納ユニットWPから取出されてレジスト液塗布ユニット(COT)に供給されるようになっている。
また、中央制御装置15に接続された表示部51及びタッチパネル52は、図23に示されるように、カセット部70の側方に配置される。
本実施の形態に係る塗布現像システムは、図21〜図23に示されるように、第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を適用した塗布現像ユニットであり、複数のウェハの並行処理が容易に行われるため、ウェハWの塗布現像処理工程を効率的に行うことができる。また、各処理ユニットが上下に積み上げ式に構成されているため、装置の設置面積を減少させることができる。
次に、本実施の形態に係る塗布現像システムの処理動作について説明する。
まず、カセット部70において、第1のサブアーム機構81が未処理のウェハWを収容しているカセットCRにアクセスし、カセットCRから1枚のウェハWを取出す。ウェハWのアライメントを行った後、第1のサブアーム機構81は、第3の処理ユニット群G3に属するアドヒージョン処理ユニット(AD)に半導体ウェハWを搬入する。
アドヒージョン処理が終了した半導体ウェハは、いずれかのクーリングユニット(COP)内で冷却された後、レジスト液塗布装置(COT)にて、スピンコートによりレジスト液を塗布される。この場合、メインアーム機構7によってスピンチャック9上に搬送され、スピンチャック9に保持された半導体ウェハWは、モータ10により回転され、レジスト液吐出ノズル5から滴下されたレジスト液が半導体ウェハWの表面全体に広がり、塗布動作が終了する。
このようなレジスト液塗布装置(COT)の容器4を洗浄する場合、容器洗浄基板格納ユニットWPの容器洗浄基板ホルダ93に保持されている容器洗浄基板94をメインアーム機構7によってレジスト液塗布装置(COT)に搬送し、容器洗浄基板94をスピンチャック9に取付ける。そして、洗浄吐出ノズル16からの洗浄液を回転している容器洗浄基板94に供給し、その際の遠心力で外カップ21に洗浄液を供給する。
レジスト塗布の後、いずれかのプリベーキングユニット(PREBAKE)内でプリベークが実施され、クーリングユニット(COL)で冷却された後、図示しない周辺露光装置による周辺露光が実施される。その後、半導体ウェハWは隣接する露光装置に搬送され、全面露光が実施される。
露光処理が終了すると、インタフェース部72の第2のサブアーム機構74がウェハWを受け取り、受け取ったウェハWをプロセス処理部71の第4の処理ユニット群G4に属するエクステンション・クーリングユニット(EXT・COL)へ搬入する。そして、メインアーム機構7がウェハWを受け取り、現像ユニット(DEV)に搬入し、現像処理を行う。
現像工程が終了すると、いずれかのポストベーキングユニット(POBAKE)によりポストベークが実施される。その後いずれかのクーリングユニット(COL)により冷却され、さらにプロセス処理部71の載置台に載置される。そして第1のサブアーム機構81がウェハWを受け取り、カセット部70の処理済みウェハ収容用のカセットCRの所定のウェハ収容溝に入れる。これにより一連の処理が完了する。
以上のような塗布現像システムにおいても、塗布現像システムに含まれるレジスト液塗布装置において、容器洗浄基板が、基板保持機構に保持される直前に、第1の基板温度制御機構及び第2の基板温度制御機構を用いて常温より低い温度に制御されるために、スピンチャックを昇温させることがなく、容器洗浄工程後の待ち時間を短縮することができ、塗布現像システムを用いた全体の工程に要する時間を短縮することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、回転処理装置としてレジスト塗布ユニット、現像ユニットの場合を示したが、これに限るものではない。また、上記実施の形態では、被処理体を半導体ウェハとしたが、半導体ウェハに限らず、LCD基板、ガラス基板、CD基板、フォトマスク、プリント基板等種々のものに適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置の上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置の容器洗浄用の溶剤供給システムの制御系統を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板ホルダ及び容器洗浄基板ホルダに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板の斜視図、上面図及び側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板を用いて容器洗浄を行う場合の溶剤の流れを模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、第1の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程のフローチャートである。 図9のフローチャートに含まれる工程のうち、容器洗浄工程に含まれる各工程を、図9のフローチャートのステップと照合しながら時間軸に沿って示すタイムチャートである。 図9のフローチャートに含まれる各工程におけるレジスト液塗布装置の動作状態を示す図である。 容器洗浄工程の後、レジスト液塗布工程を再開した際の最初の3枚のウェハのレジスト膜の膜厚分布を測定した結果を示す図である。 第2の基板温度制御機構を用いず、第1の基板温度制御機構だけで温度制御を行った場合に、容器洗浄工程の後、レジスト液塗布工程を再開した際の最初の3枚のウェハのレジスト膜の膜厚分布を測定した結果を示す図である。 第2の容器洗浄工程を含むレジスト液塗布工程のフローチャートである。 図14のフローチャートに含まれる工程のうち、容器洗浄工程に含まれる各工程を、図14のフローチャートのステップと照合しながら時間軸に沿って示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板ホルダ及び容器洗浄基板ホルダに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板ホルダ及び容器洗浄基板ホルダに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、容器洗浄基板格納ユニットを模式的に示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係るレジスト液塗布装置を説明するための図であり、クーリングプレート及びクーリングプレートに載置される容器洗浄基板を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る塗布現像システムの構成を模式的に示す上面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る塗布現像システムの構成を模式的に示す背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る塗布現像システムの構成を模式的に示す正面図である。
符号の説明
W ウェハ
G1〜G5 第1〜第5の処理ユニット群
DF ダウンフロー
WP 基板洗浄格納ユニット
2 ベース
3 スピンチャック機構
4 容器
5 レジスト液吐出ノズル
6 溶剤吐出ノズル
7 メインアーム機構
9 スピンチャック
10 モータ
11 真空チャック溝
12 バキューム装置
14 突起
15 中央制御装置
16 溶剤噴射ノズル
17 排液管
18 制御弁
19 溶剤供給源
20 内カップ
21 外カップ
22 傾斜部
23 分離板
24 外側壁部
25 排気口
26 排液口
28 気液流路
29 排気管
30 オートダンパ
32 アーム
33 ホルダ
35 供給管
36 レジスト液供給タンク
37 バルブ
38 ポンプ
39 エア源
45 データ格納部
46 プリウェット条件
47 容器洗浄条件
48 溶剤供給系制御部
49 雰囲気制御部
50 ウェハ駆動系制御部
51 ディスプレイ
52 入力部
54 Y駆動機構
55 Yレール
56 ノズル待機部
57 サイドリンスノズル
70 カセット部
71 プロセス処理部
72 インタフェース部
91 ユニットプレート
91a クーリングプレート
92 架台
93 容器洗浄基板ホルダ
94 容器洗浄基板
94a 中心部
94b 周縁部
95、95a、95c 恒温水配管
95b 冷却水配管
96、96a〜96c ペルチエ素子

Claims (7)

  1. 容器と、
    基板を保持するスピンチャックを有し、前記容器内で前記基板を保持し回転させる基板回転機構と、
    前記基板回転機構に保持された前記基板上に、該基板の表面を処理するための処理液を供給する処理液供給機構と、
    前記処理液が付着した容器を洗浄する容器洗浄を行う際に、前記処理液で処理する処理基板に代え、容器洗浄に用いる容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する基板供給機構と、
    前記容器洗浄基板を常温に制御するための基板温度制御機構と
    を備えることを特徴とする基板処理装置において、
    前記基板温度制御機構は、
    前記容器洗浄基板を載置する容器洗浄基板ホルダと、
    前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を常温に制御するための第1の基板温度制御機構と、
    前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する直前に前記容器洗浄基板を常温より低い温度に制御するための第2の基板温度制御機構と
    を備え、
    前記容器洗浄基板ホルダは、該容器洗浄基板ホルダの上面の形状が前記スピンチャックの前記基板と接する部分の形状と略等しく、前記容器洗浄を行う際に前記第1の基板温度制御機構又は前記第2の基板温度制御機構を用いて該上面に載置した前記容器洗浄基板の中心部の温度を優先して制御する、
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記上面の形状は、略円形の形状であり、
    前記略円形の直径は、前記スピンチャックの前記基板と接する部分の直径と略等しい、
    ことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記容器洗浄基板ホルダは、前記第1の温度制御手段を用いて前記容器洗浄基板を常温に制御した後、前記基板保持機構に前記容器洗浄基板を供給する直前に、前記第2の温度制御手段を用いて前記容器洗浄基板を常温より低い温度に制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理装置。
  4. 前記第1の基板温度制御機構は、水を用い、
    前記第2の基板温度制御機構は、ペルチエ素子を用いる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか一項に記載の基板処理装置。
  5. 容器と、基板を保持するスピンチャックを有し、前記容器内で前記基板を保持し回転させる基板回転機構と、前記基板回転機構に保持された前記基板上に、該基板の表面を処理するための処理液を供給する処理液供給機構と、前記処理液が付着した容器を洗浄する容器洗浄を行う際に、前記処理液で処理する処理基板に代え、容器洗浄に用いる容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する基板供給機構と、前記容器洗浄基板を常温に制御するための基板温度制御機構とを備え、
    前記基板温度制御機構は、前記容器洗浄基板を載置する容器洗浄基板ホルダと、前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を常温に制御するための第1の基板温度制御機構と、前記容器洗浄基板ホルダの内部に、前記容器洗浄基板を前記基板回転機構上に供給する直前に前記容器洗浄基板を常温より低い温度に制御するための第2の基板温度制御機構とを備える基板処理装置であって、
    前記容器洗浄基板ホルダは、該容器洗浄基板ホルダの上面の形状が前記スピンチャックの前記基板と接する部分の形状と略等しく、前記容器洗浄を行う際に前記第1の基板温度制御機構又は前記第2の基板温度制御機構を用いて該上面に載置した前記容器洗浄基板の中心部の温度を優先して制御する前記基板処理装置の洗浄方法において
    前記基板供給機構を用いて、基板の表面を処理する前記容器内に設けられた前記基板回転機構に、前記容器を洗浄するための前記容器洗浄基板を供給する工程と、
    前記処理液供給機構を用いて、前記容器洗浄基板に前記容器の洗浄を行うための容器洗浄溶剤を供給する工程と、
    前記基板回転機構を用いて、前記容器洗浄基板を回転させ、回転遠心力によって前記容器洗浄基板に供給された前記容器洗浄溶剤を飛散させ、飛散した前記容器洗浄溶剤によって前記容器を洗浄する工程とを含み
    前記容器洗浄基板を供給する工程は、前記第1の温度制御手段を用いて前記容器洗浄基板を常温に制御した後、前記基板保持機構に前記容器洗浄基板を供給する直前に、前記第2の温度制御手段を用いて該容器洗浄基板ホルダの上面に載置した前記容器洗浄基板の中心部を常温より低い温度に制御する、
    ことを特徴とする基板処理装置の洗浄方法。
  6. 前記第1の温度制御手段は、水であり、
    前記第2の温度制御手段は、ペルチエ素子であることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置の洗浄方法。
  7. 前記容器洗浄基板の前記基板保持機構に保持される部分の温度を直接制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の基板処理装置の洗浄方法。
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