JP4830850B2 - 基板取付器 - Google Patents
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Description
電気部品が実装された基板を、所定の装置に取り付ける基板取付器であって、
表裏に貫通する開口が形成されているとともに、前記装置に取り付けられる取付板と、
前記取付板における前記開口を挟んだ両側であって、その取付板の同一面から斜め方向に立設された少なくとも2つの傾斜面部と、
前記傾斜面部によって前記取付板から離間した位置で前記開口を渡るように支持されるとともに前記取付板の面と略平行に配されて、前記基板が固定される基板固定面部と、
を備え、
前記傾斜面部は、前記取付板と一体に形成されており、前記取付板と前記基板固定面部より薄い厚みを有することを特徴とする。
そして、基板取付器の基板固定面部は、取付板から斜め方向に立設された傾斜面部により、取付板から離間した位置に支持されるとともに取付板の面と略平行に配されているので、基板は、取付板から離間した位置に傾斜面部によって、取付板の面と略平行に支持された状態で装置に配設されることとなる。ここで、傾斜面部が取付板から斜め方向に立設されているので、その傾斜面部の姿勢が不安定な分、傾斜面部は撓むなどの変形をしやすくなり、可撓性を有するようになっている。この基板取付器が取り付けられた装置が落下するなどして衝撃が加わった際に、取付板を通じて伝わるその衝撃や振動に応じて傾斜面部が変形することによって、傾斜面部が衝撃や振動を吸収して、基板固定面部に支持されている基板に作用する衝撃や振動を低減することができる。
従って、この基板取付器は、より好適に基板の破損を低減することができる基板取付器であるといえる。
また、基板固定面部はその開口を渡るように配されているので、歪や負荷が低減された傾斜面部を介して良好な姿勢を保つことが可能になっている。
そして、傾斜面部が良好に変形することによって、より好適に衝撃や振動を吸収することが可能となって、基板固定面部に支持されている基板に作用する衝撃や振動を低減することができ、好適に基板や電気部品の破損や損傷を低減することが可能になる。
なお、基板取付器は、電気部品が実装されたプリント基板(PCB;Printed Circuit Board)などの基板を、所定の装置に取り付けるための器具(部品)である。
また、取付板1には、表裏に貫通する開口1aが形成されている。
特に、傾斜面部2は、取付板1と基板固定面部3より薄い厚みを有するように形成されており、外力などが作用した際に撓んで変形することができるようになっている。この傾斜面部2が好適な可撓性を有するには、その厚みは1mm程度であることが好ましい。なお、取付板1と基板固定面部3は、ある程度の剛性を有する厚みを持つように形成されており、取付板1はボトムシャーシ10を装置に好適に配設させ、基板固定面部3には基板20が好適に配設されるようになっている。
そして、この傾斜面部2は取付板1の表面に対して、0°より大きく、90°より小さい角度をなすように傾斜して立設しており、好ましくは40°から50°の角度をなし、特に45°程度の角度をなすことが好ましい。
この基板固定面部3には、基板20をボトムシャーシ10に固定するためのビス30が係入される固定孔3aが形成されており、その固定孔3aに対応する基板固定面部3の裏面には、ビス30の係入端部を覆うボス3bが形成されている。
そして、基板20が固定されたボトムシャーシ10が取付板1を介して所定の装置に取り付けられた場合であって、その装置が落下するなどして衝撃が加わった際、ボトムシャーシ10の傾斜面部2が撓んで変形することによって、その傾斜面部2が衝撃に伴う振動を吸収することができるので、ボトムシャーシ10に固定された基板20にその衝撃や振動が作用しにくくなっている。
つまり、その装置が落下するなどして衝撃が加わった場合でも、ボトムシャーシ10の傾斜面部2が有する可撓性に基づく衝撃吸収性能や振動吸収性能に応じて、基板20に伝わる衝撃や振動を低減することができるので、基板20が破損してしまうことや、その基板20に実装されている電気部品が損傷してしまうことを低減することができる。
また、傾斜面部2が取付板1の表面に対して成す角度が、90°より小さく45°以上である場合、傾斜面部2は、取付板1の表面に沿った方向(例えば、取付板1の表面に対して平行な方向)に撓みやすいので、取付板1の表面に沿った方向に作用する衝撃や振動の影響を低減しやすくなっている。
つまり、傾斜面部2が取付板1の表面に対して成す角度が、45°程度であることが、取付板1の表面と交差する方向と、取付板1の表面に沿った方向の、両方向の衝撃や振動の影響をバランスよく低減するうえで好ましい。
つまり、開口のない取付板1に比べて、開口1aが形成された取付板1の近傍は変形しやすいので、撓んだ傾斜面部2の歪をその開口1aの近傍に逃がすことができ、傾斜面部2にかかる負荷を低減することができる。
そして、ボトムシャーシ10の傾斜面部2が基板20に伝わる衝撃や振動を低減することによって、基板20が破損してしまうことや、その基板20に実装されている電気部品が損傷してしまうことを低減することができる。
つまり、ボトムシャーシ10は、ボトムシャーシ10に一体成型された可撓性を有する傾斜面部2を備える構造をとることによって、好適に基板20や電気部品の破損や損傷を低減することが可能になっている。
従って、ボトムシャーシ10は、より好適に基板の破損を低減することができる基板取付器であるといえる。
例えば、図4に示すように、ボトムシャーシ11が、取付板1の開口1aの左右両側に設けられた一対の傾斜面部2と、その開口1aの前後両側に設けられた一対の傾斜面部2と、を備え、その4つの傾斜面部2のそれぞれに基板固定面部33が掛け渡されて、その基板固定面部33が略十字形状を呈して開口1aを渡るように配されていてもよい。
1a 開口
2 傾斜面部
3 基板固定面部
3a 固定孔
3b ボス
10 ボトムシャーシ(基板取付器)
11 ボトムシャーシ(基板取付器)
20 基板
20a 貫通孔
30 ビス
Claims (1)
- 電気部品が実装された基板を、所定の装置に取り付ける基板取付器であって、
表裏に貫通する開口が形成されているとともに、前記装置に取り付けられる取付板と、
前記取付板における前記開口を挟んだ両側であって、その取付板の同一面から斜め方向に立設された少なくとも2つの傾斜面部と、
前記傾斜面部によって前記取付板から離間した位置で前記開口を渡るように支持されるとともに前記取付板の面と略平行に配されて、前記基板が固定される基板固定面部と、
を備え、
前記傾斜面部は、前記取付板と一体に形成されており、前記取付板と前記基板固定面部より薄い厚みを有することを特徴とする基板取付器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006352382A JP4830850B2 (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 基板取付器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006352382A JP4830850B2 (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 基板取付器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008166389A JP2008166389A (ja) | 2008-07-17 |
JP4830850B2 true JP4830850B2 (ja) | 2011-12-07 |
Family
ID=39695497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006352382A Active JP4830850B2 (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 基板取付器 |
Country Status (1)
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-
2006
- 2006-12-27 JP JP2006352382A patent/JP4830850B2/ja active Active
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---|---|
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